JP3460926B2 - 画像変換方法及び記録媒体 - Google Patents

画像変換方法及び記録媒体

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JP3460926B2
JP3460926B2 JP15852697A JP15852697A JP3460926B2 JP 3460926 B2 JP3460926 B2 JP 3460926B2 JP 15852697 A JP15852697 A JP 15852697A JP 15852697 A JP15852697 A JP 15852697A JP 3460926 B2 JP3460926 B2 JP 3460926B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ネガフィルムの
ネガ画像をスキャナで読み取ってポジ画像の印刷物を作
成する等、ネガフィルムをもとにした各種画像処理を実
行するために必要となるネガ画像からポジ画像への画像
変換方法と、これをコンピュータにおいて実行するため
のプログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】ポジフィルムは、直接見てその内容を認
識でき、スキャナ等の画像入力機器によってレッド(以
下、「R」)、グリーン(以下、「G」)及びブルー
(以下、「B」)の3色に色分解した画像データを得た
後に、この画像データに対応する画像をモニター等に再
現して表示することも簡単である。
【0003】これに対して、ネガフィルムは、撮影され
た対象(被写体)のネガ画像を何らかの方法でポジ画像
に反転しなくては内容を理解することができない。この
ようなネガ画像からポジ画像への画像反転方法の適・不
適によって、得られるポジ画像の品質は大きな影響を与
えることになるものと考えられるが、このような画像反
転を電子化した画像処理によって行う画像反転方法つい
て具体的に開示した文献は存在しない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような画像反転
方法として、例えば、スキャナでネガフィルムをRGB
の3色に色分解してネガ画像の画素データを読み取った
後、電気的信号処理によって、反転前のネガ画像におけ
る各色毎のハイライトポイント及びシャドウポイントを
反転後のポジ画像における各色毎の現実のハイライトポ
イント及びシャドウポイントにそれぞれ対応させるよう
な明暗反転の強度換算を行うことが考えられる。ここ
で、ネガ画像において、ハイライトポイントとは、反転
後のポジ画像中で最も明るく表現したい点を意味し、シ
ャドウポイントとは、反転後のポジ画像中で最も暗く表
現したい点を意味する。
【0005】上記の強度換算をより具体化して説明する
と、ネガ画像から得た画像データの各色毎の最小値がポ
ジ画像の画像データの各色毎の最大値にそれぞれ変換さ
れ、ネガ画像から得た画像データの各色毎の最大値がポ
ジ画像の画像データの各色毎の最小値にそれぞれ変換さ
れるように一次関数の強度変換式を求め、この強度変換
式をネガ画像の各画素データに適用するデータ変換を実
行することによって、ネガ画像を適宜反転したポジ画像
を得ることができるものと考えられる。
【0006】しかし、上記ような方法では、例えば被写
体中に明るい白色の部分があってもその点がネガ画像中
のハイライトポイントとされるとは限らず、被写体中の
明るい白色の部分が着色して被写体に近いポジ画像を得
ることができないという問題がある。
【0007】この問題は、RGBの鮮明な再現を目的と
して、製造業者によってネガフィルムにインターイメー
ジ効果と呼ばれる特性が付与されているあることに起因
するものと考えられる。
【0008】この特性は、白色光で露光されたときより
も、RGBの分解光で露光されたときにRGBそれぞれ
の発色濃度が高くなるという効果である。つまり、被写
体中に白色の部分と高彩度の部分とがあるとき、インタ
ーイメージ効果が無ければ、白色の部分の濃度がRGB
共に最も高くなるはずの場合であっても、インターイメ
ージ効果があれば、例えば、青色の高彩度部分における
B濃度は白色の部分のB濃度よりも高くなりうるという
ことである。ここで濃度が高い(暗い)とは、ネガ画像
上での話であり、ポジ画像では、明るいことを意味す
る。以上のように、例えば青の色面のネガ画像上のRG
B値のB値は、白い色面のネガ画像上のRGB値のB値
よりもずっと小さくなってしまう場合があり、これに対
応して白い色面がわずかにRGの色味を帯びる場合が考
えられる。
【0009】そこで、この発明は、白色部分と純色に近
い高彩度の部分とを含むネガ画像について、各色毎に適
正な反転を行うことができ、被写体に近いポジ画像を得
ることができる画像変換方法及びかかる方法を実行する
ためのプログラムを記録した記録媒体を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の画像変換方法は、ネガフィルムのネガ画
像の画像データを対応するポジ画像の画像データに変換
するものであって、ネガ画像上の各画素を色分解した第
1から第3の色に関する強度値の総和が略最小となる画
