JP3459150B2 - 抄紙用ドライヤーカンバス - Google Patents

抄紙用ドライヤーカンバス

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、耐摩性、耐湿熱性
および耐久性を向上させるため、ポリプロピレンモノフ
ィラメントで経芯糸を構成した、ポリエステルモノフィ
ラメント糸使用の抄紙用ドライヤーカンバスに関する。 【0002】 【従来の技術とその課題】抄紙用ドライヤーカンバス
は、耐磨耗性に優れたポリエステルモノフィラメントよ
りなるものが一般的であるが、ポリエステルモノフィラ
メントは高湿熱下で高張力を受けるとフィブリル化して
経時的に強度低下をきたすため、必ずしも耐久性に優れ
ているとはいえない弱点がある。しかし、耐磨耗性を要
求される用途では、コスト的な有利さもあってポリエス
テルモノフィラメントを使用せざるを得ないのが現状で
ある。 【0003】これに対し、ポリオレフィン系モノフィラ
メントは、120℃位までの高湿熱下においても強度低
下を生じないため、例えばポリプロピレンモノフィラメ
ントよりなる抄紙用ドライヤーカンバスが用途によって
は実用に供され、その優れた耐久性を実証している。 【0004】ところが、ポリプロピレンモノフィラメン
トはポリエステルモノフィラメントに比較して、耐摩耗
性や高張力下における寸法安定性が充分でないという短
所がある。従って、耐摩耗性と耐湿熱性の両方を備えた
価格的にも安いドライヤーカンバスが待ち望まれてい
た。 【0005】なお、ポリエステルモノフィラメントとポ
リプロピレンモノフィラメントの双方の長所を利用する
試みは従来もなされており、例えば実公昭57−35
599号や実公昭63−29760号では、ポリプロ
ピレンモノフィラメントを用いた多重織のカンバスにお
いて、直行経芯糸としてポリエステルモノフィラメント
を用いている。前者は経芯糸をポリプロピレン又はフッ
素樹脂で被覆し、後者は被覆なしで使用している。これ
により使用中のカンバスの伸びを防止しようとするもの
であるが、ポリプロピレンモノフィラメントを主体とす
るため耐磨耗性を要求される用途には向かないという問
題がある。その他、特開昭63−295786号や
実開平5−14196号等で、経芯糸にケブラー、テク
ノーラ、PEEK、アラミド、PPSなど耐高張力糸を
使用する提案もなされているが、性能とコストのバラン
スにおいて改善の余地があった。 【0006】また前記〜の従来技術については、寸
法安定性、使用中の伸びの抑制又は防止、機械的強度の
向上を目的として、芯糸を用いることは記載されてい
る。しかし、いれの従来技術にも、耐湿熱性を向上さ
せるために芯糸にポリプロピレンモノフィラメントを用
いることは記載されていない。 【0007】また、経糸にポリエステルモノフィラメン
トを用いたカンバスにおいて、芯糸にポリプロピレンモ
ノフィラメントを用いて耐湿熱性を向上させ、ポリエス
テルモノフィラメントが高湿熱下でフィブリル化し強度
低下をきたしても、ポリプロピレンモノフィラメントで
ドライヤーカンバスとしての形態保持を図るようにする
ことも記載されていない。 【0008】 【課題を解決するための手段】そこで本発明は、経糸に
ポリエステルモノフィラメントを用いて耐摩耗性と寸法
安定性を分担させる一方、直行する経糸としての芯糸に
ポリプロピレンモノフィラメントを用いて耐湿熱性を分
担させることにより前記課題を解決したものである。 【0009】すなわち、経糸のポリエステルモノフィラ
メントが高湿熱下でフィブリル化し強度低下をきたして
も、芯糸のポリプロピレンモノフィラメントでドライヤ
ーカンバスとしての形態保持が図られるようにしたもの
である。 【0010】 【発明の実施の形態】図1に示すような緯3重織組織の
ドライヤーカンバス10において、経糸11にポリエス
テルモノフィラメント糸を用い、直行経糸(芯糸)12
にポリプロピレンモノフィラメント糸を用いる。なお2
1は表層部緯糸、22は中層部緯糸、23は裏層部緯糸
である。 【0011】接紙面側(PS側)及び反接紙面側(BS
側)の経糸11に、高い耐摩性と寸法安定性を備えるポ
リエステルモノフィラメント糸を用い、接紙面側及び反
接紙面側に表出しない直行経糸(芯糸)12に、優れた
耐湿熱性を有するポリプロピレンモノフィラメントを使
用することによって、耐摩性と耐湿熱性があり、かつ耐
久性に優れた抄紙用ドライヤーカンバス10を得ること
ができる。 【0012】経糸11に用いるポリエステルモノフィラ
メント糸の直径は0.30mm〜0.60mmの範囲が
好ましく、0.30mmよりも小さいと耐摩性が低くな
り、0.60mmより大きいと表面の平滑性が損なわれ
るため、0.40〜0.50mmがより好ましい。 【0013】直行経糸(芯糸)12に用いるポリプロピ
レンモノフィラメント糸の直径は0.30mm〜0.6
0mmの範囲が好ましく、0.30mmより小さいとポ
リエステルモノフィラメント糸がフィビリル化したとき
の形態保持を図るのに充分でなく、0.60mmより大
きいとカンバスとしての柔軟性が損なわれるため、0.
40〜0.50mmがより好ましい。 【0014】 【実施例】次に、実施例により本発明を具体的に図面に
基づいて説明する。図2に示すような緯3重織組織のド
ライヤーカンバス10を製織した。経糸11は、経糸番
号1〜9の中の1〜8に対して直径0.46mmのポリ
エステルモノフィラメント糸(TM0.46mmφ)を
使用する。 【0015】また、経糸番号の直行経糸(芯糸)12
に対して直径0.50mmのポリプロピレンモノフィラ
メント糸(PM0.50mmφ)を使用する。なお、ポ
リプロピレンモノフィラメント糸の直行経糸としての使
用割合は、用途に応じて増減してよい。経糸全体の密度
は80.0本/2.54cmとする。 【0016】一方、表層部緯糸21及び裏層部緯糸23
には、直径0.50mmのポリエステルモノフィラメン
ト糸(TM0.50mmφ)を使用する。中層部緯糸2
2には、250デニールのポリエステルマルチフィラメ
ント糸4本を撚糸したものと、210デニールのナイロ
ンマルチフィラメント糸4本を撚糸したものを、さらに
4本撚糸して{図2中(T250D/4 + N210D/
4 )/4で表される。}、緯糸全体の密度は緯糸各層で
15.0本/2.54cmで製織した。製織後、ドライ
ヤーカンバス10をヒートセット加工した。得られた製
品の通気度は4,180cc/min/cm2 で、厚さは2.8m
mであった。 【0017】 【発明の効果】本発明によれば、接紙面側及び反接紙面
側にポリエステルモノフィラメント糸を用いたので耐摩
耗性及び寸法安定性が得られ、かつ、直行経糸の芯糸に
ポリプロピレンモノフィラメント糸を用いたので、高湿
熱下でポリエステルモノフィラメント糸がフィブリル化
しても、芯糸によって形態保持がなされ、その結果耐久
性に優れたドライヤーカンバスが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明のドライヤーカンバスの断面図。 【図2】本発明のドライヤーカンバスの織成図。 【符号の説明】 10 抄紙用ドライヤーカンバス 11 経糸 12 芯糸 21〜23 緯糸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭52−115702(JP,U) 実開 昭63−78098(JP,U) 「ドライヤーカンバス」大和紡績株式 会社、紙パ技協誌、紙パルプ技術協会、 平成7年10月1日、第49巻、第10号、 P、109−119 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D21F 7/08 D03D 1/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 経糸にポリエステルモノフィラメント糸
    を使用した抄紙用ドライヤーカンバスにおいて、直行経
    糸である芯糸にポリプロピレンモノフィラメント糸を用
    いたことを特徴とする抄紙用ドライヤーカンバスであっ
    て、該直行経糸である芯糸に断面形状が直径0.40〜
    0.50mmの円形のポリプロピレンモノフィラメント
    糸を用い、芯糸以外の経糸に断面形状が直径0.40〜
    0.50mmの円形のポリエステルモノフィラメント糸
    を用いたことを特徴とする抄紙用ドライヤーカンバス。
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Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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「ドライヤーカンバス」大和紡績株式会社、紙パ技協誌、紙パルプ技術協会、平成7年10月1日、第49巻、第10号、P、109−119

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