JP3462322B2 - テキスト音声読み上げシステム - Google Patents
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Description
音声に変換して読み上げるテキスト音声読み上げシステ
ムに関するものである。
ステムを示す構成ブロック図であり、図3は、図2のテ
キスト音声読み上げシステムに音声波形を出力させる処
理を示すフローチャートである。テキスト音声読み上げ
システムは、上位装置10とテキスト読み上げ装置20
とを有している。上位装置10は読み上げ制御部11を
備え、該読み上げ制御部11の出力側が、テキスト読み
上げ装置20にテキストデータを与えるようになってい
る。テキスト読み上げ装置20は、解析制御部21、単
語辞書と音素片データとを記憶したリードオンリメモリ
(以下「ROM」という。)22、及びスピーカ23を
備えている。解析制御部21は例えば中央処理装置(以
下「CPU」という。)等で構成され、ROM22はこ
の解析制御部21に接続されている。即ち、解析制御部
21とROM22は、プログラム可能なハードウエアで
構成されている。テキストデータは、解析制御部21の
入力ポートに与えられ、該解析制御部21の有した音声
出力ポートから音声波形がスピーカ23に出力される構
成である。
て読み上げ要求とその内容等が指示されると、その読み
上げ制御部11が文章作成を行って、テキストデータを
生成する。テキストデータが、テキスト読み上げ装置2
0中の解析制御部21に転送されると、その解析制御部
21はROM22中の単語辞書を参照したテキスト解析
処理S1を行い、中間言語を作成する。例えば、「10
0m先の小山交差点を右に曲がって下さい。」というテ
キストデータが入力された場合、単語辞書を検索して読
み方やアクセントを調べ、「ヒャクメートルサキノ、コ
ヤマコーサテンヲ、ミギニマガッテクダサイ。」という
中間言語を作成する。続く合成パラメータ処理S2によ
り、解析制御部21は、中間言語に対して音素片データ
を使って合成パラメータを生成し、それを音声合成処理
S3で音声波形に変換してスピーカ23に出力する。ス
ピーカ23がテキストデータに対応する音声を鳴動す
る。このように、図2のシステムはソフトウエアプログ
ラムで運用されて、テキスト音声読み上げを行う。
テキスト音声読み上げシステムでは、次のような課題が
あった。地名を読み上げるカーナビゲーション等のテキ
スト音声読み上げシステムにおいて、すべての地名をR
OM22に格納しようとすると、以下の(1)及び
(2)のような問題が生じることになる。 (1) 地名を収めた辞書データが膨大(例えば10万
語で1.5MB)になり、ROM22に対する検索スピ
ードが低下する。また、ROM22の容量が増加してコ
ストが必要以上に上昇する。 (2) 同じ漢字で違う読みをする同形異音語が、次の
図4に示すように複数あるとき、そのうちの一部には適
切な読み上げができるが、他のものには適切な読み上げ
ができなくなる。図4は、同形異音語の例を示す図であ
り、図5は、ルビフォーマットによる指定の説明図であ
る。図4の小山(こやま)及び小山(おやま)と、御坂
(おんざか)及び御坂(みさか)とは、それぞれ同形異
音語を構成している。同形異音語に対しては、ルビフォ
ーマットで読みを指定する方法が、ひとつの解決策であ
った。つまり、図5のように、テキスト読み上げ装置2
0に対して、その場限りの読みを指定するのである。と
ころが、このルビフォーマットの方法を採用しても、結
局、多数の読みが存在する地名専用の辞書を上位装置1
0に持つ必要が生じる。また、アクセント等の細かな情
報が無いため、音質が劣化するという問題もあった。
に、第1の発明では、要求に応じたテキストデータを生
成し、単語辞書を参照して前記テキストデータを解析す
ることによって音声波形を生成し、前記音声波形に基づ
き前記テキストデータに対応する音声を鳴動するテキス
ト音声読み上げシステムにおいて、入力される現在位置
情報を比較結果に基づき一時的に記憶するバッファ手段
と、新たに入力される観測時点の現在位置情報と前記バ
ッファ手段から出力される現在位置情報とを比較し、前
記2つの現在位置情報が異なるときには前記観測時点の
現在位置情報を前記比較結果として出力する比較手段
と、同形異音語を含まない程度に分割された複数のエリ
ア地名辞書を記憶した記憶媒体と、前記比較手段から出
力された観測時点の現在位置情報が入力されると、これ
をキーワードとして前記記憶媒体からエリア地名辞書を
読み出し、読み上げ要求とその内容が指示されると、文
章作成を行って前記テキストデータを生成する読み上げ
制御部と、エリア地名辞書をテンポラリ辞書として記憶
するための記憶手段と、解析制御部とを有している。前
記解析制御部は、前記読み上げ制御部により読み出され
たエリア地名辞書をテンポラリ辞書として前記記憶手段
に記憶させた後、前記単語辞書に対して前記記憶手段に
記憶されたテンポラリ辞書を優先的に参照して、前記読
み上げ制御部により生成されたテキストデータを解析す