素をネガ画像上のハイライトポイント候補とする工程
と、ハイライトポイント候補の画素データが、ネガフィ
ルムと同一銘柄のネガフィルムについて予め求めてある
グレー軸と所定以上に近接している場合、このハイライ
トポイント候補の画素データをハイライトデータとし、
ハイライトポイント候補の画素データが、グレー軸と所
定以上に近接していない場合、ネガ画像の画像データを
第1から第3の色に対応する第1から第3のプレーンの
画像データに分離し各プレーン毎に最小値を求めてこれ
らの組合せをハイライトデータとする工程と、ハイライ
トデータに基づいてネガ画像の画像データをポジ画像の
画像データに変換する工程とを有することを特徴とす
る。
【0011】また、請求項2の画像変換方法は、ネガフ
ィルムのネガ画像の画像データを対応するポジ画像の画
像データに変換するものであって、ネガ画像上の各画素
を色分解した第1から第3の色に関する強度値の総和が
略最小となる画素をネガ画像上のハイライトポイント候
補とする工程と、ハイライトポイント候補の画素データ
が、ネガフィルムと同一銘柄のネガフィルムについて予
め求めてあるグレー軸と近接している程度に応じて、ハ
イライトポイント候補の画素データと、ネガ画像の画像
データを第1から第3の色に対応する第1から第3のプ
レーンの画像データに分離して各プレーン毎に最小値を
求めて組合せた画像データとを比例配分して合成するこ
とによってハイライトデータを決定する工程と、ハイラ
イトデータに基づいてネガ画像の画像データをポジ画像
の画像データに変換する工程とを有することを特徴とす
る。
【0012】また、請求項3の画像変換方法は、ハイラ
イトポイント候補の画素データがグレー軸と近接してい
る程度は、ハイライトポイント候補の第1の色に関する
強度値と、ハイライトポイント候補の第2及び第3の色
に関する強度値との組合わせによってグレー軸上の点に
なるよう定めた第1の色に関する一対の強度期待値と、
の比較に基づいて判断することを特徴とする。
【0013】また、請求項4の記録媒体は、コンピュー
タによってネガフィルムのネガ画像の画像データを対応
するポジ画像の画像データに変換するためのプログラム
を記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体であっ
て、ネガ画像上の各画素を色分解した第1から第3の色
に関する強度値の総和が略最小となる画素をネガ画像上
のハイライトポイント候補とする機能と、ハイライトポ
イント候補の画素データが、ネガフィルムと同一銘柄の
ネガフィルムについて予め求めてあるグレー軸と所定以
上に近接している場合、このハイライトポイント候補の
画素データをハイライトデータとし、ハイライトポイン
ト候補の画素データが、グレー軸と所定以上に近接して
いない場合、ネガ画像の画像データを第1から第3の色
に対応する第1から第3のプレーンの画像データに分離
し各プレーン毎に最小値を求めてこれらの組合せをハイ
ライトデータとする機能と、ハイライトデータに基づい
てネガ画像の画像データをポジ画像の画像データに変換
する機能とを実現させるプログラムを記録したことを特
徴とする。
【0014】また、請求項5の記録媒体は、コンピュー
タによってネガフィルムのネガ画像の画像データを対応
するポジ画像の画像データに変換するためのプログラム
を記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体であっ
て、前記ネガ画像上の各画素を色分解した第1から第3
の色に関する強度値の総和が略最小となる画素をネガ画
像上のハイライトポイント候補とする機能と、前記ハイ
ライトポイント候補の画素データが、前記ネガフィルム
と同一銘柄のネガフィルムについて予め求めてあるグレ
ー軸と近接している程度に応じて、前記ハイライトポイ
ント候補の画素データと、前記ネガ画像の画像データを
前記第1から第3の色に対応する第1から第3のプレー
ンの画像データに分離して各プレーン毎に最小値を求め
て組合せた画像データとを比例配分して合成することに
よって前記ハイライトデータを決定する機能と、前記ハ
イライトデータに基づいて前記ネガ画像の画像データを
前記ポジ画像の画像データに変換する機能とを実現させ
るプログラムを記録したことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の一実施形態に
係る画像変換方法を実行するための画像処理装置の構成
を示す概略図である。
【0016】同図に示すように、この画像処理装置10
0は、ネガフィルムに撮影されたネガ画像を読み取って
電子化された画像データに変換する画像入力部10と、
画像入力部10からの画像データを必要に応じて保管す
る画像保持部20と、画像保持部20に保管された画像
データを適宜分析する画像分析部30と、画像分析部3
0における分析結果等を保持する情報保持部40と、画
像分析部30からの指示及び情報に基づいて画像保持部
20に保管されたネガ画像の画像データに一定の処理を
施してポジ画像の画像データに変換する画像変換部50
と、画像変換部50で得たポジ画像の画像データを可視
的なポジ画像として出力する画像出力部60とを備え
る。
