JP3463943B2 - 透明カニユーレを備えたトロカールと使用方法 - Google Patents

透明カニユーレを備えたトロカールと使用方法

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JP3463943B2
JP3463943B2 JP04439393A JP4439393A JP3463943B2 JP 3463943 B2 JP3463943 B2 JP 3463943B2 JP 04439393 A JP04439393 A JP 04439393A JP 4439393 A JP4439393 A JP 4439393A JP 3463943 B2 JP3463943 B2 JP 3463943B2
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/34Trocars; Puncturing needles
    • A61B17/3417Details of tips or shafts, e.g. grooves, expandable, bendable; Multiple coaxial sliding cannulas, e.g. for dilating
    • A61B17/3421Cannulas
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B2017/00831Material properties
    • A61B2017/00902Material properties transparent or translucent
    • A61B2017/00907Material properties transparent or translucent for light

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明が関連する技術分野は、内
視鏡手術であり、さらに詳細には、内視鏡手術において
使用されるカニューレを備えたトロカールである。
【0002】
【従来技術及びその課題】外科手術における内視鏡手順
の使用は、広く受け入れられてきた。ここで使用された
用語内視鏡は、腹腔鏡と関節鏡を含むと規定される。多
数の内視鏡器械が開発されており、外科医は、特定の体
腔の周囲の皮膚と組織への切開を最小にして複雑な手術
手順を行うことができる。内視鏡器械類を体腔に導入す
るために、最初に、トロカールを使用して、体腔を穿通
し、カニューレを挿入することが必要である。トロカー
ルは、技術において公知であり、一般に、栓塞子とトロ
カールカニューレから成る。トロカールは、栓塞子及び
トロカールカニューレの挿入前後と抜去後に、栓塞子の
鋭い穿刺先端を覆う栓塞子の回りの保護囲いを有する。
一形式のトロカールは、一般に、栓塞子の穿刺端部を
皮膚、下側脂肪筋と筋膜を通って体腔に穿通させるため
に十分な力で、トロカール組立品の遠位端部を被験体の
外皮に押すことにより挿入される。いったん外科医が体
腔内にトロカールを適正に位置付けたならば、栓塞子と
保護囲いは抜去され、そしてトロカールカニューレは、
例えば、内視鏡器械類の挿入通路として利用できる。
【0003】従来、トロカールカニューレは、一般に、
遠位カニューレ管と近位カニューレ取手から成る。カニ
ューレ管は、トロカールカニューレの近位取手を一般に
被験体の外側において、栓塞子とともに被験体に挿入さ
れる。トロカールカニューレ取手は、一般に、トロカー
ルカニューレの近位開口を密封するバネ負荷フラッパ形
弁を含み、これにより、トロカールカニューレを通って
ガスが漏れるのを防止することにより、被験体の体腔に
ガス注入する。トロカールカニューレ取手は、一般に、
フラッパ弁の位置を手動で制御し、フラッパ弁の位置を
指示するために、外部制御レバーを有する。
【0004】技術知識の開発とともに、トロカールカニ
ューレの設計と構造において改良が為され、そして内視
鏡手順におけるトロカールカニューレの使用に係わる外
科手術技術が、同様に進歩した。しかし、従来のトロカ
ールの使用には付随した欠点がある。特に、従来のトロ
カールカニューレは、不透明材料から作製される。内視
鏡手術手順中、外科医は、内視鏡の使用により、目標手
術部位を比較的良く見ることができる。しかし、可視で
ない内視鏡手術手順の一部がある。具体的に、トロカー
ルカニューレを通した外科手術器械、針、クリップ等の
挿入は、前述の如く、従来のトロカールカニューレは不
透明であるために、観察できない。同様に、トロカール
カニューレを通した器械、針、クリップ等の回収は、観
察できない。
【0005】さらに、体腔からトロカールを通して組織
標本を取り出すことが、多くの内視鏡手順において典型
的である。ここでもまた、外科医は、体腔においてトロ
カールカニューレ管の遠位端部に侵入した時からトロカ
ールカニューレ取手の近位端部を出るまで、組織との視
覚接触を失う。
【0006】また、外科医が手術中被験体内に針又はス
テープルを失うことは、まれではない。これは、しばし
ば、被験体内に失った物体の探索を必要とし、処置手順
を長びかせ、被験体を付加的危険にさらす。内視鏡手順
中、針又はステープルは、トロカールカニューレ管又は
トロカールカニューレ取手に偶然に留まることがある。
従来のトロカールカニューレは不透明であるために、外
科医は、針又はステープルがトロカールカニューレに留
まっていることを認めることができず、失った針又はス
テープルを取り戻そうとして被験体の体腔を探索する。
そのような探索は、必要ではあるが、被験体へ不必要な
危険を与える。
【0007】さらに、精巧な外科手術器械は、適切な注
意が取られないならば、トロカールカニューレによる挿
入又は除去中、損傷することがある。外科医が、フラッ
パ弁の回りからトロカールカニューレ取手を通してトロ
カールカニューレ管の近位開口に器械を操作しようとす
る時、器械をトロカールカニューレ取手に引っ掛け、損
傷を与えることがある。従来のトロカールカニューレの
取手は不透明であるために、これは、感覚的に行われな
ければならない。この欠点は、外科医が小径器械を比較
的大径のトロカールカニューレに挿通しようとする時、
特に顕著である。 同様に、体腔からトロカールカニュ
ーレを通して組織標本を取り出そうとする時、外科医
が、組織標本を損傷させ、あるいは組織標本が抽出器械
から離脱され、トロカールカニューレ内に放出され、ト
ロカールカニューレ管又は取手内に留まり、又は体腔に
再び落下することがある。これは、外科医が、トロカー
ルカニューレ管の遠位端部に侵入した時からトロカール
カニューレ取手の近位端部から回収されるまで標本を観
察することができない事実によって、さらに悪化され
る。 フラッパ弁に関するトロカールカニューレの使用
に関連して、さらに付加的な欠点がある。大部分の内視
鏡手術手順は、被験体の体腔が内視鏡器械を操作するた
めに十分な余地を設けるためにガス注入されることを必
要とする。これは、一般に、加圧された滅菌ガス、例え
ば、炭酸ガス源で被験体の体腔を加圧することにより行
われる。このガスは、前述のフラッパ弁と、従来のトロ
カールカニューレに包含され、トロカールカニューレに
挿通された器械の外面に係合して気密シールを設けるガ
スケットによって、トロカールカニューレを通って漏れ
るのを防止される。しかし、トロカールカニューレ取手
におけるフラッパ弁の完全据付位置からのわずかな変位
は、被験体の体腔からのガスの急速な容積損失となるガ
ス漏れを生ずるために十分である。従来のトロカールカ
ニューレにおけるフラッパ弁の正確な位置は、外科医に
より即座に確認できず、ガス漏れを補修するために即座
の措置を講ずる作用を取ることをさらに困難にする。フ
ラッパ弁位置表示器が、従来、トロカールカニューレに
おいて使用されるが、表示器は、総変位を示す。表示器
が弁の閉位置を示したとしても、ガスを漏れさせるため
に十分なわずかなフラッパ弁変位を有することがある。
組織片、針、又はステープルがフラッパ弁組立品に引っ
掛かることにより、外科医に未知な変位が生ずることが
ある。外科医は問題の原因を見ることができないため
に、補修は困難であり、そして再び、これは、被験体に
付加的な不必要な危険を導入する。例えば、トロカール
カニューレによるガス漏れと対面した外科医は、体腔か
