JP3467186B2 - 識別番号発生装置およびカメラおよび基準尺、および画像表示装置 - Google Patents

識別番号発生装置およびカメラおよび基準尺、および画像表示装置

Info

Publication number
JP3467186B2
JP3467186B2 JP09907298A JP9907298A JP3467186B2 JP 3467186 B2 JP3467186 B2 JP 3467186B2 JP 09907298 A JP09907298 A JP 09907298A JP 9907298 A JP9907298 A JP 9907298A JP 3467186 B2 JP3467186 B2 JP 3467186B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
identification number
camera
subject
photographing
photographed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP09907298A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11295065A (ja
Inventor
敦美 金子
利宏 中山
敦 木田
正人 原
Original Assignee
ペンタックス株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ペンタックス株式会社 filed Critical ペンタックス株式会社
Priority to JP09907298A priority Critical patent/JP3467186B2/ja
Publication of JPH11295065A publication Critical patent/JPH11295065A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3467186B2 publication Critical patent/JP3467186B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Input (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば異なった撮
影位置で得られた撮影画像に基づいて測量図を得る写真
測量に用いられるカメラおよび基準尺に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、交通事故現場等の測量図を得る手
法として、事故現場を異なる位置から撮影した撮影画像
から測量図を得る写真測量が一般的である。このような
写真測量では、少なくとも2つの異なった撮影位置から
被写体の撮影が行われる。撮影後、コンピュータ等によ
り以下の画像処理が行われる。被写体の各撮影画像には
それぞれ2次元直交座標系が設定され、各撮影画像に記
録された被写体の所定の物点が2次元座標系によって特
定される。次いで、2組の2次元直交座標系に基づいて
3次元座標系が設定され、物点はこの3次元座標系によ
り特定される。このようにして被写体は3次元座標系に
より特定される。被写体を3次元座標系により決定され
る平面に投影することにより、平面図等への図面化が行
われる。
【0003】このような写真測量において、被写体の寸
法を正確に得るためには、寸法の基準となる基準尺が必
要とされる。一方、被写体が投影されるべき基準平面
が、各撮影画像において規定されていなければならな
い。このことから、形状および寸法が精密な基準尺が用
意され、これにより基準平面の特定が行われる。この基
準尺は被写体と共に各撮影画像に記録される。
【0004】被写体の形状を正確に再現するためには、
2枚の撮影画像において対応付けられる被写体の物点の
数は多いほどよい。しかし交通事故現場において、対応
づけ可能な物点が多く得られる2つの撮影位置を判断す
ることは実質上困難で時間のかかる作業である。このた
め交通事故現場では多数の撮影位置から撮影が行われ、
多数の撮影画像の中から、図面化に適した2枚の撮影画
像が選択される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、事故現場が広
範囲に渡り撮影地点が複数になった場合や、一度撮影が
終了した撮影地点に戻って再度撮影を行った場合などに
は、撮影終了後に類似した多数の画像の中から2枚の画
像を選択するのは煩雑な作業であり、時間がかかる。
【0006】この様な点に鑑み、本発明は、多数の撮影
画像の識別を容易にする識別番号発生装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による識別番号発
生装置は、被写体を基準尺と共に異なる撮影位置からカ
メラにより撮影し、この撮影によって得られた撮影画像
に基づいて前記被写体の測量図を得る写真測量におい
て、前記基準尺が移動したことを示す第1の識別番号を
発生する第1の識別番号発生手段と、前記撮影画像と共
に前記第1の識別番号を記録するために前記カメラ内に
設けられた記録手段に対して、前記第1の識別番号を送
信する送信手段とを備えたことを特徴としている。
【0008】識別番号発生装置において、好ましくは、
第1の識別番号を一定時間記憶可能なメモリを備える。
【0009】識別番号発生装置において、好ましくは、
カメラによる撮影位置が移動したことを示す第2の識別
番号を発生する第2の識別番号発生手段を備える。
【0010】また本発明によるカメラは、被写体を基準
尺と共に異なる撮影位置から撮影し、この撮影によって
得られた撮影画像に基づいて前記被写体の測量図を得る
写真測量に用いられるカメラであって、前記基準尺が移
動したことを示す第1の識別番号を発生する第1の識別
番号発生手段と、前記カメラによる撮影位置が移動した
ことを示す第2の識別番号を発生する第2の識別番号発
生手段と、前記第1および第2の識別番号発生手段によ
り得られた第1および第2の識別番号を、前記撮影画像
と共に記録媒体に記録可能な記録手段と、この記録手段
に対して、前記第1および第2の識別番号を送信する送
信手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】また本発明による基準尺は、被写体と共に
異なる撮影位置からカメラにより撮影され、この撮影に
よって得られた撮影画像に基づいて前記被写体の測量図
を得る写真測量に用いられる基準尺であって、前記基準
尺が移動したことを示す第1の識別番号を発生する第1
の識別番号発生手段と、前記写真測量用カメラによる撮
影位置が移動したことを示す第2の識別番号を発生する
第2の識別番号発生手段と、前記第1および第2の識別
番号発生手段により得られた第1および第2の識別番号
を、前記カメラに送信する送信手段とを備えることを特
徴とする。
