JP3460068B1 - プレス成型装置 - Google Patents

プレス成型装置

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JP3460068B1
JP3460068B1 JP2002165123A JP2002165123A JP3460068B1 JP 3460068 B1 JP3460068 B1 JP 3460068B1 JP 2002165123 A JP2002165123 A JP 2002165123A JP 2002165123 A JP2002165123 A JP 2002165123A JP 3460068 B1 JP3460068 B1 JP 3460068B1
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繁親 三木
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  • Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)
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Abstract

【要約】 【課題】ビルの内・外装パネル,天井パネル等に用いる
金属パネルを生産するためのローコストなプレス成型機
を提供する。 【解決手段】シート状の成型物を一対のプレス型4a,
4bを用いて成型するプレス成型装置であって、一対の
プレスロールの間に樹脂製のプレス型を配し、プレスロ
ール1a,1bを回転駆動で移動・往復することにより
局部的且つ段階的に型全面を成型することで、高意匠な
大型の金属パネルを安価で成型することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明はビルの内・外装用パ
ネル材、天井材、等を生産するための金属薄板のプレス
成型に用いる、プレス装置・プレス型に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】
【0003】従来ビルの内・外装パネルは厚みが0.3
mm〜4mmの金属板(ステンレス,アルミ,カラー鋼
板等)の4隅を箱状に折り曲げ、パネル状に仕上げた
後、裏面に断熱処理を施し、ビルの下地(ファスナー)
に取り付けている。一般的にパネル表面はフラットのも
のが多く、パネル表面に深い凹凸模様の意匠を持つパネ
ルはダイキャスト法で生産され高級施工に限られてい
た。
【0004】内・外装パネル表面に凹凸模様をつける方
法は5種類ある。 1.プレス成型 2.ダイキャスト
法、3.タレットパンチ法(NC制御の油圧プレス装置で
50mm×50mmのパターン柄を連続的に模様付
け。)、4.エンボス成形法(2本の凹凸模様ロールの
間に金属板を通板し模様付け。)、5.エッチング法そ
の他(金属表面を腐食させて模様付け、その他ヘアーラ
インなどの特殊研磨による模様付け等がある。)
【0005】1.プレス成型は油圧式プレス装置,もし
くは機械式プレス装置で型枠(ダイセット)に囲まれ強
固に位置決めされた、金属製プレス金型を用いプレス成
形していた。
【0006】従来技術では金属製の金型加工に時間がか
かるためパネルのサイズが大型化し、パネルの柄が深
く、高意匠になるほど型費用が高額になりロット数の比
較的小さなビル工事に新しい型をおこすことは困難であ
った。
【0007】大型パネルの意匠性の高い柄をプレス成型
でシャープに表現するには面圧100kg/平方センチ
メートルが必要で、大型のプレス装置無しでは成型でき
ない。大型プレス装置は極めて高額で,ランニングコス
トもかかるため,大型プレス機でプレスするのは極めて
困難であった。
【0008】従来のプレス金型は上下型ともに金属の表
面で一度に金属薄板をプレスするため、模様が深くなる
ほど成型物表面の破れ、傷、塗装面の剥離が問題になる
ため高意匠の成型ができなかった。
【0009】ダイキャスト法は特に意匠性の高い高級パ
ネル施工で使用されていた。しかしコストが高く,また
非常に重いため高層ビル、ビル改築では使用が困難であ
った。また鋳造型に溶融した金属を流し込む本工法では
パネルの大きさ(900mm×900mmが最大サイズ)に制
限があった。
【0010】タレットパンチによる模様付けは、50mm
×50mmの模様パターンサイズが最大限度で意匠に変化
を持たせるのが困難であった。
【0011】エンボス成形による模様付けは厚板成形の
場合模様深さに限度があり(0.5mmから1mm程度、成