【0017】画像入力部10は、スキャナ等の画像読取
り装置を備え、ネガフィルムに記録されたネガ画像をR
GBの3色に色分解し、それぞれの強度をデジタル信号
化した画像データとして出力する。
【0018】画像保持部20は、画像データ用のメモリ
を備え、画像入力部10から出力された複数の画像デー
タを一時的または恒常的に保管することができ、一定の
呼出命令に応じて保管した画像データを画像分析部30
や画像変換部50に適宜送り出すことができる。
【0019】画像分析部30は、演算処理装置等を備
え、画像保持部20に蓄えられた画像データを必要に応
じて随時読み出し、この画像データを分析するため、こ
の画像データに必要な演算処理や統計処理等を施す。具
体的には、第1に、反転処理の対象となっているネガ画
像の画像データが予めネガフィルムの銘柄毎に求めてあ
るグレー軸からどのくらい外れているか(言い換えれば
どの程度の色味を帯びているか)を判定する。ここで、
グレー軸とは、十分に明るい白から十分に暗い黒までを
含む連続的または段階的に変化するグレー(無彩色)か
らなるグレースケールが撮影されたネガフィルムを現像
後に画像入力部10で画像データとして読み取った場合
のRGBの強度値の集合を意味する。第2に、画像分析
部30は、与えられた任意の1色(例えばR)の強度値
と組み合わせることによってグレー軸上の点(無彩色に
対応する画像データ)となる他の色(G,B)の強度期
待値を求める処理を行う。第3に、画像分析部30は、
反転処理の対象となっているネガ画像の画像データに基
づいて、このネガ画像上のハイライトポイント(以下、
「HP」)やシャドウポイント(以下、「SP」)を求
める。
【0020】情報保持部40は、各種データを保存する
ためのメモリを備え、画像分析部30における分析処理
に必要な情報や処理結果を保管する。例えば、ネガフィ
ルムの銘柄毎に求めたグレー軸自体を参照のために記憶
したり、特定の画素におけるRの強度値と組み合わせる
ことによってグレー軸上の点を与えるG,Bの強度期待
値を求める際に必要となる変換式等を記憶する。
【0021】画像変換部50は、演算処理装置等を備
え、画像分析部30からのネガ画像上のHPやSPに関
する情報に基づいて、画像保持部20から読み出したネ
ガ画像の画像データを、これを構成するRGBの各強度
値毎に数値変換し、ネガ画像の画像データを適当なコン
トラストを有するポジ画像の画像データに変換する。
【0022】画像出力部60は、カラー画像用のプリン
タやディスプレイを備えており、画像変換部50から出
力されたポジタイプの画像データを実際のカラー印刷物
等として出力する。
【0023】なお、以上説明した画像処理装置100
は、CPU、ROM、RAM、磁気ディスク等の本体部
分のほか、スキャナ、プリンタ等の周辺機器を備える1
台の一般的なコンピュータシステムにおいて、内部のC
PU等が以下に詳述する画像変換プログラムを実行する
ことによって実現される装置である。
【0024】図2及び図3は、図1に示す画像処理装置
100の動作を含む一連の画像処理手順を概念的に説明
するフローチャートであり、図2は、グレー軸に関する
RGB相互間の変換式を求める手順を示し、図3は、ネ
ガ画像の画像データをポジ画像の画像データに変換する
手順を示す。
【0025】まず、ステップS11で、必要な特定銘柄の
ネガフィルムでグレースケールを撮影し、このネガフィ
ルムを現像する。具体的には、その銘柄で指定されてい
る標準タイプの照明光によってグレースケールを照明
し、照明下のグレースケールをその銘柄で指定されてい
る標準露光量を含む露光範囲で撮影し、撮影後のネガフ
ィルムをその銘柄で指定されている標準のプロセスで現
像する。
【0026】次に、ステップS12で、ステップS11で得
た現像後のネガフィルムの画像を画像入力部10で読み
取り、読み取った画像を画像データとして画像保持部2
0に保存する。具体的には、グレースケールを撮影・現
像した後のネガフィルムに形成された画像を、画像入力
部10において、RGBに色分解したデジタル強度信号
からなる画像データとして読み取って、ネガフィルム上
に撮影された最も明るい白から最も暗い黒に至るグレー
軸がどのようなRGBの強度値(以下、「RGB値」)
をとるかを段階的に求める。
【0027】次に、ステップS13で、ステップS12で得
たグレー軸のRGB値に基づいて、RGB値相互間の変
換式を求める。例えばRの強度値(以下、「R値」)と
の組み合わせによってグレー軸上の点となるG,Bの強
度期待値を求める変換式や、G,Bの強度値(以下、
「G値」,「B値」)との組み合わせによってグレー軸
上の点となるRの強度期待値を求める変換式等を決定し
て情報保持部40に保管する。
【0028】図4は、特定銘柄のネガフィルムに所定の
測定を行ってグレー軸を求めるプロセスを具体的に説明
するためのグラフである。このグラフにおいて、横軸
は、基準となるR値を示し、縦軸は、RGB値を示す。
ここで、RGB値は、8bitで量子化されて読み取ら
れており、理論上0〜255の範囲の整数値をとる。
【0029】グラフに示す測定結果を得る具体的な条件
は以下のようなものであった。対象となる銘柄のネガフ
ィルムに対して標準と指定された色温度の照明光(デー