ることによって中間言語を作成し、前記テンポラリ辞書
に存在しないエリア地名辞書については前記単語辞書を
参照して前記テキストデータを解析することによって中
間言語を作成し、音素片データを参照して前記中間言語
から合成パラメータを作成し、前記合成パラメータを前
記音声波形に変換するものである。
ステムにおいて、第1の発明と同様のバッファ手段、比
較手段、及び記憶媒体と、第1の発明とは異なる辞書ロ
ード制御部、記憶手段、読み上げ制御部、及び解析制御
部とを備えている。 前記辞書ロード制御部は、前記比較
手段から出力された観測時点の現在位置情報が入力され
ると、これをキーワードとして前記記憶媒体からエリア
地名辞書を読み出すものである。前記記憶手段は、前記
辞書ロード制御部から読み出されたエリア地名辞書をテ
ンポラリ辞書として記憶するものである。前記読み上げ
制御部は、読み上げ要求とその内容が指示されると、文
章作成を行ってテキストデータを生成するものである。
前記解析制御部は、単語辞書に対して前記記憶手段に記
憶されたテンポラリ辞書を優先的に参照して、前記読み
上げ制御部により生成されたテキストデータを解析する
ことによって中間言語を作成し、前記テンポラリ辞書に
存在しないエリア地名辞書については前記単語辞書を参
照して前記テキストデータを解析することによって中間
言語を作成し、音素片データを参照して前記中間言語か
ら合成パラメータを作成し、前記合成パラメータを音声
波形に変換するものである。 第3の発明では、第1また
は第2の発明のテキスト音声読み上げシステムにおい
て、前記テンポラリ辞書として前記記憶手段に記憶する
エリア地名辞書は、前記キーワードに対応するエリア地
名辞書とそれに隣接関係にある他の1つ以上のエリア地
名辞書とを含む構成にしている。
ステムにおいて、第1の発明と同様のバッファ手段、比
較手段、及び記憶手段と、第1の発明とは異なる受信
機、読み上げ制御部、及び解析制御部とを備えている。
前記受信機は、前記観測時点の現在位置においてそれに
対応するエリア基地局から送信される該エリア基地局管
轄のエリア地名辞書、または前記エリア基地局管轄のエ
リア地名辞書とその周辺のエリア地名辞書を受信するも
のである。前記読み上げ制御部は、前記比較手段から出
力された観測時点の現在位置情報が入力されると、前記
観測時点の現在位置に対応して前記受信機により受信さ
れたエリア地名辞書を受け取り、読み上げ要求とその内
容が指示されると、文章作成を行ってテキストデータを
生成するものである。前記解析制御部は、前記読み上げ
制御部により受け取られたエリア地名辞書をテンポラリ
辞書として前記記憶手段に記憶させた後、単語辞書に対
して前記記憶 手段に記憶されたテンポラリ辞書を優先的
に参照して、前記読み上げ制御部により生成されたテキ
ストデータを解析することによって中間言語を作成し、
前記テンポラリ辞書に存在しないエリア地名辞書につい
ては前記単語辞書を参照して前記テキストデータを解析
することによって中間言語を作成し、音素片データを参
照して前記中間言語から合成パラメータを作成し、前記
合成パラメータを音声波形に変換するものである。第5
の発明では、第1〜第4の発明のうちのいずれか1つの
発明のテキスト音声読み上げシステムにおいて、前記記
憶手段に記憶されるエリア地名辞書は、単語とその読み
と前記キーワードとを対応させた構成にしている。第6
の発明では、第1〜第5の発明のうちのいずれか1つの
発明のテキスト音声読み上げシステムにおいて、前記読
み上げ制御部は、通行予定径路を探索する径路探索機能
を有し、前記通行予定径路の節点を含むエリア地名辞書
は1つ以上、前記記憶手段に記憶する構成にしている。
ト音声読み上げシステムを構成したので、バッファ手段
と比較手段とにより、移動で現在位置が変化したことが
検出される。移動で現在位置が変化した場合、現在位置
情報をキーワードとした読み上げ制御部の動作により、
そのキーワードに対応するエリア地名辞書が記憶媒体か
ら読み出される。エリア地名辞書は同形異音語を含まな
い程度に小区分に分割されたものである。この読み出さ
れたエリア地名辞書は、読み上げ制御部によって解析制
御部へ転送され、記憶手段に記憶される。 解析制御部に
より、記憶手段に記憶されたエリア地名辞書が単語辞書
よりも優先度の高いテンポラリ辞書として用られ、テキ
ストデータが解析される。即ち、テキストデータの解析
において、同形異音語が混同されずに行われる。この解
析結果に基づいた音声が鳴動する。第2の発明によれ
ば、バッファ手段と比較手段とにより、移動で現在位置
が変化したことが検出される。移動で現在位置が変化し
た場合、現在位置情報をキーワードとした辞書ロード制
御部の動作により、そのキーワードに対応するエリア地
名辞書が記憶媒体から読出される。その読出されたエリ
ア地名辞書は記憶手段に記憶される。解析制御部によ
り、記憶手段に記憶されたエリア地名辞書が単語辞書よ
りも優先度の高いテンポラリ辞書として用られ、テキス
トデータが解析される。即ち、テキストデータの解析に