形品材料肉厚の1/2以下)また切り板を成形する小ロッ
ト生産に向かない。また模様を深くすることで成形後の
板のばたつきが発生しパネル製作で要求される平面性が
確保できない問題がある。
【0012】エッチング,研磨では模様深さが、深くて
数十ミクロンオーダーで意匠表現が限られ、市場から飽
きられている。
【発明が解決しようとする課題】
【0013】外装パネルの標準的な最大のサイズである
4m×2mの板(0.3mmから1mm厚の金属板)に
細かい凹凸模様(深さ最大10mm)をプレス成形でシ
ャープに転写しようとすると面圧を100kg/平方センチ
メートルかけなければならず8000トンの油圧プレス
装置が必要になる。専用機を製作すれば数億円の費用と
なり、中小企業からなる金属工事業者の投資できる金額
ではない。
【0014】内・外装パネルを生産する金属工事業者各
社が自社で所有でき内外装パネルの小ロット生産が可能
な安価で、高性能なプレス装置の提供が望まれている。
【0015】ビルの高層化、ビルの改装等でパネルの軽
量化が求められている。カーテンウオールに模様の凹凸
をつけることで、内・外装パネルの剛性が増し、材料の
厚みを薄くすることが可能となる。軽量化と同時に材料
費のコストダウンが可能となる技術が求められている。
【0016】ローコストでの内・外装パネルの意匠性向
上が求められている。成型品肉厚を減らすことでシャー
プなプレス成型が可能となりダイキャスト品と同等以上
の意匠表現が可能となる技術が強く求められている。
【0017】内・外装パネルの成型に用いるプレス型の
コストダウン,納期短縮が大きな課題である。
【0018】現状プレス金型表面が両面金属であるため
に、近年注目されている光触媒塗装、セラミック塗装,
プリントフィルムラミネート鋼板等のプレス成形で成型
品表面に傷がつき高意匠な深い模様のプレス成型が不可
能である。
【0019】本発明は上記の問題を解決するもので、そ
の目的とするところは超大型、軽量、高剛性、高意匠、
低コスト、高品質の内・外装パネルを生産するプレス装
置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0020】 上記の目的を達成するために請求項1記
載の発明は、図1のごとくシート状の成型物を一対のプ
レス型を用いて成型するプレス装置であって、対向する
一対のプレスロール1a,1b、とプレスロールの上下
間隔を位置決めする位置制御装置2a,2b,前記プレ
スロールを回転駆動させるモーター3a,3b,前記プ
レスロールの間に位置するプレス型4a,4b,前記プ
レスロールの両側において成型と同時にプレス型4a、
4bが通過することができるように配置されたレベラー
装置5a,5bを備えたプレス成型装置である。
【0021】このように構成すると、シート状成型物6
は一対のプレスロール1a,1b、の間に位置する、凸
模様プレス型4aと凹模様プレス型4bとの間で成型さ
れる。
【0022】請求項2記載の発明は図1のごとくシート
状の成型物を一対のプレス型を用いて成型するプレス装
置であって、前記プレス成型装置においてシート状の成
形物を一対のプレス型を対向するプレスロールの間で局
所的に加圧し、同時にプレスロールを回転駆動させるモ
ーター3a,3b,によりプレス型長手全長にわたり移
動させ全面をプレス成形するプレス装置である。
【0023】このように構成すると、シート状成型物6
は一対の凸模様プレス型4aと、凹模様プレス型4bと
の間でプレスロール 1a,1b,により局所的に成型
されると同時にプレス型長手全長にわたり移動し最終的
に全面が成型される。
【0024】請求項3記載の発明は図1のごとくシート
状の成型物6を一対のプレス型4a,4bを用いて成型
するプレス装置であって、プレス1工程が終了するごと
にプレスロール 1a,1bの間隔を狭めることで段階
的に深絞りのプレス成型をおこなうプレス成型装置であ
る。
【0025】このように構成すると、シート状の成型物
6は一対のプレス型4a、4b,との間で破れることな
く,且つ均一な肉厚で段階的に深絞り成型される。
【0026】請求項4記載の発明は図1のごとくシート
状の成型物を一対のプレス型を用いて成型するプレス装
置であって前記プレス装置におけるプレス型4a,4
b,の型表面に、常温で硬化する樹脂であって、加熱硬
化後のショアーD硬度(ISO866)が65から70程
度、破断にいたる伸びが100〜150%程度及び樹脂
厚さ10mmで加圧したときに10%の変形で1.5〜
3.0kg/平方ミリメートルの圧縮応力となる合成樹
