JP3466897B2 - 電気光学サンプリングオシロスコープ - Google Patents

電気光学サンプリングオシロスコープ

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JP3466897B2 JP34341997A JP34341997A JP3466897B2 JP 3466897 B2 JP3466897 B2 JP 3466897B2 JP 34341997 A JP34341997 A JP 34341997A JP 34341997 A JP34341997 A JP 34341997A JP 3466897 B2 JP3466897 B2 JP 3466897B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイミング信号に
基づき光パルスを発生する光パルス発生回路からの出力
を利用して、被測定信号を観測する電気光学サンプリン
グオシロスコープであって、特に光パルス発生回路に特
徴を有する電気光学サンプリングオシロスコープに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】被測定信号によって発生する電界を電気
光学結晶に結合させ、この電気光学結晶にレーザ光を入
射し、レーザ光の偏光状態により被測定信号の波形を観
測することができる。ここでレーザ光をパルス状にし、
被測定信号をサンプリングすると非常に高い時間分解能
で測定することができる。この現象を利用した電気光学
プローブを用いたのが電気光学サンプリングオシロスコ
ープである。この電気光学サンプリングオシロスコープ
(以下「EOSオシロスコープ」と略記する)は、電気
式プローブを用いた従来のサンプリングオシロスコープ
と比較し、 1)信号を測定する際に、グランド線を必要としないた
め、測定が容易 2)電気光学プローブの先端にある金属ピンが回路系か
ら絶縁されているので高入力インピーダンスを実現で
き、その結果被測定点の状態をほとんど乱すことがない 3)光パルスを利用することからGHzオーダーまでの
広帯域測定が可能 といった特徴があり注目を集めている(品川ら:”EO
Sによるハンディ型ハイインピーダンスプローブ”、第
15回光波センシング技術研究会 講演論文集応用物理
学会・光波センシング技術研究会、1995年5月、p
p.123−129)。
【0003】図6は、EOSオシロスコープの構成を示
した図である。EOSオシロスコープはEOSオシロス
コープの本体1および電気光学プローブ2により構成さ
れる。図6において、トリガ回路3からのトリガ信号を
もとに、タイミング発生回路4は、被測定信号のサンプ
リング用のタイミング信号の生成を行う。そして、光パ
ルス発生回路5は、タイミング発生回路4からのタイミ
ング信号を基に光パルスの出力を行う。この光パルスは
電気光学プローブ2に供給され、電気光学プローブ2内
の偏光検出光学系(図示せず)により偏光検出等が行わ
れ、その信号がEOSオシロスコープの本体1に入力さ
れる。そして、EOSオシロスコープの本体1に入力さ
れる信号の増幅や積分、A/D変換がタイミング発生回
路4からのタイミングを基に受光回路6により行われ、
処理回路7により測定対象となった信号の表示等のため
の処理が行われる。
【0004】ところで、光パルス発生回路5において、
光パルス発生のためにレーザダイオード(以下”LD”
と略記する)を用いるが、LDを用いて例えばパルス幅
が30[ps]といったEOSオシロスコープで必要と
なるパルス幅の狭い光パルスを発生させるために、特殊
な駆動方法が用いられる。その駆動方法の1つに「ゲイ
ンスイッチ駆動」がある。以下では、LDの特性を説明
した後、この「ゲインスイッチ駆動」について説明す
る。まず始めに、LDの順電流と光出力との関係につい
て図7を用いて説明する。図7に示すように入力電流
が”0”もしくは負となる場合には光の発光は行われな
いが、順電流が流れる場合には光の発光が行われる。そ
して、あるしきい値レベル(たとえばしきい値レベルT
H=10[mA])より入力電流が大きい場合には光量
