JP3458704B2 - 曲面生成方法 - Google Patents

曲面生成方法

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JP3458704B2 JP09938598A JP9938598A JP3458704B2 JP 3458704 B2 JP3458704 B2 JP 3458704B2 JP 09938598 A JP09938598 A JP 09938598A JP 9938598 A JP9938598 A JP 9938598A JP 3458704 B2 JP3458704 B2 JP 3458704B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は曲面生成方法に係
り、特に、多数の3次元位置を表す3次元データを用い
てコンピュータ上で3次元曲面を生成する方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の外形状をCAD装置などで設計
する手法として、予めクレイモデルなどのモデルを製作
し、そのモデルの表面形状を3次元測定機などで測定し
て、その測定データに基づいてコンピュータ上で表面形
状(3次元曲面)を生成することが考えられているが、
測定データには誤差が含まれるため、その測定データか
らそのまま滑らかな表面形状を生成することは困難で、
最小自乗法やエネルギー関数最小法等により平滑化を行
って表面形状を生成しているのが普通である。
【0003】上記最小自乗法は、表面各部の多数の測定
点データをPi 、表面を複数のパッチに分割したパッチ
毎の曲面式をS(u,v)とした時、Σi {Pi −S
(u,v)}2 が最小になるようにS(u,v)を決定
するものである。また、エネルギー関数最小法は、測定
点データをPi 、パッチ毎の曲面式をS(u,v)とし
た時、例えば次式(1) に従って求められるVが最小にな
るようにS(u,v)を決定する。ここで、Σi (1/2)
i i 2 はバネエネルギーで、ki はバネ係数、xi
は変位であり、(1/2) EI∫κ2 dsは歪エネルギー
で、Eはヤング率、Iは断面2次モーメント、κは曲
率、dsは線素である。 V=Σi (1/2) ki i 2 +(1/2) EI∫κ2 ds ・・・(1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の方法では、パッチ毎の曲面式が一義的に決定
されるため、必ずしも所望通りの表面形状が得られない
という問題があった。また、パッチ間の接線連続性や曲
率連続性を保つための修正作業が必要であるが、曲面が
歪んだり元形状から大きく外れたりするなど、必ずしも
容易ではなかった。
【0005】本発明は、以上の事情を背景として為され
たもので、その目的とするところは、多数の3次元位置
を表す3次元データに基づいて滑らかな3次元曲面をコ
ンピュータ上で簡単に生成できるようにすることにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、第1発明は、中央演算処理装置、表示装置、およ
び入力装置を備えているコンピュータを用いて、多数の
3次元位置をそれぞれ3つの位置データで表す多数の3
次元データに基づいて3次元曲面をそのコンピュータ上
で生成する方法であって、(a) 前記3次元データの3つ
の位置データのうちの2つをニューラル・ネットワーク
の入力値として入力するとともに、その3つの位置デー
タのうちの残りの1つを教師信号として入力し、そのニ
ューラル・ネットワークの出力値とその教師信号との誤
差が徐々に小さくなるように、前記多数の3次元データ
を用いて前記中央演算処理装置によるニューラル・ネッ
トワークの学習機能で繰り返し学習させる学習工程と、
(b) 前記ニューラル・ネットワークの学習状態を、前記
入力装置による作業者の入力操作で任意に設定する学習
状態設定工程と、(c) その設定された学習状態まで前記
学習工程で学習させられた前記ニューラル・ネットワー
クを曲面式として用いて、2つの入力値および1つの出
力値で表される3次元位置の集合から成る3次元曲面を
前記中央演算処理装置により生成し、前記表示装置に表
示する曲面生成工程と、を有し、(d)その表示装置に表
示された3次元曲面に基づいて、所望する平滑化状態の
3次元曲面が得られたか否かが前記入力装置による作業
者の入力操作に従って判断され、所望する3次元曲面が
得られなかった場合は、前記学習状態設定工程における
学習状態の設定がその入力装置による作業者の入力操作
で適宜変更されて、前記中央演算処理装置による前記学
