JP3467173B2 - 自動変速機用コントロールスイッチ及びその製造方法 - Google Patents
自動変速機用コントロールスイッチ及びその製造方法Info
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Description
動変速機のシフトレバーの切換操作で、パーキング、リ
バース、ニュートラル、ドライブ、2速、1速というよ
うなシフトポジションに応じたスイッチ切り換えを行な
う自動変速機用コントロールスイッチ及びその製造方法
に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より自動変速機を備えた自動車で
は、シフトレバーの切換操作でパーキング、リバース、
ニュートラル、ドライブ、2速、1速というような自動
変速機のシフトポジションを示すポジション信号を発生
したり、スタートモータの通電路のオン・オフや、バッ
クライトのオン・オフを行なうための自動変速機用コン
トロールスイッチが用いられている。 【0003】この種の自動変速機用コントロールスイッ
チの一例としては、図16〜図19に示すようにアルミ
ダイカスト製のカバー51aとカバー51aにゴムパッ
キン66を介して被着される合成樹脂製のベース51b
とから成るハウジング51と、このハウジング51の内
部に回動自在に収められる可動体60とを備え、ハウジ
ング51が図21に示すように自動変速機ATMに取り
付けられるとともに、シフトレバーの操作に応じて回動
するシフト切り換え用のマニュアルシャフト41に可動
体60が固定されるものがある。 【0004】可動体60はシフトレバーの回動に応じて
マニュアルシャフト41と一体的に回動するもので、マ
ニュアルシャフト41に固定される軸部61と、軸部6
1から突設されてカバー51aの凹部52で形成される
空間内を回動する合成樹脂製の接点ホルダ62とを有
し、締め付け用ナット6を用いて軸部61がマニュアル
シャフト41に締め付け固定される。接点ホルダ62は
内部にスプリング64で付勢された可動接点63A,6
3Bを収納している。またハウジング51には軸部61
を回動自在に枢支する軸受部53が設けてある。この軸
受部53の内周面に環状に形成した凹部には環状のゴム
シール65a,65bが装着されている。 【0005】ベース51bの内側面には可動体60の回
動中心を中心とする4つの同心円周上に弧状の固定接点
54a、54b1 …,54c、54d1 …を夫々インサ
ートにより配置し、これらこれら固定接点54a、54
b1 …,54c、54d1 …に接続されたリード端子か
らなる出力回路はベース51bの外側の凹部に配設され
図においてハウジング51の上端部に設けられたコネク
タ部55内のコネクタ端子を介して外部に導出されるよ
うになっている。尚ベース51bの外側の凹部は接着剤
56が充填され出力回路を外部に対して密封している。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来例の
自動変速機用コントロールスイッチのベース51bは、
図20に示すように9本のコネクタ端子49をインサー
ト成形してコネクタ部55を構成し、コネクタ端子49
の基端からリード端子50をベース51bの成形体より
露出させ、その先端に固定接点54a、54b1 …,5
4c、54d1 …のターミナルを半田付けするためのタ
ーミナルを設けたコネクタブロックを備え、また固定接
点54a、54b1 …,54c、54d1 …をインサー
ト成形して一方側に接点部位を露出させ、他方側にコネ
クタブロックのターミナルを接続するためのターミナル
を露出させて該ターミナルをコネクタブロックのターミ
ナルに半田付け接続した後、接着剤56を上記のように
充填して密封シールするための凹部を持つ。 【0007】そしてコネクタブロックを製造するための
金型は、コネクタの内部形状を形成するためのサイドコ
アとコネクタ部55 の外形を形成するための上、下金型
よりなり、成形に当たっては9本のコネクタ端子49…
を1本づつ金型のサイドコアに手で挿入し、その後上、
下金型を閉じ、樹脂を金型内に充填してインサート成形
を行なうため、作業に時間がかかり、更に作業中に端子
を変形しやすい等製造が大変面倒であった。 【0008】また固定接点54a、54b1 …,54