の大きいレーザ発光が行われ、それより低い場合には光
量の小さいLED発光が行われる。このようなLDの特
性において、「ゲインスイッチ駆動」とは、図7中でL
ED発光している状態のOFF状態から急峻なドライブ
電流により、極めて短い時間だけレーザ発光させること
により短パルス光を発生させる技術である。すなわち、
図8(a)のようなドライブ電流をLDに入力すること
により、図8(b)のような光出力を得ることができ
る。なお、図8において、符号92がLED発光させる
ためのバイアス電流であり、符号91が極めて短い時間
だけレーザ発光させるための急峻なドライブ電流である
パルス電流である。また、符号93がゲインスイッチ駆
動により得られたパルス光であり、符号94がバイアス
電流92によるLED発光の出力光である。
【0005】図9は、図6におけるEOSオシロスコー
プの光パルス発生回路5においてLDに対してゲインス
イッチ駆動をするための一構成例を示した図である。図
9より光パルス発生回路5は、タイミング発生回路4か
らのタイミング信号より発光用パルスの出力を行うパル
ス発生回路11、バイアス電流の出力を行うバイアス発
生回路12、パルス発生回路11およびバイアス発生回
路12からの出力を合波することでレーザダイオードの
ドライブ電流波形の出力を行う合波回路13、ドライブ
電流波形に基づいて光パルスの発生を行うレーザダイオ
ード14により構成される。なお、バイアス発生回路1
2が必要なのは、ゲインスイッチ駆動において、OFF
の状態の電流値であるバイアス電流によって、得られる
パルスの形状が変化することが知られているため、良好
なパルスを得るためにバイアス電流を適当な値に設定す
る必要があるからである。なお、この光パルス発生回路
5から出力される光パルスが電気光学プローブ2での被
測定信号の測定のために必要となるエネルギーに達して
いないときには、さらに光増幅器により光増幅される場
合もある。
【0006】次に、図10を用いて、図9の光パルス発
生回路5の動作を説明する。図10(a)のようなタイ
ミング信号がパルス発生回路11に入力されると、パル
ス発生回路11は、図10(b)のようにタイミング信
号をもとに発光用パルスの出力を行う。そして、合波回
路13は、パルス発生回路11からの発光用パルスおよ
びバイアス発生回路12からのバイアス電流の合波を行
い、図10(c)に示すようなLD・14のためのドラ
イブ電流波形の出力を行う。なお、ドライブ電流波形
は、例えば、発光用パルス幅T1が200[ps]、こ
のときの電流H1が10〜100[mA]、バイアス電
流H2が1〜100[μA]、発光用パルスの周期T2
が250[ns]となる。このドライブ電流波形はLD
・14に入力され、LD・14により図10(d)に示
すように、30[ps]程度のパルス幅の光パルスが出
力される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】とろこで、LDから
は、図8(b)、図10(d)に示すように光パルス出
力時以外にも微量ながら光が出力されている。これは、
ゲインスイッチ駆動によりLDの駆動を行うため、バイ
アス電流を加えているからである。すなわち、LDは、
光パルス出力時にはレーザ発光を行い、それ以外の時に
はゲインスイッチ駆動のために印加されるバイアス電流
のために、LED発光を行なっているからである。この
LED発光はレーザ発光と比べると光量はかなり少ない
もののサンプリングに寄与しない不要な光である雑音と
して出力されることになる。この光パルス発生回路5か
ら出力される光パルスは、電気光学プローブ2内で利用
さる。そして、光パルスの偏光検出等が行われた信号
は、図6に示す受光回路6で次のタイミング信号まで積
分されたのち、A/D変換が行われる。よって、A/D
変換される結果はレーザ発光による光パルス発生時の信
号のみでなく、LED発光による雑音による信号も含め
たものとなる。LDの特性によってはLED発光分とレ
ーザ発光分が同程度になり、LED発光分による雑音が
測定精度劣化の支配的要因となる場合がある。
