JP3460691B2 - 液晶駆動装置、液晶表示装置及び液晶駆動方法 - Google Patents

液晶駆動装置、液晶表示装置及び液晶駆動方法

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JP3460691B2 JP2000332495A JP2000332495A JP3460691B2 JP 3460691 B2 JP3460691 B2 JP 3460691B2 JP 2000332495 A JP2000332495 A JP 2000332495A JP 2000332495 A JP2000332495 A JP 2000332495A JP 3460691 B2 JP3460691 B2 JP 3460691B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置に利
用されるRAM内蔵型の信号電極ドライバの改良に関す
る。
【0002】
【背景技術】従来より、単純マトリクス型液晶表示装置
においては、MPU(マイクロ・プロセッサ・ユニッ
ト)側からLCDモジュール(液晶パネル、LCDパネ
ル)内の信号電極駆動回路(Xドライバ)へ表示データ
を転送する手法として、RAM内蔵型Xドライバを用い
る手法が知られている。この手法においては、表示デー
タをシフトクロックにより順次Xドライバに転送し、こ
の表示データを一旦内蔵RAMに書き込む。そして、こ
の内蔵RAMから一走査ライン分の表示データを同時に
読み出すことで表示動作が行われる。この手法によれ
ば、Xドライバの内蔵RAMに表示データが記憶されて
いる。従って、表示変化がない場合には、Xドライバに
新たに表示データを転送しなくても、内蔵RAMから表
示データを読み出すことで表示リフレッシュが行える。
この結果、表示変化がない場合には、シフトクロックに
よる表示データの転送の必要が無くなり、低消費電力動
作が可能となる。
【0003】図14に、従来のRAM内蔵型Xドライバ
の構成の一例を示す。このXドライバは、ローアドレス
カウンタデコーダ904、タイミング回路906、デー
タ入力制御回路908、チップイネーブルコントロール
回路910、双方向シフトレジスタ912、データレジ
スタ914、フレームメモリ(内蔵RAM)916、ラ
ッチ回路918、レベルシフタ920、電圧セレクタ9
22を含む。ローアドレスカウンタデコーダ904は、
フレームメモリ916の1ラインを順次選択する機能を
有する。選択アドレスの初期化はYD信号に基づいて行
われ、選択アドレスは、LP信号の立ち下がりエッジ
後、フレームメモリ916へのデータ書き込みが終了す
るとインクリメントされる。タイミング回路906は、
シフトクロックXSCLに基づいて、ローアドレスカウ
ンタデコーダ904を制御する等の機能を有する。デー
タ入力制御回路908は、MPUからの表示データD0
〜Dnを取り込み、取り込んだデータをデータレジスタ
914に転送する。チップイネーブルコントロール回路
910は、複数チップ使用の場合のチップ単位の自動パ
ワーセーブを、イネーブル信号CEI、CE0に基づき
行うものである。双方向シフトレジスタ912は、表示
データD0〜Dnをデータレジスタ914に書き込むため
のコントロール信号をデータレジスタ914に出力す
る。データレジスタ914に書き込む表示データの順序
はSHL信号により反転される。データレジスタ914
は、フレームメモリ916への表示データの書き込みを
コントロールするレジスタであり、フレームメモリ91
6へのデータ書き込みはLP信号の立ち下がりエッジで
行われる。
【0004】ラッチ回路918は、ローアドレスカウン
タデコーダ904により選択されたローアドレスの表示
データを、LP信号の立ち下がりエッジでフレームメモ
リ916から読み出し、レベルシフタ920へと出力す
る。レベルシフタ920は、信号の電圧レベルをロジッ
ク系電源レベル(VDD、VSS)から、液晶駆動系電源レ
ベル(V0〜V5)に変換するための回路である。電圧セ
レクタ922は、信号電極X1〜Xmを駆動する液晶駆動
電圧をV0〜V5から選択する機能を有する。V 0〜V5
いずれを選択するかは、表示データと液晶駆動を交流化
するための信号であるFR信号とにより決定される。
【0005】上記従来例においては、図14に示すよう
に、ローアドレスカウンタデコーダ904、タイミング
回路906、データ入力制御回路908、チップイネー
ブルコントロール回路910、双方向シフトレジスタ9
12、データレジスタ914、フレームメモリ(内蔵R
AM)916、ラッチ回路918は低電圧振幅動作部分
901に配置されている。一方、レベルシフタ920、
電圧セレクタ922は高電圧振幅動作部分902に配置
されている。低電圧振幅動作部分901では、高電位側
の電源電圧と低電位側の電源電圧との電圧差が小さく、
高電圧振幅動作部分902では、高電位側の電源電圧と
低電位側の電源電圧との電圧差が大きい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】さて、上記従来例にお
いては、LCDパネルの大型化とともにXドライバに内
蔵するRAM(フレームメモリ916)も大容量化して
きており、それはそのままチップ面積の増大につなが
る。チップ面積の増大化を防止するために、内蔵RAM
に、フルCMOSタイプのRAMではなく、ハイレジタ
イプのRAMを採用する対策が考えられる。フルCMO
SタイプのRAMセルでは、Pチャネルトランジスタと
Nチャネルトランジスタとが含まれるが、ハイレジタイ
プのRAMセルでは、高抵抗素子とNチャンネルトラン
ジスタとが含まれる。そして、ハイレジタイプのRAM
では、PチャネルトランジスタがRAMセル内に存在し
ないため、PチャネルトランジスタとNチャネルトラン
ジスタとの素子分離の必要が無く、従って大幅な小面積
化が図れる。このため、チップ面積を小規模化して装置
のコストを低減するためには、内蔵RAMとしてハイレ
ジタイプのRAMを採用することが望まれる。
【0007】一方、液晶駆動装置は、携帯用の電子機器
等における液晶表示装置に使用されるため、低消費電力
か望まれており、このため使用される電源電圧も低電圧
化される傾向にある。従って、Xドライバにおいても、
低電圧振幅動作部分901の電源電圧の低電圧化が実現
されつつある。そして、この低電圧化を完全なものとす
るためには、Xドライバの低電圧振幅動作部分901に
配置される内蔵RAM(フレームメモリ916)の電源
電圧も低電圧化する必要がある。
【0008】以上のようにチップ面積の小規模化を図る
ためには内蔵RAMとしてハイレジタイプのRAMを採
用する必要がある一方で、低電圧振幅動作部分901の
電源電圧を低電圧化し装置の低消費電力化を図るために
は内蔵RAMの電源電圧を低電圧化しなければならない
という課題がある。
【0009】しかしながら、ハイレジタイプのRAMセ
ルにおいては、動作電源電圧が3.0Vよりも小さくな
ると書き込み動作不良や読み出し動作不良が発生し、
1.5Vよりも小さくなるとデータの保持自体ができな
くなるリテンション不良が発生しデータ化けが起こると
いう問題があった。この問題について、図15を用いて
以下に詳細に説明する。
【0010】図15には、ハイレジタイプ(高抵抗負荷
型)のRAMセルの構成の一例が示される。このRAM
セルは、ドライブ用のNチャンネルトランジスタ80
1、802(T1、T2)と、高抵抗805、806
(R1、R2)とを含む。これらのT1、T2、R1、
R2がデータ保持部分を構成している。また、このRA
Mセルは、トランスミッションゲート用のNチャンネル
トランジスタ803、804(T3、T4)も含む。T
3、T4は、ワードラインWL807が”H”でオン状
態になり、ビットラインBL808、ビットラインバー
BL809の電位を、T1、T2、R1、R2で構成さ
れるデータ保持部分に伝達する。
【0011】次に、このRAMセルの基本動作について
