JP3468487B2 - 作業車両の遠隔操作装置 - Google Patents

作業車両の遠隔操作装置

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JP3468487B2
JP3468487B2 JP07592696A JP7592696A JP3468487B2 JP 3468487 B2 JP3468487 B2 JP 3468487B2 JP 07592696 A JP07592696 A JP 07592696A JP 7592696 A JP7592696 A JP 7592696A JP 3468487 B2 JP3468487 B2 JP 3468487B2
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tractor
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修 行本
陽介 松尾
克也 油田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耕運機,芝刈り機
等の農業用機械器具、トラクターその他作業車両の遠隔
操作装置に関し、特に耕運機を遠隔操作するのに最適な
遠隔操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】作業車両で遠隔操縦して作業を行う場
合、車両に搭載した何台かのビデオカメラで違う角度か
ら作業現場を撮像し、それら複数の画像を作業現場から
離れた場所に設置されたモニタで見ながら作業すること
がある。また、作業現場の画像をモニタに表示すると同
時に作業車両の運転状態(前進側,後進側,ニュートラ
ルのいずれの状態か、車両に搭載した作業機が作業状態
か非作業状態か、エンジンの負荷状態等)も表示するこ
とがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ビデオ
カメラによる作業現場の複数の画像と作業車両の運転状
態とを同時にモニタで監視しながら作業する場合、複数
のモニタにそれぞれ別の内容を表示、例えば一方のモニ
タに作業現場の画像を表示し、他方のモニタに車両の運
転状態を表示すると、装置が大掛かりになるだけでなく
監視もしにくい。また、一つのモニタの画面に全ての情
報を表示するようにすると、装置は小型化されるが、画
面のレイアウトによっては前記同様監視しにくくなる。
【0004】本発明は、上記技術の欠点に鑑みなされた
ものであって、小型で監視がしやすい作業車両の遠隔操
作装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明においては、作業車両に設けた複数のビデオ
カメラで撮像した互いに異なる方向の画像を前記作業車
両から離れた箇所にある1つのモニタで監視しながら、
前記作業車両を遠隔操作して作業する作業車両の遠隔操
作装置において、前記モニタの画面を、その左右方向の
中間部を前記作業車両の複数の種類の運転状態を表示す
る部分と、その中間部の左右両側を前記複数のビデオカ
メラによる互いに異なる方向の画像を表示する部分とで
構成し、前記複数の種類の運転状態は、縦に並べて表示
することを特徴とする作業車両の遠隔操作装置を提供す
る。
【0006】上記構成によれば、1つのモニタ画面の中
央に作業車両の複数の種類の運転状態が縦に並べて表示
され、その両側に複数のビデオカメラによる互いに異な
る方向の作業現場の画像が振分けて表示されるので、全
ての運転状況が明確に把握でき、遠隔操作を簡単、的確
に行うことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】好ましい実施の形態においては、
前記モニターの画面に、さらに車両の位置情報及び走行
軌跡情報を表示したことを特徴とする。
【0008】
【実施例】図1は、本発明に係る遠隔操作装置が適用さ
れる作業車両の基本構成図である。この例の作業車両
は、耕運機であり、前後進ノークラッチ切り替え,旋回
時後ろ内輪自動ブレーキ,前外輪2倍速等を標準装備し
たトラクター1で構成される。このトラクター1には、
操舵輪である前輪2側のボンネット3上にビデオカメラ
である第1カメラ4と第1画像送信機5が設けられ、駆
動輪である後輪6側にビデオカメラである第2カメラ7
と第2画像送信機8とアンテナ9付きの受信機10とカ
メラパーン駆動サーボモータ11が設けられる。また、