脂で製作された型を備える。
【0027】このように構成すると、成型物は型表面が
硬質合成樹脂層により形成された一対の凸模様プレス型
4aと、凹模様プレス型4bとの間で表面に傷、破れ、
塗装面剥離をおこさずに深い模様に成型される。また硬
質合成樹脂が適度に弾性変形することでプレスロール
1a,1b,の圧力がプレス型4a,4b,を介してシ
ート状の成型物に伝わりやすくなりシャープな成型品が
得られる。
【0028】請求項5記載の発明は図1のごとくシート
状の成型物を一対のプレス型を用いて成型するプレス装
置であって前記プレス装置におけるプレス型一方の表面
に、常温で硬化する樹脂であって、加熱硬化後のショア
ーD硬度(ISO866)が65から70程度、破断にい
たる伸びが100〜150%程度及び樹脂厚さ10mmで
加圧したときに10%の変形で1.5〜3.0kg/平
方ミリメートルの圧縮応力となる合成樹脂で製作された
型を用い、もう一方の型に金属製の型を備える。
【0029】このように構成すると、成型物表面が、硬
質合成樹脂層により形成された凸模様プレス型4aと面
し、成型物裏面は金属製の凹模様プレス型4bに面し、
プレス型4a,4b、の間で成型されることで剛性のあ
る厚肉のシート状成型物の場合にも深いシャープな模様
に成型され、且つ成型物表面には傷、破れ、塗装面剥離
をおこすことが無い。
【0030】請求項6記載の発明は図1のごとくシート
状の成型物を一対のプレス型を用いて成型するプレス装
置であってプレスロール 1a,1b,の両側において
成型と同時にプレス型4a、4bが通過することができ
るようにレベラー装置5a,5bを配置し、プレス成型
すると同時にプレス型4a,4b、をレベラ−装置に通
過させる。
【0031】このように構成すると、シート状成型物6
が型の中にセットされた状態でレベラー装置を通過する
ことで成型時に発生するシート状成型物6の反りをレベ
ラー効果で消すことができる。型の中にセットされた状
態でレベラー装置を通過するため成型品の凹凸模様がつ
ぶされることは無い。
【0032】請求項7記載の発明は図1のごとくシート
状の成型物を一対のプレス型を用いて成型するプレス装
置であってプレスロール 1a,1b,の上下間隔の位
置制御をする位置制御装置2a,2b,を用いてプレス
型4a,4b、の間に配置されたシート状の成型物6に
プレスロール 1a,1b,を介し,断続的且つ局所的
に加圧せしめる。
【0033】このように構成すると、シート状成型物6
が型の中にセットされた状態でプレスロール 1a,1
b,から断続的且つ局所的に圧縮応力を受けるため請求
項7記載のレベラー装置を通過することと同等の効果を
発生し成型物の反りを防止することが可能となる。特に
請求項5記載の片側のプレス型を樹脂製プレス型,もう
一方のプレス型に金属製プレス型を使用するケースでは
レベラーを通過することが困難であるために本発明は有
効である。
【発明の効果】
【0034】以上説明したように、請求項1記載の発明
は、従来の高コストな大型プレス装置、金属製プレス金
型を用いることなく簡易な位置決め制御装置と回転駆動
モーターを有するプレスロールを用いたプレス装置で樹
脂製プレス型を移動・往復しながら局所的且つ段階的に
プレス成型することで大型、軽量、低コスト、高剛性、
高意匠で平面性が高い、ひずみの少ない内外装パネルの
製作が可能になった。
【0035】請求項2記載の発明は、局所的にプレスを
しながら移動する機構であるためロールプレス装置を従
来のプレス成型機と比較するとイニシャルコスト、ラン
ニングコストが下がるとともに、省エネルギー、省スペ
ースを同時に実現できた。
【0036】請求項3記載の発明による成型物の深絞り
成型のよる高意匠化で内外装パネルの剛性が向上し成型
材料の薄肉化が可能となり、パネルの軽量化、コストダ
ウンが一気に両立できた。
【0037】更に、深い絞り成型を段階的に行うため残
留応力による歪が少なく、プレス成型による肉厚のばら
つきが少ない均質な成型品が得られた。
【0038】また請求項4より、型表面に硬質合成樹脂
を用いるため近年注目されている光触媒塗装、セラミッ
ク塗装,プリントフィルムラミネート鋼板等のプレス成
形で成型品表面に傷がつかず,錆びのクレームの心配が
なくなった。
【0039】更に本プレス装置に使用するプレス型表面
は鉄と同等の耐久性,耐摩耗性を兼ね備えた硬質合成樹
脂を用いる為、鉄を削るのと比較し約10倍以上のスピー
ドで切削できる。よって型のコストが鉄製プレス型の1
/2〜1/4になるためビル1棟ごとに意匠を変えること
