JP3466014B2 - 植物性スクワラン濃縮物の製造方法 - Google Patents

植物性スクワラン濃縮物の製造方法

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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、香粧品、医薬品等
の分野において有用な植物性スクワランの濃縮に関す
る。
【0002】
【従来の技術】香粧品及び医薬品用原料として利用され
ている炭化水素は石油由来の炭化水素である流動パラフ
ィンに代表される炭化水素と生物由来であるスクワラン
に代表される炭化水素とに分類される。スクワランは無
色、無臭、無味の低揮発性の油状液体で、流動パラフィ
ンに比べより軽い油性の感触を持ち、皮膚に対する浸透
性、潤滑性に優れ、また非常に伸びが良く、かつ乳化し
やすいため、最も優れた香粧品、医薬品の油相原料に一
つとされている。
【0003】従来、使用されてきた天然スクワランはア
イザメに代表される主として深海産鮫を出発原料とする
動物性スクワランである。この動物性スクワランはアイ
ザメ等の肝油中から分取されるスクワレンを水添したも
ので、凝固点が−55℃以下と低温安定性に優れ、安全
性も高い。
【0004】ところが近年になって、実質的に唯一天然
スクワランの原料である深海産鮫の主産地である、フィ
リピン、インドネシア、インド、スリランカ、アフリカ
西海岸、カリブ海では気候の変化、乱獲などで漁獲高が
低下し、供給量が需要量に追いつかず逼迫の傾向が続い
ている。また、最近の動物愛護運動の高まりが更に一層
逼迫の傾向に拍車をかけることは充分予測出来ることで
ある。更に、動物由来の天然資源を忌避する傾向も年々
強くなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、天然スクワランの原料として植物由来のスクワレン
に着目した。スクワレンが植物特に果実及び種子中に含
まれていることは古くから知られていたが、その含有量
は極めて少なく、スクワレンを工業的に抽出、分離、濃
縮することは非常に困難であり、工業化は不可能と考え
られてきた。例えば比較的多量に含まれていると言われ
るオリブ油でも、そのスクワレン含有量は0.2〜0.7重
量%である。
【0006】ところで、オリブ油をはじめ食用油はその
精製工程で脱酸脱臭を行うが、この時の留出物としてス
クワレンが、遊離脂肪酸やスクワレン以外の様々な不け
ん化物と一緒に得られる。この留出物は、食用油を製造
する時に、必ず生成されるものであるから、この留出物
から効果的にスクワレンが抽出、分離、濃縮できれば、
安定して植物由来のスクワランを供給できる。
【0007】しかし、オリブ油をはじめ食用油の脱酸脱
臭留出物に含まれる不けん化物の組成は、炭化水素類、
ステロール類、メチルステロール類、トリテルペン類、
トコフェロールなど多岐にわたり、スクワレンと物性が
近似している成分も多く含まれている。そのため、スク
ワレンを高濃度に濃縮することは大変困難であるとされ
てきた。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明等は、スクワレン
を含有する植物性油脂又はその脱酸脱臭留出物の水添物
を、有機溶媒中で尿素又はチオ尿素処理するか、又は、
前記植物性油脂又はその脱酸脱臭留出物を、有機溶媒中
で尿素又はチオ尿素処理し、その後に水添することによ
り、植物性スクワランを効率よく濃縮できることを見い
だした。
【0009】本発明に利用できる原料は、オリブ油、ト
ウモロコシ油、大豆油、ベニバナ油、米ぬか油、小麦胚
芽油、パーム油等又はそれらの脱酸脱臭留出物である
が、好ましくはオリブ油、トウモロコシ油又は米ぬか油
であり、更に好ましくはオリブ油、トウモロコシ油又は
米ぬか油の脱酸脱臭留出物である。これらの原料は必ず
しも単一種類でなくともよく、二種類以上を混合しても
よい。
【0010】本発明では、前述の如く、A)原料を水添
した後に、有機溶媒中で、尿素又はチオ尿素処理し、不
純物を除去する方法で、主に植物性スクワラン濃縮物を
製造するが、B)原料をそのまま尿素又はチオ尿素処理
し、不純物を除去し、スクワレンを濃縮した後に、水添
する方法で植物性スクワラン濃縮物を製造することもで
きる。いずれの方法においても、尿素又はチオ尿素処理
は、原料(又は原料の水添物)を有機溶媒と尿素又はチ
オ尿素とを混合して得た水分含有率8重量%以下(6重
