JP3459608B2 - 画素対応表示装置 - Google Patents

画素対応表示装置

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JP3459608B2 JP2000068937A JP2000068937A JP3459608B2 JP 3459608 B2 JP3459608 B2 JP 3459608B2 JP 2000068937 A JP2000068937 A JP 2000068937A JP 2000068937 A JP2000068937 A JP 2000068937A JP 3459608 B2 JP3459608 B2 JP 3459608B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像を画素単位
で表示する画素対応表示装置に関し、特に、入力される
画像信号をアナログ/デジタル変換(以下、A/D変換
という)する際のクロック信号と画像信号の画素との位
相関係を常に安定状態に保つことにより、画像を適切に
表示する画素対応表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画素対応表示装置の一種の液晶表示装置
では、1水平走査期間において、画像信号が有する画素
データの1ドットと、液晶パネルの1画素との同期がと
られて画像が表示される。また、画像信号が1垂直走査
期間内に有する任意数のラインデータにおける1本の水
平走査線(以下、ラインという)のラインデータが、液
晶パネルにおける垂直方向の1ラインに対応して表示さ
れる。このラインデータは、画素データの集合体であ
る。
【0003】コンピュータが内部で扱うデータはデジタ
ル信号であり、画像信号も画素単位のデジタル信号とし
て発生される。しかしながら、従来から表示器として用
いられているCRTディスプレイはアナログデバイスで
あるため、コンピュータ内で生成された画像データをコ
ンピュータ内でアナログ画像信号に変換してCRTディ
スプレイに出力するようにしている。
【0004】一方、液晶ディスプレイはデジタルデバイ
スであるので、コンピュータからアナログ信号として送
られてきた画像信号をA/D変換する必要がある。この
ため、A/D変換を行なうためのサンプリングクロック
をディスプレイ側で再生する必要がある。従来において
は、水平同期信号だけに基づいて、A/D変換を行なう
ためのサンプリングクロックを再生していた。しかしな
がら、水平同期信号とアナログ画像信号の画素との位相
関係が常に正しい状態で保たれている保証はなく、また
1水平期間内の総クロック数も不明である。したがっ
て、クロックの周波数および位相を調整するシステムが
必要となる。
【0005】サンプリングクロックの周波数および位相
を入力信号に応じて自動調整する方法として次のような
方法がある。入力画像の水平有効画素数が所定の値にな
るように、1水平期間の総サンプリングクロック数を調
整することによってサンプリングクロック周波数を調整
する。また、入力画像信号の水平同期信号を遅延回路を
介してサンプリングクロック発生回路に送るようにし、
遅延回路の遅延量を調整することによって、サンプリン
グクロックの位相を調整する。
【0006】しかしながら、この方法でサンプリングク
ロックの周波数および位相の調整を正確に行うには、入
力信号が次の条件を満たしている必要がある。
【0007】条件1:水平有効画素数を正確に検出する
ために、入力画像中に水平有効開始点判別用のしきい値
レベルを越える水平有効開始点および水平有効終了点判
別用のしきい値レベルを越える水平有効終了点が1フィ
ールド期間内に最低1ポイントづつ存在すること条件
2: 第1の条件が、複数フィールド期間連続して満た
されていること
【0008】例えば、多くのスクリーンセーバー画像の
場合、CRTの焼きつき防止を目的としているため、位
置が固定された枠を表示せず、背景画面を黒レベルに近
い画像とし、さらに表示される映像が動きのある画像と
して表示されている。このため、スクリーンセーバー画