らトロカールカニューレを抜去し、置き換えを挿入する
ことを余儀なくされ、再び被験体に別の危険要素を導入
する。 このため、この分野において必要なものは、従
来のトロカールに付随した欠点を克服するトロカールカ
ニューレである。同様に必要なものは、従来のトロカー
ルカニューレの使用に付随した欠点を克服する内視鏡手
術手順を行う方法である。
【0008】従って、本発明の目的は、内視鏡手術手順
において使用されるトロカールカニューレとそのような
トロカールカニューレを使用する方法を提供することで
ある。
【0009】本発明のさらに別の目的は、内視鏡手術手
順において使用されるトロカール栓塞子とトロカールカ
ニューレ組立品を具備するトロカールとそのようなトロ
カールカニューレを使用する方法を提供することであ
る。
【0010】本発明のさらに他の目的は、トロカールカ
ニューレの内部がトロカールカニューレを通して可視で
ある如く構成されたトロカールカニューレ管とトロカー
ルカニューレ取手を有するトロカールカニューレを提供
することである。
【0011】本発明のさらに他の目的は、本発明のトロ
カールトトロカールカニューレを使用して、内子鏡手術
手順を行う方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】従って、トロカールカニ
ューレの内部が外部から可視なトロカールカニューレが
設けられる。トロカールカニューレは、遠位端部と近位
端部を有する細長いカニューレ管とカニューレ取手を具
備する。管の近位端部は、取手に取り付けられる。カニ
ューレは、貫通する通路を有する。カニューレは、体腔
への挿入のために遠位端部に先端を有する細長いトロカ
ール栓塞子を収容する。体腔への挿入後、トロカールカ
ニューレは、体腔へトロカールカニューレを通した侵入
を許容する経路を設ける。トロカールカニューレの内部
は、トロカールカニューレの外部から見た時、観察者に
可視である。
【0013】本発明の別の見地は、トロカールカニュー
レの内部がトロカールカニューレを通して可視であるト
ロカールカニューレを有するトロカールである。トロカ
ールは、遠位端部において穿刺先端を随意的に有する細
長いトロカール栓塞子と、トロカール栓塞子を同軸に収
納した細長いトロカールカニューレを具備する。随意的
な保護管は、トロカール栓塞子の回りに滑り可能に取り
付けられ、拡張位置と引込み位置の間で可動であり、保
護管は、栓塞子の回りに同軸に配設される。穿刺先端を
覆うために、保護管を拡張位置に移動させるために保護
管の遠位端部に作用する偏向手段がある。トロカールカ
ニューレは、細長いカニューレ管とカニューレ取手を具
備する。管は、近位端部と遠位端部を有し、近位端部
は、取手に取り付けられる。トロカールカニューレ管と
カニューレ取手の内部は、トロカールカニューレを通し
て可視である。
【0014】本発明のさらに別の見地は、本発明のトロ
カールカニューレを使用して、内視鏡手術手順を行う方
法である。方法は、少なくとも一つのトロカールカニュ
ーレを哺乳類の体腔に挿入することを含む。この方法に
おいて使用されたトロカールカニューレは、細長いトロ
カールカニューレ管とトロカールカニューレ取手を有す
る。カニューレ管は、遠位端部と近位端部を有し、近位
端部は、取手に取り付けられる。トロカールカニューレ
の内部は、トロカールカニューレの外部から観察者に可
視である。それから、トロカールカニューレの挿入後、
手術手順を行うために体腔への経路としてトロカールカ
ニューレを使用し、手順の少なくとも部分中トロカール
カニューレの内部を観察する。
【0015】本発明のさらに別の見地は、本発明のトロ
カールとトロカールカニューレを使用して、内視鏡手術
手順を行う方法である。方法は、少なくとも一つのトロ
カールを哺乳動物の体腔に挿入することを含み、この場
合トロカールは、トロカールカニューレに収納された細
長いトロカール栓塞子を具備する。この方法において使
用されたトロカールカニューレは、細長いトロカールカ
ニューレ管とトロカールカニューレ取手を有する。トロ
カールカニューレは、近位端部と遠位端部を有する管と
取手を具備する。近位端部は、取手に取り付けられる。
トロカールカニューレの内部は、トロカールカニューレ
の外部から観察者に可視である。それから、トロカール
の挿入後、トロカールカニューレから栓塞子を抜去し、
そして手術手順を行うために体腔への経路としてトロカ
ールカニューレを使用し、手順の少なくとも部分中トロ
カールカニューレの内部を観察する。
【0016】本発明のさらに別の見地は、上記のトロカ
ールを使用する方法と上記のトロカールカニューレを使
用する方法である。
【0017】発明の他の特徴と利点は、次の説明と添付
の図面からさらに明らかになるであろう。
【0018】
【実施例】米国特許第5、066、288号の開示が、
参照として編入される。
【0019】本発明のトロカール10は、図1と図2に
示される。トロカール10は、トロカールカニューレ5
0とトロカール栓塞子20を有することが見られる。ト
ロカール栓塞子20は、トロカールカニューレ50を挿
通している。
【0020】図1、図2と図3を参照すると、トロカー
ルカニューレ50は、トロカールカニューレ管80とト
ロカールカニューレ取手55を有することが見られる。
トロカールカニューレ50は、トロカール栓塞子と従来
の外科手術器械等の如く、多様な部材を収容するための
貫通通路51を有する。トロカールカニューレ管80
は、開遠位端部85と開近位端部90を有する細長い管
である。近位端部90は、トロカールカニューレ取手5
5を取り付けるためのフランジ92を有する。トロカー
ルカニューレ取手55は、中空囲い60を有する。囲い
60の遠位端部において、トロカールカニューレ管80
のフランジ92を収容するための環状溝91がある。囲
い60は、トロカールカニューレ管80の近位端部90
を収容するための遠位孔62を有する。図4に示された
如く、近位孔66は、ガスケットリング68を収容する
ために囲い60の近位端部に位置する。ガスケットリン
グ68は、孔66の回りに取り付けられ、保持部材69
によって保持される。
【0021】囲い60内の空洞75は、近位孔66から
空洞75へトロカールカニューレ50の縦軸に沿って遠
位方向に延びている管状通路77を含む。空洞75は、
管80と連通している。管状通路77の遠位端部79
は、かどを付けられる。管状通路77の遠位端部79に
取り付けた密封リング81は、フラッパ弁100の面1
05に接触する弁座を形成する。フラッパ弁100は、
ピン102に旋回可能に取り付けられ、気密シールを設
けるためにバネ部材107によって密封リング81に対
して後方に偏向される。バネ部材107の一方の端部
は、109において囲い60の内部遠位壁に取り付けて
ある。ピン102は、囲い60の頂部を通って延びてい
る。ピン102の頂部に取り付けた旋回装着レバー11
5は、閉位置と全開位置の間でフラッパ弁100の位置
を指示する。囲い60の近位端部は、ガスケットリング
68と保持部材69を取り付けた外部近位空洞120を
有する。近位孔66は、空洞120によって包囲され
る。タブ125は、空洞120を包囲する囲い60の対
向側壁から内側に突出している。空洞127は、囲い6
0の壁においてタブ125の遠位に配設してある。タブ
125と空洞127は、トロカール10を形成するため
に、トロカール栓塞子20とトロカールカニューレ50
を一緒に係止するための係止機構の一部を形成する。
【0022】図1、図2と図3に示された如く、トロカ
ールカニューレ取手55のフレーム60は、指グリップ
135を形成するためにフレーム60の遠位端部の両側
において外側に突出している。指グリップ135の間
に、管状区分140が、空洞75と連通している導管を
形成するために、フレーム60の頂部から上方に延びて
いる。弁145は、管状区分140に取り付けてある。
弁145は、任意の形式の従来の弁であるが、プラグ弁
を使用することが好ましい。弁145は、例えば、ガス
を注入放出する手段として使用される。
【0023】図1と図2を参照すると、トロカール栓塞
子20が、先鋭遠位穿刺点24を有する細長いシャフト
22を有することが見られる。シャフト22の近位端部
26は、トロカール栓塞子取手30の内部近位壁に含ま
れた空洞28において取り付けてある。トロカール栓塞
子取手30は、中空で、内部空洞31を含む。