説明する。データ書き込み時は、トランスミッションゲ
ートT3およびT4がオンして、BLおよびバーBL
(BLの反転信号)の電位がデータ保持部分に伝達され
る。今、仮にBL=”H”、バーBL=”L”とする
と、M1およびM2の電位がそれぞれ”H”および”
L”になる。M1の電位が”H”になるとトランジスタ
T2がオンしてM2の電位が”L”に安定する。また、
M2の電位は”L”なのでトランジスタT1はオフとな
り、M1の電位は”H”に安定する。この後、トランス
ミッションゲートT3およびT4をオフしても、M1の
電位は高抵抗R1によりHレベルにプルアップされ、M
2の電位はトランジスタT2によりLレベルに固定され
るため、M1およびM2の電位が保持される。これによ
りデータの書き込み動作が実現される。また、読み出し
時は、トランスミッションゲートT3およびT4がオン
し、M1およびM2の電位がBLおよびバーBLに伝達
される。そして、この電位をセンスアンプ等により検出
することでデータの読み出し動作が実現される。
【0012】次に、書き込み動作不良について説明す
る。書き込み時においては、トランスミッションゲート
T3、T4を介して書き込み信号が伝達される。この際
に、トランスミッションゲートのNチャンネルトランジ
スタのスレッシュホルド電圧V th分だけ、書き込み信号
の電圧が低くなる事態が生じる。仮に、BL=”H”、
バーBL=”L”を書き込む場合を考えると、M1の電
位がHレベルよりもT3のしきい値電圧Vth分だけ低く
なる。この時、M1の電位がトランジスタT2をオンで
きるレベルであれば問題は生じない。しかし、動作電源
電圧の低下とともにM1の電位も低下し、動作電源電圧
が所定電圧以下になるとM1の電位によりT2をオンで
きなくなる。その結果、バーBL側によりM2に”L”
を書き込んでも、M2の電位は安定的に”L”にはなら
ず、これにより書き込み動作不良が生じる。
【0013】次に、読み出し動作不良について説明す
る。読み出し時においては、読み出し前にBLおよびバ
ーBLを”H”にプリチャージした後にトランスミッシ
ョンゲートT3およびT4がオンする。ここで、今、仮
にM1=”H”、M2=”L”であったとする。する
と、M1の電位がT3のVth分だけ低下するとともに、
M2の電位がバーBLによって若干上昇する。この結
果、オン状態であったT2が少しだけオフ状態に移行す
るとともに、オフ状態であったT1も少しだけオン状態
に移行する。そして、動作電源電圧が低下すると、T2
がさらに大きくオフ状態に移行し、T1がさらに大きく
オン状態に移行し、これによりオン・オフの状態が反転
する現象が起き、読み出し動作不良が生じる。このよう
に動作電源電圧が低電圧化すると、負荷R1、R2とト
ランジスタT1、T2とのインピーダンスバランスが崩
れるとともに、トランジスタのVthの変動が安定動作に
大きく影響するようになる。このため動作電源電圧を低
電圧化すると、広い動作マージンを確保しにくくなる。
【0014】以上のように従来例においては、ハイレジ
タイプのRAMを採用することによるチップ面積の小規
模化の課題と、低電圧振幅動作部分901を低電圧化す
ることによる装置の低消費電力化の課題とを両立できな
いという問題があった。
【0015】この問題は、複数ライン同時選択駆動手法
と呼ばれる手法においても同様に起こる問題である。複
数ライン同時選択駆動手法については、特願平5−51
5531、特願平5−152533において本出願人に
より説明されている。
【0016】本発明は、以上述べたような課題を解決す
るためになされたものであり、その目的とするところ
は、内蔵される表示データ記憶手段に対する電源の供給
手法を改善することにより、小規模化が可能な表示デー
タ記憶手段を採用しながら該表示データ記憶手段の正常
動作を確保すると共に、低電圧振幅動作部分の更なる低
電圧化を実現することにある。
【0017】また、本発明の他の目的は、複数ライン同
時選択駆動手法を採用する液晶駆動装置において、該駆
動手法において液晶駆動電源電圧が低電圧化されること
を利用して、内蔵される表示データ記憶手段に対する電
源の供給手法を改善することにある。
【0018】また、本発明の他の目的は、内蔵される表
示データ記憶手段に対する電源の供給手法を改善する場
合において、該表示データ記憶手段に供給される電源電
圧の安定化を図ることにある。
【0019】また、本発明の他の目的は、内蔵される表
示データ記憶手段に対する電源の供給手法を改善した場
合に、供給される電源電圧の異常事態を監視すると共
に、異常事態が発生した場合に表示データ記憶手段に記
憶された表示データが破壊されるのを有効に防止するこ
とにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、コントロールロジック部を少なくとも有
し第1の電源電圧群が供給されて動作する低電圧振幅動
作部分と、液晶パネル上にマトリクス状に配置される液
晶素子を駆動するために使用される第2の電源電圧群が
供給されて動作する高電圧振幅動作部分とを含む液晶駆
動装置であって、前記第2の電源電圧群に含まれる少な
くとも1対の高電位側電源電圧と低電位側電源電圧との
電圧差が、前記第1の電源電圧群に含まれる高電位側電
源電圧と低電位側電源電圧との電圧差よりも大きく設定
され、前記液晶パネルに画像表示を行うための表示デー
タを記憶する表示データ記憶手段と、前記第2の電源電
圧群、あるいは、該第2の電源電圧群を電源変換手段に
より変換することで得られる第3の電源電圧群を、前記
表示データ記憶手段の動作電源として供給する手段とを
含むことを特徴とする。
【0021】本発明によれば、表示データ記憶手段は高
電圧振幅動作部分に配置され、その動作電源は第2又は
第3の電源電圧群から供給される。従って、低電圧振幅
動作部分に配置されると書き込み・読み出し動作不良等
を起こすような表示データ記憶手段であっても、これを
高電圧振幅動作部分に配置することで正常な動作を確保
することができる。一方、低電圧振幅動作部分に配置さ
れ高速に動作するロジックコントロール部に関しては、
表示データ記憶手段の動作電圧とは無関係に低電圧化す
ることが可能となる。
【0022】また、本発明は、前記表示データ記憶手段
が随時書き込み読み出し可能な複数のRAMセルを含
み、該RAMセルが、データを保持するための少なくと
も1対のトランジスタと、該1対のトランジスタの各々
に接続され該トランジスタに動作電流を供給するための
高抵抗素子とを含むことを特徴とする。
【0023】本発明によれば、表示データ記憶手段がハ
イレジタイプのRAMセルにより構成される。そして、
このようにハイレジタイプのRAMセルを採用しても、
これらのRAMセルは高電圧振幅動作部分に配置される
ことになるため、書き込み・読み出し動作不良の発生が
防止される。そして、ハイレジタイプのRAMセルを採
用すると、従来のフルCMOSタイプのRAMセルを採
用する場合に比べて、大幅にチップ面積を小規模化する
ことができる。
【0024】また、本発明は、前記液晶パネルが複数の
走査電極とこれらと交差する複数の信号電極を含み、前
記表示データ記憶手段から読み出される表示データをラ
ッチする手段と、ラッチされた表示データの電圧レベル
変換を行うレベルシフト手段と、電圧レベル変換された
表示データに基づいて前記第2の電源電圧群から液晶駆
動電圧を選択し、該液晶駆動電圧を前記信号電極に出力
する電圧セレクト手段とを含み、前記ラッチ手段、前記
レベルシフト手段、前記電圧セレクト手段が前記高電圧
振幅動作部分に配置されていることを特徴とする。
【0025】本発明によれば、電圧平均化法を採用する
液晶駆動装置に対して本発明の原理を適用することが可
能となる。これにより、低電圧振幅動作部分に配置され
ると書き込み・読み出し動作不良等を起こすような表示
データ記憶手段を正常に動作させることができると共
に、低電圧振幅動作部分の更なる低電圧化が可能とな
る。なお、電圧平均化法に本発明の原理を適用する場合