量%以下、特に5重量%以下であるのが好ましい)の混
合物を、40〜120℃に加熱し、その後0〜35℃に
冷却するという方法で実施されるのがよい。冷却後、尿
素又はチオ尿素の結晶及び前記有機溶媒を除去すること
により、A)法では、直接、また、B)法では、得られ
た製品(スクワレン濃縮物)を常法に従って水添するこ
とにより、スクワラン純度が85%以上であり、−40
℃でも白濁せず、流動性あるスクワラン濃縮物を得るこ
とができる。
【0011】なお、水添はニッケル触媒等を用い、常圧
又は加圧下に行う公知の方法を使用できる。本発明で
は、前述の如く、A)法及びB)法のいずれが適用され
てもよいが、A)法で、原料を、尿素又はチオ尿素処理
するのに先立ち、水添し、ヨウ素価1以下にしておくこ
とにより、非常に効率よく高純度のスクワランを得るこ
とができる。ただし、ヨウ素価が1を越えたまま尿素又
はチオ尿素処理すれば、再度水添を行わなければなら
ず、本発明の目的であるスクワランの収率の低下を招
き、また、工程を複雑化するので、有利な方法とは言え
ない。なお、水添に先立ち脱酸処理をしたり、また、水
添と尿素又はチオ尿素処理の間に精留処理をするなど、
付加的な処理をしてもよい。
【0012】これに対して、B)法─水添を行わずに尿
素又はチオ尿素処理する方法─は、不純物の主たる組成
物である直鎖不飽和炭化水素(スクワレンと炭素数が同
程度)とスクワレンとの尿素又はチオ尿素による包接分
別効果が、スクワランと炭素数が同程度の直鎖飽和炭化
水素とスクワランとのそれよりも小さいため、かかる不
純物(直鎖不飽和炭化水素)の除去に、より多量の尿素
又はチオ尿素が必要となり、また同時にスクワレンの収
率が低下するので、A)法よりは、多少効率の劣るもの
となる。
【0013】本発明において、有機溶媒としては、ハロ
ゲン化炭化水素系、ケトン系、炭化水素系、アルコール
系、エステル系等がいずれも使用でき、その混合物が使
用されてもよいが、n−アルカン、n−アルケン、直鎖
飽和脂肪酸系エステル等の使用は、処理に支障があり、
好ましくない。好ましいものは、ケトン系、アルコール
系、炭化水素系溶媒であり、アルコール系溶媒、特にC
1 〜C4 の使用が好ましい。これらの溶媒の使用量は、
少量であれば、目的物の収率が低下するのみならず、作
業性もよくなく、また多量であれば、溶媒のロスが大き
く、また設備や製造コストの増大につながる。一般に、
原料の重量に対して0.2〜100倍の使用が適当であ
り、特に0.3〜10倍程度の使用が好ましい。
【0014】更に、尿素又はチオ尿素としては、市販の
JIS規格に適合している工業用尿素及び工業用チオ尿
素が使用できる。尿素及びチオ尿素の使用量は、原料に
含まれる不純物の量によって決められるが、少量であれ
ば、不純物の除去が充分に行われず再度処理を繰り返さ
なくてはならなくなる。多量であれば、不純物だけでな
く、目的物たるスクワランも同時に包接され収率の低下
を招く。その使用量は、原料重量に対して0.2〜20
倍、特に0.3〜5倍程度であるのが好ましい。
【0015】かかる尿素又はチオ尿素処理は、原料と有
機溶媒と尿素又はチオ尿素を同時に又は逐次に、反応機
(攪拌機又は振とう機を持ち、加熱及び冷却でき、かつ
コンデンサーを持つ、ステンレス製又はグラスライニン
グ製等の密閉できる容器)に仕込んで実施されればよい
が、通常、原料を有機溶媒に溶解ないしは分散させた溶
液に、尿素又はチオ尿素を添加するのが好ましい。ただ
し、仕込みの順序は処理効果に影響しない。
【0016】所定量の原料、有機溶媒及び尿素又はチオ
尿素を仕込み、攪拌又は振とうしながら、常温又は40
〜120℃、好ましくは50〜80℃で充分混合させ
る。充分混合されたことを確認してから、ゆっくりと冷
却する。冷却する温度は、0〜35℃、好ましくは5〜
25℃、冷却に要する時間は2〜15時間、好ましくは
4〜10時間である。
【0017】本発明で取り扱う原料は、沸点等の物性が
目的物と近似し、直鎖型、側鎖型等の炭化水素類のほか
に多くの極性物質を含有する複雑な組成物であるので、
効果的にスクワランを高純度で濃縮するには、原料と有
機溶媒との分散性を良くし、かつ尿素又はチオ尿素の自
由度を高めるために、温度を高くして混合することも望
ましい。常温で行っても包接は行われるが、選択性が悪
く、スクワランを高純度に濃縮しようとすれば、尿素又
はチオ尿素の使用量が多くなり、収率が低下し、効果的
といえない。また、冷却は必ずしも実施される必要はな
