JP3465195B2 - クライオポンプ - Google Patents
クライオポンプInfo
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- JP3465195B2 JP3465195B2 JP28444892A JP28444892A JP3465195B2 JP 3465195 B2 JP3465195 B2 JP 3465195B2 JP 28444892 A JP28444892 A JP 28444892A JP 28444892 A JP28444892 A JP 28444892A JP 3465195 B2 JP3465195 B2 JP 3465195B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はクライオポンプに係り、
特に、極低温に冷却したクライオパネルと、輻射熱を防
止する熱シールド板及びブラインド、等で構成するクラ
イオポンプに関する。
特に、極低温に冷却したクライオパネルと、輻射熱を防
止する熱シールド板及びブラインド、等で構成するクラ
イオポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のクライオポンプは、実開昭62−
167875号公報に記載のように、液体ヘリウム等で
5.0K以下の極低温に冷却した単一平坦面のクライオ
パネルに排気ガスを凝縮・凝固捕捉して排気する真空ポ
ンプである。クライオパネルの重力方向上下端に液体ヘ
リウムタンクを設け、冷却用の液体ヘリウムは、まず、
上部タンクからクライオパネル群内を通らずバイパス管
を通り下部連通管または下部タンクに導かれてクライオ
パネル群内を上昇し、上部タンク、クライオパネル内、
下部連通管または下部タンクの間を密度差により自然循
環する。これは、クライオポンプ群が室温の状態から冷
却する場合、上部タンクから熱負荷を伴うクライオパネ
ル群内に液体ヘリウムを重力方向に通すと液体ヘリウム
がクライオパネル群内で蒸発し、蒸発したヘリウムガス
が気泡となってクライオパネル群内を反重力方向に上昇
し、重力方向に流動する液体ヘリウムの流動性を阻害す
る。このため、クライオパネル群への液体ヘリウム供給
量が減少し、クライオパネル群が冷却できなくなった
り、長時間の冷却時間が必要となる。このような理由か
ら、バイパス管と下部連通管または下部タンクを設けて
いる。
167875号公報に記載のように、液体ヘリウム等で
5.0K以下の極低温に冷却した単一平坦面のクライオ
パネルに排気ガスを凝縮・凝固捕捉して排気する真空ポ
ンプである。クライオパネルの重力方向上下端に液体ヘ
リウムタンクを設け、冷却用の液体ヘリウムは、まず、
上部タンクからクライオパネル群内を通らずバイパス管
を通り下部連通管または下部タンクに導かれてクライオ
パネル群内を上昇し、上部タンク、クライオパネル内、
下部連通管または下部タンクの間を密度差により自然循
環する。これは、クライオポンプ群が室温の状態から冷
却する場合、上部タンクから熱負荷を伴うクライオパネ
ル群内に液体ヘリウムを重力方向に通すと液体ヘリウム
がクライオパネル群内で蒸発し、蒸発したヘリウムガス
が気泡となってクライオパネル群内を反重力方向に上昇
し、重力方向に流動する液体ヘリウムの流動性を阻害す
る。このため、クライオパネル群への液体ヘリウム供給
量が減少し、クライオパネル群が冷却できなくなった
り、長時間の冷却時間が必要となる。このような理由か
ら、バイパス管と下部連通管または下部タンクを設けて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術は、バ
イパス管と下部連通管または下部タンクを設置するた
め、クライオポンプの体積が増加し大型化する問題があ
った。また、クライオパネル群を下部タンクにそれぞれ
接続しなければならないので、全体を構成するクライオ
ポンプの冷却時に生じる熱変形で、下部タンクとの接続
部に歪が集中して過大の応力が発生する。このため、こ
の接続部に亀裂が発生し、クライオパネル内の液体ヘリ
ウムが真空内にリークする問題があった。また、下部連
通管または下部タンクとクライオパネルとを連通する配
管が必要となるため製作コストが上昇するという問題が
あった。
イパス管と下部連通管または下部タンクを設置するた
め、クライオポンプの体積が増加し大型化する問題があ
った。また、クライオパネル群を下部タンクにそれぞれ
接続しなければならないので、全体を構成するクライオ
ポンプの冷却時に生じる熱変形で、下部タンクとの接続
部に歪が集中して過大の応力が発生する。このため、こ
の接続部に亀裂が発生し、クライオパネル内の液体ヘリ
ウムが真空内にリークする問題があった。また、下部連
通管または下部タンクとクライオパネルとを連通する配
管が必要となるため製作コストが上昇するという問題が
あった。
【0004】本発明の目的は、クライオパネルが常温状
態にある場合でも、重力方向に流動する液体ヘリウムの
流動性が阻害されることなく良好に、クライオパネルの
下部へ液体ヘリウムを供給できるクライオポンプを提供
することにある。
態にある場合でも、重力方向に流動する液体ヘリウムの
流動性が阻害されることなく良好に、クライオパネルの
下部へ液体ヘリウムを供給できるクライオポンプを提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、第1極低温冷媒9で極低温に冷却して排気