習工程および前記曲面生成工程を繰り返すことを特徴と
する。
【0007】第2発明は、実質的に第1発明の一実施態
様に相当するもので、中央演算処理装置、表示装置、お
よび入力装置を備えているコンピュータを用いて、所定
の実体の表面を構成する3次元曲面をそのコンピュータ
上で生成する方法であって、(a) 前記実体の曲面上の多
数のサンプリング点の3次元位置を3次元測定機により
測定し、各サンプリング点の3次元位置をそれぞれ3つ
の位置データで表す多数の3次元データを前記中央演算
処理装置によりその3次元測定機から取得する3次元デ
ータ取得工程と、(b) その3次元データの3つの位置デ
ータのうちの2つをニューラル・ネットワークの入力値
として入力するとともに、その3つの位置データのうち
の残りの1つを教師信号として入力し、そのニューラル
・ネットワークの出力値とその教師信号との誤差が徐々
に小さくなるように、前記多数の3次元データを用いて
前記中央演算処理装置によるニューラル・ネットワーク
の学習機能で繰り返し学習させる学習工程と、(c) 前記
ニューラル・ネットワークの学習状態を、前記入力装置
による作業者の入力操作で任意に設定する学習状態設定
工程と、(d) その設定された学習状態まで前記学習工程
で学習させられた前記ニューラル・ネットワークを曲面
式として用いて、2つの入力値および1つの出力値で表
される3次元位置の集合から成る3次元曲面を前記中央
演算処理装置により生成し、前記表示装置に表示する曲
面生成工程と、を有し、(e) その表示装置に表示された
3次元曲面に基づいて、所望する平滑化状態の3次元曲
面が得られたか否かが前記入力装置による作業者の入力
操作に従って判断され、所望する3次元曲面が得られな
かった場合は、前記学習状態設定工程における学習状態
の設定がその入力装置による作業者の入力操作で適宜変
更されて、前記中央演算処理装置による前記学習工程
よび前記曲面生成工程を繰り返すことを特徴とする。
【0008】
【発明の効果】すなわち、3次元データの3つの位置デ
ータのうちの2つをニューラル・ネットワークの入力値
として入力するとともに、残りの1つを教師信号として
入力して学習させれば、出力値が徐々に教師信号に近づ
き、多数の3次元データを平滑化した状態の出力値が得
られるようになる。また、所定の学習状態のニューラル
・ネットワークは、所定の平滑化状態の3次元曲面の曲
面式として機能し、2つの入力値として任意の値を入力
すれば、3次元曲面の所定の3次元位置を表す残りの1
つの値が出力値として得られ、入力値を種々変更して出
力値を求めることにより3次元位置の集合から成る3次
元曲面が生成される。そして、その3次元曲面が画像表
示されることにより、所望する平滑化状態か否かを容易
に確認することができ、必要に応じて学習状態設定工程
における学習状態(学習回数など)の設定を適宜変更し
て学習工程を繰り返すことにより、所望する平滑化状態
の3次元曲面が得られる。
【0009】図8は、このようなニューラル・ネットワ
ークの学習処理を模式的に説明する図で、学習回数が増
えるに従って出力Oは教師信号STに近づき、最終的に
は(c) に示すように総ての教師信号STを通るようにな
るが、(b) に示すように所定の学習段階で学習を終了す
ることにより、滑らかに変化する所望する出力Oが得ら
れる。
【0010】このように、本発明の曲面生成方法によれ
ば、ニューラル・ネットワークの学習状態(学習回数な
ど)を適当に設定することにより、所望する平滑化状態
の3次元曲面が簡単に得られるようになる。また、従来
のように細かなパッチに分割する必要がなく、比較的大
きな範囲を処理できるため、接線連続性や曲率連続性を
保つための面倒な修正作業が不要、若しくは低減され
る。
【0011】また、第2発明では、所定の実体の3次元
曲面を簡単にコンピュータ上で生成できるため、例えば
所望する表面形状(3次元曲面)のモデルを製作するこ
とにより、その表面形状をコンピュータ上で簡単に生成
できるようになり、表面形状の設計等が簡略化される。
【0012】
【発明の実施の形態】ここで、ニューラル・ネットワー
クとしては、階層型のフィードフォワード型が好適に用
いられるが、階層型のフィードバック型、層内結合型等
を採用することもできるし、相互結合型のニューラル・
ネットワークを用いることも可能である。学習法として
は、出力値と教師信号との誤差を徐々に略零に収束させ
る種々の学習法を用いることが可能で、ネットワークの
型に応じて誤差逆伝播法、二乗誤差最小化学習法、確率
的降下法、相関学習法、直交学習法などが好適に用いら
れる。ファジー推論やカオス理論を用いて学習を行わせ
ることも提案されている。