像が入力されている場合には、水平有効画素数を正確に
検出できなくなる。
【0009】また、水平RAMP画像には水平映像開始
位置あるいは水平映像終了位置を特定する画像の急峻な
エッジがなく、画像のノイズ成分や水平ジッタ成分の影
響を受けやすいため、水平RAMP画像が入力されてい
る場合には、水平有効画素数を正確に検出できない。
【0010】つまり、従来においては、上記のような特
殊画像信号と通常画像信号の区別が出来ないため、正確
なクロック自動調整を行なうことができないという問題
がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、入力映像
信号のしきい値レベルを越える水平映像開始位置と水平
映像終了位置の差が水平有効画素数より少ない画像(例
えばスクリーンセーバー画面)を適切に判別し、その判
別結果に応じてクロック自動調整動作の実行/停止状態
を適切に切り替えることで、クロック自動調整の誤動作
を防止し、サンプリングクロック調整を正確に行なうこ
とができる画素対応表示装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明による第1の画
素対応表示装置は、入力映像信号の水平同期信号に基づ
いてサンプリングクロックを発生させるクロック発生回
路、入力映像信号をクロック発生回路から発生したサン
プリングクロックに基づいてサンプリングするA/D変
換器、A/D変換器から出力される画像データを所定の
しきい値と比較することにより、各水平ラインの水平映
像開始位置および水平映像終了位置を検出する検出手
段、1フィールド内において検出された水平映像開始位
置のうち、水平同期信号によって特定される水平期間開
始位置に最も近い水平映像開始位置と、1フィールド内
において検出された水平映像終了位置のうち、水平同期
信号によって特定される水平期間開始位置から最も遠い
水平映像終了位置とに基づいて、1フィールド毎に入力
画像信号の水平映像開始位置と水平映像終了位置までの
距離に相当するサンプリングクロック数を算出するため
の算出手段、算出手段による算出結果に基づいて、クロ
ック発生回路を制御することにより、サンプリングクロ
ックの周波数を調整する周波数調整手段、算出手段によ
る算出結果に基づいて、入力映像の画像存在領域幅が水
平有効画素数より狭いか否かを、1フィールド毎に判別
する判別手段、ならびに入力映像の画像存在領域幅が水
平有効画素数より狭いと判別されたときには、そのフィ
ールドで求められたサンプリングクロック数に基づく周
波数調整動作を停止させる手段を備えていることを特徴
とする。
【0013】この発明による第2の画素対応表示装置
は、入力画像信号の水平同期信号を遅延させて出力する
遅延量可変の遅延回路、遅延回路から出力される水平同
期信号に同期したサンプリングクロックを発生するクロ
ック発生回路、入力画像信号をクロック発生回路から発
生したサンプリングクロックに基づいてサンプリングす
るA/D変換器、A/D変換器から出力される画像デー
タを所定のしきい値と比較することにより、各水平ライ
ンの水平映像開始位置および水平映像終了位置を検出す
る検出手段、1フィールド内において検出された水平映
像開始位置のうち、遅延回路から出力される水平同期信
号によって特定される水平期間開始位置に最も近い水平
映像開始位置と、1フィールド内において検出された水
平映像終了位置のうち、遅延回路から出力される水平同
期信号によって特定される水平期間開始位置から最も遠
い水平映像終了位置とに基づいて、1フィールド毎に入
力画像信号の水平映像開始位置と水平映像終了位置まで
の距離に相当するサンプリングクロック数を算出するた
めの算出手段、遅延回路に対する設定遅延量を1フィー
ルド毎に所定量ずつ変化させることにより、サンプリン
グクロックの位相を1フィールド毎に所定量ずつ変化さ
せていき、算出手段によって算出されたサンプリングク
ロック数が減少する方向に変化したときのフィールドに
おいて遅延回路に設定されていた設定遅延量を第1遅延
量として保持するとともに、算出手段によって算出され
