JP2938094B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2938094B2
JP2938094B2 JP1199369A JP19936989A JP2938094B2 JP 2938094 B2 JP2938094 B2 JP 2938094B2 JP 1199369 A JP1199369 A JP 1199369A JP 19936989 A JP19936989 A JP 19936989A JP 2938094 B2 JP2938094 B2 JP 2938094B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、入力画像の画調を識別する機能を有する画
像処理装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、この種の装置は、ディジタル複写装置のリーダ
として、または電子ファイル装置の入力装置として広く
普及しつつある。
また、近年の電子技術の進歩により、読み取り画像に
おいて、文字等を含むエッジ領域と、写真等を含む中間
調領域とに分離し、それぞれの領域において、適切な処
理を加える方式が、例えば日系エレクトロニクスNo.42
5,1987,pp100〜101等に提案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、従来の技術によれば一部の原稿で網点によ
って表現されている中間調領域をエッジ部として判定し
てしまったり、また、非常に細い文字を網点として判定
してしまったりして、いわゆる「誤判定」によって読み
取り画像の一部に好ましくない処理を施し、画像品位を
大幅に損ねてしまう等の問題点があった。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたも
ので、読取り画像中の連続した濃度変化および特定方向
への濃度変化を捉える際に、設定される原稿モードに応
じて各濃度変化の判定条件を可変設定することにより、
読み取られる原稿画像情報中から階調変化を伴う文字画
像域を精度よく分離して原稿に忠実なディジタル画像情
報を生成出力できる画像処理装置を得ることを第1の目
的とする。
また、網点判定手段を含む画調識別手段の識別条件を
画像読取りモードに応じて良好に制御することができる
画像処理装置を得ることを第2の目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明に係る第1の発明は、原稿を露光走査して得
られる反射画像を電気信号に変換しながら原稿画像を読
み取るイメージセンサと、前記イメージセンサから出力
される画像信号を処理する画像処理ユニットとを備えた
画像処理装置において、前記原稿の種別に対応する複数
の原稿読取りモードを設定入力するモード設定手段と、
前記画像信号を第1の判定条件に基づいて解析しながら
連続した濃度変化を検出する第1の検出手段と、前記画
像信号を第2の判定条件に基づいて解析しながら相異な
る特定方向の濃度変化を検出する第2の検出手段と、前
記第1の検出手段に対する第1の判定条件および前記第
2の検出手段に対する第2の判定条件を前記モード設定
手段から入力される原稿読取りモードに基づいて可変設
定する条件設定手段と、前記条件設定手段により設定さ
れた前記第1の判定条件,第2の判定条件に基づいて前
記画像信号から文字領域を分離処理する第1の文字域分
離処理手段とを設けたものである。
本発明に係る第2の発明は、イメージセンサから色分
離出力されるカラー画像信号を第3の判定条件に基づい
て解析しながら無彩色部分を検出する第3の検出手段
と、前記第1〜第3の検出手段の各検出結果に基づいて
前記カラー画像信号から無彩色文字エッジ領域を分離処
理する第2の文字域分離処理手段とを具備したものであ
る。
本発明に係る第3の発明は、モード設定手段により設
定された原稿読取りモード特性を文字読取りモード特性
重視または写真読取りモード特性重視に連続偏重設定す
る偏重設定手段と、前記偏重設定手段により偏重された
モード特性の偏重度に従属して第1の検出手段および第
3の検出手段の少なくとも1つの判定条件を連続的に可
変設定する条件設定手段とを具備したものである。
本発明に係る第4の発明は、画像信号を入力する入力
手段と、前記入力手段により入力された画像信号に基づ
き、該画像信号によって表される画像の網点領域を判定
する網点判定手段を含む画調識別手段と、原稿読取りモ
ードを指定する指定手段と、前記指定手段による指定に
応じて前記画調識別手段における識別条件を制御する制
御手段とを有するものである。
本発明に係る第5の発明は、前記原稿読取りモードに
地図の読取りに適した地図モードを含むものである。
〔作用〕
第1の発明においては、モード設定手段により原稿の
種別に対応する個々の原稿読取りモードが設定される
と、画像処理ユニットがイメージセンサから出力される
画像信号の処理を開始する。この際、条件設定手段が第
1の検出手段に対する第1の判定条件,第2の検出手段
に対する第2の判定条件をモード設定手段から入力され
る原稿読取りモードに基づいて可変設定し、可変設定さ
れて第1の判定条件,第2の判定条件の下で第1の文字
域分離処理手段が画像信号から文字エッジ領域を分離処
理し、文字エッジを忠実に分離することを可能とする。
第2の発明においては、モード設定手段により原稿の
種別に対応する個々の原稿読取りモードが設定される
と、画像処理ユニットがイメージセンサから出力される
カラー画像信号の処理を開始する。この際、第3の検出
手段が第3の判定条件に基づいて解析しながら無彩色部
分を検出し、該検出結果に基づいて第2の文字域分離処
理手段がカラー画像信号から文字エッジ領域を分離処理
し、文字エッジを忠実に分離することを可能とする。
第3の発明においては、偏重設定手段によりモード設
定手段により設定された原稿読取りモード特性を文字読
取りモード特性重視または写真読取りモード特性重視に
連続偏重設定されると、条件設定手段が偏重設定手段に
より偏重されたモード特性の偏重度に従属して第1の検
出手段および第3の検出手段の少なくとも1つの判定条
件を可変設定し、文字/写真が混在する原稿中から文字
または写真を選択性よく忠実に分離することを可能とす
る。
第4の発明においては、入力手段により入力された画
像信号に基づき、該画像信号によって表される画像の網
点領域を画調識別手段が、指定手段による原稿読取りモ
ードの指定に応じて制御手段により制御される識別条件
に基づいて判定して、原稿読取りモードに応じた識別条
件で網点領域を判定する。
第5の発明においては、指定手段による地図モードの
指定に応じて前記制御手段が前記識別条件を制御して、
地図モードに応じた識別条件で網点領域を判定する。
〔実施例〕
第1図はこの発明の一実施例を示す画像処理装置の一
例を示す断面構成図であり、例えばフルカラーディジタ
ル複写機の場合を示してある。
図において、201はイメージスキャナ部で、原稿を読
み取り、ディジタル信号処理を行う。202はプリンタ部
で、イメージスキャナ部201に読み取られた原稿画像に
対応した画像を用紙フルカラーでプリント出力する部分
である。
イメージスキャナ部201において、200は鏡面圧板、20
3は原稿台ガラス(以下プラテン)で、単純二値画像か
ら網点画像を含む中間調画像,カラー画像等を含む原稿
204が載置される。205はランプで、プラテン203に載置
された原稿204をを露光する。206〜208は走査ミラー
で、前記原稿204の反射光を結像レンズ209を介して、例
えばCCD等の電荷結合素子等で構成される3ラインセン
サ210上に結像させる。3ラインセンサ210は、フルカラ
ー情報レッド(R),グルーン(G),ブルー(B)成
分として信号処理部211にカラーアナログ画像信号を出
力する。なお、走査ミラー206は速度vで、走査ミラー2
07,208はv/2でラインセンサの電気的走査方向に対して
垂直方向に機械的に動くことによって、原稿全面を走査
する。
信号処理部(画像処理ユニット)211では読み取られ
たカラーアナログ画像信号(画信号)を電気的に処理
し、マゼンタ(M),シアン(C),イエロー(Y),
ブラック(BK)の各成分に分解し、プリンタ部202に送
る。また、イメージスキャナ部201における1回の原稿
走査につき、M,C,Y,BKのうち、1つの成分がプリンタ部
202に送られ、計4回の原稿走査により1回のプリント
アウトが完成する。
イメージスキャナ部201より送られてくるM,C,Y,BKの
画信号は、レーザドライバ212に送られる。レーザドラ
イバ212は画信号に応じ、半導体レーザ213を変調駆動す
る。レーザ光はポリゴンミラー214,fθレンズ215,ミラ
ー216を介し、感光ドラム217上を走査する。
218は回転現像器であり、マゼンタ現像部219,シアン
現像部220,イエロー現像部221,ブラック現像部222より
構成され、4つの現像器が交互に感光ドラム217に接
し、感光ドラム217上に形成された静電潜像をトナー
(現像材)で現像する。
223は転写ドラムで、用紙カセット224または用紙カセ
ット225より給紙されてきた用紙をこの転写ドラム223に
巻き付け、感光ドラム217上に現像された像を用紙に転
写する。
このようにして、マゼンタ(M),シアン(C),イ
エロー(Y),ブラック(BK1)の4色画順次転写され
た後、用紙は定着ユニット226を通過して排紙される。
第2図はこの発明に係る画像読取り装置における操作
部の構成を説明する平面図であり、4201はテンキーであ
り、コピー枚数等入力に0〜9までの数値を入力する場
合に押下する。
4202は液晶表示部で、現在のシステムモード状態等を
操作者に報知する。
4203はリセットキーで、現在設定されているモードを
初期化するためのキーである。
4204はクリア/ストップキーであり、システム動作中
は処理をストップし、システムが作動中でない時は、枚
数等テンキーで設定された数値をクリアする場合に押下
する。4205はコピーキーである。
4206は用紙サイズ選択キーで、この用紙サイズ選択キ
ー4206の押下により、液晶表示部4202に用紙サイズが、
例えば「A4」等が表示される。
4207は濃度キーで、コピー濃度を薄いものから濃いも
のへ調整する際に押下し、濃度キー4207の押下により、
例えばLED等で構成される濃度レベル表示器4208に設定
された濃度レベルを段階的に表示する。
4209はこの発明に係るモード設定手段を構成する原稿
種類モード選択キーで、原稿種別により、文字モード,
写真モード,文字/写真モード,地図モード等の異なる
原稿種別を選択する際に押下し、選択されたモード表示
器4210〜4213が点灯する。なお、現在地図モードが選択
された状態に対応する。
次に、上記各原稿種類モードについて説明する。
先ず、文字モードにおいては、文字原稿をくっきりと
コピーするモードで、例えばワープロで出力された文字
原稿等に最適なモードに対応する。
また、写真モードは、写真(網点を含む)をリアルに
再現するための原稿の色および階調性を重視するモード
で、一般的なカラー写真原稿に最適なモードに対応す
る。
さらに、文字/写真モードは、文字および写真(網点
を含む)が混在する原稿において、文字と写真を分離し
て文字はくっきりと、写真はリアルに再現するモード
で、例えば新聞等のような文字写真が入り混じる原稿に
最適なモードに対応する。
また、地図モードは、地図のように網点中の文字をく
っきりと表現するモードで、カラー印刷または白黒の文
字,線,記号等に最適なモードに対応する。
なお、通常の原稿に対しては、上記文字/写真モード
を原稿種類モード選択キー4209により選択すれば、写真
部分はリアルに、文字部分はくっきりとコピーされる。
しかしながら、例えば細かく、かつ込み入った文字等
を含む原稿において、上記文字/写真モードが選択され
ていると、文字エッジを捉えにくくなり、写真(網点)
の一部として認識されてしまい、くっきりと再現されな
くなることがある。
また、写真原稿中に鮮鋭なエッジ部分があった場合に
は写真画像が文字として認識されて、不自然にエッジが
強調され、見苦しくなってしまうことがある。
更に、地図のように背景が網点中に文字が描かれてい
る拳固画像の場合には、網点画像として検知されてしま
い、文字を鮮明にコピーできにくくなる事態が起こり得
る。
そこで、このような事態に対して、上記原稿種類モー
ド選択キー4209を文字モード,写真モード,地図モード
を選択してもらうことにより、最適な画像を形成するこ
とが可能となるように構成されている。
第3図はこの発明に係る原稿種類モード選択処理手順
の一例を説明するフローチャートである。なお、(1)
〜(5)は各ステップを示す。
電源が投入されると、先ず、操作部にて原稿種類モー
ド選択キー4209により、所望とする原稿種類モードが入
力されたかどうかを判断し(1)、YESならばステップ
