JP3466110B2 - 投写レンズ光軸可視化装置、投写レンズ、投写型表示装置及び投写型表示装置の設置調整方法 - Google Patents

投写レンズ光軸可視化装置、投写レンズ、投写型表示装置及び投写型表示装置の設置調整方法

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JP3466110B2
JP3466110B2 JP14288799A JP14288799A JP3466110B2 JP 3466110 B2 JP3466110 B2 JP 3466110B2 JP 14288799 A JP14288799 A JP 14288799A JP 14288799 A JP14288799 A JP 14288799A JP 3466110 B2 JP3466110 B2 JP 3466110B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の投写型表示
装置を用いて主としてスタック投写を行う場合の設置調
整作業を容易にするための投写型表示装置の設置調整方
法、投写レンズ光軸可視化装置、投写レンズ及び投写型
表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】大画面映像を得るために、ライトバルブ
に映像信号に応じた光学像を形成し、その光学像に光を
照射し投写レンズによりスクリーン上に拡大投写する方
法が従来よりよく知られている。最近では、ライトバル
ブとして液晶パネルを用いる投写型表示装置が注目され
ている(例えば、特開昭62−133424号公報)。
液晶パネルは、高画質の投写画像を得るために、液晶材
料としてツイストネマティック(TN)液晶を用い、各
画素にスイッチング素子としてTFTを設けたアクティ
ブマトリックス型を用い、赤用、緑用、青用として3枚
の液晶パネルを用いるのが主流となりつつある。最近で
は、液晶パネルの開口率の向上、高輝度小型ランプの開
発などにより、投写型表示装置の光出力が以前に比べて
大幅に向上している。
【0003】投写画像を更に明るくするために、複数の
投写型表示装置を用いてそれぞれの投写画像をスクリー
ン上で重ね合わせる方法(スタック投写)が知られてい
る(例えば、特開平5−107639号公報)。又、大
画面の立体表示を行うために右眼用投写画像と左眼用投
写画像とを2台の投写型表示装置を用いて投写する場合
にもスタック投写が用いられる。
【0004】2台の投写型表示装置を用いてスタック投
写する場合の例を図14に示す。2台の投写型表示装置
1,2を上下に配置し、下側の投写型表示装置1は、投
写レンズ3の光軸4がスクリーン上の投写画像6の下端
7を通過するように、液晶パネル8の画面中心9に対し
て投写レンズ3の光軸4を上側にずらしている。上側の
投写型表示装置2も、液晶パネル10の画面中心11に
対して投写レンズ12の光軸13を上側にずらして、光
軸4と平行とし、2つの投写画像が重なり合うようにし
ている。投写画像6が投写型表示装置1,2により遮ら
れないようにするために、2台の投写型表示装置1,2
は投写画像6の画面中心14より低くなるようにしてい
る。2台の投写型表示装置を用いて投写画像を重ね合わ
せるようにしているので、投写画像は1台だけ用いる場
合に比べて2倍明るくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】複数の投写型表示装置
を用いてスタック投写を行う場合、スクリーン上で複数
の投写画像を重ね合わせる必要がある。ところで、液晶
パネルをライトバルブとして用いた投写型表示装置は、
液晶パネルが画素構造を有するために、CRTを用いた
投写型表示装置のように回路調整により投写画像を自由
に変形することはできない。対応する複数の画素の間の
画素ずれ量を小さくすることを検討した結果、投写レン
ズの歪曲収差を小さくし、投写レンズの光軸に対してラ
イトバルブの画像形成面とスクリーンとを垂直に配置す
る必要があることが分かった。
【0006】投写レンズの光軸がスクリーンに対してど
のようになっているかを把握する必要があるが、投写レ
ンズの光軸は実際には眼に見えないので、スタック投写
を行う場合の設置調整作業は非常に面倒であり、長時間
を要するという問題があった。
【0007】尚、CRTに映出された画像を投写レンズ
により拡大投写する方式のCRT投写型表示装置を複数
台用いてスタック投写を行う場合も、セット間コンバー
ジェンス調整が非常に面倒であるという問題があった。
【0008】本発明は、スタック投写における投写型表
示装置の設置調整作業を容易にするための投写型表示装
置の設置調整方法を提供することを目的とする。又、投
写型表示装置の設置調整を容易にするための投写レンズ
光軸可視化装置、投写レンズ及びそれを用いた投写型表
示装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、可視光の光ビームを出射する光ビーム生成手段と、
前記光ビーム生成手段を投写レンズに装着する装着手段
とを備えたことを特徴とするものである。
【0010】本願の請求項2の発明は、請求項1の投写
レンズ光軸可視化装置において、前記装着手段は、前記
光ビーム生成手段を投写レンズに装着する場合に、光ビ
ームが前記投写レンズの光軸上を進む位置に装着するこ
とを特徴とするものである。
【0011】光ビーム生成装置は、光源を投写レンズの
光軸と一致する位置に取付け、光ビーム生成装置から出
力される光ビームを投写レンズの光軸と一致させるよう
にすることができる。又光軸の位置に小型のミラーを配
置し、光ビームをミラーに入射し反射光が光軸と一致す
るようにしてもよい。
【0012】本願の請求項3の発明は、請求項1の投写
レンズ光軸可視化装置において、前記装着手段は、前記
光ビーム生成手段から出射する光ビームと投写レンズか
ら出射する投写画像形成光の一部とを、同時にスクリー
ン上に到達させるようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0013】装着手段は、光ビーム生成手段の光源部を