c、54d1 …のターミナルとコネクタブロックを半田
付けした後、接着剤56によって密封する必要があるた
め、組立作業が面倒であり、しかも接着剤56による密
封は熱衝撃や湿度によりクラックが入り易く密封性が損
なわれ易いという問題があった。本発明は上記問題点に
鑑みて為されたもので、請求項1の発明の目的とすると
ころは、半田付け作業や、接着充填作業が不要で、しか
も1次成形、2次成形時に端子の寸法矯正が容易に行な
え、その上2列にコネクタ端子を配列しても、寸法矯正
が容易に行なえ、更に成形直後の収縮時において当該部
位の変形を防止できる自動変速機用コントロールスイッ
チを提供することにある。 【0009】 【0010】 【0011】 【0012】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明では、樹脂成形品からなるベースと、
このベースに被着するカバーとで構成されるハウジング
内に、自動変速機のシフトレバーの切換操作に応じて回
動する可動体を備え、この可動体に可動接点を一体的に
取り付けるとともに可動体の回動に応じて可動接点と接
触・開離する固定接点をベースの内側壁面に配設し、可
動接点と固定接点の接触・開離に応じて自動変速機の各
種設定に応じた切換を行なう自動変速機用コントロール
スイッチにおいて、上記固定接点を設けた導電板をイン
サートして固定接点を内側壁面に露設するとともに導電
板に一体連接したコネクタ端子を外部に露出させた1次
成形体と、この1次成形体の外側壁面を覆うように1次
成形体をインサートして外殻と上記コネクタ端子を周壁
で囲むコネクタ部とを形成した2次成形体とにより上記
ベースを構成し、1次成形時に上金型と下金型が突き合
わせて挟持される上記コネクタ端子と導電板との連接部
位に可撓性を持たせ、上記コネクタ端子を2列に配列し
て一方の列のコネクタ端子の上記連接部位の導電板側を
導電板の板面に対して略直角に曲げ、コネクタ端子側を
コネクタ端子の先端方向が導電板と同方向に向くように
略直角に曲げてクランク状とし、該クランク部位を2次
成形時に上記コネクタ部の底壁にインサートするととも
に、該底壁から外鍔部を外側方に突設し、該外鍔部の裏
面には外鍔部の突出方向が長手方向となったリブを複数
形成したことを特徴とする。 【0013】 【0014】 【0015】 【0016】 【0017】 【発明の実施の形態】以下、本発明を実施形態により説
明する。図1乃至図8は本発明の一実施形態を示してお
り、本実施形態は、アルミダイカスト製のカバー2と合
成樹脂製のベース3とをリベット4で結合して組み立て
られる略扇形のハウジング1と、このハウジング1の内
部に回動自在に収められる可動体10とを備えている。 【0018】可動体10は亜鉛ダイカスト製で一端に円
筒形の軸部13と、スプリング14により外側へ弾性付
勢された3個の可動接点15A,15B,15Cを保持
する合成樹脂製の接点ホルダ12とを備え、軸部13に
一体に連設された函状収納部11内に接点ホルダ12が
収納固定されている。略扇形に形成されているハウジン
グ1の要部分には可動体10の軸部13を枢支する軸受
部5が設けてあり、カバー2側へ突出した軸部13の先
端部分には軸部13をマニュアルシャフト(図20に示
す)41に固定するための締め付け用ナット6が螺着さ
れている。図中8はカバー2とベース3との間に介在す
るゴムパッキン、9は軸部13に接触して軸受け部5を
シールする環状のゴムシールである。また31はハウジ
ング1と大気とを連通させる呼吸穴で、連通穴17を設
けた樹脂製キャップ18で閉塞されており、内部には空
気を通過させ水を遮断するフィルターを内装している。 【0019】ベース3は、一端部にそれぞれ後述する固
定接点7a1 …、7b1 …、7 c1…、7d、7e1 …
を設けた複数の導電板7…をインサート成形した1次成
形体3Aをインサートして軸受部5のベース側部分及び
外側壁面となる外殻及びコネクタ部20を2次成形によ
り形成した2次成形体3Bとで構成される。各固定接点
7a1 …、7b1 …、7 c1 …、7d、7e1 …は軸受
部5を中心にして夫々が異なる径の5つの円周の上に配
設されており、ハウジング1内で可動体10の可動に伴
って、接点ホルダー14内の可動接点15Aが最も内側
の第1の円周上と、その隣の第2の円周上とに跨がるよ
うに両円周に沿って移動し、また可動接点15Cが最も