【0008】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、光パルス発生回路におけるLED発光による雑
音の低減を図ることにより測定精度の向上が可能な電気
光学サンプリングオシロスコープを提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、タイミング信号に基づき
光パルスを発生する光パルス発生回路からの出力を利用
して、被測定信号を観測する電気光学サンプリングオシ
ロスコープであって、前記光パルス発生回路は、レーザ
ダイオードを備え、タイミング信号より、ゲインスイッ
チ駆動のためのバイアスを出力するタイミング、およ
び、このゲインスイッチ駆動のためのバイアスを出力す
るタイミングより所定時間遅らせたパルス発生タイミン
グを生成、出力する制御回路と、制御回路からのバイア
ス電流を出力するタイミングに応じてバイアス電流を出
力するバイアス発生回路と、制御回路からのパルス発生
タイミングに応じて発光用パルスを出力するパルス発生
回路と、前記バイアス発生回路からの出力とパルス発生
回路からの出力を合波する合波回路とによりレーザダイ
オードのドライブ電流波形を生成し、該レーザダイオー
ドのドライブ電流波形を前記レーザダイオードに入力す
ることにより光パルスの発生を行うことを特徴としてい
る。 また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の
電気光学サンプリグオシロスコープにおいて、前記バイ
アス回路が、前記制御回路からのバイアスを出力するタ
イミング以外は逆バイアス電流を出力することを特徴と
している。
【0010】次に、請求項3に記載の発明は、タイミン
グ信号に基づき光パルスを発生する光パルス発生回路か
らの出力を利用して、被測定信号を観測する電気光学サ
ンプリングオシロスコープであって、前記光パルス発生
回路が、レーザダイオードを備え、前記レーザダイオー
ドは、該レーザダイオードの発光タイミングである発光
用パルスにバイアス電流を加えたドライブ電流により駆
動され、前記発光用パルスに基づきオン・オフ動作を行
う光スイッチにより、前記レーザダイオードから出力さ
れた光パルスのオン・オフ制御を行なうことを特徴とし
ている。 また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記
載の電気光学サンプリグオシロスコープにおいて、前記
光パルス出力回路が、前記タイミング信号により前記発
光用パルスを出力するパルス発生回路と、前記バイアス
電流を出力するバイアス回路と、前記パルス発生回路か
らの出力と前記バイアス回路からの出力とを合波する合
波回路と、前記合波回路からの出力により光パルスの発
生を行うレーザダイオードと、前記レーザダイオードか
らの光パルスのオン・オフを行う光スイッチと、前記パ
ルス発生回路からの発光用パルスをもとに、前記光スイ
ッチのオン・オフの駆動制御を行う光スイッチ駆動回路
とを備えたことを特徴としている。
【0011】また、請求項5に記載の発明は、請求項4
に記載の電気光学サンプリグオシロスコープにおいて、
前記パルス発生回路が、前記タイミング信号に対し、前
記光スイッチの動作の遅れ時間相当分遅延させる補正回
路を備え、該補正回路からの出力を前記合波発生回路に
供給することを特徴としている。 また、請求項6に記載
の発明は、請求項4に記載の電気光学サンプリグオシロ
スコープにおいて、前記光パルス出力回路が、前記パル
ス発生回路と前記合波回路との間に補正回路を備え、前
記補正回路は、前記パルス発生回路により発生されたタ
イミング信号を入力信号とし、該入力信号を前記光スイ
ッチの動作の遅れ時間相当分遅延させて前記合波回路に
供給することを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
電気光学サンプリングオシロスコープを図面を参照して
説明する。はじめに、EOSオシロスコープの構成を図
6を用いて説明する。前述したように、EOSオシロス
コープは、EOSオシロスコープの本体1および電気光