投写レンズの鏡筒の中心位置に配置すると共に、アーム
等で中心位置に保持し、アームで被われない領域を多く
して投写レンズより出射される投写画面形成光と可視光
の光ビームとを同時にスクリーン上に照射するように構
成することができる。
【0014】本願の請求項4の発明は、請求項1の投写
レンズ光軸可視化装置において、前記光ビーム生成手段
は、可視光の光ビームを出射するレーザを備えているこ
とを特徴とするものである。
【0015】本願の請求項5の発明は、請求項4の投写
レンズ光軸可視化装置において、前記光ビーム生成手段
は、可視光を出力する半導体レーザと、前記半導体レー
ザの出力光を平行光に変換するコリメータレンズとを備
えていることを特徴とするものである。
【0016】本願の請求項6の発明は、請求項1の投写
レンズ光軸可視化装置において、前記装着手段は、前記
光ビーム生成手段を投写レンズに装着した後に、前記投
写レンズの鏡筒の中心軸を中心として回転可能であるこ
とを特徴とするものである。
【0017】本願の請求項7の発明は、請求項1の投写
レンズ光軸可視化装置において、前記装着手段は、前記
光ビーム生成手段から出射する光ビームの出射方向を調
整する調整手段を有することを特徴とするものである。
【0018】装着手段は、例えば投写レンズの鏡筒の外
周部に等しい内径を有する円筒形の構造とし、投写レン
ズの鏡筒の外壁を摺動させて回転可能に構成することが
できる。
【0019】光ビーム生成手段は2つのレンズの間に配
置するとよい。又、光ビーム生成手段は、可視光の光ビ
ームを出射するレーザを用いるとよく、可視光を出力す
る半導体レーザと、前記半導体レーザの出力光を平行光
に変換するコリメータレンズとを備えて構成するのが望
ましい。
【0020】本願の請求項8の発明は、鏡筒と、前記鏡
筒内に保持され、画像をスクリーン上に拡大投写するレ
ンズ群と、前記レンズ群の光軸上を進む可視光の光ビー
ムを出射する光ビーム生成手段とを備え、前記光ビーム
生成手段より出射する光ビームと投写画像形成光の一部
とが同時にスクリーン上に到達するようにしたことを特
徴とするものである。
【0021】本願の請求項9の発明は、請求項8の投写
レンズにおいて、前記光ビーム生成手段は、前記レンズ
群のうちの2つのレンズの間に配置されていることを特
徴とするものである。
【0022】本願の請求項10の発明は、請求項8の投
写レンズにおいて、前記光ビーム生成手段は、可視光の
光ビームを出射するレーザを備えていることを特徴とす
るものである。
【0023】本願の請求項11の発明は、請求項10の
投写レンズにおいて、前記光ビーム生成手段は、可視光
を出力する半導体レーザと、前記半導体レーザの出力光
を平行光に変換するコリメータレンズとを備えているこ
とを特徴とするものである。
【0024】本願の請求項12の発明は、請求項8の投
写レンズにおいて、前記レンズ群は、その一部のレンズ
間隔を変化可能のように構成されたものであり、前記光
ビーム生成手段より出射する光ビームが通過しないレン
ズと光ビーム生成手段とは位置関係が固定であることを
特徴とするものである。
【0025】本願の請求項13の発明は、光源と、前記
光源から出射する光が入射し映像信号により光学像を形
成するライトバルブと、前記ライトバルブから出射する
光が入射し前記ライトバルブ上に形成された光学像をス
クリーン上に投写する請求項8から請求項12のいずれ
かに記載の投写レンズと、を備えたことを特徴とするも
のである。
【0026】本願の請求項14の発明は、光源と、前記
光源から出射する光が入射し映像信号により光学像を形
成するライトバルブと、前記ライトバルブから出射する
光が入射し前記ライトバルブ上に形成された光学像をス
クリーン上に投写する投写レンズと、前記投写レンズに
取付けられ、前記投写レンズの光軸に沿って可視光の光
ビームが進むようにした投写レンズ光軸可視化装置と、
を有する投写型表示装置の設置調整方法であって、前記
投写レンズに投写レンズ光軸可視化装置を装着し、前記
投写レンズ光軸可視化装置より出力される光ビームがス
クリーン上の所定位置に投写されるように前記投写型表
示装置の位置又は方向を調整することを特徴とするもの
である。
【0027】本願の請求項15の発明は、請求項14の
投写型表示装置の設置調整方法において、前記投写レン
ズ光軸可視化装置の光ビームが、スクリーン上に形成さ
れる投写画像の所定の位置に当たるようにライトバルブ
に対する投写レンズの位置の調整を行うことを特徴とす
るものである。
【0028】本願の請求項16の発明は、光源と、前記
光源から出射する光が入射し映像信号により光学像を形
成するライトバルブと、前記ライトバルブから出射する
光が入射し、前記ライトバルブ上に形成された光学像を
スクリーンに投写すると共に、その光軸に沿って可視光
の光ビームを投写する光ビーム生成手段を有する投写レ
ンズとを有する投写型表示装置の設置調整方法であっ
て、投写型表示装置の投写レンズより出射される光ビー
ムがスクリーン上の所定の位置に当たるように前記投写
型表示装置の位置又は方向を調整することを特徴とする
ものである。
【0029】本願の請求項17の発明は、請求項16の
投写型表示装置の設置調整方法において、光ビームがス
クリーン上に形成される投写画像の所定の位置に当たる
ようにライトバルブに対する投写レンズの位置の調整を
行うことを特徴とするものである。
【0030】本願の請求項18の発明は、光学像をスク
リーン上に投写する投写レンズを有する投写型表示装置
の設置調整方法であって、投写型表示装置の投写レンズ
に請求項1から請求項7のいずれかに記載の投写レンズ
光軸可視化装置を装着し、スクリーンに近接して反射面
が前記スクリーンと平行となるように平面ミラーを配置
し、前記投写レンズ光軸可視化装置から出射する光ビー
ムが前記スクリーン上の所定の位置で前記平面ミラーに
より反射されて前記投写レンズ光軸可視化装置の中央部
に戻るように、前記投写型表示装置の位置及び方向を調
整することを特徴とするものである。
【0031】本願の請求項19の発明は、光学像をスク
リーン上に投写する請求項8から請求項12のいずれか
