JP3467452B2 - 避雷装置 - Google Patents

避雷装置

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JP3467452B2 JP2000165946A JP2000165946A JP3467452B2 JP 3467452 B2 JP3467452 B2 JP 3467452B2 JP 2000165946 A JP2000165946 A JP 2000165946A JP 2000165946 A JP2000165946 A JP 2000165946A JP 3467452 B2 JP3467452 B2 JP 3467452B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非直線性の電圧電
流特性を有する限流素子(バリスタ素子)を備えた避雷
装置に関し、詳しくは、雷サージ等による異常電圧の発
生時に送配電線の周辺設備を雷サージ等から保護するた
めに碍子に付設される避雷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高圧送配電線に設けられた碍子付近への
落雷時に発生する雷サージ等による異常電圧から送配電
線の周辺設備を保護するため、高圧送配電線の碍子の接
地側と電線側との間に避雷装置を取り付けている。この
避雷装置は、サージ電圧に対しては低抵抗、送配電線の
通常の対地電圧に対しては高抵抗を示す非直線性の電流
電圧特性を有するZnO等からなる限流素子を備える。
避雷装置は、前記限流素子の単数或いは複数個を一対の
端子電極で挟み込み、全体をシリコンゴム等の弾性を有
する絶縁外被体で被覆した構造が一般的である。
【0003】具体的には、両端開口円筒状のFRP製絶
縁筒に限流素子を収納し、絶縁筒の両端開口部に送配電
線側端子及び接地側端子となる一対の金属ブロック状端
子電極を嵌合させて、一対の端子電極で限流素子を挟み
込むようにしている。一対の端子電極を限流素子に電気
的かつ機械的に良好な状態で同軸状に結合させて、一対
の端子電極を絶縁筒にネジ止め或いはピン止めで固定
し、この絶縁筒と両端子電極の外周面にシリコンゴムを
モールド一体成形する等して絶縁外被体を形成してい
る。また、必要に応じて限流素子と端子電極の間に良導
電性のコイルバネや皿バネ等のバネ材を挿入配置し、こ
のバネ材の弾性力で限流素子と両端子電極を所定の圧縮
力で密着させて電気的かつ機械的な接合状態を得るよう
にしている。
【0004】以上のような避雷装置は、雷サージ等によ
る異常電圧が発生すると、限流素子が低抵抗値となって
これを瞬時に大地に逃がし、その異常電圧が消滅すれ
ば、限流素子が高抵抗値となって通常の対地電圧を遮断
する。この弁作用により送配電線の周辺設備を雷サージ
等から保護する。ところが、直撃雷などの定格を超える
サージ電圧が発生すると、避雷装置内部の接触不良個所
や限流素子の故障発生箇所等でアークが発生して、限流
素子や端子電極を封入した絶縁筒内の密閉空間の内部圧
力が急激に上昇し、そのため絶縁筒が絶縁外被体と共に
爆発的に破壊し、破壊した破片が周囲へ飛散する危険性
がある。
【0005】内圧の急激な上昇による爆発的な破壊を防
止するため、例えば限流素子と端子電極を収納する絶縁
筒に多数の放圧穴を形成して、絶縁筒の内圧で絶縁筒が
爆発的に破壊しないようにした避雷装置や、絶縁筒の代
わりに複数本の互いに離隔させた絶縁条体で限流素子と
端子電極を同軸に連結した避雷装置が提案され、実用化
されている。前者避雷装置は、絶縁筒の放圧穴が絶縁筒
の急激な内圧上昇を抑制して爆発的な破壊を防止する。
後者避雷装置においても、限流素子外周域に離隔させた
複数の絶縁条体の間の隙間が上記放圧穴と同様の作用を
して、爆発的な破壊を防止する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】放圧穴を有する絶縁筒
を備えた避雷装置や、複数の絶縁条体を離隔させて配備
した避雷装置は、内圧の急激な上昇が抑制されて爆発的
な破壊が回避されるが、いずれも単数の絶縁筒、複数の
絶縁条体の両端部に一対の端子電極をネジやピン等の特
別な固定部品で固定しているため、避雷装置の組立工
数、部品点数が多くなって製造コストの低減が難しい。