ガスを凝固・吸着するクライオパネル18と、前記第1
極低温冷媒9を貯蔵する第1極低温冷媒容器5と、前記
クライオパネル18と前記第1極低温冷媒容器5とを連
通する給液・排気配管3と、前記クライオパネル18の
排気ガス流入面17以外に設置されて第2極低温冷媒1
3で低温に冷却される第2熱シールド板20と、前記ク
ライオパネル18の排気ガス流入面17に対向するよう
に設置されて前記第2極低温冷媒13で低温に冷却され
る第1熱シールド板19と、前記第2極低温冷媒13を
貯蔵する第2極低温冷媒容器6と、前記第1熱シールド
板及び第2熱シールド板と前記第2極低温冷媒容器6と
を連通する給液配管4とを備えたクライオポンプ1にお
いて、前記給液・排気配管3のうち少なくとも前記第1
極低温冷媒9を供給する第1極低温冷媒注液管23の回
りを断熱手段で断熱し、該断熱した第1極低温冷媒注液
管23を前記クライオパネル18の下部ヘッダ24に先
端が達するように配置し、前記断熱手段を真空空間26
で形成したこと特徴とするものである。また、これに代
えて、前記断熱手段を前記クライオパネル18や前記第
1極低温冷媒注液管23を構成する材料の熱伝導率より
も小さな熱伝導率の材料の断熱管31を断熱層として、
前記第1極低温冷媒注液管23の外周部に密着させて形
成することができる。さらに、前記断熱手段を前記クラ
イオパネル18を構成する材料の熱伝導率よりも小さな
熱伝導率の材料の断熱管32で形成することができる。
に本発明は、第1極低温冷媒9で極低温に冷却して排気
ガスを凝固・吸着するクライオパネル18と、前記第1
極低温冷媒9を貯蔵する第1極低温冷媒容器5と、前記
クライオパネル18と前記第1極低温冷媒容器5とを連
通する給液・排気配管3と、前記クライオパネル18の
排気ガス流入面17以外に設置されて第2極低温冷媒1
3で低温に冷却される第2熱シールド板20と、前記ク
ライオパネル18の排気ガス流入面17に対向するよう
に設置されて前記第2極低温冷媒13で低温に冷却され
る第1熱シールド板19と、前記第2極低温冷媒13を
貯蔵する第2極低温冷媒容器6と、前記第1熱シールド
板及び第2熱シールド板と前記第2極低温冷媒容器6と
を連通する給液配管4とを備えたクライオポンプ1にお
いて、前記給液・排気配管3のうち少なくとも前記第1
極低温冷媒9を供給する第1極低温冷媒注液管23の回
りを断熱手段で断熱し、該断熱した第1極低温冷媒注液
管23を前記クライオパネル18の下部ヘッダ24に先
端が達するように配置し、前記断熱手段を真空空間26
で形成したこと特徴とするものである。また、これに代
えて、前記断熱手段を前記クライオパネル18や前記第
1極低温冷媒注液管23を構成する材料の熱伝導率より
も小さな熱伝導率の材料の断熱管31を断熱層として、
前記第1極低温冷媒注液管23の外周部に密着させて形
成することができる。さらに、前記断熱手段を前記クラ
イオパネル18を構成する材料の熱伝導率よりも小さな
熱伝導率の材料の断熱管32で形成することができる。
【0006】
【作用】上記構成によれば、極低温冷却冷媒の液供給管
を断熱し、これをそれぞれのクライオパネルに下部まで
配置することにより、冷却用の液体ヘリウムは、上部タ
ンクからクライオパネル下部までほとんど蒸発すること
なく移動する。そのため、この液体ヘリウムはクライオ
パネル下部でクライオパネル内に設けたクライオパネル
幅方向の連通空間(ヘッダー)を通り、クライオパネル
内を上昇する。液体ヘリウムが上昇するときにクライオ
パネルを冷却し、液体ヘリウムは上部タンクに戻る。ク
ライオパネル内の気液混相の液体ヘリウムと液供給管内
の液体ヘリウムとの密度差で上部タンクとクライオパネ
ル間を自然循環する。液供給管内では液体ヘリウムの蒸
発は極めて少ないので、重力方向に流動する液体ヘリウ
ムの流動性を阻害することがない。
を断熱し、これをそれぞれのクライオパネルに下部まで
配置することにより、冷却用の液体ヘリウムは、上部タ
ンクからクライオパネル下部までほとんど蒸発すること
なく移動する。そのため、この液体ヘリウムはクライオ
パネル下部でクライオパネル内に設けたクライオパネル
幅方向の連通空間(ヘッダー)を通り、クライオパネル
内を上昇する。液体ヘリウムが上昇するときにクライオ
パネルを冷却し、液体ヘリウムは上部タンクに戻る。ク
ライオパネル内の気液混相の液体ヘリウムと液供給管内
の液体ヘリウムとの密度差で上部タンクとクライオパネ
ル間を自然循環する。液供給管内では液体ヘリウムの蒸
発は極めて少ないので、重力方向に流動する液体ヘリウ
ムの流動性を阻害することがない。
【0007】
【実施例】以下、本発明のいくつかの実施例を、図面を
参照して説明する。まず、図3により本発明のクライオ
ポンプ冷却システムの一例の構成を説明する。クライオ
ポンプ1は、核融合装置の中性粒子入射装置やスペース
チャンバー等の真空容器2内に配置される。クライオポ
ンプ1の上部は、給液・排気配管3、給液配管4を介し
て液体ヘリウムタンク5及び液体窒素上部タンク6と連
通している。クライオポンプ1の下部は、窒素ガス排気
配管7を介して液体窒素下部タンク8と連通している。
液体ヘリウム9は、ヘリウム液化装置10内で製造さ
れ、液体ヘリウム供給管11で液体ヘリウムタンク4内
に供給される。クライオポンプ1で加熱されて蒸発した
ヘリウムガスは、液体ヘリウムタンク4及び給液・排気
配管3、ヘリウムガス回収管12を通ってヘリウム液化
装置10に戻り、再び液化される。図3に示すものは、