に記載の投写レンズを有する投写型表示装置の設置調整
方法であって、スクリーンに近接して反射面が前記スク
リーンと平行となるように平面ミラーを配置し、前記投
写レンズから出射する光ビームが前記スクリーン上の所
定の位置で前記平面ミラーにより反射されて前記投写レ
ンズの中央部に戻るように、前記投写型表示装置の位置
及び方向を調整することを特徴とするものである。
【0032】本願の請求項20の発明は、光学像をスク
リーン上に投写する投写レンズを有する投写型表示装置
の設置調整方法であって、請求項1から請求項7のいず
れかに記載の投写レンズ光軸可視化装置をスクリーン上
の所定の位置に前記スクリーンと垂直な方向に光ビーム
を出射するように配置し、前記投写レンズ光軸可視化装
置から出射される前記光ビームが投写型表示装置の投写
レンズの中央部に当たるように投写型表示装置の位置を
調整し、前記投写レンズに前記投写レンズ光軸可視化装
置を装着して光ビームが前記スクリーン上の所定の位置
に当たるように投写型表示装置の方向を調整することを
特徴とするものである。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1から図13を用いて説明する。 (実施の形態1)図1及び図2は本発明の実施の形態1
における投写レンズ光軸可視化装置の構成を示したもの
である。投写レンズ光軸可視化装置51は、光ビーム生
成装置21,光ビーム生成装置固定部材22,装着リン
グ23,半導体レーザ駆動回路24,乾電池ボックス2
5を含んで構成されている。光ビーム生成装置21,半
導体レーザ駆動回路24及び乾電池ボックス25は可視
光の光ビームを出射する光ビーム生成手段を構成してお
り、光ビーム生成装置固定部材22と装着リング23は
光ビーム生成手段を投写レンズに装着する装着手段を構
成している。
【0034】光ビーム生成装置21は、図3に示すよう
に、半導体レーザ28,コリメータレンズ29,鏡筒3
0,マウント31で構成されている。半導体レーザ28
は可視光、例えば波長635nmの赤色レーザ光を出射
するものである。コリメータレンズ29は、1枚の非球
面レンズであり、半導体レーザ28から出射する光を細
い光ビームに変換するものである。
【0035】マウント31は円筒状の部材であり、内壁
にネジが形成され、その一部には内向きに厚肉の段差部
36が形成されている。マウント31には後側から半導
体レーザ28、固定リング32が順に取り付けられてい
る。固定リング32の外周33にはマウント31の後側
のネジ溝に対応するネジが設けられており、固定リング
32により半導体レーザ28がマウント31に安定に固
定されている。鏡筒30は外周にネジが形成され、マウ
ント31の円筒内を回転可能な円筒部材であり、その先
端の開口35には光ビームを出射させるコリメータレン
ズ29が取り付けられている。コリメータレンズ29と
マウント31の段差部36との間にコイルバネ37が配
置され、鏡筒30がマウント31に取り付けられてい
る。コイルバネ37によりコリメータレンズ29が鏡筒
30の所定の位置に固定される。鏡筒30の外周とマウ
ント31の内周にはネジが設けられているため、鏡筒3
0を回すと半導体レーザ28とコリメータレンズ29と
の間の空気間隔が変わるので、出射する光ビームの離れ
た位置におけるビームスポットのフォーカス調整を行う
ことができる。鏡筒30の前端には、回転調整を容易に
するために、側面にぎざぎざを有するフランジ27が設
けられている。
【0036】図1,図2において、光ビーム生成装置2
1は光ビーム生成装置固定部材22に取付けられる。光
ビーム生成装置固定部材22は、回転対称のY字型部材
40とその中央の円筒状部材41とから成り、円筒状部
材41の先端部には前述した光ビーム生成装置21が取
り付けられている。この円筒状部材41と同軸に径の大
きいリング状の装着リング23が設けられ、その内周に
は段差部42が設けられている。装着リング23は、投
写レンズ光軸可視化装置51を投写レンズ鏡筒(図示せ
ず)の先端部に装着するためのもので、段差部42の後
側端面48が投写レンズ鏡筒の先端の端面に当接するよ
うになっている。又、段差部42の後側端面48は後側
端面49と平行とする。装着リング23の段差部42に
は3カ所にネジ穴44が設けられ、Y字型部材40の3
つの端部にはこれに対応する穴45が設けられている。
Y字型部材40の3カ所の穴45にはそれぞれ調整ネジ
46が通され、その調整ネジ46はコイルバネ47を通
して装着リング23のネジ穴44に通されている。こう
すれば3本の調整ネジ46を回すことにより、装着リン
グ23に保持された光ビーム生成装置21から出射する
光ビームの進む方向を調整することができる。
【0037】図2に示すように、円筒状部材41の内部
には半導体レーザ駆動回路24が収納され、装着リング
23の周辺部には乾電池を収納する乾電池ボックス25
が設けられている。半導体レーザ駆動回路24は、半導
体レーザ28に一定電流を供給するもので、電源として
乾電池2本が用いられている。乾電池ボックス25には
スイッチ26が取り付けられている。スイッチ26をオ
ンにすると、光ビーム生成装置21から光ビームが出射
する。
【0038】図1,図2に示した投写レンズ光軸可視化
装置51は、光ビーム生成装置21を中心に固定するた
めアーム状のY字状部材40を用いている。従って投写
レンズ光軸可視化装置51を投写レンズの鏡筒に取付け
た場合、投写レンズから出射する画像形成光の一部が投
写レンズ光軸可視化装置51を通過し、スクリーン上に
投写画像とビームスポットとを表示することができる。
【0039】図4は、液晶パネルを用いた投写型表示装
置に図1,図2に示した投写レンズ光軸可視化装置51
を装着した状態を示したものである。この投写型表示装
置は、ライトバルブとして液晶パネルを用いており、投
写レンズは画面垂直方向及び画面水平方向に平行移動で
きるようになっている。投写レンズ光軸可視化装置51
は投写型表示装置52の投写レンズ53の先端に取り付
けて用いる。装着リング23の内径は投写レンズ53の
鏡筒の先端部の外径よりわずかに大きくしてあり、装着
