JP3468486B2 - アクティブマトリクス基板 - Google Patents

アクティブマトリクス基板

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JP3468486B2
JP3468486B2 JP03158596A JP3158596A JP3468486B2 JP 3468486 B2 JP3468486 B2 JP 3468486B2 JP 03158596 A JP03158596 A JP 03158596A JP 3158596 A JP3158596 A JP 3158596A JP 3468486 B2 JP3468486 B2 JP 3468486B2
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眞澄 井土
裕 南野
克己 足達
好則 古林
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアクティブマトリク
ス基板に関し、特に、画像劣化のない液晶表示装置を実
現するためのアクティブマトリクス基板に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】現在、非晶質シリコン薄膜トランジスタ
(a−Si TFT)をスイッチング素子として用いた
アクティブマトリクス型液晶表示装置(TFT−LC
D)は、ラップトップパソコンやノートパソコン、更に
はエンジニアリングワークステーション用の大型・大容
量フルカラーディスプレイとして広く利用されている。
【0003】一方、近年においては、駆動回路を内蔵で
き、高性能、高精細化を図ることができる、多結晶シリ
コン薄膜トランジスタ(P−Si TFT)をスイッチ
ング素子として用いたアクティブマトリクス型TFT−
LCDの研究開発が盛んに行われている。
【0004】以下、かかるP−Si TFTを用いたT
FT−LCD(P−Si TFT−LCD)の一般的な
構成について説明する。
【0005】図4、5は従来の駆動回路内蔵型P−Si
TFT−LCDのアクティブマトリクス基板を示した
図で、図4はnチャンネルまたはpチャンネルのいずれ
か一方の薄膜トランジスタを用いて構成されたアクティ
ブマトリクス基板の模式図、図5はnチャンネルの薄膜
トランジスタとpチャンネルの薄膜トランジスタを接続
したCMOS構造を用いて構成されたアクティブマトリ
クス基板の模式図である。これらの図において、aは画
像表示部、bは走査信号側駆動回路部、cは表示信号側
駆動回路部である。画像表示部aにおいて、401は走
査信号配線、402は表示信号配線、403は画素電
極、404は走査信号配線401と表示信号配線402
および画素電極403に接続されたスイッチング素子で
ある。走査信号側駆動回路部bにおいて、405は転送
クロック入力端子、406はスタートパルス入力端子、
407はシフトレジスタである。表示信号側駆動回路部
cにおいて、408は転送クロック入力端子、409は
スタートパルス入力端子、410はシフトレジスタ、4
11は画像信号入力端子、412,412aは画像信号
の表示信号配線402への伝達を制御するためのトラン
スファーゲート素子、413,413a,413bはト
ランスファーゲート素子412の寄生容量、414,4
15,416はそれぞれトランスファーゲート素子41
2であるnチャンネルまたはpチャンネル薄膜トランジ
スタのゲート電極,ソース電極,ドレイン電極、41
7、420はトランスファーゲート素子412aを構成
するCMOS構造のnチャンネル薄膜トランジスタとp
チャンネル薄膜トランジスタのそれぞれのゲート電極、
418,419はそれぞれnチャンネル(pチャンネ
ル)薄膜トランジスタ417(420)のソース電極、
ドレイン電極、421はゲートパルスの極性を反転させ
るためのインバータである。
【0006】ここで、トランスファーゲート素子412
の駆動方法について簡単に説明する。図6は図4のアク
ティブマトリクス基板における表示信号側駆動回路の駆
動波形図であり、図7は図5のアクティブマトリクス基
板における表示信号側駆動回路の駆動波形図である。こ
れらの図において、501はトランスファーゲート素子
412である薄膜トランジスタのゲート電極414に印
加されるシフトレジスタ410からの出力信号、501
a,501bはトランスファーゲート素子412aを構
成するnチャンネル薄膜トランジスタとpチャンネル薄
膜トランジスタのそれぞれのゲート電極417,420
