JP3457537B2 - 磁気共鳴映像装置 - Google Patents
磁気共鳴映像装置Info
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- JP3457537B2 JP3457537B2 JP18512698A JP18512698A JP3457537B2 JP 3457537 B2 JP3457537 B2 JP 3457537B2 JP 18512698 A JP18512698 A JP 18512698A JP 18512698 A JP18512698 A JP 18512698A JP 3457537 B2 JP3457537 B2 JP 3457537B2
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Description
の任意の領域を容易に画像化できる磁気共鳴映像装置に
関する。
ように、固有の磁気モーメントを持つ核の集団が一様な
青磁場中に置かれたときに、特定の周波数で回転する高
周波磁場のエネルギーを共鳴的に吸収する現象を利用し
て、物質の化学的及び物理的な微視的情報を映像化した
り、あるいは化学シフトスペクトルを観測する装置であ
る。
波シールド室に、非シールドの操作室が併設されてお
り、操作者はこの操作室内に居て必要な操作をコンソー
ルを介して行うようになっている。撮像部位の変更は、
基本的にはパルスシーケンスの修正により対応できる
が、場合によっては被検体の載る寝台を磁石中から引き
出し、高周波磁場パルスを印加したり磁気共鳴信号を検
出する高周波コイルを新たに取り付けるか移動するかし
て再度挿入、という手順が必要であり、予め撮像部位・
方向が決まっていない場合には、操作者は電波シールド
室と操作室との間を何度も往復する必要があり、非常に
煩雑となる。
の被検体に自由にアクセスできるオープンタイプの磁石
を持つ装置が多数販売されており、高齢者や子供、閉所
恐怖症などを持つ被検体も安心して撮像できるようにな
った。また、術中のMRI画像撮像を行う“インターベ
ンショナルMRI”の研究も海外を中心にさかんに進め
られている。このような状況に置いて、さらに、操作者
が寝台の側で被検体に寄り添いながら容易に関心部位の
撮像ができる、つまり撮像面を画像を観ながら簡単に変
えられるような装置が望まれるが、上記のように現状の
操作性では非常に不便である。
できる装置として超音波診断装置があるが、病変鑑別能
や骨などの影響という観点で見た場合、磁気共鳴映像装
置の診断能がより優れていることは既に認められてい
る。実時間性では超音波診断に劣るともいわれてきた
が、超高速撮像技術の進展により、実時間での画像化も
可能となってきている。しかし、操作者が被検体の側に
寄り添って撮像面を画像を観ながら簡単に変えるような
ことは従来の磁気共鳴映像装置では不可能であった。
共鳴映像装置には、超音波診断よりも、撮像面を変更す
るための操作性が劣るという問題があった。本発明の目
的は、撮像面を変更するための操作性を向上し得る磁気
共鳴映像装置を提供することにある。
て任意の向き及び位置に配置可能なポータブルタイプの
プローブに受信コイルを装備させ、このプローブの向き
及び位置に応じて撮像面を変更し、またプローブの向き
及び位置に対して撮像面を固定するようにしたことで、
プローブの被検体に対する向きや位置を自由に変える
と、それに従って、撮像面が変更されていくので、超音
波診断と同等の操作性で撮像面を変更することができ
る。
共鳴信号を受信するための受信コイルを装備していて、
被検体に対して任意の向き及び位置に配置可能なポータ
ブルタイプのプローブと、前記プローブに対して固定さ
れた撮像面に関する磁気共鳴画像を生成する手段とを具
備する磁気共鳴ユニットであって、このユニットを既存
の磁気共鳴映像装置に追加することにより、簡単に既存
の磁気共鳴映像装置を、超音波診断と同等の操作性で撮
像面を変更することができるように拡張することができ
る。
又は操作室内であって磁気シールドルームから見える場
所に、磁気共鳴画像を表示するディスプレイが設置さ
れ、磁気シールドルーム内、又は磁気シールドルームと
操作室との両方にコンソールが設置されているので、操