【0012】基準尺において、好ましくは前記基準尺に
対する前記カメラの相対移動量を検出する移動検出手段
と、この移動検出手段から得られた前記相対移動量が一
定値以上の場合、前記第2の識別番号を更新する更新手
段とを備える。
【0013】また基準尺において、好ましくは前記基準
尺に対する衝撃の有無を検出する衝撃検出手段と、この
衝撃検出手段により衝撃が検出された場合、前記第1の
識別番号を更新する更新手段とを備える。
【0014】また本発明の画像表示装置は、被写体を基
準尺と共に異なる撮影位置からカメラにより撮影し、こ
の撮影によって得られた撮影画像に基づいて前記被写体
の測量図を得る写真測量において、前記撮影画像と、前
記基準尺が移動したことを示す第1の識別番号と、前記
カメラによる撮影位置が移動したことを示す第2の識別
番号とを含む情報が記録された記録媒体から、この情報
を読み出す読出手段と、読出手段により読み出された前
記情報に基づいて、前記撮影画像を第1および第2の識
別番号と共に表示可能な表示手段とを備えたことを特徴
とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明による識別番号発生
装置の実施形態について添付図面を参照して説明する。
【0016】写真測量において、被写体は異なる撮影位
置、例えば第1の撮影位置および第2の撮影位置からカ
メラにより撮影され、この撮影により得られた2枚の撮
影画像に基づいて例えばコンピュータにおいて座標演算
等が行われ、被写体が図面化される。
【0017】図1は写真測量におけるカメラと被写体と
の位置関係を模式的に示す図である。被写体である立方
体100は、カメラ10により、第1の撮影と第2の撮
影とが行われる。図中、第1の撮影におけるカメラ10
が実線で示され、第2の撮影におけるカメラ10が破線
で示される。第1の撮影により得られた撮影画像を第1
の撮影画像G1 (図2参照)とし、第2の撮影により得
られた撮影画像を第2の撮影画像G2 (図2参照)とす
る。被写体100の近傍には寸法の基準となる基準尺5
0が載置される。この基準尺50は例えば一辺の長さが
Lの正三角形の板材である。第1および第2の撮影画像
1 、G2 には被写体100と共に基準尺50が写し込
まれる。
【0018】第1の撮影におけるカメラ10の撮影位置
(以下、第1の撮影位置とする)は、カメラ10の撮影
レンズの後側主点位置M1 に定められる。また、第1の
撮影におけるカメラ10の撮影方向は、撮影レンズの光
軸O1 に定められる。同様に第2の撮影位置は後側主点
位置M2 に定められ、第2の撮影方向は光軸O2 に定め
られる。
【0019】図2は図1に示された第1および第2の撮
影位置M1 、M2 と、第1および第2の撮影画像G1
2 と、基準尺50との関係を3次元的に示す模式図で
ある。第1の撮影画像G1 は光軸O1 に垂直な平面であ
り、第1の撮影位置M1 からの距離はカメラ10の焦点
距離と一致する。第1の撮影画像G1 と光軸O1 とが交
差する点が撮像中心C1 に設定される。第2の撮影画像
2 は、第1の撮影画像G1 と同様であり説明を省略す
る。
【0020】基準尺50の頂点である物点P1 、P2
3 は、第1の撮影画像G1 においてそれぞれ像点
11、p12、p13として認識される。第1の撮影画像G
1 には撮像中心C1 を原点とする2次元直交座標系
(x’,y’)が設定され、各像点p 11、p12、p13
この2次元直交座標系(x’,y’)における座標値と
して示される。即ち、像点p11は(px11,py11)、
像点p12は(px12,py12)、像点p13は(px13
py13)と表される。同様に、第2の画像G2 における
物点P1 、P2 、P3 の像点p21、p22、p23は、撮像
中心C2 を原点とする2次元直交座標系(x”,y”)
におけるそれぞれの2次元座標値、(px21,p
21)、(px22,py22)、(px23,py23)で表
される。
【0021】図2において、第1および第2の撮影画像
1 、G2 の位置関係を特定するために、例えば撮影位
置M1 を原点とする右手系の3次元直交座標系、即ち基
準座標系(X,Y,Z)が設定される。Z軸は光軸O1
に一致し、またX軸およびY軸は、第1の撮影画像上に
設定された2次元座標系のx’軸およびy’軸にそれぞ
れ平行である。
【0022】基準座標系(X,Y,Z)において、第2
の撮影位置M2 は第1の撮影位置M 1 からの相対移動距
離(Xo,Yo,Zo)により特定される。また光軸O
2 は光軸O1 に対する相対回転角(α,β,γ)により
特定される。また物点P1 、P2 、P3 は、基準座標系
(X,Y,Z)における3次元座標値で表され、それぞ
れ(PX1 ,PY1 ,PZ1 )、(PX2 ,PY2 ,P
2 )、(PX2 ,PY2 ,PZ2 )と定められる。基
準座標系(X,Y,Z)における基準尺50の相対的な
辺長さは、物点P1 とP2 との距離L’として示され
る。
【0023】第1および第2の撮影画像G1 、G2 の位
置が、図2に示される相対関係を有する場合、基準座標
における物点Pj (jは物点を示すパラメータ;j=1
〜3)の3次元座標(PXj ,PYj ,PZj )は、次
の(1)式に示す共線方程式を用いて求められる。な
お、iは画像を示すパラメータであり、i=1〜2であ
る。
【0024】
【数1】
【0025】なお(1)式において算出された物点Pj
の3次元座標(PXj ,PYj ,PZj )は、基準座標
系における相対的な値であり、距離L’は実際の寸法L
とは一致しない。このため、算出されたP1 、P2 間の
距離であるL’と、基準尺の実際の辺長さLとから倍率
が求められ、物点Pj の実際の3次元座標値はこの倍率
を基にしたスケーリングにより求められる。
【0026】このように、被写体上の物点Pj に対応す
る像点pijの2次元座標と、撮影画像G1 、G2 との相
対関係、即ち第2の撮影位置M2 の相対移動距離(X
o,Yo,Zo)、光軸O2 の相対回転角(α,β,
γ)と、基準尺50の辺長さLとにより、物点Pj の3
次元座標が求められる。ここでは基準尺50上の点を物
点Pj としたが、基準尺50を被写体100に置き換え
れば、被写体100の任意の物点の3次元座標が求めら
れる。実際には被写体100上の物点と基準尺50上の
物点とを共に求めている。この場合第1および第2の撮
影において被写体100と基準尺50との相対位置は同
じである。また、説明の簡略化のために撮影画像は2
枚、数物点数は3点としたが、特に限定されずそれ以上
でもよい。
【0027】以上のように、被写体100上の物点の3
次元座標が求められると、これら物点の3次元座標は例
えば基準尺50の頂点P1 、P2 、P3 により規定され
る基準平面に投影され、被写体100の平面図、即ち測
量図が得られる。
【0028】上述のような写真測量において、2枚の撮
影画像G1 、G2 において対応付けできる物点Pj の数