学プローブ2により構成される。そして、EOSオシロ
スコープの本体1は、トリガ回路3、タイミング発生回
路4、光パルス発生回路5、受光回路6、処理回路7に
より構成される。
【0013】そして、タイミング発生回路4は、トリガ
回路3からのトリガ信号をもとに、被測定信号のサンプ
リング用のタイミング信号の生成を行う。光パルス発生
回路5は、タイミング発生回路4からのタイミング信号
を基に光パルスの出力を行う。この光パルスは電気光学
プローブ2に供給され、電気光学プローブ2内の偏光検
出光学系(図示せず)により偏光検出等が行われ、その
信号がEOSオシロスコープの本体1に入力される。そ
して、この信号は、受光回路6によりタイミング発生回
路4からのタイミングを基に、積分処理や増幅処理、A
/D変換が行われ、処理回路7により測定対象となった
信号の表示等のための処理が行われる。なお、「EOS
オシロスコープ」と言う場合、図6におけるEOSオシ
ロスコープの本体1とともに電気光学プローブ2を備え
る場合と、EOSオシロスコープの本体1のみの場合が
あるものとする。以下では、EOSオシロスコープの光
パルス発生回路5の構成を実施の形態別に説明を行う。
【0014】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態によるEOSオシロスコープの光パルス
発生回路5の構成図である。本実施の形態における光パ
ルス発生回路5は、タイミング発生回路4からのタイミ
ング信号を入力信号とし、光パルスを出力する。そし
て、光パルス発生回路5は制御回路15と、パルス発生
回路11と、バイアス発生回路16と、合波回路13
と、レーザダイオード(LD)・14とにより構成され
る。
【0015】上記構成において、制御回路15は、タイ
ミング信号より、ゲインスイッチ駆動のためのバイアス
を出力するタイミング信号A、および、このゲインスイ
ッチ駆動のためのバイアスを出力するタイミングより所
定時間遅らせたパルス発生タイミング信号Bを生成、出
力する。バイアス発生回路16は、制御回路15からの
ゲインスイッチ駆動のためのバイアスを出力するタイミ
ング信号Aよりバイアス電流を出力する。パルス発生回
路11は、制御回路15からのパルス発生タイミング信
号BよりLD・14の発光タイミングである発光用パル
スを出力する。合波回路13は、バイアス発生回路16
からの出力とパルス発生回路11からの出力とを合波し
て、LD・14のためのドライブ電流波形を出力する。
そして、LD・14は、合波回路13からのドライブ電
流波形に基づいて光パルスの発生を行う。なお、このL
D・14として、例えば830[nm]帯、1.3[μ
m]帯、1.5[μm]帯のものが用いられる。
【0016】次に、このEOSオシロスコープの光パル
ス発生回路5の動作を図2のタイムチャートを用いて説
明する。なお、光パルス発生回路5には図2(a)に示
すように、250[ns]の周期でタイミング信号が入
力される場合を例にして説明する。制御回路15は、図
2(a)に示すタイミング信号が入力されると、タイミ
ング信号の立ち上がりに同期して、ゲインスイッチ駆動
のためのバイアスを出力するタイミング信号Aが立ち上
げて出力する。なお、制御回路15は、このタイミング
信号Aを所定時間経過後立ち下げて出力する。ここで
「所定時間」とは、少なくとも図2(c)に示すタイミ
ング信号Bの立ち上がりの経過後であるものとする。
【0017】また、制御回路15は、図2(a)に示す
タイミング信号が入力されると、タイミング信号の立ち
上がりから少なくともLD・14のゲインスイッチ駆動
のために必要なバイアス印加時間T3経過後に、パルス
発生タイミング信号Bが立ち上げて出力する。なお、制
御回路15は、このタイミング信号Bを所定時間経過後
に立ち下げて出力する。バイアス発生回路16は、図2
(d)に示すように制御回路15からのタイミング信号
AのタイミングでLD・14をゲインスイッチ駆動する
ためのバイアスを出力する。なお、このバイアス電流の
電流値H1は、例えば1〜100[μA]とする。そし
て、タイミング信号Aが”High”以外のタイミング