おいて、同形異音語が混同されずに行われる。この解析
結果に基づいた音声が鳴動する。第3の発明によれば、
第1、第2の発明における記憶手段に記憶するエリア地
名辞書は、キーワードに対応するエリア地名辞書ばかり
でなく、それに隣接関係にあるエリア地名辞書が記憶さ
れる。
信されるエリア基地局管轄のエリア地名辞書またはその
周辺に対応するエリア地名辞書が受信機で受信され、そ
れが記憶手段に記憶される。解析制御部により、記憶手
段に記憶されたエリア地名辞書が単語辞書よりも優先度
の高いテンポラリ辞書として用られ、テキストデータが
解析される。この解析結果に基づいた音声が鳴動する。
第5の発明によれば、記憶手段に記憶されるエリア地名
辞書は、単語とその読みとキーワードとを対応させた構
造で記憶される。よって、解析制御部はキーワードを参
照し、記憶手段中の地名を検索できるようになる。第6
の発明によれば、径路探索機能によって通行予定径路が
探索され、記憶手段に通行予定径路の節点を含むエリア
地名辞書が記憶される。よって、テキスト音声読み上げ
システムは、通行予定径路に対応するエリア地名辞書を
予め取得するようになる。従って、前記課題を解決でき
るのである。
み上げシステムの構成ブロック図である。このテキスト
音声読み上げシステムは例えばカーナビゲーションシス
テムであり、上位装置30とテキスト読み上げ装置40
とで構成されている。上位装置30は、現在位置情報を
一時格納するバッファ手段のバッファ31と、観測時点
の現在位置情報とバッファ31の出力する現在位置情報
とを比較する比較手段である比較器(CMP)32と、
読み上げ制御部33と、地名辞書を格納しているCD−
ROM等の低速大容量の記憶媒体34とを、備えてい
る。比較器32の出力側は読み上げ制御部34に接続さ
れ、該比較器32の反転出力信号が読み上げ制御部33
に入力されるようになっている。また、比較器32の反
転出力信号は、バッファ31のライトイネーブル信号W
Eとしても用いられる構成である。読み上げ制御部33
はCPU等で形成され、テキストデータ供給手段と、エ
リア地名辞書読出手段と、エリア地名辞書転送手段を構
成している。つまり、読み上げ制御部33は、テキスト
データ供給手段としてテキストデータをテキスト読み上
げ装置40に与える従来と同様の機能と、エリア地名辞
書読出手段として、現在位置情報をキーワードとして記
憶媒体34から地名辞書を分割したエリア地名辞書を読
み出す機能と、エリア地名辞書転送手段として、そのエ
リア地名辞書をテキスト読み上げ装置40に転送する機
能とを、有している。
ある。記憶媒体34の記憶する地名辞書は、複数のエリ
ア地名辞書で形成されている。各エリア地名辞書は、図
6のように同形異音語を含ない程度に複数に分割された
エリア地図に対応してそれぞれ作成され、各エリア地名
辞書は、その分割された各エリア中の地名をそれぞれ取
り込んでいる。各エリア地名辞書には、そのエリアを示
す二次元表現のキーワード(1−1,1−2,…,4−
3)がアドレスとして付加された状態で、記憶媒体34
に格納されている。ここで、分割の例としては、緯度及
び経度の上位ケタを用いるのが現実的である。なお、ア
ドレスは、図1或いは図6のような二次元表現でなくて
もよく、一次元表現でもよい。テキスト読み上げ装置4
0は、CPU等で構成された解析制御部41、ROM4
2、記憶手段であるランダムアクセスメモリ(以下「R
AM」という。)43、及びスピーカ44を備えてい
る。解析制御部41がROM42とRAM43を参照す
る構成であり、この解析制御部41の音声出力ポートに
スピーカ44が接続されている。ROM42は標準単語
辞書と音素片データを記憶している。RAM43はRO
M42より優先度の高いテンポラリ辞書として用いられ
るものであり、エリア地名辞書が、解析制御部41を介
して書き込まれるようになっている。
動作を説明する。例えば、現在位置が、図6のエリア3
−3のとき、バッファ31は“3−3”という現在位置
情報を格納している。移動によって、エリア3−3から
エリア3−2に入ると現在位置情報が変化し、比較器3
2は、このときの現在位置情報“3−2”とバッファ3
1から出力される現在位置情報“3−3”とを比較し、
比較結果の反転出力信号を辞書ロード要求信号として、
読み上げ制御部33に与える。読み上げ制御部33は、
現在位置情報“3−2”をキーワードのアドレスとし
て、記憶媒体34から“3−2”のアドレスに対応する
エリア地名辞書を読み出す。これと同時に、バッファ3
1は、現在位置情報の“3−2”を取込んで記憶する。
読み上げ制御部33は、読み出した“3−2”に対応す
るエリア地名辞書をテキスト読み上げ装置40中の解析
制御部41へ転送する。解析制御部41は転送された
“3−2”のエリア地名辞書をRAM43にロードして
おく。
読み上げ制御部33が文章作成を行ってテキストデータ
を生成する。テキストデータとして、例えば「まもな
く、小山交差点です」の文章が解析制御部41に転送さ
れると、この解析制御部41では、ROM42とRAM
43の内容を参照したテキスト解析処理を行う。ここ
で、現在位置“3−2”の地名に関する情報は、テンポ
ラリ辞書としてRAM43に格納されているので、解析
制御部41は、そのテンポラリ辞書を優先的に用いる。
その結果、同形異音語の小山は(コヤマ)と解析され、
「マモナク、コヤマコウサテンデス」という中間言語が
形成される。続く合成パラメータ処理により、解析制御
部41は、中間言語に対してROM42の音素片データ
を使って合成パラメータを生成し、さらに音声合成処理
で音声波形に変換してスピーカ44に出力する。スピー
カ44が、テキストデータに対応する音声「まもなく、
こやまこうさてんです。」を鳴動する。以降、移動によ
ってエリア2−2,1−2に入った場合にも、同様に動
作して、御坂(おんざか),小山(おやま)等を正確に
読み上げる。以上のように、この第1の実施形態では、
バッファ31と比較器32を上位装置30に設け、小区
分に分割されたエリア地名辞書をテンポラリ辞書として
RAM43に取り込むようにしているので、ROM42
の膨大化を防いでコストの上昇を抑えると共に、速やか
に地名を検索できるようになる。また、正確な劣化のな
い読み上げを行うテキスト音声読み上げシステムが得ら
れる。
み上げシステムの構成ブロック図である。このテキスト
音声読み上げシステムは例えばカーナビゲーションシス
テムであり、上位装置50とテキスト読み上げ装置60
とで構成されている。上位装置50は、従来と同様に、
テキストデータをテキスト読み上げ装置60に与える読
み上げ制御部51を備えている。テキスト読み上げ装置
60は、CPU等で構成された解析御部61と、ROM
62と、記憶手段であるRAM63と、スピーカ64と
を備えている。解析制御部61がROM62とRAM6
3を参照する構成であり、この解析制御部61の音声出
力ポートにスピーカ64が接続されている。さらに、こ
のテキスト読み上げ装置60には、上位装置50を介し
て入力された現在位置情報を一時格納するバッファ手段
であるバッファ65と、観測時点の現在位置情報とバッ
ファ65の出力する現在位置情報とを比較する比較手段
である比較器66と、辞書ロード制御部67と、地名辞
書を格納しているCD−ROM等の低速大容量の記憶媒
体68とが、設けられている。比較器66の出力側に辞
書ロード制御部67が接続され、該比較器66の反転出
力信号が辞書ロード要求信号として辞書ロード制御部6
7に入力されるようになっている。また、比較器66の
反転出力信号は、バッファ65のライトイネーブル信号
WEとしても用いられる構成である。辞書ロード制御部
67もCPU等で形成され、記憶媒体68に対するエリ
ア地名辞書読出手段を構成している。つまり、辞書ロー
ド制御部67は、現在位置情報をキーワードとして、記
憶媒体68から、地名辞書を分割したエリア地名辞書を
読み出し、RAM63にロードする機能を有している。
記憶媒体68の記憶する地名辞書は、第1の実施形態に
おける記憶媒体34と同様であり、地図上の位置をアド
レスとした複数のエリア地名辞書で形成されている。
ムの動作を説明する。例えば、図6中のエリア3−3の
現在位置にいるとき、上位装置50からの現在位置情報
を入力し、バッファ65は“3−3”の現在位置情報を
格納している。移動によって、エリア3−3からエリア
3−2に入ると現在位置情報が変化し、比較器66は、
このときの現在位置情報“3−2”とバッファ65から
の現在位置情報“3−3”とを比較する。比較の結果は
異なるので、比較器66は辞書ロード要求信号を辞書ロ
ード制御部67に送る。辞書ロード制御部67は、現在
位置情報“3−2”をキーワードのアドレスとして、記
憶媒体68から“3−2”のアドレスに対応するエリア
地名辞書を読み出し、RAM63にロードしておく。こ
れと同時に、バッファ65は現在位置情報の“3−2”
を取り込んで記憶する。読み上げ要求とその内容が指示
されると、上位装置50中の読み上げ制御部51が文章
作成を行ってテキストデータを生成する。テキストデー
タは、テキスト読み上げ装置60中の解析制御部61に
入力される。解析制御部61はテンポラリ辞書のRAM
63の内容を優先的に用いて、ROM62とRAM63
の内容を参照したテキスト解析処理を実施する。以降、
第1の実施形態と同様の処理が行われ、地名が適切に変
換された読み上げが、スピーカ64を介して行われる。
テキスト読み上げ装置60中に、上位装置50を介して
入力された現在位置情報を一時格納するバッファ65
と、観測時点の現在位置情報とバッファ65の出力する
現在位置情報とを比較する比較器66と、辞書ロード制
御部67と、記憶媒体68とを備えている。そのため、
現在位置から移動したとき、自動的にそのエリアの辞書
をRAM63にロードすることになり、上位装置50が
辞書を入れ替える作業を行わないので、速やかに地名を
検索することが可能となり、正確な読み上げをするテキ
スト音声読み上げシステムを実現できる。
ス生成手段の回路図である。第1及び第2の実施形態に
おいて、テンポラリ辞書として用いられるRAM43或
いはRAM63上に展開されるエリア地名辞書は、1つ
のエリアだけに対応するものであったが、本実施形態で
は、周囲のエリアに対応する複数のエリア地名辞書も、
RAM43或いはRAM63上に展開しておくことを、
特徴としている。そのため、図8のようなグループアド
レス生成手段70を図1または図7のの記憶媒体34,
68のアドレス入力部に設ける。図8のグループアドレ
ス生成手段70は、観測時点の現在位置情報を入力する
2個の算術器71,72を有している。算術器71は現
在位置情報のxアドレスに1,0または−1を加算する
構成である。算術器72は現在位置情報のyアドレスに
1,0または−1を加算する構成である。算術器71と
算術器72の出力するアドレスは合成されて記憶媒体3
4,68に与えられるようになっている。なお、ここで
はアドレス表現が二次元の場合を示しているが、一次元
表現の場合には、算術器は一つで構成される。
のRAMに格納されるエリア地名辞書を説明する図であ
る。現在位置情報がエリア4−4の場合、グループアド
レス生成手段70の出力するアドレスは、エリア4−4
の他に、その周囲のエリア3−3,3−4,3−5,4
−3,4−5,5−3,5−4,5−5に対応するもの
になる。そのため、RAM43或いはRAM63には、
各エリア4−4,3−3,3−4,3−5,4−3,4
−5,5−3,5−4,5−5に対応するエリア地名辞
書が格納される。移動によって現在位置が4−3に変化
したとき、比較器32,66から辞書ロード要求信号が
出力され、グループアドレス生成手段70はアドレスを
出力する。このときグループアドレス生成手段70の出
力するアドレスは、エリア4−3とその周辺のエリア3
−2,3−3,3−4,4−2,4−4,5−2,5−
3,5−4に対応するものになる。これら複数のアドレ
スにそれぞれ対応するエリア地名辞書が読み出されてR
AM43,63に格納される。解析制御部41,61
は、新たな複数のエリア地名辞書の格納が完了するまで
は、元のエリア4−4等に対応するエリア地名辞書を参
照し、完了後は新たなエリア地名辞書を参照して解析処
理を行う。以上のように、この第3の実施形態では、グ
ループアドレス生成手段70を設けているので、現在位
置エリアを含む周辺エリアの地名辞書をRAM43,6
3に格納することができる。よって、新たなエリアに現
在位置が移動した直後でも、それをカバーでき、正確な
読み上げに支障をきたすことがなくなる。
読み上げシステムの構成ブロック図である。このテキス
ト音声読み上げシステムは例えばカーナビゲーションシ
ステムであり、上位装置80とテキスト読み上げ装置9
0とを備えている。上位装置80は、現在位置検出手段
81と読み上げ制御部82とアンテナ83と受信機84
を備えている。現在位置検出手段81は、例えば図1と
同様に、図示しないバッファ及び比較器で構成され、読
み上げ制御部82に辞書ロード要求信号を送出する構成
になっている。アンテナ83は受信機84に接続され、
該受信機84の出力側が読み上げ制御部82に接続され
ている。テキスト読み上げ装置90は、CPU等で構成
された解析制御部91、ROM92、記憶手段であるR
AM93、及びスピーカ94を備えている。解析制御部
91がROM92とRAM93を参照する構成であり、
この解析制御部91の音声出力ポートにスピーカ94が
接続されている。エリア基地局100から送信機101
とアンテナ102を介して送信されたエリア地名辞書
が、アンテナ83を介して受信機84に受信される構成
であり、受信機84の受信したエリア地名辞書は、読み
上げ制御部82に与えられるようになっている。上位装
置80中の読み上げ制御部82は、テキストデータを作
成してテキスト読み上げ装置90に与える従来と同様の
機能の他に、エリア基地局100から送信されたエリア
地名辞書を、そのテキスト読み上げ装置90に転送する
機能を有している。一方、テキスト読み上げ装置90中
の解析制御部91は、転送されたエリア地名辞書をRA
M93に格納する構成である。
はエリア単位で分割され、それらは個々のエリアに設置
されたエリア基地局100でエリア地名辞書として所蔵
されている。分割された各地図情報は、そのエリアの変
化する地名、或いは店舗名等の情報を含んでおり、これ
からが随時更新されている。ここで、新たなエリアに入
ると、現在位置検出手段81がそれを検出し、辞書ロー
ド要求信号を読み上げ制御部82に与える。読み上げ制
御部82は、アンテナ83及び受信機84を介してエリ
ア基地局100からのエリア地名辞書を受取り、それを
解析制御部91に転送する。解析制御部91は転送され
たエリア地名辞書をRAM93に格納しておく。このよ
うにして、テンポラリ辞書として用いられるRAM93
の内容は、更新される。なお、エリア基地局100から
受け取るエリア地名辞書は、エリア基地局100の管轄
以外の周辺のエリア地名辞書をも含む状態で受けるよう
にしてもよい。要求に応じ、読み上げ制御部82がテキ
ストデータを作成して解析制御部91に転送すると、解