前輪2と後輪6の間にあるハンドル12の下にステアリ
ングサーボモータ13が設けられ、ブレーキペダル14
の下にブレーキサーボモータ15が設けられる。さら
に、後輪6の後ろに耕運ロータリ16が設けられる。前
記第1カメラ4は、CCDカメラで構成され、前輪2付
近の視野を得るため、人の目の位置より高い折り畳み架
台17上に据え付けられる。前記第1画像送信機5は、
前記第1カメラ4で捉えた耕地の画像を後記の遠隔操作
装置側へ送るもので、前記第1カメラ4と同様に折り畳
み架台17上に据え付けられる。前記第2カメラ7は、
第1カメラ4と同様にCCDカメラで構成され、人の乗
車に近い視野を得るため、側方,後方へのパーン動作
(軸C廻りの矢印A)が前記カメラパーン駆動サーボモ
ータ11で行われる。前記アンテナ9付きの受信機10
は、信号形態がパルス符号変調方式のもので、後記の遠
隔操作装置からの指令信号を受信する。前記前輪2はハ
ンドル12により手動で駆動され、遠隔操作時には前記
ステアリングサーボモータ13で駆動される。また、ブ
レーキは前記ブレーキペダル14又は前記ブレーキサー
ボモータ15で駆動される。
【0009】図2は、図1のトラクター1を遠隔操作す
る手元局(例えばワンボックス車両)にある画像受信シ
ステムと車両操作システムを示す説明図である。この例
における画像受信システムは、前記図1の第1画像送信
機5および第2画像送信機8からの画像電波を受けるダ
イバシティアンテナ18,18と、これらダイバシティ
アンテナ18,18で受けた画像電波を増幅、検波等す
るTV受像器19,19と、これらTV受像器19,1
9の検波された画像信号を圧縮処理する画像アクセラレ
ータ20,20と、モニターテレビ21と、静止衛生か
ら車両現在位置信号を受けるアンテナ22付きの受信機
23と、前記画像アクセラレータ20,20で圧縮処理
された画像信号を処理して前記モニターテレビ21に表
示させると共に、前記受信機23の車両現在位置信号か
ら走行軌跡を算出して前記モニターテレビ21に表示さ
せるコンピュータ24とを備える。また、車両操作シス
テムは、アンテナ25付きの高周波モジュールからなる
発信機26を有する操作盤27を備える。
【0010】図3は、図2の操作盤27の詳細を示す説
明図である。この操作盤27には、その上面の中央部
に、手のひらの手首に近い部分を支持する手置部28が
設けらると共に、前記手置部28に手を置いた状態にお
いて指先が届く範囲に操舵手段である2つの操舵スイッ
チ群が並設される。前記2つの操舵スイッチ群は、右方
向への操舵を指示する右方向操舵スイッチ群29と左方
向への操舵を指示する左方向操舵スイッチ群30とに左
右に振分けられ、スイッチ全体として略円弧状に配置さ
れる。各操舵スイッチ群の各操舵スイッチ31は、押し
ボタンスイッチで構成され、その指示操舵角が、各操舵
スイッチ群の中央よりにある操舵スイッチほどそれより
外側にある操舵スイッチより小さく設定され、それぞれ
の操舵スイッチ31は、互いに異なる操舵角を指示する
操舵信号を出力するように構成される。例えば 各操舵
スイッチ群を中央寄りから操舵角が7°,20°,45
°の3つの押しボタンスイッチで構成し、各押しボタン
スイッチの形状を単独(7°の場合)で又は組合せ(2
0°と45°の組合せ)で、左又は右の操舵方向を示す
矢状に形成した。各操舵スイッチ31を押すことにより
ステアリングサーボモータ13を駆動してこれを操舵角
に対応した位置まで回転させる。この操舵スイッチ31
を押している間、そのスイッチに対応する操舵角位置に
前記図1の操舵輪である前輪2が保持され、スイッチか
ら指を離すと、前輪2が直進状態に自動的に復帰する。
但し、短時間だけ押しても良く、その場合には、スイッ
チが押されている間だけステアリングサーボモータ13
の駆動によりそのスイッチに対応する操舵角位置に前輪
2が操舵されようとするが、操舵が完了する前にスイッ
チが開放されるため、操舵が完了する前に前輪2が直進
状態に自動的に復帰する。
【0011】また、各操舵スイッチ群の最外側方には、
立壁32が設けられ、これにより手元を見なくてもこの
立壁32に触れたときの感触で容易に操舵スイッチ群の
最外側位置が認識できる。また、前記操作盤27の2つ
の操舵スイッチ群が並設された領域の中央部又はそれよ
り手置部28から遠ざかる領域であって、前記手置部2
8に手を置いた状態において指先が届く範囲に、前記図
1のトラクター1を作業状態又は非作業状態のいずれか