ライトタイプの場合5000K程度)でグレースケール
を照明し、この銘柄のネガフィルムに対して標準と指定
された露光量およびそれに対してオーバー及びアンダー
の状態でグレースケールを撮影し、露光後のネガフィル
ムを指定されたプロセスで現像した。次に、画像入力部
10によって上記ネガフィルムに記録された画像をRG
Bの3色に色分解し、それぞれの強度値をデジタル化し
た画像データを得る。画像分析部30は、この画像デー
タから適当な明度間隔でサンプリングを行って、ネガフ
ィルム上に撮影された最も明るい白から最も暗い黒に至
るグレー軸がどのようなRGB値をとるかを段階的に求
め、結果を情報保持部40に保存する。
【0030】画像分析部30は、上記グラフに示す実測
のRGB値に基づいて、必要な変換式を求めるが、G,
Bの任意の強度値IG,IBからグレー軸上の点に対応す
るRの強度期待値IR’,IR”を求めるグレー変換式
は、 IR’=1.250IG+12.5…(1), IR”=1.429IB+56…(2) となる。なお、上記係数の決定に際しては、最小2乗法
を用いた直線近似を行っている。
【0031】また、Rの任意の強度値IRからグレー軸
上の点に対応するG,Bの強度期待値IG’,IB’を求
めるグレー変換式は、 IG’=0.8IR−10…(3), IB’=0.7IR−39…(4) となった。なお、露光オーバー(すなわちIR≦10
4)の状態では、IRとIBの関係が上記(2)式及び(4)式
から大きく外れているので、これを2次曲線で近似する
と、IR>50,IB>13の範囲では、 IR”=50+((IB−13)/0.0072)1/2…(5), IB’=0.0072(IR−50)2+13…(6) となる。
【0032】図3に戻って、図2で準備したグレー軸に
関するデータに基づいてネガ画像の画像データをポジ画
像の画像データに変換する手順を説明する。
【0033】まず、ステップS21で、反転処理の対象と
なるネガフィルムを準備し、このネガフィルムのネガ画
像を画像入力部10で読み取って、画像保持部20に画
像データとして保存する。なお、読取りの対象となるネ
ガフィルムは、原則としてその銘柄で指定されている標
準照明下で被写体を撮影し、その銘柄で指定された標準
プロセスで現像したものとする。
【0034】次に、ステップS22で、画像分析部30
が、ステップS21で得たネガ画像の画像データからネガ
画像上のHPとして適する候補(以下、「HP候補」)
を求める。
【0035】具体的には、反転処理の対象であるネガフ
ィルムのネガ画像上の画素からRGB値の和が略最小と
なるものを探してこれをHP候補とする。この実施形態
では、各RGB値の和が最小となる画素でなく、多少の
ゆとりを持たせて、各RGB値の和が最小に近い複数の
画素をHP候補としている。これは、RGB値の和が最
小の画素をHP候補とすると、そのHP候補はフイルム
上の微細なキズなど、本来HPとして不適当な画素に該
当する場合があるので、そのような悪影響を避けるため
に、RGB値の和が最小を示す画素から0.5%程度は
無視し、次に小さい0.5%程度範囲内をHP候補と
し、これらHP候補のRGB値の平均がハイライトデー
タとして適するか否かを判断することで実際上良い結果
を得ることができる。
【0036】次に、ステップS23で、画像分析部30
が、上記ステップS22で求めたHP候補のRGB値につ
いて、これがグレー軸に近いか否かを判定する。
【0037】グレー軸に近いか否かを判定するには、図
2のステップS11〜S13で求めたグレー変換式(具体的
には、上記(1)式及び(2)式)を用いる。つまり、上記ス
テップS22で求めたHP候補の強度値IG,IBを(1)式
及び(2)式に代入する。そして、得られた強度期待値I
R’,IR”と実際の強度値IRとの中から最大値と最小
値とを求め、例えばそれらの比が1からずれている程度
に応じて、HP候補のRGB値がグレー軸にある程度近
接してグレーとみなせるか、グレー軸から離れてある程
度色味を帯びている(鮮やかな有彩色)とみなせるかを
判定する。
【0038】ステップS23においてHP候補のRGB値
が略グレー軸上にあると判断された場合、ステップS24
に進み、ステップS23においてHP候補のRGB値がグ
レー軸から離れていると判断された場合、ステップS25
に進む。
【0039】ステップS24では、ステップS22で求めた
HP候補を適切なものとしてそのままHPとし、このH
PのRGB値をハイライトデータとして情報保持部40
に保存する。
【0040】ステップS25では、ステップS22で求めた
HP候補を不適切なものとして、ネガ画像のRGBの各
色プレーン毎に画素データの最小値を求め、その1組の
RGB値(各プレーン毎のHP)に対して、上記と同様
の方法で、グレー軸に近いか否かを判定し、各プレーン
毎に求めたHPを合成したものがグレー軸に近ければ、
このRGB値の組み合わせをネガ画像のハイライトデー
タとして情報保持部40に保存する。
【0041】次に、ステップS26で、画像分析部30
が、ステップS21で得たネガ画像の画像データからネガ
画像上のSPを求める。
【0042】具体的には、まず、反転処理の対象である
ネガフィルムのネガ画像上で各RGB値の和が略最大と