また、限流素子と一対の端子電極を良導電性のコイルバ
ネや皿バネ等のバネ材の弾性力で良好な電気的かつ機械
的な接合状態を得るようにしているが、バネ材の組付寸
法精度のバラツキ等で限流素子と端子電極の電気的かつ
機械的な接合状態が悪化し、避雷装置の高品質化が難し
い。
【0007】本発明の目的は、組立工数を少なくして製
造コストを低減させた高品質な避雷装置を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の技術的手段として、本発明は、非直線性の電圧電流特
性を有する限流素子と、この限流素子を挟む一対の金属
ブロック状端子電極を同軸に配置し、一対の端子電極に
両端部が係合された離隔する複数の絶縁条体で限流素子
と一対の端子電極を同軸に支持した避雷装置において、
一対の端子電極の少なくとも一方が、軸方向に貫通させ
た雌ねじ部に雄ねじを螺装したナット構造端子電極で、
かつ、一対の端子電極が限流素子側と反対側の外端面の
周辺部複数箇所に、硬質樹脂板で平板状の本体とこの平
板状本体の両端部を裏面側にU字状に屈曲させた平板状
折返し部を有する絶縁条体の両端部の平板状折返し部が
端子電極軸方向挿脱可能に嵌挿されるスリット形状の
係止穴を有し、限流素子を挟む一対の端子電極の係止穴
に複数の絶縁条体の両端部の折返し部を嵌挿させた状態
で、ナット構造端子電極に螺装した雄ねじを限流素子側
に締め込み、この締付トルクで一対の端子電極の係止穴
に絶縁条体の両端折返し部を嵌挿させ固定したことを特
徴とする。
【0009】この発明においては、一対の端子電極の両
方をナット構造としてもよい。一対の端子電極の両方を
ナット構造とした場合は、その一方にだけ雄ねじを螺装
し、この1本の雄ねじを締め込むことで一対の端子電極
の係止穴に複数の絶縁条体の両端の折返し部を嵌挿させ
て固定する。
【0010】一対の端子電極に複数の絶縁条体の両端部
を係止する係止穴を形成し、複数の絶縁条体に端子電極
に係止される折返し部を形成して、1本の雄ねじだけを
締め付けるようにした避雷装置の組立工程は、工数と部
品点数が少なくて避雷装置が低コストで製造される。
【0011】また、複数の各絶縁条体の両端部にU字状
に屈曲(Uターン)させた折返し部を一対の端子電極の
外端面の係止穴に嵌挿させた状態で、ナット構造の端子
電極の雄ねじを締め付ける避雷装置の組立構造は、避雷
装置の軸方向の引っ張り強度が雄ねじの締付トルクで任
意に設定できて、限流素子と端子電極の電気的かつ機械
的な接合強度が安定し、高品質な避雷装置が製造され
る。
【0012】また、本発明においては、上記雄ねじでナ
ット構造端子電極と限流素子を電気的かつ機械的に接続
した構造が望ましい。すなわち、雄ねじを良導電性の金
属ネジで構成して、これを端子電極に螺装して雄ねじを
端子電極の一部とするようにすれば、端子電極と限流素
子の電気的な接続状態が特別な別の電気接続手段を使用
すること無く常に良好となる。
【0013】さらに、本発明においては、上記ナット構
造端子電極の外周に絶縁条体の平板状本体の端部が端子
電極軸方向摺動可能に嵌合する凹溝を形成することが
望ましい。この場合の凹溝は、ナット構造端子電極の雌
ねじ部に螺装した雄ねじを回転させて締め付けるとき
に、ナット構造端子電極の回転を規制する回転ストッパ
としての機能、及びナット構造端子電極の係止穴に絶縁
条体の折返し部を嵌挿するときのガイドとしての機能を
発揮して、避雷装置の組立作業を容易にする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1乃
至図4を参照して詳述する。
【0015】図1(A)(B)に示す実施形態の避雷装
置は、サージ電圧に対しては低抵抗、送配電線の通常の
対地電圧に対しては高抵抗を示す非直線性の電流電圧特
性を有するZnO等からなる円柱状の限流素子1を有す
る。限流素子1は1個、或いは、複数個を同軸に直列結
合させたものでもよく、図1では3個を直列結合させて
いる。
【0016】この3個の限流素子1の軸方向両端に同軸
状に金属ブロック状端子電極2,3を配置し、これら一
対の端子電極2,3で限流素子1を挟み込んで電気的か
つ機械的に接合させる。一対の端子電極2,3の外周の
離隔した複数箇所、例えば120°間隔の3箇所に硬質
樹脂の絶縁条体5が配置され、各絶縁条体5の両端部が