析制御部91は、第1の実施例と同様に、RAM93の
内容を優先的に用いたテキストデータの解析処理を行
う。そして、スピーカ94からテキストデータに対応す
る音声が鳴動する。以上のように、この第4の実施形態
では、テキスト音声読み上げシステムに受信機84を設
け、エリア基地局100から送信されたエリア地名辞書
を受け取るようにしているので、変化の激しい店舗名な
どに対応した最新の地名辞書を参照することができる。
そのため、間違いのないナビゲーションシステムを構成
することができる。
書構造の説明図である。本実施形態では、第1〜第4の
実施形態における記憶手段のRAM43,63,93に
格納されるエリア地名辞書の構造を図11のようなテー
ブルで持つようにしている。つまり、単語とその読みの
組みが、キーワードのフィールドに対応させてRAM4
3,63,93に格納される構成である。キーワードは
エリア地名辞書を表現するものでもよいし、各エリア地
名辞書をさらに分割する単位でもよい。図12と図13
は、図11の構造を採用した場合のテキスト音声読み上
げシステムの動作を説明する図である。
各読み上げ制御部33,51,82から解析制御部4
1,61,91にそれぞれ転送される。例えば、図12
のように「御坂(/2−2)交差点より、小山(/1−
2)交差点を…」の状態で、テキストデータは転送され
る。各解析制御部41,61,91は、図13のステッ
プS10のように、単語毎にキーワードが付されている
かどうかを確認し、キーワードが付された単語は、ステ
ップS11において、キーワードを用いてエリア地名辞
書から読みが検索される。キーワードが付されていない
単語は、ステップS12で、通常の方法で読み検索され
て与えられる。そして、「御坂(/2−2)交差点よ
り、小山(/1−2)交差点を…」に対する読みが、
「オンザカコウサテンヨリ、オヤマコウサテンヲ…」と
して得られる。以上のように、本実施形態ではエリア地
名辞書の地名を図11のようにキーワードを対応させた
構成にしたので、同形異音語がいくつあっても、必ず唯
一無比の読みを検索できる。
(径路探索機能)を有している。ルート機能によって、
目的地までの通行予定径路が求められるのである。本実
施形態のテキスト音声読み上げシステムであるカーナビ
ゲーションシステムは、ルート機能で求められた通行予
定径路に対応するエリア地名辞書を、第1〜第5の実施
形態におけるRAM43,63,93に格納し、それを
単語辞書よりも優先度の高いテンポラリ辞書として用い
るようにすることを、特徴とするものである。図14
は、本発明の第6の実施形態を示すエリア地名辞書にお
ける格納手順のフローチャートである。図15は、図1
4で求める通行予定径路を示す地図である。図16は、
図14で求める節点を説明する地図である。これら図1
4〜図16を参照しつつ、通行予定径路に対応するエリ
ア地名辞書を格納する方法を説明する。
み上げシステムにおいて、RAM43が現在位置に対応
するエリア地名辞書を格納しているとする。まず、読み
上げ制御部33は、図14のステップS21において、
最短径路アルゴリズム等によって径路探索を行い、目的
地までの通行予定径路を抽出する。通行予定径路は、図
15の波線で示される径路となる。ステップS22にお
いて、読み上げ制御部33は、図16に示される径路の
節点Ni(通過ポイント)の抽出を行って順にリストア
ップする。ステップS23では、対象の節点Niが終点
であるかどうか確認する。対象の節点が終点でない場
合、ステップSS24において、読み上げ制御部33
は、節点Niを含むエリア番号を抽出する。もともと、
節点には座標がふられており、また、エリア番号も座標
の上位の桁で割り当てられているので、節点Niの下位
の桁を略すだけで、簡単にエリア番号を抽出できる。ス
テップS25において、読み上げ制御部33は、各エリ
ア番号に対応するエリア地名辞書をRAM43に格納す
る。このステップS23〜ステップS25の処理を1回
以上行うことで、通行予定径路に対応する1つ以上のエ
リア地名辞書が、現在位置に対応するエリア地名辞書の
他にRAM43に格納される。このステップS23〜ス
テップS25の処理は、RAM43の容量に合わせて必
要量だけ適宜行われる。もし、RAM43の容量が十分
な場合には、節点Niが終点になるまで行われ、通行予
定径路に対応するエリア地名辞書が終点まで格納され
る。
通行予定径路に対応する必要量のエリア地名辞書を、現
在位置の移動に先んじてRAM43にロードすることが
できる。そのため、少ないメモリ容量でも、常に遅滞な
く地名発声を行うことができる。ここでは、第1の実施
形態に通行予定径路に対応するエリア地名辞書を格納す
る機能を持たせた場合を説明したが、他の実施形態で
も、読み上げ制御部51,82が行うルート機能を利用
して、RAM63,93に通行予定径路に対応するエリ
ア地名辞書を格納するようにすれば、同様の効果が得ら
れる。なお、本発明は、上記実施形態に限定されず種々
の変形が可能である。その変形例としては、例えば次の