がコスト的に可能となる。また小規模なビルのリフォー
ムにも適応できるようになった。
【0040】請求項5より片側のプレス型に金属製のプ
レス型を用いることで肉厚のシート状成型物でもシャー
プな模様を転写することが可能となった。
【0041】内・外装パネルの表面側に樹脂製のプレス
型を配置することで,表面の傷,破れの発生は無い。
【0042】 請求項6よりプレスロール 1a,1
b,の両側において成型と同時にプレス型4a、4bが
通過することができるように配置されたレベラー装置5
a,5bを設けることで成型と同時にレベラー効果が得
られ、成型品の反りが皆無になった。
【0043】シート状の成型物が型の中にセットされた
状態でレベラーにかけられるので成型物の凹凸模様がレ
ベラーでつぶされることが無い。
【0044】請求項7よりプレス成型装置において プ
レス型4a,4b,及びプレス型の間に配置されたシー
ト状成型物6、を位置決め駆動装置2a,2b,により
プレスロール 1a、1b、 を介し、断続的且つ局所
的に加圧することでレベラーと同じ効果を得ることがで
きた。
【0045】樹脂製プレス型と金属製プレス型の組み合
わせで成型するときにレベラーを通すのは困難であるた
めレベラーと同じ効果の得られる本発明は大変効果的で
ある。
【発明の実施の形態】
【0046】図2、図3はこの発明の第1の実施の形態
によるプレス装置の成型工程について示した図である。
【0047】先ず、樹脂製のプレス型4a、4bを製作
する。型の製作方法は本発明の発明者が取得した特許第
3294243号、「プレス成型装置及び樹脂製プレス
型の製造方法」 に基づき製作を行う。
【0048】材料は常温で硬化する樹脂であって、加熱
硬化後のショアーD硬度(ISO866)が65から70
程度、破断にいたる伸びが100〜150%程度及び樹
脂厚さ10mmで加圧したときに10%の変形で1.5〜
3.0kg/平方ミリメートルの圧縮応力となる合成樹
脂を用いる。一例としてバンティコ社のウレオール樹脂
を用いるが前記物性を満足していれば他の樹脂でもかま
わない。
【0049】まず型のサイズに合わせて型枠を製作す
る。ウレオール樹脂の主剤・硬化剤を所定量計量後攪拌・
脱泡し型枠に樹脂を注型、50度で24時間以上加熱硬
化後脱型する。樹脂のブロックは上型・下型用各1個製
作する。
【0050】マシニングセンターに樹脂ブロックをセッ
トし、樹脂製プレス型の上型、下型をそれぞれ削りだ
す。ウレオール樹脂の加工は高速回転、高速送りで切削
する。
【0051】エンドミルはテーパーボールエンドミルを
用いる。細かい模様であれば先端Rを0.3mmから
0.5mm、荒い模様であれば先端R1mmから5mm
程度の刃物が適している。刃物の材質は超硬合金で耐摩
耗性に優れたコーティング処理を施したものが好まし
い。
【0052】マシニングセンターの回転数は10000
R.P.M.から30000R.P.M.とし刃物の送
り速度は1000mm/minから10000mm/mi
nで切削する。
【0053】通常の金属の切削とは異なり切り粉の量が
多いため切り粉の排出を考慮したエンドミルを用いる必
要がある。具体的には切削表面を平滑にするために樹脂
加工に適したすくい角の大きな、鋭利な刃物を使用す
る。樹脂の切削は切削抵抗が低いため刃物が欠けること
は無い。
【0054】回転数が高いため切り粉の排出が間に合わ
ないと樹脂が溶融し、エンドミルにからみつきエンドミ
ルの破損、折損の原因となるため切削時には摩擦熱によ
る溶融防止のためエンドミルに潤滑油を高圧で吹き付け
る方法、もしくは液体窒素等低温の気体を噴霧すること
で防止する。
【0055】成型時の型の転写性を上げるためにプレス
型上型4aを樹脂製、下型4bを金属製のプレス型にす
る場合、下型の材質を快削鋼、鋳鉄、ジュラルミン、低
融点亜鉛合金(ZAS,ZAPRC)炭素鋼、低炭素鋼
等を用いることができる。
【0056】加工後の金型成型面に硬質クロムメッキ、
高硬度無電解メッキ等の表面処理を施すことで成型性、
特に材料の滑り込みを良くすることが可能となり傷の防
止に役立つ、また型表面の耐摩耗性を向上させることが
できる。
【0057】まず図2―(1)のとおり 上下型4a,
4b,を型開き位置に移動させバキュウムパットで 上
型4a を吸い上げる。
【0058】下型4b の中にシート状の成型物 6
をセットする。成型材料の材質はステンレス、銅、アル
ミ、塗装鋼板、機能性鋼板等が用いられ、成型材料の厚み
は0.2mmから2mm程度のものが多く用いられる。
【0059】図2―(2)のとおり上型4a をかぶせ
る。