【0024】随意的な安全遮へい32は、シャフト22
に滑動可能に取り付けてあり、シャフト22の回りに同
軸に管部材33を配設している。安全遮へい32はま
た、管部材33の近位端部に端部フランジ34を取り付
けている。安全遮へい32の近位端部は、滑動可能に取
り付けてあり、取手30の空洞31内に包含される。
【0025】コイルバネ35は、シャフト22の近位端
部に同軸に取り付けてあり、一方の端部において取手3
0の内部近位壁に対して当接し、他方の端部においてフ
ランジ34に当接する。コイルバネ35は、滑り可能に
取り付けた安全遮へい32のフランジ34に対して遠位
偏向力を与え、その結果、安全遮へい32は、栓塞子2
0の穿刺点24を覆う完全拡張位置と、穿刺点24を露
出させる完全引込み位置の間で可動である。完全拡張位
置において、端部フランジ34は、取手30の内部遠位
壁に当接する。レバー38は、取手30に旋回可能に取
り付けてある。レバー38は、取手30の側壁における
スロット40を通って外側に延びているグリップ39
と、取手30の遠位壁におけるスロット42を通って遠
位に延びているタブ部材41を有する。レバー38は、
板バネ37によって外側に偏向される。取手30の頂部
に延びているスロット45は、部材46の下端を取り付
けたフランジ34の頂部からスロット45へ上方に延び
ている位置表示器部材46を露呈させる。
【0026】特に好ましい実施態様において、安全遮へ
い32は、遠位端部において小球形状ノーズ19を有す
る。図面において不図示であるが、トロカール取手30
は、随意的な従来の係止機構又はその等価物を含み、ト
ロカール10が体腔に挿入されるか、又は抜去された
後、随意的な安全遮へい32を(穿刺点24を覆う)拡
張位置において係止させる。
【0027】トロカール10は、栓塞子20の遠位端部
(例えば、小球ノーズ19)をガスケットリング68を
通して囲い60の孔66に挿入することにより、組み立
てられて使用される。ガスケットリング68は、放射状
外側及び軸方向の変位により、安全遮へい32(及び各
種の内視鏡器械)を密封係合させるような大きさであ
る。安全遮へい32の小球形状ノーズ19がフラッパ弁
100の近位面105に接触する時、それは、図7に示
された如く、フラッパ弁100をピン102の回りで遠
位の開位置まで旋回させる。それから、シャフト22と
安全遮へい32は、空洞75から孔62を貫通し、トロ
カールカニューレ管80に滑り入れられる。トロカール
栓塞子20の取手30に対して遠位に加えられた十分な
軸方向力は、タブ部材41をタブ125により内側に変
位させる。トロカール栓塞子がトロカールカニューレ5
0内でさらに軸方向に移動される時、タブ部材41は、
空洞120における囲い60の側壁に含められた空洞1
27にバネ37の外側偏向によって変位され、これによ
り、トロカールカニューレ50内でトロカール栓塞子2
0を係止する。
【0028】トロカール10は、次の方法で動作する。
安全遮へい32の小球ノーズ19は、トロカール10の
縦軸が皮膚の表面に略垂直である如く、哺乳動物の外皮
と接触されるが、軸は、皮膚表面に関して鋭角又は鈍角
にすることができる。前方又は遠位力は、トロカール取
手30に対して加えられ、安全遮へい32をコイルバネ
35に対して近位に変位させ、穿刺点24を露呈させ
る。
【0029】安全遮へい32とカニューレ管80ととも
に、穿刺点24は、外皮と下側脂肪筋と筋膜を通って下
側体腔に押し入れられる。いったん穿刺先端24と小球
ノーズ33が体腔に侵入したならば、圧縮バネ35によ
って加えられた偏向力は、安全遮へい32を遠位の拡張
位置まで滑動させ、これにより、穿刺点24を覆う。ト
ロカール栓塞子20は、栓塞子取手30におけるタブグ
リップ39を内側に旋回変位させ、これにより、タブ部
材41を空洞127から解放することにより、トロカー
ルカニューレ50から抜去される。同時に、近位又は引
張り力が、トロカール栓塞子の取手30に加えられ、栓
塞子をトロカールカニューレ50から滑り出させる。小
球ノーズ19が管状通路77に侵入する時、フラッパ弁
100の面105は、バネ107によって密封リング8
1に対して変位されて据付けられ、これにより、管状通
路77を密封し、気密シールを生成する。
【0030】本発明のトロカールの別の実施態様が、図
8と図9に示される。図8と図9に示された如く、本発
明のトロカール300は、一般に、切断穿刺先端(約1
1mm〜12mm)を有するトロカールのトロカールカ
ニューレよりも大きな内径のトロカールカニューレ(約
18mm〜約33m以上)を有するトロカールである。
図8と図9に示された如く、トロカール300は、トロ
カール栓塞子310とトロカールカニューレ400を有
する。
【0031】トロカール栓塞子310は、取手315
と、栓塞子取付頭部350によって取手に取り付けた栓
塞子340を有する。トロカール栓塞子取手315は、
シール327を装着した後部孔325を有する。孔32
5は、トロカール栓塞子310を通って走行している通
路344と連通している。栓塞子340は、ねじ付き遠
位端部342を有する細長い管である。栓塞子340
は、管状栓塞子取付頭部350にその近位端部において
取り付けてある。栓塞子340は、その近位端部に含め
られたスロット348と取付頭部350の遠位端部にお
いて含められたタブ352を通って管状取付頭部350
によって装着係合される。タブ352は、スロット34
8によって係止される。取付頭部350の近位端部は、
取手315の近位壁に添着され、孔325と連通する。
取付頭部350は、取手315の両側から突き出るビー
ム部材360を有することが見られる。タブ作動ボタン
330は、生活ヒンジ形式配置においてビーム360の
両側に連結される。タブ部材332は、各タブボタン3
30から遠位に延びていることが見られる。タブボタン
330の作動は、タブ部材332を内側に回転させるこ
とにより、栓塞子310をトロカールカニューレ400
から抜去させる。
【0032】図8と図9を再び参照すると、トロカール
カニューレ400は、トロカール取手440に取り付け
た細長いトロカールカニューレ管420を有することが
見られる。カニューレ400は、貫通する通路401を
有する。トロカールカニューレ管420は、遠位開口4
25と近位開口430を有する。取手440は、カニュ
ーレ管420の近位端部を収容するための遠位孔450
を有する。トロカールカニューレ管420の遠位端部
は、孔450を通って取手440の遠位端部に取り付け
てある。トロカールカニューレ取手440は、密封リン
グ482を取り付けた近位孔480を有する。取手44
0内の空洞475は、近位孔480から空洞475にト
ロカールカニューレ400の縦軸に沿って遠位方向に延
びている管状通路477を含む。管状通路477の遠位
端部479には、かどを付けてある。遠位端部479に
取り付けた密封リング481は、フラッパ弁500の面
505に接触する弁座を形成する。フラッパ弁500
は、ピン502に旋回装着され、バネ部材507によっ
て後方に偏向される。ピン502の頂部に取り付けたレ
バー515は、フラッパ弁500の位置を示し、主にフ
ラッパ弁を操作するために使用される。図8において、
フラッパ弁500は、トロカールカニューレ取手440
を通して見ることにより開位置にあることが見られる。
トロカールカニューレ取手440の近位端部は、トロカ
ール栓塞子310においてタブ332を収容するための
空洞490を含む。指グリップ460は、カニューレ取
手440の両側から延びている。トロカール取手400
の内部は、トロカールカニューレを通して可視である。
【0033】トロカール栓塞子310とトロカールカニ
ューレ400は、トロカール10に対して前述されたと
同様の方法で、トロカール300を形成するために組み
立てられ、分解される。
【0034】図8に示された如く、トロカール300
は、交換棒600を収容するための貫通通路を含む。交
換棒600は、鈍くした遠位端部610と近位端部62
0を有する細長い棒である。
【0035】本発明のトロカール300を使用するため
に、一般に、次の手順に従う。初期的に、本発明のトロ
カール10の如く穿刺先端を有するトロカールが、体腔
に挿入される。それから、トロカール栓塞子20は抜去
され、トロカールカニューレ50を体腔に位置付けてお