リング23は投写レンズ53に対して同心でスムーズに
回転可能とする。
【0040】投写レンズ光軸可視化装置51は、後述の
調整方法により、どのような照射距離でもビームスポッ
トが小さくなるように、又、装着リング23の投写レン
ズの先端面に接触する面に対して直角に光ビームが進む
ように調整される。一般に、投写レンズの光軸は投写レ
ンズ鏡筒の外周の中心軸と一致し、この中心軸と投写レ
ンズ鏡筒の先端部の端面とは直角であるので、上記のよ
うに調整された投写レンズ光軸可視化装置を投写レンズ
に装着すると、光ビームは投写レンズの光軸上を進むと
みなせる。
【0041】こうして、図1,図2に示した投写レンズ
光軸可視化装置は、投写レンズの先端に取り付けること
により、光ビームが投写レンズの光軸に沿って進むの
で、投写レンズの眼に見えない光軸を可視化することが
できる。そのため、投写レンズ光軸可視化装置を用いる
と、投写レンズの光軸とスクリーンとの交点を容易に認
識することができる。これを利用して、スクリーン上の
スポットの位置が所定の位置にくるように投写型表示装
置の位置又は方向を調整することができる。
【0042】又、前述のように、スクリーン上に投写画
像とビームスポットとを表示することができるため、投
写画像上のビームスポットの位置から投写レンズの光軸
と液晶パネルとの交点を認識することができる。これを
利用して、光ビームが投写画像上の所定の位置に当たる
ように投写レンズを平行移動すれば、液晶パネルに対す
る投写レンズの位置が所定の位置となるように調整する
ことができる。
【0043】投写レンズ光軸可視化装置51は、どのよ
うな照射距離でもビームスポットが小さく、光ビームが
投写レンズ53の光軸と一致する必要がある。投写レン
ズ光軸可視化装置51がこれらの条件を満足するように
調整する方法について、説明する。
【0044】どのような照射距離でもビームスポットを
小さくするには、投写レンズ鏡筒の先端に投写レンズ光
軸可視化装置51を取り付け、できる限り遠く離れたス
クリーン又は壁に光ビームを照射し、光ビーム生成装置
21の鏡筒30を回してビームスポットが最小となるよ
うに調整し、更に鏡筒30を細かく回してビームスポッ
トが複数の縞に最も分かれて見えるように調整するとよ
い。こうすると、どのような照射距離でも再びフォーカ
ス調整を行う必要はない。
【0045】光ビームを投写レンズ53の光軸と一致さ
せるには、投写レンズ光軸可視化装置51の装着リング
23に投写レンズ54の先端が接触する面に対して光ビ
ームの進む方向を直角にする必要がある。このために
は、図5に示すように、投写レンズ53をVブロック5
5の上に載せ、投写レンズ光軸可視化装置51を投写レ
ンズ53の先端に装着し、離れた位置に配置したスクリ
ーン56に光ビーム57を当てる。投写レンズ53は動
かさないで投写レンズ光軸可視化装置51の装着リング
23を回転して、スクリーン56上のビームスポットの
中心が描く円58を見て、軌跡の直径が十分に小さくな
るように3本の調整ネジ46を回して調整するとよい。
この調整を行うとき、ビームスポットの中心が描く円5
8の中心59にビームスポットの中心が少しずつ近づく
ように、調整ネジ46を1本ずつ回すとよい。
【0046】光ビームが投写レンズ53の光軸上を進む
とみなせることを確認するには、図5に示したように、
投写レンズ53をVブロック55に載せ、投写レンズ5
3の先端に投写レンズ光軸可視化装置51を固定し、投
写レンズ53を回転してビームスポットの中心の移動を
見るとよい。
【0047】尚、ビームスポットの中心が描く円が不動
の点になるのが理想であるが、これはなかなか困難であ
る。しかし、投写レンズの光軸はビームスポットの中心
が描く円58の中心59を通るわけであるから、円58
の直径がある程度小さければ、ビームスポットに対する
投写レンズ53の光軸の位置を十分に把握することがで
きる。
【0048】以上のように、本発明の投写レンズ光軸可
視化装置は、光ビーム生成装置から出射する光ビームが
投写レンズの光軸上を進み、投写レンズの眼に見えない
光軸又は光軸とみなせるラインを可視化することができ
るので、投写レンズの光軸とスクリーンとの交点、投写
レンズの光軸とライトバルブとの交点を容易に認識する
ことができる。そのため、本発明の投写レンズ光軸可視
化装置を用いると、投写型表示装置の設置調整を容易に
行うことができる。
【0049】(実施の形態2)本発明の投写レンズ光軸
可視化装置を用いて、投写型表示装置の投写レンズの光
軸がスクリーンと所定の位置で垂直に交わるように調整
する方法について説明する。
【0050】図6に示すように、投写型表示装置61の
投写レンズ62の先端に投写レンズ光軸可視化装置63
を装着する。投写レンズ光軸可視化装置63自体は実施
の形態1の投写レンズ光軸可視装置51と同様のもので
ある。そしてスクリーン64上の所定の位置に、平面ミ
ラー65を反射面がスクリーン64と平行となるように
配置する。そして投写レンズ光軸可視化装置63から出
射する光ビーム66が平面ミラー65の所定の位置で反
射して、投写レンズ光軸可視化装置63に戻ってくるよ
うに、投写型表示装置61の位置と方向を調整する。こ
うすると、投写レンズの光軸が可視化されているため、
投写型表示装置の設置調整を非常に容易に行うことがで
きる。
【0051】(実施の形態3)本発明の投写レンズ光軸
可視化装置を用いて、投写型表示装置を所定の位置に設
置する別の方法について説明する。ここで用いる投写レ
ンズ光軸可視化装置71は、実施の形態1及び2に示し
たものと同一であり、装着リング73も図1,2の装着
リング23と同一である。前述のように、装着リング7
3の投写レンズの先端面と接する面48と後側端面49
とが平行であるため、光ビームは面48と面49のいず
れとも垂直になる。
【0052】図7に示すように、投写レンズ光軸可視化
装置71をスクリーン72上の所定の位置に、装着リン
グ73の後端面がスクリーン72と平行になるように配
置する。そしてその光ビーム75が投写型表示装置76
の投写レンズ77の中心に入射するように、投写型表示
装置76の位置を調整する。次に、投写レンズ光軸可視