は多ければ多い程よいが、実際の事故現場において被写
体100の形状は複雑であることが多く、物点Pj が多
数認識されやすい2つの撮影位置M1 、M2 を事故現場
で即座に判断することは非常に困難である。従って実際
の写真測量においては、事故現場の撮影画像は多数枚得
られ、後に視認等で図面化に最適な2枚の撮影画像が選
択される。
【0029】本実施形態の識別番号発生装置は、多数枚
にわたる撮影画像を整理または、選択しやすいように識
別番号を撮影画像に付与するものである。この識別番号
は例えばカメラにおいて撮影画像のデータと共に記録媒
体に記録される。識別番号は現場番号と撮影点番号とを
有する。現場番号は撮影を行う現場を識別するための番
号であり、例えば複数の点在した現場で連続して撮影す
る場合に有効である。撮影点番号は所定の現場において
1つの被写体に関する複数枚の撮影画像を識別するため
の番号である。撮影点は所定の撮影現場において同じ被
写体を撮影するときの撮影位置である。なお現場番号が
同じ場合、上述のように被写体100と基準尺50との
相対位置関係が同じである必要があるため、基準尺50
は所定位置に固定されているものとする。
【0030】図3は識別番号の一例を示す図であり、カ
メラと被写体との位置関係および対応した識別番号を共
に示す図である。図3には3つの被写体100、20
0、300が示され、これら被写体100、200、3
00の周辺がそれぞれの撮影現場に設定される。また各
被写体100、200、300において、異なる方向か
ら撮影するときの撮影位置が所定の撮影現場における撮
影点に設定される。それぞれの撮影点におけるカメラ1
0の近傍に付されている数字の左側が現場番号を示し、
右側が撮影点番号を示す。この現場番号と撮影点番号と
からなる識別番号がそれぞれの撮影画像に付与される。
【0031】これらの3つの被写体100、200、3
00を連続して撮影する場合、被写体100を撮影する
場合の現場番号が1、被写体200を撮影する場合の現
場番号が2、被写体300を撮影する場合の現場番号が
3に定められ、各被写体100、200、300を撮影
する場合、撮影点番号はそれぞれ反時計周りに1、2、
・・と定められる。
【0032】例えば、被写体100を基準尺50と共に
6方向から撮影する場合、現場番号は1であり、撮影点
番号は例えば反時計周りに1、2、・・、6に定められ
る。次に被写体200を撮影する場合、基準尺50が被
写体100の近傍から被写体200の近傍に移動させら
れる際に、現場番号が2に再設定されると共に撮影点番
号は1に初期化され、撮影点番号は反時計周りに1、
2、・・、6に定められる。さらに被写体300を撮影
する場合、基準尺50が被写体200から被写体300
へ移動させられる際に、現場番号が3に再設定されると
共に撮影点番号は1に初期化され、撮影点番号は反時計
周りに1、2、・・、7に定められる。
【0033】以下に示す第1〜第4実施形態において、
識別番号発生装置はカメラ10あるいは基準尺50のど
ちらか一方に設けられる。各実施形態に記載のカメラ1
0はデジタルカメラであり、図示しないシャッターボタ
ンの押圧によって被写体像が撮像素子に結像される。撮
像素子により光電変換された被写体像、即ち撮影画像の
撮像データは公知の所定の画像処理が施された後、記録
用画像データに変換され、ICメモリカード等の記録媒
体に電気的に記録される。以上のカメラの構成および動
作については公知であるため、ここでは説明を省略す
る。
【0034】図4は識別番号発生装置の第1実施形態が
示され、識別番号発生装置はカメラに備えられる。図4
には、カメラ10の背面側、即ちレンズ(図示しない)
が設けられている面の反対側の面10aが示される。カ
メラ10の面10aには3つの操作キー、即ち撮影点番
号キー12、現場番号キー14、昇降キー16が設けら
れ、これらの操作キー12、14、16の手動操作によ
って撮影点番号および現場番号がそれぞれ設定される。
【0035】撮影点番号キー12のみが押下されると、
撮影点番号キー12の押下毎に撮影点番号は1ずつカウ
ントアップする。昇降キー16が押下された状態で撮影
点番号キー12が押下されると、押下毎に撮影点番号は
1ずつカウントダウンする。同様に、現場番号キー14
のみが押下される毎に現場番号は1ずつカウントアップ
し、昇降キー16が押下された状態で現場番号キー14
が押下されると、押下毎に現場番号は1ずつカウントダ
ウンする。
【0036】カメラ10の上面には番号表示パネル18
が設けられ、現在の設定値である現場番号と撮影点番号
とが常に表示される。この番号表示パネル18により操
作者は現場番号と撮影点番号とを視認できる。
【0037】カメラ10にはカードスロット22が形成
され、このカードスロット22にはICメモリカード2
0が着脱可能である。カードスロット22の側方にはイ
ジェクトボタン24が設けられる。カードスロット22
内からのICメモリカード20の排出は、このイジェク
トボタン24の押圧により行われる。
【0038】図5はICメモリカード20における1画
像分の記録用画像データのフォーマットを示す図であ
る。カメラ10の撮像素子により得られた撮像データ
は、所定の画像処理を施されて記録用画像データとして
ICメモリカード20の所定領域に格納されるが、この
ときヘッダー部には画像名と、現場番号および撮影点番
号とが同時に記録される。撮像データの後には予備のス
ペースが設けられる。
【0039】図6はカメラ10の動作ルーチンを示すフ
ローチャートである。カメラ10の電源がONになると
ルーチンが開始され、まずステップS102において、
現場番号を変更するか否かが判定される。電源がONさ
れた直後は現場番号および撮影点番号の初期値は共に1
である。現場番号を変更する場合、ステップS104が
実行され、操作者による現場番号キー14および昇降キ
ー16の手動操作によって現場番号が入力された後、ス
テップS106が実行される。現場番号を変更しない場
合、ステップS104は実行されずステップS106が
実行される。
【0040】ステップS106において、撮影点番号を
変更するか否かが判定される。撮影点番号を変更する場
合は、ステップS108において操作者による撮影点番
号キー12および昇降キー16の手動操作によって撮影
点番号が入力され、ステップS110が実行される。撮
影点番号を変更しない場合はステップS108が実行さ
れずにステップS110が実行される。
【0041】ステップS110において現場撮影が行わ
れる。即ち被写体の撮影が行われ、このとき上述したス
テップにおいて設定された現場番号および撮影点番号と
がICメモリカード20に記録される。撮影およびIC
メモリカードへの記録は公知の技術であり、ここでは説
明を省略する。次いでステップS112において撮影が
終了したか否かが判定される。撮影が終了でなければス
テップS102から再実行され、撮影が終了するとカメ
ラ10の動作ルーチンは終了する。
【0042】カメラ10によって図3に示す撮影を行う