たサンプリングクロック数が増加する方向に変化したと
きのフィールドにおいて遅延回路に設定されていた設定
遅延量を第2遅延量として保持し、第1遅延量と第2遅
延量との加算平均値を算出し、得られた加算平均値に遅
延回路に対する設定遅延量を設定する位相調整手段、算
出手段による算出結果に基づいて、入力映像の画像存在
領域幅が水平有効画素数より狭いか否かを、1フィール
ド毎に判別する判別手段、ならびに入力映像の画像存在
領域幅が水平有効画素数より狭いと判別されたときに
は、そのフィールドで求められたサンプリングクロック
数に基づく位相調整動作を停止させる手段を備えている
ことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態について説明する。
【0015】図1は、液晶表示装置の全体的な構成を示
している。
【0016】コンピュータ(以下PCという)10から
送られてきたXGA映像信号R、G、Bは、レベル調整
部1R、1G、1Bによって、後段のA/D変換器2
R、2G、2Bの入力条件に合うようにレベル調整され
る。レベル調整が行われた映像信号R、G、Bは、A/
D変換器2R、2G、2Bによってデジタルの映像デー
タR、G、Bに変換された後、走査変換回路3R、3
G、3Bに送られる。
【0017】走査変換回路3R、3G、3Bでは、液晶
パネル7R、7G、7Bに適合するように、映像データ
R、G、Bが走査変換される。走査変換回路3R、3
G、3Bの出力は、D/A変換器4R、4G、4Bによ
ってアナログの映像信号R、G、Bに変換される。
【0018】D/A変換器4R、4G、4Bから出力さ
れる映像信号R、G、Bは、色信号ドライバ5およびサ
ンプルホールド回路6R、6G、6Bを介して液晶パネ
ル7R、7G、7Bに送られる。
【0019】走査変換回路3R、3G、3B、色信号ド
ライバ5、サンプルホールド回路6R、6G、6Bおよ
び液晶パネル7R、7G、7Bには、タイミングコント
ローラ30からタイミング信号が送られる。A/D変換
器2R、2G、2Bに送られるサンプリングクロック
は、サンプリングクロック調整回路40によって生成さ
れる。D/A変換器4R、4G、4Bに送られるサンプ
リングクロックは、タイミングコントローラ30によっ
て生成される。タイミングコントローラ30およびサン
プリングクロック調整回路40は、CPU20によって
制御される。
【0020】図2は、サンプリングクロック調整回路4
0の構成を示している。
【0021】コンピュータ10から液晶表示装置に入力
された画像信号R、G、Bそれぞれは、レベル調整部1
R、1G、1Bによって、A/D変換器(A/Dコンバ
ータ)2R、2G、2Bの入力条件に合うようにレベル
調整される。レベル調整されたR、G、B信号は、A/
Dコンバータ2R、2G、2BによってデジタルのR、
G、Bデータに変換される。
【0022】A/Dコンバータ2R、2G、2Bに対す
るサンプリングクロックは、クロック発生回路(PLL
回路)52によって生成される。クロック発生回路52
には、水平同期信号遅延回路51を介して入力画像信号
に対する水平同期信号が送られている。クロック発生回
路52は、水平同期信号遅延回路51から出力される水
平同期信号を基準にサンプリングクロックを発生させ
る。サンプリングクロックの位相は、水平同期信号遅延
回路51に設定される遅延量を変化させることによって
調整される。
【0023】A/Dコンバータ2R、2G、2Bによっ
て得られたデジタルのR、G、Bデータは、水平映像開
始終了検出回路41に送られる。水平映像開始終了検出
回路41は、A/Dコンバータ2R、2G、2Bの出力
データに基づいて、各水平ライン毎に水平映像開始位置
と水平映像終了位置とを検出するために設けられたもの
である。
【0024】つまり、水平映像開始終了検出回路41
は、入力されたR、G、Bデータが所定の第1しきい値
(映像スライスレベル)より低いレベルから、第1しき
い値より高いレベルに変化したときに、サンプリングク
ロック1個分のパルス信号からなる水平映像開始信号を
出力する。ただし、入力データが、第1しきい値より低