化装置71を投写レンズ77に装着し、光ビームがスク
リーン上の所定の位置に入射するように、投写型表示装
置の方向を調整する。この場合も、投写レンズ77の光
軸が可視化されているため、投写型表示装置の設置調整
を非常に容易に行える。
【0053】(実施の形態4)図8は本発明の実施の形
態4における投写レンズの構成を示す断面図である。同
図において、81は投写レンズ鏡筒、91はプリズム型
ミラー、92は光ビーム生成装置である。尚、図を見や
すくするために、各レンズを保持するスペーサ、リング
は省略している。
【0054】本実施の形態による投写レンズは、投写レ
ンズ鏡筒81内に、9枚のレンズ82,83,84,8
5,86,87,88,89,90が配置され、2枚の
レンズ86,87の間にプリズム型ミラー91が配置さ
れ、投写レンズ鏡筒81の外面に光ビーム生成装置92
が配置されている。
【0055】プリズム型ミラー91は、図9に示すよう
に、光軸に対して45°の傾きを有する断面を合わせて
2つのプリズム93,94を透明接着剤により接合した
ものであり、正方形の四隅を円弧にした形状となってい
る。一方のプリズム93の接合面96の中央部の小さな
領域に可視光の光ビームを反射する金属薄膜97が蒸着
されている。金属薄膜97は小さく、ライトバルブから
離れた位置にあるため、金属薄膜97のぼけた像がスク
リーン上に現れる心配は少ない。
【0056】光ビーム生成装置92は、鏡筒101とマ
ウント102の外部形状が異なる点を除けば図3に示し
たものと同一である。図10に示すように、鏡筒101
には周囲が歯車状のフランジ103が設けられている。
マウント102には端部に正方形状のフランジ104が
設けられている。フランジ104は、端面105が凹球
面となっており、フランジ103の歯車状部分に相当す
る位置に長穴106が設けられ、又端部の4カ所にネジ
を通すための穴107が設けられている。
【0057】図8に示すように投写レンズ鏡筒81のプ
リズム型ミラー91が配置される位置の側面には、台座
108が設けられる。台座108は外面109が凸球面
となっており、端部の4カ所にネジ穴が設けられ、中央
部に貫通穴111が設けられている。台座108の球面
109の曲率半径はマウント102の端面105の曲率
半径と同一である。光ビーム生成装置92は、4本のネ
ジにより投写レンズ鏡筒81に取り付けられている。
【0058】光ビーム生成装置92から出射する光ビー
ムは、プリズム型ミラー91に入射し、金属薄膜97に
より反射され、レンズ86,85,84,83,82を
透過して外部に出射する。
【0059】光ビーム生成装置92のマウント102は
台座108に対して移動可能であり、互いの接触面が球
面であるため、台座108に対するマウント102の取
り付け位置をずらすことにより、光ビーム生成装置92
から出射する光ビームの方向を調節することができる。
球面105,109の曲率半径は、マウント102を移
動しても光ビームがプリズム型ミラー91の金属薄膜9
7に入射するように設定されている。こうすれば光ビー
ム生成装置92の取り付け位置を調整することにより、
投写レンズから出射する光ビームが投写レンズの光軸上
を進むようにできる。又、細い棒をマウント102の長
穴106に差し込み、歯車状フランジ103を動かして
鏡筒101を回転させれば、半導体レーザとコリメータ
レンズとの間の空気間隔を変えることができるので、投
写レンズから出射する光ビームの離れた位置におけるビ
ームスポットのフォーカス調整を行うことができる。
【0060】図8に示した投写レンズにおける光ビーム
のフォーカス調整、光ビームを投写レンズの光軸と一致
させる調整は、前述の図5を用いて説明した調整と同様
に行うとよい。
【0061】図8に示した投写レンズを投写型表示装置
に用いると、投写レンズの光軸が可視化されるため、投
写型表示装置の設置調整を容易に行うことができる。
【0062】尚、投写レンズがズームレンズの場合に
は、光ビームが通過しないレンズが移動しないような構
成にするとよい。こうすると、あるズーム状態で光ビー
ムのフォーカス調整が行われていれば、すべてのズーム
状態で光ビームのフォーカスを良好にすることができ
る。
【0063】(実施の形態5)図11は本発明の実施の
形態5における投写レンズの構成を示したものである。
同図において、121は投写レンズ鏡筒、131は光ビ
ーム生成装置である。尚、図を見やすくするために、各
レンズを保持するスペーサ、リングは省略している。
【0064】本実施の形態において投写レンズ鏡筒12
1内に、9枚のレンズ122,123,124,12
5,126,127,128,129,130が配置さ
れ、2枚のレンズ126,127の間の中心の位置に光
ビーム生成装置131が配置されている。
【0065】光ビーム生成装置131は、鏡筒133の
外部形状が異なる点を除けば図3に示したものと同一で
ある。鏡筒133には、図10に示したものと同様に、
周囲が歯車状のフランジ135が設けられている。光ビ
ーム生成装置131は、光ビーム生成装置固定部材13
6を介して投写レンズ鏡筒121に取り付けられてい
る。光ビーム生成装置固定部材136は図12に示すよ
うに、大小2つの同軸の円筒材137,138と、これ
らの間を連結する放射線状の薄い板材139とで構成さ
れている。外側の円筒材137の外径は投写レンズ鏡筒
121の該当部分の内径よりわずかに小さくしてある。
内側の円筒材138内には光ビーム生成装置131のマ
ウントが挿入されている。又円筒材137には3カ所に
貫通穴140が設けられている。投写レンズ鏡筒121
の貫通穴140に対応する位置に3カ所のネジ穴が設け
られている。3本のネジ142が光ビーム生成装置固定
部材136の貫通穴140、コイルバネ(図示せず)を
通して、投写レンズ鏡筒のネジ穴141に通されてい
る。
【0066】光ビーム生成装置の調整は、次のように、
投写レンズの組立の途中で行う。投写レンズ鏡筒121
にレンズ122,123,124,125,126を取
り付け、光ビーム生成装置131を有する光ビーム生成
装置固定部材136を取り付けた後、投写レンズ鏡筒1
21をVブロックの上に置き、離れた位置に配置された
スクリーンに光ビームを照射する。細い棒で歯車状フラ
ンジ135を動かして鏡筒133を回転させることによ
り、スクリーン上のビームスポットが小さくなるように
調整する。次に、投写レンズ鏡筒121を回転させても
スクリーン上のビームスポットの中心が描く円の直径が
非常に小さくなるように、3本のネジ142を回して調
整する。
【0067】投写型表示装置は一般にランプから放射さ
れる光を集光するために凹面鏡を用いており、凹面鏡の
中央にはランプの発光管を貫通させるための窓が設けら
れているため、投写レンズの外径が大きい場合には投写
レンズの内部に光ビーム生成装置を配置しても、光出力
は低下しない場合がある。このような場合には、図11
に示したように、投写レンズの内部に光ビーム生成装置
を取り付けることができる。図11に示した投写レンズ
もその光軸が可視化されるため、投写型表示装置に用い
ると、投写型表示装置の設置調整を容易に行うことがで
きる。
【0068】(実施の形態6)図13は本発明の第6の
形態におけるスタック投写型表示装置の構成を示したも
のである。同図において161,162は投写型表示装
置、163は架台、167,168は投写レンズであ
る。
【0069】図13に示すように、2台の投写型表示装
置161,162がそれぞれ架台163の下板164と
上板165の上に置かれている。架台163は鉄製パイ
プで構成したフレーム166に下板164と上板165
とを取り付けたものである。2台の投写型表示装置16
1,162は、全く同一であり、ライトバルブとして画
素がマトリックス状に配列された液晶パネルを用いてい
る。2本の投写レンズ167,168は、歪曲収差が非
常に小さく、画面垂直方向と画面水平方向に平行移動で
きるようになっている。投写型表示装置161,162
の下側には、夫々高さ可変の脚169,170が設けら
れている。
【0070】2台の投写型表示装置を用いてスタック投
写を行う場合、2つの投写画像の対応する画素が重なり
合うようにする必要がある。このためには、投写レンズ
の歪曲収差が非常に小さいことと、2つの投写画像が全
く同じ大きさの長方形であることが必要である。投写画
像を長方形とするには、投写レンズの光軸に対して液晶
パネルとスクリーンとをいずれも垂直にする必要があ
る。投写レンズの光軸に対して液晶パネルとスクリーン
とがいずれも垂直であれば、液晶パネルに対して投写レ
ンズを平行移動しても投写画像は長方形のままである。
一般に、投写型表示装置を組み立てる時に、投写レンズ
の光軸に対して液晶パネルが垂直となるように調整して
いる。しかし、投写レンズの光軸に対してスクリーンを
垂直にするのは、投写型表示装置の設置調整で行わなけ
ればならない。
【0071】2台の投写型表示装置を上下に配置してス
タック投写を行う場合の設置調整方法について説明す
る。まず、下側の投写型表示装置161の投写レンズ1
67に図1に示した投写レンズ光軸可視化装置51を装
着する。そして図示しないスクリーン上にクロスハッチ
パターンを投写し、投写レンズ光軸可視化装置51から
出射する光ビーム171がクロスハッチパターンの所定
の位置に当たるように投写レンズ167を水平方向、垂
直方向に移動する。図6、図7を用いて説明した2つの
方法のいずれかにより、光ビームがスクリーン上の所定
の点を垂直に通過するように、投写型表示装置161の
水平面内微小回転調整及び脚169の高さ調整を行う。
又、脚169の高さを調整して、クロスハッチパターン
の水平傾斜を正しくする。
【0072】次に、上側の投写型表示装置162の投写
レンズ168に投写レンズ光軸可視化装置51を装着
し、スクリーン上にクロスハッチパターンを投写し、投
写レンズ光軸可視化装置から出射する光ビーム172が
クロスハッチパターンの所定の位置に当たるように投写
レンズ168を水平方向、垂直方向に移動する。架台1
63は動かさないで、光ビーム172がスクリーン上の
所定の位置に当たるように、上側の投写型表示装置16
2の水平面内微小回転調整及び仰角調整を行う。このと
き投写レンズ67,168のピッチは投写型表示装置1
61,162のピッチとほぼ等しいと考えられるので、
光ビーム171,172によるスクリーン上の2つのビ
ームスポットのピッチが投写型表示装置161,162
のピッチと等しくなるように設定する。
【0073】次いで2台の投写型表示装置からスクリー
ン上にクロスハッチパターンを投写させ、2つのクロス
ハッチパターンができるだけ重なり合うように、上側の
投写型表示装置162の水平面内微小回転調整及び脚1
70の高さ調整、投写レンズ168の垂直方向移動及び
水平方向移動、投写型表示装置162の水平傾斜を調整
して、セット間コンバージェンス調整を行う。
【0074】投写レンズ光軸可視化装置を用いることに
より投写レンズの光軸が可視化されるため、各投写レン
ズの光軸とスクリーンとを確実に容易に垂直にすること
ができる。これにより、セット間コンバージェンス調整
に入る前までの段階で、投写型表示装置の位置、方向を
理想に近い状態に設定できるため、2つの投写画像の間
の画素ずれが小さくなるための条件を満たすことにな
る。そのため、この後に行うセット間コンバージェンス
調整も短時間で容易に行うことができる。このように、
投写レンズ光軸可視化装置を用いると投写レンズの光軸
が眼に見えるので、作業者が全体の状態を理解しやすく
なり、スタック投写を行う場合の設置調整を短時間に容
易に行うことができる。
【0075】こうして、画素ずれが少なく、投写型表示
装置を1台だけ用いる場合に比べて2倍明るい投写画像
を容易に得ることができる。
【0076】尚、投写型表示装置を3台以上用いてスタ
ック投写する場合には、基準となる投写型表示装置に本
発明の投写レンズ光軸可視化装置を用いて、投写レンズ
の光軸がスクリーン上の所定の位置を垂直に通るように
し、次に、他の投写型表示装置の投写レンズに投写レン
ズ光軸可視化装置を装着して、その投写レンズの光軸が
スクリーン上の所定の位置を通過するように、投写型表
示装置の方向を調整するという作業を繰り返すとよい。