一対の端子電極2,3に係止され最終的に固定されて、
各絶縁条体5で限流素子1と各端子電極2,3が同軸に
支持される。
【0017】なお、一対の端子電極2,3と限流素子1
との間には、両者の接合状態を良好にする、例えば良導
電性材料からなる皿バネ6及びスペーサ7を介在させる
が、この両方或いは一方を省略してもよい。さらに、一
対の端子電極2,3と限流素子1、絶縁条体5の露呈す
る全外周面にシリコンゴム等の絶縁外被体8をモールド
成形している。この絶縁外被体8はモールド成形部品に
限らず、例えば熱収縮チューブやエポキシ樹脂等のコー
ティング部品であってもよい。
【0018】以上の実施形態における避雷装置は、一対
の端子電極2,3と複数の絶縁条体5の相互の連結構造
を特徴とするもので、その具体的構造が図2及び図3
に、組立時の構造が図4に示される。
【0019】一対の端子電極2,3の少なくとも一方が
1本の雄ねじを有するナット構造である。各図に示され
る一対の端子電極2,3は、その両方が同一寸法形状の
ナット構造で、各々が中心軸に沿って貫通させた雌ねじ
部2a,3aを有する。各端子電極2,3は例えば六角
ナット構造であり、一方の端子電極2の雌ねじ部2aに
1本の雄ねじ4が螺装される。雄ねじ4は良導電性の金
属ネジで、端子電極2に螺装されることで端子電極2の
一部を構成する。雄ねじ4は、その頭面中央に雄ねじ正
逆回転用六角穴4aを有する。
【0020】六角ナット構造の一対の端子電極2,3を
限流素子1の両端側に同軸に配置し、各端子電極2,3
の六角六面の外周面の軸方向位置を揃え、六角六面の外
周面の1つ置きの3面に1つずつ絶縁条体5を配置し
て、各絶縁条体5の両端部を一対の端子電極2,3に係
合させて最終的に固定する。絶縁条体5は、例えば図3
に示すような3枚のFRP等の同一寸法形状の硬質樹脂
板で、各々が縦長平板の本体5aと、本体5aの両端部
を裏面側にU字状に屈曲(Uターン)させた折返し部5
bを有し、この折返し部5bを端子電極2,3に係止さ
せて最終的に固定するようにしてある。
【0021】また、一対の端子電極2,3は、その六角
の外端面に絶縁条体5の平板状折返し部5bが軸方向に
挿脱可能に嵌挿される係止穴2b,3bを有する。係止
穴2b,3bは、雌ねじ部2a,3aから等距離の12
0°間隔の3箇所に横長のスリット形状に形成される。
各端子電極2,3の六角六面の外周面の1つ置きの3面
に、絶縁条体5の平板状本体5aの両端部が軸方向摺動
可能に嵌入される凹溝2c,3cが形成される。各凹溝
2c,3cの底の先端部は係止穴2b,3bに向かって
断面半円形に屈曲し、この屈曲面2d,3dに絶縁条体
5の本体5aと折返し部5bの間の半円形の屈曲端部5
cが合致する。
【0022】図4に示される避雷装置の組立時の構造を
説明する。図4における下部の雄ねじ無し端子電極3と
上部の雄ねじ有り端子電極2で3個直列の限流素子1の
上下を皿バネ6とスペーサ7を介して挟み込み、下部の
雄ねじ無し端子電極3の係止穴3bに絶縁条体5の下部
の折返し部5bを嵌挿し、上部の雄ねじ有り端子電極2
の係止穴2bの真上近くに絶縁条体5の上部の折返し部
5bの先端を位置させる。
【0023】この状態で上部の雄ねじ有り端子電極2の
雌ねじ部2aに螺装された雄ねじ4の六角穴4aに図4
の鎖線で示すように六角レンチ10を嵌挿させ、六角レ
ンチ10で雄ねじ4を締め込んで皿バネ6に押し付け、
さらに締め込んで行く。このとき、上下一対の端子電極
2,3の外周の3箇所の凹溝2c,3cに3枚の絶縁条
体5の本体5aが嵌合することで両端子電極2,3の回
転が規制される。そのため、雄ねじ4の締め込み時の回
転力で端子電極2が回転せず、雄ねじ4だけが端子電極
2に対して回転して図4の下方向に移動して皿バネ6を
押圧する。
【0024】図4の状態で雄ねじ4をさらに締め付けて
行くと、限流素子1の上下の皿バネ6が圧縮され、下部
の雄ねじ無し端子電極3と雄ねじ4で限流素子1が所定
の強度で挟み込まれ、雄ねじ4の端子電極2に対する下
方への相対移動が停止する時点から端子電極2の雄ねじ
4に対する上方への相対移動が開始される。端子電極2
の相対上方移動で3つの係止穴2bに、対応する3枚の
絶縁条体5の上部の折返し部5bが嵌挿される。このと
きの係止穴2bへの折返し部5bの嵌挿は、端子電極2