場合について、このフローチャートに沿って説明する。
動作ルーチンが開始され、図中、1−1で示す位置にお
いて被写体100を初めて撮影する場合、現場番号およ
び撮影点番号を変更する必要はないので、ステップS1
02、ステップS106、ステップS110、ステップ
S112が実行される。次にステップS112において
撮影が終了しないと判定されるので、ステップS102
から再実行される。図中、1−2で示す位置にカメラ1
0が移動させられると、撮影点番号のみを1から2に変
更する必要があるので、ステップS106、ステップS
108が実行されてステップS110、ステップS11
2が実行される。同様に撮影点が1−3、1−4、1−
5、1−6と反時計周りに移動する毎にステップS10
2から再実行される。このように被写体100の撮影が
6回行われる場合、ステップS102からステップS1
12は6回実行され、撮影点番号のみがカメラ10即ち
撮影点の移動と共にカウントアップされる。
【0043】続いて被写体200を撮影する場合、ステ
ップS112からステップS102に戻り、操作者の操
作によりステップS102およびステップS104が実
行され、現場番号が例えば1から2に更新される。そし
て操作者の操作によりステップS106およびステップ
S108が実行されて、現場番号が6から1に初期化さ
れる。こうして識別番号が2−1に設定されてステップ
S110において現場撮影が行われる。次からはまた撮
影点番号のみが2、3、・・、6と更新され、その度に
現場撮影が行われる。
【0044】被写体200の撮影後、被写体300の撮
影が行われるが、現場番号が3に更新されること以外は
被写体200のときと同様の処理であり、説明を省略す
る。被写体300の撮影が終了、即ち撮影点3−7まで
の撮影が終了すると、ステップS112において撮影が
終了したと判定され、動作ルーチンは終了する。このよ
うにして、ICメモリカード20には被写体100に関
する撮影画像が6枚、被写体200に関する撮影画像が
6枚、被写体300に関する撮影画像が7枚、計19枚
分の撮影画像に関する記録用画像データが記録される。
【0045】なお、図3においては反時計周りに移動す
る毎に撮影を行っているが、実際の撮影では被写体30
0を撮影した後に再び被写体100を撮影することも行
われる。このような場合、現場番号は3から1に再設定
すればよく、撮影点番号は用いられていない数例えば7
以上の数を設定すればよい。
【0046】カメラ10によりICメモリカード20に
記録された19枚の撮影画像は、例えば画像表示装置に
より読み取られ、画像表示装置のモニタに表示される。
このモニタにおいて、被写体100に関する6枚の撮影
画像の中から、被写体100の図面化に適した2枚の撮
影画像が操作者により選択される。同様に、被写体20
0に関する6枚の撮影画像の中から、被写体200の図
面化に適した2枚の撮影画像が、被写体300に関する
7枚の撮影画像の中から、被写体300の図面化に適し
た2枚の撮影画像がそれぞれ選択される。このようにモ
ニタの画面上で撮影画像を指定する場合、識別番号が付
与されていることにより、どの被写体を撮影したものか
が容易に判定できる。
【0047】図7は撮影画像の選択に用いられる画像表
示装置の主要構成を示す図である。画像表示装置はコン
ピュータ本体50を備え、このコンピュータ本体50に
はカードリーダ52、モニタ54、キーボード56、お
よびマウス58が接続される。カードリーダ52にはI
Cメモリカード20が着脱可能であり、コンピュータ本
体50内の指令信号に基づいて、必要に応じてICメモ
リカード20内の記録用画像データが読込まれる。モニ
タ54はICメモリカード20に記録された撮影画像や
各種情報が表示可能である。キーボード56およびマウ
ス58は手動操作され、これにより撮影画像の選択や表
示モードの設定等が行われる。
【0048】モニタ54には、複数の撮影画像をそれぞ
れ縮小して同時に表示するサムネイル表示モードと、1
枚の撮影画像を画面全体に表示する指定画像表示モード
とを有し、どちらか一方の表示モードが選択可能であ
る。さらに指定画像表示モードにおいて、識別番号を表
示する識別番号表示モードまたは識別番号を表示しない
識別番号非表示モードとが選択可能である。
【0049】図8には、サムネイル表示モードにおける
モニタ54の画面が示される。モニタ54において画面
の左側の領域には撮影画像が9枚毎に同時表示され、右
側の領域には画像番号入力、モードの決定、表示終了の
ためのメニューが表示される。所望の撮影画像上にマウ
ス58により画面上のポインタ(矢印で示す)を移動さ
せてマウス58のボタンを押圧する(以下、マウス指定
すると記載する)か、あるいは右側に表示された画像番
号入力部分においてキーボード56により所望の撮影画
像の画像番号(例えばファイル名)を入力することによ
り、撮影画像が指定される。なお、読込まれた撮影画像
が9枚以上の場合、キーボード56およびマウス58の
操作により次の9枚毎に撮影画像を切換えられる。モー
ドの決定メニューの横にはチェックボタンが設けられ、
マウス指定によりモードが切換えられる。表示終了メニ
ューをマウス指定すると、モニタ54における画像表示
は終了する。
【0050】図9には指定画像表示モードかつ識別番号
表示モードにおけるモニタ54の画面が示され、図10
には指定画像表示モードかつ識別番号非表示モードにお
けるモニタ54の画面が示される。図8のサムネイル表
示において指定画像表示モードのチェックボタンをマウ
ス指定すると、図9または図10のどちらか一方が表示
される。
【0051】画面左側の領域には、指定された撮影画像
のみが全体に表示され、識別番号表示モードの場合(図
9)撮影画像の下に識別番号、即ち現場番号および撮影
点番号が表示される。識別番号非表示モードの場合(図
10)撮影画像の下には「前画像」および「次画像」の
選択メニューが表示される。画面右側の領域には、現在
表示されている撮影画像の画像番号と、識別番号の表示
モードおよび非表示モード、またはサムネイル表示モー
ドおよび指定画面表示モードを選択するためのメニュー
と、表示終了のメニューとが表示される。右側領域のモ
ードの指定については図8のサムネイル表示の場合と同
様であり、説明を省略する。
【0052】図11はコンピュータ本体50に設けられ
たCPU(図示せず)における動作ルーチンを示すフロ
ーチャートである。ICメモリカード20がカードリー
ダ52に装着された状態において、ルーチンが開始され
ると、ステップS502においてICメモリカード20
から複数枚の撮影画像の記録用画像データが読込まれ、
この記録用画像データに基づいてサムネイル表示が行わ
れる。ルーチン開始時点の初期状態において、表示モー
ドはサムネイル表示モードである。ステップS504に
おいて表示中の撮影画像が指定されたか否かが判定され
る。何れかの撮影画像が指定されるまではステップS5
02およびステップS504が実行され続ける。