いレベルから、第1しきい値より高いレベルに変化する
ことによって水平映像開始信号が出力された後におい
て、入力データが第1しきい値より高いレベルを維持し
ている場合には、水平映像開始信号は出力されない。水
平映像開始信号が出力された後において、入力データが
第1しきい値より低くなり、その後に第1しきい値を再
度越えた場合には、水平映像開始信号が再度出力され
る。
【0025】また、水平映像開始終了検出回路41は、
入力されたR、G、Bデータが所定の第2しきい値より
高いレベルから第2しきい値より低いレベルに変化した
ときに、サンプリングクロック1個分のパルス信号から
なる水平映像終了信号を出力する。水平映像開始終了検
出回路41から出力された水平映像開始信号および水平
映像終了信号は、最大ホールド部43に送られる。
【0026】第1および第2しきい値として大きな値を
設定すると輝度の低いデータは読み取れなくなり、第1
および第2しきい値として小さな値を設定するとノイズ
をデータとして読み取る可能性があるので、第1および
第2しきい値としてはノイズを拾わない程度の低い値が
設定される。
【0027】Hカウンタ42は、Hカウンタ42に入力
されるサンプリングクロックの数をカウントする。ただ
し、Hカウンタ42は、水平同期信号遅延回路51から
水平同期信号が入力される毎にリセットされる。したが
って、Hカウンタ42は、各水平期間毎に、水平同期信
号遅延回路51から出力される水平同期信号の出力タイ
ミングからのサンプリングクロックの出力数をカウント
する。Hカウンタ42のカウント値は、最大ホールド部
43に送られる。
【0028】最大ホールド部43は、水平映像開始信号
が入力されたときのHカウンタ42のカウント値(以
下、水平映像開始カウント値という)のうち、各フィー
ルドにおいて最小のものを保持する。また、最大ホール
ド部43は、水平映像終了信号が入力されたときのHカ
ウンタ42のカウント値(以下、水平映像終了カウント
値という)のうち、各フィールドにおいて最大のものを
保持する。最大ホールド部43は、1フィールド毎に、
水平映像開始カウント値と水平映像終了カウント値と
を、減算器44に送る。ただし、最大ホールド部43
は、1フィールド毎にリセットされる。
【0029】減算器44は、1垂直期間毎に、最大ホー
ルド部43から1フィールド毎に送られてくる水平映像
開始カウント値と水平映像終了カウント値との差を算出
し、その演算結果を絶対値回路45に出力する。絶対値
回路45は、減算器44によって得られた演算結果の絶
対値を出力する。
【0030】絶対値回路45の出力は、フィールド積算
平均化回路46、クロック周波数検出回路48およびク
ロック位相検出回路49に送られる。
【0031】クロック周波数検出回路48は、サンプリ
ングクロックの周波数自動調整時において、サンプリン
グクロックの周波数が最適な値かどうかを検出する回路
である。クロック周波数検出回路48は、絶対値回路4
5の出力値と予め定められた水平有効画素数を比較し、
絶対値回路45の出力値が水平有効画素数より小さけれ
ば、サンプリングクロックの周波数を上げるようにCP
U50に指示し、絶対値回路45の出力値が水平有効画
素数より大きければ、サンプリングクロックの周波数ク
ロック周波数を下げるようにCPU50に指示する。
【0032】CPU50は、クロック周波数検出回路4
8から指示に応じて、クロック発生回路52を制御す
る。これにより、絶対値回路45の出力値が水平有効画
素数と一致するように、サンプリングクロックの周波数
が調整される。
【0033】クロック位相検出回路49は、サンプリン
グクロックの位相自動調整時において、サンプリングク
ロックの位相が最適な状態かどうか検出する回路であ
る。クロック位相検出回路49は、水平同期信号遅延回
路51の遅延量を1フィールド毎に、所定量ずつ変化さ
せていき、水平映像開始カウント値と水平映像終了カウ
ント値との差の変化に基づいて、クロック位相の最良点
を検出して、CPU50に指示する。
【0034】CPU50は、クロック位相検出回路49
からの指示に応じて、水平同期信号遅延回路51の遅延