なる画素、すなわちシャドウポイント候補(以下、「S
P候補」)を求め、このSP候補がグレー軸に近いか否
かを判定する。グレー軸に近いか否かを判定するには、
ステップS23と同様の方法を用いる。つまり、ステップ
S21で得た画像データからネガ画像を構成する各画素の
RGB値を抽出し、この画素データを構成するRGB値
の和が略最大となるSP候補を求める。次に、このSP
候補の強度値IG,IBを前述の(1)式及び(2)式に代入す
る。そして、得られた強度期待値IR’,IR”と実際の
強度値IRとの中から最大値と最小値とを求め、それら
の比が1からずれているか否かを判定する。
【0043】SP候補がグレー軸に近接している場合、
このSP候補をそのままSPとして採用し、そのRGB
値をシャドウデータとして情報保持部40に保存する。
一方、SP候補がグレー軸から離れている場合、ネガ画
像のRGBの各色プレーン毎に画素データの最大値を求
め、その1組のRGB値(各プレーン毎のSP)に対し
て、上記と同様の方法で、グレー軸に近いか否かを判定
し、各プレーン毎に求めたSPを合成したものがグレー
軸に近ければ、このRGB値の組み合わせをネガ画像の
シャドウデータとして情報保持部40に保存する。
【0044】最後に、ステップS27で、画像分析部30
が、反転処理前のネガ画像のハイライトデータが反転処
理前のポジ画像の画像データの最大値に変換されかつネ
ガ画像のシャドウデータがポジ画像の画像データの最小
値にそれぞれ変換されるように、各色毎に一次関数の強
度変換式を求め、画像変換部50が、この強度変換式を
ネガ画像の各画素データに対して適用するデータ変換を
実行し、画像出力部60が、かかるデータ変換によって
得たポジ画像を印刷する。
【0045】以下、HPの決定やネガ・ポジ反転の具体
例を説明する。被写体が白と青と黄の3色の色面で構成
されているものとする。この場合、白い色面のネガ画像
のRGB値は、例えば(99,68,29)で与えら
れ、青の色面のネガ画像のRGB値は、例えば(20
5,133,13)で与えられ、黄の色面のネガ画像の
RGB値は、例えば(93,79,96)で与えられ
る。
【0046】ここで、ネガ画像上のHP候補のRGB値
は、図3のステップS22における説明からも明らかなよ
うに、白面に対応したものとして IR(WHP)=99,IG(WHP)=68,IB(W
HP)=29 となる。なお、白い色面のRGB値の和は、196であ
り、青の色面のRGB値の和は、351であり、黄色の
色面のRGB値の和は、268であり、このうち最小値
を示す白の色面がネガフィルム上のHP候補として選択
されている。
【0047】次に、図3のステップS23で説明したよう
に、ネガ画像上のHP候補がグレー軸に近いか否かを判
定する。IR(WHP)=93であるから、(1)式及び
(5)式において、IG=IG(WHP),IB=IB(WH
P)として、Rに関する強度期待値 IR’=1.25×68+12.5=97.5, IR”=50+((29−13)/0.0072)1/2
97 を得る。これらの強度値IR及び強度期待値IR’,I
R”のうち、最大のものと最小のものと比は、97.5
/93=1.05である。これは、グレーに近いと判定
され、ネガ画像上のHPとしてこのHP候補を使用す
る。つまり、ネガ画像上のHPのRGB値(ハイライト
データ)として、白面(99,68,29)が得られ
る。なお、グレー軸に近いと判断されるのは、このよう
にして求めた比が1.0〜1.2程度の範囲にあるもの
である。
【0048】一方、ネガ画像上のSPのRGB値(シャ
ドウデータ)は、詳細は省略するが、各プレーンに対応
して IR(Max)=205,IG(Max)=133,IB
(Max)=96 となる。
【0049】以上のように、ハイライトデータが(9
9,68,29)で、シャドウデータ(205,13
3,96)であることを考慮すれば、変換処理後のポジ
画像上のHPをRGB値ともに245とし、そのSPの
RGB値をともに20とするという条件の下に、Rに関
するネガからポジへの一次変換式 IRp=455−(225/(205−99))×IR…(7) Gに関するネガからポジへの一次変換式 IGp=480−(225/(133−68))×IG…(8) Bに関するネガからポジへの一次変換式 IBp=342−(225/(96−29))×IB…(9) を得る。なお、上記IRp,IGp,IBpは、それぞれ反転
処理後のポジ画像上のRGB値を意味する。
【0050】上記の(7)式、(8)式及び(9)式に、ネガ画
像上で白の色面がとっていたRGB値を代入すれば、I
Rp=245,IGp=245,IBp=245という値が得
られ、ポジ画像上に適正な白色が再現されることがわか
る。
【0051】参考のため、ネガ画像のRGBの各プレー
ン毎に最小値及び最大値を求め、これら2組のRGB値
を、グレー軸を参照することなく、そのままHP,SP
とする方法を採用した場合のネガ・ポジ反転の例につい
て説明する。上記実施例と同様の被写体(白、青、黄の
3色の色面)において、ネガ画像上のHPの強度値は、
各プレーンに対応して IR(Min)=89,IG(Min)=60,IB(M
in)=28 となり、ネガ画像上のSPの強度値は、前述の値をその
まま利用して IR(Max)=205,IG(Max)=133,IB
(Max)=96 となる。なお、ポジ画像上のHPは、RGBともに24
5とし、ポジ画像上のSPはRGBともに20とする。
【0052】以上の条件から、Rに関するネガからポジ
への一次変換式 IRp=432−2.009IR…(10) Gに関するネガからポジへの一次変換式 IGp=480−3.46IG…(11) Bに関するネガからポジへの一次変換式 IBp=280−2.70IB…(12) を得る。
【0053】上の各式に、ネガ画像上の白い色面のRG
B値(99,68,29)を代入すれば、ポジ画像上の
RGB値は、(233,245,201)となり、純白
ではないものに再現されることがわかる。つまり、被写
体中で白色だった色面が、ネガフィルムに撮影され、ス
キャナ等で読み取られ、ポジ画像に変換されたときに緑
がかった黄色になり、もとの被写体とは大きく異なるポ
ジ画像が得られる。
【0054】以上実施形態に即してこの発明を説明した
が、この発明は、上記実施形態に限定されるものではな
い。
【0055】例えば、上記実施形態では、図3のステッ
プS23でHP候補のRGB値がグレー軸に近いか否かを
判定し、HP候補がグレー軸から離れている場合、ネガ
画像の各色プレーン毎に最小値を求めてその1組のRG
B値をハイライトデータとしている(ステップS25)
が、HP候補がグレー軸から離れている程度に応じて、
HP候補の画素データと各色プレーン毎に最小値を求め
てその1組のRGB値を組み合わせた画像データとを比
例配分して合成することによって、ハイライトデータを
決定することもできる。具体的には、図3のステップS
23で求めた強度値IR及び強度期待値IR’,IR”のう
ち最大値と最小値との比をαとし、各色プレーン毎の最
小強度値をIR(Min),IG(Min),IB(Mi
n)とし、HP候補の強度値をIR(HR),IG(H
R),IB(HR)とした場合、比例配分後の合成ハイ
ライトデータは、適当な係数βについて、β>α−1の
範囲で比例配分を行うものとして IR(H)=((β−α+1)/β)IR(HR)+
((α−1)/β)IR(Min), IG(H)=((β−α+1)/β)IG(HR)+
((α−1)/β)IG(Min), IB(H)=((β−α+1)/β)IB(HR)+
((α−1)/β)IB(Min) で与えられる。なお、β<α−1の範囲では、比例配分
を行わないでIR(Min),IG(Min),IB(M
in)のみを使用する。
【0056】また、比例配分後の合成ハイライトデータ
は、 IR(H)=(1/αn)IR(HR)+(1−1/αn
IR(Min), IG(H)=(1/αn)IG(HR)+(1−1/αn
IG(Min), IB(H)=(1/αn)IB(HR)+(1−1/αn
IB(Min) で与えることもできる。ここで、係数nは、ネガ・ポジ
の反転処理の結果をフィードバックさせるなどして、適
当な正の数値に設定できる。
【0057】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1の方法によれば、色分解して得た強度値の総和が略最
大となる画素に対応するハイライトポイント候補の画素
データが、ネガフィルムと同一銘柄のネガフィルムにつ
いて予め求めてあるグレー軸と所定以上に近接している
場合、このハイライトポイント候補の画素データをハイ
ライトデータとし、ハイライトポイント候補の画素デー
タが、グレー軸と所定以上に近接していない場合、ネガ
画像の画像データを第1から第3の色に対応する第1か
ら第3のプレーンの画像データに分離し各プレーン毎に
最小値を求めてこれらの組合せをハイライトデータとす
る工程と、ハイライトデータに基づいてネガ画像の画像
データをポジ画像の画像データに変換する工程とを有す
るので、ハイライトポイント候補がグレー軸に所定以上
に近接して略無彩色であるとき(つまり、ハイライトポ
イント候補が適切であるとき)には、このハイライトポ
イント候補をそのままハイライトポイントとして採用し
てネガ画像からポジ画像への略適正な反転を行うことが
でき、ハイライトポイント候補がグレー軸に所定以上に
近接せずある程度鮮やかな有彩色であるとき(つまり、
ハイライトポイント候補が不適切であるとき)には、第
1から第3のプレーンに分離して得た仮想的ハイライト
ポイントを用いてネガ画像からポジ画像への略適正な反
転を行うことができる。つまり、様々な色分布及び強度
分布を有するネガ画像に対して適切な反転を行って被写
体に近いポジ画像を得ることができる。
【0058】また、請求項2の方法によれば、色分解し
て得た強度値の総和が略最大となる画素に対応するハイ
ライトポイント候補の画素データが、ネガフィルムと同
一銘柄のネガフィルムについて予め求めてあるグレー軸
と近接している程度に応じて、ハイライトポイント候補
の画素データと、ネガ画像の画像データを第1から第3
の色に対応する第1から第3のプレーンの画像データに
分離して各プレーン毎に最小値を求めて組合せた画像デ
ータとを比例配分して合成することによってハイライト
データを決定する工程と、ハイライトデータに基づいて
ネガ画像の画像データをポジ画像の画像データに変換す