【0013】本発明は、自動車の外形状をCAD装置な
どで設計する際に、予めクレイモデルなどのモデルを製
作し、そのモデルの表面の各部の3次元位置を3次元測
定機などにより測定して3次元曲面(表面形状)をコン
ピュータ上で生成する場合に好適に適用されるが、他の
種々の対象物(実体)の表面形状から3次元曲面を生成
する場合にも適用されるし、実際に存在しない対象物で
あっても、例えば任意に設定された多数の3次元位置を
略含む滑らかな3次元曲面を生成する場合等にも適用さ
れ得る。
【0014】3次元データ取得工程では、接触式、非接
触式等の3次元測定機が好適に用いられる。3次元デー
タとしては3軸直交座標が好適に用いられるが、極座標
や円筒座標などの他の座標系を用いることも可能であ
る。
【0015】3軸直交座標を用いる場合、(a) 前記3次
元データ取得工程では、前記実体の表面(曲面)がxy
平面を基本としてz軸方向に滑らかに凹凸変化する位置
関係で3次元データを取得し、(b) 前記学習工程では、
前記入力値としてx軸位置データおよびy軸位置データ
を入力し、前記教師信号としてz軸位置データを入力す
るようにすることが望ましい。この場合のxy平面は、
3軸直交座標の任意の2軸で表される平面であって、必
ずしも水平面を意味するものではなく、実体との相対関
係において任意に定められ、表面の法線方向と略平行な
方向をz軸方向とすれば良い。
【0016】曲面生成工程で3次元曲面を表示する表示
装置は、CRTや液晶パネル等の画像表示器であっても
良いし、紙に印刷するプリンタなどでも良い。この3次
元曲面は、少なくとも元の3次元データよりも多い数の
3次元位置で曲面を表示するものであれば良いが、それ
等の3次元位置を滑らかに結んだ多数の曲線で表示する
こともできる。また、3軸直交座標により3次元で立体
表示することが望ましいが、例えば複数のx座標位置で
破断した複数のy−z2次元形状で表示するものでも良
い。
【0017】また、本発明方法は、好適には、前記ニュ
ーラル・ネットワークの学習状態を任意に設定する学習
状態設定工程を有し、前記学習工程では、該学習状態設
定工程で設定された学習状態まで学習を行うように構成
される。学習状態の設定は、例えば総ての3次元データ
に関する学習を1サイクルとして、その学習回数で設定
できるが、ニューラル・ネットワークの出力値と教師信
号との誤差の大きさなどで学習状態を設定することも可
能である。
【0018】また、本発明方法に従って所定の実体の表
面を構成する滑らかな3次元曲面をコンピュータ上で生
成する曲面生成システムとしては、例えば(a) 前記実体
の曲面上の多数のサンプリング点の3次元位置を測定
し、各サンプリング点の3次元位置をそれぞれ3つの位
置データで表す多数の3次元データを取得する3次元デ
ータ取得手段と、(b) その3次元データの3つの位置デ
ータのうちの2つをニューラル・ネットワークの入力値
として入力するとともに、その3つの位置データのうち
の残りの1つを教師信号として入力し、そのニューラル
・ネットワークの出力値とその教師信号との誤差が徐々
に小さくなるように、前記多数の3次元データを用いて
繰り返し学習させる学習手段と、(c) 前記ニューラル・
ネットワークの学習状態を任意に設定する学習状態設定
手段と、(d) その設定された学習状態まで前記学習手段
によって学習させられた前記ニューラル・ネットワーク
を曲面式として用いて、2つの入力値および1つの出力
値で表される3次元位置の集合から成る3次元曲面を生
成し、表示装置に表示する曲面生成手段とを有して構成
される。
【0019】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ
詳細に説明する。図1は、本発明方法に従って3次元曲
面を生成する曲面生成システムとしての機能を有する製
作設計支援システム10の基本構成を説明するブロック
線図で、自動車の車体の形状設計を行う際に使用される
ものであり、オンラインで接続されたコンピュータ装置
12と外部記憶装置14とを備えており、外部記憶装置
14にはコンピュータ装置12の他にも多数のコンピュ
ータが接続されている。コンピュータ装置12はマイク
ロコンピュータで、データバスラインで接続されたCP
U等の中央演算処理装置16およびRAMやROM等の
主記憶装置18を備えており、中央演算処理装置16
は、主記憶装置18に予め記憶されたプログラムに従っ
て種々の演算処理を行い、CAD機能やニューラル・ネ
ットワーク機能、曲面生成機能などを実行するようにな
っている。このコンピュータ装置12はネットワークの
端末機で、設計されたCADデータなどは外部記憶装置
14に記憶され、他のコンピュータ装置などで使用され
得るようになっている。中央演算処理装置16にはま
た、作業者(CAD設計者)に作業内容を指示したり所
定の作業段階の曲面形状などを画像表示するCRT、液
晶パネル等の表示装置20、作業者が入力操作を行う入
力装置としてのキーボード22、ダイアル24、タブレ
ット26等が接続されているとともに、クレイモデル等
のモデルの3次元データを取り込むために必要に応じて
接触式或いは非接触式の3次元測定機30が接続され
る。また、ネットワークコントローラ28は、ワークス
テーションや工作機械などと接続されてファイルの転送
などのデータ出力を制御するためのものである。
【0020】図2は、中央演算処理装置16によって実
行されるニューラル・ネットワーク機能を利用して、ク
レイモデル等のモデルの表面形状(3次元曲面)をコン
ピュータ上で生成する一連の信号処理内容を説明するフ
ローチャートである。図2のステップS1では、図3に
示すように予め粘土などで製作された自動車の車体等の
モデル32の所定部分の表面34の各部の3次元位置を
3次元測定機30により測定し、その3次元位置を表す
3次元データを読み込む。3次元測定機30は、3軸直
交座標のx軸位置データ、y軸位置データ、およびz軸
位置データの3つの位置データで3次元位置を測定する
もので、モデル32の表面34がxy平面を基本として
z軸方向に滑らかに凹凸変化する位置関係で測定を行
う。測定点すなわちサンプリング点は、予めxy平面上
に一定の間隔で定められても良いが、ここでは作業者に
よって任意に設定されるようになっており、例えば図4
に示すようにx1〜x5の5本のx座標上においてy軸
方向に等間隔で5つの点が定められ、計25個の3次元
データDi (xi ,yi ,zi )(i=1〜25)が取
得される。ステップS1は3次元データ取得工程で、モ
デル32は所定の実体に相当する。また、中央演算処理
装置16による一連の信号処理のうちステップS1を実
行する部分および3次元測定機30は3次元データ取得
手段として機能している。なお、3次元データDi の数
や間隔は適宜定められる。
【0021】上記3次元データDi には測定誤差などが
含まれるため、その総ての3次元位置を含むように滑ら
かな3次元曲面を生成することは困難であり、ステップ
S2以下では、ニューラル・ネットワークの学習機能を
利用して、3次元データDiの誤差を吸収するように平
滑化を行う。ニューラル・ネットワークには種々のタイ
プがあるが、本実施例では図5に示すように入力層、中
間層、および出力層から成る階層型のフィードフォワー
ド型ニューラル・ネットワークが用いられ、入力層には
2つの入力ユニットUS1、US2が設けられているととも
に出力層には1つの出力ユニットUR が設けられている
一方、中間層の各層(本実施例では4層)にはそれぞれ
所定数のユニットUA1〜UAnが設けられている。中間層
の各ユニットUA1〜UAnには、それぞれ前の層の各ユニ
ットの出力値にそれぞれ所定の結合係数Wを掛算して重
み付けされた値が入力され、それ等を総て加算した加算
値に基づいてシグモイド関数等の所定の伝達関数(入出
力関数)から出力値を求め、次層の各ユニットUA1〜U
Anまたは出力ユニットUR へ出力する。出力ユニットU
R も同様の処理を行って出力するが、本実施例では、2
つの入力ユニットU S1およびUS2にそれぞれ前記3次元
データDi のうちのx軸位置データxi 、y軸位置デー
タyi を入力して演算処理を行わせるとともに、z軸位
置データziを教師信号として入力することにより、出
力ユニットUR の出力値Oi とz軸位置データzi との
誤差が徐々に小さくなるように、誤差逆伝播法(バック
プロパゲーション法)による学習が行われる。
【0022】上記学習は、出力値Oi とz軸位置データ
i との誤差がネットワークを構成する総てのユニット
および結合から生じているとみなし、誤差を入力層側へ
逆上って伝播させることにより、その誤差が小さくなる
ようにそれぞれの重み、すなわち結合係数Wを調整する
ものである。図6の(a) 〜(d) は、学習による出力値O
i の変化の一例を示す図で、何れも「●」は教師信号
(3次元データDi )で、「+」は出力値Oi に相当
し、25個の3次元データDi による学習を1サイクル
として、それを(a) は100回、(b) は200回、(c)
は1000回、(d)は60000回行った場合の学習結
果であり、出力値「+」が徐々に教師信号「●」に近づ
いていくことにより、所定の平滑化状態の出力値が得ら
れるようになる。図では、各x座標x1〜x5毎にy軸
位置とz軸位置との二次元座標で示されており、出力値
「+」は、3次元データDi が表す各点に拘束されるこ
となく、全体として連続した滑らかな曲線(3次元的に
は曲面)を形成するように学習が行われる。
【0023】また、図7の(a) 、(b) の点線は、それぞ
れ学習回数が200回、60000回の状態のニューラ
ル・ネットワークを3次元曲面の曲面式として用い、2
つの入力値xi 、yi としてx−y座標の任意の値を入
力することにより、出力値O i をz軸座標値として求
め、入力値を種々変更して出力値を求めることにより得
られた多数の3次元位置から成る3次元曲面を、多数の
曲線で示した図で、実線の交点は3次元データDi に相
当する。なお、前記図6の出力値「+」は、3次元デー
タDi 以外のy軸座標位置にも示されているが、これも
ニューラル・ネットワークを曲面式としてそれ等のy軸
座標値について演算処理を行って得られた出力値(z軸
座標値)である。
【0024】図2に戻って、ステップS2では、キーボ
ード22などによる作業者の入力操作で学習回数が任意
に設定される。このステップS2は学習状態設定工程
で、中央演算処理装置16による一連の信号処理のうち
ステップS2を実行する部分およびキーボード22等の
入力装置は学習状態設定手段として機能している。
【0025】ステップS3では、前記ニューラル・ネッ
トワークの学習機能により、25個の3次元データDi
を用いて学習を行い、ステップS4では学習回数がステ
ップS2の設定回数に達したか否かを判断する。設定回
数に達するまではステップS3の学習を繰り返すが、設
定回数に達するとステップS5を実行し、その状態のニ
ューラル・ネットワークを3次元曲面の曲面式として用
いて3次元曲面を生成し、表示装置20に画像表示す
る。ステップS3は学習工程で、ステップS5は曲面生
成工程であり、中央演算処理装置16による一連の信号
処理のうちステップS3を実行する部分は学習手段とし
て機能しており、ステップS5を実行する部分は曲面生
成手段として機能している。
【0026】ステップS5の3次元曲面の表示は、前記
図6に示すように複数のx座標位置x1〜x5における
y−zの2次元座標で表示することもできるが、図7に
示すように3軸直交座標により多数の曲線などで立体表
示することが望ましい。そして、ステップS6では、ス
テップS5で画像表示された3次元曲面に基づいて、所
望する平滑化状態の3次元曲面が得られたか否かが、キ
ーボード22などによる作業者の入力操作に従って判断
され、所望する3次元曲面が得られなかった場合はステ
ップS2以下を繰り返す。その場合の学習は、前記結合
係数Wを初期値に戻すとともに学習の設定回数を変更
(増減)して最初から学習をやり直すようにしても良い
が、前回の学習に引き続いて学習回数を増加させるだけ
でも良い。
【0027】このように、本実施例では、ニューラル・
ネットワークの学習回数を適当に設定することにより、
所望する平滑化状態の3次元曲面が簡単に得られる。ま
た、従来のように細かなパッチに分割する必要がなく、
比較的大きな範囲を処理できるため、接線連続性や曲率
連続性を保つための面倒な修正作業が不要、若しくは低
減される。
【0028】また、所望する表面形状(3次元曲面)の
モデル32を製作することにより、その表面形状をコン
ピュータ上で簡単に生成できるため、自動車の車体の形
状設計が簡略化される。
【0029】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、これはあくまでも一実施形態であり、
本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加
えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法に従って3次元曲面を生成する機能
を有する製作設計支援システムの基本構成を説明するブ
ロック線図である。
【図2】図1の実施例の作動を説明するフローチャート
である。
【図3】図2のステップS1で3次元データを読み込む
際のモデルの一例を示す図である。
【図4】図3のモデルの3次元データD1 〜D25を具体
的に示す図である。
【図5】図1のシステムが備えているニューラル・ネッ
トワーク機能の一例を説明する図である。
【図6】図2のステップS3の学習に伴う出力値「+」
の変化を具体的に示す図である。
【図7】図2のステップS5で生成される3次元曲面の
具体例を説明する図である。
【図8】ニューラル・ネットワークの学習による出力変
化の一例を模式的に説明する図である。
【符号の説明】
12:コンピュータ装置 16:中央演算処理装置 20:表示装置22:キーボード(入力装置) 24:ダイヤル(入力装置) 26:タブレット(入力装置) 30:3次元測定機 32:モデル(実体) 34:表面 D1 〜D25:3次元データ ステップS1:3次元データ取得工程 ステップS2:学習状態設定工程 ステップS3:学習工程 ステップS5:曲面生成工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 1/00 G06F 11/00 - 17/50 G06F 17/50 G06F 15/18 G06N 1/00 - 7/08 JICSTファイル(JOIS)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央演算処理装置、表示装置、および入
    力装置を備えているコンピュータを用いて、多数の3次
    元位置をそれぞれ3つの位置データで表す多数の3次元
    データに基づいて3次元曲面をコンピュータ上で生成
    する方法であって、 前記3次元データの3つの位置データのうちの2つをニ
    ューラル・ネットワークの入力値として入力するととも
    に、該3つの位置データのうちの残りの1つを教師信号
    として入力し、該ニューラル・ネットワークの出力値と
    該教師信号との誤差が徐々に小さくなるように、前記多
    数の3次元データを用いて前記中央演算処理装置による
    該ニューラル・ネットワークの学習機能で繰り返し学習
    させる学習工程と、 前記ニューラル・ネットワークの学習状態を、前記入力
    装置による作業者の入力操作で任意に設定する学習状態
    設定工程と、 該設定された学習状態まで前記学習工程で学習させられ
    た前記ニューラル・ネットワークを曲面式として用い
    て、2つの入力値および1つの出力値で表される3次元
    位置の集合から成る3次元曲面を前記中央演算処理装置
    により生成し、前記表示装置に表示する曲面生成工程
    と、 を有し、該表示装置に表示された3次元曲面に基づい
    て、所望する平滑化状態の3次元曲面が得られたか否か
    が前記入力装置による作業者の入力操作に従って判断さ
    れ、所望する3次元曲面が得られなかった場合は、前記
    学習状態設定工程における学習状態の設定が該入力装置
    による作業者の入力操作で適宜変更されて、前記中央演
    算処理装置による前記学習工程および前記曲面生成工程
    を繰り返すことを特徴とする曲面生成方法。
  2. 【請求項2】 中央演算処理装置、表示装置、および入
    力装置を備えているコンピュータを用いて、所定の実体
    の表面を構成する3次元曲面をコンピュータ上で生成
    する方法であって、 前記実体の曲面上の多数のサンプリング点の3次元位置
    3次元測定機により測定し、各サンプリング点の3次
    元位置をそれぞれ3つの位置データで表す多数の3次元
    データを前記中央演算処理装置により該3次元測定機か
    取得する3次元データ取得工程と、 該3次元データの3つの位置データのうちの2つをニュ
    ーラル・ネットワークの入力値として入力するととも
    に、該3つの位置データのうちの残りの1つを教師信号
    として入力し、該ニューラル・ネットワークの出力値と
    該教師信号との誤差が徐々に小さくなるように、前記多
    数の3次元データを用いて前記中央演算処理装置による
    該ニューラル・ネットワークの学習機能で繰り返し学習
    させる学習工程と、 前記ニューラル・ネットワークの学習状態を、前記入力
    装置による作業者の入力操作で任意に設定する学習状態
    設定工程と、 該設定された学習状態まで前記学習工程で学習させられ
    た前記ニューラル・ネットワークを曲面式として用い
    て、2つの入力値および1つの出力値で表される3次元
    位置の集合から成る3次元曲面を前記中央演算処理装置
    により生成し、前記表示装置に表示する曲面生成工程
    と、 を有し、該表示装置に表示された3次元曲面に基づい
    て、所望する平滑化状態の3次元曲面が得られたか否か
    が前記入力装置による作業者の入力操作に従って判断さ
    れ、所望する3次元曲面が得られなかった場合は、前記
    学習状態設定工程における学習状態の設定が該入力装置
    による作業者の入力操作で適宜変更されて、前記中央演
    算処理装置による前記学習工程および前記曲面生成工程
    を繰り返すことを特徴とする曲面生成方法。
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