には、表示データ記憶手段等には、第2の電源電圧を降
圧した電圧を供給することが望ましく、また、レベルシ
フト手段により、この降圧された電圧を第2の電源電圧
のレベルまで昇圧する変換を行うことが望ましい。
【0026】また、本発明は、前記液晶パネルが複数の
走査電極とこれらと交差する複数の信号電極を含み、前
記表示データ記憶手段から読み出される表示データと複
数本が同時に選択される前記走査電極の電圧状態とから
前記信号電極への駆動電圧の情報を割り出す駆動信号決
定手段と、該駆動信号決定手段の出力である駆動電圧情
報をラッチする手段と、ラッチされた駆動電圧情報に基
づいて前記第2の電源電圧群から液晶駆動電圧を選択
し、該液晶駆動電圧を前記信号電極に出力する電圧セレ
クト手段とを含み、前記駆動信号決定手段、前記ラッチ
手段、前記電圧セレクト手段が前記高電圧振幅動作部分
に配置されていることを特徴とする。
【0027】本発明によれば、複数ライン同時選択駆動
手法を採用する液晶駆動装置に対して本発明の原理を適
用することが可能となる。そして、複数ライン同時選択
駆動手法によれば、第2の電源電圧を電圧平均化法に比
べて低い電圧とすることができる。従って、第2の電源
電圧を降圧することなく、表示データ記憶手段に対して
適正な電源電圧を供給することが可能となる。更に、表
示データ記憶手段、駆動信号決定手段、ラッチ手段、電
圧セレクト手段を高耐圧のプロセスで製造する必要もな
くなる。
【0028】また、本発明は、前記電源変換手段が、前
記第2の電源電圧群から定電圧の前記第3の電源電圧群
を得る定電圧生成手段を含み、前記表示データ記憶手段
は、該定電圧生成手段により定電圧化された第3の電源
電圧群が供給されて動作することを特徴とする。
【0029】本発明によれば、表示データ記憶手段に対
して定電圧の電源電圧を供給できる。これにより、例え
ば電圧セレクト手段のスイッチ動作による電圧レベルの
変動等が、表示データ記憶手段の安定動作に影響を与え
ることが防止される。
【0030】また、本発明は、前記第2の電源電圧群又
は前記第3の電源電圧群の電圧状態を監視する電源監視
手段を含み、該電源監視手段は、前記表示データ記憶手
段に供給する電源電圧を前記第2の電源電圧群又は前記
第3の電源電圧群の電圧から前記第1の電源電圧群の電
圧に切り替える手段を含むことを特徴とする。
【0031】本発明によれば、例えば第2の電源がオフ
状態になった場合等に、このオフ状態が電源監視手段に
より検出され、表示データ記憶手段に供給される電源電
圧が第1の電源電圧に切り替えられる。これにより、表
示データ記憶手段へのデータの書き込み・読み出し動作
は不能になるが、データを正常に保持させておくことが
可能となる。
【0032】また、本発明は、前記電源監視手段は、前
記第2の電源電圧群の状態を外部にモニタする手段を含
むことを特徴とする。
【0033】本発明によれば、外部にあるMPU等の装
置が第2の電源電圧群の状態をモニターすることが可能
となる。
【0034】また、本発明は、前記電源監視手段は、前
記第2の電源電圧群又は前記第3の電源電圧群の中の一
対の高電位側電源電圧と低電位側電源電圧との電圧差を
分割し分割電圧を生成する手段と、該分割電圧を第1の
電源電圧群から生成される基準電圧と比較する手段と、
該比較手段からの比較結果に基づいてオン・オフ動作
し、前記表示データ記憶手段に供給する電源電圧を前記
第2の電源電圧群又は前記第3の電源電圧群の電圧から
前記第1の電源電圧群の電圧に切り替えるスイッチング
手段とを含むことを特徴とする。
【0035】本発明によれば、基準電圧は第1の電源電
圧群から生成されるため、第2の電源の状態によらず一
定の値となる。一方、分割電圧生成手段からの分割電圧
は、例えば第2の電源がオフすることで変化する。従っ
て、比較手段は、この基準電圧と分割電圧を比較するこ
とで、第2の電源の状態を監視することが可能となる。
そして、比較手段の出力結果によりスイッチング手段を
オン・オフさせることで、表示データ記憶手段に供給さ
れる電源電圧を第1の電源電圧に切り替えることが可能
となる。
【0036】また、本発明の液晶表示装置は、上記液晶
駆動装置と、液晶素子がマトリクス状に配置された液晶
パネルとを少なくとも含むことを特徴とする。
【0037】本発明によれば、液晶駆動装置のチップ面
積を小規模化し、消費電力を低く抑えることができるた
め、この液晶駆動装置を含む液晶表示装置のコスト、消
費電力を低く抑えることが可能となる。
【0038】
【発明の実施の形態】次に、図面に基づいて本発明の実
施例を説明する。
【0039】(第1の実施例) 1.構成及び動作 図1は、本発明の第1の実施例に係る信号電極駆動回路
(Xドライバ)の全体構成を示すブロック図である。図
1に示すXドライバは、第1の電源電圧群によって動作
する低電圧振幅動作部分101と、第2の電源電圧群に
よって動作する高電圧振幅動作部分102とに分けられ
ている。 そして、第2の電源電圧群に含まれる少なく
とも1対の高電位側電源電圧と低電位側電源電圧との電
圧差、例えばV2とVCの電圧差が、第1の電源電圧群に
含まれる高電位側電源電圧VDDと低電位側電源電圧VSS
との電圧差よりも大きく設定されている。
【0040】さて、図1に示すXドライバは、チップイ
ネーブルコントロール回路103、タイミング回路10
4、データ入力制御回路105、入力レジスタ106、
書き込みレジスタ107、レベルシフタ108、フレー
ムメモリ(内蔵RAM)109、行アドレスレジスタ1
10、駆動信号決定回路(MLSデコーダ)111、ラ
ッチ回路112、電圧セレクタ113を含む。ここで、
チップイネーブルコントロール回路103は、複数チッ
プを使用する場合のチップ単位の自動パワーセーブを、
イネーブル信号CEI、CEOに基づいて行うものであ
る。タイミング回路104は、シフトクロックXSC
L、YD信号、LP信号等に基づいて所要のタイミング
信号を形成等するものである。データ入力制御回路10
5は、イネーブル信号Eの発生を契機にMPUからXド
ライバに対して転送される表示データD0〜Dnを取り込
み、取り込んだデータを入力レジスタ106に出力する
ものである。入力レジスタ106は、表示データをシフ
トクロックXSCLの立ち下がりエッジで順次取り込
み、1走査ライン分の表示データを格納するものであ
る。書き込みレジスタ107は、入力レジスタ106か
らの1走査ライン分の表示データをラッチパルスにより
一括にラッチし、例えば2走査ライン分の表示データが
ラッチされた段階で、これらの表示データを出力しレベ
ルシフタ108を介してフレームメモリ109内のメモ
リセルに書き込むものである。
【0041】レベルシフタ108は、低電圧振幅動作部
分101からの信号を高電圧振幅動作部分102に伝達
する場合に、信号のレベル変換を行う機能を有する。フ
レームメモリ109は、マトリクス状に配置されたメモ
リセルおよびその周辺回路を含んでおり、書き込みレジ
スタ107から入力される表示データを蓄積する。行ア
ドレスレジスタ110は、信号走査スタート信号YDお
よび後述するフィールド識別信号FISにより初期化さ
れ、タイミング回路104から書き込み制御信号WRあ
るいは読み出し制御信号RDが印加される毎にフレーム
メモリ109のライン(ワード線)を順次選択する。こ
れによりフレームメモリ109からは2ライン分ずつの
表示データが駆動信号決定回路111に出力される。駆
動信号決定回路(MLSデコーダ)111は、FIS信
号、交流化信号FRおよびフレームメモリ109からの
表示データ(2ライン分)との組み合わせから、信号電
極の駆動電圧情報を割り出す。ラッチ回路112は、駆
動信号決定回路111からの駆動電圧情報をLP信号の
立ち下がりエッジにより一括ラッチする。電圧セレクタ
113は、ラッチ回路112からの駆動電圧情報に基づ
き、第2の電源電圧群V2、VC、−V2から液晶駆動電
圧を選択し、該液晶駆動電圧を各信号電極X1〜Xmに印
加するものである。