給液・排気配管3で図示するように、液体ヘリウム9を
バイパスすることなく直接にクライオポンプ1に供給し
ている。一方、液体窒素13は、窒素液化装置、または
窒素貯蔵タンク14より供給管15で液体窒素上部タン
ク6内に供給される。液体窒素上部タンク6と液体窒素
下部タンク8は液体窒素バイパス管16を介して連通さ
れている。
参照して説明する。まず、図3により本発明のクライオ
ポンプ冷却システムの一例の構成を説明する。クライオ
ポンプ1は、核融合装置の中性粒子入射装置やスペース
チャンバー等の真空容器2内に配置される。クライオポ
ンプ1の上部は、給液・排気配管3、給液配管4を介し
て液体ヘリウムタンク5及び液体窒素上部タンク6と連
通している。クライオポンプ1の下部は、窒素ガス排気
配管7を介して液体窒素下部タンク8と連通している。
液体ヘリウム9は、ヘリウム液化装置10内で製造さ
れ、液体ヘリウム供給管11で液体ヘリウムタンク4内
に供給される。クライオポンプ1で加熱されて蒸発した
ヘリウムガスは、液体ヘリウムタンク4及び給液・排気
配管3、ヘリウムガス回収管12を通ってヘリウム液化
装置10に戻り、再び液化される。図3に示すものは、
給液・排気配管3で図示するように、液体ヘリウム9を
バイパスすることなく直接にクライオポンプ1に供給し
ている。一方、液体窒素13は、窒素液化装置、または
窒素貯蔵タンク14より供給管15で液体窒素上部タン
ク6内に供給される。液体窒素上部タンク6と液体窒素
下部タンク8は液体窒素バイパス管16を介して連通さ
れている。
【0008】クライオポンプ内の、排気ガス流入面17
からクライオパネル18(図2で説明)に侵入する輻射
熱から保護するために液体窒素で低温に冷却した第1熱
シールド板のルーバ19(図2で説明)、および排気ガ
ス流入面17以外の高温壁からクライオパネル18に侵
入する輻射熱から保護するために液体窒素で低温に冷却
した第2熱シールド板の熱シールド板20で加熱されて
蒸発した窒素ガスは、液体窒素上部タンク6及び窒素ガ
ス回収管21を通って窒素液化装置に戻り、再び液化さ
れるか、または、大気に放出される。第1熱シールド板
のルーバ19および第2熱シールド板の熱シールド板2
0の表面は輻射熱を効果的に吸収するため、黒色処理し
ている。液体ヘリウムタンク5及び液体窒素上部タンク
6内の液体ヘリウム9、および液体窒素13は自然循環
によりそれぞれ給液・排気配管3、液体窒素バイパス管
16を介してクライオポンプ内に供給、排気される。
からクライオパネル18(図2で説明)に侵入する輻射
熱から保護するために液体窒素で低温に冷却した第1熱
シールド板のルーバ19(図2で説明)、および排気ガ
ス流入面17以外の高温壁からクライオパネル18に侵
入する輻射熱から保護するために液体窒素で低温に冷却
した第2熱シールド板の熱シールド板20で加熱されて
蒸発した窒素ガスは、液体窒素上部タンク6及び窒素ガ
ス回収管21を通って窒素液化装置に戻り、再び液化さ
れるか、または、大気に放出される。第1熱シールド板
のルーバ19および第2熱シールド板の熱シールド板2
0の表面は輻射熱を効果的に吸収するため、黒色処理し
ている。液体ヘリウムタンク5及び液体窒素上部タンク
6内の液体ヘリウム9、および液体窒素13は自然循環
によりそれぞれ給液・排気配管3、液体窒素バイパス管
16を介してクライオポンプ内に供給、排気される。
【0009】次に、本発明の第1の実施例を図1及び図
2により説明する。図1は本実施例の要部断面、図2は
3個のユニットを組み合わせたクライオポンプの上部側
断面を示す図である。図1、図2において、排気ガスを
凝縮・凝固してトラップするクライオパネル18は、ス
テンレス鋼、銅、或いはアルミニウ等の金属製でろう付
けや押し出し成形等によりパネル内に液体ヘリウム流路
22を設けている。クライオパネル18と液体ヘリウム
タンク5を連通する給液・排気配管3の給液配管3a内
に、ステンレス鋼、銅、或いはアルミニウ等の金属製の
注液管23をクライオパネル18の液体ヘリウム流路2
2群の1つを注液管挿入孔として、連通した下部ヘッダ
24に先端が達するように配置する。注液管23の回り
には真空壁25で真空空間26を設け真空断熱してい
る。給液・排気配管3の排気管3bは、クライオパネル
18の液体ヘリウム流路22群に連通した上部ヘッダ2
7と導通している。
2により説明する。図1は本実施例の要部断面、図2は
3個のユニットを組み合わせたクライオポンプの上部側
断面を示す図である。図1、図2において、排気ガスを
凝縮・凝固してトラップするクライオパネル18は、ス
テンレス鋼、銅、或いはアルミニウ等の金属製でろう付
けや押し出し成形等によりパネル内に液体ヘリウム流路
22を設けている。クライオパネル18と液体ヘリウム
タンク5を連通する給液・排気配管3の給液配管3a内
に、ステンレス鋼、銅、或いはアルミニウ等の金属製の
注液管23をクライオパネル18の液体ヘリウム流路2
2群の1つを注液管挿入孔として、連通した下部ヘッダ
24に先端が達するように配置する。注液管23の回り
には真空壁25で真空空間26を設け真空断熱してい
る。給液・排気配管3の排気管3bは、クライオパネル
18の液体ヘリウム流路22群に連通した上部ヘッダ2
7と導通している。
【0010】ステンレス鋼、銅、或いはアルミニウ等の
金属製のルーバ19はルーバホルダー28と櫛歯状に組
み合わされ、組み合わせ部はろう付け、溶接、半田付け
等で冶金的に一体化されている。ルーバホルダー28お