作者は磁気シールドルーム内に居て、そこでディスプレ
イを見ながら、またコンソールを操作しながら、ポータ
ブルタイプのプローブを操作することができる。
てどのような向き及び位置に配置されても、静磁場の向
きに対して固定された直交3軸に関する勾配磁場を発生
できるので、被検体に対するプローブの向きや位置に関
する制約はなくなる。
実施形態により説明する。 (第1実施形態)図1は、本発明の一実施形態に係る磁
気共鳴映像装置を示す。静磁場磁石1は、被検体2に一
様な静磁場を印加する。なお、この静磁場の向きをZ方
向と定義する。勾配磁場コイル3は、シーケンスコント
ローラ4によって制御される駆動回路5によって駆動さ
れるとき、寝台6上の被検体2に対して、その磁場強度
がX,Y,Z方向に関して直線的にそれぞれ変化する勾
配磁場Gx,Gy,Gzを印加する。高周波コイル(送
信コイル)8は、シーケンスコントローラ4による制御
下で送信部7から高周波パルスを印加されるとき、被検
体2に高周波磁場を印加する。
号を受信する受信コイルとしての機能を備えており、図
2(a)にその斜視図を、(b)に平面図を示すよう
に、例えば操作者が自身の手に持って被検体2に対して
任意の向き及び位置に配置できるように、ハンドル20
9が装備された小型軽量のポータブルタイプである。な
お、説明の便宜上、プローブ9のコイル面を直交2軸
(x,y)で規定し、その面に垂直にz軸を定義するも
のとする。
信部10へと導かれる。受信部10に導かれた磁気共鳴
信号は、そこで増幅及び検波された後、シーケンスコン
トローラ4の制御の下、データ収集部11へと送られ
る。データ収集部11ではシーケンスコントローラ4の
制御下で入力された磁気共鳴信号を収集し、A/D変換
した後、計算機12に送る。計算機12はコンソール1
3により制御され、データ収集部11から入力された磁
気共鳴信号の画像再構成処理を行い、画像ディスプレイ
14に伝達され画像が表示される。
数の表面コイルが装備されている。プローブ9は被検体
に対してつまり静磁場の向き(Z)に対して任意の向き
に配置されるので、どのような向きあっても信号を検出
できることが望ましい。図3に示すように、コイル面
(x−y)が静磁場の方向のZ軸に対して平行になるよ
うにプローブ9が配置されたとき、コイルはこれに垂直
な磁場成分を検出する必要があるため、図3(a)に示
す円形コイル15又は同図(b)の8字型コイル16、
さらにこれら2種のコイル15,16を組み合わせて高
感度化したコイルが効果的である。一方、図4に示すよ
うに、コイル面(x−y)がZ軸に対して垂直になるよ
うにプローブ9が配置されたとき、図4(a),(b)
の2種類の8字型コイル17,18のいずれか、あるい
は両方を組み合わせたものが効果的である。最も好まし
くは、コイル面がどの角度にあっても磁気共鳴信号を検
出できるように、図5に示すように、円形コイル19
と、直交配置された2つの8字型コイル20,21とを
組み合わせたものである。
10との等価回路図を示している。コイル19〜21各
々には、インダクタンスL(22a〜22c)、コンデ
ンサC(23a〜23c)及びクロスダイオード24a
〜24cからなるトラップ回路を有し、高周波コイル8
から高周波パルスを送信する際に表面コイル19〜21
とのカップリングを避けるため、表面コイル19〜21
を不感状態とする。コイル19〜21の間には、構造的
に誘導的なカップリングが生じないために、同時に信号
を受信することが可能である。受信された信号は、イン
ピーダンス整合部25a〜25cを通って受信部10へ
入り、プリアンプ26a〜26c、検波部27a〜27
c、フィルター28a〜28cを通ってデータ収集部1
1に取り込まれる。各コイル19〜21で検出された信
号は計算機12で個別に再構成処理され、得られた画像
データは重み付け加算処理される。具体的な手法として
は種々ある。例えば、各コイル19〜21で得られた2
次元画像I1 (x,y)、I2 (x,y)、I3 (x,
y)について以下の演算をして1枚の画像I(x,y)
を合成することができる。
例を挙げて説明する。図2に示したように、下部を撮像
領域としたときにその反対側の上部にハンドル(取っ
手)209が取り付けられている。29は表面コイル1