【0042】なお、図1においてタイミング回路104
から出力されるラッチパルスLP’およびシフトクロッ
クXSCL’は、それぞれXドライバに与えられるコン
トロール信号LPおよびXSCLから生成されるもので
あるが、これらの信号はLCDパネル上の表示変更がと
もなう場合にのみ出力する信号であるため、LP、XS
CLと区別して’を付してある。
【0043】次に、本実施例における電源電圧の供給手
法について説明する。本実施例では、低電圧振幅動作部
分101に対しては、端子VDD、VSSにより第1の電源
電圧群が供給され、高電圧振幅動作部分102に対して
は、端子V2、VC、−V2により第2の電源電圧群が供
給される。これらの電源の電位の関係は、VDDとV2
共通電位として図2に示すような関係となっている。即
ち、VDD=V2=0Vとし、VSS=−2.7V、VC=−
4.0V、−V2=−8.0Vとなっている。Xドライ
バ内部の各ブロックへの電源電圧の供給について、再
度、図1を用いて説明する。低電圧振幅動作部分101
内の行アドレスレジスタ110、タイミング回路10
4、データ入力制御回路105、書き込みレジスタ10
7、入力レジスタ106、チップイネーブルコントロー
ル回路103の各ブロックの電源端子VDD、VSSは、第
1の電源電圧群が供給される端子VDD、VSSと接続され
る。これにより、各ブロックのVDD端子には0V、VSS
端子には−2.7Vが供給される。この結果、これらの
各ブロックは電圧差2.7Vの電源電圧で動作すること
になる。また、高電圧振幅動作部分102内の電圧セレ
クタ113の電源端子V 2、VC、−V2は、第2の電源
電圧群が供給される端子V2、VC、−V2が接続され
る。これにより、V2端子には0V、VC端子には−4.
0V、−V2端子には−8.0Vが供給される。そし
て、これらの電圧を電圧セレクタ113により選択する
ことでXドライバの出力X1〜Xmが形成される。高電圧
振幅動作部分102内のラッチ回路112、駆動信号決
定回路111、フレームメモリ109、レベルシフタ1
08の各ブロックの電源端子VDD、VSSは、第2の電源
電圧群が供給される端子V2、VCが接続される。これに
より、VDD端子には0V、VSS端子には−4.0Vが供
給される。この結果、これらの各ブロックは電圧差4.
0Vの電源電圧で動作することになる。
【0044】以上説明したように、本実施例のXドライ
バによれば、フレームメモリ109には、第2の電源電
圧V2、VCにより、4.0Vの電圧差を持つ電源電圧が
供給される。これにより、フレームメモリ109をハイ
レジタイプ(高抵抗負荷型)のRAMで構成しても(図
15参照)、RAMの安定動作が確保される。そして、
フレームメモリ109をハイレジタイプのRAMで構成
することで、チップ面積の小規模化が図れる。一方、高
速に動作するロジックコントロール部を含む低電圧振幅
動作部分101には、フレームメモリ109を配置する
必要が無くなる。このため、低電圧振幅動作部分101
に供給される第1の電源電圧群を、例えばVDD=0V、
SS=−2.7Vというようにその電圧差を低電圧化す
ることが可能となる。これにより、高速クロック(例え
ば高電圧振幅動作部分のm倍)で動作する部分の電源電
圧を低電圧化できることになるため、消費電力を大幅に
減少できる。そして、更に、このような低電圧化が可能
になると、低電圧振幅動作部分101を構成するトラン
ジスタを微細プロセスで製造することも可能となり、よ
りいっそうのチップ面積の小規模化が図れる。
【0045】さて、本実施例では、フレームメモリ10
9に対する電源電圧の供給手法を改善するのみならず、
レベルシフタ108の配置位置についても改善してい
る。図3には、低電圧振幅動作部分101から高電圧振
幅動作部分102に信号を伝達する場合に、信号のレベ
ル変換を行うレベルシフタ108の構成の一例が示され
る。このレベルシフタ108は、入力信号Iを反転する
インバータ301、入力信号Iによってオン・オフする
Nチャンネルトランジスタ302、303、これらのト
ランジスタのドレイン領域の電位状態によりオン・オフ
するPチャンネルトランジスタ304、305を含んで
いる。電源VDD、VSSは第2の電源電圧群から供給され
ている。次に、このレベルシフタ108の動作を説明す
る。まず、入力信号Iが例えば、”L”であるとトラン
ジスタ302、303のゲート電極の電圧レベルは、そ
れぞれ”L”および”H”となる。これによりトランジ
スタ302がオフ、トランジスタ303がオンとなる。
従って、トランジスタ304のゲート電極の電圧レベル
は”L”となり、トランジスタ304はオンする。一
方、トランジスタ305のゲート電極の電圧レベルは”
H”となり、トランジスタ305はオフする。この結
果、出力OおよびバーO(Oの反転信号)は、それぞ
れ”L”および”H”となり、入力Iがレベル変換され
て出力Oに伝達されることになる。入力Iが”H”の場
合は、トランジスタ302、303、トランジスタ30
4、305のオン・オフの関係は、それぞれ逆になる。
【0046】次に、本実施例におけるレベルシフタ10
8の挿入位置について説明する。高電圧振幅動作部分1
02に配置されるラッチ回路112、駆動信号決定回路
111については、図4に示すように低電圧振幅動作部
分101に配置して、第1の電源電圧群で動作させるこ
とも可能である。しかしながら、この2つの回路を低電
圧振幅動作させる構成とした場合、図4に示すように、
信号LP、FR、FISをレベル変換する必要がなくな
る反面、次のように複数のレベルシフタが必要になると
いう欠点が生じる。即ち、図4の場合には、書き込みレ
ジスタ107からフレームメモリ109への信号伝達に
はレベルアップのためのレベルシフタ120が、フレー
ムメモリ109から駆動信号決定回路111への信号伝
達にはレベルダウンのためのレベルシフタ122が、ラ
ッチ回路112から電圧セレクタ113への信号伝達に
はレベルアップのためのレベルシフタ124が必要にな
る。これらのレベルシフタ120、122、124を通
過する信号は、ドライバの出力数(m本)分だけ必要に
なるため、レベルシフタの占める面積が大幅に増加して
ドライバのチップ面積を増大化させる。そこで、本実施
例では、図1に示すようにレベルシフタ108を配置し
て、レベル変換は1回のみとし、ラッチ回路112と駆
動信号決定回路111とを高電圧で動作させる構成とし
た。高電圧振幅動作部分102には、低電圧振幅動作部
分101内のコントロールロジック部のように高速クロ
ックXSCLで動作する部分がない。従って、このよう
な構成としても、このことがXドライバ全体の消費電力
の増加に大きな影響を与えることはない。
【0047】2.複数ライン同時選択駆動手法 本実施例のXドライバは、複数ライン同時選択(Multip
le Lines Selection)駆動手法に適した構成となってい
る。複数ライン同時選択駆動手法では、従来の1ライン
ずつ選択して駆動する手法と同じオン・オフ比を実現し
た上で、Xドライバ側の駆動電圧を低く抑えることがで
きる。例えば、液晶素子のしきい値Vthを2.1V、デ
ューティ比1/240とした場合には、Xドライバの最
大駆動電圧振幅は、従来の駆動手法では20V程度必要
であったのに対し、複数ライン同時選択駆動手法では本
実施例に示すように8.0V(V2〜−V2間)で足り
る。従って、高耐圧部である電圧セレクタ113、レベ
ルシフタ124をモノシリック化する必要が無くなる。
これにより、集積度の高いRAMを製造できるプロセス
を利用することが可能となり、大容量のRAMをXドラ
イバに内蔵することが可能となる。また、複数ライン同
時選択駆動手法を行うためには、電圧セレクタ113に
対する給電に、(同時選択ライン数)+1の電源電圧が
必要となる。本実施例では、同時選択ライン数を2ライ
ンとしているため3つの電源電圧V2、Vc、−V2が必
要となる。そして、これらの電源電圧の電圧差は、最大
でも8.0Vと低いため、これらの電源電圧を降圧する
ことなくRAMの動作電源として使用できる。本実施例
では、V2とVCの電圧差4.0VをRAMの動作電源と
して使用している。
【0048】次に、複数ライン同時選択手法について説
明する。電圧平均化法による駆動手法では、図5(A)
〜(D)に示すように、走査電極Y1,Y2〜Ynを1ラ
インずつ順次選択して走査電圧を印加すると共に、選択
された走査電極上の各画素がオンかオフかによって、そ
れに応じた信号電極波形を、各信号電極X1,X2〜X m
に印加する。しかし、この手法では、駆動電圧が比較的
高くなり、また、コントラストが悪く、フレーム階調を
行うとフリッカーが大きい等の問題がある。そこで、上
記問題を解決する手法として複数ライン同時選択駆動手
法が提案されている。
【0049】図6(A)〜(D)には、複数ライン同時
選択駆動手法を用いた場合の印加電圧波形の一例が示さ
れる。図6(A)〜(D)では、走査電極を順次3本ず
つ同時に選択する場合が示される。例えば図7(A)に
示すような画素表示を行う場合には、最初に3本の走査
電極Y1,Y2,Y3を同時選択して、それらの走査電極
1,Y2,Y3に図6(A)に示すような走査電圧を印
加する。次に、走査電極Y4,Y5,Y6を選択して、そ
れらの走査電極Y4,Y5,Y6に図6(B)に示す走査
電圧を印加する。そして、このような同時選択を全ての
走査電極Y1,Y2〜Ynについて順次行う。更に次のフ
レームでは電位を逆転し、液晶の交流化駆動を行う。複
数ライン同時選択駆動手法では、走査電極の選択の正規
直交性を保ちながら選択期間を時間的に1フレーム内に
均等分散し、これと同時に走査電極を特定本数の組(ブ
ロック)にして選択する。ここで「正規」とは、すべて
の走査電圧がフレーム周期単位で同一の実効電圧値(振
幅値)を持つことを意味する。また「直交」とは、ある
走査電極に与えられる電圧振幅が、他の任意の走査電極
に与えられる電圧振幅を1選択期間毎に積和したとき
に、フレーム周期単位では0になることを意味する。こ
の正規直交性は、単純マトリクス型LCDにおいては、
各画素を独立してオン・オフ制御するための大前提とな
るものである。例えば図6(A)〜(D)で、選択時の
1レベルを「1」,−V1レベルを「−1」とし、1フ
レーム分の行列式をF=fijとした場合に、第1行目
(Y1)と第2行目(Y2)との直交性は、 Σ(j=14)1j×f2j=1+(−1)+(−1)+1=
0 と検証される。
【0050】一方、信号側電圧波形は、例えばh本を同
時選択する場合には、(h+1)個の離散的な電圧レベ
ルの中から1つの電圧レベルを表示データに応じて選択
することで決められる。電圧平均化法では、図5(A)
〜(D)に示すように、1行の選択波形に対して信号電
極(行)波形は1対1に対応していた。これに対してh
本同時選択の場合は、h本の組になった行選択波形に対
して等価的なオン・オフ電圧レベルを出力する必要があ
る。この等価的なオン・オフ電圧レベルは、オン表示デ
ータを「1」、オフ表示データを「0」としたとき、信
号電極側データパターンと行列式F=fijの列パターン
(走査電極選択パターン)との不一致数Cで決められ
る。例えば列パターンが(1,1,1)である場合を考
えると、信号電極側データパターン及びXドライバ出力
電圧は図7(B)に示すようになる。従って、列パター
ンが決まっていれば、Xドライバの出力電圧は、不一致
数又は信号電極データパターンから直接Xドライバの出
力電圧をデコードすることで決定される。即ち、駆動信
号決定回路111が、フレームメモリ109からの3行
分の信号電極データパターンと、FR信号と、FIS信
号とに基づいて駆動電圧情報を求め、この駆動電圧情報
に基づきXドライバの出力電圧が求められる。具体的な
信号電極電圧波形は図6(C)に示すようになる。図7
(A)における信号電極X1と走査電極Y1,Y2,Y3
の交差画素の表示は、順に1(オン),1(オン),0
(オフ)で、これに対する最初の△t内の走査電極の電
圧値は、順に1(V1),1(V1),0(−V1)であ
る。従って、不一致数は0であるから、信号電極X1
最初の△t内の出力電圧は、図7(B)より−V3とな
る。以下、同様にして信号電極の出力電圧波形が決めら
れる。
【0051】本出願人は、特願平5−515531にお
いて、上記複数ライン同時選択駆動手法の改良である均
等分散型の複数ライン同時選択駆動手法について説明し
ている。この均等分散型複数ライン同時選択駆動手法
は、順次複数本の走査電極を同時に選択し、かつその選
択期間を1フレームの中で複数回に分けて電圧印加を行
うものである。即ち、1フレーム中に1回(まとめてh
△tの期間)選択するのではなく、その選択期間を1フ
レーム中で複数回に分けて(分散して)電圧を印加す
る。これにより1フレーム中に、画素には複数回電圧が
印加されることになるので、明るさが維持されコントラ
ストを高めることができる。この場合、4つの列パター
ンを1つずつ4回に分けて電圧印加を行ってもよいし、
例えば2つずつ2回に分けて電圧印加を行っても良い。
【0052】さて、以上説明した複数ライン同時選択手
法では、3本の走査電極を同時に選択するため、第2の
電源電圧群はV3、V2、−V2、−V3の4レベルにな
る。そして、VDD=V3=0Vとした場合には、フレー
ムメモリ109等の電源端子VD D、VSSには、V3、V2
あるいはV3、−V2あるいはV3、−V3のいずれかのペ
アが供給される。一方、VSS=−V3=0Vとした場合
には、フレームメモリ109等の電源端子VDD、VSS
は、−V2、−V3あるいはV2、−V3あるいはV 3、−
3のいずれかのペアが供給される。いずれにせよ、こ
れらのペア間における電圧差(例えばV3、−V3の電圧
差)の少なくとも1つは、低電圧振幅動作部分101に
供給されるVDD、VSS間の電圧差よりも大きくなってお
り、これによりフレームメモリ109の正常動作が保証
される。以上のことは、同時に選択する本数が4本以上
になり、第2の電源電圧群が5レベル以上になった場合
も同様である。
【0053】(第2の実施例)図1に示す第1の実施例
においては、高電圧振幅動作部分102のラッチ回路1
12、駆動信号決定回路111、フレームメモリ10
9、レベルシフタ108に対しては、第2の電源電圧群
2、VCが直接供給されていた。しかし、このように直
接にV2、VCを供給すると、電圧セレクタ113のスイ
ッチングによる電圧レベルの変動が、これらの回路、特
にフレームメモリ109の安定動作に影響を与える。第
2の実施例は、この点を考慮したもので、第2の電源電
圧群を、直接にこれらの回路に供給せずに、定電圧回路
を通じて供給するものである。図8に、第2の実施例に
係るXドライバの全体構成のブロック図を示す。図8で
は、図1で示した構成ブロックと同じ番号を付したもの
は第1の実施例で説明したものと同じである。ここで
は、新たに定電圧回路401が付加されている。この定
電圧回路401には、第2の電源電圧群V2、VC、−V
2が入力され、定電圧化された電圧VDD2=0V、VSS2
=−4.0Vが生成されてラッチ回路112、駆動信号
決定回路111、フレームメモリ109、レベルシフタ
108に供給される。これにより、これらの回路の安定
動作が保証される。
【0054】図9に定電圧回路401の構成の一例を示
す。この定電圧回路401は、Pチャンネルトランジス
タ501、502(P1、P2)、Nチャネルトランジ
スタ503、504、505(N1、N2、N3)、同
じ抵抗値を持つ抵抗506、507(R、R)、オペア
ンプ508(OP)を含む。次に動作を説明する。P
1、P2、N1、N2から構成される基準電圧発生部で
は、P1とP2のVthが等しくしなっており、P1とP
2、N1とN2のトランジスタ能力が等しくなってい
る。この構成により、A点に(Vth2−Vth1)の基準電
圧が発生する。ここで、Vth1、Vth2はそれぞれN1お
よびN2のしきい値電圧である。今、仮にV th1=2.