では逆バイアスとなるような出力を行う。ここで、逆バ
イアスとなるようにしているのは、図9の例に示すよう
に逆バイアスではLED発光が生じず、雑音となる微量
な光の発生を確実に防止できるからである。さらに、精
度よく無バイアス(LDへの入力電流”ゼロ”)とする
ことは、困難であるという理由からも、逆バイアスをか
けるようにしている。
【0018】パルス発生回路11は、図2(e)に示す
ようにタイミング信号Bの立ち上がりに同期して発光用
パルスの出力を行う。なお、このパルス幅T5は、例え
ば200[ps]とし、出力電流値H2は10〜100
[mA]とする。合波回路13は、バイアス発生回路1
6からの出力およびパルス発生回路11からの出力の合
波を行い、図2(f)に示すようなLD・14のドライ
ブ電流波形を出力する。なお、発光用パルスまでのバイ
アスが加えられる時間T3は、前述したようにLD・1
4をゲインスイッチ駆動するために最低限必要な時間で
あり、例えば1[ns]となる。また、発光用パルス以
降のバイアスが加えられる時間T4は、”ゼロ”でもか
まわない。しかし、時間T4を”ゼロ”となるように制
御することは困難であり、発光用パルス以前にバイアス
が逆バイアスとなることを避けるための余裕時間とし
て、時間T4が用意されている。なお、この時間T4
が”ゼロ”に近ければ近いほど、LD・14からのLE
D発光による雑音の低減を図れることになる。なお、こ
のドライブ電流波形は、光用パルスの前縁にゲインスイ
ッチ駆動のためのバイアスを印加した電流波形となって
いる。
【0019】LD・14は、合波回路13からのドライ
ブ電流波形に基づいて、図2(g)に示すような発光を
行う。すなわち、30[ps]程度の幅T5のレーザ発
光を行い、バイアス電流が加えられている間においてL
ED発光を行う。なお、他の時間はLD・14に対して
逆バイアスがかかることから発光は行われない。ここ
で、バイアス電流によりLED発光が行われる時間が2
[ns]とすると、従来LED発光が行われていた時間
が250[ns]であるのに対し、本実施の形態による
光パルス発生回路5では、2[ns]となる。よって、
サンプリングに寄与しない雑音を従来の常時バイアス電
流を加える場合に比べ約1/100(=2/250)に
する事ができる。よって、測定精度の高いEOSオシロ
スコープとすることができるようになる。
【0020】なお、第1の実施の形態における光パルス
発生回路5のバイアス発生回路は、ゲインスイッチ駆動
を行うためにバイアスを加える時以外は、逆バイアスを
加えるものとして説明を行った。しかし、LD・14へ
の入力電流を精度よく”ゼロ”とできるようであれば、
無バイアス(入力電流”ゼロ”)としてもよい。
【0021】(第2の実施の形態)本実施の形態では、
光スイッチを用いて、発光用パルス発生時に光スイッチ
を通光させ、発光用パルス非発生時に光スイッチを遮断
することで、レーザダイオードから出力された光パルス
のオン・オフ制御を行ない、LED発光時における雑音
の低減を図る。
【0022】図3は、本発明の第2の実施の形態による
EOSオシロスコープの光パルス発生回路5の構成図で
ある。本実施の形態における光パルス発生回路5は、タ
イミング発生回路4からのタイミング信号を入力信号と
し、光パルスを出力する。そして、光パルス発生回路5
はパルス発生回路11と、バイアス発生回路21と、合
波回路13と、レーザダイオード(LD)・14と、光
スイッチ駆動回路22と、光スイッチ23により構成さ
れる。なお、図1と同一構成のものについては、同一の
符号を付けている。パルス発生回路11は、タイミング
信号により発光用パルスを出力する。なお、タイミング
信号と発光用パルスの関係は図10(a)および図10
(b)と同様である。バイアス回路21は、LD・14
をゲインスイッチ駆動するためにバイアスの出力を常時
行う。なお、このバイアス電流は、例えば1〜100
[μA]とする。
【0023】合波回路13は、パルス発生回路11から
の発光用パルスとバイアス回路21からのバイアスとを
合波して、LD・14のためのドライブ電流波形の出力
を行う。なお、合波回路13からの出力波形は図10