に印加されるシフトレジスタ410からの出力信号、5
02は入力画像信号、503はトランスファーゲート素
子412を介して表示信号配線402に伝達される伝達
画像信号、504はトランスファーゲート素子412
(412a)の寄生容量413(413a,413b)
による突き抜け、すなわち、入力画像信号が伝達された
表示信号配線402の電位の入力画像信号電位に対する
ずれ量である。また、図中の入力画像信号502におけ
る期間aはブランキング期間、期間bは走査信号配線一
本分の表示期間である。図5に示したアクティブマトリ
クス基板においては、伝達画像信号503は、各々の薄
膜トランジスタを介した伝達画像信号503a,503
bの平均電位であり、トランスファーゲート素子412
aを構成するnチャンネルおよびpチャンネルの薄膜ト
ランジスタの各々のゲート電極417,420に印加さ
れるシフトレジスタ出力信号501a,501bの電位
は逆極性であるので、各々の薄膜トランジスタの寄生容
量413a(nチャンネル),413b(pチャンネ
ル)による突き抜け504a,504bも逆極性にな
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図4のトランスファー
ゲート素子412がnチャンネルまたはpチャンネルの
いずれか一方の薄膜トランジスタで構成されたアクティ
ブマトリクス基板では、図6の駆動波形図からわかるよ
うに、トランスファーゲート素子412の寄生容量41
3による突き抜け504が生じ、トランスファーゲート
素子412を介して入力画像信号が伝達された表示信号
配線402の電位が入力画像信号502の電位からずれ
てしまうという問題が発生する。なお、図4のアクティ
ブマトリクス基板におけるトランスファーゲート素子4
12の寄生容量413による突き抜け504は次式(数
1)によって表される。
【0008】
【数1】
【0009】式中、△Vは突き抜け、Voはゲート印加
電圧、Coは寄生容量、Cs は表示信号配線容量であ
る。
【0010】一方、図5のトランスファーゲート素子4
12aがCMOS構造の薄膜トランジスタで構成された
アクティブマトリクス基板は、前記図4のアクティブマ
トリクス基板に比べてトランスファーゲート素子412
aの充電特性が優れている。しかしながら、かかるアク
ティブマトリクス基板においては、通常nチャンネルと
pチャンネルの薄膜トランジスタでは移動度が異なるこ
とから、トランスファーゲート素子412aにおけるn
チャンネル薄膜トランジスタとpチャンネル薄膜トラン
ジスタの充電特性が同等となるように、これら薄膜トラ
ンジスタのサイズはその移動度に応じて個別に設定され
ているが、この場合に、各々の薄膜トランジスタでの寄
生容量413a(nチャンネル),413b(pチャン
ネル)による突き抜け504a,504bの量が異なる
ため、前記図4のアクティブマトリクス基板と同様にト
ランスファーゲート素子412aを介して入力画像信号
が伝達された表示信号配線402の電位が入力画像信号
502の電位からずれてしまうこととなる。なお、図5
のアクティブマトリクス基板におけるトランスファーゲ
ート素子412aの寄生容量413(413a,413
b)による突き抜け504は次式(数2)によって表さ
れる。
【0011】
【数2】
【0012】式中、△Vは突き抜け、V1 はnチャンネ
ルの薄膜トランジスタのゲート印加電圧、V2はpチャ
ンネルの薄膜トランジスタのゲート印加電圧、C1はn
チャンネルの薄膜トランジスタの寄生容量、C2 はpチ
ャンネルの薄膜トランジスタの寄生容量、Csは表示信
号配線容量である。
【0013】以上のように、従来の駆動回路内蔵型の薄
膜トランジスタを用いたアクティブマトリクス基板で
は、駆動回路に入力された画像信号を正確に画像表示部
の信号配線に伝達することができず、例えばこれを液晶
表示装置に適用した場合に、液晶パネルの内部に不可避
のDC電圧等が印加されて、画質及び信頼性が劣化する
という不具合を発生していた。
【0014】本発明は以上の課題に鑑みてなされたもの
で、駆動回路に入力された画像信号を正確に画像表示部
の信号配線に伝達することができる駆動回路内蔵型のア
クティブマトリクス基板を提供することを目的とする。
【0015】
【0016】
【課題を解決するための手段】発明の第のアクティ
ブマトリクス基板は、基板の主面上に、マトリクス状に
配置された複数本の走査信号配線と複数本の表示信号配
線の各交差点にて画素電極がスイッチング素子を介して
前記走査信号配線と前記表示信号配線に接続されている