(3)以降に進み、キー指示された原稿種類モード(文
字,写真,文字/写真,地図)を順次切り換え(2)、
スタートキー(コピーキー4205)の押下を待機する
(3)。次いで、設定された原稿種類モードに対応する
原稿種類モード選択信号MOD0,1を設定し(4)、原稿種
類モード選択信号MOD0,1を信号処理部211に出力して、
コピー動作を実行する(5)。
第4図は、第1図に示したイメージスキャナ部210の
構成を説明するブロック図であり、101はカウンタであ
り、上記3ラインセンサ210を構成するラインセンサ301
〜303に対する主走査位置を指定する主走査アドレス102
を出力する。すなわち、水平同期信号HSYNCが「1」の
ときに、図示されないCPUより所定値にセットされ、画
素のクロック信号CLKによってインクリメントされる。
3ラインセンサ210上に結像された画像は、3つのラ
インセンサ301〜303において光電変換され、それぞれR
成分,G成分,B成分の読取り信号として、増幅器304〜30
6,サンプルホールド回路307〜309およびA/D変換器310〜
312を通じて各色8ビットのデジタル画信号313(Rに対
応する),デジタル画信号314(Gに対応する),デジ
タル画信号315(Bに対応する)として出力される。
次に第5図,第6図を参照しながら第1図に示した信
号処理部(画像処理ユニット)211の構成について詳細
に説明する。
第5図は、第1図に示した信号処理部(画像処理ユニ
ット)211の構成を説明するブロック図であり、第1図
と同一のものには同じ符号を付してある。
図において、CLKは画素を転送するクロック信号であ
り、HSYNCは水平同期信号であり、主走査開始の同期信
号である。CLK4は後述する400線スクリーンを発生させ
るクロック信号で、第6図に示すようなタイミングで出
力され、制御部401よりイメージスキャナ部201,信号処
理部211,プリンタ部202へ送られる。
イメージスキャナ部201は、原稿204を読み取り、電気
信号としての画信号(デジタル画信号)313〜315を色信
号処理部402および特徴抽出部403に送出する。特徴抽出
部403においては、色処理制御信号発生部404に対して現
在の処理画素が黒画像であることを示す黒画像解析信号
BL,色味をもった画像であることを示す色味解析信号CO
L,現在の処理画素が黒画像であるか色味をもった画像で
あるかどちらの場合も可能性がある混在解析信号UNK,上
記黒画像解析信号BLを取り消すキャンセル信号CAN,文字
エッジであることを示すエッジ信号EDGEを送出する。
色処理制御信号発生部404は、特徴抽出部403からの上
記各信号を受けて、色信号処理部402に対する各種の色
処理制御信号(乗算係数信号GAIN1,2,フィルタ切換え信
号FIL,濃度特性切換え信号GAM)を発生する。なお、乗
算係数信号GAIN1,2は、上記デジタル画信号313〜315を
重み付け演算(後述する)するための係数である。
制御部401からは、各処理ブロックに対して2ビット
のフェーズ信号PHASEが送出される。このフェーズ信号P
HASEはプリンタ部202の現像色に対応し、00(マゼン
タ),01(シアン),10(イエロー),11(ブラック)に
それぞれ対応している。
色信号処理部402は、上記フェーズ信号PHASEと上記色
処理制御信号に基づいてプリンタ部202に対する記録画
像信号VIDEOを発生する。
プリンタ部202では、この記録画像信号VIDEOに基づい
てレーザの発光時間をパルス幅変調し、濃淡表現のある
コピー出力406を出力する。
ここで、プリンタ部202には、色処理制御信号発生部4
04からスクリーン制御信号SCRが入力されている。プリ
ンタ部202は、このスクリーン制御信号SCRによって複数
のパルス幅変調基本クロック(スクリーンブロック)を
切り換え、原稿に最適な濃度表現を行う。
なお、この実施例ではスクリーン制御信号SCRが
「0」の場合は、1画素単位のパルス幅変調し、SCR信
号が1の場合には、2画素単位のパルス幅変調を行う。
第7図は、第5図に示した信号処理部(画像処ユニッ
ト)211の要部詳細ブロック図であり、第1図,第5図
と同一のものには同じ符号を付してある。
図において、103は光量信号−濃度信号変換部で、0
〜255レンジの画信号(デジタル画信号)313〜315を後
述する変換式に基づく演算処理にから0〜255レンジの
プリント信号C,M,Y信号に変換する。104は黒抽出部で、
上記C,M,Y信号の最小値からブロック信号BKを決定し、
後段のマスキング処理部(UCR/MASK)105で現像材の色
濁りを除去する演算処理を実行し、入力されるフェース
信号PHASEにより選択された現像色信号V1がライン遅延
メモリ112に出力される。ライン遅延メモリ112,113は、
プリント信号C,M,Y,BKを文字エッジ判定処理のために3
ラインと4クロック遅延するために機能する。114,115
は乗算器で、乗算器114は乗算係数信号GAIN1と色記録信
号V2との乗算(詳細は後述する)を行い乗算出力V3を出
力し、乗算器115は乗算係数信号GAIN2と濃度信号M2との
乗算(詳細は後述する)を行い乗算出力M3を加算器116
に出力する。加算器116では、上記乗算出力M3,乗算出力
V3との加算処理を行い画信号V4を生成し、後段のフィル
タ回路117にて3×3画素のラプラシアンフィルタにて
エッジ強調フィルタで構成され、ラプラシアンの乗数を
1/2,1の2種類を切換えスムージング処理を行い、例え
ば8ビットの画信号V5をガンマ変換部118にて濃度変換
テーブルを参照して画像信号VIDEOをプリンタ部202のPW
M変調部119に出力する。
一方、特徴抽出部403において、106は色判定部で、上
記カラーアナログ画像信号(画信号)から黒画像解析信
号BL,色味をもった画像であることを示す色味解析信号C
OL,現在の処理画素が黒画像であるか色味をもった画像
であるかどちらの場合も可能性がある混在解析信号UNK,
上記黒画像解析信号BLを取り消すキャンセル信号CANを
遅延メモリ120に出力する。
107は文字エッジ判定部で、カラーアナログ画像信号
のグリーン成分から急峻な濃度変化の有無および急峻な
濃度変化点が特定方向に連続しているかどうかを後述す
る演算処理から検出して、エッジ領域を抽出するととも
に、網点領域の判定を行う。
すなわち、モード設定手段となる原稿種類モード選択
キー4209により原稿の種別に対応する個々の原稿読取り
モードが設定されると、画像処理ユニット211がイメー
ジセンサ(3ラインセンサ210)から出力されるアナロ
グ画像信号、上記画信号314の処理を開始する。この
際、条件設定手段を兼ねる後述するCPU1871が第1の検
出手段および第2の検出手段を構成する文字エッジ判定
部107が第1の検出手段に対する第1の判定条件,第2
の検出手段に対する第2の判定条件をモード設定手段か
ら入力される原稿読取りモード(文字,写真,文字/写
真,地図)に基づいて可変設定し、可変設定された第1
の判定条件,第2の判定条件の下で第1の文字域分離処
理手段(後述するエッジ判定部)が画信号314から文字
エッジ領域を分離処理し、エッジ信号EDGEを出力する。
また、原稿種類モード選択キー4209により原稿の種別
に対応する個々の原稿読取りモードが設定されると、画
像処理ユニット211が3ラインセンサ210から出力される
カラーアナログ画像信号(画信号313〜315)の処理を開
始する。この際、第3の検出手段を構成する色判定部10
6が第3の判定条件に基づいて解析しながら無彩色部分
を検出し、この検出結果に基づいて第2の文字域分離処
理手段が(後述するエッジ判定部)カラーアナログ画像
信号から無彩色文字領域を上記第1〜第3の検出手段の
検出結果に基づいて分離処理して、カラーアナログ画像
信号から文字エッジ領域を分離処理し、文字エッジを忠
実に分離することを可能とする。
また、色処理制御信号発生部404は、フィルタ制御信
号発生部109,ガンマ切換え信号発生部110,スクリーン制
御信号発生部111から構成され、フィルタ制御信号発生
部109は上記カラーアナログ画像信号(画信号)から黒
画像解析信号BL,色味をもった画像であることを示す色
味解析信号COL,現在の処理画素が黒画像であるか色味を
もった画像であるかどちらの場合も可能性がある混在解
析信号(中間彩度信号)UNK,上記黒画像解析信号BLを取
り消すキャンセル信号CAN等から、例えば2ビットのフ
ィルタ切換え信号FILを遅延メモリ121を介してフィルタ
回路(空間フィルタ部)117に2ビットの遅延フィルタ
切換え信号DFILを出力する。
また、ガンマ切換え信号発生部110は、上記カラーア
ナログ画像信号(画信号)から黒画像解析信号BL,色味
をもった画像であることを示す色味解析信号COL,現在の
処理画素が黒画像であるか色味をもった画像であるかど
ちらの場合も可能性がある中間彩度信号UNK,上記黒画像
解析信号BLを取り消すキャンセル信号CAN,エッジ信号ED
GE等から、例えば4種類の変換テーブルを選択するため
の選択制御信号GAMを遅延メモリ121を介して遅延選択制
御信号DGAMとしてガンマ変換部118に出力する。
さらに、スクリーン制御信号発生部111は上記カラー
アナログ画像信号(画信号)から黒画像解析信号BL,色
味をもった画像であることを示す色味解析信号COL,現在
の処理画素が黒画像であるか色味をもった画像であるか
どちらの場合も可能性がある中間彩度信号UNK,上記黒画
像解析信号BLを取り消すキャンセル信号CAN,エッジ信号
DEGE等から、スクリーン制御信号SCRを遅延メモリ121を
介して遅延スクリーン制御信号DSCRとしてプリンタ部20
2のPWM変調部119に出力し、後述するパルス幅変調信号P
Wまたはパルス幅変調信号PW4を選択させる。
第8図は、第7図に示した色判定部106の構成を説明
する構成ブロック図であり、第7図と同一のものには同
じ符号を付してある。
この図において、1101は画素色判定部であり、画素毎
に黒であることを示す黒画素信号BLP,色味画素信号COL
P,どちらか不明な画素であることを示す中間彩度信号UN
KPを発生し、エリア処理部1102へ送出する。領域処理部
1102は、例えば5×5のエリア内において、黒画素信号
BLP,色味画素信号COLP,中間彩度信号UNKPを領域判定し
てエラーを取り除き、真の黒画像解析信号BL,色味をも
った画像であることを示す色味解析信号COL,現在の処理
画素が黒画像であるか色味をもった画像であるかどちら
の場合も可能性がある中間彩度信号UNK,キャンセル信号
CANを生成する。
なお、文字エッジ判定部107は、第9図に示す波長/
相対感度特性から明らかなように、被視感特性にに近い
グレーン成分をもって白/黒イメージの文字エッジ検出
を行い、文字エッジ検出信号となるエッジ信号EDGEを色
処理制御信号発生部404に出力する。
次に、第10図を参照しながら色判定部106の詳細につ
いて説明する。
第10図は、第7図に示した色判定部106の詳細構成を
説明する回路ブロック図である。
図において、1301はMAX/MIN検知器で、上記画信号313
〜315から最大値/最小値検知処理を実行して、判定信
号S00,S01,S02,S10,S11,S12等をセレクタ1302〜1309に
図示されるように出力する。1310〜1315は減算器で、入
力Aとに入力Bに対してA−Bを出力する。1316〜1323
はコンパレータで、入力Aと入力Bに対してコンパレー
タ1316,1319は2A>Bが成立する場合にアクティブ(H
レベル)、すなわち「1」を出力し、それ以外は「0」
を出力する。
また、入力Aと入力Bに対してコンパレータ1317,132
0,1322,1323は、A>Bが成立する場合にアクティブ
(Hレベル)、すなわち「1」を出力し、それ以外は
「0」を出力する。
更に、入力Aと入力Bに対してコンパレータ1318,132
1は、A>2Bが成立する場合にアクティブ(Hレベ
ル)、すなわち「1」を出力し、それ以外は「0」を出
力する。
1329はNORゲートで、ANDゲート1325,1330とのアンド
出力のNOR出力をANDゲート1327に対して出力する。AND
ゲート1327は、上述した中間彩度信号UNK1を発生出力す
る。
1326,1328はANDゲートで、ANDゲート1326は、黒画像
解析信号BL1を発生出力し、ANDゲート1328は色味解析信
号COL1を発生出力する。
第11図は、第10図に示したMAX/MIN検知器1301の詳細
構成を説明する回路ブロック図であり、1350〜1352はコ
ンパレータであり、それぞれR成分の画信号313,G成分
の画信号314,B成分の画信号315の濃度レベルがR>G,G
>B,B>Rの関係が成立する場合に、「1」を出力す
る。I1〜I3はインバータ、AND1〜AND7はアンドゲート、
OR1,OR2はオアゲートであり、上記判定信号S00,S01,S0
2,S10,S11,S12等を図示されるように出力する。