【0060】図2―(3)のとおり型をプレス基準位置
まで移動する。通常プレス型端部から100mm内側に
プレスロール 1a,1b、の軸心が位置する。
【0061】図2―(4)のとおり位置制御装置2a,
2b、で上プレスロール1a、の位置を上型4aに接触
するまで下降させ基準高さとし、そこから更に2mm降
下させる。
【0062】図2―(5)のとおりプレスロール 1
a,1b、を駆動モーター3a,3b、で駆動し型を局部
的にプレスしながら左から右に型を移動させる。模様深
さ8mmに対して25パーセントの2mmの成型が完了
する。
【0063】図3―(6)のとおり引き続いてさらに上
プレスロール 1aを2mm降下させたのち、ロールプ
レスを反対方向に回転駆動し、型を右から左に移動させ
る。模様深さ8mmに対し50%の4mmが成型でき
る。
【0064】図3―(7)のとおり上プレスロール 1
aを更に2mm降下させ型を左から右に移動させる。模
様深さ6mmまでの成型が行われることとなる。
【0065】図3―(8)のとおり続いて上プレスロー
ル位置を更に2mm降下させ最終成型深さ8mmの位置
にセットし型を右から左に移動させる。これにより模様
深さ8mmのロールプレス成型が完了する。
【0066】図3―(9)のとおり型開き位置まで型を
移動させる。
【0067】図3―(10)のとおりバキュームパット
で上型を開き成型品を取り出す。以上で一連の成型が完
了する。
【0068】シート状成型物6の肉厚が厚い場合、もし
くは剛性が高く上下型樹脂製プレス型では模様の転写性
が上がらない場合は上型4aを樹脂製プレス型,下型4
bを金属製プレス型の組み合わせで成型することにより
成型転写性が極めて向上する。
【0069】上型4aが樹脂製で弾性変形するため剛性
の有る下型4bに形状が沿いやすく成型物6を下型4b
に均等な力で押し付ける効果があるためである。
【0070】図4―(1)から図5―(10) はこの
発明の第2の実施形態によるプレス装置の成型工程につ
いて示した図である。請求項6の発明を実施したもので
ある。
【0071】第1の実施の形態と全く同様の成型方法で
成型を行うが、成型時にプレスロール 1a,1b,の
両側にレベラー装置5a,5b、をセットし成型と同時
にレベラーを型ごと通過させる。
【0072】レベラ―装置は上下左右に各4本セットさ
れており上下のロール位置は1/2ピッチすらした千鳥
状に配置されている。
【0073】下レベラ―5bの上面高さは下プレスロー
ル1bと同じ高さの設定になっており,上レベラ―装置
5aの高さはは上プレスロール 1aの高さより若干低
く設定されている。
【0074】成型と同時にレベラ―装置を通過すること
で成型時に発生する不均一な応力分布が緩和され反りが
無くなる。成型時に残留応力よりも強い圧縮,引っ張り
の繰返し応力をレベラーを通過することで受けるためで
ある。
【0075】図6−(1) はこの発明の第3の実施形
態によるプレス装置の成型工程について示した図であ
る。請求項7の発明を実施したものである。
【0076】第1の実施形態の成型が完了後 図6―
(1)のごとく 位置制御装置2a,2b、を用いて断
続的且つ局所的に圧縮応力をかけながらプレス型4a,
4b、を型の長手方向全長にわたり進めさせる。圧縮を
かける範囲はプレス型の端部から200mmピッチで10
0mmの間隔ごとに面圧100kg/平方センチメート
ルに相当する圧力をプレスロール 1aの両端軸受け部
にかける。往路と復路で位相を1/2ピッチずらすこと
で、1往復で全面が圧力を受けるようにプレス成型機を
制御する。図6−(2)に往路における型の圧力分布,
図6―(3)に復路における型の圧力分布を示す。
【0077】樹脂製のプレス型を用いることで繰返し応
力を任意のエリアに加えることができる為,結果として
レベラ―を用いることなくレベラ―と同じ効果を得るこ
とが可能となった。
【0078】請求項7における発明を実施したもので、
シート状成型物6の肉厚が厚い場合、合成が高く上下型
樹脂製プレス型では模様の転写性が上がらないケースで
上型を樹脂製プレス型,下型を金属製プレス型の組み合
わせで成型する場合にレベラーを通すのが困難であるた
め本発明が大変有効である。
【実施例】
【0079】実施例1として2000×1000mmの
パネルを成型するプレス型上下型を請求項4の構成であ
る樹脂製上下プレス型の組み合わせに従い、上下プレス
型をそれぞれ機械加工により製作した。最大模様深さは
6mmの設定で加工した。柄はレンガ模様である。
【0080】成型材料は2000×1000、厚み0.