一方側に切り替える作業状態切替スイッチであるポンパ
スイッチ33が配設される。この場合、作業状態又は非
作業状態とは、前記図1の耕運ロータリ16を、回転・
停止の如何にかかわらず、下げた状態又は上げた状態を
いう。このポンパスイッチ33は、常時バネで直立状態
に付勢されており、手前側に指で傾倒操作するたびに、
作業状態である下げた状態と非作業状態である上げた状
態を繰り返す。
【0012】前記操作盤27の手置部28と2つの操舵
スイッチ群との間に、回動式つまみである操舵ボリュー
ム34が配設される。この操舵ボリューム34は、その
操作回動角に応じて操舵輪である前輪2の操舵角が増減
されるように操舵信号が出力される構成にした。この操
舵ボリューム34は、例えば親指と薬指で回動操作(左
回転の場合は左方向操舵、右回転の場合は右方向操舵)
し、指を離すと、自動的に直進位置(中立位置)に復帰
する。また、この操舵ボリューム34は、前記操舵スイ
ッチ31と同時操作により、操舵角の加算が可能に構成
される。但し、操舵角リミットを例えば45°に設定
し、例えば操舵角20°の操舵スイッチ31と組合せ操
作しても操舵角45°以上にはならないように構成され
る。
【0013】さらに、前記ポンパスイッチ33の手置部
28より遠ざかる領域には、図1のトラクター1の直進
基準走行方向を修正するスライド式の操舵トリム55が
設けられる。
【0014】以上説明した操作子である操舵スイッチ3
1,ポンパスイッチ33,操舵ボリューム34,操舵ト
リム35は、操作盤27の中央部に配置されるが、その
周囲にもその他の用途の操作子が配置される。すなわ
ち、その周囲には、右側の立壁32のさらに右側に、メ
インスイッチ35が設けられ、左側の立壁32のさらに
左側に、スライド式のスロットルボリューム36と、ト
グルスイッチで構成されるシャトルスイッチ37が設け
られる。前記スロットルボリューム36は、図1のトラ
クター1の燃料を調節するスロットルバルブを制御する
ものであり、前記シャトルスイッチ37は、図1のトラ
クター1の前進,後退,停止を制御するものである。前
記シャトルスイッチ37の前記手置部28より遠ざかる
領域には、図1の第2カメラ7のパーンを制御するカメ
ラパーンボリューム38が設けられ、さらに遠ざかる領
域には、図1のトラクター1の位置制御用GPSセット
スイッチ39と、自律旋回記録スイッチ40と、エンジ
ン緊急停止スイッチ41が設けられる。前記カメラパー
ンボリューム38は、ノッチボリュームからなり、予め
設定された角度位置で節度を持たせ、回動操作時の感触
で、設定された角度位置を認識できるように構成され
る。
【0015】前記自律旋回記録スイッチ40の操作で後
記の自律旋回制御手段により例えば16秒間操舵スイッ
チや操舵ボリューム等によるステアリング操舵信号を発
信機26内のRAM73(図6)を備えた不揮発性メモ
リに記録する。この記録されたトラクターの操舵信号
は、前記左右の立壁32,32の内側に設けられた左右
の自律旋回スイッチ42,43を押すことにより再現さ
れ、その再現された操舵信号に従って後記の自律旋回制
御手段によりトラクター1の走行が制御される。以上説
明した操作子である操舵スイッチ31等は、ステアリン
グ操作の容易化を図る狙いで押しボタンスイッチを主体
に構成され、さらに右手、左手が人間工学的に自然な形
でフィットできるスイッチレイアウトにされる。
【0016】さらに、操作盤27の側面の発信機26の
横には、駆動用電源に接続するための電源コネクタ44
とインターフェイス(RS232C)45が配置され
る。
【0017】図4は、図3の操作盤27の操作説明図で
あり、(A)は操舵スイッチ群29,30の操作状態
を、(B)はポンパスイッチ33および操舵トリム35
の操作状態をそれぞれ示す。図4(A)のように、操作
盤27の手置部28に右の手のひらの手首に近い部分を
置いたままその手を移動させずに指だけ動かして円弧状
に配置された矢状の6つの操舵スイッチ31を選択操作
して、図1のトラクター1の左右の操舵角を制御する。
また、図4(B)のように、人差し指でポンパスイッチ
33を操作して、図1のトラクター1の耕運ロータリ1
6の上げ下げを行う。また、操舵トリム55を操作し
て、GPSで位置制御されるトラクターの直進基準走行
方向を修正する。
【0018】次に、この遠隔操作装置の制御システムに
ついて説明する。図5は、作業車両であるトラクター1
側から操作盤27やモニターテレビ21がある操縦席側