いが、温度を40℃以上で冷却を終了すれば、包接が行
われず、目的物の高純度化は困難である。しかし、あま
り低温まで冷却すると原料の粘度が高くなり収率が悪く
なる。かかる処理は、冷却時間を充分に取ることが重要
な点の一つである。急速な冷却は、尿素又はチオ尿素の
結晶が細かくなり、次の濾別が困難になるばかりか、包
接の選択性が低下し、高純度のスクワランを得ることが
困難となる。
【0018】このように処理した後、尿素又はチオ尿素
の結晶及び使用した有機溶媒を適当な方法で除去し、本
発明の目的とする植物性スクワラン濃縮物を得ることが
できる。通常、処理物を濾別し、結晶を除去した後、濾
液から有機溶媒を分離除去すればよい。本発明では、8
5〜98%と高純度であり、−40℃の低温下でも白
濁、結晶の析出、固化することなく、流動性を失わない
スクワラン濃縮物を得ることができる。また、採取した
濃縮物は臭気がなく、無味、無色である。
【0019】
【発明の実施の形態】次に本発明を実施例に従って説明
する。実施例1 常法により搾油したオリブ油を230〜250℃、26
6〜1064Paの減圧で水蒸気トッピング、又は17
0〜190℃、5〜70Paの減圧下薄膜蒸留して得た
スクワレン濃度約35重量%、遊離脂肪酸含有量50重
量%以上の留出物に、ケン化脱酸法又は精密蒸留法を適
用して、遊離脂肪酸を除去し、フクワレン濃度65〜8
0重量%とした脱酸脱臭留出物(ヨウ素価:308)
に、加圧加熱下で水素添加して、水添物(ヨウ素価:
0.5、スクワラン濃度65〜80重量%)を得た。こ
の水添物600gを200gのイソプロピルアルコール
と混合し、尿素(試薬1級)200gを添加した。よく
混合しながら、加熱して、70℃まで昇温し、1時間そ
のまま混合を続け、その後、25℃まで1時間に5℃づ
つ下がるようにゆっくり冷却した。25℃になってから
2時間熟成した後、結晶を濾別して除去した。得られた
濾液を静置してイソプロピルアルコールを分離除去し、
残った濃縮物を水洗、脱水してオリブ由来の植物性スク
ワラン濃縮物540gを得た。この濃縮物中のスクワラ
ン純度(ガスクロマトグラフィー測定法による)は93
%であり、−45℃においても白濁結晶の析出、固化す
ることなく、流動性を失わなかった。また、臭気はな
く、無味、無色であった。
【0020】実施例2 大豆をヘキサン抽出して得た大豆原油を、常法により脱
ガム脱酸した後、170〜190℃、5〜70Paの減
圧下、薄膜蒸留して得た留出物(ヨウ素価:270)を
常法により水添した。得られた水添物(ヨウ素価:0.
8)300gと95%エタノール300gを混合し、尿
素100gを添加して混合しながら60℃まで加熱す
る。1時間そのまま混合した後、1時間に10℃づつ下
がるように冷却し、20℃にした。2時間熟成した後、
適当な方法で濾別した。溶媒を分離除去して大豆由来の
植物性スクワランの純度は95%であり、−40℃でも
白濁、結晶の析出、固化することなく、流動性も失われ
なかった。また、臭気はなく、無味、無色であった。
【0021】実施例3 米ぬか油を実施例1と同様に処理して得た脱酸脱臭留出
物(ヨウ素価:270)を常法により水添した。得られ
た水添物(ヨウ素価:0.3)600gを600mlのベ
ンゼンに溶解し、尿素400gを添加した。よく混合し
ながら60℃まで加熱する。1時間そのまま混合した
後、1時間に5℃づつ下がるように冷却し、20℃にし
た。2時間熟成した後、結晶を濾別した。得られた濾液
のベンゼンを留去して米ぬか由来の植物性スクワラン濃
縮物420gを得た。この植物性スクワランの純度は9
8%であり、−45℃でも白濁、固化、結晶の析出はな
く、流動性も失われなかった。また、臭気はなく、無
味、無色であった。
【0022】比較例1 実施例1の操作を全て常温で行った。得られたものの純
度(ガスクロマトグラフィー測定法による)は83%で
あり、−20℃で白濁を生じた。
【0023】比較例2 実施例1の操作において、冷却を45℃に止め、同様に
処理した。得られたスクワランの純度は76%であり、
−20℃で白濁を生じた。
【0024】比較例3 実施例1の操作において、イソプロピルアルコールを添
加せず、同様に処理した。得られたスクワランの純度は
70%であり、−20℃で白濁を生じた。
【0025】比較例4 実施例2の操作において、水を10g添加して、同様に
処理した。得られたスクワランの純度は68%であり、
−10℃で固化した。
【0026】実施例4 常法により搾油したオリブ油を230〜250℃、26
