JP3466784B2 - 発電装置 - Google Patents

発電装置

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JP3466784B2
JP3466784B2 JP17739795A JP17739795A JP3466784B2 JP 3466784 B2 JP3466784 B2 JP 3466784B2 JP 17739795 A JP17739795 A JP 17739795A JP 17739795 A JP17739795 A JP 17739795A JP 3466784 B2 JP3466784 B2 JP 3466784B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、風力発電,河川,小ダ
ムによる小水力発電,波力発電などのように変動の大き
い発電用エネルギーを電力に変換するときに利用される
発電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の風力発電装置においては、図7に
示すように風力を受けて回転するプロペラ101と、こ
のプロペラ101の回転を増速するギア102と、この
ギア102によって増速される回転速度で回転し電力を
発生する親側誘導機103および子側誘導機104より
なる誘導発電機とで構成され、これら親側誘導機10
3,子側誘導機104から得られる発電電力がそれぞれ
対応関係にあるコンタクタ105またはコンタクタ10
6を介して系統電源107に連系される。
【0003】これら親側誘導機103,子側誘導機10
4の選択使用については、具体的には風速計108で風
力を検出した後、速度検出器109で風速のレベルに変
換する。しかる後、切換回路110では、当該速度検出
器109からプロペラ101の出力と比例関係にある風
速のレベルを取り込み、この風速レベルが予め定めた設
定値を越えたとき、コンタクタ105を投入して親側誘
導機103を発電機として選択使用し、一方、風速レベ
ルが設定値より低くなったとき、コンタクタ106を投
入して子側誘導機104を発電機として選択使用してい
る。
【0004】このように各誘導機を選択使用する理由
は、図8に示す子側誘導機103,親側誘導機104の
効率から説明できる。通常,各誘導機103,104の
効率は、負荷率が低下したときに著しく低下する。例え
ば風力発電などの場合には、風速が大幅に変動するが、
この風速変動に伴なってプロペラ出力が大幅に変化す
る。因みに、発電機の出力は風速のほぼ3乗に比例する
ので、風速が1/2になったとき、発電機の出力は1/
8となり、各誘導機103,104の効率が著しく低下
する。その結果、この種の発電装置では、発電出力が1
0%〜15%以下で使用する場合が相当多くなることか
ら、このような使用形態,つまり10%〜15%付近の
発電出力でも誘導機103,104の効率を上げる工夫
が必要になってくる。
【0005】そこで、従来は、プロペラ出力および誘導
機の効率等に基づく過去の経験を踏まえ、予め前記切換
回路110にプロペラ出力の切換え設定点P1を設定
し、プロペラ出力が切換え設定点P1以下のときに親側
誘導機103から子側誘導機104に切換えることによ
り、効率を上げるような工夫をとっている。
【0006】ところで、このような発電装置は、切換え
設定点P1より僅かにプロペラ出力が増加した点で効率
が著しく低下する方式となっているので、特に風力や波
力ののような発電用エネルギーの場合にはプロペラ1の
最大出力の10%〜30%程度で運転する時間が長くな
り、平均効率として必ずしも高い値とは言えず、その結
果,エネルギーの利用率が低下し、ひいては発電コスト
の上昇を招く問題がある。
【0007】また、プロペラ1の出力に応じて親側誘導
機103と子側誘導機104を選択的に切換えるが、こ
の切換え直後に系統電源107側から励磁突入電流が流
れ込み、これが系統電源107側へ外乱を与える結果と
なり、制御上好ましくない状態となる。
【0008】そこで、かかる不都合な点を解決するため
に、図9に示すような発電装置が開発されている。この
発電装置は、プロペラ101の可変速制御により系統電
源107に連系する方式である。具体的には、ギア10
2の出力側に配置される誘導発電機111をコンバータ
ブリッジ112で制御する一方、これら誘導発電機11
1とコンバータブリッジ112との間の電流を電流検出
器113,114で検出し、この検出電流値に基づいて
電流制御回路115が発電機電流を制御しながら誘導発
電機111から得られる電力を直流側コンデンサ116
に蓄えるとともに、このコンデンサ116に蓄えられた
直流電力をインバータブリッジ117で交流に変換した
後、リアクトル118を介して系統電源107に供給す
るが、このときインバータブリッジ117出力側の電流
を電流検出器119,120で検出し、前記コンデンサ
116の電圧が一定となるような制御を行っている。な
お、コンデンサ121はインバータブリッジ117のパ
ルス幅変調時に発生する高周波を除去するために挿入さ
れている。
【0009】一方、風速計108および速度検出器10
9によりプロペラ出力に比例する速度を検出し、この検
出速度に基づいて速度基準部122から上記プロペラ1
01で最大パワーを出力可能とする速度基準を出力し、
また速度センサ123からプロペラ101の回転速度を
取り出し、それぞれを速度制御回路124に導入する。
この速度制御回路124では、2つの速度差を増幅し誘
導機111の3相電流基準を作成して電流制御回路11
5に導き、ここで3相電流基準値に従って誘導発電機1
11の電流を制御すべくパルス幅変調回路126を介し
てコンバータブリッジ112のパワー素子を駆動制御す
る。
【0010】さらに、電圧基準部127の基準電圧と電
圧検出器128で検出されるコンデンサ116の電圧V
D とを電圧制御増幅器129に導き、ここで得られる両
電圧の比較増幅電圧と変圧器130で検出される系統電
圧との位相から系統電流基準を作成し、電流制御回路1
31に導入する。この電流制御回路131では、系統電
流基準と電流検出器119,120で検出される電流と
が一致するようにパルス幅変調回路132を介してイン
バータブリッジ117を駆動制御する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような発電装置は、前述する親・子発電機を選択使用す
る方式と比べ、系統電源107への連系は電流制御とな
っているので、系統電源107から突入電流が流れ込む
ことがなくなるが、発電機およびコンバータがそれぞれ
1台であるので、低パワー時の運転効率が悪くなるなど
の問題がある。
【0012】請求項1に記載される発明は上記実情に鑑
みてなされたもので、変動の大きい発電用エネルギーを
利用するに際し、大・小発電機の運転効率を考慮しなが
ら大・小発電機の出力を分担制御し、中・低出力時でも
常に高い効率を維持する発電装置を提供することを目的
とする。
【0013】請求項2に記載される発明は、分担割合が
零に近づいたとき、変換手段を完全に停止させ、変換手
段の負荷損失を減少させることにより、効率の向上を図
る発電装置を提供することを目的とする。請求項3に記
載される発明は、効率の最適化制御および低出力時の効
率向上を図る発電装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に対応する発明は、発電用エネルギーを受
けて発電出力を発生する容量の異なる発電機と、これら
発電機の出力を直流電力に変換する各発電機対応の直流
電力変換手段と、これら直流電力変換手段の直流電力を
交流電力に変換して系統電源に連系する1つまたは各発
電機対応の交流電力変換手段と、前記発電機の回転速度
に応じて前記各発電機の出力を分担出力するように前記
直流電力変換手段を分担制御する分担制御手段とを設け
た発電装置である。
【0015】請求項2に対応する発明は、発電用エネル
ギーを受けて発電出力を発生する容量の異なる発電機
と、これら発電機の出力を直流電力に変換する各発電機
対応の直流電力変換手段と、これら直流電力変換手段の
直流電力を交流電力に変換して系統電源に連系する1つ
または各発電機対応の交流電力変換手段と、前記発電機
の回転速度に応じて前記各発電機の出力を分担出力する
ように前記直流電力変換手段を分担制御する分担制御手
段と、この分担制御手段によって何れかの前記直流電力
変換手段の分担が零または零に近づいたとき、当該直流
電力変換手段の電力変換動作を停止させる変換動作停止
制御手段とを設けた発電装置である。
【0016】次に、請求項3に対応する発明は、発電用
エネルギーを受けて発電出力を発生する容量の異なる発
電機と、これら発電機の出力を直流電力に変換する各発
電機対応の直流電力変換手段と、これら直流電力変換手
段の直流電力を交流電力に変換して系統電源に連系する
1つまたは各発電機対応の交流電力変換手段と、これら
交流電力変換手段の出力側から系統電源にそれぞれ連系
される第1のフィルタおよび第2のフィルタと、前記系
統電源への系統電流基準に基づいて前記第1のフィルタ
および第2のフィルタの何れかのフィルタを挿・脱する
フィルタ挿脱手段とを設けた発電装置である。
【0017】なお、前記分担制御手段は、発電機の速度
を検出する発電機速度検出手段と、この発電機速度検出
手段で検出される発電機速度をトルク基準とし、このト
ルク基準に応じて前記各発電機の分配割合を決定する分
配手段と、この分配手段による分配割合に基づいて前記
直流電力変換手段を分担制御し前記各発電機の出力を分
配出力する出力制御手段とによって構成する。
【0018】また、他の分担制御手段としては、発電機
の速度を検出する発電機速度検出手段と、この発電機速
度検出手段で検出される発電機速度をトルク基準とし、
このトルク基準に応じて前記各発電機に分配割合を決定
する分配手段と、この分配手段によって決定された分配
割合に基づいて前記各発電機の磁界を制御する磁界制御
手段とによって構成する。
【0019】
【作用】従って、請求項1に対応する発明は、以上のよ
うな手段を講じたことにより、大・小の発電機の出力は
各発電機対応の直流電力変換手段および交流電力変換手
段を介して系統電源に連系するが、このとき発電機の回
転速度に応じて各発電機の出力を分担出力するように各
直流電力変換手段を分担制御するので、容量の異なる発
電機の出力を、効率が最高になるように分担出力するこ
とができる。
【0020】請求項2に対応する発明は、発電機の回転
速度に応じて各発電機の出力を分担出力するように各直
流電力変換手段を分担制御することにより、容量の異な
る大・小発電機の出力を、効率が最高になるように分担
出力でき、しかも何れかの直流電力変換手段の分担が零
または零に近づいたとき、当該直流電力変換手段の電力
変換動作を停止させるので、変換手段の負荷損失が減少
し、より効率を高めることができる。
【0021】次に、請求項3に対応する発明は、各発電
機対応の交流電力変換手段と系統電源との間に直列に接
続されている大電流用フィルタおよび小電流用フィルタ
のうち、系統電流基準に基づき、つまり系統電源に連系
する電流が小さい場合には大容量のフィルタを形成し、
連系する電流が大きい場合には小容量のフィルタを形成
することにより、低出力時でも効率の最適化制御を実現
できる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明に係わる発電装置の一実施例
を示す構成図である。この発電装置は、風力を受けて回
転するプロペラ1と、このプロペラ1の回転を増速する
ギア2と、このギア2によって増速される回転速度に応
じた電力を発生する容量の大きい誘導機(以下,大誘導
機と呼ぶ)3および容量の小さい誘導機(以下、小誘導
機と呼ぶ)4よりなる誘導発電機とが設けられている。
【0023】これら誘導機3,4のうち、大誘導機3の
3相出力側には電流検出器11,12を介してコンバー
タブリッジ13が接続され、大誘導機3の発電力を当該
コンバータブリッジ13で直流に変換してコンデンサ1
4に充電し、また小誘導機4の3相出力側にも同様に電
流検出器15,16を介してコンバータブリッジ17が
接続され、小誘導機4の発電力を当該コンバータブリッ
ジ17で直流に変換してコンデンサ14に充電する構成
となっている。
【0024】そして、このコンデンサ14に充電された
エネルギー,つまり直流電力は、インバータブリッジ1
8で交流電力に変換され、リアクトル19を介して系統
電源20に連系される。このとき、インバータブリッジ
18出力側の電流検出器21,22で系統電源の系統電
流を検出し、コンデンサ14の電圧が一定となるように
制御する。また、リアクトル19の出力側各相間にそれ
ぞれコンデンサ23が挿入されているが、これは後述す
るパルス幅変調処理時に発生する高周波を除去するため
のものである。
【0025】さらに、この発電装置には、従来と同様に
風速計31および速度検出器32が設けられ、この速度
検出器32から得られる検出速度に基づいて速度基準部
33からプロペラ1で最大パワーを出力可能とする速度
基準を出力し、速度制御増幅器34に導入する。また、
プロペラ1またはギア2にプロペラ1の回転数を検出す
る速度センサ35が設けられ、ここで検出される回転数
から得られるプロペラ1の回転速度を前記速度制御増幅
器34に導入する。この速度制御増幅器24は、両速度
を比較増幅しトルク基準として分配回路36に導き、こ
こで第1のトルク基準37Aと第2のトルク基準37B
とに分配し、それぞれ対応する第1の電流基準部38
A、第2の電流基準部38Bに供給する。
【0026】この第1の電流基準部38Aは、第1のト
ルク基準37Aと速度センサ35の出力とから大誘導機
3の電流基準を求めて第1の電流制御回路39Aに導入
し、ここで電流基準と大誘導機3の3相出力側電流検出
器11,12の検出電流I31,I32とから電流制御信号
を取り出し、パルス幅変調回路40Aにて電流I31,I
32を制御すべくコンバータブリッジ13のパワー素子を
パルス幅変調制御する構成である。なお、零レベル検出
回路41Aは、トルク基準37Aがゼロまたはゼロ付近
に近づいたとき、パルス幅変調回路40Aの出力を停止
し、インバータブリッジ13の動作を停止する機能をも
っている。
【0027】また、第2の電流基準部38Bにおいても
同様であって、第2のトルク基準37Bと速度センサ3
5の出力とから小誘導機4の電流基準を求めて第2の電
流制御回路39Bに導入し、ここで電流基準と大誘導機
4の3相出力側電流検出器15,16の検出電流I41,
I42とから電流制御信号を取り出し、パルス幅変調回路
40Bにて電流I41,I42を制御すべくコンバータブリ
ッジ17のパワー素子をパルス幅変調制御する構成であ
る。同様に、零レベル検出回路41Bは、トルク基準3
7Bがゼロまたはゼロ付近に近づいたとき、パルス幅変
調回路40Bの出力を停止し、コンバータブリッジ17
の動作を停止する機能をもっている。
【0028】さらに、発電装置には、インバータブリッ
ジ18の駆動制御系が設けられている。すなわち、電圧
基準部51の基準電圧と電圧検出器52で検出されるコ
ンデンサ14の電圧VD とを電圧制御増幅器53に導
き、ここで両電圧の比較増幅して得られる電圧と変圧器
54で検出される系統電圧との位相から系統電流基準を
作成し、電流制御回路55に導入する。この電流制御回
路55では、系統電流基準と電流検出器21,22で検
出された電流とが一致するようにパルス幅変調回路56
を制御し、前記インバータブリッジ18を駆動制御する
構成となっている。
【0029】次に、以上のような構成の発電装置の動作
について図2に従って説明する。なお、この図2(a)
の例は、本発明の発電装置を用いたときのプロペラ出力
と誘導機の効率との関係を示す図であって、大誘導機3
がプロペラ出力の70%の容量、小誘導機4がプロペラ
出力の30%の容量の場合を示している。また、小誘導
機4の効率曲線(変換器を含む)の場合には効率η1
ら左側に向かって実線曲線を示し、大誘導機3の効率曲
線(変換器を含む)の場合には効率η2 から左側に向か
って実線曲線を示し、同図から明らかなように大誘導機
3の方が最大効率が高くなっている。
【0030】そこで、本発明に係わる発電装置において
は、同図(a)のプロペラ出力と効率との関係を考慮
し、プロペラ出力0〜100%の間を2つの誘導機3,
4を用いて最大効率で運転するに際し、風速計31,速
度検出器32および速度基準部33を用いてプロペラ1
が最大パワーを出力する速度基準を作り出し、この速度
基準と速度センサ35から得られるプロペラ1の実速度
とを速度制御増幅器34で比較し、速度基準に対するプ
ロペラ1の実速度からプロペラ出力ひいては発電力を導
き、これをトルク基準として分配回路36に導き、ここ
で図2(b)に示すような運転パターンで大誘導機3お
よび小誘導機4の出力を分担出力するようにパルス幅変
調回路40A,40Bを介してコンバータ13,17を
分担制御すれば、プロペラ出力0〜100%の全範囲に
わたって最大効率で運転できる。
【0031】因みに、プロペラ出力0〜30%,すなわ
ちP0 〜P1 間では小誘導機4の方が常に効率が高いの
で、分配回路36によって当該小誘導機4の出力を分担
出力するように制御する。また、効率η1 から水平に延
ばして大誘導機3の効率と交わる効率点η3 に対応する
プロペラ出力をP2 とすると、プロペラ出力P2 〜P3
(70%)の間の効率は常に大誘導機3の効率が高くな
るので、プロペラ出力P2 〜P3 の間では大誘導機3の
出力を分担出力するように制御すれば、最大効率で運転
可能となる。
【0032】次に、プロペラ出力P1 〜P2 間において
は、小誘導機4を全出力で制御し、大誘導機3を部分負
荷で運転制御すれば、最大効率で運転できる。このP1
〜P2 間の効率は加重平均効率と考えればよい。また、
プロペラ出力P3 〜P100 の間では、大誘導機3を全出
力で分担制御し、小誘導機4を部分出力で分担制御し、
かつ、プロペラ出力点P100 では両方の誘導機3,4を
全出力で運転制御すれば、最大効率で運転できる。
【0033】図2(c)は以上のような一連の分担制御
を示す図であって、その高さが分担出力の割合を示して
いる。ところで、最大効率のみを考えた場合、プロペラ
出力P2 からプロペラ出力が低下していくが、このとき
小誘導機4を100%出力に切換えて運転制御すること
が望ましいが、急な切換えは制御上好ましくないので、
同図(d)に示すように予め△Pなる幅を設定し、この
間のプロペラ出力のとき,大誘導機3と小誘導機4との
分担割合を緩慢に変化する運転制御とすることにより、
制御上の影響を無くすことができる。
【0034】従って、以上のような実施例の運転制御を
実施すれば、発電装置の効率としては、η4 ,η2 ,η
3 ,η1 の点をたどる効率曲線となり、特に変動範囲の
大きな発電用エネルぎーを扱う中低出力運転時の運転効
率を高めることができる。しかも、このような発電装置
は、2つの誘導機の効率差が低出力範囲で大きいほど、
その利点を増大させることができる。
【0035】また、この発電装置では、図7に示す従来
のような親・子発電機を切換えて使用する方式に比較
し、図2(a)に示すように加重平均効率で運転するこ
とから、プロペラ出力の広い範囲で高効率を保つことが
でき、例えば風力や波力などのように変動の大きい発電
用エネルギーを取り扱う装置にとって、経済的な面で非
常に利点が高い。さらに、大小発電機を滑らかに分担制
御することにより、系統電源20への外乱を与えること
なく運転可能となる。
【0036】次に、本発明装置の他の実施例について説
明する。 (他の実施例1)図1に示す発電装置は、トルク基準に
従って分配回路36,電流基準部38A,38B、電流
制御回路39A,39B及びパルス幅変調回路40A,
40Bなどで各誘導機3,4の分担電流制御を行ってい
るが、発生トルクとしては、図3(a),(b)のよう
に磁束分電流idとトルク分電流igとに分けて考える
と、磁束分電流とトルク分電流との積となるので、例え
ば同図(a)に示すようにトルク基準が減少したときに
は同図(b)に示すように磁束分電流idを減少させる
ことによる弱め界磁を行うようにすれば、トルク分電流
igを増加し、結果としてトルク不変で大・小誘導機
3,4の鉄損や銅損を減少させることができる。
【0037】従って、このような実施例の界磁制御,つ
まり弱め界磁制御を実施すれば、同図(c)に示すよう
に定格界磁Bによる効率曲線に対し、弱め界磁制御Aを
行うことにより、低出力時の効率を高めることができ
る。このことは、例えば図1の発電装置にマイクロプロ
セッサを搭載し、プログラムデータに基づいて第1トル
ク基準37A,第2のトルク基準37Bが低下するに従
って磁束を弱めるような制御を実施すれば、最大効率を
追及する最適磁界制御を実行でき、よって広い範囲にわ
たって運転効率を高めることができる。 (他の実施例2)この実施例は、例えば図4に示すよう
に大誘導機3および小誘導機4ごとに個別にコンバータ
ブリッジ61,インバータブリッジ62およびコンバー
タブリッジ63,インバータブリッジ64を設け、これ
らインバータブリッジ62,64ごとに個別に系統電源
20に連系する構成であっても、前述した実施例,他の
実施例1と同様な効果を奏する。 (他の実施例3)さらに、本発明装置の他の実施例とし
ては、図5に示すように1組のインバータブリッジ18
を用いるとともに、このインバータブリッジ出力側の大
電流用リアクトル(フィルタ)19と系統電源20との