量を制御することにより、サンプリングクロックの位相
を調整する。クロック位相検出回路49の詳細について
は、後述する。
【0035】フィールド積算平均化回路46は、絶対値
回路45の出力結果の信頼性を上げ、ノイズ等による瞬
時の誤動作を防止するために、1フィールド毎に、絶対
値回路45の出力値の平均を算出する。つまり、絶対値
回路45から出力される出力値の複数フィールド分の平
均を算出することにより、1フィールド当たりの絶対値
回路45の出力値の平均を算出する。
【0036】フィールド積算平均化回路46から出力さ
れる1フィールド当たりの絶対値回路45の出力値の平
均値は、表示領域狭小画像検出回路47に送られる。表
示領域狭小画像検出回路47は、フィールド積算平均化
回路46から送られてきた平均値を、基準値と比較する
ことにより、入力画像が狭小画像(スクリーンセーバー
画像を含む)であるか通常画像であるか判別する。ここ
で、狭小画像とは、画像存在領域幅が水平有効画素数よ
り狭い画像をいう。また、基準値としては、水平有効画
素数より所定数だけ少ない値が用いられる。
【0037】表示領域狭小画像検出回路47の判別結果
は、CPU50に送られる。クロック周波数自動調整時
において、表示領域狭小画像検出回路47によって狭小
画像が検出されていないときにはCPU50はクロック
発生回路52に対するクロック周波数調整動作を行な
い、表示領域狭小画像検出回路47によって狭小画像が
検出されているときにはCPU50はクロック発生回路
52に対するクロック周波数調整動作を停止させる。
【0038】同様に、クロック位相自動調整時において
表示領域狭小画像検出回路47によって狭小画像が検出
されていないときにはCPU50は水平同期信号遅延回
路51に対するクロック位相調整動作を行ない、表示領
域狭小画像検出回路47によって狭小画像が検出されて
いるときにはCPU50は水平同期信号遅延回路51に
対するクロック位相調整動作を停止させる。
【0039】上記表示領域狭小画像検出回路47の特徴
は、単なる動画像検出を行うのではなく、サンプリング
クロック調整に必要な情報となる水平映像開始位置およ
び水平映像終了位置を検出することが難しい画像、特に
スクリーンセーバー画面に多く見られる狭小画像を判別
できる点にある。もちろん水平RAMP画像や全黒画面
を、狭小画像として検出できることは明らかである。
【0040】図3(a)に示すような通常の映像信号が
入力された場合には、Th1を第1しきい値とし、Th
2を第2しきい値とすると、絶対値回路45から出力さ
れる出力値(水平映像開始カウント値と水平映像終了カ
ウント値との差)Xは、水平有効画素数に一致する。
【0041】図3(b)のように、水平有効映像期間内
で、2つのしきい値レベルを上下する変化がある映像信
号が入力された場合にも、最初に検出された水平映像開
始位置に対応する水平映像開始カウント値と、最後に検
出された水平映像終了位置に対応する水平映像終了カウ
ント値とが、最大ホールド部43によって保持されるた
め、絶対値回路45から出力される出力値Xは、水平有
効画素数に一致する。
【0042】図3(c)に示すような水平RAMP画像
の映像信号が入力された場合には、水平映像開始位置を
特定するための急峻なエッジがなく、ノイズの影響を受
けやすいため、水平映像開始位置が不安定となる。した
がって、絶対値回路45から出力される出力値(水平映
像開始カウント値と水平映像終了カウント値との差)X
は、水平有効画素数より小さくなり、正確なクロック調
整ができない。表示領域狭小画像検出回路47は、この
ような水平RAMP画像が入力された場合には入力画像
を狭小画像として検出するため、クロック調整動作が停
止せしめられる。
【0043】クロック位相検出回路49について説明す
る。クロック位相自動調整時においては、クロック位相
検出回路49は、水平同期信号遅延回路51の遅延量を
1フィールド毎に、所定量ずつ変化させていき、水平映
像開始カウント値と水平映像終了カウント値との差の変
化に基づいて、クロック位相の最良点を検出する。
【0044】図5に基づいて、クロック位相の最良点を
検出するための原理について説明する。
【0045】図5(a)は、クロック位相を変化させた
場合に、入力画像信号の画素とクロック位相との関係が
データ安定状態になったり、データ不安定状態になった
りする様子を示している。
【0046】a点がクロック位相の最良点であり、A/
Dコンバータ2R、2G、2Bでサンプリングされる画
像データが最も安定するポイントである。a点からクロ
ック位相を徐々にシフトしていくと、A/Dコンバータ
2R、2G、2Bでサンプリングされるデータが不安定
となり、b点では最も不安定となる。
【0047】図5(a)では、データ安定状態を示す変
化曲線として、理解しやすくするためにSIN波形を用
い、かつ位相90度のポイントを最良点とした例を示し
ているが、クロックの周波数やクロックジッタ量および
映像スライスレベルの設定によって、この変化曲線は変
化する。しかしながら、データ安定状態を示す変化曲線
においては、常に、最良点であるa点付近がなだらかな
曲線となるため、曲線の頂点すなわち最良点a点が見つ
けにくいことが理解できる。
【0048】図5(b)は、クロック位相を正方向へ変
化させた場合の水平映像開始カウント値と水平映像終了
カウント値の差の絶対値が変化する様子を示している。
図5(b)からわかるように、m点では上記絶対値が以
前の値x+1からxへ減少している。また、n点では上
記絶対値が以前の値xからx+1へ増加している。この
絶対値変化の起こる特異点m、nは、最良点a点を中心
として等距離だけ離れた位置にくる。
【0049】図5(c)に示すように、クロック位相最
良点a付近の絶対値xに比べて、クロック位相不安定の
b点付近の絶対値はx+1の値となる。したがって、絶
対値がxとなる範囲内でかつ特異点であるm点とn点の
中点を求めれば、クロック位相の最良点a点が見つけら
れる。
【0050】図4は、クロック位相検出回路の構成を示
している。
【0051】自動位相調整タイミング発生回路104
は、たとえば液晶表示装置への入力信号が切り替わった
ことを検出したとき、あるいは操作者によって自動調整
指令が入力されたとき等において、自動調整開始信号を
出力する。
【0052】クロック位相設定カウンタ103には、デ
ィフォルト値が初期設定されており、自動調整開始信号
が入力されると、入力画像信号の垂直帰線期間毎にアッ
プカウント(カウント値が1だけインクリメント)され
る。また、スイッチ回路108は、常時は接点a側に切
り換えられているが、自動調整時には接点b側に切り換
えられる。
【0053】クロック位相設定カウンタ103のカウン
ト値は、スイッチ回路108を通してCPU50に入力
される。CPU50は、表示領域狭小画像検出回路47
によって狭小画像が検出されていないときには、スイッ
チ回路108から送られてきたクロック位相設定カウン
タ103のカウント値を水平同期信号遅延回路51に送
る。
【0054】水平同期信号遅延回路51は、CPU50
から送られてきたクロック位相設定カウンタ103のカ
ウント値に応じた遅延量によって水平同期信号を遅延さ
せる。
【0055】第1の変化点検出回路101は、絶対値回
路45から出力される絶対値が以前の値よりも減少する
第1変化点(図5(a)のm点)を検出する。第1のク
ロック位相ホールド回路105は、第1の変化点検出回
路101によって第1変化点が検出されたフィールドに
おいて水平同期信号遅延回路51に設定されたクロック
位相設定カウンタ103のカウント値を保持する。
【0056】第2の変化点検出回路102は、絶対値回
路45から出力される絶対値が以前の値よりも増加する
第2変化点(図5(a)のn点)を検出する。第2のク
ロック位相ホールド回路106は、第2の変化点検出回
路102によって第2変化点が検出されたフィールドに
おいて水平同期信号遅延回路51に設定されたクロック
位相設定カウンタ103のカウント値を保持する。
【0057】加算平均回路107は、第1のクロック位
相ホールド回路105に保持されているカウント値(第
1カウント値)と第2のクロック位相ホールド回路10
6に保持されているカウント値(第2カウント値)と
が、第2カウント値が第1カウント値より大きいという
関係を満たしたときに、第1カウント値と第2カウント
値との加算平均値を算出するとともに、自動位相調整終
了信号を出力する。
【0058】第1のクロック位相ホールド回路105に
保持されているカウント値(第1カウント値)と第2の
クロック位相ホールド回路106に保持されているカウ
ント値(第2カウント値)とが、第2カウント値が第1
カウント値より大きいという関係を満たしたときに自動
位相調整を終了するようにしているのは、次の理由によ
る。すなわち、第1変化点(図5(a)に示すm点)よ
り、第2変化点(図5(a)に示すn点)が先に検出さ
れ、その後に第1変化点が検出された場合には、その次
に第2変化点が検出されるのまで、自動調整を維持させ
るためである。
【0059】自動位相調整終了信号が出力されると、ス
イッチ回路108が接点a側に戻され、加算平均回路1
07によって算出された値が最適な遅延量設定値(クロ
ック位相設定値)として、CPU50を介して水平同期
信号遅延回路51に送られる。そして、自動位相調整は
終了する。
【0060】上記クロック位相検出回路49の特徴は、
入力画像信号のレベル値をそのまま利用するのではな
く、水平映像開始位置から水平映像終了位置までに出力
されるサンプリングクロック数に基づいてクロック位相
の特異点を検出する点にある。
【0061】上記クロック位相検出回路49によれば、
画像内容やアナログ波形の周波数特性、すなわちオーバ
ーシュート歪やリンギング歪の影響を受けやすい画像信
号の白レベル付近や黒レベル付近のデータに関係なく、
安定して最良なクロック位相を検出することができる。
また、水平映像の開始位置および終了位置の両方のデー
タを利用しているので、画像の左部分と右部分とでのク
ロック位相の微妙な違いを吸収することができ、画面全
体に均等かつ最良なクロック位相を検出することができ
る。
【0062】上記実施の形態によれば、入力画像が狭小
画像に切り替わったことを判別し、サンプリングクロッ
クの周波数またはクロック位相の自動調整動作を停止さ
せることができるので、サンプリングクロックの自動調
整が誤動作することがなく、画像信号の画素データとサ
ンプリングクロックが最も安定な位相関係を保ち、安定
な映像を画素対応パネルに表示させることが可能とな
る。
【0063】
【発明の効果】この発明によれば、サンプリングクロッ
クの調整を正確に行なうことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】液晶表示装置の構成を示すブロック図である。
【図2】液晶表示装置に設けられたサンプリングクロッ
ク調整回路の構成を示すブロック図である。
【図3】各種入力信号に対する、水平映像開始位置、水
平映像終了位置および水平有効画素を示す模式図であ
る。
【図4】クロック位相検出回路の構成を示すブロック図
である。
【図5】クロック位相の最良点を検出するための原理を
説明するための説明図である。
【符号の説明】
1R、1G、1B レベル調整部 2R、2G、2B A/Dコンバータ 41 水平映像開始終了検出回路 42 Hカウンタ 43 最大ホールド部 44 減算器 45 絶対値回路 46 フィールド積算平均化回路 47 表示領域狭小画像検出回路 48 クロック周波数検出回路 49 クロック位相検回路 50 CPU 51 水平同期信号遅延回路 52 クロック発生回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 5/66 H04N 5/66 C 102 102B (56)参考文献 特開 平8−328533(JP,A) 特開 平11−311968(JP,A) 特開 平10−210377(JP,A) 特開 平11−282438(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 3/00 - 5/42 H04N 5/66 - 5/74

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力映像信号の水平同期信号に基づいて