る工程とを有するので、ハイライトポイント候補が無彩
色であるときには、このハイライトポイント候補の画素
データを採用してネガ画像からポジ画像への適正な反転
を行うことができ、ハイライトポイント候補が有彩色で
あるときには、その程度に応じて各色のプレーン毎の最
小値を組合せた画像データを部分的に採用してネガ画像
からポジ画像への反転を行うことができる。つまり、様
々な色分布及び強度分布を有するネガ画像に対して適切
な反転を行って被写体に近いポジ画像を得ることができ
るのみならず、例えば同一の被写体を撮影した複数の類
似するネガフィルム間で、ネガ画像からポジ画像への画
像変換特性が大きく異なることを防止することができ
る。
【0059】また、請求項3の方法によれば、ハイライ
トポイント候補の画素データがグレー軸と近接している
か否かを、ハイライトポイント候補の第1の色に関する
強度値と、ハイライトポイント候補の第2及び第3の色
に関する強度値との組合わせによってグレー軸上の点に
なるよう定めた第1の色に関する一対の強度期待値と、
の比較に基づいて判断するので、ハイライトポイント候
補が略無彩色であるか否かやハイライトポイント候補が
有彩色である程度を簡易・適切に判断することができ、
ポジ画像おける色再現を適切なものとすることができ
る。
【0060】また、請求項4の記録媒体によれば、色分
解して得た強度値の総和が略最大となる画素に対応する
ハイライトポイント候補の画素データが、ネガフィルム
と同一銘柄のネガフィルムについて予め求めてあるグレ
ー軸と所定以上に近接している場合、このハイライトポ
イント候補の画素データをハイライトデータとし、ハイ
ライトポイント候補の画素データが、グレー軸と所定以
上に近接していない場合、ネガ画像の画像データを第1
から第3の色に対応する第1から第3のプレーンの画像
データに分離し各プレーン毎に最小値を求めてこれらの
組合せをハイライトデータとする機能を実現させるため
のプログラムが記録されているので、ハイライトポイン
ト候補が適切でグレー軸に所定以上に近接しているとき
には、このハイライトポイント候補をそのままハイライ
トポイントとして採用してネガ画像からポジ画像への略
適正な反転を行うことができ、ハイライトポイント候補
が不適切でグレー軸に所定以上に近接していないときに
は、第1から第3のプレーンに分離して得た仮想的ハイ
ライトポイントを用いてネガ画像からポジ画像への略適
正な反転を行うことができる。
【0061】また、請求項5の記録媒体によれば、色分
解して得た強度値の総和が略最大となる画素に対応する
ハイライトポイント候補の画素データが、ネガフィルム
と同一銘柄のネガフィルムについて予め求めてあるグレ
ー軸と近接している程度に応じて、ハイライトポイント
候補の画素データと、ネガ画像の画像データを第1から
第3の色に対応する第1から第3のプレーンの画像デー
タに分離して各プレーン毎に最小値を求めて組合せた画
像データとを比例配分して合成することによってハイラ
イトデータを決定する機能を実現させるためのプログラ
ムが記録されているので、ハイライトポイント候補が無
彩色であるときには、このハイライトポイント候補の画
素データを採用してネガ画像からポジ画像への適正な反
転を行うことができ、ハイライトポイント候補が有彩色
であるときには、その程度に応じて各色のプレーン毎の
最小値を組合せた画像データを部分的に採用してネガ画
像からポジ画像への反転を行うことができる。つまり、
様々な色分布及び強度分布を有するネガ画像に対して適
切な反転を行って被写体に近いポジ画像を得ることがで
きるのみならず、例えば同一の被写体を撮影した複数の
類似するネガフィルム間で、ネガ画像からポジ画像への
画像変換特性が大きく異なることを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態である画像変換方法を実
行するための画像処理装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】グレー軸に関するRGB相互間の変換式を求め
るフローチャートである。
【図3】ネガ画像の画像データをポジ画像の画像データ
に変換するフローチャートである。
【図4】特定銘柄のネガフィルムに所定の測定を行って
グレー軸を求めるプロセスを説明するグラフである。
【符号の説明】 10 画像入力部 20 画像保持部 30 画像分析部 40 情報保持部 50 画像変換部 60 画像出力部 100 画像処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−14570(JP,A) 特開 昭63−307584(JP,A) 特開 平3−173282(JP,A) 特開 平9−83825(JP,A) 特表2000−509564(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 1/00 510 G06T 11/60 120 H04N 1/46 H04N 1/60 G03F 3/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネガフィルムのネガ画像の画像データを
    対応するポジ画像の画像データに変換する画像変換方法
    であって、 前記ネガ画像上の各画素を色分解した第1から第3の色
    に関する強度値の総和が略最小となる画素をネガ画像上
    のハイライトポイント候補とする工程と、 前記ハイライトポイント候補の画素データが、前記ネガ
    フィルムと同一銘柄のネガフィルムについて予め求めて
    あるグレー軸と所定以上に近接している場合、当該ハイ
    ライトポイント候補の画素データをハイライトデータと
    し、前記ハイライトポイント候補の画素データが、前記
    グレー軸と所定以上に近接していない場合、前記ネガ画
    像の画像データを前記第1から第3の色に対応する第1
    から第3のプレーンの画像データに分離し各プレーン毎
    に最小値を求めてこれらの組合せをハイライトデータと
    する工程と、 前記ハイライトデータに基づいて前記ネガ画像の画像デ
    ータを前記ポジ画像の画像データに変換する工程と、を
    有することを特徴とする画像変換方法。
  2. 【請求項2】 ネガフィルムのネガ画像の画像データを
    対応するポジ画像の画像データに変換する画像変換方法
    であって、 前記ネガ画像上の各画素を色分解した第1から第3の色
    に関する強度値の総和が略最小となる画素をネガ画像上
    のハイライトポイント候補とする工程と、 前記ハイライトポイント候補の画素データが、前記ネガ
    フィルムと同一銘柄のネガフィルムについて予め求めて
    あるグレー軸と近接している程度に応じて、前記ハイラ
    イトポイント候補の画素データと、前記ネガ画像の画像
    データを前記第1から第3の色に対応する第1から第3
    のプレーンの画像データに分離して各プレーン毎に最小
    値を求めて組合せた画像データとを比例配分して合成す
    ることによって前記ハイライトデータを決定する工程
    と、 前記ハイライトデータに基づいて前記ネガ画像の画像デ
    ータを前記ポジ画像の画像データに変換する工程と、を
    有することを特徴とする画像変換方法。
  3. 【請求項3】 前記ハイライトポイント候補の画素デー
    タが前記グレー軸と近接している程度は、前記ハイライ
    トポイント候補の前記第1の色に関する強度値と、前記
    ハイライトポイント候補の前記第2及び第3の色に関す
    る強度値との組合わせによって前記グレー軸上の点にな
    るよう定めた前記第1の色に関する一対の強度期待値
    と、の比較に基づいて判断されることを特徴とする請求
    項1及び請求項2のいずれか記載の画像変換方法。
  4. 【請求項4】 コンピュータによってネガフィルムのネ
    ガ画像の画像データを対応するポジ画像の画像データに
    変換するためのプログラムを記録した記録媒体であっ
    て、 前記ネガ画像上の各画素を色分解した第1から第3の色
    に関する強度値の総和が略最小となる画素をネガ画像上
    のハイライトポイント候補とする機能と、 前記ハイライトポイント候補の画素データが、前記ネガ
    フィルムと同一銘柄のネガフィルムについて予め求めて
    あるグレー軸と所定以上に近接している場合、当該ハイ
    ライトポイント候補の画素データをハイライトデータと
    し、前記ハイライトポイント候補の画素データが、前記
    グレー軸と所定以上に近接していない場合、前記ネガ画
    像の画像データを前記第1から第3の色に対応する第1
    から第3のプレーンの画像データに分離し各プレーン毎
    に最小値を求めてこれらの組合せをハイライトデータと
    する機能と、 前記ハイライトデータに基づいて前記ネガ画像の画像デ
    ータを前記ポジ画像の画像データに変換する機能と、を
    実現させるプログラムを記録したコンピュータ読取り可
    能な記録媒体。
  5. 【請求項5】 コンピュータによってネガフィルムのネ
    ガ画像の画像データを対応するポジ画像の画像データに
    変換するためのプログラムを記録した記録媒体であっ
    て、 前記ネガ画像上の各画素を色分解した第1から第3の色
    に関する強度値の総和が略最小となる画素をネガ画像上
    のハイライトポイント候補とする機能と、 前記ハイライトポイント候補の画素データが、前記ネガ
    フィルムと同一銘柄のネガフィルムについて予め求めて
    あるグレー軸と近接している程度に応じて、前記ハイラ
    イトポイント候補の画素データと、前記ネガ画像の画像
    データを前記第1から第3の色に対応する第1から第3
    のプレーンの画像データに分離して各プレーン毎に最小
    値を求めて組合せた画像データとを比例配分して合成す
    ることによって前記ハイライトデータを決定する機能
    と、 前記ハイライトデータに基づいて前記ネガ画像の画像デ
    ータを前記ポジ画像の画像データに変換する機能と、を
    実現させるプログラムを記録したコンピュータ読取り可
    能な記録媒体。
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