く。次に、交換棒600の遠位端部610が、トロカー
ルカニューレ50に挿通される。次に、トロカールカニ
ューレ50は、体腔から抜去され、交換棒600から滑
り外され、交換棒600を体腔に挿入しておく。この点
において、交換棒600の遠位端部610は、トロカー
ル切開を通って体腔に突き出しており、一方、近位端部
620は、体腔の外部にある。次に、トロカール300
の遠位端部は、交換棒600の近位端部620に置か
れ、そして栓塞子310の遠位先端342が体腔を取り
囲む皮膚と接触するまで、交換棒に沿って滑り入れられ
る。次に、トロカール300は、トロカールカニューレ
管420が目標外科手術部位の近位位置に配設されるま
で、筋系、筋膜と体腔を包囲する下側組織を通ってねじ
入れられる。それから、トロカール栓塞子取手315に
おけるタブ330は、内側に変位され、そして近位後方
力が、交換棒を把持しているトロカール取手315に課
せられ、その結果、タブ332は、空洞490から解除
され、そしてトロカール310と交換棒600は、体腔
とトロカールカニューレ400から同時に抜去される。
栓塞子340と交換棒600がカニューレ取手440を
出る時、フラッパ弁500は、シールリング489に対
して据付けられる。これは、初期トロカールカニューレ
50よりも体腔へより大きな経路を有するトロカールカ
ニューレ400を設ける。
【0036】図7を参照すると、本発明のトロカールカ
ニューレ50が、哺乳動物の体腔160に隣接する身体
壁230を挿通して示される。トロカールカニューレ5
0の取手55は、身体壁230の外部に位置付けられ
る。取手55の内部は、取手55を通して可視である。
(内視鏡の如く)内視鏡外科手術器械165の遠位端部
166は、トロカール取手55を通して可視であり、フ
ラッパ弁100、空洞75を通ってトロカールカニュー
レ管80の近位端部90の方に孔62を通って操作され
るのが観察される。フラッパ弁100の位置は、取手5
5を通して可視である。例示の目的のために、弁145
は不図示であるが、管状区分140は図示される。一般
に、弁145は必要である。
【0037】図5に示された如く、本発明のトロカール
カニューレ50は、哺乳類の身体壁230を通って体腔
160に挿入されて示される。内視鏡針把持器170、
内視鏡針175と縫糸180は、トロカールカニューレ
50への挿入前で示される。トロカールカニューレ50
の内部は、カニューレ壁を通して可視である。フラッパ
弁100の位置はまた、カニューレを通して可視であ
る。
【0038】図6を参照すると、本発明の2つのトロカ
ールカニューレ50は、身体壁230を通って哺乳動物
の体腔60に位置付けられて示される。第1トロカール
カニューレ50は、内視鏡240が挿通された体腔23
0に挿入されて示される。フラッパ弁100の位置は、
取手55を通して可視であり、そして内視壁240は、
取手55と管80を通して可視である。内視壁は、ビデ
オモニターへ出力するように構成される。内視鏡針把持
器170、内視鏡針175と縫糸180は、第2トロカ
ールカニューレ50に挿入されて示される。把持器17
0と縫糸190は、取手5を通して直接に可視である。
把持器170の端部、針180と縫糸190は、内視鏡
240を介してトロカールカニューレ管80を通して可
視である。
【0039】トロカールは、従来、被験体の体腔におけ
る手術部位への接近を設けるために使用された。トロカ
ールは、一般に、トロカールの遠位端部を被験体の外皮
に押すことにより、挿入される。挿入部位は、体腔内の
目標手術部位への最適接近を設けるように外科医によっ
て選択される。トロカール栓塞子の穿刺先端が被験体の
皮膚、下側脂肪組織、筋肉と筋膜に効果的に貫通する如
く、十分な力が、トロカールの縦軸に沿った方向におい
てトロカール取手に加えられる。しかし、トロカール3
00の如く大径トロカールが前述の如く挿入される。そ
れから、トロカールの遠位端部は、目標手術部位への接
近のために有効な位置まで外科医によって配置される。
それから、トロカール栓塞子は、後方力をトロカール取
手に加えることにより、トロカールカニューレの近位端
部を通して抜去される。それから、トロカールカニュー
レは、被験体の体腔への通路として使用される。
【0040】図5、図6、図7と図8を参照すると、カ
ニューレを通して内部が可視の本発明のトロカールカニ
ューレを使用時に、外科医は、トロカールカニューレを
通して、外科用器械、ステープル、針、縫糸、電極、組
織と組織試料、医薬、任意かつすべての他の医療装置又
は投薬システムの通過を観察する。図5〜図8に示され
た如く、例えば、外科医は、被験体の外部に位置するト
ロカールカニューレ50の部分、一般に、トロカールカ
ニューレ取手55を通して直接に、あるいは内視鏡24
0を使用して間接的に、体腔160内に位置するトロカ
ールカニューレ管80を通してトロカールカニューレ5
0の内部を観察する。外科医はまた、挿入中、本発明の
トロカール10のトロカール栓塞子20を観察する。本
発明のトロカール10は、従来のトロカールと比較し
て、内視鏡240での観察がより容易であり、これによ
り、体腔160への挿入と位置付けを容易にする。この
改良可視性は、トロカールの挿入によって生ずる内部器
官への損傷、又は内部器官の転位を予防するために役立
つ。本発明のトロカールカニューレ50は、フラッパ弁
100又はガス注入弁145を操作することにより、ガ
ス注入放出のために使用される。シールリング81とと
もにフラッパ弁100の位置とその状態は、トロカール
カニューレ取手55を通して可視である。フラッパ弁5
00の位置は、取手440を通して同様に可視である。
【0041】本発明の内視鏡外科手術法は、本発明のト
ロカールカニューレ50と400の如くトロカールカニ
ューレを通して内部が可視であるトロカールカニューレ
を有する、トロカール10とトロカール300の如く、
本発明のトロカールを使用する。外科手術法は、初期的
に、被験体の用意と、従来の内視鏡手技を使用した、被
験体の体腔への本発明のトロカール、例えば、トロカー
ル10の挿入に係わる。内視鏡手技は、腹腔鏡の教科書
(Textbook of Laparoscop
y)、Jaroslav F.Hulka、M.D.、
GruneとStratton、Inc.、New Y
ork(1985)と、外科医のための腹腔鏡(Lap
aroscopy For Surgeons)、Ba
rry A.Salky、M.D.、IGAKUSHO
IN医学出版社、New York(1990)におい
て開示され、これらは参照として編入される。それか
ら、トロカール栓塞子20は抜去され、そしてトロカー
ルカニューレ50は、図5、図6と図7に示された如
く、体腔160への通路として利用できる。トロカール
カニューレ50の如く本発明のトロカールカニューレを
使用する時、トロカールカニューレ取手55は、一般
に、カニューレ管80の遠位端部85が体腔160内に
ある間、身体壁230の外部に配設されることが見られ
る。各種の従来の内視鏡外科用器械、外科用ステープ
ラ、縫糸、針、医薬、組織、組織試料、投薬器、電気外
科用装置、電極等が、トロカールカニューレ50を通し
て挿入され、従来の内視鏡手技が使用された目標手術部
位へ操作される。
【0042】本発明の内視鏡手術法において、外科医
は、手順の少なくとも部分中、内部が可視の本発明のト
ロカールカニューレ、例えば、トロカールカニューレ5
0を貫通する前述の装置、組織、等の通過と操作を視覚
的に観察する。これは、被験体の外部のトロカールカニ
ューレの部分、典型的に、トロカールカニューレ取手5
5を通した直接の観察と、被験体の体腔160の内側に
あるトロカールカニューレ管80を通した内視鏡を介し
た間接の観察により行われる。
【0043】本発明の外科手術法を使用する時、外科医
に利用できる可視入力により、外科医は、トロカールカ
ニューレ50を通してより容易に操作することができ
る。外科医はまた、フラッパ弁100の位置を視覚的に
監視し、フラッパ弁100が適正に据付けられているか
を判定することができる。さらに、トロカールカニュー
レ50とフラッパ弁100は、ステープル、針、組織、
等の如く、トロカールカニューレ取手55、カニューレ
管80内、あるいはフラッパ弁100の回りに留まる物
体に対して監視される。外科医はまた、適切な把持器械
をトロカールカニューレ50に挿入し、器械を物体の部
位へ操作し、それから、物体を把持して、トロカールカ
ニューレ50の通路からそれを抜去することにより、そ
のような物体を取り除くための即時の措置を講ずる。手
術手順が、目標手術部位において完了した時、すべての
器械、針、余分のステープル、余分の縫糸、自由組織等
が、手順の少なくとも部分中、外科医がトロカールカニ
ューレ50の内部を観察しながら、トロカールカニュー
レを通して除去される。それから、トロカールカニュー
レ50は抜去され、挿入部位が、切開の縫合、外科用ス
テープリング、包帯、又はそれらの組み合わせの如く従
来の技術を使用して閉じられる。トロカール10とトロ
カールカニューレ50を参照した手術手順のこの議論
は、トロカールカニューレ400とトロカール300を
含む本発明のすべてのトロカールに等しく適用できる。
【0044】各種の形式の内視鏡手技が、胸腔と腹腔に
おいて、本発明のトロカールを使用して行われる。外科
手技は、胆嚢切除、虫垂切除、迷走神経切断、子宮摘
出、肺の楔状切除、吻合、ヘルニア造影等の如く従来の
内視鏡手順を含む。しかし、本発明の外科手術法は、す
べての内視鏡手術手順に適用できる。
【0045】本発明のトロカールカニューレは、トロカ
ールカニューレの内部をトロカールカニューレを通して
可視にする従来の医療グレード材料から従来の製造技術
を使用して構成される。ポリカーボネート、アクリレー
ト、ウレタン、ポリ塩化ビニルとそれらのコポリマーの
如く透明なプラスチック材料とともに、クリア複合樹脂
又は共押出成型樹脂系等の如く透明プラスチック材料
が、一般に使用される。透明は、材料を通して可視であ
る如く、材料に光を透過させる能力を意味すると規定さ
れる。
【0046】透明なポリカーボネート材料を使用するこ
とが、特に好ましい。ガラスの如く他の透明な材料も、
付帯する不都合を受容できるならば使用しても良い。透
明な材料は、所望ならば、透明度を保持しながら、透明
材料を彩色するために有効な放射線不透過性を含む十分
な量の従来の染料と顔料で彩色される。本発明のトロカ
ールカニューレは、好ましくは、完全に透明材料から構
成することが考えられる。しかし、カニューレはまた、
部分的に従来の不透明材料から、そして部分的には、カ
ニューレの外部からある角度で見た時、トロカールカニ
ューレの内部を可視にするために有効な十分な量の透明
材料で従来の製造技術を使用して構成しても良い。例え
ば、トロカールカニューレ50の縦軸に沿って、カニュ
ーレの半分は透明とし、そして他方の半分を不透明とす
る。さらに、いろいろな形状の透明窓が、トロカールカ
ニューレ管80とトロカールカニューレ取手55に位置
することができる。
【0047】技術における当業者は、何らかの不都合が
存在しても受容する用意があるならば、本発明のトロカ
ールカニューレ、例えば、トロカールカニューレ50
は、内部が可視のトロカールカニューレ取手55又はト
ロカールカニューレ管80のいずれかで構成し、他方の
片を不透明材料から構成しても良い。
【0048】本発明のトロカールカニューレの壁厚は、
必要な機械的強度を効果的に設けるために十分な厚さで
あるが、トロカールの内部をトロカールカニューレを通
して可視にする。壁厚は、トロカールカニューレ管の直
径とその長さとともに、カニューレ取手のサイズに依存
する。機械的強度は、曲げ強さ、耐座屈性、せん断強
度、最大負荷の下での最大許容たわみ、熱膨張及び収
縮、シェル強度、圧力定格、安全因子等を含むトロカー
ルの有効な機能のために従来必要な機械的特性を意味す
ると規定される。
【0049】次の実施例は、本発明の原理と実施を例示
する。
【0050】実施例1 従来サイズ及び重量の豚が、予期切開の領域における表
皮の抜毛、従来の流体による洗浄とすすぎ洗い、従来の
ヨウ素溶液の塗布を含む従来の技術を使用して、外科手
術のために準備された。動物は、従来の手術台において
横臥位置にされ、そして滅菌布で覆われた。動物は、麻
酔状態を誘導するために有効な十分な服用量の従来の麻
酔薬で麻酔された。
【0051】動物は、気管内管とともにカニューレを挿
入され、従来の麻酔装置に接続され、必要に応じて換気
された。動物の腹腔は、炭酸ガスにより従来の方法にお
いてガス注入され、幾つかの従来のトロカールが、腹腔
に挿入された。そして栓塞子が抜去され、その結果、ト
ロカールカニューレが、腹腔に残された。内視鏡は、ト
ロカールカニューレの一つを通して挿入された。内視鏡
は、ビデオモニターに連結された。それから、交換棒6
00が、従来のトロカールカニューレの一つに挿入さ
れ、そしてカニューレが抜去され、交換棒600の遠位
端部610を体腔に残した。本発明の18mmトロカー
ル300が、交換棒600の上に置かれ、そして身体壁
を通してカニューレ管420が目標手術部位に近接して
位置付けられた体腔にトロカール栓塞子端部342をね
じ入れることにより、体腔内に位置付けられた。交換棒
600とトロカール栓塞子310は、同時に抜去され、
そして18mmのトロカールカニューレ400は、体腔
への通路として使用された。結腸切除が行われた。18
mmのステープル/カッター装置と5mm及び10mm
把持器を含む各種の器械が、18mmのトロカールカニ
ューレ400を通して挿入された。18mmトロカール
カニューレ400の内部は、器械がトロカールカニュー
レ400を通して挿入され、トロカールカニューレ40
0から除去される手順中観察された。トロカールカニュ
ーレ管420の内部は、内視鏡を使用して観察され、一
方、トロカールカニューレ取手400の内部は外科医に
よって直接に観察された。
【0052】使用された18mmトロカールカニューレ
400は、本発明のトロカールカニューレであった。ト
ロカールカニューレ管420とトロカールカニューレ取
手440は、クリアな透明ポリカーボネートから構成さ
れ、その結果トロカールカニューレ管480の内部とト
ロカール取手440の内部は、トロカールカニューレを
通して可視であった。トロカールカニューレ400は、
透明度を保持しながら、必要な機械的強度を有効に設け
るために十分な壁厚であった。フラップ弁500は、器
械がトロカールカニューレ400に挿入され、トロカー
ルカニューレ400から除去された時、可視であった。
同様に、トロカールカニューレ管420の内部と、外科
用器械がトロカールカニューレに挿入された被験体の内
部の一部は、外科手術手順中、内視鏡によってトロカー
ルカニューレ管を通して可視であった。
【0053】実施例2 人の患者が、従来の準備技術を使用して外科手術のため
に準備され、十分な服用量の従来の麻酔薬を使用して有
効に麻酔をかけられる。患者は、従来の麻酔装置と、必
要に応じて、換気装置に接続される。ガス注入と内視鏡
の挿入を含む、従来の内視鏡準備手順の使用後、本発明
のトロカール10は、目標手術部位の近接における患者
の外皮にトロカール10の遠位端部を押すことにより、
患者の腹腔に挿入される。トロカール栓塞子20の穿刺
先端24を患者の皮膚と下側の脂肪、筋肉組織と筋膜に
穿刺させるために有効な十分な力が、外科医によってト
ロカール取手30に及ぼされ、これにより、目標手術部
位の近接にある体腔160における位置にトロカールの
端部をもっていく。外科医は、内視鏡240を介して体
腔160に侵入するトロカール10の遠位端部を容易に
観察することができ、外科医は、トロカール10をさら
に正確に位置付け、内部器官への損傷を回避する。それ
から、トロカール栓塞子20は、トロカールカニューレ
50から抜去される。従来の内視鏡器械を使用して、目
標部位において切開が為され、一片の組織が、把持器で
組織を把持し、トロカールカニューレ50を通して組織
を抽出することにより取り出される。外科医は、内視鏡
ビデオモニターにおいて、トロカールカニューレ管80
に侵入して操作される組織を観察する。外科医は、トロ
カールカニューレ取手55とフラッパ弁100を通って
トロカールカニューレ取手55の遠位端部66外に案内
される組織を直接に視覚的に観察する。手術手順中、外
科医は、弁100が適正に据付けられていることをチェ
ックするために、トロカール取手におけるフラッパ弁1
00を観察する。
【0054】それから、外科医は、トロカールカニュー
レ50を通して、内視鏡縫合把持器を使用して、内視鏡
外科用針と縫糸を挿入する。外科医は、縫糸把持器、針
と縫糸をカニューレ取手55を通ってフラッパ弁100