(c)と同様である。LD・14は合波回路13からの
出力により光パルスの発生を行う。そして、光スイッチ
駆動回路22は、パルス発生回路11からの発光用パル
スをもとに、光スイッチ22のオン・オフの駆動制御を
行ない、光スイッチ23は、この駆動信号により光パル
スのオン・オフを行う。なお、光スイッチ15として
は、音響光学スイッチ(AOスイッチ)や導波路形光ス
イッチ(E/Oスイッチ)等があり、これらを用いるも
のとする。
【0024】次に、図4を用いて本実施の形態による光
パルス発生回路5の動作、特にパルス発生回路11の出
力と、光スイッチ23の動作の関係を説明する。パルス
発生回路11は、タイミング発生回路4からのタイミン
グ信号に基づいて、図4(a)に示すように発光用パル
スの発生を行う。例えば、この発光用パルスのパルス幅
は、200[ps]であり、その周期T2は250[n
s]であるものとする。LD・14は、合波回路13か
ら図10(c)と同様のドライブ電流波形により図4
(b)のような発光を行う。なお、LD・14は、発光
用パルスのタイミングでレーザ発光を行い、それ以外に
は、符号αに示すようにLED発光による雑音を出力し
ている。
【0025】光スイッチ23は、光スイッチ駆動回路2
2からの駆動信号により、図4(c)に示すようなオン
・オフ動作を行う。すなわち、パルス発生回路11の発
光用パルス信号の立ち上がりに同期してオンとなり、発
光用パルス信号の立ち下がりに同期して、もしくは、立
ち下がりよりやや遅れてオフとなる。このような、オン
・オフ動作を行う光スイッチ23にLD・14からの出
力を入力することにより、光スイッチ23から図4
(d)のような光の出力を得られる。図からもわかるよ
うに、光スイッチが”OFF”の区間では、LED発光
による雑音がカットされている。このように、パルス発
生回路11に応じて光スイッチ23のオン・オフ動作に
より、LED発光による雑音をなくすことができる。そ
の結果、測定精度の高い電気光学サンプリングオシロス
コープとすることができるようになる。
【0026】(第3の実施の形態)前述の第2の実施の
形態において、ある光スイッチ23では、光スイッチ駆
動回路22からの駆動信号に対し、遅延をもって動作す
る。そのため、パルス発生回路11による発光用パルス
信号と、完全に同期して光スイッチ15のオン、オフ動
作が行われるのではなく、所定時間だけ遅れて動作する
ことになる。また、パルス発生回路11により生成され
る発光用パルスの時間幅は、数十[ps]オーダである
ことから、光スイッチ15のオン、オフ動作の遅れによ
り、レーザ発光による光パルスをカットしてしまうこと
になる。そこで、第3の実施の形態では、この光スイッ
チ23のオン、オフ動作の遅れを考慮して、合波回路1
3に発光用パルスが入力されるようにしている。
【0027】図5は、本発明の第3の実施形態によるE
OSオシロスコープの光パルス出力回路5の構成を示す
図である。なお、同図において図3の各部に対応する部
分には同一の符号を付け、その説明を省略する。図3と
図5に示す光パルス出力回路5の構成の相違は、図5の
パルス発生回路11からの発光用パルスに対して、光ス
イッチ23の動作の遅れ時間分、遅延を行なって合波回
路13に対して出力する補正回路24が設けられている
点にある。この補正回路24により光スイッチ駆動回路
22に送られる信号に比べ、光スイッチ23の動作の遅
れ時間分、遅延された信号が合波回路13に送られる。
その結果、レーザ発光による光パルスをカットしてしま
うことがなくなる。
【0028】なお、本実施の形態では、パルス発生回路
11の外に補正回路24を設けた構成としているが、こ
の補正回路24をパルス発生回路11内に設けて、この
補正回路24からの出力を合波回路13に入力するよう
にしてもよい。また、補正回路17内に補正する遅れ時
間を調整できるように、遅れ時間を設定できるようにし
てもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による電気
光学サンプリングオシロスコープによれば、下記の効果