の外周の凹溝2cが絶縁条体5を軸方向にガイドするこ
とで、常に正確にして円滑に行われる。
【0025】さらに雄ねじ4を締め込むと、図2に示す
ように上下一対の端子電極2,3の係止穴2b,3bに
絶縁条体5の上下一対の折返し部5b,5bが最終位置
まで嵌挿され、係止穴2b,3bの先端の屈曲面2d,
3dに絶縁条体5の上下屈曲端部5c,5cが合致して
係止する。図2の状態で雄ねじ4を締め込んだときの締
付トルクで、限流素子1が上下一対の端子電極2,3で
挟み込まれ、3枚の絶縁条体5の上下両端部に上下の端
子電極2,3が固定される。
【0026】したがって、図2の組付完了の時点におい
て、3個直列の限流素子1と上下一対の端子電極2,3
の各々の軸方向の接合強度は雄ねじ4の締付トルクで任
意に調整可能となり、この締付トルクを管理することで
避雷装置内部の軸方向の引っ張り強度を高度に安定さ
せ、避雷装置内部の電気的な接続状態を常に良好に管理
することができる。
【0027】また、上下一対の端子電極2,3の係止穴
2b,3bに絶縁条体5の上下一対の折返し部5b,5
bを嵌挿して係止穴2b,3bの先端の屈曲面2d,3
dに絶縁条体5の上下屈曲端部5c,5cを係止させる
ことで、避雷装置内部から絶縁条体5の両端に作用する
軸方向外方の押圧力(引張力)を絶縁条体5の両端の屈
曲端部5c,5cが強固に受け止めて、上記締付トルク
による避雷装置内部の軸方向の引張り強度を常に強度に
安定させる。つまり、仮に絶縁条体5の屈曲端部5cか
ら折返し部5bを省略して、屈曲端部5cだけを端子電
極2の屈曲面2dに係止させるだけでは、絶縁条体5に
軸方向外方に作用する押圧力で屈曲端部5cが屈曲面2
dから離れる弾性変形をして絶縁条体5による避雷装置
内部の軸方向の引張り強度が低下する可能性があるが、
屈曲端部5cに折返し部5bを形成し、その折返し部5
bを端子電極2の係止穴2bに嵌挿することで屈曲端部
5cの弾性変形が無くなり、強度が安定する。
【0028】また、一対の端子電極2,3を同一寸法形
状のナット構造にすることで、一対の端子電極2,3の
いずれに雄ねじ4を螺装してもよくなり、組立時の部品
管理が容易になる。また、一対の端子電極2,3を同一
寸法形状のナット構造にした場合、必要に応じて両方の
端子電極2,3に上記同様の雄ねじを螺装することも可
能である。
【0029】以上の実施形態の避雷装置においては、何
等かの原因により限流素子1が破損等して内部圧力が急
激に上昇しても、3枚の絶縁条体5の間からの放圧が容
易に行われるので、爆発的な破壊が起こらない。また、
板状の絶縁条体5の両端部を六角ナット構造の端子電極
2,3の外周の凹溝2cに嵌着し係止穴2aに嵌挿して
いるので、避雷装置の取り付け時に各端子電極2,3に
軸方向に対してほぼ直角方向に回転力が作用しても、絶
縁条体5が端子電極2,3の回転を阻止して、避雷装置
のねじれ方向に対する強度を増大させる。このねじれ方
向に対する強度は、絶縁条体5が板状であり、両端の平
板状折返し部5bを端子電極2,3のスリット状係止穴
2b,3bに隙間なく嵌挿させることで、より確実に増
大する。
【0030】また、以上の実施形態に図示される雄ねじ
4は、全長に亘ってねじ部を形成したものとしている
が、例えば図5に示すように六角穴4aを有する頭部側
の外周だけにねじ部4bを形成して、先端部側の外周は
ねじ部4bより小径の円柱面4cにした雄ねじ4を使用
してもよい。この図5の雄ねじ4を使用すると、その円
柱面4cの長さ分だけ端子電極2の雌ねじ部2aにねじ
込む量が減少して避雷装置の組立作業性がよくなる。さ
らに、端子電極2の雌ねじ部2aも端子電極2の貫通穴
の全長に亘り形成せず、図5に示すように端子電極2の
貫通穴の軸方向略半分程度の内周部分だけに雌ねじ部2
a’を形成して、この雌ねじ部2a’に雄ねじ4のねじ
部4bを螺装するようにしてもよく、このようにすれば
避雷装置組立時の雄ねじ4のねじ込み量がさらに減少し
て避雷装置の組立作業性が一段と向上し、避雷装置の製
造コストの低減が可能となる。
【0031】なお、本発明は上記実施形態に限らず、特
に一対の端子電極は六角ナット構造に限らず、円形ナッ
ト構造であってもよい。この円形ナット構造の端子電極
においては、その外周に形成する絶縁条体嵌合用凹溝を