よびルーバ19は、同ホルダーにろう付け等で冶金的に
一体化された配管7内を自然循環で流動する液体窒素で
温度約80Kに冷却される。また、熱シールド板20
は、同熱シールド板に一体化した配管7内を自然循環で
流動する液体窒素で温度約80Kに冷却される。ルーバ
ホルダー28は熱シールド板20に一体化されている。
金属製のルーバ19はルーバホルダー28と櫛歯状に組
み合わされ、組み合わせ部はろう付け、溶接、半田付け
等で冶金的に一体化されている。ルーバホルダー28お
よびルーバ19は、同ホルダーにろう付け等で冶金的に
一体化された配管7内を自然循環で流動する液体窒素で
温度約80Kに冷却される。また、熱シールド板20
は、同熱シールド板に一体化した配管7内を自然循環で
流動する液体窒素で温度約80Kに冷却される。ルーバ
ホルダー28は熱シールド板20に一体化されている。
【0011】液体ヘリウムは注液管23内を通り下部ヘ
ッダ24に移動する。このとき、注液管23は断熱され
ているので、クライオパネル18群が常温状態にある場
合でも、液体ヘリウムは注液管23内で蒸発しない。こ
のため、重力方向に流動する液体ヘリウムの流動性が阻
害されることなく、良好に下部ヘッダ24に液体ヘリウ
ムを供給できる。液体ヘリウムは下部ヘッダ24から液
体ヘリウム流路22内を上方に自然循環で流れ、クライ
オパネル群は4.5K以下の極低温に冷却される。液体
ヘリウム流路22内で気液混相流となったヘリウムは、
上部ヘッダ27、排気管3bを通り液体ヘリウムタンク
5の気相部に導かれ、気液分離板53で液体を下方に落
下させ、気体ヘリウムのみをヘリウムガス回収管12で
ヘリウム液化装置10に回収する。このように、本構造
では、クライオパネル18群を下部で連通する液体ヘリ
ウム下部タンクを必要としない。
ッダ24に移動する。このとき、注液管23は断熱され
ているので、クライオパネル18群が常温状態にある場
合でも、液体ヘリウムは注液管23内で蒸発しない。こ
のため、重力方向に流動する液体ヘリウムの流動性が阻
害されることなく、良好に下部ヘッダ24に液体ヘリウ
ムを供給できる。液体ヘリウムは下部ヘッダ24から液
体ヘリウム流路22内を上方に自然循環で流れ、クライ
オパネル群は4.5K以下の極低温に冷却される。液体
ヘリウム流路22内で気液混相流となったヘリウムは、
上部ヘッダ27、排気管3bを通り液体ヘリウムタンク
5の気相部に導かれ、気液分離板53で液体を下方に落
下させ、気体ヘリウムのみをヘリウムガス回収管12で
ヘリウム液化装置10に回収する。このように、本構造
では、クライオパネル18群を下部で連通する液体ヘリ
ウム下部タンクを必要としない。
【0012】本実施例によれば、クライオパネル内にク
ライオパネルと断熱した液体ヘリウムの注液管を配置し
することにより、冷却用の液体ヘリウムは、上部タンク
からクライオパネル下部までほとんど蒸発することなく
クライオパネル下部まで良好に移送できる。クライオパ
ネル群は、それぞれのクライオパネル毎に独立に良好に
冷却でき、クライオポンプの冷却時に熱変形が生じても
それぞれのクライオパネル毎に自由に変形できる。この
ため、上部タンクとクライオパネルの接続部に歪が集中
することはなく、この接続部に亀裂が生じることがな
い。したがって、クライオパネル内の液体ヘリウムが真
空内にリークする問題は生じない。この構造により、下
部タンクは不要となり、かつバイパス管をクライオパネ
ル内に配置できるためクライオポンプを小型化できる効
果がある。
ライオパネルと断熱した液体ヘリウムの注液管を配置し
することにより、冷却用の液体ヘリウムは、上部タンク
からクライオパネル下部までほとんど蒸発することなく
クライオパネル下部まで良好に移送できる。クライオパ
ネル群は、それぞれのクライオパネル毎に独立に良好に
冷却でき、クライオポンプの冷却時に熱変形が生じても
それぞれのクライオパネル毎に自由に変形できる。この
ため、上部タンクとクライオパネルの接続部に歪が集中
することはなく、この接続部に亀裂が生じることがな
い。したがって、クライオパネル内の液体ヘリウムが真
空内にリークする問題は生じない。この構造により、下
部タンクは不要となり、かつバイパス管をクライオパネ
ル内に配置できるためクライオポンプを小型化できる効
果がある。
【0013】本発明の第2の実施例を図4に示す。この
実施例では、液体ヘリウムタンク5と給液配管3aの接
続部において、液体ヘリウムタンク5下部にリング5a
を設け、注液管23上部に一体化したカバー29が前記
リング5aの外周部にはめ合い状態で接触シールしてい
る。本実施例によれば、給液配管3aと注液管23の真
空壁25との間の空間30を、液体ヘリウムタンク5内
をカバー29により隔離できるので、空間30内に液体
ヘリウムが流動することはない。このため、空間30内
に液体ヘリウムが気液混相状態で流動することがなく、
注液管23が流体振動せず安定して液体ヘリウムを下方
に移送できる効果がある。また、リング5aにより注液
管23は液体ヘリウムタンク5下部に固定できるので、
注液管23の流体振動が抑えられ、安定して液体ヘリウ
ムを下方に移送できる効果がある。特に、カバー29の
材質の熱膨張率を注液管23とリング5aの材質の熱膨
張率より小さくすることにより、さらにカバー29とリ
ング5aの接触シール性能を向上し、注液管23とリン
グ5aの固着性能を向上させ、より安定に液体ヘリウム
を下方に移送できる効果がある。
実施例では、液体ヘリウムタンク5と給液配管3aの接