9〜21の信号を受信部10に送るケーブルである。な
お、プローブ9には表面コイルが内蔵されており、近く
に手など高周波損失を伴うものが近づくと、表面コイル
19〜21の性能が低下する。これを回避又は軽減する
ために、図7に示すように、プローブ9に柄30を取り
付け、高周波損失を伴う操作者の手をプローブ9内の表
面コイル19〜21から離して持つようにしても良い
し、図8に示すように、コイル19〜21の外側を高周
波シールド210で覆うようにしてもよい。さらに、図
9に示すように、操作者の手ではなく、スタンド211
でプローブ9を保持するようにしてもよい。
置を変えた場合に、速やかにその情報を検出し、画像を
得る撮像面をプローブ9の向きや位置に応じて変更する
ように、シーケンスコントローラ4はパルスシーケンス
を修正する必要がある。撮像面はパルスシーケンスを調
整すれば任意に決められるが、操作者には今どの断面を
撮像しているかわかりやすい方がよい。そのためには撮
像面をプローブ9に対して固定しておくことが有効であ
るが、実用上は、例えば図10のようにプローブ9に対
してA,B,Cの3断面(x−z面、y−z面、x−y
面)の中から操作者が任意に選択できるようにすること
が好ましい。表面コイル19〜21に平行な断面Cに関
してはプローブ9からの深さを任意に変更可能にしてお
くのが都合がよい。
位置に対して相対的に決まるので、操作者は、ある面を
撮像したいときには、超音波診断装置のプローブ操作と
同様に、その面に合わせてプローブ9を動かせばよく、
操作者にとって非常に便利である。
には、種々の方法が考えられるが、例えば、図9に示し
たように、プローブ9をスタンド211で支持する場合
には、支柱31の回転角、支柱31と32のなす角、支
柱32とプローブ支持部33のなす角、プローブ9の回
転角をそれぞれ角度センサーで検出し、これらの結果か
らプローブ9の向き及び位置を計算することができる。
0で把持する場合には、次のような磁気共鳴信号を利用
して、向き及び位置を計測する方法が有効である。図1
1に示すように、磁気共鳴信号の発生源として例えばオ
イルファントム35a〜35cと、それぞれからの信号
を検出すべくそれぞれの近傍に配置した局所信号検出用
コイル36a〜36cとを、プローブ9のコイル面に離
散的、ここではトライアングルに取り付け、ファントム
35a〜35cの3箇所の点の3次元的位置をMR信号
から検出すれば、プローブ9の向き及び位置を計測でき
る(Magn.Resan Med.29,411(1
993))。この例では、高周波パルスの送信は高周波
コイル8で行うようにしている。パルス印加電圧を小さ
くしておけば、それによる撮像領域内の磁化の擾乱の問
題は生じないと考えられる。もちろん、コイル36a〜
36cを送受信兼用にしておくことは可能である。
めのパルスシーケンスの例を示している。1 Hに対する
非選択的高周波パルスにより1 Hの磁気共鳴信号を誘起
し、Gx,Gy,Gzのいずれかの勾配磁場を発生させ
ながら磁気共鳴信号を収集し、これを勾配磁場を変えな
がら繰り返し、得られた3種の信号をフーリエ変換する
ことにより、3つのプロジェクションデータを得る。図
13に得られたプロジェクションデータを示している。
各々の信号の中心位置(振幅ピーク位置)X1,Y1 ,
Z1 がファントムの位置の座標を示している。引き続
き、図11の切換器37で信号を検出するファントム3
5a〜35c及びコイル36a〜36cを切り替えるこ
とによって、3つのファントム35a〜35cの空間座
標を特定できる。合計9個のファントム位置を求めても
シーケンス実行時間は100ms未満でできるため、引
き続き本データ収集を始めるに当たり、不自由はない。
また、各ファントムの信号値が変わるようにすることに
より、同時にデータ収集をしても良い。例えば、4:
2:1の信号値になるようにファントム35a〜35c
の量を違えたり、あるいはコイル36a〜36cの感度
を違えることにより、切換器37でコイル36a〜36
cを切り替えてシリアルに計測しなくても、同時に信号
収集しプロジェクションデータを取得した場合でも、信
号の振幅からファントム35a〜35cを区別すること
ができる。また、信号が重なった場合でも先の信号値の
比に対し、それぞれの和はほぼ3,5,6のいずれかと
なり、どのファントムが重なった位置にあることを判別
できるようになる。
を示している。これは良く知られた超高速画像化法で2
次元画像を取得するパルスシーケンスである。励起用の
高周波パルスと同時にスライス選択用勾配磁場Gslice
を印加し、エンコード用勾配磁場Gencodeを断続的に印
加し、それに同期してデータ読み出し用勾配磁場Gread
を高速にスイッチングしながら、位相の異なる磁気共鳴
信号を次々と収集していく。このパルスシーケンスは1
00ms以下でデータ収集を完了するため、フーリエ変
換処理、表示を高速にすることにより、リアルタイムで
画像を表示することができる。
3、高周波コイル8及びプローブ9からなる磁石ユニッ
トは、銅やアルミ等の網又は箔で囲まれたシールドルー
ム内に設置される。一方、シーケンスコントローラ4、
計算機12、ディスプレイ14等のコンピュータユニッ
トは、シールドルームに併設される操作室に設置される
のが一般的である。このため、プローブ9を操作してい
る操作者は、ディスプレイ14を見たり、コンソール1
3を操作するためには、シールドルームから操作室に移
動する必要があり、非常に面倒である。
うに、操作室にあるディスプレイA(38a)、コンソ
ールA(39a)と別に、もう一系統設けて、そのディ
スプレイB(38b)、コンソールB(39b)をシー
ルドルーム内に設置する。なお、シールドルーム内は静
磁場が強いため、ディスプレイB(38b)としては液
晶ディスプレイが良い。また、コンソールB(39b)
はできるだけ非磁性部品を用いたほうが良く、液晶のタ
ッチパネル式等が好ましい。ディスプレイB(38b)
とコンソールB(39b)の信号線を介して磁気共鳴信
号に外来ノイズが混入するのを防ぐため、シールドルー
ムの出口でフィルター40に通して計算機12へ繋ぐと
良い。
て所望の面を自由に観られるようになると、X線テレビ
装置やX線CTのようにカテーテル術のナビゲーション
として利用することができる。このような場合、図16
に示すように、プローブ9にカテーテル41を誘導する
カテーテルガイドホール42を設けておき、画像を見な
がら、疾患部位に対してカテーテル41を差し込むこと
ができるようにすることは非常に実用的である。勿論、
カテーテルガイドホール42は、カテーテル41が撮像
面AやBの中心軸(z軸)に交差するような位置及び角
度で設けることが好ましい。 (第2実施形態)第2実施形態は、第1実施形態で説明
したポータブルタイプのプローブ9を使ってそのプロー
ブ9に対して固定された撮像面の画像を得るという機能
を備えていない既存の磁気共鳴映像装置に、当該機能を
簡単に追加することを実現するものである。
示している。静磁場磁石51、勾配磁場コイル53、シ
ーケンスコントローラ54、駆動回路55、寝台56、
送信部57、高周波コイル58、受信部66、データ収
集部67、計算機68、コンソール69、ディスプレイ
70はいわゆる既存の磁気共鳴映像装置の構成要素であ
る。この既存装置に対して追加される第2実施形態に係
るオプションユニット60は、ポータブルタイプのプロ
ーブ59を含めて次のように構成されている。
すべく配置されたプローブ59によって被検体52から
受信された磁気共鳴信号は、受信部61へと導かれる。
受信部61に導かれた磁気共鳴信号は、増幅及び検波さ
れた後、既存装置側のシーケンスコントローラ54の制
御信号の下、データ収集部62へと送られる。データ収
集部62ではシーケンスコントローラ54の制御下で入
力された磁気共鳴信号を収集し、A/D変換した後、計
算機63に送る。計算機63はコンソール64により制
御され、データ収集部62から入力された磁気共鳴信号
の画像再構成処理を行い、画像ディスプレイ65に伝達
され画像が表示される。
てパルスシーケンスを修正するのは、既存の装置側で行
う必要がある。例えばプローブ9の位置を知るために用
いた図11に示したファントム35からの信号がコイル
36を介して受信部66に送られる。この信号は、受信
部66で増幅・検波などされた後、データ収集部67で
A/D変換された計算機68に取り込まれ処理される。
もちろん、ファントムデータでなく、図9のような角度
センサーからのデータであれば直接的に計算機68に取
り込ませてもよい。
磁気共鳴装置に手を加えないで、操作者がベッドサイド
で容易に撮像できることである。既存の装置に、少なく
とも(1)プローブ9の向き及び位置を計測するための
図12のパルスシーケンスを実行する機能、(2)プロ
ーブ9の向きや位置の変化に応じてパルスシーケンスを
修正する機能、(3)データ収集・処理・表示ユニット
60へ受信部61とデータ収集部62へ制御信号を送る
機能といった数少ない機能を付与すれば、データの収集
・処理・表示を別データ収集・処理・表示ユニット60
で行うことができる。 (第3実施形態)第3実施形態は、既存の装置に上述し
たような機能を付与しなくても、第1実施形態で説明し
たポータブルタイプのプローブ9を使ってそのプローブ
9に対して固定された撮像面の画像を得るという機能を
備えていない既存の磁気共鳴映像装置に、当該機能を追
加できることを実現するものである。
示している。静磁場磁石81、勾配磁場コイル83、シ
ーケンスコントローラ84、駆動回路85、寝台92、
送信部87、高周波コイル82、受信部86、データ収
集部88、計算機89、コンソール90、ディスプレイ
91はいわゆる既存の磁気共鳴映像装置の構成要素であ
る。この既存装置に対して追加される第2実施形態に係
るオプションユニット93は、ポータブルタイプのプロ
ーブ104を含めて次のように構成されている。
形態のオプションユニット60が持っていない勾配磁場
発生、高周波パルス送信及びシーケンスコントロールと
いった機能を有している。従って、既存装置に依存する
のは、静磁場の発生に限定することができ、既存装置と
オプションユニットとの連携は実質的に不要になる。
備されている。この勾配磁場コイルは、シーケンスコン
トローラ95によって制御される勾配磁場駆動回路96
によって駆動され、寝台92上の被検体の所望の領域に
対して、その磁場強度がX,Y,Z方向にほぼ直線的に
変化する勾配磁場Gx,Gy,Gzを印加する。被検体
にはさらに、シーケンスコントローラ95による制御下
で送信部97からの高周波パルスが送受信切換回路98
を通してプローブ104に組み込まれた高周波コイルに
印加されることにより発生する高周波磁場が印加され
る。
信号は、同じ高周波コイルによって受信されプローブ1
04から送受信切換回路98を通して受信部99へと導
かれる。受信部99に導かれた磁気共鳴信号は、増幅及
び検波された後シーケンスコントローラ95の制御信号
の下、データ収集部100へと送られる。データ収集部
100ではシーケンスコントローラ95の制御下で入力
された磁気共鳴信号を収集し、A/D変換した後、計算
機101に送る。計算機101はコンソール102によ
り制御され、データ収集部100から入力された磁気共
鳴信号の画像再構成処理を行い、画像ディスプレイ10
3に伝達され画像が表示される。
において、プローブ位置を磁気共鳴信号を用いて決める
場合に付加的に必要な構成を説明する図であり、図11
と同様に、オイル等のファントム105a〜105c
と、それぞれからの信号を検出すべく配置した局所信号
検出用コイル106a〜106cがプローブ104に設
けられている。各信号検出用コイル106a〜106c
からの信号は切換器107を通して受信部99を通り、
データ収集部100へ取り込まれる。これら信号は、シ
リアルに検出しなくても、ファントム量やコイル感度を
違えて、同時に検出できるようにしてもよい。尚、この
場合、送信コイルとしては、高周波コイル108を用い
ればよい。
周波の印加と磁気共鳴信号の受信の2つの役割を果たし
ているが、送信用、受信用と別々のコイル構成にしても
良い。このプローブ104にはさらに、プローブ104
がどのような向き、位置にあっても、XYZ直交3軸の
勾配磁場を個別に発生できるように複数の勾配磁場コイ
ルが組み合わされている。
勾配磁場コイルの例を示している。プローブ104がそ
のコイル面(x−y面)が静磁場方向のZ軸に平行にな
るように配置されたとき、図20(a),(b)、
(c)の勾配磁場コイル109,110,111が、X
YZそれぞれの勾配磁場の発生に寄与する。図20
(a),(b),(c)はプローブ104のコイル面が
Y−Z面に平行に置かれた場合に勾配磁場Gx,Gy,
Gzを発生する勾配磁場コイルの電流経路を説明してお
り、電流経路109の矢印に沿って電流が流れると、X
方向の勾配磁場が発生し、同様に、電流経路110では
Y方向、電流経路111ではZ方向の勾配磁場が発生す
る。実際はこれらの電流パターンのコイル109,11
0,111を重ねて、プローブ104の表面コイル10
8の撮像領域の逆側に取り付ける。
態を明確にするために示したものであり、電流の向きは
矢印と反対方向でもよい。この場合、発生する勾配磁場
の向きは、図中の矢印の向きと反対になる。
た場合は、各電流パターンをz軸を中心に90度回転さ
せてやれば良く、GxだったものがGy(あるいは−G
y)に、Gyだったものが−Gx(あるいはGx)にな
る。プローブ104をそのコイル面が静磁場方向のZ軸
に垂直になるように置く場合は、図20(d),
(e),(f)の勾配磁場コイルがXYZそれぞれの勾
配磁場の発生に寄与する。図20(d),(e),
(f)はそれぞれ勾配磁場Gx,Gy,Gzを発生する
勾配磁場コイルの電流経路を説明しており、電流経路1
12の矢印に沿って電流が流れると、X方向の勾配磁場
が発生し、同様に、電流経路113ではY方向、電流経
路114ではZ方向の勾配磁場が発生する。実際はこれ
らの電流パターンのコイルを重ねて、プローブ104の
表面コイル108の撮像領域の逆側に取り付ける。
て使う場合には、図20(a)乃至同図(f)の勾配磁
場コイルを合わせて用いる必要がある。その場合、静磁
場とプローブ104の角度に合わせて、図20(a)と
図20(f)、図20(b)と図20(e)、図20
(c)と図20(d)の勾配磁場コイルへの電流配分を
変える。例えば、図21のように、プローブ104がY
軸に平行なまま、Z軸に対してα゜だけ傾く場合につい
て考える。プローブ104のコイル面に垂直方向の勾配
磁場を発生させたいとき、この勾配磁場は、傾斜角α゜
=0゜の場合、図20(a)の勾配磁場コイルパターン
で発生できる。このとき電流Iを流したとする。傾斜角
α゜が0゜でない場合は、図20(a)の勾配磁場コイ
ルパターンに電流I・cos(α)を流し、図20
(f)の勾配磁場コイルパターンにI・β・sin
(α)の電流を流す。ここでβは図20(a)の勾配磁
場コイルに対する図20(f)の勾配磁場コイルの“磁
場/電流感度”の比を示す。このようにして、プローブ
104のコイル面がどの方向を向いている場合であって
も、XYZ直交3軸に関する勾配磁場を発生することが
できる。本発明は、上述した実施形態に限定されること
なく、種々変形して実施可能である。
の操作性が超音波診断の場合と同等程度まで向上する。
の構成を示す図。
示す図。
例を示す図。
に別の例を示す図。
関係を示す図。
き及び位置を計測するときに用いられるパルスシーケン
スの一例を示す図。
ェクションデータの例を示す図。
設置例を示す図。
成を示す図。
成を示す図。
ために必要な構成例を示す図。
ルを示す図。
いる様子を示す図。
Claims (5)
- 【請求項1】 静磁場中の被検体に勾配磁場パルスと高
周波磁場パルスを印加することにより発生する磁気共鳴
信号を受信コイルを介して受信し、前記磁気共鳴信号に
基づいて磁気共鳴画像を生成する磁気共鳴映像装置にお
いて、 前記受信コイルは、被検体に対して任意の向き及び位置
に配置可能なポータブルタイプのプローブに装備されて
おり、このプローブの向き及び位置に応じて前記磁気共
鳴画像を得る撮像面が変更されることを特徴とする磁気
共鳴映像装置。 - 【請求項2】 静磁場中の被検体に勾配磁場パルスと高
周波磁場パルスを印加することにより発生する磁気共鳴
信号を受信コイルを介して受信し、前記受信した磁気共
鳴信号に基づいて磁気共鳴画像を生成する磁気共鳴映像
装置において、 前記受信コイルは、被検体に対して任意の向き及び位置
に配置可能なポータブルタイプのプローブに装備されて
おり、このプローブに対して前記磁気共鳴画像を得る撮
像面が固定されていることを特徴とする磁気共鳴映像装
置。 - 【請求項3】 被検体から発生する磁気共鳴信号を受信
するための受信コイルを装備していて、被検体に対して
任意の向き及び位置に配置可能なポータブルタイプのプ
ローブと、 前記プローブに対して固定されている撮像面に関して磁
気共鳴画像を生成する手段とを具備することを特徴とす
る磁気共鳴ユニット。 - 【請求項4】 静磁場中の被検体に勾配磁場パルスと高
周波磁場パルスを印加すると共にそれにより発生する磁
気共鳴信号を受信するための磁石ユニットが磁気シール
ドルーム内に設置され、前記磁石ユニットを駆動及び制
御する駆動制御ユニットと、前記磁気共鳴信号に基づい
て磁気共鳴画像を生成する計算機ユニットとが前記磁気
シールドルームに併設される操作室に設置されている磁
気共鳴映像装置において、 前記磁石ユニットには前記磁気共鳴信号を受信するため
の受信コイルを装備していて、被検体に対して任意の向
き及び位置に配置可能なポータブルタイプのプローブが
含まれており、 前記磁気シールドルーム内、又は前記操作室内であって
磁気シールドルームから見える場所に、前記磁気共鳴画
像を表示するディスプレイが設置され、前記磁気シール
ドルーム内、又は前記磁気シールドルームと前記操作室
との両方にコンソールが設置されていることを特徴とす
る磁気共鳴映像装置。 - 【請求項5】 被検体に勾配磁場を印加するための複数
の勾配磁場コイルと、前記被検体から発生する磁気共鳴
信号を受信するための少なくとも1つの受信コイルとを
有し、静磁場中の被検体に対して任意の向き及び位置に
配置可能なポータブルタイプのプローブにおいて、 前記複数の勾配磁場コイルは、前記プローブが被検体に
対してどのような向き及び位置に配置されても、前記静
磁場の向きに対して固定された直交3軸に関する勾配磁
場を発生できるように組まれていることを特徴とするプ
ローブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18512698A JP3457537B2 (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | 磁気共鳴映像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP18512698A JP3457537B2 (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | 磁気共鳴映像装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2000014658A JP2000014658A (ja) | 2000-01-18 |
JP3457537B2 true JP3457537B2 (ja) | 2003-10-20 |
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ID=16165335
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP18512698A Expired - Lifetime JP3457537B2 (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | 磁気共鳴映像装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3457537B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009106573A (ja) * | 2007-10-31 | 2009-05-21 | Ge Medical Systems Global Technology Co Llc | Mri装置 |
JP6033320B2 (ja) * | 2011-10-18 | 2016-11-30 | コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. | 阻止状態と透過状態との間で切換可能な無線周波数シールドを備えたmriコイルアセンブリ |
-
1998
- 1998-06-30 JP JP18512698A patent/JP3457537B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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