への送信信号系統図である。トラクター1の各部の作動
検出信号は、トラクター1に設けられた送信機51によ
り操縦席側の前記受信機23に送られる。前記作動検出
信号としては、ロール/ピッチ傾斜センサ52からのト
ラクター1の傾斜状態を示す信号、過負荷演算アンプ5
3からのエンジンの過負荷を知らせる信号、ブレーキO
N/OFF位置スイッチ54からのブレーキON/OF
F信号、ポンパスイッチ(耕運ロータリ16の昇降位置
スイッチ)33からの昇降信号、シャトルスイッチ37
の前後進操作に対応した値を示すポテンショメータ56
からの信号等がある。前記送信機51は、インターフェ
ース57,演算処理部59およびPCM信号出力部60
を有するCPU61,高周波送信部62等を備える。前
記受信機23は、前記送信機51の高周波送信部62か
ら送られてきたPCM信号を受信する高周波受信部6
3,PCM信号判別部64およびトラクター1の各部の
作動状態信号を前記モニターテレビ21に出力する演算
処理部65を有するCPU66等を備える。さらにトラ
クター1側と操作盤27側には、前述した画像受信シス
テムが備えられる。
【0019】図6は、操作盤27からトラクター1側に
送られる送信信号系統図である。操作盤27のパネル面
に設けられた操作子から発生された操作信号は、発信機
26からトラクター1側へ送られる。前記操作信号とし
ては、前記6個の操舵スイッチ31のON/OFF信
号、前記シャトルスイッチ37の前後進操作のON/O
FF信号、前記ポンパスイッチ33のON/OFF信
号、前記緊急停止スイッチ41のON/OFF信号、前
記操舵トリム55のアナログ信号、前記カメラパーンボ
リューム38のアナログ信号、前記操舵ボリューム34
のアナログ信号があり、さらに前記自律旋回記録スイッ
チ40のON/OFF信号、自律旋回スイッチ42,4
3の0N/OFF信号等がある。前記発信機26は、イ
ンターフェース67,演算処理部68およびPCM信号
出力部69を有するCPU70,高周波送信部71を備
え、さらに自律旋回記録スイッチ40のON時に操舵ス
イッチ31の0N/OFF信号,操舵ボリューム34の
アナログ信号,操舵トリム55のアナログ信号,スロッ
トルボリューム36のアナログ信号の各々について16
秒分のアナログ信号を通過させるゲート回路72,前記
RAM73,自律旋回スイッチ42,43の左右判別部
74等を備える。
【0020】図7は、操作盤27からトラクター1側に
送られる信号の受信信号系統図である。操作盤27の発
信機26から送られてくる操舵信号等の信号は、トラク
ター1の受信機75で受信され、その信号に基づいて、
アンプ76を介してトラクター1の各アクチュエータが
駆動される。前記受信機75は、高周波受信部77,P
CM信号判別部78および各アクチュエータであるサー
ボモータへ指令信号を出力する演算処理部79等を備え
る。前記各アクチュエータとしては、操舵信号信号によ
り駆動する前記ステアリングサーボモータ13,前後進
信号により駆動するシャトルサーボモータ80,低高速
信号で駆動するスロットルサーボモータ81,耕運ロー
タリ16の上げ下げ信号で駆動するポンパス昇降サーボ
モータ82,ブレーキ信号で駆動する前記ブレーキサー
ボモータ15,エンジン停止サーボモータ83,前記カ
メラパーン駆動サーボモータ11等がある。
【0021】次に、図2から図7に基づいて説明した画
像受信システムと車両操作システムの操作盤27とを使
った図1のトラクター1の操舵制御を簡単に説明する。
まずメインスイッチ35をオン、位置制御用GPSセッ
トスイッチ39をオンする。次いで、ポンパスイッチ3
3を操作して耕運ロータリ16を下げ、シャトルスイッ
チ37を操作してトラクター1を耕地内で前進させる。
トラクター1の走行状態は、これに搭載された第1カメ
ラ4と第2カメラ7で捉えられ、その画像が第1画像送
信機5、第2画像送信機8を介し、さらにダイバシティ
アンテナ18で受信され、TV受像器19等を介してモ
ニターテレビ21に映し出される。トラクター1の位置
情報は、衛星から受信機23を介してコンピュータ24
に送られ、トラクター1はGPSにより位置制御され
る。この位置情報や走行軌跡、さらには車両状態も前記
モニターテレビ21に映し出される。方向変更時には、
速度を下げてポンパスイッチ33を操作して耕運ロータ
リ16を上げると共に、右又は左方向操舵スイッチ群2
9又は30の操舵スイッチ31を選択操作してステアリ
ングサーボモータ13を駆動し、前輪2を所望の操舵角
に回転させ、トラクター1を旋回させる。旋回完了をモ
ニターテレビ21で確認すると、ポンパスイッチ33を
操作して耕運ロータリ16を下げて作業状態にし、トラ
クター1を再び耕地内で前進させる。このようにして耕
地内でトラクター1を移動させる。
【0022】このようなトラクター1の操舵信号は、自
律旋回記録スイッチ40を操作して記憶することがで
き、この記憶された操舵信号は自律旋回スイッチ42,
43を操作すれば、再現される。これを利用すれば、同
一パターンの耕運作業を繰返す場合に、トラクター1を
自動操縦できる。右旋回の操舵信号を記憶させた場合
に、同一パターンで左旋回させるには、左側自律旋回ス
イッチ42を操作して右側旋回した操舵信号を反転させ
て利用することができる。
【0023】図8は、図2のモニターテレビ21の画面
の表示内容を説明する図である。この例では、画面21
0の中央に縦に並べて7つの運転状態が表示できるよう
にレイアウトされ、その右側上部に第2カメラ7により
撮像された画像が表示できるようにされ、その右側下部
に2つの縮尺率を変えた走行軌跡が表示できるようにさ
れる。また、画面210の中央より左側上部に第1カメ
ラ4により撮像された画像が表示できるようにされ、そ
の左側下部にトラクター1の位置情報とモニター情報が
表示できるようにされる。このような表示の配置によれ
ば、作業に必要な監視内容を間違えることなく把握する
ことができ、遠隔操作もやりやすい。
【0024】前記運転状態の表示としては、例えば上か
ら順にシャトル、ポンパ、ブレーキ、ロール(車幅方向
の傾き角度)、ピッチ(車両の前後方向の傾き角度)、
負荷とした。これらの運転状態の表示位置は、固定され
ており、変更することはできない。図8(A)に示した
運転状態と図8(B)に示すシャトル前進、ポンパオ
ン、ブレーキオフの状態は、青色で表示し、図8(B)
に示すシャトル後進、ロール左8°,ロール18°のよ
うに傾いた状態のとき、ピッチ前8°,ピッチ前18°
のように傾いた状態のとき、過負荷の状態のときは、赤
色で表示するのが好ましい。前記第2カメラ7により撮
像された画像には、搭乗者が見た場合と同様に地平線や
トラクターの前輪の接地点も映し出される。この画像は
画質の調整が可能である。前記走行軌跡の画面上には、
耕運する実際の田畑のアウトラインを表示するととも
に、GPSを使って、トラクター1の走行軌跡や車両の
位置をアウトラインの中に表示する。走行軌跡は作業開
始時点から現在までのものを連続して目立つ色、例えば
赤色で表示するのが好ましく、これによれば、まだ耕運
していない所と耕運済みの所とが一目で判別できる。ま
た、縮尺率を変えて2種類の画面に走行軌跡を表示する
ため、耕運状況を正確に把握できる。走行軌跡の初期設
定項目としては、中央位置、基準位置、重なり、再現、
作業幅変更、基準長変更、縮尺変更、方位変更等があ
る。前記第1カメラ4により撮像された画像には、トラ
クター1の前輪の軸も映しだされる。この画像は画質の
調整が可能である。前記位置情報の画面には、車両のX
軸方向の位置、Y軸方向の位置、方位、速度等が表示さ
れる。前記モニター情報の画面には、DGPSその他の
通信状況の点検モニター等が表示される。以上の画面の
うち、第1カメラ4により撮像された画面212、第2
カメラ7により撮像された画面213、走行軌跡の画面
214、モニター情報の画面215は、位置の移動/拡
大,縮小/重ね等が可能であるが、位置情報の画面21
6は、位置の移動のみ可能であり、運転状態の画面21
1は、位置の移動もできないように設定される。画面の
位置の移動は、例えばマウス装置でドラッグしてモニタ
ー画面上を移動させることにより可能である。これによ
れば、作業者の見やすい位置に所望の画像を表示させる
ことができるので、一層遠隔操作がしやすくなり、遠隔
操作による疲労を軽減できる。
【0025】尚、上記実施例は農耕用トラクターについ
て説明したが、本発明は芝刈り機やその他の農業用機械
あるいは園芸用機械さらにブルドーザその他の土木、建
設用機械に対しても適用可能である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、モニタ画面の中央に作業車両の複数の種類の運転状
態が縦に並べて表示され、その両側に複数のビデオカメ
ラによる互いに異なる方向の作業現場の画像が振分けて
表示されるので、全ての運転状況が明確に把握でき、遠
隔操作を簡単、的確に行うことができる。また、一つの