【0053】マウス58およびキーボード56からの入
力により撮影画像が指定されると、指定画像表示モード
に切換えられ、ステップS506において指定された撮
影画像がモニタ54に拡大表示させる。このとき識別番
号非表示モードに設定される。ステップS508におい
て識別番号の表示が要求されたか否かが判定され、マウ
ス58等により識別番号表示が要求されると、識別番号
表示モードに設定され、ステップS510において識別
番号、即ち現場番号と撮影点番号とをモニタ54に表示
させ、ステップS512が実行される。識別番号の表示
が要求されなければステップS510は実行されずにス
テップS512が実行される。ステップS512では表
示終了か否かが判定され、終了でなければステップS5
04が再実行される。モニタ54の画面上で表示終了の
メニューがマウス指定されると、このルーチンは終了す
る。
【0054】このようにカメラ10に識別番号発生装置
が設けられている場合、撮影画像には現場と撮影点とが
容易に識別できる識別番号が付され、ICメモリカード
20に共に記録される。このため画像表示装置におい
て、写真測量に最適な撮影画像を選択する作業が容易に
なり迅速な画像選択ができる。従って写真測量における
作業効率が向上する。
【0055】次に図12〜図15を参照して識別番号発
生装置の第2実施形態を説明する。第2実施形態におい
て、識別番号発生装置は基準尺に設けられる。図12お
よび図13には識別番号発生装置を備えた基準尺250
が示される。図12は外観図であり、図13はその構成
を示すブロック図である。図14はカメラ220の構成
を示すブロック図である。図15は撮影時の基準尺25
0の動作ルーチンを示すフローチャートであり、図16
はカメラ220の動作ルーチンを示すフローチャートで
ある。
【0056】図12に示すように基準尺250は正三角
形の板状を呈している。上面250aには3つの頂点の
視認を容易にする円板状の反射部材260がそれぞれ設
けられる。基準尺250の側面250bには3つの操作
キー252、254、256と、番号表示パネル258
が設けられる。昇降キー256、現場番号キー252、
撮影点番号キー254および表示パネル258の構成は
第1実施形態のカメラ10における昇降キー16、現場
番号キー12、撮影点番号キー14および表示パネル1
8と同じ機能を有しており、ここでは説明を省略する。
【0057】図13に示すように基準尺250は基準尺
制御部270を備え、この基準尺制御部270により基
準尺250全体が制御される。また、基準尺250は電
源272と、タイマー274と、発信機276と、一時
記憶メモリ278とを備え、これらはそれぞれ基準制御
部270に接続される。電源272は基準尺250に電
力を供給する。基準尺250の操作キー252、25
4、256の手動操作により、入力・更新された識別番
号は、一時記憶メモリ278に一定時間記憶された後、
発信機276によりカメラ220(図14参照)へ無線
発信され、その後消去される。タイマー274は一定時
間の計測を行う。
【0058】図14に示すように、カメラ220はカメ
ラ全体を制御する制御部202と、電源206、カメラ
機能部204、シャッターボタン208、一時記憶メモ
リ210、受信機212とを備える。カメラ機能部20
4は受光部、露出制御部、画像記憶部、出力制御部、表
示部などを備えているが、カメラ機能部204について
は公知の技術であるためここでは詳述しない。基準尺2
50から送信された識別番号は一時記憶メモリ210に
記憶される。一時記憶メモリ210内の識別番号は、シ
ャッターボタン208が押圧され、撮像データが記録媒
体(図示しない)に書き込まれる際に、撮像データと共
に記録される。
【0059】図15を参照して基準尺250の動作を説
明する。ルーチンが開始され、ステップS204におい
て基準尺250の電源がONか否かが判定される。電源
がONでなければステップS204が実行され続け、電
源がONになるとステップS206が実行される。ステ
ップS206において現場番号を変更するか否かが判定
される。現場番号を変更する場合には、ステップS20
8において現場番号が入力された後、ステップS210
が実行される。現場番号を変更しない場合にはステップ
S208が実行されずにステップS210が実行され
る。
【0060】ステップS210では撮影点番号を変更す
るか否かが判定される。撮影点番号を変更する場合に
は、ステップS212が実行されて撮影点番号が入力さ
れた後、ステップS214が実行される。撮影点番号を
変更しない場合はステップS212が実行されずにステ
ップS214が実行される。
【0061】ステップS214において、ステップS2
08により設定された現場番号あるいはステップS21
2により設定された撮影点番号は、一定時間毎に発信機
276によりカメラ220へ送信される。ステップS2
16において撮影終了か否かが判定され、終了しないと
判定されるとステップS206から再実行される。ステ
ップS216において撮影終了と判定されるとステップ
S218が実行され、基準尺250の電源がOFFであ
るか否かが判定される。電源がOFFでなければステッ
プS206から再実行され、電源がOFFになるとこの
ルーチンは終了する。
【0062】図16を参照してカメラ220の動作につ
いて説明する。まずカメラ220の電源がONの状態で
ルーチンが開始され、ステップS254において受信機
212の動作が開始される。ステップS256において
受信データ、即ち基準尺250から送信された識別番号
のデータの有無が判定される。受信データがあると判定
されると、ステップS258が実行され一時記憶メモリ
210に受信データが記憶され、ステップS260が実
行される。受信データがないと判定されるとステップS
258が実行されずにステップS260が実行される。
【0063】ステップS260においてシャッターボタ
ン208が押圧されたか否かが判定される。シャッター
ボタン208が押圧されなければステップS256から
再実行され、シャッターボタン208が押圧されたと判
定されると、ステップS262が実行される。ステップ
S262においてシャッターボタン208の押圧により
得られた撮像データと、ステップS258において記憶
された識別番号とが共に記録媒体に記録される。
【0064】ステップS264では撮影が終了したか否
かが判定され、終了でなければステップS256から再
実行され、終了と判定されるとルーチンが終了する。
【0065】第2実施形態においても、撮影画像には現
場と撮影点とが容易に識別できる識別番号が付される。
従って写真測量に最適な撮影画像を選択する作業が容易
になり迅速な画像選択ができる。従って写真測量におけ
る作業効率が向上するという効果が得られる。
【0066】図17〜13には識別番号発生装置の第3
実施形態が示される。識別番号発生装置は基準尺350
に設けられる。図17は基準尺350の構成を示すブロ