5V、Vth2=0.5Vとすると、A点の電圧はVcの変
動に係わらず常に一定であり、−2.0Vとなる。そし
て、A点はオペアンプ508の反転入力端子に接続され
る。この時、トランジスタN3がオンして抵抗Rに電流
が流れると、オペアンプ508のイマジナリショート機
能により、C点の電圧が−2.0Vに固定される。抵抗
506、507に流れる電流は等しく、抵抗506、5
07の抵抗値も同じである。従って、抵抗506、50
7における電圧降下は等しくなり、B点の電圧は−4.
0Vとなる。この電圧は、−V2の変動に関わらず常に
一定の定電圧となる。そして、この定電圧がVSS2とし
てフレームメモリ109等に供給される。VDD2に関し
ては、基準電圧であるV2=0Vがそのまま供給され
る。以上によりフレームメモリ109等の安定動作が保
証される。
【0055】(第3の実施例)液晶表示システムにおい
ては、低消費電力化のために液晶駆動用電源をオフさせ
る場合がある。例えばディスプレイオフと呼ばれるモー
ドでは、全ての液晶電源電圧が同電圧に固定される。液
晶駆動用電源がオフすると、図1に示す第1の実施例及
び図8に示す第2の実施例のXドライバでは、高電圧振
幅動作部分102に供給される第2の電源がオフされる
ことになる。すると、フレームメモリ109に記憶され
ている表示データがクリアされ、喪失される事態が生じ
る。
【0056】第3の実施例は、この点を考慮したもの
で、第2の電源電圧群の電圧状態(オフ状態)を監視
し、第2の電源がオフした場合には、第1の電源をフレ
ームメモリに供給して表示データを保持するものであ
る。図10に第3の実施例に係るXドライバの全体構成
のブロック図を示す。図10では、図1、図8で示した
構成ブロックと同じ番号を付したものは第1、第2の実
施例で説明したものと同じである。ここでは、第2の実
施例に比べて電源監視回路601が新たに付加されてい
る。この電源監視回路601は、高電圧振幅動作部分1
02の中のフレームメモリ109、駆動信号決定回路1
11、ラッチ回路112に供給されているVDD 2、VSS2
の電圧差を監視する。そして、第2の電源がオン状態に
あるかオフ状態にあるかを端子MONIを介して外部の
MPU等に知らせる。従って、外部のMPU等は、Xド
ライバに表示データを送る際に、このMONI端子をモ
ニタすることで表示データの転送の可否判断が可能とな
る。即ち、第2の電源がオフになると、フレームメモリ
109はデータ書き込み不可になる。従って、外部のM
PU等が無駄なデータをフレームメモリ109に書き込
まないように、あるいは、実際にはデータを書き込めな
いのに書き込んだと誤判断しないように、MONI端子
を用いて電源のオン・オフ状態を外部のMPU等に知ら
せるのである。
【0057】更に、電源監視回路601は、第2の電源
がオン状態の場合には正常に第2の電源電圧群VDD2
SS2をフレームメモリ109に供給し、第2の電源が
オフした場合には第1の電源電圧群VDD、VSSをフレー
ムメモリ109に供給する。これにより、フレームメモ
リ109内の表示データが保持される。これは、ハイレ
ジタイプのRAMでは、第1の電源電圧(電圧差2.7
V)では書き込み動作、読み出し動作を行えないが、デ
ータの保持動作は可能であるという点を利用したもので
ある。
【0058】図11には、電源監視回路401の構成の
一例が示される。この電源監視回路401は、Pチャン
ネルトランジスタ701、702(P1、P2)、Nチ
ャンネルトランジスタ703、704、708(N1、
N2、N3)、抵抗値の比が5:3である抵抗705、
706(5R、3R)、コンパレータ707(COM
P)を含む。次に、電源監視回路401の動作について
図12に示す電圧波形図を用いて説明する。P1、P
2、N1、N2で構成される部分が基準電圧発生部であ
り、動作は定電圧回路の説明で既に述べた通りである。
この基準電圧発生部はVA=−2.0Vを発生し、この
Aはコンパレータ707の反転入力端子に入力され
る。一方、コンパレータ707の非反転入力端子にはV
Bが入力される。ここで、V2=VDD=0Vであるため、
第2の電源がオン状態の時は、VDDとVS S2間の電圧差
4.0Vを抵抗5Rと3Rで分割した電圧がVB=−
2.5Vとなる。従って、図12に示すように、VA
Bよりコンパレータ707の出力MONIは−2.7
Vとなり、トランジスタN3はオフする。そして、N3
に接続される端子VOUTはVSS2と接続されており、V
SS2には−4.0Vが供給されている。従って、N3が
オフの場合にはVOUTには−4.0Vが出力される。こ
れにより、フレームメモリ109の電源端子VDD、VSS
には0V、−4.0Vが入力され、フレームメモリ10
9の正常な読み出し・書き込み動作が保証される。
【0059】一方、第2の電源がオフ状態の場合には以
下のようになる。即ち、図9に示した定電圧回路401
の構成を見れば理解されるように、VSS2は抵抗50
6、507を介してVDD(V2と同一)と接続される。
従って、電源監視回路601の出力VOUTも抵抗50
6、507を介してVDDと接続される。しかし、コンパ
レータ707の非反転入力にはVB=0Vが入力される
ため、コンパレータ707の出力MONIは0Vとな
り、トランジスタN3がオンする。この結果、VOUT
SS=−2.7Vに接続され、図12に示すようにV
OUTには−2.7Vが出力される。これにより、フレー
ムメモリ109の電源端子VDD、VSSには0V、−2.