第12図は、第11図に示した入力画信号と各判定信号と
の出力条件を説明する相関図である。
これらの図から分かるように、R成分の画信号313の
濃度レベルがMAXの場合またはR成分の画信号313,G成分
の画信号314,B成分の画信号315の濃度レベルがすべて等
しい場合には、判定信号S00が「1」となり、判定信号S
01,S02が「0」となり、B成分の画信号315の濃度レベ
ルがMAXの場合には、判定信号S02が「1」となり、判定
信号S00,S01が「0」となる。また、R成分の画信号313
の濃度レベルがMINの場合またはR成分の画信号313,G成
分の画信号314,B成分の画信号315の濃度レベルがすべて
等しい場合には、判定信号S10が「1」,S11,S12が
「0」となる。また、G成分の画信号314の濃度レベル
がMINの場合には、判定信号S11が「1」となり、判定信
号S10,S12が「0」となる。
更に、B成分の画信号315の濃度レベルがMINの場合に
は、判定信号S12が「1」となり、判定信号S10,S11が
「0」となる。
従って、例えばR成分の画信号313の濃度レベルがMAX
の場合は、R>GかつR≧Bの関係が成立するからコン
パレータ1350は「1」を出力し、コンパレータ1352は
「0」を出力する。そして、アンドゲートAND1が「1」
を出力し、オアゲートOR1が「1」を出力する。この
時、アンドゲートAND2,AND3は「0」を出力する。すな
わち、判定信号S00が「1」となり、判定信号S01,S02が
「0」となる(第12図参照)。
一方、MAX/MIN検知器1301の判定信号S00,S01,S02はセ
レクタ1302に入力され、判定信号S10,S11,S12はセレク
タ1303〜1309に入力される。
セレクタ1302〜1309は、第13図に示すようにアンドゲ
ートAND11〜AND13およびオアゲートOR11等から構成さ
れ、入力される判定信号S0〜S2の状態に応じて、第14図
に示すように入力A〜Cのいずれかを選択出力する構成
となっている。
このため、入力A〜Cに対して判定信号S0が「1」
で、判定信号S1,S2が「0」の場合には、入力Aが選択
出力され、判定信号S0,S1が「0」で、判定信号S2が
「1」の場合には入力Cが選択出力される構成となって
おり、この実施例においては、入力A〜Cに各R成分の
画信号313,G成分の画信号314,B成分の画信号315入力が
対応している。
〔画素色判定処理〕
上記R成分の画信号313,G成分の画信号314,B成分の画
信号315の中で最大の濃度レベルの値をMAXとし、最小の
濃度レベルの値をMINとし、さらに、第15図に示すよう
に領域を区分することにより行う。
第15図はこの発明に係る画像処理装置の画素色判定区
分を説明する模式図であり、横軸が最大濃度レベルを示
し、縦軸が最小濃度レベルを示す。
すなわち、無彩色の領域においては、MAXとMINの差が
小さく、有彩色に近くなればなるほど、MAXとMINの差は
大きくなることを利用して、MAX,MINをパラメータとし
た線形の連立不等式によってMAX−MIN平面を区分する。
具体的には、定数ka,kb,kc,ia,ib,ic,WMX,WMNをあらか
じめ定められた領域A1〜D1に区分する。
第15図において、領域A1は、暗い無彩色(黒)の領域
であり、(MAX,MIN)がこの領域に含まれるためには、M
IN≦WMNまたはMAX≦WMXであって、かつ下記第(1)式
が成立する場合である。
また、区分B1は、暗い無彩色と有彩色の中間の領域で
あり、(MAX,MIN)がこの領域に含まれるためには、MIN
≦WMNまたはMAX≦WMXであって、かつ下記第(2)式の
いずれかおよび第(3)式がすべて成立する場合であ
る。
更に、区分C1は有彩色領域であり、(MAX,MIN)がこ
の領域に含まれるためには、MIN≦WMNまたはMAX≦WMXで
あって、かつ下記第(4)式が成立する場合である。
また、区分D1は明るい無彩色(白)の領域であり、
(MAX,MIN)がこの領域に含まれるためには、下記第
(5)式のいずれかが成立する場合である。
第16図は、第15図に示した領域区分とMAX/MIN検知器1
301の出力信号との関係を説明する相関図であり、第15
図と同一のものには同じ符号を付してある。
この図から分かるように、画信号313〜315の最大/最
小処理により、各画素が区分A1に含まれるためには、上
記黒画像解析信号BLが「1」で、色味解析信号COL,中間
彩度信号UNKがともに「0」の場合である。
また、画信号313〜315の最大/最小処理により、各画
素が区分B1に含まれるためには、中間彩度信号UNKが
「1」で、黒画像解析信号BL,色味解析信号COLがともに
「0」の場合である。
更に、画信号313〜315の最大/最小処理により、各画
素が区分C1に含まれるためには、色味解析信号COLが
「1」で、黒画像解析信号BL,中間彩度信号UNKがともに
「0」の場合である。
また、画信号313〜315の最大/最小処理により、各画
素が区分D1に含まれるためには、黒画像解析信号BLが
「1」で、中間彩度信号UNK,色味解析信号COLがともに
「0」の場合である。
上述の領域判定は、色判定部106を構成する第10図に
示す回路により行い、すなわちMAX/MIN検知器1301の出
力に応じセレクタ1302,1303はそれぞれMAX信号,MIN信号
を画信号313〜315の中から選択するが、セレクタ1303に
連動してセレクタ1304〜1309もそれぞれ定数ka,kb,kc,i
a,ib,icの値を選択する。例えばMAXがR信号(画信号31
3)、MINがG信号(画信号314)の場合には、セレクタ1
304はKAGを、セレクタ1306はKCGを、セレクタ1307はiAG
を、セレクタ1308はiBGを、セレクタ1309はiCGを選択
し、それぞれ定数ka,kb,kc,ia,ib,icの値を変更するの
は以下の理由による。
一般にフルカラーセンサの場合には、センサ固有の色
バランスのいずれかあるため、すべての色味に対し、同
一の判定基準で有彩色/無彩色の判定をすると誤判定の
原因となる。そこで、第17図に示すようにして、R−G
−Bの3次元空間を3分割することでセンサの色バラン
ス特性に対応する。
第17図は、第4図に示した3ラインセンサ301〜303の
色バランス特性を示す空間特性図である。
この図から分かるように、R−G−Bの3次元空間を
MINがRである領域5702と、MINがGである領域5703と、
MINがBである領域5704に分け、それぞれに応じたて定
数ka,kb,kc,ia,ib,icの値を使用する。
例えばR成分の信号が低めにあらわれるセンサに対し
ては、第10図の定数KAR,KBR,KCR,iAR,iBR,iCRの値を少
し大きめにとっておくことにより、MINがRである場合
において、第15図に示す領域において、区分A1を区分C1
を狭く取ることが可能となり、様々なセンサに対してき
め細かく対応することができる。
減算器1310〜1312とコンパレータ1316〜1318は、 MAX−kaと2MIN MAX−kbとMIN MAX−kcと1/2MIN の大小関係を判定する。
また、減算器1313〜1315とコンパレータ1319〜1321
は、 MAX−iaと2MIN MAX−ibとMIN MAX−icと1/2MIN の大小関係を判定する。
また、コンパレータ1322とコンパレータ1323はそれぞ
れ、 MAXとWMX MINとWMN の大小関係を判断する。
以上から上記領域判定が行われるが、結果は中間彩度
信号UNK,色味解析信号COL,黒画像解析信号BLの判定信号
として出力される。
第18図は、第8図に示したエリア処理部1102の構成を
説明する回路ブロック図であり、以下、構成並びに動作
について説明する。
画素色判定部1101によって判定された黒画素信号BLP,
色味画素信号COLP,どちらか不明な画素であることを示
す中間彩度信号UNKPをラインメモリ1701〜1704によって
ライン遅延され、水平同期信号HSYNC,クロック信号CLK
によって同期を取られて、5ラインが同時に出力され
る。ここで、黒画素信号BLP,色味画素信号COLP,中間彩
度信号UNKPを1ライン遅延させたものをそれぞれBLP2,C
OLP2,UNKP2、さらに1ライン遅延させたものをBLP3,COL
P3,UNKP3、さらに1ライン遅延させたものをBLP4,COLP
4,UNKP4、さらに1ライン遅延させたものをBLP5,COLP5,
UNKP5とする時、カウント手段1705で、各信号を5画素
遅延して5×5のエリア内(第19図参照)でBL黒画素数
をカウントしたカウント値NBを得るとともに、カウント
手段1706でCOL有彩色画素数をカントしてカウント値NC
を得る。さらに、コンパレータ1707により5×5のブロ
ック内での黒画素の数(カウント値NB)と有彩色の画素
数(カウント値NL)とを比較する。
さらに、ゲート回路1708〜1715を通じて5×5のエリ
アの中心画素に対する画素色判定部1101の出力となるBL
P3,COLP3,UNKP3の結果とともに演算され、中心画素が黒
であることを示す黒画素信号BLと、中心画素が有彩色で
あることを示す色味画素信号COLと、中心画素が中間彩
度であることを示す中間彩度信号UNKが各ゲート回路171
1,1712,1715より出力される。
この時の、判定基準は、第1の判定基準の判定結果が
黒画素および有彩色画素であったものに対しては判定を
覆さない。すなわち、BLP3,COLP3がともに「1」である
場合には、黒画素信号BLが「1」または色味画素信号CO
Lが「1」となる。また、第1の判定基準の判定結果が
有彩色画素と無彩色画素の中間であったものに対して
は、コンパレータ1716にて、黒画素数が所定値(NBC)
以上であるかどうかを判定し、コンパレータ1717にて有
彩色画素数が所定値以上であるかどうかを判定する。更
にコンパレータ1707にて、黒画素数と有彩色画素数のど
ちらが多いかを判定する。そして、黒画素数が所定値以
上であり、NB>NCの関係が成立する場合にはゲート1708
にて上記UNKP3が黒画素信号BLとなって出力される。
また、有彩色画素数が所定値以上であって、NB≦NCの
場合、ゲート1709にて上記UNK3が色味画素信号COLとし
て出力される。
これは、走査光学系を構成する第1図に示した走査ミ
ラー206〜208の走査ムラや結像レンズ209の倍率誤差に
よる原稿の色の変化点における色にじみを取り除くため
である。
そして、上記UNKP3の周辺画素に黒画素も有彩色画素
も所定数以上存在しないことをゲート1713〜1715で検出
して中間彩色信号となる中間彩度信号UNKを出力する。
次に第20図を参照しながら第7図に示した色判定部10
6から送出されるキャンセル信号CANの出力処理について
説明する。
第20図は、第7図に示した色判定部106のキャンセル
信号発生回路図であり、以下、構成並びに動作について
説明する。
第18図に示した回路において、注目画素が黒画素であ
ると、周辺画素に関係なく黒画像解析信号BLが出力され
る。しかし、前述の走査速度ムラや結像倍率誤差がある
と、第21図に示すように色信号の周辺に色にじみによる
黒信号が発生することがある。この色にじみによる黒信
号は色信号の周辺において発生するため、第22図に示す
ように、色信号より光量値は大きくなる。
第21図は色にじみの発生状態を説明する模式図であ
り、第22図は、第21図に示した特定位置における光量特
性を説明する特性図であり、縦軸は光量を示し、横軸は
特定位置を示す。
上述したように、色にじみによる黒信号は色信号の周
辺において発生すると、第22図に示すように色信号より
光量値は大きくなるので、注目画素の周辺に注目画素よ
り光量値の小さい色味画素信号COLが存在するかを検出
してキャンセル信号CANを発生させる。
ここで、光量信号として、第12図に示した被視感度特
性にもっとも近い画信号314を使用し、この画信号314を
1ラインのFIFOメモリ1718〜1720で遅延させて、注目ラ
イン信号G3とその前後に1ライン離れたライン信号G2,G
4を演算部1722に入力する。これと同時に、第18図に示
した回路から出力される色味画素信号COLP2〜4が入力
され、第23図に示す回路により演算処理する。
第23図は、第20図に示した演算部1722の構成を説明す
る回路ブロック図であり、1723〜1736はフリップフロッ
プで、ライン信号G2〜G4および色味画素信号COLP2〜4
を各々2画素もしくは3画素遅延する。なお、画素信号
G32および画素信号COL32が注目画素となる。画素信号G3
2はコンパレータ1737〜1740によって周辺画素信号G22,G
31,G33,G42等と比較され、このコンパレータ出力は、周
辺画素が注目画素より光量値が低い時Hレベルとなる。
そして、ANDゲート1741〜1744にて周辺画素の色判定信
号とアンドをとり、ORゲート1745にてキャンセル信号CA
Nを出力する。
〔文字エッジ判定処理〕
次に、第24図を参照しながら第7図に示した文字エッ
ジ判定部107の構成動作について説明する。
第24図は、第7図に示した文字エッジ判定部107の構
成を説明するブロック図であり、1801は濃度変化点検出
部で、入力された画信号314から濃度変化を捉えて濃度
判定情報AKI〜AK8を濃度変化解析部1802に出力する。濃
度変化解析部1802は、濃度変化処理部1802a,網点処理部
1802b等から構成され、濃度変化処理部1802aは、濃度変
化情報AK1〜AK8から濃度変化の連続性および特定方向に
対する濃度変化解析して捉え、エッジ信号EDGE0をエッ
ジ判定部18022を出力する。
また、濃度変化解析部1802の点処理部1802bは、濃度
変化情報AK1〜AK8から網点画素有無を判定し、網点画素
検出信号DOT0を網点信号領域処理部18021に出力する。
網点信号領域処理部18021は、CPU1871から出力されるモ
ード信号MOD0,MOD1に基づいて網点領域信号DOT1をエッ
ジ判定部18022に出力する。
第25図は、第24図に示したCPU1871から出力されるモ
ード信号MOD0,MOD1の対応モード種別を説明する相関図
であり、モード信号MOD0,MOD1の設定が「01」,「1
0」,「11」,「00」に対して「文字モード」,「写真
モード」,「文字/写真モード」,「地図モード」がそ
れぞれ対応している。
次に、第26図,第27図を参照しながら文字エッジ判定
処理原理について説明する。
第26図はこの発明に係る文字エッジ判定処理原理を説
明する原理説明図である。
原稿1901は濃淡を有する画像の場合を示し、文字エッ
ジ領域1902と網点で表現される中間調領域1903を含む。
1905〜1912は画素ブロックで、例えば第27図に示すよう
な注目画素xijの隣接9近傍画素をもつ10画素から構成
されている。
先ず、濃度変化処理部1802aにおいて、第27図に示し
た画素ブロック1904の注目画素xijを取り囲む近傍9画
素を1つの単位として急峻な濃度変化が存在するかどう
かの判定を行い、更に、急峻な濃度変化点が特定方向に
連続して存在するするかどうかを判定する。
具体的には、下記第(6)式に示すように注目画素x
ijに対する近傍画素xi−1,j−1,近傍画素
i−1,j,近傍画素xi−1,j+1,近傍画素x
i,j−1,近傍画素xi,j+1,近傍画素
i+1,j−1,近傍画素xi+1,j,近傍画素x
i+1,j+1の差分値J1〜J8をとってその大小関係から
急峻な濃度変化が存在するかどうかの判定を行う。
具体的には、第26図に示した画素ブロック1905に示す
ように右側に高濃度がある縦方向のエッジ検出処理にお
いて、第(6)式における差分値J1の値が大きい点が縦
方向に連続している濃度変化情報AK1(第28図に示す画
素ブロック2101,2102の斜線画素)を出力する。
また、第26図に示した画素ブロック1906に示すように
右側に下側に高濃度がある横方向のエッジ検出処理にお
いて、第(6)式における差分値J2の値が大きい点が横
方向に連続している濃度変化情報AK2(第28図に示す画
素ブロック2103,2104の斜線画素)を出力する。
更に、第26図に示した画素ブロック1907に示すように
右下方向に高濃度がある右斜め方向のエッジ検出処理に
おいて、第(6)式における差分値J3の値が大きい点が
横方向に連続している濃度変化情報AK3(第28図に示す
画素ブロック2105,2106の斜線画素)を出力する。ま
た、第26図に示した画素ブロック1908に示すように左下
方に高濃度がある左斜め方向のエッジ検出処理におい
て、第(6)式における差分値J4の値が大きい点が左斜
め方向に連続している濃度変化情報AK4(第28図に示す
画素ブロック2107,2108の斜線画素)を出力する。
さらに、第26図に示した画素ブロック1909に示すよう
に左側に高濃度が縦方向のエッジ検出処理において、第
(6)式における差分値J5の値が大きい点が縦方向に連
続している濃度変化情報AK5(第28図に示す画素ブロッ
ク2109,2110の斜線画素)を出力する。
また、第26図に示した画素ブロック1910に示すように
上側に高濃度がある横方向のエッジ検出処理において、
第(6)式における差分値J6の値が大きい点が横方向に
連続している濃度変化情報AK6(第28図に示す画素ブロ
ック2111,2112の斜線画素)を出力する。
更に、第26図に示した画素ブロック1911に示すように
左上側に高濃度がある右斜め方向のエッジ検出処理にお
いて、第(6)式における差分値J7の値が大きい点が右
斜め方向に連続している濃度変化情報AK7(第28図に示
す画素ブロック2113,2114の斜線画素)を出力する。
また、第26図に示した画素ブロック1912に示すように
右上方向に高濃度のある左斜め方向のエッジ検出処理に
おいて、第(6)式における差分値J8の値が大きい点が
左斜め方向に連続している濃度変化情報AK8(第28図に
示す画素ブロック2115,2116の斜線画素)を出力する。
一方、中間調領域1903における画素ブロック1909〜19
12においても、上記差分値J1〜J8までの値が大きくなる
が、特定方向の連続性が少ない。また、中間調領域(網
点領域)1903においては、特定方向の濃度変化の特定の
組み合わせによって、特徴的なパターンを示すため、エ
ッジと区別されて検出される。
第29図は、第7図に示した文字エッジ判定部107の詳
細構成を説明する回路ブロック図であり、第24図と同一
のものには同じ符号を付してある。
図において、1803,1804はラインメモリで、画信号314
(G信号)を水平同期信号HSYNCに同期して順次遅延す
る。1805は遅延回路で、例えば第30図に示すようにフリ
ップフロップ,コンパレータ,レジスタ等から構成さ
れ、下記第(7−1)≦(7−8)で規定される濃度変
化情報AK1〜AK8を上記差分処理から出力する。
1806〜1809はラインメモリで、遅延回路1845から出力
される濃度変化情報AK1〜AK8を水平同期信号HSYNCに同
期して遅延して、5ライン分の濃度変化情報AK1〜AK8,B
K1〜BK8,CK1〜CK8,DK1〜DK8,AK1〜AK8は各ラインに対応
して1〜段のフリップフロップ1881a〜1881e,フリップ
フロップ1882a〜1882e,フリップフロップ1883a〜1883e,
フリップフロップ1884a〜1884e,フリップフロップ1885a
〜1885eに入力され、各方向への画素分布方向特性がチ
ェックされ、フリップフロップ1881a〜1881eからは、方
向特性因子データiAUR1,iABL1,iAUP2,iABT2,iAUP3,iABT
3,iALF3,iART3,iAUP4,iABT4,iAUL5,iBR5が後段のナンド
ゲート1809a〜1824aまたは第33図に示す網点処理部1802
bに対して図示の如く出力される。また、フリップフロ
ップ1882a〜1882eからは方向特性因子データとなる画素
iBLF1,iBRT1,iBUR2,iBBL2,iBUP3,iBBT3,iBLF3,iBRT3,iB
UL4,iCBT4,iBLF5,iBRT5が後段のナンドゲート1809〜182
4または第33図に示す網点処理部1802bに対して図示の如
く出力される。
更に、フリップフロップ1883a〜1883eからは方向特性
因子データとなる画素iCUP1,iCBT1,iCLF1,iCRT1,iCUP2,
iCBT2,iCLF2,iCRT2,iCUP3,iCBT3,iCLF3,iCRT3,iCUL3,iC
BR3,iCUR3,iCBL3,iCUP4,iCBT4,iCLF4,iCRT4,iCUP5,iCBT
5,iCLF5,iCRT5が後段のナンドゲート1809a〜1824aまた
は第33図に示す網点処理部1802bに対して図示の如く出
力される。
また、フリップフロップ1884a〜1884eからは方向特性
因子データとなる画素iDLF1,iDRT1,iDUL2,iDBR2,iDUP3,
iDBT3,iDFL3,iDRT3,iDUR4,iDBL4,iDLF5,iDRT5が後段の
ナンドゲート1809a〜1824aまたは第33図に示す網点処理
部1802bに対して図示の如く出力される。
更に、フリップフロップ1885a〜1885eからは方向特性
因子データとなる画素iEUL1,iEBR1,iEUP2,iEBT2,iEUP3,
iEBT3,iELF3,iERT3,iEUP4,iEBT4,iEUR5,iEBL5が後段の
ナンドゲート1809a〜1824aまたは第33図に示す網点処理
部1802bに対して図示の如く出力される。
1825はノアゲートで、ナンドゲート1809a〜1824aの出
力をノアし、中心画素画連続エッジを構成している場合
に、エッジ検出信号EDGE0をエッジ判定部18022に出力す
る。
なお、上記式中の、T1〜T3はあらかじめ設定されたス
ライスレベルを示し、各濃度変化情報AK1〜AK8が「1」
の場合が急峻な濃度変化がある場合に対応し、各濃度変
化情報AK1〜AK8が「0」の場合が急峻な濃度増加がない
場合に対応する。なお、上記T1〜T3は第1〜第3の判定
条件を規定する値であって、操作部で設定された原稿モ
ードに従属して値が可変設定される。
具体的には、濃度変化点検出部1801は、第30図に示す
様に構成されている。
第30図は、第29図に示した遅延回路1845の詳細構成を
説明する回路ブロック図であり、第29図の同一のものに
は同じ符号を付してある。
図において、2001〜2006はフリップフロップで、ライ
ンメモリ1803,1804により遅延された画信号314から注目
画素xijに対する近傍画素xi−1,j−1,近傍画素x
i−1,j,近傍画素xi−1,j+1,近傍画素
i,j−1,近傍画素xi,j+1,近傍画素x
i+1,j−1,近傍画素xi+1,j,近傍画素x
i+1,j+1に対する画素信号を後段の差分算出器2007
〜2014に出力する。これらの差分算出器2007〜2014から
差分値J1〜J8がコンパレータ2015〜2022に導かれ、各濃
度変化情報AK1〜AK8が出力される。2023〜2025はレジス
タで、CPU1871等から出力されたスライスレベルT1〜T3
を保持する。なお、このスライスレベルT1〜T3を可変設
定することにより、判定条件を可変することができ、文
字エッジを捉える度合いを種々に設定可能となってい
る。
一方、急峻な濃度変化が、その濃度変化の方向に対し
て、例えば90゜の角度をもった方向に連続しているかど
うかは、上記濃度変化情報AK1〜AK8をさらに後段の濃度
変化点検出部1802にて、第31図に示す、例えば5×5の
画素ブロック2201〜2208を想定して特定方向への連続性
判定処理を行う。
第31図は、第24図に示した濃度変化処理部1802aによ
り検出される特定画素パターンを説明する模式図であ
り、2201〜2208は画素ブロックで、注目画素を中心とす
る5×5の画素ブロックで構成される。
この図において、画素ブロック2201,2201は、縦方向
のエッジの連続を検出する場合の参照画素を示し、前述
した周辺画素の濃度変化の特徴が濃度変化情報AK1,AK5
である画素が3画素連続していることを検出した場合に
相当する。
また、画素ブロック2203,2204は、同様に前述した周
辺画素の濃度変化の特徴が濃度変化情報AK2,AK6である
画素が3画素連続していることを検出した場合に相当す
る。
更に、画素ブロック2205,2206は、同様に前述した周
辺画素の濃度変化の特徴が濃度変化情報AK4,AK8である
画素が3画素連続していることを検出した場合に相当す
る。
また、画素ブロック2207,2208は、同様に前述した周
辺画素の濃度変化の特徴が濃度変化情報AK3,AK7である
画素が3画素連続していることを検出した場合に相当す
る。
なお、この実施例では濃度変化の連続を抽出する際
に、注目画素を連続性判定の中心に持っていないのは、
第32図に示すような文字の端部2301を構成する画素も連
続エッジに含まれる画素として判定するためである。
また、ナンドゲート1809aは、濃度変化情報AK6の特徴
が画素ブロック2203の形で連続していることを検出す
る。
また、ナンドゲート1810aは、濃度変化情報AK6の特徴
が画素ブロック2204の形で連続していることを検出す
る。
更に、ナンドゲート1811aは、濃度変化情報AK2の特徴
が画素ブロック2203の形で連続していることを検出す
る。
また、ナンドゲート1812aは、濃度変化情報AK6の特徴
が画素ブロック2204の形で連続していることを検出す
る。
更に、ナンドゲート1813aは、濃度変化情報AK5の特徴
が画素ブロック2201の形で連続していることを検出す
る。
また、ナンドゲート1814aは、濃度変化情報AK5の特徴
が画素ブロック2202の形で連続していることを検出す
る。
更に、ナンドゲート1815aは、濃度変化情報AK1の特徴
が画素ブロック2201の形で連続していることを検出す