ック図である。図18は撮影時の基準尺350の動作ル
ーチンを示すフローチャートであり、図19はカメラ3
20の動作ルーチンを示すフローチャートである。第3
実施形態においてカメラ320の構成は図14に示す第
2実施形態のカメラ220の構成と同じであり、ここで
は図示しない。
【0067】図17を参照して基準尺350の構成を説
明する。第3実施形態の基準尺350の構成は、センサ
が設けられていること以外は、第2実施形態の基準尺2
50と同じ構成を有している。第2実施形態の基準尺2
50と同じ構成には符号に100を加算して示し、ここ
では詳述しない。
【0068】基準尺350にはセンサ380が設けられ
る。センサ380は基準尺350に対するカメラ320
の光軸の相対回転角度を測定する。このとき基準尺35
0の上面をX、Y軸とし、鉛直方向をZ軸とする3次元
直交座標系が設定される。基準尺制御部370はセンサ
380の測定データ、即ち光軸の基準尺に対する回転角
が一定以上変化すると、撮影点番号が自動的に更新され
る。また、識別番号のデータと測定データとは一時記憶
メモリ378に記憶される。測定データは電源が切断さ
れても一定時間基準尺350の一時記憶メモリ378に
記憶される。一定時間経過後メモリ378内の測定デー
タは消去され、電源の投入時に現場番号が更新されると
共に撮影点番号が初期化される。識別番号のデータは基
準尺350の電源が切断されてもメモリ378内に記憶
されたままであり、更新される度に上書きされる。
【0069】図18を参照して基準尺350の動作につ
いて説明する。電源が投入されるとルーチンが開始し、
ステップS304において一時記憶メモリ378内の記
憶データが読み込まれる。ステップS306では測定デ
ータの有無が判定される。測定データがないと判定され
ると、異なる現場に移動したと判定され、ステップS3
08において現場番号が更新されると共に撮影点番号が
初期化された後、ステップS310が実行される。ステ
ップS308において測定データがある、即ち電源切断
から電源投入までの時間が一定時間内であると判定され
ると、現場は移動していないものと判定され、ステップ
S310が実行される。
【0070】ステップS310においてセンサ380か
らの測定データが一定時間毎に読み込まれ、ステップS
312においてセンサ380からの測定データが一定量
以上変化するか否かが判定される。即ち、測定データが
読み込まれると、以前に読み込まれた測定データと比較
し、差分値が一定量以上であるかどうかが判定される。
ステップS312において一定量以上の変化があったと
判定されると、ステップS314が実行された後ステッ
プS316が実行される。ステップS312において一
定量以上の変化がない場合、ステップS314が実行さ
れずにステップS316が実行される。
【0071】ステップS314では撮影点番号が更新さ
れ、一時記憶メモリ378に測定データと識別番号のデ
ータとが記憶される。ステップS316において一時記
憶メモリ378に記憶された測定データと識別番号デー
タとがカメラ320(図示せず)の受信機に向かって発
信される。
【0072】ステップS318において電源が切断され
たか否かが判定され、切断されなければステップS31
0から再実行され、切断されるとステップS320が実
行される。ステップS320において一時記憶用タイマ
ーが起動し、一時記憶用メモリに測定データを記録させ
る時間を計測し始める。ステップS320が実行された
後、このルーチンは終了する。
【0073】図19を参照してカメラ320の動作を説
明する。カメラ320の電源が投入されるとルーチンが
開始され、ステップS354において受信機の動作が開
始される。ステップS356において受信データの有無
が判定される。受信データがあると判定されると、ステ
ップS358が実行された後ステップS360が実行さ
れる。データがないと判定されると、ステップS358
が実行されずにステップS360が実行される。
【0074】ステップS358において、カメラ320
の一時記憶メモリにステップS356においてあると判
定された受信データが記憶される。ステップS360に
おいてシャッターボタンが押圧されたか否かが判定さ
れ、シャッターボタンが押圧されなければステップS3
56から再実行され、押圧されればステップS362に
おいて撮像データと共に識別番号がICメモリカードに
記録される。
【0075】ステップS364において撮影が終了した
か否かが判定され、終了でなければステップS356か
ら再実行され、終了であればステップS366において
カメラ320の電源がOFFか否かが判定される。OF
FでなければステップS256から再実行され、OFF
であればこのルーチンは終了する。
【0076】第3実施形態においても、第1、2実施形
態と同様、撮影画像には現場と撮影点とが容易に識別で
きる識別番号が付される。従って写真測量に最適な撮影
画像を選択する作業が容易になり迅速な画像選択ができ
る。従って写真測量における作業効率が向上するという
効果が得られる。
【0077】さらに第3実施形態では識別番号はカメラ
320の移動量により自動的に更新され、識別番号の手
動による更新作業が省ける。
【0078】図20は識別番号発生装置の第4実施形態
である基準尺450(図示せず)の動作ルーチンを示す
フローチャートである。第4実施形態の基準尺450
は、図17に示す第3実施形態の基準尺350における
センサ以外の構成と同じ構成を有している。従って第3
実施形態と同じ構成については説明しない。また、カメ
ラ420(図示せず)の構成および動作も第3実施形態
に示すカメラ320の構成および動作と同じであり、説
明を省略する。
【0079】基準尺450の動作について説明する。基
準尺450の電源が投入されるとルーチンが開始し、ス
テップS404において一時記憶メモリ内の記憶データ
が読み込まれる。ステップS406では測定データの有
無が判定される。測定データがないと判定されると、異
なる現場に移動したと判定され、ステップS408にお
いて現場番号が更新されると共に撮影点番号が初期化さ
れた後、ステップS412が実行される。ステップS4
08において測定データがある、即ち電源切断から電源
投入までの時間が一定時間内であると判定されると、現
場は移動していないものと判定され、ステップS412
が実行される。
【0080】ステップS412において基準尺450に
衝撃があったか否か、即ち移動したか否かが判定され
る。基準尺450が移動し衝撃があった場合、ステップ
S414が実行された後ステップS416が実行され
る。ステップS412において衝撃がない場合、ステッ
プS414が実行されずにステップS416が実行され
る。ステップS414では撮影点番号が更新され、一時
記憶メモリに識別番号のデータが記憶される。ステップ
S416において一時記憶メモリに記憶された識別番号
データがカメラの受信機に向かって発信される。
【0081】ステップS418において電源が切断され