続部において、液体ヘリウムタンク5下部にリング5a
を設け、注液管23上部に一体化したカバー29が前記
リング5aの外周部にはめ合い状態で接触シールしてい
る。本実施例によれば、給液配管3aと注液管23の真
空壁25との間の空間30を、液体ヘリウムタンク5内
をカバー29により隔離できるので、空間30内に液体
ヘリウムが流動することはない。このため、空間30内
に液体ヘリウムが気液混相状態で流動することがなく、
注液管23が流体振動せず安定して液体ヘリウムを下方
に移送できる効果がある。また、リング5aにより注液
管23は液体ヘリウムタンク5下部に固定できるので、
注液管23の流体振動が抑えられ、安定して液体ヘリウ
ムを下方に移送できる効果がある。特に、カバー29の
材質の熱膨張率を注液管23とリング5aの材質の熱膨
張率より小さくすることにより、さらにカバー29とリ
ング5aの接触シール性能を向上し、注液管23とリン
グ5aの固着性能を向上させ、より安定に液体ヘリウム
を下方に移送できる効果がある。
【0014】本発明の第3の実施例を図5、図6に示
す。この実施例は注液管23を断熱化した別の例であ
る。図5に示したものは、クライオパネルや注液管23
の材質の熱膨張率よりも小さな熱膨張率の材質、例えば
エポキシ樹脂製の断熱管31を断熱層として金属製の注
液管23の外周部に密着させている。また、図6に示し
たものは、注液管32自身をクライオパネルや注液管2
3の材質の熱膨張率よりも小さな熱膨張率の材質、例え
ばエポキシ樹脂で製作したものである。本実施例によれ
ば、断熱層付き注液管を低コストで提供できる効果があ
る。
す。この実施例は注液管23を断熱化した別の例であ
る。図5に示したものは、クライオパネルや注液管23
の材質の熱膨張率よりも小さな熱膨張率の材質、例えば
エポキシ樹脂製の断熱管31を断熱層として金属製の注
液管23の外周部に密着させている。また、図6に示し
たものは、注液管32自身をクライオパネルや注液管2
3の材質の熱膨張率よりも小さな熱膨張率の材質、例え
ばエポキシ樹脂で製作したものである。本実施例によれ
ば、断熱層付き注液管を低コストで提供できる効果があ
る。
【0015】本発明の第4の実施例を図7、図8に示
す。図8は図7のY−Y断面図である。この実施例で
は、クライオパネル33をステンレス鋼、銅、或いはア
ルミニウ等の金属のろう付け製作したものである。クラ
イオパネル33は、上部バー34、下部バー35、側壁
バー36、37、パネル38、39、クライオパネル内
の隔壁40、41、42、フィン43、44で構成さ
れ、それぞれの接触部はろう付けされている。上部バー
34には孔45を設け上部バー34、隔壁40、41、
42で囲まれた空間46とクライオパネル外の真空空間
とを連通しているので、空間46は真空断熱空間であ
る。
す。図8は図7のY−Y断面図である。この実施例で
は、クライオパネル33をステンレス鋼、銅、或いはア
ルミニウ等の金属のろう付け製作したものである。クラ
イオパネル33は、上部バー34、下部バー35、側壁
バー36、37、パネル38、39、クライオパネル内
の隔壁40、41、42、フィン43、44で構成さ
れ、それぞれの接触部はろう付けされている。上部バー
34には孔45を設け上部バー34、隔壁40、41、
42で囲まれた空間46とクライオパネル外の真空空間
とを連通しているので、空間46は真空断熱空間であ
る。
【0016】液体ヘリウムは、隔壁40、側壁バー36
の間の流路47内を重力方向に流動して下部ヘッダ48
に移動する。このとき、流路47は、隔壁41、側壁バ
ー37の間の流路49と空間46を介してある程度断熱
されているので、クライオパネル33内の流路49が常
温状態にある場合でも、液体ヘリウムは流路47内でほ
とんど蒸発しない。このため、重力方向に流動する液体
ヘリウムの流動性が阻害されることがなく、良好に下部
ヘッダ48に液体ヘリウムを供給できる。液体ヘリウム
は下部ヘッダ48から流路49内を上方に自然循環で流
れ、クライオパネル群は4.5K以下の極低温に冷却さ
れる。液体ヘリウムは液体ヘリウム流路49内で蒸発
し、蒸発したヘリウムガスは、上部ヘッダ50、排気管
3bを通り、液体ヘリウムタンクの気相部に導かれる。
本実施例によれば、クライオパネル内に真空断熱空間を
設けることができるので、液体ヘリウム注入管に断熱層
を追設する必要がないため低コストのクライオパネルを
提供できる効果がある。
の間の流路47内を重力方向に流動して下部ヘッダ48
に移動する。このとき、流路47は、隔壁41、側壁バ
ー37の間の流路49と空間46を介してある程度断熱
されているので、クライオパネル33内の流路49が常
温状態にある場合でも、液体ヘリウムは流路47内でほ
とんど蒸発しない。このため、重力方向に流動する液体
ヘリウムの流動性が阻害されることがなく、良好に下部
ヘッダ48に液体ヘリウムを供給できる。液体ヘリウム
は下部ヘッダ48から流路49内を上方に自然循環で流
れ、クライオパネル群は4.5K以下の極低温に冷却さ
れる。液体ヘリウムは液体ヘリウム流路49内で蒸発
し、蒸発したヘリウムガスは、上部ヘッダ50、排気管
3bを通り、液体ヘリウムタンクの気相部に導かれる。
本実施例によれば、クライオパネル内に真空断熱空間を
設けることができるので、液体ヘリウム注入管に断熱層
を追設する必要がないため低コストのクライオパネルを
提供できる効果がある。
【0017】本発明の第5の実施例を図9に示す。この
実施例では、図1に示したものと主に異なる点は、クラ