【0077】又、図13に示した投写型表示装置に図8
又は図11に示した投写レンズを用いる場合も、設置調
整を短時間に容易に行うことができ、画素ずれが少な
く、投写型表示装置を1台だけ用いる場合に比べて2倍
明るい投写画像を容易に得ることができる。
【0078】以上の各実施の形態の説明では、ライトバ
ルブとして液晶パネルを用いた投写型表示装置について
説明したが、液晶パネル以外のライトバルブ、例えばス
ライドフィルム,映画フィルム等を用いた投写型表示装
置、スライドプロジェクタ、映画映写機などにも本発明
の投写型表示装置の設置調整方法、投写レンズ光軸可視
化装置、投写レンズを用いることができる。いずれの場
合も、投写型表示装置1台で投写する場合はもちろん、
スタック投写の場合も設置調整を容易に行うことができ
る。
【0079】
【発明の効果】以上のように本願の請求項1〜7の発明
によれば、投写レンズに光ビーム生成装置を装着するこ
とによって投写レンズから投写される光軸をそのまま可
視化することができる。そのため投写レンズの位置や方
向を正確に調整することができる。又請求項8〜12の
投写レンズによれば、画像をスクリーン上に拡大投写す
るレンズ群を有する投写レンズに光ビーム生成装置を取
付けるため、スクリーン上で投写レンズの光軸が交わる
位置を正確に確認することができ、投写レンズの調整作
業を容易に行うことができる。更に本願の請求項13の
投写型表示装置及び請求項14〜20の設置調整方法に
よれば、投写型表示装置の設置調整、特にスタック投写
の場合の設置調整を容易にする投写型表示装置の設置調
整方法を提供することができ、又、投写型表示装置の設
置調整を容易にするための投写レンズ光軸可視化装置、
投写レンズ及びそれを用いた投写型表示装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における投写レンズ光軸
可視化装置の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態1における投写レンズ光軸
可視化装置の構成を示す断面図である。
【図3】図1に示した投写レンズ光軸可視化装置に使用
される光ビーム生成装置の構成を示す断面図である。
【図4】図1に示した投写レンズ光軸可視化装置を投写
レンズに装着した状態を示す斜視図である。
【図5】図1に示した投写レンズ光軸可視化装置の調整
方法を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態2における投写型表示装置
の設置調整方法を示す斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態3における投写型表示装置
の設置調整方法を示す斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態4における投写レンズの構
成を示す断面図である。
【図9】図8に示した投写レンズに用いるプリズム型ミ
ラーの構成を示す斜視図である。
【図10】図8に示した投写レンズに用いる光ビーム生
成装置の構成を示す斜視図である。
【図11】本発明の実施の形態5における投写レンズの
構成を示す断面図である。
【図12】図11に示した投写レンズに用いる光ビーム
生成装置固定部材の構成を示す斜視図である。
【図13】本発明の第6の形態におけるスタック投写型
表示装置の構成を示す概略構成図である。
【図14】2台の投写型表示装置を用いてスタック投写
する場合の構成を示す概略構成図である。
【符号の説明】
21,92,131 光ビーム生成装置 22,136 光ビーム生成装置固定部材 23,73 装着リング 28 半導体レーザ 29 コリメータレンズ 43,81,121 投写レンズ鏡筒 51,63,71 投写レンズ光軸可視化装置 52,61,76,161,162 投写型表示装置 53,62,77,167,168 投写レンズ 55 Vブロック 56,64,72 スクリーン 65 平面ミラー 91 プリズム型ミラー 163 架台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 21/00 - 21/30 G03B 33/12 G02F 1/13 G02F 1/1335 - 1/13363 H04N 5/74

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可視光の光ビームを出射する光ビーム生
    成手段と、 前記光ビーム生成手段を投写レンズに装着する装着手段
    とを備えたことを特徴とする投写レンズ光軸可視化装
    置。
  2. 【請求項2】 前記装着手段は、前記光ビーム生成手段
    を投写レンズに装着する場合に、光ビームが前記投写レ
    ンズの光軸上を進む位置に装着するものであることを特
    徴とする請求項1記載の投写レンズ光軸可視化装置。
  3. 【請求項3】 前記装着手段は、前記光ビーム生成手段
    から出射する光ビームと投写レンズから出射する投写画
    像形成光の一部とを、同時にスクリーン上に到達させる
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の投写レンズ
    光軸可視化装置。
  4. 【請求項4】 前記光ビーム生成手段は、可視光の光ビ
    ームを出射するレーザを備えていることを特徴とする請
    求項1記載の投写レンズ光軸可視化装置。
  5. 【請求項5】 前記光ビーム生成手段は、可視光を出力
    する半導体レーザと、前記半導体レーザの出力光を平行
    光に変換するコリメータレンズとを備えていることを特
    徴とする請求項4記載の投写レンズ光軸可視化装置。
  6. 【請求項6】 前記装着手段は、前記光ビーム生成手段
    を投写レンズに装着した後に、前記投写レンズの鏡筒の
    中心軸を中心として回転可能であることを特徴とする請
    求項1記載の投写レンズ光軸可視化装置。
  7. 【請求項7】 前記装着手段は、前記光ビーム生成手段
    から出射する光ビームの出射方向を調整する調整手段を