たか否かが判定され、切断されたと判定されるとステッ
プS412から再実行され、切断されていないと判定さ
れるステップS420が実行される。ステップS420
において一時記憶用タイマーが起動し、一時記憶用メモ
リに識別番号のデータを記録させる時間を計測し始め
る。ステップS420が実行された後、このルーチンは
終了する。
【0082】第4実施形態においても、第1〜3実施形
態と同様、撮影画像には現場と撮影点とが容易に識別で
きる識別番号が付される。従って写真測量に最適な撮影
画像を選択する作業が容易になり迅速な画像選択ができ
る。従って写真測量における作業効率が向上する。また
第4実施形態では、識別番号は基準尺450への衝撃に
より第3実施形態と同様に自動的に更新され、識別番号
の手動による更新作業が省ける。
【0083】
【発明の効果】本発明によると、多数の撮影画像の識別
が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】写真測量における撮影時の被写体とカメラと基
準尺との位置関係を示す模式図である。
【図2】図1に示す撮影における撮影画像Gi と物点P
j と像点pijとの関係を3次元的に示す模式図である。
【図3】被写体と撮影位置と識別番号との関係を示す模
式図である。
【図4】本発明の第1実施形態である識別番号発生装置
を備えたカメラを示す外観図である。
【図5】図4に示すICメモリカードに記録される1画
像分のデータのフォーマットを示す図である。
【図6】図4に示すカメラの動作を示すフローチャート
である。
【図7】画像表示装置の主要構成を示すブロック図であ
る。
【図8】サムネイル表示モードにおけるモニタ画面を示
す図である。
【図9】現場番号表示モードにおけるモニタ画面を示す
図である。
【図10】現場番号非表示モードにおけるモニタ画面を
示す図である。
【図11】画像表示装置のコンピュータ本体の動作を示
すフローチャートである。
【図12】本発明の第2実施形態である識別番号発生装
置を備えた基準尺を示す外観図である。
【図13】図12に示す基準尺の構成を示すブロック図
である。
【図14】図12に示す基準尺に対応したカメラの構成
を示すブロック図である。
【図15】図12に示す基準尺の動作を示すフローチャ
ートである。
【図16】図13に示すカメラの動作を示すフローチャ
ートである。
【図17】本発明の第3実施形態である識別番号発生装
置を備えた基準尺の構成を示すブロック図である。
【図18】図17に示す基準尺の動作を示すフローチャ
ートである。
【図19】図17に示す基準尺に対応したカメラの動作
を示す図である。
【図20】本発明の第4実施形態である識別番号発生装
置を備えた基準尺の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10、220 カメラ 12 撮影点番号キー 14 現場番号キー 16 昇降キー 18 番号表示パネル 20 ICメモリカード 50、250、350 基準尺 100、200、300 被写体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 正人 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭 光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−246628(JP,A) 特開 平10−293026(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 11/02 G01C 15/06 G06T 1/00 440

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を基準尺と共に異なる撮影位置か
    らカメラにより撮影し、この撮影によって得られた撮影
    画像に基づいて前記被写体の測量図を得る写真測量にお
    いて、前記基準尺が移動したことを示す第1の識別番号
    を発生する第1の識別番号発生手段と、前記撮影画像と
    共に前記第1の識別番号を記録するために前記カメラ内
    に設けられた記録手段に対して、前記第1の識別番号を
    送信する送信手段とを備えたことを特徴とする識別番号
    発生装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の識別番号を一定時間記憶可能
    なメモリを備えたことを特徴とする請求項1に記載の識
    別番号発生装置。
  3. 【請求項3】 前記カメラによる撮影位置が移動したこ
    とを示す第2の識別番号を発生する第2の識別番号発生
    手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の識別番
    号発生装置。
  4. 【請求項4】 被写体を基準尺と共に異なる撮影位置か
    ら撮影し、この撮影によって得られた撮影画像に基づい
    て前記被写体の測量図を得る写真測量に用いられるカメ
    ラであって、前記基準尺が移動したことを示す第1の識
    別番号を発生する第1の識別番号発生手段と、前記カメ
    ラによる撮影位置が移動したことを示す第2の識別番号
    を発生する第2の識別番号発生手段と、前記第1および
    第2の識別番号発生手段により得られた第1および第2
    の識別番号を、前記撮影画像と共に記録媒体に記録可能
    な記録手段と、この記録手段に対して、前記第1および
    第2の識別番号を送信する送信手段とを備えたことを特
    徴とするカメラ。
  5. 【請求項5】 被写体と共に異なる撮影位置からカメラ
    により撮影され、この撮影によって得られた撮影画像に
    基づいて前記被写体の測量図を得る写真測量に用いられ
    る基準尺であって、前記基準尺が移動したことを示す第
    1の識別番号を発生する第1の識別番号発生手段と、前
    記写真測量用カメラによる撮影位置が移動したことを示
    す第2の識別番号を発生する第2の識別番号発生手段
    と、前記第1および第2の識別番号発生手段により得ら
    れた第1および第2の識別番号を、前記カメラに送信す
    る送信手段とを備えることを特徴とする基準尺。
  6. 【請求項6】 前記基準尺に対する前記カメラの相対移
    動量を検出する移動検出手段と、この移動検出手段から
    得られた前記相対移動量が一定値以上の場合、前記第2
    の識別番号を更新する更新手段とを備えたことを特徴と
    する請求項5に記載の基準尺。
  7. 【請求項7】 前記基準尺に対する衝撃の有無を検出す
    る衝撃検出手段と、この衝撃検出手段により衝撃が検出
    された場合、前記第1の識別番号を更新する更新手段と
    を備えたことを特徴とする請求項5に記載の基準尺。
  8. 【請求項8】 被写体を基準尺と共に異なる撮影位置か