外側の第3の円周上と、内側において隣接する第4の円
周上とに跨がるように両円周に沿って移動し、更に可動
接点15Bが第4の円周と第2の円周との間の第5の円
周上と第4の円周上とに跨がるように移動するようにな
っている。 【0020】周壁21で囲まれ筒状に形成されたコネク
タ部20の内底面には、上記固定接点7a1 …、7b1
…、7 c1 …、7d、7e1 …を設けた複数の導電板7
…の先端が2列に突出されてコネクタ端子16を形成し
てある。そして、このコネクタ部20の根元のハウジン
グ1外周面には高圧洗車等において、水がコネクタ部2
0に入るのを抑制するために水撥ねを行なうための外鍔
部(フランジ部)22が設けてある。この外鍔部22
は、図4に示すようにハウジング1の厚みよりも大きな
幅寸法に形成されている。また外鍔部22の底面(軸受
部5側の面)には複数の補強用のリブ23をその長手方
向が外鍔部22の基部側から外方向に向かうように夫々
形成しており、複数のリブ23を設けることで充分な強
度を確保して、外鍔部22の厚みを小さくし、ハウジン
グ1全体の小型化を図っている。 【0021】ハウジング1には車体(あるいは自動変速
機ATM)への取り付け用の取付ねじが挿通されるねじ
挿通孔19が設けてある。そして、ハウジング1を車体
の正規の取付位置に取り付けた状態でコネクタ部20の
開口面の法線方向(図7におけるイ方向)が車体底面の
法線方向(同図におけるロ方向)から所定の角度θ(θ
としては30°〜60°が望ましい)だけ傾くようにコ
ネクタ部20が設けられている。 【0022】さて上記固定接点7a1 …、7b1 …、7
c1 …、7d、7e1 …はその接触面がベース3の表面
より高い位置となるように露設されており、固定接点7
a1は可動体10が図3に示すパーキングポジション
(P)に回動操作された時に可動体10の可動接点5A
が接触可能なベース3の位置に露設され、導電板7及び
コネクタ端子16を通じてイグニッションキースイッチ
のスタータ側接点を介して車載用のバッテリの非接地側
電極、例えば+電極に接続される。同様に固定接点7a
2 は固定接点7a1 と同じ導電板7に設けられ、可動体
10がニュートラルポジション(N)に回動した時に可
動体10の可動接点5Aが接触可能なベース3の位置に
露設されてある。 【0023】固定接点7b1 ,7b2 は可動接点5Aに
より上記固定接点7a1 ,7a2 との間でオン・オフす
るもので、固定接点7b1 は可動体10がパーキングポ
ジション(P)に回動された時に可動体10の可動接点
5Aが接触可能なベース3の位置に露設されてある。ま
た固定接点7b2 は固定接点7b1 と同じ導電板7に設
けられ、可動体10がニュートラルポジション(N)に
回動した時に可動体10の可動接点5Aが接触可能なベ
ース3の位置に露設されてある。そして両固定接点7b
1 ,7b2 は導電板7及びコネクタ端子16を通じてス
タートモータの一端に接続される。 【0024】固定接点7c1 〜7c3 と、固定接点7d
とは、可動体10の可動接点5Bによりオン・オフされ
るもので、固定接点7c1 は可動体10がパーキングポ
ジション(P)に回動された時に可動体10の可動接点
5Bが接触可能なベース3の位置に露設され、固定接点
7c2 は可動体10がニュートラルポジション(N)に
回動した時に可動体10の可動接点5Bが接触可能なベ
ース3の位置に露設され、固定接点7c3 は可動体10
が2速ポジション(2)に回動した時に可動体10の可
動接点5Bが接触可能なベース3の位置に露設されてお
り、夫々の固定接点7c1 〜7c3 は夫々別の導電板7
に形成され、導電板7及びコネクタ端子16を通じて夫
々に対応する信号系回路の一端に接続される。 【0025】最も外側に位置する固定接点7e1 〜7e
3 は固定接点7dとの間で可動体10の可動接点5Cに
よりオン・オフされるもので、固定接点7e1 は可動体
10がリバースポジション(R)に回動された時に可動
体10の可動接点5Cが接触可能なベース3の位置に露
設され、固定接点7e2 は可動体10がドライブポジシ
ョン(D)に回動した時に可動体10の可動接点5Bが
接触可能なベース3の位置に露設され、固定接点7e3
は可動体10が1速ポジション(L)に回動した時に可
動体10の可動接点5Bが接触可能なベース3の位置に
露設されており、夫々の固定接点7e1 〜7e3 は夫々
別の導電板7に形成され、導電板7及びコネクタ端子1
6を通じて夫々に対応する信号系回路の一端に接続され
る。また固定接点7e1 は導電板7及びコネクタ端子1
6を通じて更にバックランプの一端も接続される。 【0026】そして固定接点7dは共通固定接点を構成
し、可動体10がパーキングポジション(P)〜1速ポ
ジション(L)の範囲で移動する際に可動接点5B、5
Aが共に接触可能なように長さが設定されてベース3に
露設されており、該固定接点7dを形成した導電板7は
スタート後に接続されるイグニッションキースイッチの
接点を介して車載用のバッテリの+電極に接続される。 【0027】ここで、固定接点7a1 …が配置された円
周と、固定接点7b1 …が配置された円周との間のベー
ス3には、固定接点7a1 ,7b1 の外側端面と同一の
回動角度の端面を持ち、反固定接点7a1 ,7b1 側へ
延設された円弧状のリブ32 1 と、固定接点7a1 ,7
b1 の内側端面と同一の回動角度の端面を一端に持ち、
他端に固定接点7a2 ,7b2 の内側端面と同一の回動
角度の端面を持つ円弧状のリブ322 と、固定接点7a
2 ,7b2 の外側端面と同一の回転角度の端面を一端に
持ち、反固定接点7a2 ,7b2 側へ延設されたリブ3
23 とを一体突設してある。 【0028】また固定接点7c1 …が配置された円周
と、固定接点7dが配置された円周との間のベース3に
は、固定接点7c1 ,7dの外側端面と同一の回動角度
の端面を持ち、反固定接点7c1 ,7d側へ延設された
円弧状のリブ324 と、固定接点7c1 の内側端面と同
一の回動角度の端面を一端に持ち、他端に固定接点7c
2 の固定接点7c1 側端面と同一の回動角度の端面を持
つ円弧状のリブ325 と、固定接点7c2 の固定接点7
c3 側端面と同一の回動角度の端面を一端に持ち、他端
に固定接点7c3 の固定接点7c2 側端面と同一の回動
角度の端面を持つ円弧状のリブ326 と、固定接点7c
3 の外側端面と同一の回動角度の端面を持ち、反固定接
点7c3 側へ延設された円弧状のリブ327 とを一体突
設してある。 【0029】更に固定接点7e1 …が配置された円周
と、固定接点7dが配置された円周との間のベース3に
は、固定接点7e1 の外側端面と同一の回動角度の端面
を持ち、反固定接点7e1 側へ延設された円弧状のリブ
328 と、固定接点7e1 の固定接点7e2 側端面と同
一の回動角度の端面を一端に持ち、他端に固定接点7e
2 の固定接点7e1 側端面と同一の回動角度の端面を持
つ円弧状のリブ329 と、固定接点7e2 の固定接点7
e3 側端面と同一の回動角度の端面を一端に持ち、他端
に固定接点7e3 の固定接点7e2 側端面と同一の回動
角度の端面を持つ円弧状のリブ3210と、固定接点7e
3 の外側端面と同一の回動角度の端面を持ち、反固定接
点7e3 側へ延設された円弧状のリブ3211とを一体突
設してある。 【0030】これらリブ321 …の高さは固定接点7a
1 …の高さより高く形成され、またリブ321 …の端面
はアール面としており、該アール面の半径はリブ321
…の高さと略同じに設定してあって、可動接点15A,
15B,15Cがリブ321…に乗り上げることにより
固定接点7から開離し、リブ321 …から下りることに
より固定接点7a1 …と接触する構成となっている。 【0031】而して自動変速機用コントロールスイッチ
では、シフトレバーの回動操作に応じて可動体10が一
体的に回動して、可動接点15A〜15Cが夫々に対応
する対の固定接点間を接触・開離することで切換出力と
してポジション信号を信号系回路に出力して表示ランプ
…をオン・オフしたり、スタートモータへの通電路をオ
ン・オフ、またバックライトをオン・オフするのであ
る。 【0032】ところで本発明の主要な構成であるベース
3は、以下の方法により製作される。まず上述の固定接
点7a1 ,7a2 を図9(a)(b)に示すように夫々
形成した円弧状の接点形成部24を一端に設け、他端に
コネクタ端子16をリード部25を介して設けた導電板
7と、固定接点7b1 ,7b2 を夫々形成した円弧状の
接点形成部24を一端に設け、他端にコネクタ端子16
をリード部25を介して設けた導電板7と、固定接点7
e2 ,7e3 を夫々形成した円弧状の接点形成部24を
一端に夫々設け、他端にコネクタ端子16をリード部2
5を介して夫々設けた導電板7,7とを繋ぎ部26で連
結した状態で金属フープ材から打ち抜いた第1の固定接
点基板部27Aを製作する。この場合導電板7の他端に
はコネクタ端子16を形成し、円弧状に形成された各固
定接点形成部24は導電板7が略Z状に折り曲げられ
て、導電板7の板面より突出している。 【0033】同様に上述の固定接点7c1 ,7c2 ,7
c3 を図10(a)(b)に示すように夫々形成した円
弧状の接点形成部24を一端に夫々設け、他端にコネク
タ端子16をリード部25を介して設けた夫々設けた導
電板7,7,7と、固定接点7dを形成した円弧状の接
点形成部24を一端に設け、他端にコネクタ端子16を
リード部25を介して設けた設けた導電板7と、固定接
点7e1 を形成した円弧状の接点形成部24を一端に設
け、他端にコネクタ端子16をリード部25を介して設
けた設けた導電板7とを繋ぎ部26で連結した状態で金
属フープ材から打ち抜いた第2の固定接点基板部27B
を製作する。この場合リード部25を途中で導電板7に
対して垂直に折り曲げ、またコネクタ端子16をリード
部25に対して垂直に折り曲げ、該部位をクランク状に
形成している。 【0034】ここで各リード部25の幅はコネクタ端子
16の幅よりも幅狭に形成され、可撓性を持たせて撓み
易くしてある。このように製作された第1、第2の固定
接点基板部27A,27Bは図11(a)(b)に示す
ように1次成形に当たり一定間隔を開けて固定接点基板
部27A,27Bの導電板7が接触しないように重ね配
置して1次成形の金型内に入れ1次成形を行なう。この
とき固定接点基板部27Aのコネクタ端子16と、固定
接点基板部27Bのコネクタ端子16とは千鳥配列とな
って2列に配置された状態となる。また1次成形用の金
型に入れた状態で下金型28Aと上金型28Bの突き合
わせて部からは図13に示すようにリード部25の一部
及びコネクタ端子16が外部に突出する形となる。この
とき図12に示すように下金型28Aには固定接点基板
部27Aのリード部25の導電板7側基部を嵌める溝3
7Aを形成した凸部38を所定間隔で形成するととに該
凸部38の両側には固定接点基板部27Bの導電板7側
のリード部25の基部を嵌める溝37Bを形成し、上金
型28Bには上記凸部38を嵌合する溝36を、また溝
27Bに嵌まったリード部25を抑える凸部39を所定
間隔で形成していて、コネクタ端子16部分がインサー
ト時に変形するのを防止している。またこのような構造
を取ることにより1次成形時にサイドコアを必要としな
いようにしてある。更にコネクタ端子16より幅狭いリ
ード部25を抑える構成であるため、隣接するリード部
25、25間にスペースが取れるため、上記凸部38の
幅を広くすることができて金型強度を強めることができ
る。 【0035】さて1次成形により得られた1次成形体3
Aは上記繋ぎ部26を切断した後、2次成形用の金型に
収められる。次に2次成形の工程について図14及び図
15に基づいて説明する。まず図14(a)に示すよう
にサイドコア29Aを開き、上金型29Bを開いた状態
で上、下金型29B、29C間に1次成形体3Aを入
れ、図14(b)に示すように1次成形体3Aを下金型
29Cにセットする。この時上記クランク状となったリ
ード部25がサイドコア29Aを締める時に変形しない
ようにクランク部位の横片をスライドコア29D上に載
置して支える。 【0036】この状態でサイドコア29Aを図14
(c)に示すよう所定位置から移動させて閉じる。この
ときサイドコア29Aの金型内側の面にはコネクタ端子
16を挿入する挿入穴30が開口しており、サイドコア
29Aを閉じる際にコネクタ端子16はこの挿入穴30
内に挿入される。この挿入穴30の開口部は開口方向に
拡開しており、コネクタ端子16が多少曲がっていても
容易にコネクタ端子16を挿入穴30内に案内すること
ができるようになっている。またクランク状に曲げられ
たリード部15を基部に持つコネクタ端子16は、該リ
ード部15によって基部の可撓性が良くなっており、そ
のためサイドコア29Aが閉じられ挿入穴30に案内挿
入されることにより寸法矯正が為される。また2列に配
列してあるコネクタ端子16は千鳥に配列しているため
1次成形体3Aから突出している部位が撓んでも重なる
ことはない。 【0037】以上のようにして1次成形体3Aを金型内
に収納し、サイドコア29Aを上述のように閉じた後、
図15(a)に示すように上金型29Bを閉じ、次にス
ライドコア29Dを定位置まで図15(b)に示すよう
に移動させる。この後金型内に2次成形用の樹脂を充填
して2次成形を行なう(図15(c))。この2次成形
は1次成形体3Aの外側壁面を2次成形体Bで覆って2
次成形体Bにより外殻を形成するとともに、コネクタ部
20及び軸部5のベース側部分を形成したベース3を得
るための成形であって、該2次成形終了後、図15
(d)に示すように型開きを行ない、完成した図1に示
すベース3を得る。 【0038】またコネクタ部20はベース3の中心線に
対して偏倚させた位置に形成され基部周囲には外鍔部2
2を設けた形となっているが、偏倚側の外鍔部22の裏
面にはスライドコア29Dにより凹み部が所定間隔に形
成され凹み部間にリブ23が形成された形となってお
り、これらのリブ23により外鍔部22の強度の高め
て、外鍔部22の薄肉化を可能とし、成形直後の収縮に
よりこの外鍔部22が反るのを防ぐようにしている。 【0039】 【発明の効果】請求項1の発明は、上述のように構成し
た自動変速機用コントロールスイッチにおいて、上記固
定接点を設けた導電板をインサートして固定接点を内側
壁面に露設するとともに導電板に一体連接したコネクタ
端子を外部に露出させた1次成形体と、この一次成形体
の外側壁面を覆うように一次成形体をインサートして外
殻と上記コネクタ端子を周壁で囲むコネクタ部とを形成
した2次成形体とにより上記ベースを構成しているの
で、半田付け作業や、接着剤充填等の作業や、インサー
ト成形時に端子を手で金型内に挿入する手間が不要なも
のであり、しかも、1次成形時に上金型と下金型が突き
合わせて挟持される上記コネクタ端子と導電板との連接
部位に可撓性を持たせたいるので、各成形時においてコ
ネクタ端子の寸法矯正が容易にでき安定した成形を行な
うことが可能であるという効果がある。 【0040】また1次成形時に上金型と下金型が突き合
わせて挟持される上記コネクタ端子と導電板との連接部
位に可撓性を持たせ、上記コネクタ端子を2列に配列し
て一方の列のコネクタ端子の上記連接部位の導電板側を
導電板の板面に対して略直角に曲げ、コネクタ端子側を
コネクタ端子の先端方向が導電板と同方向に向くように
略直角に曲げてクランク状としたので、2列にコネクタ
端子を配列しても、寸法矯正が容易に行える。 【0041】更に、クランク部位を2次成形時に上記コ
ネクタ部の底壁にインサートするとともに、該底壁から
外鍔部を外側方に突設し、該外鍔部の裏面には外鍔部の
突出方向が長手方向となったリブを複数形成したので、
外鍔部の強度を強くでき、そのため外鍔部を薄肉にする
ことが可能となり、成形直後の収縮時において当該部位
の変形を防止できる。 【0042】
る。 【図2】同上のベースの正面図である。 【図3】同上の正面図である。 【図4】同上の側断面図である。 【図5】同上のコネクタ部の上面図である。 【図6】同上の自動変速機に取付た状態の側面図であ
る。 【図7】同上の背面図である。 【図8】同上の可動体の背面図である。 【図9】(a)は同上の第1の固定接点基板部の正面図
である。(b)は同上の側面図である。 【図10】(a)は同上の第2の固定接点基板部の正面
図である。(b)は同上の側面図である。 【図11】(a)は同上の第1、第2の固定接点基板部
を重ねた状態の正面図である。(b)は同上の側面図で
ある。 【図12】同上のベースの1次成形体の製造時の説明図
である。 【図13】(a)は同上の第1の固定接点基板部の正面
図である。(b)は同上の側断面図である。(c)は同
上の上面図である。 【図14】同上のベースの2次成形の工程説明図であ
る。 【図15】同上のベースの2次成形の工程説明図であ
る。 【図16】従来例の正面図である。 【図17】同上の側断面図である。 【図18】同上の自動変速機への取付状態を示す側面図
である。 【図19】同上のベースの正面図である。 【図20】(a)は同上のベースの背面図である。
(b)は同上のコネクタ部の上面図である。 【図21】同上の自動車に取り付けられた状態を概念的
に示す図であり、(a)は底面図、(b)は側面図であ