    サンプリングクロックを発生させるクロック発生回路、 入力映像信号をクロック発生回路から発生したサンプリ
    ングクロックに基づいてサンプリングするA/D変換
    器、 A/D変換器から出力される画像データを所定のしきい
    値と比較することにより、各水平ラインの水平映像開始
    位置および水平映像終了位置を検出する検出手段、 1フィールド内において検出された水平映像開始位置の
    うち、水平同期信号によって特定される水平期間開始位
    置に最も近い水平映像開始位置と、1フィールド内にお
    いて検出された水平映像終了位置のうち、水平同期信号
    によって特定される水平期間開始位置から最も遠い水平
    映像終了位置とに基づいて、1フィールド毎に入力画像
    信号の水平映像開始位置と水平映像終了位置までの距離
    に相当するサンプリングクロック数を算出するための算
    出手段、 算出手段による算出結果に基づいて、クロック発生回路
    を制御することにより、サンプリングクロックの周波数
    を調整する周波数調整手段、 算出手段による算出結果に基づいて、入力映像の画像存
    在領域幅が水平有効画素数より狭いか否かを、1フィー
    ルド毎に判別する判別手段、ならびに入力映像の画像存
    在領域幅が水平有効画素数より狭いと判別されたときに
    は、そのフィールドで求められたサンプリングクロック
    数に基づく周波数調整動作を停止させる手段、 を備えている画素対応表示装置。
  2. 【請求項2】 入力画像信号の水平同期信号を遅延させ
    て出力する遅延量可変の遅延回路、 遅延回路から出力される水平同期信号に同期したサンプ
    リングクロックを発生するクロック発生回路、 入力画像信号をクロック発生回路から発生したサンプリ
    ングクロックに基づいてサンプリングするA/D変換
    器、 A/D変換器から出力される画像データを所定のしきい
    値と比較することにより、各水平ラインの水平映像開始
    位置および水平映像終了位置を検出する検出手段、 1フィールド内において検出された水平映像開始位置の
    うち、遅延回路から出力される水平同期信号によって特
    定される水平期間開始位置に最も近い水平映像開始位置
    と、1フィールド内において検出された水平映像終了位
    置のうち、遅延回路から出力される水平同期信号によっ
    て特定される水平期間開始位置から最も遠い水平映像終
    了位置とに基づいて、1フィールド毎に入力画像信号の
    水平映像開始位置と水平映像終了位置までの距離に相当
    するサンプリングクロック数を算出するための算出手
    段、 遅延回路に対する設定遅延量を1フィールド毎に所定量
    ずつ変化させることにより、サンプリングクロックの位
    相を1フィールド毎に所定量ずつ変化させていき、算出
    手段によって算出されたサンプリングクロック数が減少
    する方向に変化したときのフィールドにおいて遅延回路
    に設定されていた設定遅延量を第1遅延量として保持す
    るとともに、算出手段によって算出されたサンプリング
    クロック数が増加する方向に変化したときのフィールド
    において遅延回路に設定されていた設定遅延量を第2遅
    延量として保持し、第1遅延量と第2遅延量との加算平
    均値を算出し、得られた加算平均値に遅延回路に対する
    設定遅延量を設定する位相調整手段、 算出手段による算出結果に基づいて、入力映像の画像存
    在領域幅が水平有効画素数より狭いか否かを、1フィー
    ルド毎に判別する判別手段、ならびに 入力映像の画像存在領域幅が水平有効画素数より狭いと
    判別されたときには、そのフィールドで求められたサン
    プリングクロック数に基づく位相調整動作を停止させる
    手段、 を備えている画素対応表示装置。
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