    らカメラにより撮影し、この撮影によって得られた撮影
    画像に基づいて前記被写体の測量図を得る写真測量にお
    いて、前記撮影画像と、前記基準尺が移動したことを示
    す第1の識別番号と、前記カメラによる撮影位置が移動
    したことを示す第2の識別番号とを含む情報が記録され
    た記録媒体から、この情報を読み出す読出手段と、 前記読み出し手段により読み出された前記情報に基づい
    て、前記撮影画像を第1および第2の識別番号と共に表
    示可能な表示手段とを備えたことを特徴とする画像表示
    装置。
JP09907298A 1998-04-10 1998-04-10 識別番号発生装置およびカメラおよび基準尺、および画像表示装置 Expired - Fee Related JP3467186B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09907298A JP3467186B2 (ja) 1998-04-10 1998-04-10 識別番号発生装置およびカメラおよび基準尺、および画像表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09907298A JP3467186B2 (ja) 1998-04-10 1998-04-10 識別番号発生装置およびカメラおよび基準尺、および画像表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11295065A JPH11295065A (ja) 1999-10-29
JP3467186B2 true JP3467186B2 (ja) 2003-11-17

Family

ID=14237698

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09907298A Expired - Fee Related JP3467186B2 (ja) 1998-04-10 1998-04-10 識別番号発生装置およびカメラおよび基準尺、および画像表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3467186B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3798922B2 (ja) 1999-06-24 2006-07-19 ペンタックス株式会社 写真測量画像処理装置、写真測量画像処理方法、および写真測量画像処理プログラムを格納した記憶媒体
US6954217B1 (en) 1999-07-02 2005-10-11 Pentax Corporation Image processing computer system for photogrammetric analytical measurement
JP3777066B2 (ja) 1999-07-06 2006-05-24 ペンタックス株式会社 写真測量画像処理装置、写真測量画像処理方法、および写真測量画像処理プログラムを格納した記憶媒体
JP3777067B2 (ja) 1999-07-07 2006-05-24 ペンタックス株式会社 写真測量画像処理装置、写真測量画像処理方法、および写真測量画像処理プログラムを格納した記憶媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11295065A (ja) 1999-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106871878B (zh) 手持测距装置及利用其创建空间模型的方法、存储介质
US6600511B1 (en) Camera for use in photogrammetric analytical measurement
US6144761A (en) Photogrammetric analytical measurement system
CN100582663C (zh) 图像处理方法、三维位置测量方法以及图像处理装置
US11783580B2 (en) Input apparatus, input method of input apparatus, and output apparatus
KR101905580B1 (ko) 촬영 기능을 갖는 모바일 장치를 이용한 상황 재연 방법 및 시스템
CN108805936A (zh) 摄像机外参标定方法、装置和电子设备
JP2008134793A (ja) 電子的手書入力装置
US6304669B1 (en) Photogrammetric analytical measurement system
JP3690581B2 (ja) 位置検出装置及びその方法、平面姿勢検出装置及びその方法
JP2006098256A (ja) 3次元サーフェスモデル作成システム、画像処理システム、プログラム及び情報記録媒体
JP3798922B2 (ja) 写真測量画像処理装置、写真測量画像処理方法、および写真測量画像処理プログラムを格納した記憶媒体
JP3467186B2 (ja) 識別番号発生装置およびカメラおよび基準尺、および画像表示装置
JP2004205222A (ja) 測距装置
US6693650B2 (en) Image processing computer system for a photogrammetric analytical measurement
JP3758830B2 (ja) 画像選択装置およびこの画像選択装置を備えたカメラ
JP2000146546A (ja) 3次元モデル生成方法及び装置
JP2003244488A (ja) 画像情報付加装置及びシステム
US7657055B2 (en) Image processing method and image generating apparatus
JP7044331B2 (ja) 橋梁などの構造物を効率的に検査するための画像処理システム、画像処理方法及びプログラム
JP3793343B2 (ja) 写真測量用カメラ
JP3441657B2 (ja) 画像点設定装置及びこの画像点設定装置を用いた写真測量方法
JP3494628B2 (ja) 寸法測定機能を有する端末装置
JP5122508B2 (ja) 3次元空間データ作成方法及び3次元空間データ作成装置
JP3940493B2 (ja) 点検データ画像記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080829

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080829

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090829

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees