JP3458729B2 - 上澄水排水装置 - Google Patents
上澄水排水装置Info
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Description
り、特に駆動手段により昇降するトラフを備えた上澄水
排水装置に関する。
水中の汚泥を沈殿させてある程度清浄化した上澄水排水
装置が用いられている。図3は従来の上澄水排水装置で
ある。従来の上澄水排水装置には、汚水面上方に設置さ
れた上部スプロケット3と、当該上部スプロケット3に
対向配置された汚水中の下部スプロケット9とに、主務
チェーン4が巻き掛けてある。前記上部スプロケット3
には、駆動力を伝達する駆動源1が、伝動チェーン2を
介して連絡されている。これにより、上部スプロケット
3は駆動源1により回転駆動される。そして、主務チェ
ーン4は、前記上部スプロケット3により一体的に回転
駆動される。また、主務チェーン4の一部には、上澄水
を排水するトラフ5が設置されており、主務チェーン4
と一体的に昇降移動する。前記トラフ5底部には、屈曲
可能なリンク式排水管6が連結されている。前記リンク
式排水管6は、下端部にて固定排水管7と連結されてい
る。そして、固定排水管7には、汚水槽の外部にて流路
を開閉する排水弁8が設けられている。
力を伝達された上部スプロケット3は、トラフ5が設置
された側の主務チェーン4を降下させるように下部スプ
ロケット9と一体的に回転駆動する。トラフ5は主務チ
ェーン4と一体的に降下して、所定の位置まで降下す
る。そして汚水の上澄水をトラフ5に流入させる。トラ
フ5に流入した上澄水は、リンク式排水管6から固定排
水管7を通って排水処理される。そして、上澄水の排水
を一定時間行うと、固定排水管7の排水弁8を閉じて、
駆動源1を反転駆動させる。これにより上部スプロケッ
ト3の回転が反転し、これに伴ってトラフ5側の主務チ
ェーン4がトラフ5と一体的に上昇する。トラフ5を所
定の位置まで上昇させると、排水弁8を閉じて処理を終
了する。従来は以上のように上澄水の排水を行ってい
た。
は以下のような問題があった。上澄水の表面付近にはス
カムが浮遊しているため、上澄水排水を排水する際にス
カムが混入してしまうため、上澄水をそのまま排水する
ことができず、処理に不具合を有していた。また、従来
の上澄水排水装置は、上限位置と下限位置との間を機械
的に昇降するだけであるので、微調整は目視等の手作業
で行わねばならず、非常に手間がかかり、強く改善が望
まれていた。
し、水面を検知する手段を有して手間を低減し、水面の
スカムと上澄水とを分離させて排出することが可能な上
澄水排水装置を提供することにある。
に、本発明に係る上澄水排出装置は、スカムの混在する
上澄水面を上下に横断して昇降移動する駆動手段に設置
した、上澄水を排水するトラフを上澄水排出室とスカム
排出室とに分割し、それぞれの排出室に開閉可能な排出
経路を連絡させ、前記上澄水面に着水したことを検知さ
せる水面検知手段を前記トラフに連結し、当該水面検知
手段の検出信号により排出経路の開閉を選択的に行う制
御手段を有する構成とした。そして、前記上澄水排出室
の側壁を、前記スカム排出室の側壁よりも所定に高く構
成した。
横断して昇降移動する駆動手段に設置した、上澄水を排
水するトラフに排出経路を連絡させ、当該排出経路をス
カム排出経路と上澄水排出経路とに分岐させるととも
に、当該分岐箇所に切換手段を有し、前記上澄水面に着
水したことを検知させる水面検知手段を前記トラフに連
結し、当該水面検知手段の検出信号により切換手段の切
換を行う制御手段を有する構成とした。
上澄水面に向けて下降させ、上澄水面着水時に、水面を
検知させてトラフの位置を停止させるとともに、切換手
段によりスカム排出流路を開き、上澄水排出経路を閉じ
る。このとき、上澄水排出室の側壁をスカム排出室の側
壁よりも高く設定してあることにより、上澄水面に浮遊
するスカムはトラフのスカム排出室にのみ流入する。ス
カムが排出経路より排出された後に、切換手段によりス
カムの排出経路を閉じて、上澄水の排出経路を開いて、
排出経路の切換を行う。そして、上澄水をトラフの上澄
水排出室に流入させて排出する。上澄水の排出が終了し
た後は、駆動手段によりトラフを上昇させて、排出経路
を閉じて工程が終了する。
に従って詳細に説明する。図1は本発明の実施形態にお
ける上澄水排水装置20の説明図である。また、図2は
本実施形態におけるトラフ32と水面検出手段52の説
明図である。本実施形態は、汚水処理槽23aに流入し
た汚水23bを保持して、汚泥の沈殿により汚水23b
上部に上澄水23dを生成させ、上澄水面23eに浮遊
するスカム23cを除去して前記上澄水23dを排水す
る場合について説明する。
2は、上澄水面23e上方に配置され、装架された駆動
チェーン26を介して、当該上部スプロケット22と汚
水23b中に対向配置された下部スプロケット24と一
体的に回転駆動可能となっている。前記上部スプロケッ
ト22は、伝動チェーン30を介して駆動力を伝達する
駆動源28と連結されている。そして前記駆動源28は
反転駆動可能となっているため、駆動手段である駆動チ
ェーン26は、駆動源28の駆動力を伝達されて反転可
能に回転駆動される。
23cや上澄水23dを排出するトラフ32が一体的に
設置されている。本実施形態において特徴的なことの一
つは、図2に示したように、トラフ32内に仕切り壁体
34を設けて、上澄水排出室36とスカム排出室38と
に分離させたことである。そして、後述するスカム23
c排出時にスカム23cが上澄水排出室36に流入する
のを防止するために、前記上澄水排出室36の側壁は、
前記スカム排出室38の側壁よりも所定に高く設定して
いる。また、それぞれの排出室の底面には、独立した排
出経路を連絡させている。
底面には、上澄水23dを排出するリンク式上澄水排出
管40が連結してある。前記リンク式上澄水排出管40
は屈曲可能で、前記トラフ32の上澄水排出室36に連
結した上端部は、トラフ32の昇降に伴って一体的に屈
曲する。前記リンク式上澄水排出管40の下端部は、外
部より汚水処理槽32a下部に突き出し配置された固定
式上澄水排出管44に接続されている。前記固定式上澄
水排出管44には、汚水処理槽32aの外部にて上澄水
排出弁48が設置されている。前記上澄水排出弁48に
おいて流路の開閉を行わせることができる。そして、ス
カム排出室38底面にも同様に、屈曲可能なリンク式ス
カム排出管42が設置され、スカム排出弁50を有した
固定式スカム排出管46に連絡している。そして、上澄
水排出弁48とスカム排出弁50とは、それぞれ後述す
る制御手段であるコントローラ62に接続され、当該コ
ントローラ62により開閉の制御が行われる。
フ32が汚水面の高さに達したことを検知する水面検知
手段52を設け、当該水面検知手段52により排出経路
の開閉を行わせるようにしたことである。水面検知手段
52は、図2に示すように上下方向に延在するブラケッ
ト53を介してトラフ32の側面に設けられている。前
記ブラケット53の上端部には、トラフ32側に突出配
置されたベース55が接続してある。前記ベース55の
トラフ32側端部には、近接スイッチ60が固設してあ
り、他端部にはストライカ54の中心部を揺動可能に支
持する支持部56が設置してある。前記ストライカ54
のトラフ32側端部には、上記した近接スイッチ60が
対向配置してあり、他端部にはフロート58が吊り下げ
支持され、ストライカ54と一体的に回動可能となって
いる。前記近接スイッチ60は、上澄水排出弁48やス
カム排出弁50の開閉を制御する制御手段であるコント
ローラ62に連絡し、当該コントローラ62に検出信号
を送るようにしている。
上澄水排水装置20の作用は以下のようになる。汚水処
理槽23a内の汚水23bは、ある程度の時間が経過す
ると、汚泥が下に沈殿し、汚水23bの上部が上澄水2
3dとなる。このとき、上澄水排出装置20の駆動源2
8により、伝動チェーン30を介して、上部スプロケッ
ト22に駆動力を伝達する。前記上部スプロケット22
は、下部スプロケット24と一体的に回転し、駆動チェ
ーン26のトラフ32取り付け側を矢印37のように降
下させる。トラフ32は、駆動チェーン26と一体的に
上澄水面23eに向かって矢印37のように降下する。
なお、トラフ32底部に設置したリンク式上澄水排出管
40とリンク式スカム排出管42とは、それぞれトラフ
32とともに矢印37のように屈曲降下する。前記トラ
フ32が下降して、トラフ32のスカム排出室38にス
カム23cが流入する位置に達すると、水面検知手段5
2が以下のように作動する。
る位置に達すると、水面検知手段52のフロート58
は、下部が上澄水23dに着水することにより、浮力を
受けて矢印59のように上澄水面23e付近に回動す
る。それとともに、フロート58を一体的に支持してい
るストライカ54の端部が矢印59のように回動し、ス
トライカ54の反対側の端部が矢印61のように下降す
る。これにより、近接スイッチ60が作動して、排出流
路の制御を行う。すなわち、近接スイッチ60の信号を
受けたコントローラ62により、スカム排出弁50を開
にしてスカム排出流路を開放し、上澄水排出弁48を閉
にして上澄水の流路を遮断する。スカム排出室38に流
入したスカム23cは、スカム排出室38底部より、リ
ンク式スカム排出管42を介して、固定式スカム排出管
46に流入して、外部を放出処理される。なおこのスカ
ム排出室38へのスカム23c流入時には、上澄水排出
室36内にスカム23cは流入しない。これは、上記し
たように上澄水排出室36の壁面の高さが、スカム排出
室38の壁面より高くしてあるためである。
トローラ62によりスカム排出弁50を閉じるとともに
上澄水排出弁48を開いて排出流路の切換を行う。そし
て、トラフ32の上澄水排出室36に上澄水23dが流
入する位置まで、トラフ32をさらに降下させる。これ
により上澄水23dは、上澄水排出室36に流入して、
リンク式上澄水排出管40から固定式上澄水排出管44
を通って、外部に放流処理される。
後、駆動源28の駆動力を反転させて、上部スプロケッ
ト22の回転を逆転させる。そして、駆動チェーン26
のトラフ32取り付け側を矢印39のようにトラフ32
とともに上昇させて上澄水面23eより上方まで引き上
げて、一連の処理を終了する。
である。本実施形態においては、トラフ5に連絡した固
定排水管7を途中で分岐させてスカム排出管66aと上
澄水排出管66bとし、分岐箇所において排出経路の切
換を行う切換弁64を設けている。また、トラフ5には
水面検知手段52が設けてあり、当該水面検知手段52
と接続した制御手段であるコントローラ62に検出信号
を送る。前記コントローラ62は前記切換弁64に接続
され、前記検出信号により切換手段である切換弁64に
て排出経路の切換を行う。これにより、前実施形態とほ
ぼ同様に、スカムと上澄水とを分離させて排水処理を行
わせることができる。
トと近接スイッチとにより水面を検知する方法につき説
明したが、水位計の信号や超音波センサ、または静電容
量の変化などにより水面を検知させ、トラフの昇降距離
を制御する形式としてもよい。
澄水排水装置は、上澄水排水時にスカムが混入するおそ
れを低減させて上澄水排水処理を行うことができる。
明図である。
段の説明図である。
の説明図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 スカムの混在する上澄水面を上下に横断
して昇降移動する駆動手段に設置した、上澄水を排水す
るトラフを上澄水排出室とスカム排出室とに分割し、そ
れぞれの排出室に開閉可能な排出経路を連絡させ、前記
上澄水面に着水したことを検知させる水面検知手段を前
記トラフに連結し、当該水面検知手段の検出信号により
排出経路の開閉を選択的に行う制御手段を有することを
特徴とする上澄水排水装置。 - 【請求項2】 前記上澄水排出室の側壁を、前記スカム
排出室の側壁よりも所定に高くしたことを特徴とする請
求項1に記載の上澄水排水装置。 - 【請求項3】 スカムの混在する上澄水面を上下に横断
して昇降移動する駆動手段に設置した、上澄水を排水す
るトラフに排出経路を連絡させ、当該排出経路をスカム
排出経路と上澄水排出経路とに分岐させるとともに、当
該分岐箇所に切換手段を有し、前記上澄水面に着水した
ことを検知させる水面検知手段を前記トラフに連結し、
当該水面検知手段の検出信号により切換手段の切換を行
う制御手段を有することを特徴とする上澄水排水装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP31850298A JP3458729B2 (ja) | 1998-11-10 | 1998-11-10 | 上澄水排水装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP31850298A JP3458729B2 (ja) | 1998-11-10 | 1998-11-10 | 上澄水排水装置 |
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JP2000140511A JP2000140511A (ja) | 2000-05-23 |
JP3458729B2 true JP3458729B2 (ja) | 2003-10-20 |
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ID=18099848
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31850298A Expired - Fee Related JP3458729B2 (ja) | 1998-11-10 | 1998-11-10 | 上澄水排水装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3458729B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
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JP4510261B2 (ja) * | 2000-10-02 | 2010-07-21 | 株式会社西原環境テクノロジー | 回分式水処理装置 |
KR101484939B1 (ko) | 2013-12-31 | 2015-01-22 | 양병준 | 부력형 건축물용 오폐수관의 다관절형 절첩전개장치 |
-
1998
- 1998-11-10 JP JP31850298A patent/JP3458729B2/ja not_active Expired - Fee Related
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