を得ることができる。請求項1に記載の発明によれば、
電気光学サンプリングオシロスコープの光パルス発生回
路は、レーザダイオードを備え、タイミング信号に基づ
いて、発光用パルスを生成するとともに、この発光用パ
ルスの前縁にゲインスイッチ駆動のためのバイアスを印
加したレーザダイオードのドライブ電流波形を生成し、
このドライブ電流波形をレーザダイオードに入力するこ
とにより光パルスの発生を行なっている。これにより、
ゲインスイッチ駆動のためのバイアスの印加を最小限に
することができ、LED発光による雑音を抑えることが
できる。よって、測定精度を高めることができる電気光
学サンプリグオシロスコープとすることができる。ま
た、請求項2に記載の発明によれば、光パルス発生回路
を構成するバイアス回路は、ゲインスイッチ駆動のため
のバイアスを出力するタイミング以外は逆バイアス電流
を出力する。これにより、容易にLED発光による雑音
の発生を確実に防止できるようになる。
【0030】次に、請求項3または請求項4に記載の発
明によれば、電気光学サンプリングオシロスコープの光
パルス発生回路は、レーザダイオードを備え、発光用パ
ルスに基づきオン・オフ動作を行う光スイッチにより、
発光用パルス発生時に光スイッチを通光させ、発光用パ
ルス非発生時に光スイッチを遮断することで、レーザダ
イオードから出力された光パルスのオン・オフ制御を行
なっている。これにより、LED発光による雑音部分を
カットすることができる。その結果、精度よい測定が行
える電気光学サンプリングオシロスコープとすることが
できるようになる。また、請求項5または請求項6に記
載のパルス発生回路は、タイミング信号に対し、光スイ
ッチの動作の遅れ時間相当分遅延させる補正回路を備え
ている。これにより、レーザダイオードによるレーザ発
光による光パルスをカットすることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態によるEOSオシロ
スコープの光パルス発生回路の構成図である。
【図2】 図1の光パルス発生回路の動作を説明するた
めのタイミングチャートである。
【図3】 本発明の第2の実施形態によるEOSオシロ
スコープの光パルス発生回路の構成図である。
【図4】 図3の光パルス発生回路の動作を説明するた
めのタイミングチャートである。
【図5】 本発明の第3の実施形態によるEOSオシロ
スコープの光パルス発生回路の構成図である。
【図6】 EOSオシロスコープの構成を示す図であ
る。
【図7】 レーザダイオードの入力電流と発光量の一例
を示した図である。
【図8】 ゲインスイッチ駆動の説明のための図であ
る。
【図9】 EOSオシロスコープの光パルス発生回路の
一従来例の構成図である。
【図10】 図7の光パルス発生回路の動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 EOSオシロスコープの本体 2 電気光
学プローブ 3 トリガ回路 4 タイミ
ング発生回路 5 光パルス発生回路 6 受光回
路 7 処理回路 11 パルス発生回路 13 合波
回路 14 LD(レーザダイオード) 15 制御
回路 16 バイアス発生回路 21 バイアス回路 22 光ス
イッチ駆動回路 23 光スイッチ 24 補正
回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊池 潤 東京都大田区蒲田4丁目19番7号 安藤 電気株式会社内 (72)発明者 伴城 暢一 東京都大田区蒲田4丁目19番7号 安藤 電気株式会社内 (72)発明者 遠藤 善雄 東京都大田区蒲田4丁目19番7号 安藤 電気株式会社内 (72)発明者 品川 満 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 永妻 忠夫 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 松広 一良 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−201803(JP,A) 特開 平4−27843(JP,A) 特開 平7−86669(JP,A) 特開 平7−22680(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 13/40 G01R 13/34 G01R 15/24