画像表示部と、前記複数本の走査信号配線に接続された
走査信号側駆動回路部と、前記複数本の表示信号配線に
接続された表示信号側駆動回路部が形成され、前記走査
信号側駆動回路部及び前記表示信号側駆動回路部の少く
とも一方に、シフトレジスタと前記複数本の走査信号配
線または前記複数本の表示信号配線の各々の配線との間
に接続され、前記シフトレジスタの出力信号に基づいて
入力画像信号の前記複数本の走査信号配線または前記複
数本の表示信号配線の各々の配線への伝達を制御するト
ランスファーゲート素子が設けられ、前記トランスファ
ーゲート素子がnチャンネル薄膜トランジスタとpチャ
ンネル薄膜トランジスタを接続したCMOS構造素子か
らなるアクティブマトリクス基板において、前記nチャ
ンネル薄膜トランジスタと前記pチャンネル薄膜トラン
ジスタのトランジスタサイズが大きい方の薄膜トランジ
スタに印加されるゲートパルスの絶対電位を、トランジ
スタサイズが小さい方の薄膜トランジスタに印加される
ゲートパルスの絶対電位よりも小さくして、前記nチャ
ンネル薄膜トランジスタとpチャンネル薄膜トランジス
タの寄生容量の差によって生ずる前記入力画像信号の電
位と前記走査信号配線または前記表示信号配線の電位と
のずれ量を無くしたことを特徴とする。このような構成
にしたことにより、nチャンネル薄膜トランジスタの寄
生容量による突き抜け(量)と、pチャンネル薄膜トラ
ンジスタの寄生容量による突き抜け(量)の差がキャン
セルされ、その結果、入力画像信号と同等の信号が走査
信号配線または表示信号配線に伝達される。
【0017】また本発明の第のアクティブマトリクス
基板は、基板の主面上に、マトリクス状に配置された複
数本の走査信号配線と複数本の表示信号配線の各交差点
にて画素電極がスイッチング素子を介して前記走査信号
配線と前記表示信号配線に接続されている画像表示部
と、前記複数本の走査信号配線に接続された走査信号側
駆動回路部と、前記複数本の表示信号配線に接続された
表示信号側駆動回路部が形成され、前記走査信号側駆動
回路部及び前記表示信号側駆動回路部の少くとも一方
に、シフトレジスタと前記複数本の走査信号配線または
前記複数本の表示信号配線の各々の配線との間に接続さ
れ、前記シフトレジスタの出力信号に基づいて入力画像
信号の前記複数本の走査信号配線または前記複数本の表
示信号配線の各々の配線への伝達を制御するトランスフ
ァーゲート素子が設けられ、前記トランスファーゲート
素子がnチャンネル薄膜トランジスタとpチャンネル薄
膜トランジスタとを接続したCMOS構造素子からなる
アクティブマトリクス基板において、前記nチャンネル
薄膜トランジスタと前記pチャンネル薄膜トランジスタ
のトランジスタサイズの小さい方の薄膜トランジスタ
に、前記nチャンネル薄膜トランジスタと前記pチャン
ネル薄膜トランジスタの寄生容量の差に相当する容量を
付加したことを特徴とする。このような構成にしたこと
により、nチャンネル薄膜トランジスタとpチャンネル
薄膜トランジスタの寄生容量の差が実質的に無くなっ
て、nチャンネル薄膜トランジスタの寄生容量による突
き抜け(量)と、pチャンネル薄膜トランジスタの寄生
容量による突き抜け(量)が実質的に等しくなり、その
結果、入力画像信号と同等の信号が走査信号配線または
表示信号配線に伝達される。
【0018】前記構成からなる本発明の第1〜第のア
クティブマトリクス基板においては、画像表示部のスイ
ッチング素子およびトランスファーゲート素子が多結晶
シリコン薄膜トランジスタからなるのが好ましい。この
ような構成にしたことにより、画素密度を向上でき、こ
れを液晶表示装置に適用することにより画像の高精細化
を図ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。
【0020】(第1の実施形態)図1は本発明のアクテ
ィブマトリクス基板の第1の具体例における駆動回路部
のトランスファーゲート素子を示した平面図であり、図
において、101はゲート配線、102はソース配線、
103はドレイン配線、104は半導体層、105はn
チャンネル薄膜トランジスタ、106はpチャンネル薄
膜トランジスタである。薄膜トランジスタのチャンネル
幅は半導体層104のソース配線102(ドレイン配線
103)の走行方向に対する平行方向の幅であり、チャ
ンネル長は半導体層104とゲート配線101の重なり
部分のソース配線102(ドレイン配線103)と走行
方向に対する直交方向の幅(ゲート配線101の半導体
層104に重なっている部分の幅)である。