    有するものであることを特徴とする請求項1記載の投写
    レンズ光軸可視化装置。
  8. 【請求項8】 鏡筒と、 前記鏡筒内に保持され、画像をスクリーン上に拡大投写
    するレンズ群と、 前記レンズ群の光軸上を進む可視光の光ビームを出射す
    る光ビーム生成手段とを備え、 前記光ビーム生成手段より出射する光ビームと投写画像
    形成光の一部とが同時にスクリーン上に到達するように
    したことを特徴とする投写レンズ。
  9. 【請求項9】 前記光ビーム生成手段は、前記レンズ群
    のうちの2つのレンズの間に配置されていることを特徴
    とする請求項8記載の投写レンズ。
  10. 【請求項10】 前記光ビーム生成手段は、可視光の光
    ビームを出射するレーザを備えていることを特徴とする
    請求項8記載の投写レンズ。
  11. 【請求項11】 前記光ビーム生成手段は、可視光を出
    力する半導体レーザと、前記半導体レーザの出力光を平
    行光に変換するコリメータレンズとを備えていることを
    特徴とする請求項10記載の投写レンズ。
  12. 【請求項12】 前記レンズ群は、その一部のレンズ間
    隔を変化可能のように構成されたものであり、前記光ビ
    ーム生成手段より出射する光ビームが通過しないレンズ
    と光ビーム生成手段とは位置関係が固定であることを特
    徴とする請求項8記載の投写レンズ。
  13. 【請求項13】 光源と、 前記光源から出射する光が入射し映像信号により光学像
    を形成するライトバルブと、 前記ライトバルブから出射する光が入射し前記ライトバ
    ルブ上に形成された光学像をスクリーン上に投写する請
    求項8から請求項12のいずれかに記載の投写レンズ
    と、を備えたことを特徴とする投写型表示装置。
  14. 【請求項14】 光源と、 前記光源から出射する光が入射し映像信号により光学像
    を形成するライトバルブと、 前記ライトバルブから出射する光が入射し前記ライトバ
    ルブ上に形成された光学像をスクリーン上に投写する投
    写レンズと、 前記投写レンズに取付けられ、前記投写レンズの光軸に
    沿って可視光の光ビームが進むようにした投写レンズ光
    軸可視化装置と、を有する投写型表示装置の設置調整方
    法であって、 前記投写レンズに投写レンズ光軸可視化装置を装着し、
    前記投写レンズ光軸可視化装置より出力される光ビーム
    がスクリーン上の所定位置に投写されるように前記投写
    型表示装置の位置又は方向を調整することを特徴とする
    投写型表示装置の設置調整方法。
  15. 【請求項15】 前記投写レンズ光軸可視化装置の光ビ
    ームが、スクリーン上に形成される投写画像の所定の位
    置に当たるようにライトバルブに対する投写レンズの位
    置の調整を行うことを特徴とする請求項14記載の投写
    型表示装置の設置調整方法。
  16. 【請求項16】 光源と、 前記光源から出射する光が入射し映像信号により光学像
    を形成するライトバルブと、 前記ライトバルブから出射する光が入射し、前記ライト
    バルブ上に形成された光学像をスクリーンに投写すると
    共に、その光軸に沿って可視光の光ビームを投写する光
    ビーム生成手段を有する投写レンズとを有する投写型表
    示装置の設置調整方法であって、 投写型表示装置の投写レンズより出射される光ビームが
    スクリーン上の所定の位置に当たるように前記投写型表
    示装置の位置又は方向を調整することを特徴とする投写
    型表示装置の設置調整方法。
  17. 【請求項17】 光ビームがスクリーン上に形成される
    投写画像の所定の位置に当たるようにライトバルブに対
    する投写レンズの位置の調整を行うことを特徴とする請
    求項16記載の投写型表示装置の設置調整方法。
  18. 【請求項18】 光学像をスクリーン上に投写する投写
    レンズを有する投写型表示装置の設置調整方法であっ
    て、 投写型表示装置の投写レンズに請求項1から請求項7の
    いずれかに記載の投写レンズ光軸可視化装置を装着し、 スクリーンに近接して反射面が前記スクリーンと平行と
    なるように平面ミラーを配置し、 前記投写レンズ光軸可視化装置から出射する光ビームが
    前記スクリーン上の所定の位置で前記平面ミラーにより
    反射されて前記投写レンズ光軸可視化装置の中央部に戻
    るように、前記投写型表示装置の位置及び方向を調整す
    ることを特徴とする投写型表示装置の設置調整方法。
  19. 【請求項19】 光学像をスクリーン上に投写する請求
    項8から請求項12のいずれかに記載の投写レンズを有
    する投写型表示装置の設置調整方法であって、 スクリーンに近接して反射面が前記スクリーンと平行と
    なるように平面ミラーを配置し、 前記投写レンズから出射する光ビームが前記スクリーン
    上の所定の位置で前記平面ミラーにより反射されて前記
    投写レンズの中央部に戻るように、前記投写型表示装置
    の位置及び方向を調整することを特徴とする投写型表示
    装置の設置調整方法。
  20. 【請求項20】 光学像をスクリーン上に投写する投写
    レンズを有する投写型表示装置の設置調整方法であっ
    て、 請求項1から請求項7のいずれかに記載の投写レンズ光
    軸可視化装置をスクリーン上の所定の位置に前記スクリ
    ーンと垂直な方向に光ビームを出射するように配置し、 前記投写レンズ光軸可視化装置から出射される前記光ビ
    ームが投写型表示装置の投写レンズの中央部に当たるよ
    うに投写型表示装置の位置を調整し、 前記投写レンズに前記投写レンズ光軸可視化装置を装着
    して光ビームが前記スクリーン上の所定の位置に当たる
    ように投写型表示装置の方向を調整することを特徴とす
    る投写型表示装置の設置調整方法。
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