間にそれぞれ小電流用リアクトル(フィルタ)71と接
触器接点72との並列接続し、さらにインバータブリッ
ジ18の交流出力電流基準として出力する前記電圧制御
増幅器53、この電圧制御増幅器53の出力レベルを検
出し、この検出レベルが予め定めた設定レベル以下か否
かを検出するレベル検出器73を設け、このレベル検出
器73において増幅器53の出力レベルが設定レベル以
下のとき、接触器74により接触器接点72をオフして
系統にリアクトル71を挿入し、また増幅器53の出力
レベルが設定レベルを越えたとき接触器接点72をオン
して系統からリアクトル71を離脱させる構成である。
【0038】この実施例は、電圧制御増幅器53の出力
をインバータブリッジ18の交流出力電流基準として使
用するものであって、インバータブリッジ18の出力電
流が少ない範囲ではリアクトル分を増加させてパルス幅
変調に伴なうリップル電流を減少することにより、リア
クトル19やインバータブリッジ18のピーク電流を下
げることにより、リップル電流に伴なう電力損失を低減
するものである。
【0039】なお、リアクトル71に代えてリアクトル
19側を接触器74で離脱制御させる構成であってもよ
い。 (他の実施例4)この実施例は、図4に示す構成を変形
してなる例であって、具体的には直流電力を蓄えるコン
デンサ14を共通とする一方、大誘導機3,小誘導機4
に対応するようにインバータブリッジ62の定格容量を
大きくし、インバータブリッジ64の定格容量を小さく
設計し、系統電源20への電流により負荷を分担して制
御し、運転効率を高めるものである。 (その他の実施例)図1では、誘導機を使用して発電機
としたが、例えば同期機や直流機を使用することも可能
であり、またコンバータインバータは電圧形で示した
が、電流形変換器を適用しても同様の作用効果が得られ
るものである。
【0040】さらに誘導機側のインバータブリッジは電
流制御形で説明したが、例えば応答性および制御性をそ
れほど問題にしない場合には電圧制御形とし、電圧−周
波数制御による方法でもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような種々の効果を奏する。請求項1,4の発明で
は、発電機の回転速度に応じて各発電機の出力を分担出
力するように各直流電力変換手段を分担制御することに
より、容量の異なる発電機の出力を、効率最高の状態で
分担出力できる。
【0042】請求項2,4の発明では、請求項1の発明
と同様な効果の他に、何れかの直流電力変換手段の分担
が零または零に近づいたとき、当該変換手段の電力変換
動作を停止するので、変換手段の負荷損失が減少し、よ
り効率を高めることができる。
【0043】請求項3の発明では、各発電機対応の交流
電力変換手段と系統電源との間に大電流用フィルタおよ
び小電流用フィルタを設け、系統電源に連係する電流が
小さい場合には大容量のフィルタを形成し、連系する電
流が大きい場合には小容量のフィルタを形成するので、
系統電流の小さい場合にはパルス幅変調に伴なう系統の
リップル電流が減少し、ひいてはリアクトルやインバー
タのピーク電流を下げ、リップル電流に伴なう損失を低
減化し、低出力時の効率を高めることができる。また、
容量の異なる各発電機対応に対応して大・小の交流電力
変換手段を設けることにより、効率の最適化制御を実現
できる。
【0044】さらに、請求項5の発明では、各発電機の
磁束を分配制御することにより、最大効率を追及する最
適界磁制御を実現でき、広い範囲にわたって効率を高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる発電装置の一実施例を全体構
成図。
【図2】 プロペラ出力、ひいては発電機の発電力と効
率とから各発電機の分配割合を見い出す説明図。
【図3】 各発電機を界磁制御するための説明図。
【図4】 本発明装置の他の実施例を説明する構成図。
【図5】 本発明装置の別の他の実施例を説明する構成
図。
【図6】 本発明装置のさらに別の他の実施例を説明す
る構成図。
【図7】 従来の親・子発電機を用いた場合の発電装置
の構成図。
【図8】 図7に示す親・子発電機を選択使用する例を
説明する図。
【図9】 1台の発電機を用いた場合の従来の発電装置
の構成図。
【符号の説明】
1…プロペラ、3…大誘導機、4…小誘導機、13,1