【0021】かかるアクティブマトリクス基板の回路構
成は前記図5に示した従来のアクティブマトリクス基板
のそれと同じであり、前記図5に示した従来のアクティ
ブマトリクス基板とはトランスファーゲート素子である
nチャンネル薄膜トランジスタ105とpチャンネル薄
膜トランジスタ106のトランジスタサイズを等しくし
ている点(すなわち、nチャンネル薄膜トランジスタ1
05のチャンネル長及びチャンネル幅をそれぞれpチャ
ンネル薄膜トランジスタ106のチャンネル長及びチャ
ンネル幅に等しくしている点)が異なっている。なお、
かかるアクティブマトリクス基板では、画像表示部のス
イッチング素子および駆動回路部のトランスファーゲー
ト素子である薄膜トランジスタは、600℃以下の低温
形成の多結晶シリコン薄膜を用いた薄膜トランジスタで
形成されている。なお、nチャンネル薄膜トランジスタ
とpチャンネル薄膜トランジスタのトランジスタサイズ
を等しくしたことによる双方のトランジスタの充電特性
の差については、双方のトランジスタのサイズを充電に
必要最低限なサイズ以上にすれば、特に支障をきたさな
い。すなわち、図4のnチャンネルまたはpチャンネル
のいずれか一方の薄膜トランジスタで構成されたトラン
スファーゲート素子の充電特性と同等以上の充電特性が
得られる。
【0022】このようなアクティブマトリクス基板によ
れば、トランスファーゲート素子412を構成するnチ
ャンネル薄膜トランジスタ105及びpチャンネル薄膜
トランジスタ106のそれぞれの寄生容量413a,4
13bによるそれぞれの突き抜け(504a,504
b)の量は同等となり、かつ、nチャンネル薄膜トラン
ジスタ105及びpチャンネル薄膜トランジスタ106
をオンさせるための信号の電位は逆極性で、寄生容量に
よる突き抜けも逆極性になることから、nチャンネル薄
膜トランジスタ105の寄生容量413aによる突き抜
け(504a)と、pチャンネル薄膜トランジスタ10
6の寄生容量413bによる突き抜け(504b)は相
互に補償しあい、入力信号と同等な信号を信号配線40
2に伝達することができる。従って、このアクティブマ
トリクス基板を液晶表示装置に適用することにより、液
晶パネルの内部に不可避のDC電圧等が印加されること
がなくなり、画質及び信頼性を向上させることができ
る。
【0023】(第2の実施形態)図2は本発明のアクテ
ィブマトリクス基板の第2の具体例における駆動回路部
のトランスファーゲート素子の等価回路図であり、図に
おいて、図5と同一符号は同一または相当する部分を示
し、201a,201bはそれぞれnチャンネル薄膜ト
ランジスタのゲート電極とpチャンネル薄膜トランジス
タのゲート電極、202はソース電極、203はドレイ
ン電極、204a,204bはそれぞれnチャンネル薄
膜トランジスタの寄生容量とpチャンネル薄膜薄膜トラ
ンジスタの寄生容量、205はゲートパルスの極性を反
転させるためのインバータ、206,207はゲート電
極201bに接続した外部抵抗である。
【0024】すなわち、このアクティブマトリクス基板
では、トランスファーゲート素子を構成するnチャンネ
ル薄膜トランジスタとpチャンネル薄膜トランジスタの
うちのトランジスタサイズが大きい方の薄膜トランジス
タのゲート電極に外部抵抗206,207を接続し、こ
のゲート電極に印加されるゲートパルスの高さ(絶対電
位)を、トランジスタサイズが小さい方の薄膜トランジ
スタのゲート電極に印加されるゲートパルスの高さ(絶
対電位)よりも小さくして、nチャンネル薄膜トランジ
スタの寄生容量による突き抜け(504a)と、pチャ
ンネル薄膜トランジスタの寄生容量による突き抜け(5
04a)の差をキャンセルしている。従って、かかるア
クティブマトリクス基板においても、前記図1のアクテ
ィブマトリクス基板と同様に入力信号と同等な信号を信
号配線402に伝達することができる。
【0025】なお、このアクティブマトリクス基板の駆
動回路部のトランスファーゲート素子以外の回路構成
は、前記図5に示した従来のアクティブマトリクス基板
のそれと同じであり、画像表示部のスイッチング素子お
よび駆動回路部のトランスファーゲート素子を構成する
薄膜トランジスタは、600℃以下の低温形成の多結晶
シリコン薄膜を用いた薄膜トランジスタで形成されてい
る。
【0026】また、ここでは薄膜トランジスタのゲート
電極(201b)に外部抵抗(206,207)を接続
することによりゲートパルス高さの変調を行っている
が、本発明においては、ゲートパルスの極性を反転させ