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイミング信号に基づき光パルスを発生
    する光パルス発生回路からの出力を利用して、被測定信
    号を観測する電気光学サンプリングオシロスコープであ
    って、 前記光パルス発生回路は、 レーザダイオードを備え、前記タイミング信号より、ゲインスイッチ駆動のための
    バイアスを出力するタイミング、および、このゲインス
    イッチ駆動のためのバイアスを出力するタイミングより
    所定時間遅らせたパルス発生タイミングを生成、出力す
    る制御回路と、 前記制御回路からのバイアス電流を出力するタイミング
    に応じてバイアス電流を出力するバイアス発生回路と、 前記制御回路からのパルス発生タイミングに応じて前記
    発光用パルスを出力するパルス発生回路と、 前記バイアス発生回路からの出力と前記パルス発生回路
    からの出力を合波する合波回路とにより前記レーザダイ
    オードのドライブ電流波形を生成し、該レーザダイオー
    ドのドライブ電流波形を前記レーザダイオードに入力す
    ることにより光パルスの発生を行う ことを特徴とする電
    気光学サンプリングオシロスコープ。
  2. 【請求項2】 前記バイアス回路は、 前記制御回路からのバイアスを出力するタイミング以外
    は逆バイアス電流を出力する ことを特徴とする請求項1
    に記載の電気光学サンプリングオシロスコープ。
  3. 【請求項3】 タイミング信号に基づき光パルスを発生
    する光パルス発生回路からの出力を利用して、被測定信
    号を観測する電気光学サンプリングオシロスコープであ
    って、 前記光パルス発生回路は、 レーザダイオードを備え、 前記レーザダイオードは、該レーザダイオードの発光タ
    イミングである発光用パルスにバイアス電流を加えたド
    ライブ電流により駆動され、 前記発光用パルスに基づきオン・オフ動作を行う光スイ
    ッチにより、前記レーザダイオードら出力された光パル
    スのオン・オフ制御を行なうことを特徴とする 電気光学
    サンプリングオシロスコープ。
  4. 【請求項4】 前記光パルス出力回路は、 前記タイミング信号により前記発光用パルスを出力する
    パルス発生回路と、 前記バイアス電流を出力するバイアス回路と、 前記パルス発生回路からの出力と前記バイアス回路から
    の出力とを合波する合波回路と、 前記合波回路からの出力により光パルスの発生を行うレ
    ーザダイオードと、 前記レーザダイオードからの光パルスのオン・オフを行
    う光スイッチと、 前記パルス発生回路からの発光用パルスをもとに、前記
    光スイッチのオン・オフの駆動制御を行う光スイッチ駆
    動回路と を備えたことを特徴とする請求項3 に記載の電
    気光学サンプリングオシロスコープ。
  5. 【請求項5】 前記パルス発生回路は、 前記タイミング信号に対し、前記光スイッチの動作の遅
    れ時間相当分遅延させる補正回路を備え、 該補正回路からの出力を前記合波発生回路に供給する
    とを特徴とする請求項4 に記載の電気光学サンプリング
    オシロスコープ。
  6. 【請求項6】 前記光パルス出力回路は、 前記パルス発生回路と前記合波回路との間に補正回路を
    備え、 前記補正回路は、 前記パルス発生回路により発生されたタイミング信号を
    入力信号とし、該入力信号を前記光スイッチの動作の遅
    れ時間相当分遅延させて前記合波回路に供給する ことを
    特徴とする請求項4 に記載の電気光学サンプリングオシ
    ロスコープ。
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