イオパネル18と液体ヘリウムタンク5とを連通する給
液・排気配管3を一本にまとめたことにある。注液管2
3はクライオパネル18の一本の液体ヘリウム流路22
内を通り、流路22群に連通した下部ヘッダ24に先端
が達するように配置する。注液管23の回りには真空壁
25で真空空間26を設け真空断熱している。液体ヘリ
ウムは注液管23内を通り下部ヘッダ24に移動する。
このとき、注液管23は断熱されているので、クライオ
パネル18群が常温状態にある場合でも、液体ヘリウム
は注液管23内で蒸発しない。このため、重力方向に流
動する液体ヘリウムの流動性を阻害することなく、良好
に下部ヘッダ24に液体ヘリウムを供給できる。液体ヘ
リウムは下部ヘッダ24から液体ヘリウム流路22内を
上方に自然循環で流れ、クライオパネル群は4.5K以
下の極低温に冷却される。液体ヘリウム流路22内で気
液混相流となったヘリウムは、上部ヘッダ27、給液・
排気配管3を通り液体ヘリウムタンク5の気相部に導か
れ、気液分離板53で液体を下方に落下させ、気体ヘリ
ウムのみをヘリウムガス回収管12でヘリウム液化装置
10に回収する。このように、本構造では、給液・排気
配管3を一本にまとめることができるので、低コストの
クライオポンプを提供できる効果がある。
実施例では、図1に示したものと主に異なる点は、クラ
イオパネル18と液体ヘリウムタンク5とを連通する給
液・排気配管3を一本にまとめたことにある。注液管2
3はクライオパネル18の一本の液体ヘリウム流路22
内を通り、流路22群に連通した下部ヘッダ24に先端
が達するように配置する。注液管23の回りには真空壁
25で真空空間26を設け真空断熱している。液体ヘリ
ウムは注液管23内を通り下部ヘッダ24に移動する。
このとき、注液管23は断熱されているので、クライオ
パネル18群が常温状態にある場合でも、液体ヘリウム
は注液管23内で蒸発しない。このため、重力方向に流
動する液体ヘリウムの流動性を阻害することなく、良好
に下部ヘッダ24に液体ヘリウムを供給できる。液体ヘ
リウムは下部ヘッダ24から液体ヘリウム流路22内を
上方に自然循環で流れ、クライオパネル群は4.5K以
下の極低温に冷却される。液体ヘリウム流路22内で気
液混相流となったヘリウムは、上部ヘッダ27、給液・
排気配管3を通り液体ヘリウムタンク5の気相部に導か
れ、気液分離板53で液体を下方に落下させ、気体ヘリ
ウムのみをヘリウムガス回収管12でヘリウム液化装置
10に回収する。このように、本構造では、給液・排気
配管3を一本にまとめることができるので、低コストの
クライオポンプを提供できる効果がある。
【0018】本発明の第6の実施例を図10に示す。こ
の実施例では、図2に示したものと主に異なる点は、液
体窒素上部タンク6に連通する液体窒素の断熱給液配管
51を排気配管52内に設置し、ルーバホルダー28と
排気配管52の組み合わせ部はろう付け、溶接、半田付
け等で冶金的に一体化されている。ルーバホルダー28
およびルーバ19は、同ホルダーにろう付け等で冶金的
に一体化された排気配管52内を自然循環で流動する液
体窒素で温度約80Kに冷却される。本実施例でも、給
液配管51は断熱されているので、ルーバホルダー28
およびルーバ19群が常温状態にある場合でも、液体窒
素は給液配管51内で蒸発しない。このため、重力方向
に流動する液体窒素の流動性を阻害することがなく、良
好に下部のルーバホルダー28に液体窒素を供給でき
る。
の実施例では、図2に示したものと主に異なる点は、液
体窒素上部タンク6に連通する液体窒素の断熱給液配管
51を排気配管52内に設置し、ルーバホルダー28と
排気配管52の組み合わせ部はろう付け、溶接、半田付
け等で冶金的に一体化されている。ルーバホルダー28
およびルーバ19は、同ホルダーにろう付け等で冶金的
に一体化された排気配管52内を自然循環で流動する液
体窒素で温度約80Kに冷却される。本実施例でも、給
液配管51は断熱されているので、ルーバホルダー28
およびルーバ19群が常温状態にある場合でも、液体窒
素は給液配管51内で蒸発しない。このため、重力方向
に流動する液体窒素の流動性を阻害することがなく、良
好に下部のルーバホルダー28に液体窒素を供給でき
る。
【0019】また、熱シールド板も同様に、同熱シール
ド板に一体化した排気配管52内に液体窒素の断熱給液
配管51を設置できるので、液体窒素は液体窒素上部タ
ンクに連通する断熱給液配管51と排気配管52内を自
然循環で流動する液体窒素で温度約80Kに冷却され
る。ここで、給液配管51は断熱されているので、熱シ
ールド板が常温状態にある場合でも、液体窒素は給液配
管51内で蒸発しない。このため、重力方向に流動する
液体窒素の流動性を阻害するとがなく、良好に熱シール
ド板下部まで液体窒素を供給できる。したがって、液体
窒素下部タンク8を設置する必要がなく、かつクライオ
パネル18と液体窒素上部タンクを連通する窒素ガス排
気配管7と液体窒素バイパス管16を一本にまとめるこ
とができるので、さらにクライオポンプを小型化でき、
低コストで製作できる。
ド板に一体化した排気配管52内に液体窒素の断熱給液
配管51を設置できるので、液体窒素は液体窒素上部タ
ンクに連通する断熱給液配管51と排気配管52内を自
然循環で流動する液体窒素で温度約80Kに冷却され
る。ここで、給液配管51は断熱されているので、熱シ
ールド板が常温状態にある場合でも、液体窒素は給液配
管51内で蒸発しない。このため、重力方向に流動する