るためのインバータ(205)の電源電圧を減じること
によってゲートパルス高さの変調行ってもよく、この場
合も同様の効果を得ることができる。
【0027】(第3の実施形態)図3は本発明のアクテ
ィブマトリクス基板の第3の具体例における駆動回路部
のトランスファーゲート素子の等価回路図であり、図に
おいて、図4と同一符号は同一または相当する部分を示
し、301a,301bはそれぞれnチャンネル薄膜ト
ランジスタのゲート電極とpチャンネル薄膜トランジス
タのゲート電極、302はソース電極、303はドレイ
ン電極、304a,304bはそれぞれnチャンネル薄
膜トランジスタの寄生容量とpチャンネル薄膜薄膜トラ
ンジスタの寄生容量、305はゲートパルスの極性を反
転させるためのインバータ、306は付加容量である。
【0028】すなわち、このアクティブマトリクス基板
では、トランスファーゲート素子を構成するnチャンネ
ル薄膜トランジスタとpチャンネル薄膜トランジスタの
うちのトランジスタサイズが小さい方の薄膜トランジス
タのゲート電極とドレイン電極間に、両者の薄膜トラン
ジスタの寄生容量の差に相当する容量306を付加する
ことにより、nチャンネル薄膜トランジスタとpチャン
ネル薄膜トランジスタの寄生容量の差を実質的に無くし
ている。従って、かかるアクティブマトリクス基板で
は、nチャンネル薄膜トランジスタの寄生容量による突
き抜け(量)とpチャンネル薄膜トランジスタの寄生容
量による突き抜け(量)が実質的に等しくなり、その結
果、m前記図1のアクティブマトリクス基板と同様に入
力信号と同等な信号を信号配線402に伝達することが
できる。
【0029】なお、このアクティブマトリクス基板の駆
動回路部のトランスファーゲート素子以外の回路構成
は、前記図5に示した従来のアクティブマトリクス基板
のそれと同じであり、画像表示部のスイッチング素子お
よび駆動回路部のトランスファーゲート素子を構成する
薄膜トランジスタは、600℃以下の低温形成の多結晶
シリコン薄膜を用いた薄膜トランジスタで形成されてい
る。
【0030】以上説明した本発明のアクティブマトリク
ス基板の具体例はいずれも表示信号側駆動回路部にトラ
ンスファーゲート素子を設けたタイプのものであるが、
本発明は走査信号側駆動回路部にトランスファーゲート
素子を設けたタイプのもの、または、表示信号側駆動回
路部及び表示信号側駆動回路部の双方にトランスファー
ゲート素子を設けたタイプのアクティブマトリクス基板
にも適用することができる。
【0031】また、以上説明した本発明のアクティブマ
トリクス基板の具体例は、いずれも、画像表示部のスイ
ッチング素子および駆動回路部のトランスファーゲート
素子を構成する薄膜トランジスタとして、多結晶シリコ
ン薄膜トランジスタを用いたものであるが、トランスフ
ァーゲート素子を用いて信号を信号配線に伝達する構成
を有するものであれば、画像表示部のスイッチング素子
および駆動回路部のトランスファーゲート素子を非晶質
シリコン薄膜トランジスタで形成したアクティブマトリ
クス基板にも本発明を適用することができる。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明のアクティブマト
リクス基板によれば、駆動回路部のトランスファーゲー
ト素子であるCMOS構造の薄膜トランジスタのnチャ
ンネルとpチャンネルの薄膜トランジスタの寄生容量に
よる突き抜け誤差を解消することができ、入力画像信号
を正確に信号配線(画像表示部)に伝達することができ
る。従って、このアクティブマトリクス基板を液晶表示
装置に適用することにより、液晶パネルの内部に不可避
のDC電圧等が印加されることがなくなり、画質及び信
頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のアクティブマトリクス基板の第1の
具体例における駆動回路部のトランスファーゲート素子
を示した平面図である。
【図2】 本発明のアクティブマトリクス基板の第2の
具体例における駆動回路部のトランスファーゲート素子
の等価回路図である。
【図3】 本発明のアクティブマトリクス基板の第3の
具体例における駆動回路部のトランスファーゲート素子
の等価回路図である。
【図4】従来の駆動回路内蔵型アクティブマトリクス基
板の模式図である。
【図5】従来の駆動回路内蔵型アクティブマトリクス基
板の模式図である。
【図6】図4のアクティブマトリクス基板における表示
信号側駆動回路の駆動波形図である。
【図7】 図5のアクティブマトリクス基板における表