4mmの深絞り用ガルバニュウム鋼板を用いた。
【0081】プレスロール 1a,1b、の直径は40
0mm、回転数は毎分15回転、(送り速度=18.8m
/分)に設定した。
【0082】模様深さ6mmを1段階当りのプレス量を
2mmの3段階でプレス成型を行った。成型の方法は前
記第1の実施形態のとおりである。
【0083】実施例2として実施例1と同条件で成型完
了後、転写性を目視で判断したところ型に対して模様の
付きが甘かったため、さらに2mm 上プレスロールを
降下させ,更に1往復した。
【0084】上下型とも樹脂性のプレス型であるため弾
性力による反力で強力にプレス効果が現れ、模様の付き
が改善された。
【0085】実施例3として成型後型より成型物6を取
り出したところ、成型物には反りが発生しており反り量
を測定した。
【0086】反り量の測定の方法は基準となる定盤の上
に反りの発生した成型物6を置き成型物端部の定盤から
の最大高さを測定した。長手方向の反り量をX,幅方向
の反り量をYとする。測定結果は長手方向の最大の反り
量X=30mmであった。幅方向の反りY=10mmの
反りが認められた。
【0087】実施例4として成型後反りを無くすために
第2の実施形態にあるところのレベラーを使用した成型
を実施した。レベラーは片側上下各4ロールを配した4
スタンド(4段レベラ−)を用いた。
【0088】レベラーの直径はφ150mmでレベラー
のロール間のピッチは200mmである。上下のレベラ
ーの取り付け位置は1/2ピッチずれている。
【0089】上レベラーの位置を上プレスロールの高さ
より2mmおろした。
【0090】第2の実施形態でレベラーを通して2往復
させたところ上下型樹脂製で柔軟性を持つためレベラー
効果があらわれ、反り量 X=30mmが3mm、Y=
15が1.5mmとなりレベラー効果で反り量が1/10に
減少することが確認できた。
【0091】成型と同時にレベラー装置をとおるため成
型物に残留する引っ張り応力と圧縮応力以上のプラスマ
イナスの応力が繰り返し均一にかかる。よって成型物の
反りの原因である残留応力の偏在が緩和された。スペー
ス上の問題でレベラ−が少なくとも片方だけの場合でも
通過回数により効果が得られるため特に問題なく同様の
レベラ−効果が得られた。
【0092】実施例5として転写性の向上のために上型
を樹脂製に、下型を金属製にし第1の実施形態と同じ条
件で成型を行った。転写性は明らかに改善された。下型
の金属の材質は炭素鋼55Cを用いた。
【0093】実施例6では実施例で5において、反りが
発生したため、第3の実施形態で成型テストを行った。
【0094】位置決め制御装置2a,2bに内蔵されて
いる油圧シリンダーを用いて断続的、局所的に上プレス
ロール 1aで加圧した。加圧の圧力分布のパターンは往
路は図6―(2),復路は図6−(3)で実施した。
【0095】位置決め制御装置2a,2b,に内蔵され
る油圧シリンダー容量は片側30トンの出力でプレスロ
ールにかかる加圧力は合計60トンとなる。
【0096】プレスロールの面長は1000mm、樹脂
製プレス型に接触する最大幅を60mmとするとプレスロ
ールとプレス型の接触面積は600平方センチメートル
となりプレス形接触面にかかる面圧は約100kg/平方
センチメートルになる。
【0097】下プレスロール1bの回転角度を下プレス
ロールの側面に設置されたエンコーダーで角度を読取る
ことで図6―(1),図6―(2)の圧力分布になるよう
油圧のサーボバルブをコントロールする。加圧のタイミ
ングをエンコーダーから入る信号をプログラムコントロ
ーラーで制御・調整することで圧力分布の幅,ピッチ・
位相を容易に変更することが可能になる。上型が樹脂製
であるため上型を介して成型物6に対し繰り返しの断続
的・局部的な圧縮応力が加わり反り防止に対する大きな
効果が認められた。型の側面にリニアスケールを配置す
ることでより一層高い位置決め精度を得ることが出来
た。
【0098】実施例7として図7の形状のテスト型を製
作し第1の実施形態と同条件で成型を行ったところ皺の
ないきれいな曲面の深絞り成型品が得られた。成型物は
厚み0.3mmのステンレスである。図7−(3)、
(4)は成型品の図を示す。このことより本発明の応用
範囲が建材のパネルだけでなく自動車の外板ボディー,
流し台のシンク、タンクの鏡板、家電製品では炊飯器の
釜やホットプレートの鉄板など多種にわたる分野での応
用の可能性があることが確認できた。
【0099】実施例8として実施例1で型を往復する
際、上プレスロール用駆動モーター3aを用いず、下プ
レスロールの駆動モーター3bのみで型の移動を試みた
ところ問題なく型の移動が行えた。量産機での上プレス
ロール用駆動モーター3aの廃止の可能性が確認でき
た。駆動モーターの数量を減らすことでコストダウンが
図れた。
【0100】実施例9として、実施例8における上プレ
スロール用駆動モーターを廃止することによる型が往復
する際のプレスロールと型の摩擦力の不足を補うため
に、下プレスロール両端面にピニオンギア,下型裏面に
前記ピニオンギアに合致するラックギアを装着すること
で型、とプレスロールの摩擦力不足を補った。ラックギ
ア,ピニオンギアの組み合わせにより型の直進性が確実
なものになりまた,スリップがなくなることにより実施
例6による油圧によるレベラ−装置の圧力分布の制御の
精度が高まった。ラックギア,ピニオンギアのモジュー
ルはm=8を用いた。
【0101】実施例10として実施例9におけるラック
ギアを樹脂製のプレス型下型の裏面長手方向全長且つ、
幅方向の端面両サイドに2ヶ所装着する際、装着部と型
の模様面の距離を50mm間隔を空け、且つ50mmの間は
型の厚みを通常の型厚の1/4にあたる5mmとした。そ
れにより、レベラ−を通過する際レベラ−ロール幅を模
様面と同じ幅にすることでラックギアを装着していても
模様面の部分のみ,レベラ−で変形するがラックギアに
は応力が伝わらないことがわかった。
【比較例】
【0102】第1の比較例として本発明で開発したプレ
ス成型装置で実施例1と同じ条件で各種材料を成型し転
写率,反り量X,Y,皺の発生を確認した結果を表1に
示した。転写率の測定は先ず成型前に非接触3次元測定
器で製品形状の下型4b、の表面を1mmメッシュで測定
し、基準形状とし、各成型物を同様の条件でデジタイジ
ングし双方のデータをコンピューター上でマッチングし
転写率を測定した。表1より肉厚が厚くなるほど転写率
が悪くなり,また材料の剛性があがるほど同じく転写率
が低下することがわかった。
【0103】第2の比較例としてガルバニュウム鋼板を
用い実施例と同じ条件で成型終了後更に繰り返しプレス
ロールの1,2,の間隔は一定で繰り返し型を往復させ
ることで転写性が向上するかを比較した。テスト2―1
は実施例1で成型が完了した状態。実施例2−2から2
−5は成型完了後型を成型時と同じ条件でプレスロール
を更に通過させたかで条件を変更した。
【0104】表2よりプレスロール通過回数3回までは
転写性が向上し、3回以上は転写性には影響せず安定状
態に入ることが判明した。
【0105】第3の比較例として成型終了後に更にプレ
スロールを下降させ転写性を上げるテストを実施した。
成型条件は実施例1の成型後に表3のとおりプレスロー
ルを降下させた。
【0106】成型材料は比較例1で転写率が低かったC
U材料,厚み0.8mmを用いた。
【0107】表3よりテストNO.3−1は実施例1の
条件で成型の終了したブランク状態で転写率が67パー
セントであった。
【0108】テストNO.3−2で1mm、NO.3−
3で1.5mm降下して約10%の転写率向上に効果が
認められたがNO.3−4で2mm降下の78パーセン
ト以上に上げることはできなかった。
【0109】成型時のCU材の成型応力が樹脂製のプレ
ス型の弾性変形応力を上回ったためプレス型が変形をし
たのが原因である。
【0110】第4の比較例として実施例1の条件で0.
4mmのガルバニュウム鋼板を用いて,請求項6にある
ところの成型と同時にレベラ―をとおすテストを実施し
た。プレス型は上下とも樹脂製プレス型にて成型を実施
した。表4にレベラ―の通過回数と反りの量を示した。
【0111】テストNO.2−1はレベラ―を上げて成
型をしたレベラー無しのブランクテストである。第2の
比較例よりレベラー通過回数は2回で充分なレベラー効
果が得られることが判明した。
【0112】第5の比較例として請求項7のプレスロー
ル加圧によるレベラー効果の確認を実施した結果を表5
に示す。
【0113】成型材料はガルバニュウム 鋼板肉厚0.4
mmである。
【0114】実施例1の条件で成型を終了後位置決め制
御装置3,4,で型を加圧しながらプレスロールを通過
させた。
【0115】テストNO.5−1は実施例1で成型が完
了した状態のブランクである。
【0116】表5より加圧力が大きいほど、通過回数が
多いほどレベラー効果が大きいことが確認できた。
【0117】
【表1】成型材料と模様の転写率
【0118】
【表2】成型回数と模様の転写率
【0119】
【表3】成型終了後更にプレスロールを下ろすことで転
写性を上げるテストの結果
【0120】
【表4】レベラ―を通す回数と反り量の関係
【0121】
【表5】請求項7のプレスロール加圧によるレベラー効
果を確認したテスト結果
【0122】
【図面の簡単な説明】
【図1】(1)本発明の基本構造図を示す図である。 (2)本発明の基本構想図で図1−(1)で示したV-V
から見た図である。
【図2】本発明の実施例を示す図である。 (1) 型を開けて成型物をセットする方法を示す図であ
る。 (2) 型を閉じた図である。 (3) プレス基準位置に型を移動した図である。 (4) プレスロールを基準位置に下ろし更に2mmおろ
した図である。 (5) プレスロールを駆動し型を左から右に送りながら
成型をした図である。
【図3】本発明の実施例を示す図である。 (6) プレスロールを更に2mm下ろし型を右から左に
移動させ成型した図である。 (7) プレスロールを更に2mm下ろし型を左から右に
移動させ成型した図である。 (8) プレスロールを更に2mm下ろし型を右から左に
移動させ成型した図である。 (9) 成型が完了しプレスロールを原点まで上昇させ、
型開き位置まで型を移動した図である。 (10) 上型を開き成型物を取り出している図である。
【図4】本発明の別な実施例を示す図である。 (1) 型を開けて成型物をセットする方法を示す図であ
る。 (2) 型を閉じた図である。 (3) プレス基準位置に型を移動した図である。 (4) プレスロールとレベラ−装置を基準位置に下ろし
更に2mmおろした図である。 (5) プレスロールを駆動し型を左から右に送りながら
成型をした図である。
【図5】本発明の別な実施例を示す図である。 (6) プレスロールとレベラ−装置を更に2mm下ろし
型を右から左に移動させ成型した図である。 (7) プレスロールとレベラ−装置を更に2mm下ろし
型を左から右に移動させ成型した図である。 (8) プレスロールとレベラ−装置を更に2mm下ろし
型を右から左に移動させ成型した図である。 (9) 成型が完了しプレスロールとレベラ−を原点ま
で上昇させ、型開き位置まで型を移動した図である。 (10) 上型を開き成型物を取り出している図である。
【図6】本発明の別な実施例を示す図である。 (1) 請求項7における位置制御装置2a,2bによる
レベラ−効果の実施を示す図である。 (2)往路のプレス型にかかる圧力分布を示した図であ
る。 (3)復路のプレス型にかかる圧力分布を示した図であ
る。
【図7】本発明の別な実施例を示す図である。 (1) 実施例7に用いた深絞り用テスト型平面図。 (2) (1)VI-VI断面から見た図。 (3) 実施例7により成型された成型物。 (4) 成型物をVII−VII断面から見た図。
【符号の説明】
1a. 上プレスロール 1b. 下プレスロール 2a. 位置制御装置 2b. 位置制御装置 3a. 上プレスロールの回転駆動用モーター 3b. 下プレスロールの回転駆動用モーター 4a. プレス型上型 4b. プレス型下型 5a. 上レベラー装置 5b. 下レベラー装置 6. シート状成型物 7a. 上型押えロール 7b. 下型押えロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B30B 3/00 B30B 3/00 B (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 5/01 B21D 1/05 B21D 13/02 B21D 31/00 B21D 37/01 B30B 3/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状の成型物を一対のプレス型を用
    いて成型するプレス成型装置であって、対向する一対の
    プレスロール 1a,1b, 前記プレスロールの上下
    間隔の位置決めをする位置制御装置 2a,2b, 前
    記プレスロールを回転駆動させるモーター 3a,3
    b, 前記プレスロール1aと1bの間に対向する
    ように配置された凸模様プレス型4a、凹模様プレス型
    4b, 前記プレスロールの両側において成型と同時に
    プレス型4a、4bが通過することができるように配置
    されたレベラー装置5a,5b,より構成されたプレス
    成型装置。
  2. 【請求項2】 前記プレス成型装置において プレス型
    4a,4b,の間にシート状の成形物6を配置し、対向
    するプレスロール 1a と 1b の間で、プレス型
    4a、4bとプレスロール1a、1bが接触する部分の
    みを局所的に加圧すると同時に、プレスロール1a、1
    bに直結された回転駆動モーター3a,3b,で 型を
    長手方向の全長にわたり移動させ、連続的に型全面をプ
    レス成形せしめることを特徴とする請求項1記載のプレ
    ス成型装置。
  3. 【請求項3】前記プレス成型装置において、型全面のプ
    レス成型の工程が完了するごとに、位置制御装置2a,
    2b、により プレスロール 1a,1b,の間隔を狭
    め、段階的にプレス成型せしめることを特徴とする請求
    項1記載のプレス成型装置。
  4. 【請求項4】 前記プレス成型装置において プレス型
    4a,4b, に常温で硬化する樹脂であって、加熱硬
    化後のショアーD硬度(ISO 866)が65から70
    破断にいたる伸びが100〜150%、及び樹脂厚さ10
    mmで加圧したときに10%の変形で1.5〜3.0kg/平
    方ミリメートルの圧縮応力となる合成樹脂で製作された
    型を用いることを 特徴とする請求項1記載のプレス成
    型装置。
  5. 【請求項5】 前記プレス成型装置において プレス型
    4a,4b, の一方の型に、常温で硬化する樹脂であ
    って、加熱硬化後のショアーD硬度(ISO866)が
    5から70、破断にいたる伸びが100〜150%、及
    び樹脂厚さ10mmで加圧したときに10%の変形で1.5
    〜3.0kg/平方ミリメートルの圧縮応力となる合成樹脂
    で製作された型を用い、 他方の型に金属製の型を用い
    ることを特徴とする請求項1記載のプレス成型装置。
  6. 【請求項6】 前記プレス成型装置において プレス型
    4a,4b, プレス型の間に配置されたシート状成
    型物 6、 をプレスロール 1a,1b, によりプ
    レス成型すると同時に、レベラー装置 5a,5b、
    を通過せしめることを特徴とする請求項1記載のプレス
    成型装置。
  7. 【請求項7】 前記プレス成型装置において プレス型
    4a,4b,及びプレス型の間に配置された シート状
    成型物 6、を 位置制御装置 2a,2b,により
    プレスロール 1a、1b、 を介し、断続的且つ局
    所的に加圧せしめることを特徴とする請求項1記載のプ
    レス成型装置。
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