液体窒素の流動性を阻害するとがなく、良好に熱シール
ド板下部まで液体窒素を供給できる。したがって、液体
窒素下部タンク8を設置する必要がなく、かつクライオ
パネル18と液体窒素上部タンクを連通する窒素ガス排
気配管7と液体窒素バイパス管16を一本にまとめるこ
とができるので、さらにクライオポンプを小型化でき、
低コストで製作できる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、クライオパネル内にク
ライオパネルと断熱した液体ヘリウムの注液管を配置し
たので、クライオパネルが常温状態にある場合でも、冷
却用の液体ヘリウムは、上部タンクからクライオパネル
下部までほとんど蒸発することなくクライオパネル下部
まで良好に移送できる。
ライオパネルと断熱した液体ヘリウムの注液管を配置し
たので、クライオパネルが常温状態にある場合でも、冷
却用の液体ヘリウムは、上部タンクからクライオパネル
下部までほとんど蒸発することなくクライオパネル下部
まで良好に移送できる。
【図1】本発明の第1の実施例を示す断面図である。
【図2】図1のX−X断面を示し、3個のクライオポン
プユニットの例を示した上部側断面図である。
プユニットの例を示した上部側断面図である。
【図3】本発明のクライオポンプを説明するための冷却
システムの一例を示す構成図である。
システムの一例を示す構成図である。
【図4】本発明の第2の実施例を示す断面図である。
【図5】本発明の第3の実施例の注液管構造の一例を示
す断面図である。
す断面図である。
【図6】本発明の第3の実施例の注液管構造の別の例を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図7】本発明の第4の実施例を示す断面図である。
【図8】図7のY−Y断面図である。
【図9】本発明の第5の実施例を示す断面図である。
【図10】本発明の第6の実施例を示す断面図である。
1 クライオポンプ
2 真空容器
3 給液・排気配管
3a 給液配管
3b 排気管
4 給液配管
2 液体ヘリウムタンク
5a リング
6 液体窒素上部タンク
7 窒素ガス排気配管
8 液体窒素下部タンク
9 液体ヘリウム
10 ヘリウム液化装置
11 液体ヘリウム供給管
12 ヘリウムガス回収管
13 液体窒素
14 窒素貯蔵タンク
15 供給管
16 液体窒素バイパス管
17 排気ガス流入面
18 クライオパネル
19 第1熱シールド板のルーバ
20 第2熱シールド板の熱シールド板
21 窒素ガス回収管
22 液体ヘリウム流路
23 注液管
24 下部ヘッダ
25 真空壁
26 真空空間
27 上部ヘッダ
28 ルーバホルダー
29 カバー
30 空間
31 断熱管
32 注液管
33 クライオパネル
34 上部バー
35 下部バー
36、37 側壁バー
38、39 パネル
40、41、42 隔壁
43、44 フィン
45 孔
46 空間
47 流路
48 下部ヘッダ
49 流路
50 上部ヘッダ
51 断熱給液配管
52 排気配管
53 気液分離板
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 上出 泰生
茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株
式会社 日立製作所 国分工場内
(72)発明者 山下 泰郎
茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株
式会社 日立製作所 国分工場内
(56)参考文献 特開 昭61−232391(JP,A)
特開 平4−279777(JP,A)
特開 平4−134190(JP,A)
特開 平1−219365(JP,A)
特開 昭61−250389(JP,A)
特開 平1−147173(JP,A)
特開 平4−292584(JP,A)
特開 平2−104988(JP,A)
特開 平1−290976(JP,A)
特開 平4−209979(JP,A)
実開 昭62−167875(JP,U)
実開 昭62−167872(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
F04B 37/08
F04B 37/16
Claims (5)
- 【請求項1】 第1極低温冷媒9で極低温に冷却して排
気ガスを凝固・吸着するクライオパネル18と、前記第
1極低温冷媒9を貯蔵する第1極低温冷媒容器5と、前
記クライオパネル18と前記第1極低温冷媒容器5とを
連通する給液・排気配管3と、前記クライオパネル18
の排気ガス流入面17以外に設置されて第2極低温冷媒
13で低温に冷却される第2熱シールド板20と、前記
クライオパネル18の排気ガス流入面17に対向するよ
うに設置されて前記第2極低温冷媒13で低温に冷却さ
れる第1熱シールド板19と、前記第2極低温冷媒13
を貯蔵する第2極低温冷媒容器6と、前記第1熱シール
ド板及び第2熱シールド板と前記第2極低温冷媒容器6
とを連通する給液配管4とを備えたクライオポンプ1に
おいて、前記給液・排気配管3のうち少なくとも前記第
1極低温冷媒9を供給する第1極低温冷媒注液管23の
回りを断熱手段で断熱し、該断熱した第1極低温冷媒注
液管23を前記クライオパネル18の下部ヘッダ24に
先端が達するように配置し、前記断熱手段を真空空間2
6で形成したこと特徴とするクライオポンプ。 - 【請求項2】 第1極低温冷媒9で極低温に冷却して排