ようなものがある。
バッファ31,65、比較器32,66、現在位置検出
手段81等は、ソフトウエアでその機能を実現すること
も可能である。 (2) 第1〜第4の実施形態における辞書構造は、地
名を読み上げるテキスト音声読み上げシステムに適用し
た例を示しているが、音声認識装置の辞書構造にも適用
が可能である。 (3) 第2及び第3の実施形態では、現在位置情報に
よってCD−ROM等の二次記憶媒体34,68から、
RAM63で構成される記憶手段へロードする方式であ
るが、現在位置情報をタグとしたキャッシュ構成にする
と、より早くロードできるという効果が得られる。 (4) 第2の実施形態の図7では、RAM63に対す
るロードと読み出しを2つのポートを用いて行っている
が、1つのポートを共有してそれを切り替えて使用する
ことも可能である。ハードウエアでこれを実現するに
は、片方が使用するときには、他方に待たせる信号を出
力するか、または、ロード要求信号に基づいてバスリク
エストを生成すれば実現できる。ソフトウエアで実現す
る場合には、ロード要求信号に基づき、割り込みを発生
させれば問題なく実現できる。 (5) 第3の実施形態においては、現在位置に対応す
るエリア地名辞書の他に、上下左右1つずつ、隣接する
エリア地名辞書を格納するようにしているが、2つ以上
を格納するようにしてもよいし、また、進行方向のみの
エリア地名辞書を格納するだけでもよい。
によれば、記憶媒体に記憶されたエリア地名辞書を読み
出し制御部により読み出して記憶手段に記憶しておき、
解析制御部が単語辞書に対してそのエリア地名辞書を優
先的に参照するようにしているので、従来のようにRO
Mのデータが膨大にならず、検索スピードが低下しな
い。また、同形異音語で読みが不正確になることもなく
なる。第2の発明によれば、記憶媒体に記憶されたエリ
ア地名辞書を辞書ロード制御部により読み出して記憶手
段に記憶しておき、解析制御部が単語辞書に対してその
エリア地名辞書を優先的に参照するようにしているの
で、第1の発明と同様、検索スピードが低下せず、同形
異音語で読みが不正確になることもなくなる。また、第
1の発明に対して、読み上げ制御部側でエリア地名辞書
を入れ替える必要がなくなる。
におけるキーワードに対応したエリア地名辞書の他に
も、その周辺のエリア地名辞書が記憶手段に記憶される
ので、移動直後にも、正確な読みが可能になる。第4の
発明によれば、受信機を備え、単語辞書よりも優先的
に、エリア基地局から送信されるエリア地名辞書を参照
してテキストデータを解析するので、第1〜第3の発明
と同様の効果が得られると共に、地名等の変化が激しく
ても、正確な音声読み上げが可能となる。第5の発明に
よれば、第1〜第5の発明における記憶手段には、単語
とその読みとキーワードとを対応させた構造のエリア地
名辞書が記憶され、単語辞書に対して優先的にそのエリ
ア地名辞書を参照してテキストデータを解析するので、
同形異音語で読みが不正確になることを完全に防止でき
る。第6の発明によれば、径路探索機能により探索され
た通行予定径路の節点を含むエリア地名辞書を1つ以上
記憶手段に記憶するようにしたので、予め、次の通行予
定径路のエリア地名辞書を用意しておくことが可能とな
り、遅滞なく地名を鳴動させることができる。
み上げシステムの構成ブロック図である。
成ブロック図である。
形を出力させる処理を示すフローチャートである。
み上げシステムの構成ブロック図である。
ス生成手段の回路図である。
されるエリア地名辞書を説明する図である。
読み上げシステムの構成ブロック図である。
書構造の説明図である。
読み上げシステムの動作を説明する図である。
読み上げシステムの動作を説明する図である。
書における格納手順のフローチャートである。
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 要求に応じたテキストデータを生成し、
単語辞書を参照して前記テキストデータを解析すること
によって音声波形を生成し、前記音声波形に基づき前記
テキストデータに対応する音声を鳴動するテキスト音声
読み上げシステムにおいて、 入力される現在位置情報を比較結果に基づき一時的に記
憶するバッファ手段と、 新たに入力される観測時点の現在位置情報と前記バッフ
ァ手段から出力される現在位置情報とを比較し、前記2
つの現在位置情報が異なるときには前記観測時点の現在
位置情報を前記比較結果として出力する比較手段と、 同形異音語を含まない程度に分割された複数のエリア地
名辞書を記憶した記憶媒体と、 前記比較手段から出力された観測時点の現在位置情報が
入力されると、これをキーワードとして前記記憶媒体か
らエリア地名辞書を読み出し、読み上げ要求とその内容
が指示されると、文章作成を行って前記テキストデータ
を生成する読み上げ制御部と、 エリア地名辞書をテンポラリ辞書として記憶するための
記憶手段と、 前記読み上げ制御部により読み出されたエリア地名辞書
をテンポラリ辞書として前記記憶手段に記憶させた後、
前記単語辞書に対して前記記憶手段に記憶されたテンポ