示信号側駆動回路の駆動波形図である。
【符号の説明】
101 ゲート配線 102 ソース配線 103 ドレイン配線 104 半導体層 105 nチャンネル薄膜トランジスタ 106 pチャンネル薄膜トランジスタ
フロントページの続き (72)発明者 古林 好則 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−219525(JP,A) 特開 平3−50528(JP,A) 特開 平4−241326(JP,A) 特開 平6−67624(JP,A) 特開 平3−287235(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/786 G02F 1/1368 G02F 1/133 550 G02F 1/1345 G09G 3/36

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の主面上に、マトリクス状に配置さ
    れた複数本の走査信号配線と複数本の表示信号配線の各
    交差点にて画素電極がスイッチング素子を介して前記走
    査信号配線と前記表示信号配線に接続されている画像表
    示部と、前記複数本の走査信号配線に接続された走査信
    号側駆動回路部と、前記複数本の表示信号配線に接続さ
    れた表示信号側駆動回路部が形成され、前記走査信号側
    駆動回路部及び前記表示信号側駆動回路部の少くとも一
    方に、シフトレジスタと前記複数本の走査信号配線また
    は前記複数本の表示信号配線の各々の配線との間に接続
    され、前記シフトレジスタの出力信号に基づいて入力画
    像信号の前記複数本の走査信号配線または前記複数本の
    表示信号配線の各々の配線への伝達を制御するトランス
    ファーゲート素子が設けられ、前記トランスファーゲー
    ト素子がnチャンネル薄膜トランジスタとpチャンネル
    薄膜トランジスタを接続したCMOS構造素子からなる
    アクティブマトリクス基板において、 前記nチャンネル薄膜トランジスタと前記pチャンネル
    薄膜トランジスタのトランジスタサイズの大きい方の薄
    膜トランジスタに印加されるゲートパルスの絶対電位
    を、トランジスタサイズが小さい方の薄膜トランジスタ
    に印加されるゲートパルスの絶対電位よりも小さくし
    て、前記nチャンネル薄膜トランジスタとpチャンネル
    薄膜トランジスタの寄生容量の差によって生ずる前記入
    力画像信号の電位と前記走査信号配線または前記表示信
    号配線の電位とのずれ量を無くしたことを特徴とするア
    クティブマトリクス基板。
  2. 【請求項2】 基板の主面上に、マトリクス状に配置さ
    れた複数本の走査信号配線と複数本の表示信号配線の各
    交差点にて画素電極がスイッチング素子を介して前記走
    査信号配線と前記表示信号配線に接続されている画像表
    示部と、前記複数本の走査信号配線に接続された走査信
    号側駆動回路部と、前記複数本の表示信号配線に接続さ
    れた表示信号側駆動回路部が形成され、前記走査信号側
    駆動回路部及び前記表示信号側駆動回路部の少くとも一
    方に、シフトレジスタと前記複数本の走査信号配線また
    は前記複数本の表示信号配線の各々の配線との間に接続
    され、前記シフトレジスタの出力信号に基づいて入力画
    像信号の前記複数本の走査信号配線または前記複数本の
    表示信号配線の各々の配線への伝達を制御するトランス
    ファーゲート素子が設けられ、前記トランスファーゲー
    ト素子がnチャンネル薄膜トランジスタとpチャンネル
    薄膜トランジスタとを接続したCMOS構造素子からな
    るアクティブマトリクス基板において、 前記nチャンネル薄膜トランジスタと前記pチャンネル
    薄膜トランジスタのトランジスタサイズが小さい方の薄
    膜トランジスタに、前記nチャンネル薄膜トランジスタ
    と前記pチャンネル薄膜トランジスタの寄生容量の差に
    相当する容量を付加したことを特徴とするアクティブマ
    トリクス基板。
  3. 【請求項3】 画像表示部のスイッチング素子およびト
    ランスファーゲート素子が多結晶シリコン薄膜トランジ
    スタからなる請求項1〜に記載のアクティブマトリク
    ス基板。
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