6〜1064Paの減圧で水蒸気トッピング、又は17
0〜190℃、5〜70Paの減圧下薄膜蒸留して得た
脱酸脱臭留出物(ヨウ素価:308)200gを、10
00gのイソプロピルアルコールと混合し、尿素(試薬
1級)200gを添加した。よく混合しながら、加熱し
て、70℃まで昇温し、1時間そのまま混合を続け、そ
の後、15℃まで1時間に5℃づつ下がるようにゆっく
り冷却し、15℃で更に2時間混合を続けた後、析出し
た結晶を濾別して除去した。得られた濾液を静置してイ
ソプロピルアルコールを分離除去し、残った油分を水洗
脱水して植物性スクワレン濃縮物140gを得た。これ
を常法により水添し、スクワラン濃縮物とした。この濃
縮物中のスクワラン純度は92%であり、−40℃にお
いても白濁、結晶の析出、固化することなく、流動性を
失わなかった。また、臭気はなく、無味、無色であっ
た。
【0027】実施例5 米ぬか油を実施例4と同様に処理して得た脱酸脱臭留出
物(ヨウ素価:270)500gを1000gのベンゼ
ンに溶解し、尿素500gを添加した。よく混合しなが
ら60℃まで加熱し、そのまま1時間混合を続けた後、
1時間に5℃づつ下がるように冷却し、15℃にした。
15℃で更に2時間混合を続けた後、結晶を濾別した。
得られた濾液のベンゼンを留去して、植物性スクワレン
濃縮物280gを得た。これを常法により水添し、スク
ワラン濃縮物とした。この濃縮物中のスクワランの純度
は94%であり、−40℃でも白濁、固化、結晶の析出
はなく、流動性も失われなかった。また、臭気もなく、
無味、無色であった。
【発明の効果】本発明の方法では、植物油脂又は脱酸脱
臭留出物に含まれるスクワレンを水添してスクワランと
し、留出物中に混在するスクワランと化学構造及び物性
が類似する不純物から、簡単に、高純度の無色無臭のス
クワランを得ることができる。なお、本発明の方法は、
耐圧容器や特殊な冷却装置を必要としない簡単な装置
で、非常に簡便な操作で、比較的短時間に効率よく実施
できる。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 7/152 C07C 9/22 C11B 3/02 C11B 7/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクワレンを含有する植物性油脂又はそ
    の脱酸脱臭留出物の水添物を、有機溶媒と尿素又はチオ
    尿素と混合して得た水分含有率8重量%以下の混合物
    を、40〜120℃に加熱し、その後0〜35℃に冷却
    した後、尿素又はチオ尿素の結晶及び前記有機溶媒を除
    去して、スクワラン純度が85%以上であり、−40℃
    でも白濁せず、流動性ある濃縮物を得ることを特徴とす
    る植物性スクワラン濃縮物の製造方法。
  2. 【請求項2】 植物性油脂がオリーブ油、トウモロコシ
    油、大豆油、ベニバナ油、米糠油、小麦胚芽油、パーム
    油及びゴマ油からなる群より選ばれる少なくとも一種で
    ある請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 有機溶媒がアルコール系溶媒、グリコー
    ル系溶媒及び炭化水素系溶媒からなる群から選ばれる請
    求項1又は2の方法。
  4. 【請求項4】 上記水添物のヨウ素価が1以下である請
    求項1〜3いずれか1項の方法。
  5. 【請求項5】 スクワレンを含有する植物性油脂又はそ
    の脱酸脱臭留出物を、有機溶媒と尿素又はチオ尿素と混
    合して得た水分含有率8重量%以下の混合物を、40〜
    120℃に加熱し、その後0〜35℃に冷却した後、尿
    素又はチオ尿素の結晶及び前記有機溶媒を除去し、得ら
    れた製品を水添し、スクワラン純度が85%以上であ
    り、−40℃でも白濁せず、流動性ある濃縮物を得るこ
    とを特徴とする植物性スクワラン濃縮物の製造方法。
  6. 【請求項6】 植物性油脂がオリーブ油、トウモロコシ
    油、大豆油、ベニバナ油、米糠油、小麦胚芽油、パーム
    油及びゴマ油からなる群より選ばれる少なくとも一種で
    ある請求項5の方法。
  7. 【請求項7】 有機溶媒がアルコール系溶媒、グリコー
    ル系溶媒及び炭化水素系溶媒からなる群から選ばれる請
    求項5又は6の方法。
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