ラリ辞書を優先的に参照して、前記読み上げ制御部によ
り生成されたテキストデータを解析することによって中
間言語を作成し、前記テンポラリ辞書に存在しないエリ
ア地名辞書については前記単語辞書を参照して前記テキ
ストデータを解析することによって中間言語を作成し、
音素片データを参照して前記中間言語から合成パラメー
タを作成し、前記合成パラメータを前記音声波形に変換
する解析制御部と、 を有することを特徴とするテキスト音声読み上げシステ
ム。 - 【請求項2】 要求に応じたテキストデータを生成し、
単語辞書を参照して 前記テキストデータを解析すること
によって音声波形を生成し、前記音声波形に基づき前記
テキストデータに対応する音声を鳴動するテキスト音声
読み上げシステムにおいて、 入力される現在位置情報を比較結果に基づき一時的に記
憶するバッファ手段と、 新たに入力される観測時点の現在位置情報と前記バッフ
ァ手段から出力される現在位置情報とを比較し、前記2
つの現在位置情報が異なるときには前記観測時点の現在
位置情報を前記比較結果として出力する比較手段と、 同形異音語を含まない程度に分割された複数のエリア地
名辞書を記憶した記憶媒体と、 前記比較手段から出力された観測時点の現在位置情報が
入力されると、これをキーワードとして前記記憶媒体か
らエリア地名辞書を読み出す辞書ロード制御部と、 前記辞書ロード制御部から読み出されたエリア地名辞書
をテンポラリ辞書として記憶する記憶手段と、 読み上げ要求とその内容が指示されると、文章作成を行
って前記テキストデータを生成する読み上げ制御部と、 前記単語辞書に対して前記記憶手段に記憶されたテンポ
ラリ辞書を優先的に参照して、前記読み上げ制御部によ
り生成されたテキストデータを解析することによって中
間言語を作成し、前記テンポラリ辞書に存在しないエリ
ア地名辞書については前記単語辞書を参照して前記テキ
ストデータを解析することによって中間言語を作成し、
音素片データを参照して前記中間言語から合成パラメー
タを作成し、前記合成パラメータを前記音声波形に変換
する解析制御部と、 を有することを特徴とするテキスト音声読み上げシステ
ム。 - 【請求項3】 前記テンポラリ辞書として前記記憶手段
に記憶するエリア地名辞書は、前記キーワードに対応す
るエリア地名辞書とそれに隣接関係にある他の1つ以上
のエリア地名辞書とを含む構成にしたことを特徴とする
請求項1または2記載のテキスト音声読み上げシステ
ム。 - 【請求項4】 要求に応じたテキストデータを生成し、
単語辞書を参照して 前記テキストデータを解析すること
によって音声波形を生成し、前記音声波形に基づき前記
テキストデータに対応する音声を鳴動するテキスト音声
読み上げシステムにおいて、 入力される現在位置情報を比較結果に基づき一時的に記
憶するバッファ手段と、 新たに入力される観測時点の現在位置情報と前記バッフ
ァ手段から出力される現在位置情報とを比較し、前記2
つの現在位置情報が異なるときには前記観測時点の現在
位置情報を前記比較結果として出力する比較手段と、 前記観測時点の現在位置においてそれに対応するエリア
基地局から送信される該エリア基地局管轄のエリア地名
辞書、または前記エリア基地局管轄のエリア地名辞書と
その周辺のエリア地名辞書を受信する受信機と、 前記比較手段から出力された観測時点の現在位置情報が
入力されると、前記観測時点の現在位置に対応して前記
受信機により受信されたエリア地名辞書を受け取り、読
み上げ要求とその内容が指示されると、文章作成を行っ
て前記テキストデータを生成する読み上げ制御部と、 エリア地名辞書をテンポラリ辞書として記憶するための
記憶手段と、 前記読み上げ制御部により受け取られたエリア地名辞書
をテンポラリ辞書として前記記憶手段に記憶させた後、
前記単語辞書に対して前記記憶手段に記憶されたテンポ
ラリ辞書を優先的に参照して、前記読み上げ制御部によ
り生成されたテキストデータを解析することによって中
間言語を作成し、前記テンポラリ辞書に存在しないエリ
ア地名辞書については前記単語辞書を参照して前記テキ
ストデータを解析することによって中間言語を作成し、
音素片データを参照して前記中間言語から合成パラメー
タを作成し、前記合成パラメータを前記音声波形に変換
する解析制御部と、 を有することを特徴とするテキスト音声読み上げシステ
ム。 - 【請求項5】 前記記憶手段に記憶されるエリア地名辞
書は、単語とその読みと前記キーワードとを対応させた
構成にしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1
項に記載のテキスト音声読み上げシステム。 - 【請求項6】 前記読み上げ制御部は、通行予定径路を
探索する径路探索機 能を有し、前記通行予定径路の節点
を含むエリア地名辞書は1つ以上、前記記憶手段に記憶
する構成にしたことを特徴とする請求項1〜5のいずれ
か1項に記載のテキスト音声読み上げシステム。
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