7,61,63…コンバータブリッジ、14,14A,
14B…コンデンサ、18,62,64…インバータブ
リッジ、19,19A,19B,71…リアクトル(フ
ィルタ),20…系統電源、35…速度センサ、34…
速度制御回路、36…分配回路、40A,40B…パル
ス幅変調回路、41A,41B…零レベル検出回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡土 千尋 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東 芝府中工場内 (56)参考文献 特開 平8−322297(JP,A) 特開 昭62−123997(JP,A) 特開 昭59−191437(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 3/00 - 5/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電用エネルギーを受けて発電出力を発
    生する容量の異なる発電機と、これら発電機の出力を直
    流電力に変換する各発電機対応の直流電力変換手段と、
    これら直流電力変換手段の直流電力を交流電力に変換し
    て系統電源に連系する1つまたは各発電機対応の交流電
    力変換手段と、前記発電機の回転速度に応じて前記各発
    電機の出力を分担出力するように前記直流電力変換手段
    を分担制御する分担制御手段とを備えたことを特徴とす
    る発電装置。
  2. 【請求項2】 発電用エネルギーを受けて発電出力を発
    生する容量の異なる発電機と、これら発電機の出力を直
    流電力に変換する各発電機対応の直流電力変換手段と、
    これら直流電力変換手段の直流電力を交流電力に変換し
    て系統電源に連系する1つまたは各発電機対応の交流電
    力変換手段と、前記発電機の回転速度に応じて前記各発
    電機の出力を分担出力するように前記直流電力変換手段
    を分担制御する分担制御手段と、この分担制御手段によ
    って何れかの前記直流電力変換手段の分担が零または零
    に近づいたとき、当該直流電力変換手段の電力変換動作
    を停止させる変換動作停止制御手段とを備えたことを特
    徴とする発電装置。
  3. 【請求項3】 発電用エネルギーを受けて発電出力を発
    生する容量の異なる発電機と、これら発電機の出力を直
    流電力に変換する各発電機対応の直流電力変換手段と、
    これら直流電力変換手段の直流電力を交流電力に変換し
    て系統電源に連系する1つまたは各発電機対応の交流電
    力変換手段と、これら交流電力変換手段の出力側から系
    統電源にそれぞれ連系される第1のフィルタおよび第2
    のフィルタと、前記系統電源の系統電流基準に基づいて
    前記第1のフィルタおよび第2のフィルタの何れかのフ
    ィルタを挿・脱するフィルタ挿脱手段とを備えたことを
    特徴とする発電装置。
  4. 【請求項4】 分担制御手段は、発電機の速度を検出す
    る発電機速度検出手段と、この発電機速度検出手段で検
    出される発電機速度をトルク基準とし、このトルク基準
    に応じて前記各発電機の分配割合を決定する分配手段
    と、この分配手段による分配割合に基づいて前記直流電
    力変換手段を分担制御し前記各発電機の出力を分配出力
    する出力制御手段とを有することを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載の発電装置。
  5. 【請求項5】 分担制御手段は、発電機の速度を検出す
    る発電機速度検出手段と、この発電機速度検出手段で検
    出される発電機速度をトルク基準とし、このトルク基準
    に応じて前記各発電機に分配割合を決定する分配手段
    と、この分配手段によって決定された分配割合に基づい
    て前記各発電機の磁界を制御する磁界制御手段とを有す
    ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の発
    電装置。
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