の回りを、カニューレの内部の直接の観察によりカニュ
ーレ管80に案内することができる。外科医は、従来の
内視鏡手技を使用して、目標手術部位において切開を縫
合し、そしてトロカールカニューレを通して外科用針と
余分な縫糸を抜去する。外科医は、挿入及び抜去中、ト
ロカールカニューレ取手55を通過する針と縫糸を視覚
的に観察し、そしてフラッパ弁100の回りからトロカ
ールカニューレ管80を通過する針と縫糸を視覚的に案
内する。
【0055】内視鏡を使用して、外科医は、挿入及び抜
去中、針と縫糸がトロカールカニューレ管80を通過す
るのを観察する。
【0056】次に、トロカールカニューレ50が抜去さ
れ、そしてトロカール挿入部位は、従来のテープ、縫
合、及び/又はステープリング技術により閉じられる。
処置中、外科医は、直接又は内視鏡を介して、トロカー
ルカニューレ管80の内部とトロカールカニューレ取手
55の内部を視覚的に観察することができる。さらに、
外科医は、適正な据付けを保証するために、処置中フラ
ッパ弁100を視覚的に観察することができる。
【0057】トロカールカニューレの内部がトロカール
カニューレの壁を通して外部観察点から可視になるトロ
カールカニューレを有する本発明のトロカールに付随し
て多数の利点がある。トロカールカニューレを通した内
視鏡器械、縫糸、ステープル、投薬器、医薬等の挿入
と、トロカールカニューレを通した内視鏡器械、縫糸、
ステープル、組織標本等の抽出は、トロカールカニュー
レを通してトロカールカニューレの内部を観察すること
により、始めて外科医によって可視になる。対照的に、
従来のトロカールカニューレは、不透明材料から構成さ
れ、このため、トロカールカニューレの内部をトロカー
ルカニューレを通して観察できない。
【0058】しばしば、内視鏡手順の途中に、外科医
が、患者の体腔からステープル、針等を抜去することが
必要である。ステープル、針等が、外科医によりトロカ
ールカニューレに偶然に残されることは、異常ではな
い。従来のトロカールカニューレにおいて、外科医が、
針又はステープルがトロカールカニューレに残されるこ
とを確かめる方法はない。外科医は、失った針又はステ
ープルを探さなければならず、患者の内部で失ったとす
ると、処置を不必要に長引かせ、患者を不必要な危険に
さらす。本発明のトロカールカニューレにより、外科医
は、トロカールカニューレを通してトロカールカニュー
レの内部を事実上無制限に見ることができる。本発明の
トロカールカニューレ管に残されたステープル又は針
は、内視鏡モニターにおいて外科医によって即座に観察
される。同様に、トロカールカニューレの取手に残され
た針又はステープルは、外科医によって直接に可視とな
る。いずれにせよ、外科医は、この付加的な視覚入力に
基づいて、残された物体を除去するために即時の措置を
講じて、物体の不必要な探索と患者への付随した危険を
除去する。
【0059】本発明のトロカールカニューレ、例えば、
トロカールカニューレ50の別の利点は、トロカールカ
ニューレ取手55におけるフラッパ弁100の可視性で
ある。フラッパ弁100は、内視鏡器械の挿入を許容す
るために(旋回により)変位するように機能する。器械
が回収される時、フラッパ弁100は閉じ、気密シール
を設ける。完全据付位置からのフラッパ弁100のわず
かな変位は、ガス漏れを生ずる。この変位は、針、ステ
ープル又は組織等がフラッパ弁100とシールリング8
1によって形成したフラッパ弁座の間に残されることに
より生ずる。従来のトロカールカニューレはフラッパ弁
位置表示器を有するが、表示器は、一般に、わずかな変
位で外科医に警告するほど感応的ではない。問題は、外
科医がそれを検出することができるならば、改善され
る。漏れがある従来のトロカールは、漏れが停止されな
いならば、除去かつ交換されなければならない。これ
は、処置を長引かせ、患者を付加的な危険にさらす。本
発明のトロカール、トロカールカニューレと方法は、カ
ニューレが体腔に挿入されている間、外科医がフラッパ
弁を観察点検することにより、この問題を除去する。ト
ロカールカニューレの内部の状態に関する視覚入力によ
り、外科医は、フラッパ弁又はトロカール取手から物体
を取り除き、弁を気密状態に再据付けするために即時の
措置を講ずることができる。処置手順の長さは、新カニ
ューレが患者に導入される必要はなく、患者への付随す
る危険が除去されるために短縮される。
【0060】本発明のトロカール、トロカールカニュー
レと方法のさらに別の利点は、組織標本がトロカールカ
ニューレを通して容易に操作されることである。前述の
如く、従来の不透明トロカールを使用する時、外科医
は、組織がトロカールカニューレ管の遠位端部に侵入す
る時から組織標本がフラッパ弁を通過してトロカールカ
ニューレ取手の遠位端部を出るまで、視覚入力を有さな
い。組織標本は、従来のトロカールカニューレにおいて
損傷又は損失されることがある。さらに、損失した組織
は、トロカールを通って体腔に落下するかもしれない。
例えば、試料は、フラッパ弁において留まることもあ
る。本発明のトロカールカニューレと方法は、外科医が
トロカールカニューレを通して組織試料を容易に操作す
ることができることにより、これらの問題を克服するた
めに役立つ。外科医は、例えば、方法を使用する時、本
発明のトロカール10とトロカールカニューレ50は、
組織がカニューレ50の遠位端部85に侵入する瞬間か
ら組織試料がカニューレ取手55の近位端部から出され
る瞬間まで、組織試料を観察することができる。この操
作性の改善は、トロカールカニューレを通して抽出され
る組織への損傷の可能性を除去又は最小にする。損傷さ
れる組織は、使用できず、外科医が組織抽出を再び行う
ことを必要とし、再び処置手順を不必要に長引かせ、患
者を付加的な危険にさらす。本発明のトロカールカニュ
ーレと方法の使用は、抽出組織への損傷又は損失を縮小
又は除去する。しばしば、組織標本の損失又は損傷は、
重大となり、例えば、潜在性の癌組織標本の抽出におい
て、生命さえも脅かす。
【0061】本発明のトロカールカニューレと方法に関
連してさらに付加的な利点をある。電子切断及び凝固器
具の如く内視鏡手技のための電気外科用装置を使用する
ことが、一般である。これらの工具が絶縁故障を有する
ならば、可視の電気アーク又は放電を生ずる接地が、患
者への電気外科用装置の挿入により発生する。不正な絶
縁から生ずる電気外科用工具のアークは、潜在的に生命
を脅かす。従来のトロカールカニューレにおいて、アー
クは、電気外科用工具がトロカールカニューレ管の遠位
端部を出るまで可視ではなく、そして不透明なカニュー
レ管では、カニューレ管の外部のアークの外科医の視野
を遮る。本発明のトロカールカニューレと方法を使用す
る時、電気アークは、トロカールカニューレへの挿入に
より即時に観察される。さらに、挿入後、アークはトロ
カールカニューレを通して見られる。それから、外科医
は、電気外科手順の開始の前に故障装置を回収すること
ができる。これは、故障の電気外科用装置への患者の露
呈を最小にし、これにより、患者への大きな危険のおそ
れをさらに縮小する。
【0062】しばしば、精巧なもろい腹腔鏡器械が、ト
ロカールカニューレに挿通され、トロカールカニューレ
から抜去されなければならない。そのような器械の例と
しては、把持器、解剖器具、針保持器、縫合輪適用器、
クリップ適用器、焼灼装置、レーザーワイヤ又は案内、
ステープリング器械、内視鏡カメラと他の器械がある。
そのような器械が、従来のトロカールカニューレへの挿
通中と抜去中に損なわれることがある。前述の如く、従
来のトロカールカニューレへの器械の挿通とそれらから
の器械の抜去は、外科医が視覚的入力を有さない内視鏡
手順の単一フェーズに行われるが、このフェーズは、極
めて重要である。器械は、感覚的に従来のトロカールカ
ニューレを通して案内されなければならない。図7を参
照すると、技術における当業者は、器械が、取手囲い6
0におけるフラッパ弁100、ガス注入弁導管140と
カニューレ管80の近位孔90を通して及び/又は回り
で注意深く操作されなければならないことを認めるであ
ろう。器械165がフラッパ弁100を通して操作され
る時、例えば、器械の遠位端部166は、カニューレ管
80の近位開口90の両側においてカニューレ取手囲い
60の内部の遠位端部をたたくことがあり、外科医が器
械をカニューレ管80に押し込もうとするならば、器械
への損傷を生ずる。本発明のトロカール、トロカールカ
ニューレと方法により、外科医は、トロカールカニュー
レの全通路において器械により、直接又は内視鏡を介し
て、視覚接触を維持することができる。そのような連続
視覚接触は、器械を損傷する危険を実質的に縮小し、こ
れにより、内視鏡手術手順を行う能力を改善する。さら
に、外科医はトロカールを通して通路を視覚的に観察す
ることができるために、トロカールカニューレ、例え
ば、器械類がフラッパ弁を損傷する可能性を縮小する。
【0063】本発明のトロカールカニューレと方法のさ
らに別の利点は、トロカール挿入と抜去が、驚異的かつ
不測的に容易であることである。体腔内の内視鏡からの
光は、本発明のトロカールカニューレ管を容易に照明す
る。すなわち、トロカールカニューレは、光伝達特性を
有する。これは、不透明カニューレ管を有する従来のト
ロカールと比較して、挿入と置換を容易にする。この改
良可視性は、トロカールカニューレの挿入と抜去に関連
した危険を減少させる。その危険は、外科医が内部器官
と血管を不注意に穿刺することを含む。
【0064】本発明のトロカール、トロカールカニュー
レと方法は、従来のトロカールとトロカールカニューレ
とともに、そのような従来のトロカールとトロカールカ
ニューレを使用する方法に対して多数の利点を有するこ
とが見られる。これらの利点の非常に重要な結果は、従
来のカニューレと方法に関連した多数の欠点が、除去又
は非常に縮小される。
【0065】この発明は詳細な実施態様を参照して示さ
れ、記載されたが、技術における当業者には、形態と詳
細におけるいろいろな変形が、発明の精神と範囲に反す
ることなく行われることが理解されるものである。
【0066】本発明の主なる特徴及び態様は以下のとお
りである。
【0067】1.内部貫通通路を有するトロカールカニ
ューレにおいて、伸長トロカールカニューレ管と、該カ
ニューレ管を取り付けるためのトロカールカニューレ取
手とを具備し、この場合該トロカールカニューレ管とト
ロカールカニューレ取手の内部通路が、管と取手を通し
て可視であるトロカールカニューレ。
【0068】2.取手が、通路を密封するための弁手段
をさらに具備する上記1に記載のトロカールカニュー
レ。
【0069】3.挿通された部材を密封係合するために
カニューレ取手への入口の回りに取り付けた密封手段を
さらに具備する上記2に記載のトロカールカニューレ。
【0070】4.カニューレが、ポリカーボネート、ア
クリレート、ウレタン、ポリ塩化ビニル、それらのコポ
リマー、クリア複合樹脂、共押出樹脂から成るグループ
から選択された透明材料を具備する上記1に記載のトロ
カールカニューレ。
【0071】5.材料が、ポリカーボネートを具備する
上記4に記載のトロカール。
【0072】6.カニューレ管が、管を通して可視な内
部を具備し、そして取手が不透明である上記1に記載の
トロカールカニューレ。
【0073】7.取手が、可視な内部を具備し、管が不
透明である上記1に記載のトロカールカニューレ。
【0074】8.カニューレ壁が、透明でありながら、
機械的強度を有効に設けるために十分な厚さを具備する
上記1に記載のカニューレ。
【0075】9.カニューレの内部をカニューレを通し
て可視にしておきながら、カニューレを着色するために
有効な十分な量の顔料又は染料をさらに具備する上記1
に記載のカニューレ。
【0076】10.近位端部と遠位端部を有し、遠位端
部は先端を有する伸長トロカール栓塞子と、トロカール
栓塞子を収容するための内部貫通通路を有する伸長トロ
カールカニューレであり、伸長トロカールカニューレ管
と該カニューレ管を取り付けるためのトロカールカニュ
ーレ取手とを有する伸長トロカールカニューレとを具備
し、この場合トロカールカニューレの内部が、トロカー
ルカニューレを通して可視であるトロカール。
【0077】11.栓塞子が、遠位端部において鋭い穿
刺先端を具備する上記10に記載のトロカール。
【0078】12.拡張位置と引込み位置の間で可動な
トロカール栓塞子の回りに滑り可能に取り付けた、遠位
端部と近位端部を有する保護管であり、該栓塞子の回り
に同心に配設した保護管と、管を拡張位置に移動させて
穿刺先端を覆うために、保護管の近位端部に作用する偏
向手段とをさらに具備する上記11に記載のトロカー
ル。
【0079】13.トロカールカニューレが、通路を密
封するための弁手段をさらに具備する上記10に記載の
トロカール。
【0080】14.トロカールカニューレが、挿通され
た部材を密封係合するためにカニューレ取手への入口の
回りに取り付けた密封手段をさらに具備する上記13に
記載のトロカール。
【0081】15.トロカールを使用して哺乳動物に内
視鏡手術を行う方法において、トロカールカニューレ
が、遠位端部と近位端部を有する伸長トロカールカニュ
ーレ管とトロカールカニューレ管の近位端部を取り付け
るためのトロカールカニューレ取手を有し、トロカール
カニューレの内部が、カニューレを通して可視であるよ
うな貫通通路を有するトロカールカニューレと伸長トロ
カール栓塞子を具備するトロカールを体腔に挿入するこ
とと、トロカールカニューレからトロカール栓塞子を抜
去することと、体腔内で内視鏡手術手順を行うために、
体腔への通路としてトロカールカニューレを使用するこ
とと、手順の少なくとも一部中、カニューレを通してカ
ニューレの内部を観察することとを含む方法。
【0082】16.トロカールが、鋭い遠位穿刺先端を
具備する上記15に記載の方法。
【0083】17.トロカール栓塞子が、拡張位置と引
込み位置の間で可動な栓塞子の回りに滑り可能に取り付
けた、遠位端部と近位端部を有する保護管であり、該栓
塞子の回りに同心に配設した保護管と、管を拡張位置に
移動させて穿刺先端を覆うために、保護管の近位端部と
して作用する偏向手段とをさらに具備する上記15に記
載の方法。
【0084】18.トロカールカニューレが、通路を密
封するための弁手段をさらに具備する上記15に記載の
方法。
【0085】19.トロカールカニューレが、挿通され
た部材を密封係合するためのカニューレ取手への入口の
回りに取り付けた密封手段をさらに具備する上記15に
記載のトロカール。
【0086】20.カニューレが、ポリカーボネート、
アクリレート、ウレタン、ポリ塩化ビニル、それらのコ
ポリマー、クリア複合樹脂、共押出樹脂から成るグルー
プから選択された透明材料を具備する上記15に記載の
トロカールカニューレ。
【0087】21.材料が、ポリカーボネートを具備す
る上記20に記載のトロカール。
【0088】22.カニューレ管が、管を通して可視な
内部を具備し、そして取手が不透明である上記15に記
載のトロカールカニューレ。
【0089】23.取手が、可視な内部を具備し、管が
不透明である上記15に記載のトロカールカニューレ。
【0090】24.カニューレ壁が、透明でありなが
ら、機械的強度を有効に設けるために十分な厚さを具備
する上記15に記載のカニューレ。
【0091】25.カニューレの内部をカニューレを通
して可視にしておきながら、カニューレを着色するため
に有効な十分な量の顔料又は染料をさらに具備する上記
15に記載のカニューレ。
【0092】26.貫通通路を有するトロカールカニュ
ーレを使用して哺乳動物に内視鏡手術を行う方法におい
て、遠位端部と近位端部を有する伸長トロカールカニュ
ーレ管と、トロカールカニューレ管の近位端部を取り付
けるためのトロカールカニューレ取手を有する内部が可
視なトロカールカニューレを体腔に挿入することと、体
腔内で内視鏡手術手順を行うために、体腔への通路とし
てトロカールカニューレを使用することと、手順の少な
くとも一部中、カニューレを通してカニューレの内部を
観察することとを含む方法。
【0093】27.トロカールカニューレが、通路を密
封するための弁手段をさらに具備する上記26に記載の
方法。
【0094】28.トロカールカニューレが、挿通され
た部材を密封係合するためにカニューレ取手への入口の
回りに取り付けた密封手段をさらに具備する上記26に
記載のトロカール。
【0095】29.カニューレが、ポリカーボネート、
アクリレート、ウレタン、ポリ塩化ビニル、それらのコ
ポリマー、クリア複合樹脂、共押出樹脂から成るグルー
プから選択された透明材料を具備する上記26に記載の
トロカールカニューレ。