7Vが入力される。従って、フレームメモリ109は、
書き込み動作・読み出し動作を行えないが、データの保
持動作は可能となり、表示データのバックアップが可能
となる。
【0060】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が
可能である。
【0061】例えば、上記第1〜第3の実施例では、複
数ライン同時選択駆動手法を採用したXドライバを例に
とり説明を行ったが、本発明はこれに限らず電圧平均化
法を用いたXドライバにも適用できる。図13には、こ
の場合の構成の一例が示される。図14と異なるのは以
下の点である、まず、高電圧振幅動作部分902には、
レベルシフタ921、電圧セレクタ922以外に、フレ
ームメモリ916、ラッチ回路918、レベルシフタ9
30が配置され、ローアドレスカウンタデコーダ90
4、データレジスタ914からの信号はレベルシフタ9
30によりレベル変換されフレームメモリ916に入力
される。また、定電圧回路932が設けられ、高い電圧
の第2の電源電圧群が、高集積化プロセスで作られるR
AMが動作できる電圧VDD3、VSS3まで降圧され、フレ
ームメモリ916等に供給される。また、ラッチ回路9
18と電圧セレクタ922との間には、ラッチ回路91
8の出力信号を第2の電源電圧群V0〜V5のレベルま
で昇圧するためのレベルシフタ921が設けられてい
る。この場合、フレームメモリ916に供給される電源
電圧VDD3、VSS3間の電圧差は、例えばV0、V5間の電
圧差よりも小さく、低電圧振幅動作部分901に供給さ
れるVDD、VSS間の電圧差よりも大きく設定されてい
る。このように設定することで、フレームメモリ916
をハイレジタイプのRAMセルで構成できると共に、フ
レームメモリ916、ラッチ回路918を高耐圧のプロ
セスで製造する必要が無くなる。これにより、チップ面
積の小規模化、装置の低消費電力化を図ることができ
る。但し、電圧平均化法を用いた場合の本発明の構成
は、図13に示す構成に限られるものではない。更に、
本発明は、単純マトリクス型の液晶表示装置のみなら
ず、他のタイプの液晶表示装置にも適用できる。
【0062】また、本実施例ではハイレジタイプのRA
Mを用いた例を示したが、本発明はこれに限らない。例
えば、ハイレジタイプのRAMよりも低電圧で動作する
TFT(thin film transistor)
タイプのRAMを用いてもよい。この場合には、TFT
で構成するRAMの正常な動作が保証される電源電圧差
の下限値が、低電圧振幅動作部分に供給する第1の電源
電圧群の電圧差を上回ればよい。更に、本発明は、これ
以外にも、フレームメモリを構成するメモリとして、S
RAM、DRAM、E2PROM等のメモリを採用する
こともできる。また、高抵抗素子の代わりにディプレッ
ションタイプのトランジスタを用いる構成も考えられ
る。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、低電圧振幅動作では読
み出し・書き込み不良となる表示データ記憶手段を正常
に動作させることができると共に、低電圧振幅動作部分
の動作電圧を低電圧化できる。これにより、表示データ
記憶手段を小規模化することが可能になると共に、消費
電力の低減化を図ることができる。この結果、装置のコ
スト低減を図れると共に、携帯用電子機器に採用される
液晶表示装置に最適な液晶駆動装置を提供できる。
【0064】また、本発明によれば、従来のフルCMO
SタイプのRAMセルを採用する場合に比べて大幅にチ
ップ面積を小規模化することができる。
【0065】また、本発明によれば、電圧平均化法を採
用する液晶駆動装置において、表示データ記憶手段を小
規模化できると共に、消費電力の低減化を図ることがで
きる。
【0066】また、本発明によれば、複数ライン同時選
択駆動手法を採用する液晶駆動装置において、表示デー
タ記憶手段を小規模化できると共に、消費電力の低減化
を図ることができる。そして、表示データ記憶手段、駆
動信号決定手段、ラッチ手段、電圧セレクト手段を高耐
圧のプロセスで製造する必要が無くなるため、チップ面
積を更に小さくすることができる。
【0067】また、本発明によれば、表示データ記憶手
段の安定動作を保証でき、表示データが喪失したり、誤
ったデータに化けることを防止できる。
【0068】また、本発明によれば、例えばディスプレ
イオフ等により第2の電源がオフ状態になった場合等で
も、データを正常に保持させておくことが可能となり、
装置に表示データをバックアップする機能を持たすこと
が可能となる。
【0069】また、本発明によれば、外部にあるMPU
等の装置が、無駄なデータを表示データ記憶手段に書き
込んだり、あるいは、実際にはデータが書き込まれてい
ないのに書き込んだと誤判断するような事態を防止でき
る。
【0070】また、本発明によれば、第2の電源の状態
を監視すると共に、第2の電源等がオフとなった場合に
確実に表示データ記憶手段に第1の電源電圧を供給する
ことが可能となる。
【0071】また、本発明によれば、液晶表示装置のコ
スト、消費電力を低く抑えることが可能となり、携帯用
の電子機器等に最適な液晶表示装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る信号電極駆動回路
(Xドライバ)の全体構成を表すブロック図である。
【図2】第2の電源電圧群の電位関係を表す図である。
【図3】レベルシフタの構成の一例を示す図である。
【図4】第1の実施例において駆動信号決定回路、ラッ
チ回路を低電圧振幅動作部分に配置した場合の信号電極
駆動回路の構成の一例を示すブロック図である。
【図5】図5(A)〜(D)は、電圧平均化法を用いた
場合の走査電極、信号電極、液晶素子に印加される電圧
の波形図である。
【図6】図6(A)〜(D)は、複数ライン同時選択駆
動手法を用いた場合の走査電極、信号電極、液晶素子に
印加される電圧の波形図である。
【図7】図7(A)は、画素のオン・オフ状態の一例を
示す図であり、図7(B)は、不一致数と信号電極デー
タパターンとデータパターン数とXドライバ出力電圧の
関係を表す図である。
【図8】本発明の第2の実施例に係る信号電極駆動回路
の全体構成を表すブロック図である。
【図9】定電圧回路の構成の一例を示す図である。
【図10】本発明の第3の実施例に係る信号電極駆動回
路の全体構成を表すブロック図である。
【図11】電源監視回路の構成の一例を示す図である。
【図12】電源監視回路の動作を説明するための波形図
である。
【図13】電圧平均化法を用いた場合の本発明の構成の
一例を示すブロック図である。
【図14】従来の信号電極駆動回路の全体構成を示すブ
ロック図である。
【図15】ハイレジタイプ(高抵抗負荷型)のRAMの
構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
101 低電圧振幅動作部分 102 高電圧振幅動作部分 103 チップイネーブルコントロール回路 104 タイミング回路 105 データ入力制御回路 106 入力レジスタ 107 書込みレジスタ 108 レベルシフタ 109 フレームメモリ 110 行アドレスレジスタ 111 駆動信号決定回路 112 ラッチ回路 113 電圧セレクタ 301 インバータ 302 Nチャンネルトランジスタ 303 Nチャンネルトランジスタ 304 Pチャンネルトランジスタ 305 Pチャンネルトランジスタ 401 定電圧回路 501 Pチャンネルトランジスタ 502 Pチャンネルトランジスタ 503 Nチャンネルトランジスタ 504 Nチャンネルトランジスタ 505 Nチャンネルトランジスタ 506 抵抗 507 抵抗 508 オペアンプ 601 電源監視回路 701 Pチャンネルトランジスタ 702 Pチャンネルトランジスタ 703 Nチャンネルトランジスタ 704 Nチャンネルトランジスタ 705 抵抗 706 抵抗 707 コンパレータ 708 Nチャンネルトランジスタ 801 Nチャンネルトランジスタ 802 Nチャンネルトランジスタ 803 Nチャンネルトランジスタ 804 Nチャンネルトランジスタ 805 抵抗 806 抵抗 807 ワードライン 808 ビットライン 809 ビットラインバー 901 低電圧振幅動作部分 902 高電圧振幅動作部分 904 ローアドレスカウンタデコーダ 906 タイミング回路 908 データ入力制御回路 910 チップイネーブルコントロール回路 912 双方向シフトレジスタ 914 データレジスタ 916 フレームメモリ 918 ラッチ回路 921 レベルシフタ 922 電圧セレクタ 930 レベルシフタ 932 定電圧回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 3/36 G02F 1/133 550 G09G 3/20 611 G09G 3/20 612 G09G 3/20 631

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コントロールロジック部を少なくとも有
    し第1の電源電圧群が供給されて動作する低電圧振幅動
    作部分と、液晶パネル上にマトリクス状に配置される液
    晶素子を駆動するために使用される第2の電源電圧群が
    供給されて動作する高電圧振幅動作部分とを含む液晶駆
    動装置であって、 前記第2の電源電圧群に含まれる少なくとも1対の高電
    位側電源電圧と低電位側電源電圧との電圧差が、前記第
    1の電源電圧群に含まれる高電位側電源電圧と低電位側
    電源電圧との電圧差よりも大きく設定され、 前記液晶パネルに画像表示を行うための表示データを記
    憶する表示データ記憶手段と、 前記第2の電源電圧群、あるいは、該第2の電源電圧群
    を電源変換手段により変換することで得られる第3の電
    源電圧群を、前記表示データ記憶手段の動作電源として
    供給する手段と、 前記第2の電源電圧群又は前記第3の電源電圧群の電圧
    状態を監視する電源監視手段とを含み、 前記電源監視手段は、前記表示データ記憶手段に供給す
    る電源電圧を前記第2の電源電圧群又は前記第3の電源
    電圧群の電圧から前記第1の電源電圧群の電圧に切り替
    える手段を含むことを特徴とする液晶駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記電源監視手段は、前記第2の電源電圧群の状態を外
    部にモニタする手段を含むことを特徴とする液晶駆動装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2のいずれかにおいて、 前記電源監視手段は、前記第2の電源電圧群又は前記第
    3の電源電圧群の中の一対の高電位側電源電圧と低電位
    側電源電圧との電圧差を分割し分割電圧を生成する手段
    と、該分割電圧を第1の電源電圧群から生成される基準
    電圧と比較する手段と、該比較手段からの比較結果に基
    づいてオン・オフ動作し、前記表示データ記憶手段に供
    給する電源電圧を前記第2の電源電圧群又は前記第3の
    電源電圧群の電圧から前記第1の電源電圧群の電圧に切
    り替えるスイッチング手段とを含むことを特徴とする液
    晶駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかにおいて、 前記表示データ記憶手段が随時書き込み読み出し可能な
    複数のRAMセルを含み、該RAMセルが、データを保
    持するための少なくとも1対のトランジスタと、該1対
    のトランジスタの各々に接続され該トランジスタに動作
    電流を供給するための高抵抗素子とを含むことを特徴と
    する液晶駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかにおいて、 前記液晶パネルが複数の走査電極とこれらと交差する複
    数の信号電極を含み、 前記表示データ記憶手段から読み出される表示データを
    ラッチする手段と、ラッチされた表示データの電圧レベ
    ル変換を行うレベルシフト手段と、電圧レベル変換され
    た表示データに基づいて前記第2の電源電圧群から液晶
    駆動電圧を選択し、該液晶駆動電圧を前記信号電極に出
    力する電圧セレクト手段とを含み、 前記ラッチ手段、前記レベルシフト手段、前記電圧セレ
    クト手段が前記高電圧振幅動作部分に配置されているこ
    とを特徴とする液晶駆動装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至4のいずれかにおいて、 前記液晶パネルが複数の走査電極とこれらと交差する複
    数の信号電極を含み、 前記表示データ記憶手段から読み出される表示データと
    複数本が同時に選択される前記走査電極の電圧状態とか
    ら前記信号電極への駆動電圧の情報を割り出す駆動信号
    決定手段と、該駆動信号決定手段の出力である駆動電圧
    情報をラッチする手段と、ラッチされた駆動電圧情報に
    基づいて前記第2の電源電圧群から液晶駆動電圧を選択
    し、該液晶駆動電圧を前記信号電極に出力する電圧セレ
    クト手段とを含み、 前記駆動信号決定手段、前記ラッチ手段、前記電圧セレ
    クト手段が前記高電圧振幅動作部分に配置されているこ
    とを特徴とする液晶駆動装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかにおいて、 前記電源変換手段が、前記第2の電源電圧群から定電圧
    の前記第3の電源電圧群を得る定電圧生成手段を含み、
    前記表示データ記憶手段は、該定電圧生成手段により定
    電圧化された第3の電源電圧群が供給されて動作するこ
    とを特徴とする液晶駆動装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれかにおいて、 前記表示データ記憶手段が、その正常な動作が保証され
    る電源電圧差の下限値が、前記低電圧振幅動作部分に供
    給される前記第1の電源電圧群の電圧差を上回るRAM
    であることを特徴とする液晶駆動装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8の液晶駆動装置と、液晶
    素子がマトリクス状に配置された液晶パネルとを少なく
    とも含むことを特徴とする液晶表示装置。
  10. 【請求項10】 コントロールロジック部を少なくとも
    有し第1の電源電圧群が供給されて動作する低電圧振幅
    動作部分と、液晶パネル上にマトリクス状に配置される
    液晶素子を駆動するために使用される第2の電源電圧群
    が供給されて動作する高電圧振幅動作部分とを含む液晶
    駆動装置に使用される液晶駆動方法であって、 前記第2の電源電圧群に含まれる少なくとも1対の高電
    位側電源電圧と低電位側電源電圧との電圧差を、前記第
    1の電源電圧群に含まれる高電位側電源電圧と低電位側
    電源電圧との電圧差よりも大きく設定し、前記液晶パネ
    ルに画像表示を行うための表示データを表示データ記憶
    手段に記憶し、前記第2の電源電圧群、あるいは、該第
    2の電源電圧群を変換することで得られる第3の電源電
    圧群を、前記表示データ記憶手段の動作電源として供給
    し、前記第2の電源電圧群又は前記第3の電源電圧群の
    電圧状態を監視すると共に、第2の電源がオフ状態にな
    った場合に、前記表示データ記憶手段に供給する電源電
    圧を前記第2の電源電圧群又は前記第3の電源電圧群の
    電圧から前記第1の電源電圧群の電圧に切り替えること
    を特徴とする液晶駆動方法。
  11. 【請求項11】 第1の電源電圧群が供給されて動作す
    る低電圧振幅動作部分と、第2の電源電圧群が供給され
    て動作する高電圧振幅動作部分とを含む信号電極駆動回
    路であって、 前記第2の電源電圧群に含まれる少なくとも1対の高電
    位側電源電圧と低電位側電源電圧との電圧差が、前記第
    1の電源電圧群に含まれる高電位側電源電圧と低電位側
    電源電圧との電圧差よりも大きく設定され、 マトリクス状に配置されたメモリセル及びその周辺回路
    を含むフレームメモリと、 前記第2の電源電圧群、あるいは、該第2の電源電圧群
    を電源変換手段により変換することで得られる第3の電
    源電圧群を、前記フレームメモリの動作電源として供給
    する手段と、 前記第2の電源電圧群又は前記第3の電源電圧群の電圧
    状態を監視する電源監視手段とを含み、 前記電源監視手段は、前記フレームメモリに供給する電
    源電圧を前記第2の電源電圧群又は前記第3の電源電圧
    群の電圧から前記第1の電源電圧群の電圧に切り替える
    手段を含むことを特徴とする信号電極駆動回路。
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