る。
また、ナンドゲート1816aは、濃度変化情報AK1の特徴
が画素ブロック2202の形で連続していることを検出す
る。
更に、ナンドゲート1817aは、濃度変化情報AK7の特徴
が画素ブロック2208の形で連続していることを検出す
る。
また、ナンドゲート1818aは、濃度変化情報AK7の特徴
が画素ブロック2207の形で連続していることを検出す
る。
更に、ナンドゲート1819aは、濃度変化情報AK3の特徴
が画素ブロック2208の形で連続していることを検出す
る。
また、ナンドゲート1820aは、濃度変化情報AK3の特徴
が画素ブロック2207の形で連続していることを検出す
る。
更に、ナンドゲート1821aは、濃度変化情報AK8の特徴
が画素ブロック2205の形で連続していることを検出す
る。
また、ナンドゲート1822aは、濃度変化情報AK8の特徴
が画素ブロック2206の形で連続していることを検出す
る。
更に、ナンドゲート1823aは、濃度変化情報AK4の特徴
が画素ブロック2205の形で連続していることを検出す
る。
また、ナンドゲート1824aは、濃度変化情報AK4の特徴
が画素ブロック2206の形で連続していることを検出す
る。
このようにして、ナンドゲート1809a〜1824aで、中心
画素CUP3,CBT3,CLF3,CRT3,CUL3,CBR3,CUR3,CBL3を端部
とする3画素の連続性を検出し、中心画素が連続エッジ
を構成していることを示すエッジ検出信号EDGE0をエッ
ジ判定部18022に出力する。
第33図は、第24図に示した網点処理部1802bの構成を
説明する回路ブロック図であり、1851〜1858,1863,1864
はノアゲートで、ノアゲート1851〜1858は上述した濃度
変化処理部1802aで処理された各画素信号が入力され、
入力された画信号314の特定向きの濃度変化の特定の組
み合わせを、第34図に示す網点画像抽出する部分であ
る。
1859〜1862,1865はゲート回路である。
このように構成された回路において、ノアゲート1851
〜1858等により4画素から構成される画素群2251〜2254
に対応する画素の濃度変化が存在するかどうかを検出す
ることにより、当該注目画素2250が網点画像中の画素で
あることを示す網点検出信号DOT0を網点信号領域処理部
18021に出力する。
具体的には、ノアゲート1851の出力は、画素群2254に
おいて少なくとも1画素以上下向きの濃度変化が存在す
ることを示し、ノアゲート1852の出力は、画素群2253に
おいて少なくとも1画素以上上向きの濃度変化が存在す
ることを示し、ノアゲート1853の出力は、画素群2254に
おいて少なくとも1画素以上上向きの濃度変化が存在す
ることを示し、ノアゲート1854の出力は、画素群2254に
おいて少なくとも1画素以上下向きの濃度変化が存在す
ることを示し、ノアゲート1855の出力は、画素群2252に
おいて少なくとも1画素以上右向きの濃度変化が存在す
ることを示し、ノアゲート1856の出力は、画素群2251に
おいて少なくとも1画素以上左向きの濃度変化が存在す
ることを示し、ノアゲート1857の出力は、画素群2252に
おいて少なくとも1画素以上左向きの濃度変化が存在す
ることを示し、ノアゲート1858の出力は、画素群2251に
おいて少なくとも1画素以上左向きの濃度変化が存在す
ることを示す。
これらの出力は後段のゲート回路1859〜1862,1865お
よびノアゲート1863,1864によって論理演算されて結果
的には、第35図(a)〜(d)に示す網点判定が可能と
なる。
第35図(a)〜(d)は、第34図に示した注目画素22
50の網点判定パターンを説明する模式図であり、図中の
,,,は画素群2251〜2254中に矢印の指示する
方向に濃度変化が1画素以上存在することを示す。
この結果、同図(a)に示すような方向が検出された
場合には、注目画素2250に対して網点パターン2214また
は網点パターン2215が存在することを検出し、網点検出
信号DOT0を「1」とする。
次に、上記網点検出信号DOT0を処理する網点信号領域
処理部18021の構成並びに動作について説明する。
第36図は、第24図に示した網点信号領域処理部18021
の構成を説明する回路ブロック図であり、1831は判定部
で、当該注目画素を含む4×3のウインド中に、1個以
上網点検出信号DOT0が「1」なる画素が存在するかどう
かを判定し、存在する場合には網点検出内部信号DOT01
を、そうでない場合は網点検出内部信号DOT01を「0」
とする。
18311,18312はラインメモリで、それぞれ1ラインの
遅延を与え、フリップフロップ18313に同時に3ライン
分の網点検出信号DOT0が入力され、ORゲート18314,フリ
ップフロップ181315,18316,18317によりそれぞれ1クロ
ックの遅延がなされ、それらの出力がORゲート18318に
入力されて網点検出内部信号DOT01を後段の領域処理部1
832に出力する。
領域処理部1832において、18321,18322はラインメモ
リであり、それぞれ1ライン分の遅延を行わせる。1832
3,18324は演算器、18325,18326は加算器で、サンプリン
グ和SUML,SUMRを出力する。18327,18328はコンパレータ
で、レジスタ1830にセットされたスライスレベルと比較
され、入力Aと入力Bとの関係がA>Bである場合にH
レベルとない、そのコンパレータ出力がオアゲート回路
18329を介して網点領域信号DOT1を出力する。
このように構成された回路の動作について第37図を参
照しながら説明する。
第37図,第38図は、第36図の動作を説明する模式図で
あり、第36図と同一のものには同じ符号を付してある。
なお、第37図において、斜線域は当該画素が「1」を
示す。
例えば連続した3ライン分の網点検出信号DOT0が出力
された場合に、注目画素1851に対して3×4のウインド
内で論理ORがとられ、網点検出内部信号DOT01が判定部1
831で演算される。
この処理により、網点画像中にまばらに散在した網点
検出信号DOT0が比較的連続した網点検出内部信号DOT01
に変換される。
このようにして得られた網点検出内部信号DOT01は、
第36図に示すラインメモリ18321,18322に取り込まれ、
当該注目画素1861(副走査iライン目,主走査j番目の
画素)に対し、主走査4画素おきに副走査1ラインおき
に網点検出内部信号DOT01をサンプリングする。そし
て、1ライン前(i−1ライン目)において、Nを適当
な整数として、主走査j,j−4,j−8,…,j−4番目の各画
素において、網点検出内部信号DOT01が「1」であるも
のの総和SUML1およびNを適当な整数として、主走査j,j
+4,j+8,…,j+4番目の各画素において、網点検出内
部信号DOT01が「1」であるものの総和SUMR1を演算器18
323が出力する。
また、当該注目画素1861(副走査iライン目,主走査
j番目の画素)に対し、主走査4画素おきに副走査1ラ
インおきに網点検出内部信号DOT01をサンプリングす
る。そして、1ライン後(i−1ライン目)において、
Nを適当な整数として、主走査j,j−4,j−8,…,j−4番
目の各画素において、網点検出内部信号DOT01が「1」
であるものの総和SUML2およびNを適当な整数として、
主走査j,j+4,j+8,…,j+4番目の各画素において、網
点検出内部信号DOT01が「1」であるものの総和SUMR2を
演算器18324が出力する。
これを受けて、加算器18325は総和SUML1と総和SUML2
との加算が演算され、当該注目画素1861の左側における
網点検出内部信号DOT01のサンプリング和SUMLをコンパ
レータ18327に出力する。
一方、加算器18326は総和SUMR1と総和SUMR2との加算
が演算され、当該注目画素1861の左側における網点検出
内部信号DOT01のサンプリング和SUMRをコンパレータ183
28に演算出力する。
このようにして、サンプリング和SUMR,サンプリング
和SUMLが得られると、コンパレータ18327がレジスタ183
0にセットされたスライスレベルT4と比較され、SUML>T
4もしくはSUMR>T4の少なくても一方が成立した場合に
は、すなわち網点の領域において、網点検出信号DOT1が
「1」となる。
次に、第39図を参照しながら第24図の動作について説
明する。
第39図は、第24図に示したエッジ判定部18022の構成
を説明する回路ブロック図であり、1841,1842はライン
メモリで、上記エッジ検出信号EDGE0を水平同期信号HSY
NCに同期して遅延し、網点検出信号DOT1との副走査の同
期合せを行い、後段の同期回路1843の各フリップフロッ
プ1843a〜1843d等にて上記エッジ検出信号EDGE0と網点
検出信号DOT1との主走査の同期合せを行う。1844,1850,
1851はインバータ、1848はナンドゲート、1845,1849は
アンドゲート、1846はオアゲート、1847はオアゲートで
ある。なお、MOD0,MOD1はCPU1871から出力されるモード
信号である。
第24図に示したエッジ判定部18022は上記のように構
成されており、モード信号MOD0,MOD1の設定状態によ
り、検出された上記エッジ検出信号EDGE0と網点検出信
号DOT1の関係を規定するエッジ制御信号EG1〜EG3が後述
するように決定され、最終的な領域信号(エッジ信号)
EDGEを出力する。
具体的には、文字モード時においては、モード信号MO
D0,MOD1が「0」,「1」と設定制御されるため、エッ
ジ制御信号EG1が常に「1」となり、オアゲート1846の
出力は常に「1」となるため、領域信号(エッジ信号)
EDGEが「1」となる。
また、写真モード時においては、モード信号MOD0,MOD
1が「1」,「0」と設定制御されるため、エッジ制御
信号EG1,EG2とがともに「0」となり、常に領域信号
(エッジ信号)EDGEが「0」となる。
更に、地図モード時においては、モード信号MOD0,MOD
1が「0」,「0」と設定制御されるため、エッジ制御
信号EG3,EG2が「1」となり、エッジ制御信号EG1が
「0」となるため、上記エッジ検出信号EDGE01そのもの
がエッジ信号EDGEとして出力される。このため、網点領
域の有無に関わらず濃度変化点でエッジ検出信号EDGE01
が出力されるので、地図のような網点中の抜きを鮮明に
コピーすることが可能となる。
また、文字/写真モード時においては、モード信号MO
D0,MOD1が「1」,「1」と設定制御されるため、エッ
ジ制御信号EG1,EG3がともに「0」となり、エッジ制御
信号EG2が「1」となるため、エッジ信号EDGEはエッジ
検出信号EDGE0と網点検出信号DOT0の日手との論理積が
とらる。
従って、濃度変化点で、エッジ検出信号EDGE01が
「1」で、かつ網点領域でない網点検出内部信号DOT01
が「0」の時に限り、エッジ信号EDGEが「1」となり、
網点領域以外の文字エッジ領域を切り分ける。言い替え
れば、当該注目画素において、エッジ信号EDGEが
「1」、すなわち連続的な濃度変化画存在し、かつ網点
検出内部信号DOT01、すなわち網点の領域でない時に、
文字エッジとして見なされて原稿に忠実なエッジ信号ED
GEが「1」となる。
次に、第7図に示した色信号処理部402の信号処理に
ついて説明する。
光量信号−濃度信号変換部103は、0〜255レンジの画
信号313〜315は下記第(8)式により、0〜255レンジ
の濃度信号C,M,Yに変換される。
なお、濃度信号C,M,Yに含まれる黒成分となる濃度信
号Kは、黒抽出部104により、下記第(9)式により決
定される。
K=min(C,M,Y) ……(9) そして、上記4色の濃度信号C,M,Y,Kは、マスキング
処理部105において、下色除去されるとともに、プリン
タ部202の現像材の色にごりを除去すべく、下記第(1
0)式により演算される。
なお、上記式中のa11〜a14,a21〜a24,a31〜a34,a41
a44は、あらかじめ設定された色にごり除去のためのマ
スキング係数であり、U1〜U3はK成分をM,C,Yの各色成
分から除去するためのUCR係数である。また、M1,C1,Y1,
K1は制御部401から出力されるフェース信号PHASE(2ビ
ット信号)によって1つが選択され、現像色信号V1とし
て出力される。
ライン遅延メモリ112,113は、特徴抽出部403からの文
字エッジ判定信号の生成に3ラインと4クロック遅延す
るための現像色信号V1と濃度信号Mも同様に3ラインと
4クロック遅延させている。
一方、色判定部106は、黒画像解析信号BL,混在解析信
号UNK等の判定出力が生成されるまで、ライン遅延メモ
リ120によって2ラインと2クロック遅延して、遅延黒
画像解析信号BL1,遅延混在解析信号UNK1,遅延色味解析
信号COL1,遅延キャンセル信号CAN1を生成する。
次に、第40図を参照しながら多種の原稿に含まれる文