モニターで全ての運転状況がわかるので、遠隔操作がし
やすい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る遠隔操作装置が適用される作業
車両の基本構成図である。
【図2】 図1のトラクターを遠隔操作する手元局にあ
る画像受信システムと車両操作システムを示す説明図で
ある。
【図3】 図2の操作盤の詳細を示す説明図である。
【図4】 図3の操作盤の操作説明図である。
【図5】 図1の作業車両側から操作盤がある操縦席側
への送信信号系統図である。
【図6】 図1の操作盤側からから作業車両側に送られ
る送信信号系統図である。
【図7】 図1の操作盤側から作業車両側に送られる信
号の受信信号系統図である。
【図8】 図2のモニターテレビの画面の表示内容を説
明する図である。
【符号の説明】
1:トラクター、2:前輪、3:ボンネット、4:第1
カメラ、5:第1画像送信機、6:後輪、7:第2カメ
ラ、8:第2画像送信機、9:アンテナ、10:受信
機、11:カメラパーン駆動サーボモータ、12:ハン
ドル、13:ステアリングサーボモータ、14:ブレー
キペダル、15:ブレーキサーボモータ、16:耕運ロ
ータリ、17:折り畳み架台、18:ダイバシティアン
テナ、19:TV受像器、20:画像アクセラレータ、
21:モニターテレビ、22:アンテナ、23:受信
機、24:コンピュータ、25:アンテナ、26:発信
機、27:操作盤、28:手置部、29,30:操舵ス
イッチ群、31:操舵スイッチ、32:立壁、33:ポ
ンパスイッチ、34:操舵ボリューム、35:メインス
イッチ:36:スロットルボリューム、37:シャトル
スイッチ、38:カメラパーンボリューム、39:位置
制御用GPSセットスイッチ、40:旋回記録スイッ
チ、41:エンジン緊急停止スイッチ、42,43:自
律旋回スイッチ、44:電源コネクタ、45:インター
フェイス用接続コネクタ、52:ロール/ピッチ傾斜セ
ンサ、53:過負荷演算アンプ、54:ブレーキON/
OFF位置スイッチ、55:操舵ボリューム、56:ポ
テンショメータ、57:インターフェイス、59:演算
処理部、60:PCM信号出力部、61:CPU、6
2:高周波送信部、63:高周波受信部、64:PCM
信号判別部、65:演算処理部、66:CPU、67:
インターフェイス、68:演算処理部、69:PCM信
号出力部、70:CPU、71:高周波送信部、72:
ゲート回路、73:RAM、74:左右判別部、75:
受信機、76:アンプ、77:高周波受信部、78:P
CM信号判別部、79:演算処理部、80:シャトルサ
ーボモータ、81:スロットルサーボモータ、82:ポ
ンパ昇降サーボモータ、83:エンジン停止サーボモー
タ、210:モニターの画面、211:運転状態の画
面、212:第1カメラによる撮像画面、213:第2
カメラによる撮像画面、214:走行軌跡の画面、21
5:モニター情報の画面、216:位置情報の画面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉本 誠 静岡県磐田市新貝2500番地 ヤマハ発動 機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−2725(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/18 G05D 1/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業車両に設けた複数のビデオカメラで
    撮像した互いに異なる方向の画像を前記作業車両から離
    れた箇所にある1つのモニターで監視しながら、前記作
    業車両を遠隔操作して作業する作業車両の遠隔操作装置
    において、前記モニターの画面を、その左右方向の中間
    部を前記作業車両の複数の種類の運転状態を表示する部
    分と、その中間部の左右両側を前記複数のビデオカメラ
    による互いに異なる方向の画像を表示する部分とで構成
    し、前記複数の種類の運転状態は、縦に並べて表示する
    ことを特徴とする作業車両の遠隔操作装置。
  2. 【請求項2】 前記モニターの画面に、さらに車両の位
    置情報及び走行軌跡情報を表示したことを特徴とする請
    求項1に記載の作業車両の遠隔操作装置。
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