【0096】30.材料が、ポリカーボネートを具備す
る上記29に記載のトロカール。
【0097】31.カニューレ管が、管を通して可視な
内部を具備し、そして取手が不透明である上記26に記
載のトロカールカニューレ。
【0098】32.取手が、可視な内部を具備し、管が
不透明である上記26に記載のトロカールカニューレ。
【0099】33.カニューレ壁が、透明でありなが
ら、機械的強度を有効に設けるために十分な厚さを具備
する上記26に記載のカニューレ。
【0100】34.カニューレの内部をカニューレを通
して可視にしておきながら、カニューレを着色するため
に有効な十分な量の顔料又は染料をさらに具備する上記
26に記載のカニューレ。
【0101】35.伸長トロカール栓塞子と貫通通路を
有する伸長トロカールカニューレを具備するトロカール
を使用する方法であり、この場合トロカールは、哺乳動
物の体腔に挿入され、そして栓塞子はカニューレから抜
去され、これにより、体腔へカニューレによる通路を設
ける方法において、改良が、遠位端部と近位端部を有す
る伸長トロカールカニューレ管と、カニューレ管の近位
端部を取り付けるためのトロカールカニューレ取手を具
備するトロカールカニューレを使用することを含み、こ
の場合トロカールカニューレの内部が、トロカールカニ
ューレを通して可視である改良。
【0102】36.トロカール栓塞子が、鋭い遠位穿刺
点を具備する上記35に記載の方法。
【0103】37.トロカール栓塞子が、拡張位置と引
込み位置の間で可動なトロカール栓塞子の回りに滑り可
能に取り付けた、遠位端部と近位端部を有する保護管で
あり、該栓塞子の回りに同心に配設した保護管と、管を
拡張位置に移動させるために、保護管の近位端部に作用
する偏向手段とをさらに具備する上記35に記載の方
法。
【0104】38.トロカールカニューレが、通路を密
封するための弁手段をさらに具備する上記35に記載の
方法。
【0105】39.トロカールカニューレが、挿通され
た部材を密封係合するためのトロカールカニューレへの
入口の回りに取り付けた密封手段をさらに具備する上記
35に記載の方法。
【0106】40.カニューレが、ポリカーボネート、
アクリレート、ウレタン、ポリ塩化ビニル、それらのコ
ポリマー、クリア複合樹脂、共押出樹脂から成るグルー
プから選択された透明材料を具備する上記35に記載の
トロカールカニューレ。
【0107】41.材料が、ポリカーボネートを具備す
る上記40に記載のトロカール。
【0108】42.カニューレ管が、管を通して可視な
内部を具備し、そして取手が不透明である上記35に記
載のトロカールカニューレ。
【0109】43.取手が、可視な内部を具備し、管が
不透明である上記35に記載のトロカールカニューレ。
【0110】44.カニューレ壁が、透明でありなが
ら、機械的強度を有効に設けるために十分な厚さを具備
する上記35に記載のカニューレ。
【0111】45.カニューレの内部をカニューレを通
して可視のまま、カニューレを着色するために有効な十
分な量の顔料又は染料をさらに具備する上記35に記載
のカニューレ。
【0112】46.伸長トロカールカニューレ管と管を
取り付けるためのトロカールカニューレ取手を具備する
トロカールカニューレを使用する方法であり、この場合
トロカールカニューレは、哺乳動物の体腔に挿入され、
これにより、体腔へのカニューレによる通路を設ける方
法において、改良が、遠位端部と近位端部を有する伸長
トロカールカニューレ管と、カニューレ管の近位端部を
取り付けるためのトロカールカニューレ取手を具備する
トロカールカニューレを使用することを含み、この場合
トロカールカニューレの内部が、トロカールカニューレ
を通して可視である改良。
【0113】47.トロカールカニューレが、通路を密
封するための弁手段をさらに具備する上記46に記載の
方法。
【0114】48.トロカールカニューレが、挿通され
た部材を密封係合するためにトロカールカニューレへの
入口の回りに取り付けた密封手段をさらに具備する上記
46に記載の方法。
【0115】49.カニューレが、ポリカーボネート、
アクリレート、ウレタン、ポリ塩化ビニル、それらのコ
ポリマー、クリア複合樹脂、共押出樹脂から成るグルー
プから選択された透明材料を具備する上記46に記載の
トロカールカニューレ。
【0116】50.材料が、ポリカーボネートを具備す
る上記49に記載のトロカール。
【0117】51.カニューレ管が、管を通して可視な
内部を具備し、そして取手が不透明である上記46に記
載のトロカールカニューレ。
【0118】52.取手が、可視な内部を具備し、管が
不透明である上記46に記載のトロカールカニューレ。
【0119】53.カニューレ壁が、透明でありなが
ら、機械的強度を有効に設けるために十分な厚さを具備
する上記46に記載のカニューレ。
【0120】54.カニューレの内部をカニューレを通
して可視にしておきながら、カニューレを着色するため
に有効な十分な量の顔料又は染料をさらに具備する上記
46に記載のカニューレ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトロカールの実施態様の斜視図であ
る。
【図2】本発明のトロカール栓塞子とトロカールカニュ
ーレの平面図である。
【図3】本発明のトロカールカニューレの斜視図であ
る。
【図4】トロカールカニューレ取手の遠位端部の拡大部
分斜視図である。
【図5】トロカール栓塞子の抜去後と針把持器により保
持した内視鏡縫糸と針の挿入前の、哺乳動物の体腔へ挿
入された本発明のトロカールカニューレを示す。
【図6】トロカールカニューレを通して体腔に置かれ、
トロカールカニューレ管とトロカールカニューレ取手を
通して可視な外科手術器械を示す。
【図7】哺乳動物の腹腔壁に挿入された本発明のトロカ
ールカニューレを示し、かつ外科手術器械が操作される
時のトロカールカニューレ取手の内部をさらに示す。
【図8】本発明のトロカール栓塞子とトロカールカニュ
ーレ組立品の代替的な実施態様の斜視図である。
【図9】図8のトロカール栓塞子とトロカールカニュー
レの平面図である。
【符号の説明】
10 トロカール 20 トロカール栓塞子 50 トロカールカニューレ 55 トロカールカニューレ取手 80 トロカールカニューレ管 85 開遠位端部 90 開近位端部
フロントページの続き (72)発明者 ランデイ・アール・スチーブンス アメリカ合衆国オハイオ州45014フエア フイールド・レイクミシガンドライブ 5699 (56)参考文献 特開 平2−65854(JP,A) 特開 昭56−148332(JP,A) 特開 昭63−49125(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 1/00 - 1/32 A61B 17/34

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部貫通通路を有するトロカールカニュ
    ーレにおいて、細長いトロカールカニューレ管と、該カ
    ニューレ管を取り付けるためのトロカールカニューレ取
    手とを具備し、該トロカールカニューレ取手は、通路を密封するための
    弁手段を具備し、 該トロカールカニューレ取手は、挿通された部材を密封
    係合するために、その入口の回りに取り付けた密封手段
    を具備し、 該トロカールカニューレ管とトロカールカニューレ取手
    が、その内部通路が管と取手を通して可視である、 トロカールカニューレ。
  2. 【請求項2】 近位端部と遠位端部を有し、遠位端部は
    先端を有する細長いトロカール栓塞子と、トロカール栓
    塞子を収容するための内部貫通通路を有する細長いトロ
    カールカニューレであり、細長いトロカールカニューレ
    管と該カニューレ管を取り付けるためのトロカールカニ
    ューレ取手とを具備し、該トロカールカニューレは、通路を密封するための弁手
    段を具備し、 該トロカールカニューレは、挿通された部材を密封係合
    するために、その入口の回りに取り付けた密封手段を具
    備し、 該トロカールカニューレの内部がトロカールカニューレ
    を通して可視である、トロカー
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