字『A』に対する色判定処理および文字エッジ判定処理
について説明する。
第40図は、第7図に示した特徴抽出部403から出力さ
れる文字判定信号特性を説明する特性図であり、同図
(g)に示す文字の断面aに対応する各種の判定信号出
力状態を同図(a)〜(f)に示す。
特に、同図(a)は、黒い文字『A』を黒として読み
取った場合であり、無彩濃度信号(濃度信号M2)は、読
取り光学系のボケにより(g)に比べてなまって読み取
られる。またエッジ信号EGDEは、濃度変化情報AK3と濃
度変化情報AK7の濃度変化の連続により文字端部よりふ
くらんだ形で形成され、色判定信号としては、遅延黒画
像解析信号BL1のみが発生する。
なお、濃度信号M2,エッジ信号EDGEはグリーンの色分
解信号を採用しているため、グリーン色の文字以外は同
図(b)〜同図(f)まで同図(a)に示した濃度信号
M2と同様の濃度信号M2が出力される。また、グリーン色
の文字の場合には、濃度信号M2は出力されない。
また、同図(b)は、色文字で構成された『A』を読
み取った場合の判定出力に対応し、色味が存在すること
を示す遅延色味解析信号COL1および自画素の周辺に自画
素以上の濃度を持った色画素画存在することを示す遅延
キャンセル信号CAN1が発生した状態を示す。
さらに、同図(c)は、中間彩度文字で構成された
『A』を読み取った場合の判定出力に対応し、中間彩度
を示す遅延混在解析信号UNK1が発生した状態を示す。
また、同図(d)は、黒文字で構成された『A』を色
ずれして読み取った場合の判定出力に対応し、同図
(a)に比べて遅延黒画像解析信号BL1が細り、更に、
その画素周辺に色ずれによる遅延中間彩度信号UNK1が判
定出力した状態に対応する。
さらに、同図(e)は、色文字で構成された『A』を
色ずれして読み込んだ場合であり、同図(b)に比べて
遅延色味解析信号COL1が細るとともに、文字縁部に遅延
中間彩度信号UNK1は判定出力される。また、遅延キャン
セル信号CAN1も色と判定される部分が減少する分、文字
縁部の外側に相当する部分が細って発生する。
また、同図(f)は、中間彩度に近い色文字が色ずれ
して読み込まれ、縁部に黒判定画素が発生した場合に対
応する。
この場合、遅延中間彩度信号UNK1の代わりに遅延黒画
像解析信号BL1が発生する以外、同図(e)よ同一の判
定信号が出力される状態に対応する。
第41図は、第7図に示した色信号処理部402の各部の
信号出力特性を示す特性図であり、第40図に示した文字
『A』のa断面要部の判定出力に対応する。
同図(a)は黒文字を読んだ場合であり、第7図に示
したマスキング処理部105でUCR処理(下色除去処理)が
作用して、濃度信号Y,M,Cの色成分は20%程度に減少し
ているが、この文字は黒文字であるので、極力黒トナー
で記録することが望ましいことを示している。
また、同図(b)は、第40図(d)に示すような黒文
字の縁部に発生する中間彩度は濃度信号Y,M,Cの色成分
を極力減ずることが望ましいことを示している。
更に、同図(c)は、第40図(e)に示すような色文
字の縁部に発生する中間彩度はK成分を減ずるのが望ま
しいことを示している。
このような特性から、第40図(f)に示した色文字の
縁部に発生する黒成分は、第40図(a)に示した黒文字
と区別する必要がある。
そこで、第42図に示すように、エッジ信号EDGE,遅延
黒画像解析信号BL1,遅延混在解析信号UNK1,遅延色味解
析信号COL1,遅延キャンセル信号CAN1およびフェーズ信
号PHASE等からカラー記録信号V2に対して濃度信号M2と
の所定の演算(詳細は後述する)を実行して画信号V4を
得る。
第42図は、第7図に示した色信号処理部402の加算器1
16の演算処理例を示す説明図であり、(a)〜(h)は
演算例を示す。
演算例(a)に示すようなエッジ信号EDGE,遅延黒画
像解析信号BL1,遅延混在解析信号UNK1,遅延色味解析信
号COL1,遅延キャンセル信号CAN1が図中の値を出力する
場合であって、現像色がマゼンタ,シアン,イエローの
場合には、画信号V4はが「0」となり、現像色がブラッ
ク(BK)の場合には、画信号V4はカラー記録信号V2その
ものが演算出力される。
また、演算例(b),(d),(g)に示すように、
遅延キャンセル信号CAN1が「1」の場合で、現像色がマ
ゼンタ,シアン,イエローの場合には、画信号V4が「カ
ラー記録信号V2」となり、現像色がブラック(BK)の場
合には、画信号V4はカラー記録信号V2そのものが演算出
力される。
更に、演算例(c)は、第40図(c),(e)のよう
に中間彩度エッジに相当する場合には、エッジの黒成分
を強調するために、現像色がマゼンタ,シアン,イエロ
ーの場合には、画信号V4としてカラー記録信号V2の50%
を出力するように、また、現像色がブラック(BK)の場
合には、画信号V2の50%に濃度信号M2の50%を加算した
ものが後述する加算器116より演算出力される。
また、演算例(f)は、第40図(a)に示した黒文字
の非エッジ部の演算に相当し、ブラック単色で記録され
るエッジ部との信号のつながりを良くするために、現像
色がマゼンタ,シアン,イエローの場合には、色記録信
号V2の3/4に減じた画信号V4が、現像色がブラック(B
K)の場合には、色記録信号V2の3/4に減じたものに濃度
信号M2を1/4に減じたものを加算した画信号V4が加算器1
16より演算出力される。
次に、第25図および第26図を参照しながら更に詳細に
説明する。なお、以下の説明において、V2(M)はフェ
ーズ信号PHASE=0(マゼンタに対応)の場合の濃度信
号に対応する。同様に、V2(C)はフェーズ信号PHASE
=1(シアンに対応)の場合の濃度信号に対応する。同
様に、V2(Y)はフェーズ信号PHASE=2(イエローに
対応)の場合の濃度信号に対応する。同様に、V2(BK)
はフェーズ信号PHASE=3(ブラックに対応)の場合の
濃度信号に対応する。
第41図(a)におけるは黒文字部で、第42図(a)
に相当するエッジ部分である。ここでは、カラー記録信
号V2は「0」となり、濃度信号M2が画信号V4として出力
される。
また、第41図(a)におけるは、第42図の演算例
(f)に対応する黒い非エッジ部で、現像色がマゼン
タ,シアン,イエローの場合の画信号V4(Y),V4
(M),V4(C)は、記録画像信号V2(Y)×3/4,V2
(M)×3/4,V2(C)×3/4となり、現像色がブラック
(BK)の場合には、記録画像信号V2(Y)×3/4,V2
(M)×3/4,V2(C)×3/4と色記録信号V2(BK)×3/4
を加算した画信号V4が出力される。
更に、第41図(b)における、は、第42図に示した
演算例(c)に相当するエッジ部で、ここでは、現像色
がマゼンタ,シアン,イエローの場合の画信号V4
(Y),V4(M),V4(C)は、記録画像信号V2(Y)×
1/2,V2(M)×1/2,V2(C)×1/2となり、現像色がブ
ラック(BK)の場合には、記録画像信号V2(Y)×1/2,
V2(M)×1/2,V2(C)×1/2と色記録信号V2(BK)×1
/2を加算した画信号V4が出力される。
また、第41図(c)における、は、黒文字のエッジ
部に中間彩度が発生した部分で、第41図(b)における
エッジ部と同様に処理され、非エッジ部は黒判定によ
り、第25図(a)の部と同じに処理され、黒文字縁部
の色信号が減少する。
上記のような演算は、第7図に示した乗算器114,加算
器116により実行される。これらの乗算器114,加算器116
には、乗算係数発生部108において、各エッジ信号EDGE,
遅延黒画像解析信号BL1,遅延混在解析信号UNK1,遅延色
味解析信号COL1,遅延キャンセル信号CAN1(各判定信号E
DGE,BL1,UNK1,COL1,CAN1により決定される乗算係数信号
GAIN1,GAIN2に基づいて画像記録信号V2と濃度信号M2に
対して上記演算を実行する。
第43図は、第7図に示した乗算係数発生部108の構成
を説明するブロック図であり、108aはROMで、5ビット
の判定信号EDGE,BL1,UNK1,COL1,CAN1と2ビットのフェ
ーズ信号PHASEにより決定されるアドレスにより、第44
図に示すデータテーブルより各3ビットの2つの乗算係
数信号GAIN1,GAIN2を出力する。なお、ここで、2つの
乗算係数信号GAIN1,GAIN2は実際のゲインを4倍したも
のであり、第45図に示す乗算器114,115により1/4倍され
て、所望とする演算出力が得られる。
第45図は、第7図に示した乗算器114,115の詳細構成
を説明するブロック図であり、以下、構成並びに動作に
ついて説明する。
8ビットの画信号はビットシフト型の乗算器2901,290
2で各4倍,2倍された、3ビットのゲイン信号GAIN
(2),(1),(0)によってゲート2903〜2905で選
択されて、加算器2906,2907で加算される。この後、ビ
ットシフト形の除算器2908で1/4倍され、255リミッタ29
09にて255以上の9ビットデータがすべて255レンズの8
ビットデータにまとめられて、画信号V4が演算出力され
る。
以上のようにして、色判定信号と文字エッジ判定信号
により重み付け処理された色記録信号V2と濃度信号M2は
空間フィルタとなるフィルタ回路117に入力される。
第46図は、第7図に示したフィルタ回路117の詳細構
成を説明する回路ブロック図であり、例えば3×3画素
のラプラシアンフィルタを用いた強調フィルタで構成し
た場合を示し、ラプラシアンの乗数を1/2,1の2種類で
切換え可能となっている。
以下、構成並びに動作について説明する。
各ラインの遅延メモリ3001,3002によって生成された
3ライン分の画信号V4,V42,V45は各々フリップフロップ
3003〜3006で1クロックずつ遅延される。ここで、注目
画素は画素信号V43となり、画素信号V41,V42,V44,V46は
ラプラシアンを構成すべく乗算器3007〜3010で「−1」
倍され、各々加算器3011,3012,3013で加算される。さら
に、注目画素となる画素信号V43を乗算器3014で4倍し
たV43Fを加算器3015で加算器3013の出力と加算され、ラ
プラシアンLが生成される。
このラプラシアンLは乗算器3016で1/2倍される。加
算器3017おいて、注目画素V43とL/2が加算され、弱いエ
ッジ強調信号E1を発生する。加算器3018では、画素信号
V43とラプラシアンLを加算して、強いエッジ強調信号E
2を発生する。この2種類のエッジ強調された信号と注
目画素そのものの画素信号V43は制御信号DFIL(1),DF
IL(0)で選択されて、画信号V5を出力する。なお、制
御信号DFIL(1)が「0」で、制御信号DFIL(0)が
「1」の場合は、弱いエッジ強調信号E1が選択され、制
御信号DFIL(1)が「1」で、制御信号DFIL(0)が
「1」の場合は、強いエッジ強調信号E2が選択され、制
御信号DFIL(0)が「0」の場合は、エッジ強調のかか
らない画素信号V43がセレクタ3019,3020により選択さ
れ、画信号V5として出力される。
また、上記制御信号DFIL(1),DFIL(0)は、後述
するフィルタ制御信号発生部109から出力される。
この実施例において、黒い文字エッジ部には、強いエ
ッジ強調をかけて、黒字エッジがシャープとなるよう処
理している。
また、非文字エッジ部には、エッジ強調によって色調
が変化するのを防ぐためエッジ強調をかけないように処
理している。そして、中間彩度および色の文字エッジ部
は、エッジ部でシャープに記録しつつエッジ強調による
色調の変化がさほど目立たないように弱いエッジ強調を
かけるように処理を行っている。
さらに、判定信号CAN1が「1」の場合は、色文字エッ
ジ縁部の色ずれによって発生した判定信号BL1,UNK1があ
るのでエッジを強調しないように処理を行っている。
次に、第47図,第48図を参照しながらフィルタ制御信
号発生部109の構成並びに動作について説明する。
第47図は、第7図に示したフィルタ制御信号発生部10
9の詳細構成を説明する回路ブロック図であり、109a〜1
09eはアンドゲート、109fはナンドゲート、109g〜109j
はオアゲート、109k〜109mはインバータである。
第48図は、第47図に示したフィルタ制御信号発生部10
9より出力される制御信号DFIL(1),DFIL(0)とフィ
ルタ処理との関係を説明する相関図であり、同図(a)
に示すような文字/写真モード設定時には、モード信号
MOD0,MOD1が画像域に応じて制御信号DFIL(1),DFIL
(0)が切り代わって変化しながらフィルタ処理がなさ
れ、それぞれに対応する弱いエッジ処理がなされる。
また、同図(b)に示すような文字モードまたは写真
モード時には制御信号DFIL(1),DFIL(0)がともに
「1」となり、コピー全面に対して強いエッジ強調処理
がなされる。
更に、同図(c)に示すような写真モード時には制御
信号DFIL(1),DFIL(0)が「0」となり、コピー全
体にスムージング処理が施される。
また、上記実施例における文字/写真モード時におい
ては、文字エッジ判定部107でエッジとして判定されな
かった領域には、第26図に示した中間調領域(網点域)
1903も含まれる。このような網点原稿を、3ラインセン
サ210で画素単位に読むと、3ラインセンサ210を構成す
るCCD等の電荷結合素子の規則性と網点原稿の規則性に
よりモアレ縞が発生してしまう。これを防ぐために、こ
の実施例では文字エッジとして判定されなかった原稿領
域(網点の可能性が高い領域)に対してはフィルタ回路
117において、例えば第49図に示すスムージングフィル
タにより、注目画素となる画素信号V43を1/2倍して、残
る隣接4画素の画素信号V41,V42,V44,V46を1/8倍してそ
れぞれを換算する平滑フィルタによりスムージング信号
(平滑フィルタ信号)SMGを生成出力する。
すなわち、第46図において、加算器4201〜4204におい
て注目画素の周辺の4画素信号V41,V42,V44,V46を加算
処理し、その加算信号に対して、注目画素となる画素信
号V43を4倍した画素信号V43Fとを加算し、さらにその
加算結果をビットシフトタイムの除算器4205で1/8する
ことで上記スムージング信号(平滑フィルタ信号)SMG
を得ている。
なお、フィルタ回路117において、注目画素は1ライ
ンと1クロック分遅れるため、フィルタ制御回路発生部
109からの制御信号FIL(0),(1)はラインメモリ12
1にて1ラインと1クロック遅延されて遅延フィルタ切
換え信号DFILとしてフィルタ回路117に入力される。
次に、第50図,第51図を参照しながら、第7図に示し
たガンマ変換部118の構成並びに動作について説明す
る。
第50図は、第7図に示したガンマ変換部118の構成を
説明するブロック図である。
図において、118aはガンマ変換ROMで、画信号V5と遅
延選択制御信号DGAMをアドレスとして、例えば8ビット
のビデオ信号VIDEOをプリンタ部202のPWM変調部119に出
力する。
具体的には、第51図に示すような4種類のガンマ変換
特性I〜IVが遅延選択制御信号DGAMの内容により選択さ
れ、例えば遅延選択制御信号DGAMが「0」の場合は、非
文字エッジ部に対してガンマ変換特性Iが選択される。
また、遅延選択制御信号DGAMが「1」の場合(色文字
エッジ検出の場合)は、0〜255の各レンジに対して0
側,255側とともに、j区間に対応する入力には0および
255の出力を発生し、その間を傾き255/(255−2j)の直
線で結んだ変換特性(ガンマ変換特性II)となる。これ
は、低濃度入力である「0」近傍入力に対してはより薄
い濃度のビデオ信号VIDEOをガンマ変換ROM118aより出力
され、高濃度入力である255近傍入力に対してはより高
濃度のビデオ信号VIDEOが出力され、中間濃度である128
近傍入力に対してはより高濃度のビデオ信号VIDEOが出
力され、中間濃度である128近傍の入力の濃度変化を強
調させ、文字エッジをよりチャープに記録することがで
きる。
さらに、遅延選択制御信号DGAMが「2」の場合(中間
彩度文字エッジ検出の場合)は、ガンマ変換特性IIIが
選択され、遅延選択制御信号DGAMが「1」の場合の区間
jよりも更に大きいk区間としたものであり、文字エッ
ジがシャープに記録されることになる。しかし、入力と
出力の直線性が崩れてくるので、色調が保障されなくな
る。そこで、中間彩度文字エッジ記録の際に選択され
る。
また、遅延選択制御信号DGAMが「3」の場合は、区間
kより更に大きい値となる区間lを持つガンマ変換特性
IVが選択され、シャープさを求められる黒文字エッジに
適用される。
このガンマ変換特性切換え信号となる遅延選択制御信
号DGAMは、後述する第52図に示すガンマ切換え信号発生
部110から選択制御信号GAMを遅延メモリ121にて1ライ
ンと1クロック遅延されたものである。
第52図は、第7図に示したガンマ切換え信号発生部11
0の構成を説明するブロック図であり、110aはガンマ変
換ROMで、5ビットの判定信号EDGE,BL1,UNK1,COL1,CAN1
とエッジ信号EDGEをアドレスとして、例えば第53図に示
すような関係を満たす場合に、選択制御信号GAMを遅延
メモリ121に対して出力する。
例えば黒文字エッジ部検出時(エッジ信号EDGEが
「1」で、判定信号BL1が「1」)の場合は、選択制御
信号GAMは「3」となり、中間彩度文字エッジ部検出時
(エッジ信号EDGEが「1」で、判定信号UNK1が「1」)
の場合は、選択制御信号GAMは「2」となるが、何れの
場合も色ずれによって判定信号BL1が「1」もしくは判
定信号UNK1となったことを示す判定信号CAN1が「1」の
場合には、文字エッジを強調しないように選択制御信号
GAMが「0」となる。
次に、第7図に示したPWM変調部119の構成について第
54図,第55図を参照しながら説明する。
第54図は、第7図に示したPWM変調部119の詳細構成を
説明する回路ブロック図で、第55図は、第54図の動作を
説明するタイミングチャートである。
以下、構成並びに動作について説明する。
ビデオ信号VIDEOはD/A変換器3701にてアナログ画信号
AVに変換されてコンパレータ3708,3709に入力される。
このビデオ信号VIDEOに同期した画素クロックCLKおよび
その倍の周波数のスクリーンクロックCLK4はトグルフリ
ップフロップ3702,3703にて水平同黄信号HSYNCに同期し
て1/2に分周され、デューティ50%の画素クロックCLKお
よびスクリーンクロックCLK4に変換される。この2つの
画素クロックCLKおよびスクリーンクロックCLK4は、抵
抗器RとコンデンサCから構成される積分器3704,3705
にて三角波に変形された後、アンプ3706,3707にてA/D変
換器の出力ダイナミックレンジに波高調整されて、各々
アナログコンパレータ3708,3709で上記アナログ画信号A
Vと比較処理され、これにより、アナログ画信号AVは2
種類のパルス幅変調信号PW4,PWに変換される。その後、
セレクタ3710において、遅延メモリ121から出力される
遅延スクリーン制御信号DSCRによって、パルス幅変調信
号PW4,PWのいずれかが選択された後、レーザ駆動信号LD
Rとして図示しないレーザユニットのドライブ回路に入
力される。
具体的には、第55図に示すようにスクリーンクロック
CLK4を1/2に分周したクロックCLK4Fを積分した三角波TR
I4は、画像1画素周期の三角波である。
この三角波TRI4は、D/A変換器3701の全出力レンジに
わたって略リアルに変化しているので、この三角波TRI4
とアナログ画信号AVとを比較することにより、アナログ
画信号AVは画像1画素区間を1周期としてパルス幅変調
されてパルス幅変調信号PW4となる。
同様に、三角波TRIは画素クロックCLKを1/2に分周し
たクロックCLKFで作成さるため、三角波TRIによりアナ
ログ画信号AVは画像2画素区間を1周期としてパルス幅
変調されたパルス幅変調信号PWとなる。
このようにして、1画素周期でパルス幅変調されたパ
ルス幅変調信号PW4は、画素クロックCLKと同一の解像度
デプリンタにより記録される。しかし、パルス幅変調信
号PW4で画像記録を行うと、基本濃度単位が1画素と小
さいため、プリンタに用いた静電写真プロセスの特徴に
より階調表現が十分とは言えない。
それに対して、パルス幅変調信号PWは二画素単位で濃
度を再現するので、階調表現は十分であるが、記録の解
像度がパルス幅変調信号PW4の半分となる。
このため、この実施例では画像の種類に応じて遅延ス
クリーン制御信号DSCRによって、パルス幅変調信号PW4,
PWのいずれかを選択制御することにより、パルス幅変調
信号PW4,PWを画素毎に切り換える。
具体的には、解像度を必要とする黒文字エッジおよび
中間彩度文字エッジ部および非エッジ部は色調重視する
ためにパルス幅変調信号PW4を選択させるとともに、色
文字エッジ部および非エッジ部は色調を重視する意味で
パルス幅変調信号PWを選択させる。ただし、地図等の細
い色文字いよって構成された原稿に対しても色調を犠牲
にしても色文字エッジも解像度重視のパルス幅変調信号
PW4を採用した方が良いことは実験的には確認されてい
るが。
なお、上記遅延スクリーン制御信号DSCRは第7図に示
したスクリーン切換え信号発生部111より出力されたス
クリーン制御信号SCRから生成されている。以下、第56
図を参照しながら第7図に示したスクリーン切換え信号
発生部111の構成並びに動作について説明する。
第56図は、第7図に示したスクリーン制御信号発生部
111の構成を説明する回路ブロック図であり、111a,111b
はオアゲート、11c,111dはナンドゲート、111e,111fは
アンドゲート、111g〜111iはインバータである。
この図から分かるように、判定信号EDGE,BL1,UNK1,CA
N1をゲート処理してナンドゲート11Cより判定出力がア
ンドゲート111fに出力されると、アンドゲート111fの一
方入力に出力されるモード信号MOD0,MOD1により、スク
リーン制御信号SCRが「1」または「0」に設定制御さ
れる。
具体的には、文字モード時は、モード信号MOD0,MOD1
が「0」,「1」となり、スクリーン制御信号SCRが常
に「0」となり、常にパルス幅変調信号PW4を選択させ
る。
また、写真モード時は、モード信号MOD0,MOD1が
「1」,「0」となり、スクリーン制御信号SCRが常に
「1」となり、常にパルス幅変調信号PWを選択させる。
更に、文字/写真モード時および地図モード時は、モ
ード信号MOD0,MOD1が「1」,「1」,「0」,「0」
となり、黒い文字領域、すなわち判定信号BL1が「1」
の場合に、パルス幅変調信号PW4を選択させ、それ以外
でパルス幅変調信号PW4を選択させる。
これにより、第55図に示した遅延スクリーン制御信号
DSCRは、黒もしくは中間彩度文字エッジ部に相当する部
分で黒トナー現像に相当する部分がLOWとなり、この区
間だけパルス幅変調信号PW4がレーザ駆動信号LDRとして
出力される。なお、この際、文字エッジ部と判定されて
も色ずれを有する文字エッジ部(判定信号CAN1が
「1」)の場合は、色ずれが強調されることによる、記
録画像の品位低下を防ぐためにパルス幅変調信号PW4を
選択しないようになっている。
すなわち、シャープな文字エッジが必要なのは黒文字
エッジであり、色文字エッジの場合は、原稿の色調の再
現が重要となる。
また、一方において、第41図(a)に示したように、
黒文字エッジ部には、M,C,Yのトナーは存在しない。ま
た、マスキング処理部105の機能によりブラックトナー
は存在しなくなる。また、中間彩度文字エッジ部には、
第41図(b)に示すように、ブラックトナー,イエロー
トナー,マゼンタトナー,シアントナーも程々に存在す
る。
以上のような考察から、この実施例では文字エッジ判
定部107をブラックトナーの時に限ってレーザ駆動に1
画素周期のパルス幅変調信号PW4を使用可能とする。
これによって、もともと色成分の少ない黒文字エッジ
は第1の実施例と同様のシャープさが表現できるととも
に、色成分の少し含まれた色文字エッジはブラック成分
のみがシャープに記録され、色成分は階調性が保たれる
ため、色再現性も保障される。
なお、上記実施例ではスクリーン制御信号発生部111
によりスクリーン制御信号SCRを判定信号EDGE,BL1,UNK
1,CAN1のゲート処理にて得る場合について説明したが、
制御部401から出力されるフェース信号PHASEをゲートし
て現像色がブラックであることをデコードして、スクリ
ーン制御信号SCRを出力するように構成しても良い。
また、上記実施例では文字および写真が混在する一般
原稿に対して、そのコピーを文字を鮮明に再現するか、
写真を忠実に再現するのかの度合いを選択できるよう
に、例えば第57図に示すように操作部1870に示すよう
に、偏重設定手段となる優先再現種別設定キー4214a,42
14bを設けて、段階的に写真中の文字優先モードまたは
写真中の写真優先モードを設定させて、設定された偏重
度を解析して、第30図に示したスライスレベルT1〜T3
従属して検出条件を可変することにより、写真原稿中の
文字または写真の再現指向性を選択できるように構成し
ても良い。
第57図はこの発明の他の実施例を示す画像処理装置に
おける操作部の構成を説明する平面図であり、4214は例
えばLED等で構成される再現指向性表示器で、優先再現
種別設定キー4214a,4214bの押下により、その偏重度を
表示する。
なお、優先再現種別設定キー4214aにより再現指向性
表示器4214の最左位置の表示部が点灯した場合には、
「最も文字重視モード」と判定して、上記実施例におけ
る文字モードと同様に読取り画像信号を処理する。
また、優先再現種別設定キー4214aにより再現指向性
表示器4214の最右位置の表示部が点灯した場合には、
「最も写真重視モード」と判定して、上記実施例におけ
る写真モードと同様に読取り画像信号を処理する。
4209aは地図モード設定キーで、この地図モード設定
キー4209aが押下された場合に、モード表示器4213が点
灯し、「地図モード」設定中を設定中を表示する。
すなわち、偏重設定手段となる優先再現種別設定キー
4214aによりモード設定手段、例えば地図モード設定キ
ー4209aにより設定された原稿読取りモード特性を文字
読取りモード特性重視または写真読取りモード特性重視
に連続偏重設定されると、条件設定手段(この実施例で
はCPU1871)が優先再現種別設定キー4214aにより偏重さ
れたモード特性の偏重度に従属して第1の検出手段およ
び第3の検出手段の少なくとも1つの判定条件を可変設
定し、文字/写真が混在する原稿中から文字または写真
を選択性欲忠実に分離判定することを可能とする。
これにより、地図モード設定キー4209aが押下された
場合に「地図モード」を設定し、そうでない場合には、
上記実施例における文字/写真モードと同様に読取り画
像信号を判定処理する。ただし、この場合、上記の通り
優先再現種別設定キー4214aによるモード設定の指向性
がどちら側に偏重しているかどうかを判定し、その偏重
度に応じて第30図に示したスライスレベルT1〜T3を従属
して検出条件を可変し、写真原稿中の文字または写真の
再現指向性を選択できるようし、特に写真重視の度合い
が高い程スライスレベルT1〜T3の値を大きくとることに
より、写真中のノイズによる誤判定を軽減することが可
能となる。
以上説明したように、上記実施例によれば、原稿の種
別に対応する複数の原稿読取りモードを設定入力するモ
ード設定手段と、画像信号を第1の判定条件に基づいて
解析しながら連続した濃度変化を検出する第1の検出手
段と、画像信号を画像信号を第2の判定条件に基づいて
解析しながら相異なる特定方向の濃度変化を検出する第
2の検出手段と、第1の検出手段に対する第1の判定条
件および第2の検出手段に対する第2の判定条件をモー
ド設定手段から入力される原稿読取りモードに基づいて
可変設定する条件設定手段と、この条件設定手段により
設定された第1の判定条件,第2の判定条件に基づいて
画像信号から文字エッジ領域を分離処理する第1の文字
域分離処理手段とを設けたので、種々の原稿の中から再
現する要素を忠実に識別判定するための判定条件を原稿
読取りモードに応じて可変できるようになり、所望とす
る原稿に応じた最適の判定条件を設定できる。従って、
読み取っ画像信号の種別判定誤認を精度良く防止して、
忠実な画像再現処理に供するビデオ信号を生成できる。
また、イメージセンサから色分離出力されるカラー画
像信号を第3の判定条件に基づいて解析しながら無彩色
部分を検出する第3の検出手段と、この第3の検出手
段,第1の検出手段,第2の検出手段の検出結果に基づ
いてカラー画像信号から無彩色文字エッジ領域を分離処
理する第2の文字域分離処理手段とを設けたので、色画
像原稿から色文字を色画像中から忠実に判定分離可能と
なり、読み取っカラー画像信号の種別判定誤認を精度良
く防止して、忠実なカラー画像再現処理に供するビデオ
信号を生成できる。
さらに、モード設定手段により設定された原稿読取り
モード特性を文字読取りモード特性重視または写真読取
りモード特性重視に連続偏重設定する偏重設定手段と、
この偏重設定手段により偏重されたモード特性の偏重度
に従属して第1の検出手段および第3の検出手段の少な
くとも1つの判定条件を連続的に可変設定する条件設定
手段とを設けたので、写真原稿と文字原稿が混在する原
稿を再現する場合に、再現する原稿種別の重要度に対す
る指向性を自由に選択指示可能となり、写真原稿と文字
原稿が混在する原稿から写真をまたは文字をリアルまた
は忠実に再現可能な画像信号をプリンタ等のホスト機器
に適用できる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、読み取られる
原稿画像情報中から階調変化を伴う文字画像域を精度よ
く分離して原稿に忠実なディジタル画像情報を生成出力
できる。
また、網点判定手段を含む画調識別手段の識別条件を
画像読取りモードに応じて良好に制御することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す画像処理装置の一例
を示す断面図、第2図はこの発明に係る画像読取り装置
における操作部の構成を説明する平面図、第3図はこの
発明に係る原稿種類モード背タンク処理手順の一例を説
明するフローチャート、第4図は、第1図に示したイメ
ージスキャナ部の構成を説明するブロック図、第5図
は、第1図に示した信号処理部の構成を説明するブロッ
ク図、第6図は、第5図の動作を説明するタイミングチ
ャート、第7図は、第5図に示した信号処理部の要部詳
細ブロック図、第8図は、第7図に示した色判定部の構
成を説明する構成ブロック図、第9図はイメージスキャ
ナ部における受光波長と被視感度を説明する特性図、第
10図は、第7図に示した色判定部の詳細構成を説明する
回路ブロック図、第11図は、第10図に示したMAX/MIN検
知器の詳細構成を説明する回路ブロック図、第12図は、
第11図に示した入力画信号と各判定信号との出力条件を
説明する相関図。 第13図は、第10図に示したセレクタの詳細構成を説明す
る回路ブロック図、第14図は、第13図の動作機能をを説
明する説明図、第15図はこの発明に係る画像処理装置の
画素色判定区分を説明する模式図、第16図は、第15図に
示した領域区分とMAX/MIN検知器の出力信号との関係を
説明する相関図、第17図は、第4図に示した3ラインセ
ンサの色バランス特性を示す空間特性図、第18図は、第
8図に示したエリア処理部の構成を説明する回路ブロッ
ク図、第19図は、第18図に示したカウント手段の動作を
説明する動作説明図、第20図は、第7図に示した色判定
部のキャンセル信号発生回路図、第21図は色にじみの発
生状態を説明する模式図、第22図は、第21図に示した特
定位置における光量特性を説明する特性図、第23図は、
第20図に示した演算部の構成を説明する回路ブロック
図、第24図は、第7図に示した文字エッジ判定部の構成
を説明するブロック図、第25図は、第24図に示したCPU
から出力されるモード信号の対応モード種別を説明する
相関図、第26図はこの発明に係る文字エッジ判定処理原
理を説明する原理説明図、第27図はこの発明における画
素ブロックの構成を説明する模式図、第28図はこの発明
に係る濃度変化特性判定パターンを説明する模式図、第
29図は、第7図に示した文字エッジ判定部の詳細構成を
説明する回路ブロック図、第30図は、第29図に示した検
出器の詳細構成を説明する回路ブロック図、第31図は第
24図に示した濃度変化処理部により検出される特定画素
パターンを説明する模式図、第32図は、第29図に示した
濃度変化処理部における文字エッジ判定処理を説明する
図、第33図は、第24図に示した網点処理部の詳細構成を
説明する回路ブロック図、第34図はこの発明に係る網点
検出パターンを説明する模式図、第35図(a)〜(d)
は、第34図に示した注目画素の網点判定パターンを説明
する模式図、第36図は、第24図に示した網点信号領域処
理部の構成を説明する回路ブロック図、第37図,第38図
は、第36図の動作を説明する模式図、第39図は、第24図
に示したエッジ判定部の構成を説明する回路ブロック
図、第40図は、第7図に示した特徴抽出部から出力され
る文字判定信号特性を説明する特性図、第41図は、第7
図に示した色信号処理部の各部の信号出力特性を示す特
性図、第42図は、第7図に示した色信号処理部の加算器
の演算処理例を示す説明図、第43図は、第7図に示した
乗算係数発生部の構成を説明するブロック図、第44図
は、第43図の動作を説明するデータテーブルの一例を説
明する図、第45図は、第7図に示した乗算器の詳細構成
を説明するブロック図、第46図は、第7図に示したフィ
ルタ回路の詳細構成を説明する回路ブロック図、第47図
は、第7図に示したフィルタ制御信号発生部の詳細構成
を説明する回路ブロック図、第48図は、第47図に示した
フィルタ制御信号発生部より出力される制御信号とフィ
ルタ処理との関係を説明する相関図、第49図はこの発明
に係る画像処理装置におけるスムージングフィルタ処理
を説明するブロック図、第50図は、第7図に示したガン
マ変換部の構成を説明するブロック図、第51図はこの発
明に係る画像読取り装置におけるガンマ変換特性を説明
する特性図、第52図は、第7図に示したガンマ切換え信
号発生部の構成を説明するブロック図、第53図は、第52
図に示したガンマ切換え信号発生部の機能処理を説明す
る図、第54図は、第7図に示したPWM変調部の詳細構成
を説明する回路ブロック図で、第55図は、第54図の動作
を説明するタイミングチャート、第56図は、第7図に示
したスクリーン制御信号発生部の構成を説明する回路ブ
ロック図、第57図はこの発明の他の実施例を示す画像処
理装置における操作部の構成を説明する平面図である。 図中、103は光量信号−濃度信号変換部、104は黒抽出
部、105はマスキング処理部、112,113はライン遅延メモ
リ、114,115は乗算器、116は加算器、117はフィルタ回
路、201はイメージスキャナ部、211は画像処理ユニッ
ト、401は制御部、402は色信号処理部、403は特徴抽出
部、404は色処理制御信号発生部である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−263974(JP,A) 特開 昭63−82058(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06T 7/40

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿を露光走査して得られる反射画像を電
    気信号に変換しながら原稿画像を読み取るイメージセン
    サと、前記イメージセンサから出力される画像信号を処
    理する画像処理ユニットとを備えた画像処理装置におい
    て、 前記原稿の種別に対応する複数の原稿読取りモードを設
    定入力するモード設定手段と、 前記画像信号を第1の判定条件に基づいて解析しながら
    連続した濃度変化を検出する第1の検出手段と、 前記画像信号を第2の判定条件に基づいて解析しながら
    相異なる特定方向の濃度変化を検出する第2の検出手段
    と、 前記第1の検出手段に対する第1の判定条件および前記
    第2の検出手段に対する第2の判定条件を前記モード設
    定手段から入力される原稿読取りモードに基づいて可変
    設定する条件設定手段と、 前記条件設定手段により設定された前記第1の判定条
    件,第2の判定条件に基づいて前記画像信号から文字領
    域を分離処理する第1の文字域分離処理手段と、 を具備したことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】前記イメージセンサから色分離出力される
    カラー画像信号を第3の判定条件に基づいて解析しなが
    ら無彩色部分を検出する第3の検出手段と、 前記第1〜第3の検出手段の各検出結果に基づいて前記
    カラー画像信号から無彩色文字エッジ領域を分離処理す
    る第2の文字域分離処理手段と、 を具備したことを特徴とする請求項(1)記載の画像処
    理装置。
  3. 【請求項3】前記モード設定手段により設定された原稿
    読取りモード特性を文字読取りモード特性重視または写
    真読取りモード特性重視に連続偏重設定する偏重設定手
    段と、 前記偏重設定手段により偏重されたモード特性の偏重度
    に従属して第1の検出手段および第3の検出手段の少な
    くとも1つの判定条件を連続的に可変設定する条件設定
    手段と、 を具備したことを特徴とする請求項(1)または(2)
    記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】画像信号を入力する入力手段と、 前記入力手段により入力された画像信号に基づき、該画
    像信号によって表される画像の網点領域を判定する網点
    判定手段を含む画調識別手段と、 原稿読取りモードを指定する指定手段と、 前記指定手段による指定に応じて前記画調識別手段にお
    ける識別条件を制御する制御手段と、 を有することを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】前記原稿読取りモードに地図の読取りに適
    した地図モードを含むことを特徴とする請求項(4)記
    載の画像処理装置。
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