る。 【符号の説明】 3 ベース 3A 1次成形体 3B 2次成形体 5 軸受部 7 導電板 7a2 ,7b2 ,7c2 ,7d,7e1 固定接点 16 コネクタ端子 20 コネクタ 21 周壁 22 外鍔部 23 リブ 25 リード部
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】樹脂成形品からなるベースと、このベース
に被着するカバーとで構成されるハウジング内に、自動
変速機のシフトレバーの切換操作に応じて回動する可動
体を備え、この可動体に可動接点を一体的に取り付ける
とともに可動体の回動に応じて可動接点と接触・開離す
る固定接点をベースの内側壁面に配設し、可動接点と固
定接点の接触・開離に応じて自動変速機の各種設定に応
じた切換を行なう自動変速機用コントロールスイッチに
おいて、上記固定接点を設けた導電板をインサートして
固定接点を内側壁面に露設するとともに導電板に一体連
接したコネクタ端子を外部に露出させた1次成形体と、
この1次成形体の外側壁面を覆うように1次成形体をイ
ンサートして外殻と上記コネクタ端子を周壁で囲むコネ
クタ部とを形成した2次成形体とにより上記ベースを構
成し、1次成形時に上金型と下金型が突き合わせて挟持
される上記コネクタ端子と導電板との連接部位に可撓性
を持たせ、上記コネクタ端子を2列に配列して一方の列
のコネクタ端子の上記連接部位の導電板側を導電板の板
面に対して略直角に曲げ、コネクタ端子側をコネクタ端
子の先端方向が導電板と同方向に向くように略直角に曲
げてクランク状とし、該クランク部位を2次成形時に上
記コネクタ部の底壁にインサートするとともに、該底壁
から外鍔部を外側方に突設し、該外鍔部の裏面には外鍔
部の突出方向が長手方向となったリブを複数形成したこ
とを特徴とする自動変速機用コントロールスイッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20348297A JP3467173B2 (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | 自動変速機用コントロールスイッチ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20348297A JP3467173B2 (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | 自動変速機用コントロールスイッチ及びその製造方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002356621A Division JP3787326B2 (ja) | 2002-12-09 | 2002-12-09 | 自動変速機用コントロールスイッチの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1145637A JPH1145637A (ja) | 1999-02-16 |
JP3467173B2 true JP3467173B2 (ja) | 2003-11-17 |
Family
ID=16474891
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20348297A Expired - Fee Related JP3467173B2 (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | 自動変速機用コントロールスイッチ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3467173B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008181823A (ja) * | 2007-01-26 | 2008-08-07 | Calsonic Kansei Corp | 複合スイッチ回路構造 |
-
1997
- 1997-07-29 JP JP20348297A patent/JP3467173B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1145637A (ja) | 1999-02-16 |
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