絶縁条体の厚さ以上の深さで形成して、凹溝から絶縁条
体を突出させないようにして端子電極の外径を最小限に
抑え、避雷装置を小径化することが望ましい。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、一対の端子電極のナッ
ト構造端子電極に螺装した雄ねじを締め込む少ない工数
で、かつ、雄ねじだけの少ない組立部品を使用して避雷
装置の組立が可能となって、避雷装置の製造コストが低
減される。また、複数の絶縁条体の両端部の折返し部を
一対の端子電極の外端面の係止穴に嵌挿させた状態で、
ナット構造の端子電極の雄ねじを締め付けるため、避雷
装置の軸方向の引っ張り強度が雄ねじの締付トルクで高
強度に安定して設定できて、限流素子と端子電極の電気
的かつ機械的な接合強度が安定した、高品質な避雷装置
が提供できる。
【0033】また、ナット構造の端子電極に螺装される
雄ねじで端子電極と限流素子を電気的に接続すること
で、雄ねじがナット構造の端子電極の一部となって、端
子電極と限流素子の電気的な接続が特別な別の電気接続
手段を使用すること無く最小部品点数で常に良好に行え
るようになる。
【0034】また、ナット構造端子電極の外周に絶縁条
体の端部が軸方向に摺動可能に嵌合する凹溝を形成する
ことで、凹溝がナット構造端子電極の回転を規制するス
トッパやナット構造端子電極の係止穴に絶縁条体の折返
し部を嵌挿するときのガイドとして作用して、避雷装置
の組立作業を容易にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の実施形態である避雷装置を示
す断面図、(B)はX−X線断面図である。
【図2】(A)は図1の避雷装置の絶縁外被体を除いた
断面図、(B)は平面図である。
【図3】図1の避雷装置の端子電極と絶縁条体の部分拡
大斜視図である。
【図4】図2の避雷装置の組立時の断面図である。
【図5】本発明の他の実施形態である避雷装置の組立時
の分解断面図である。
【符号の説明】
1 限流素子 2 ナット構造端子電極 2a 雌ねじ部 2b 係止穴 2c 凹溝 3 端子電極 3a 雌ねじ部 3b 係止穴 3c 凹溝 4 雄ねじ 5 絶縁条体 5b 折返し部 6 皿バネ 7 スペーサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特表2002−508584(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01C 7/02 - 7/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非直線性の電圧電流特性を有する限流素
    子と、この限流素子を挟む一対の金属ブロック状端子電
    極を同軸に配置し、一対の端子電極に両端部が係合され
    た離隔する複数の絶縁条体で限流素子と一対の端子電極
    を同軸に支持した避雷装置において、 一対の端子電極の少なくとも一方が、軸方向に貫通させ
    た雌ねじ部に雄ねじを螺装したナット構造端子電極で、
    かつ、一対の端子電極が限流素子側と反対側の外端面の
    周辺部複数箇所に、硬質樹脂板で平板状の本体とこの平
    板状本体の両端部を裏面側にU字状に屈曲させた平板状
    折返し部を有する絶縁条体の両端部の平板状折返し部が
    端子電極軸方向挿脱可能に嵌挿されるスリット形状の
    係止穴を有し、限流素子を挟む一対の端子電極の係止穴
    に複数の絶縁条体の両端部の折返し部を嵌挿させた状態
    で、ナット構造端子電極に螺装した雄ねじを限流素子側
    に締め込み、この締付トルクで一対の端子電極の係止穴
    に絶縁条体の両端折返し部を嵌挿させ固定したことを特
    徴とする避雷装置。
  2. 【請求項2】 上記雄ねじでナット構造端子電極と限流
    素子を電気的かつ機械的に接続したことを特徴とする請
    求項1に記載の避雷装置。
  3. 【請求項3】 上記ナット構造端子電極の外周に絶縁条
    体の平板状本体の端部が端子電極軸方向摺動可能に嵌
    合する凹溝を形成したことを特徴とする請求項1に記載
    の避雷装置。
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