気ガスを凝固・吸着するクライオパネル18と、前記第
1極低温冷媒9を貯蔵する第1極低温冷媒容器5と、前
記クライオパネル18と前記第1極低温冷媒容器5とを
連通する給液・排気配管3と、前記クライオパネル18
の排気ガス流入面17以外に設置されて第2極低温冷媒
13で低温に冷却される第2熱シールド板20と、前記
クライオパネル18の排気ガス流入面17に対向するよ
うに設置されて前記第2極低温冷媒13で低温に冷却さ
れる第1熱シールド板19と、前記第2極低温冷媒13
を貯蔵する第2極低温冷媒容器6と、前記第1熱シール
ド板及び第2熱シールド板と前記第2極低温冷媒容器6
とを連通する給液配管4とを備えたクライオポンプ1に
おいて、前記給液・排気配管3のうち少なくとも前記第
1極低温冷媒9を供給する第1極低温冷媒注液管23の
回りを断熱手段で断熱し、該断熱した第1極低温冷媒注
液管23を前記クライオパネル18の下部ヘッダ24に
先端が達するように配置し、前記断熱手段を前記クライ
オパネル18や前記第1極低温冷媒注液管23を構成す
る材料の熱伝導率よりも小さな熱伝導率の材料の断熱管
31を断熱層として、前記第1極低温冷媒注液管23の
外周部に密着させたことを特徴とするクライオポンプ。 - 【請求項3】 第1極低温冷媒9で極低温に冷却して排
気ガスを凝固・吸着するクライオパネル18と、前記第
1極低温冷媒9を貯蔵する第1極低温冷媒容器5と、前
記クライオパネル18と前記第1極低温冷媒容器5とを
連通する給液・排気配管3と、前記クライオパネル18
の排気ガス流入面17以外に設置されて第2極低温冷媒
13で低温に冷却される第2熱シールド板20と、前記
クライオパネル18の排気ガス流入面17に対向するよ
うに設置されて前記第2極低温冷媒13で低温に冷却さ
れる第1熱シールド板19と、前記第2極低温冷媒13
を貯蔵する第2極低温冷媒容器6と、前記第1熱シール
ド板及び第2熱シールド板と前記第2極低温冷媒容器6
とを連通する給液配管4とを備えたクライオポンプ1に
おいて、前記給液・排気配管3のうち少なくとも前記第
1極低温冷媒9を供給する第1極低温冷媒注液管23の
回りを断熱手段で断熱し、該断熱した第1極低温冷媒注
液管23を前記クライオパネル18の下部ヘッダ24に
先端が達するように配置し、前記断熱手段を前記クライ
オパネル18を構成する材料の熱伝導率よりも小さな熱
伝導率の材料の断熱管32で形成したことを特徴とする
クライオポンプ。 - 【請求項4】 前記第1極低温冷媒注液管23の端部の
うち、少なくとも反重力方向の端部の外周部に、該第1
極低温冷媒注液管23と一体化したカバー29を設け、
該カバー29を前記第1極低温冷媒容器5の下部に設け
たリング5aの外周部にはめ合い状態で接触シールさせ
たことを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれかに
記載のクライオポンプ。 - 【請求項5】 前記カバー29を、前記第1極低温冷媒
注液管23と前記リング5aを構成する材料の熱膨張率
よりも大きな熱膨張率の材料で形成したことを特徴とす
る請求項4に記載のクライオポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28444892A JP3465195B2 (ja) | 1992-10-22 | 1992-10-22 | クライオポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28444892A JP3465195B2 (ja) | 1992-10-22 | 1992-10-22 | クライオポンプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06137267A JPH06137267A (ja) | 1994-05-17 |
JP3465195B2 true JP3465195B2 (ja) | 2003-11-10 |
Family
ID=17678677
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28444892A Expired - Fee Related JP3465195B2 (ja) | 1992-10-22 | 1992-10-22 | クライオポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3465195B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4972910A (en) * | 1990-03-22 | 1990-11-27 | Masaru Fujiki | Extinguishing apparatus |
US8590315B2 (en) * | 2010-06-01 | 2013-11-26 | General Electric Company | Extruded fluid manifold for gas turbomachine combustor casing |
-
1992
- 1992-10-22 JP JP28444892A patent/JP3465195B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06137267A (ja) | 1994-05-17 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |