JP3457275B2 - 反響消去装置、反響消去方法及び反響消去プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

反響消去装置、反響消去方法及び反響消去プログラムを記録した記録媒体

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JP3457275B2 JP2000322395A JP2000322395A JP3457275B2 JP 3457275 B2 JP3457275 B2 JP 3457275B2 JP 2000322395 A JP2000322395 A JP 2000322395A JP 2000322395 A JP2000322395 A JP 2000322395A JP 3457275 B2 JP3457275 B2 JP 3457275B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として拡声通話
系においてハウリングの原因及び聴覚上の障害となる反
響を消去する反響消去装置、反響消去方法及び反響消去
プログラムを記録した記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】音声会議の普及に伴い、同時通話性能に
優れ、反響感の少ない拡声通話装置の供給が望まれてい
る。この要求を満たすのものとして、反響消去装置があ
る。図1に従来の反響消去装置のブロック図を示す。受
話信号x(t)を受ける受話信号端1からスピーカ2に至る
受話系と、マイクロホン3から送話出力端4に至る送話
系とからなる拡声通話系において、A/D変換器8により
受話信号x(t)がサンプル値化され、その受話信号x(t)が
擬似反響路(FIRフィルタ)7へ供給され、擬似反響路
7からの擬似反響信号y∧(k)を、A/D変換器5によりサ
ンプル値化された反響信号y(k)から減算器9で差し引き
残差信号e(k)とすることにより反響信号y(k)は消去され
る。
【0003】ここで擬似反響路7は反響路の経時変動に
追従する必要があり、残差信号e(k)=y(k)−y∧(k)が0
に近づくように推定回路6によって逐次推定され、擬似
反響路7の修正が行われることによって、常に適切な反
響消去が行われる。この擬似反響路7のインパルス応答
h∧(k)の逐次修正には、例えば学習同定法が用いられ、
推定アルゴリズムは、式(1)を満たすように、更新式
(2)を用いて更新される。 y(k)=xT(k)h∧(k+1) (1) h∧(k+1)=h∧(k)+β(k)x(k) (2) ここで、β(k)は以下のように求められる。
【0004】y(k)=xT(k){h∧(k)+β(k)x(k)} y(k)=xT(k)h∧(k)+xT(k)β(k)x(k) y(k)−xT(k)h∧(k)=β(k)xT(k)x(k) ここで、e(k)=y(k)−xT(k)h∧(k)とおくと、 e(k)=β(k)xT(k)x(k) β(k)=e(k)/xT(k)x(k) 式(2)に代入し、最後にステップサイズαを用いて、 h∧(k+1)=h∧(k)+αe(k)x(k)/xT(k)x(k) ただし、 h∧(k)=[h1∧(k),h2∧(k),・・・,hN∧(k)]T x∧(k)=[x(k),x(k-1),・・・,x(k-L+1)]T e(k)=y(k)−xT(k)h∧(k) (α:ステップサイズ(スカラ量、定数)、L:タップ
数、T:ベクトル転置)を用い、擬似反響路7のインパ
ルス応答h∧(k)を真の反響路のインパルス応答h(k)に近
づけてゆく。
【0005】ここで、推定する反響路のインパルス応答
は、図2の残響曲線に示す通り指数減衰しており、それ
をステップサイズに反映させ、収束速度を高速化する指
数重み付けアルゴリズムが提案されている(例えば、特
開平1−220530号公報)。この手法は、スカラの
ステップサイズの代わりに、ステップサイズ行列Aを用
いている。Aは対角行列であり、その要素は[α12,
・・・,αL]である。ここで、αiは、 αi=α1γi-1 (3) (γ:指数減衰係数) で表される。これにより図3に示す通り、収束速度が改
善される。図3において、「ES(Exponential Weighted
Step Size) method」は指数重み付けアルゴリズム、「N
LMS(Normalize Least Mean Square)」は学習同定法、を
それぞれ示す。
【0006】ステップサイズ行列Aを用いた推定アルゴ
リズムは、式(4)を満たすように、更新式(5)を用
いて更新される。 y(k)=xT(k)h∧(k+1) (4) h∧(k+1)=h∧(k)+β(k)Ax(k) (5) ここで、β(k)は以下のように求められる。 y(k)=xT(k){h∧(k)+β(k)Ax(k)} y(k)=xT(k)h∧(k)+xT(k)β(k)Ax(k) y(k)−xT(k)h∧(k)=β(k)xT(k)Ax(k) e(k)=β(k)xT(k)Ax(k) β(k)=e(k)/xT(k)Ax(k) 式(5)に代入し、ステップサイズ行列を導入し、擬似
反響路のインパルス応答は以下の式で求めることができ
る。 h∧(k+1)=h∧(k)+αe(k)Ax(k)/xT(k)Ax(k)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の反響消去装置の
反響路のインパルス応答を模擬したステップサイズ行列
は標準的な部屋に設定されていることが普通である。し
かしながら、反響路のインパルス応答は部屋によって異
なる。図4は、異なる二つの部屋(roomAとroomB)のイ
ンパルス応答の残響曲線を示したものである。これらの
インパルス応答指数減衰量は異なり、従来の反響消去装
置では必ずしも十分な精度で、かつ高速にインパルス応
答を推定できず反響を十分な性能で消去できないという
問題があった。
【0008】この発明は、上記問題点に鑑みてなされた
もので、収束後の反響路のインパルス応答係数を用い
て、ステップサイズ行列を最適な値に設定し、収束速度
をさらに高速化することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、反響信号を
擬似反響信号で消去できたときには、擬似反響路のイン
パルス応答が、反響路のインパルス応答に等しい、もし
くは非常に似ていることに着目し、そのときの擬似反響
路のインパルス応答の係数から反響路のインパルス応答
に最適な、ステップサイズ行列の指数減衰係数γを推定
することを特徴とする。この発明は上記のように反響路
のインパルス応答に最適なステップサイズ行列の指数減
衰係数が設定できることにより、収束特性のよい反響消
去装置が得られる。
【0010】請求項1の発明は、反響路への送出信号と
前記送出信号の反響路を経由した後の反響信号とから、
推定アルゴリズムにより反響路のインパルス応答を逐次
的に推定して擬似反響路を生成し、前記送出信号を前記
擬似反響路の入力とすることにより得られる擬似反響信
号を前記反響信号から差し引くことにより前記反響信号
を消去する反響消去装置において、前記推定アルゴリズ
ムにおけるステップサイズを前記擬似反響路のインパル
ス応答の各係数毎に設定するための音場のインパルス応
答の指数減衰特性で重みづけられたステップサイズ行列
を記憶するステップサイズ行列記憶回路を有し、前記反
響信号からの擬似音響信号を差し引いた残差信号に基づ
き、前記反響信号を良好に消去できているか否か判定を
行う収束判定回路を有し、反響信号を良好に消去できて
いる判定により前記推定アルゴリズムから求まった擬似
反響路の係数から減衰係数を演算し前記ステップサイズ
行列に反映させる減衰係数演算回路を有することを特徴
とする。
【0011】請求項2の発明は、請求項1に記載の反響
消去装置において、推定アルゴリズムが学習同定法、L
MS法、アフィン射影法、もしくはRLS法のいずれか
であることを特徴とする。請求項3の発明は、反響路へ
の送出信号と前記送出信号の反響路を経由した後の反響
信号とから、推定アルゴリズムにより反響路のインパル
ス応答を逐次的に推定して擬似反響路を生成し、前記送
出信号を前記擬似反響路の入力とすることにより得られ
る擬似反響信号を前記反響信号から差し引くことにより
前記反響信号を消去する反響消去方法において、前記推
定アルゴリズムにおけるステップサイズを前記擬似反響
路のインパルス応答の各係数毎に設定するための音場の
インパルス応答の指数減衰特性で重みづけられたステッ
プサイズ行列を記憶し、前記反響信号から擬似音響信号
を差し引いた残差信号に基づいて、前記反響信号を良好
に消去できているか否か判定し、反響信号を良好に消去
できている判定により前記推定アルゴリズムから求まっ
た擬似反響路の係数から減衰係数を演算し前記ステップ
サイズ行列に反映させることを特徴とする。
【0012】請求項4の発明は、請求項3に記載の反響
消去方法において、推定アルゴリズムが学習同定法、L
MS法、アフィン射影法、もしくはRLS法のいずれか
であることを特徴とする。請求項5の発明は、反響路へ
の送出信号と前記送出信号の反響路を経由した後の反響
信号とから、推定アルゴリズムにより反響路のインパル
ス応答を逐次的に推定して擬似反響路を生成する処理
と、前記送出信号を前記擬似反響路の入力とすることに
より得られる擬似反響信号を前記反響信号から差し引く
ことにより前記反響信号を消去する処理をコンピュータ
に実行させる反響消去プログラムを記録した記録媒体に
おいて、前記推定アルゴリズムにおけるステップサイズ
を前記擬似反響路のインパルス応答の各係数毎に設定す
るための音場のインパルス応答の指数減衰特性で重みづ
けられたステップサイズ行列を記憶する処理と、前記反
響信号からの擬似音響信号を差し引いた残差信号に基づ
いて、前記反響信号を良好に消去できているか否か判定
を行う処理と、反響信号を良好に消去できている判定に
より前記推定アルゴリズムから求まった擬似反響路の係
数から減衰係数を演算し前記ステップサイズ行列に反映
させる処理を有することを特徴とする。
【0013】請求項6の発明は、請求項5に記載の反響
消去プログラムを記録した記録媒体において、推定アル
ゴリズムが学習同定法、LMS法、アフィン射影法、も
しくはRLS法のいずれかであることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】図5は、この発明の実施例を示し
たもので、図1における推定回路6と対応する部分の構
成を示す。11で示す収束判定回路は、残差信号e(k)を観
測して十分に小さくなった(設定した閾値より小さくな
った)、或いは、受話信号x(k)および残差信号e(k)を観
測し、受話信号x(k)が十分に大きく、残留信号e(k)が十
分小さくなった、すなわち、反響信号を良好に消去でき
ているかどうか(適応フィルタが収束したか否か)の判
定を行う。適応フィルタが収束したとの判断基準の一例
として、受信信号x(k)のパワーに対する残差信号e(k)の
パワーの比がある閾値よりも小さくなった場合、すなわ
ちエコーが適応フィルタによって良好に消去されている
と考えられるときに、エコー消去ができているという情
報(信号)を12に示す減衰係数演算回路に伝える。エコ
ー消去ができているという信号により減衰係数演算回路
は推定回路から推定した擬似反響路の係数h∧の情報を
受取り、それを反映させてステップサイズ行列Aを算出
し、前記算出されたステップサイズ行列を推定回路に伝
える。推定回路は、前記算出されたステップサイズ行列
を用いインパルス応答の推定を行うことにより、高速な
インパルス応答の推定が可能になる。
【0015】図5の減衰係数演算回路12において、ステ
ップサイズ行列Aは、推定された反響路のインパルス応
答(適応フィルタ係数)を用いて、残響時間を求め、上
式(3)から各ステップサイズ行列の要素を求める。ス
テップサイズ行列の各要素を求めるための指数減衰係数
γは、例えば以下のように求められる。ここでは、3つ
の観測点から残響時間を求める例を示す。適応フィルタ
長をLとした場合、3つの観測点(L/4,L/2,3L/4)での
減衰量を以下のように求める。
【0016】
【数1】
【0017】求められたR1,R2,R3から傾きを求め、
一タップ辺りの残響曲線の平均の傾き△gを算出する。 △g=2{(R3−R2)+(R2−R1)}/L 残響時間(音のエネルギーが最初の定常状態から60dB減
衰するまでの時間)Rtは、以下の式で算出できる。 Rt={(−60−R2)/△g + L/2}/fs ここで、fsはサンプリング周波数である。この求められ
たRtから(3)式の指数減衰係数γは、以下の式で与
えられる。
【0018】γ=exp(−μ) ただし、μ(減衰特性を表す指数)は以下により求めら
れる。 10log10exp(−μRt)2=−60 log10exp(−μRt)=−3 exp(−μRt)=10-3 −μRt=loge10-3 μ=loge10-3/Rt よって、(3)式におけるγは、以下の式で求めること
ができる。 γ=exp(−3 loge10/Rt)
【0019】図6はこの発明によるシュミレーション結
果を示したもので、適応フィルタが収束した後に、反響
路のインパルス応答が変化したときに最も速く収束して
いるのが分かる。図6を参照すると、学習の初期(エコ
ー経路変化以前)においては従来のES法と同じ収束速度
を示すが、エコーを十分低減できている、と考えられて
いる閾値(例えばエコー低減量が25dB以上等)以下の場
合に推定されたインパルス応答から減衰量を求めてステ
ップサイズに反映させている。エコー経路が変化した後
にはこのステップサイズがインパルス応答推定に用いら
れるため、収束速度が従来のES法よりも高速になってい
る。
【0020】本発明に用いられる推定アルゴリズムとし
ては学習同定法の他にLMS(Least Mean Square)法、アフ
ィン射影法、RLS(Recursive Least Square)法も用いる
ことができる。なお、本発明の反響消去装置はCPUや
メモリ等を有するコンピュータとアクセス主体となるユ
ーザ端末と記録媒体とから構成され、記録媒体はCD-RO
M、磁気ディスク、半導体メモリ等の機械読み取り可能
な記録媒体であり、ここに記録された反響消去プログラ
ムはコンピュータに読み取られコンピュータの動作を制
御し、コンピュータ上に前述した構成要素を実現する。
【0021】
【発明の効果】本発明は、反響消去装置の指数重み付け
アルゴリズムを適応的に更新することにより、反響路の
インパルス応答が変化したときに、収束速度の高速化が
可能となる。この場合、初期トレーニングによって残響
時間を推定する必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の反響消去装置のブロック図。
【図2】反響路のインパルス応答の時間−エネルギー関
係(残響曲線)を示す図。
【図3】指数重み付けアルゴリズム(ES method)と学習
同定法(NLMS)の計算機シュミレーション結果を示す図。
【図4】異なる二つの部屋の反響路のインパルス応答の
時間−エネルギー関係(残響曲線)を示す図。
【図5】本発明の図1における推定回路6に対応する部
分の構成図。
【図6】本発明によるアルゴリズムと指数重み付けアル
ゴリズム(ES method)、学習同定法(NLMS)の計算機シュ
ミレーション結果を示す図。
【符号の説明】
1 受話入力端 2 スピーカ 3 マイクホン 4 送話出力端 5、8、10 A/D変換器 6 推定回路 7 擬似反響路 9 減算器 11 収束判定回路 12 減衰係数演算回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−281625(JP,A) 特開 平10−164238(JP,A) 特開 平10−341189(JP,A) 特開 平1−220530(JP,A) 特開 平5−129989(JP,A) 特開 平7−226699(JP,A) Shoji MAKINO and Yutaka KANEDA,ACOU STIC ECHO CANCELLE R ALGORITHM BASED ON THE VARIATION C HARACTERISTICS OF A ROOM IMPULSE RES PONS,1990 Internatio nal Conference on Acoustics,Speech,a nd Signal Processi ng(ICASSP−90),1990年,p p.1133 −1136 Shoji MAKINO and Yutaka KANEDA,“Exp onentially Weighte d Step−Size Projec tion Algorithm for Acoustic Echo Can cellers”,IEICE Tra nsactions on Funda mentals,1992年,Vol.E75 −A,No.11,pp.1500−1508 Shoji MAKINO,Yuta ka KANEDA and Nobu o KOIZUMI,Exponent ially Weighted Ste psize NLMS Adaptiv e Filter Based on the Statistics of a Room Impulse Res po,IEEE Transactio ns on Speech and A udio Processing,1993 年,Vol.1,No.1,pp.101 −108 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/76 H04B 3/00 H04B 7/00 H04M 1/00 H04R 3/00 INSPEC(DIALOG) JICSTファイル(JOIS)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】反響路への送出信号と前記送出信号の反響
    路を経由した後の反響信号とから、推定アルゴリズムに
    より反響路のインパルス応答を逐次的に推定して擬似反
    響路を生成し、前記送出信号を前記擬似反響路の入力と
    することにより得られる擬似反響信号を前記反響信号か
    ら差し引くことにより前記反響信号を消去する反響消去
    装置において、 前記推定アルゴリズムにおけるステップサイズを前記擬
    似反響路のインパルス応答の各係数毎に設定するための
    音場のインパルス応答の指数減衰特性で重みづけられた
    ステップサイズ行列を記憶するステップサイズ行列記憶
    回路を有し、 前記反響信号からの擬似音響信号を差し引いた残差信号
    に基づいて、前記反響信号を良好に消去できているか否
    かの判定を行う収束判定回路を有し、 反響信号を良好に消去できている判定により前記推定ア
    ルゴリズムから求まった擬似反響路の係数から減衰係数
    を演算し前記ステップサイズ行列に反映させる減衰係数
    演算回路を有することを特徴とする反響消去装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の反響消去装置において、 前記推定アルゴリズムが学習同定法、LMS法、アフィ
    ン射影法、もしくはRLS法のいずれかであることを特
    徴とする反響消去装置。
  3. 【請求項3】反響路への送出信号と前記送出信号の反響
    路を経由した後の反響信号とから、推定アルゴリズムに
    より反響路のインパルス応答を逐次的に推定して擬似反
    響路を生成し、前記送出信号を前記擬似反響路の入力と
    することにより得られる擬似反響信号を前記反響信号か
    ら差し引くことにより前記反響信号を消去する反響消去
    方法において、 前記推定アルゴリズムにおけるステップサイズを前記擬
    似反響路のインパルス応答の各係数毎に設定するため音
    場のインパルス応答の指数減衰特性で重みづけられたス
    テップサイズ行列を記憶し、 前記反響信号から擬似音響信号を差し引いた残差信号に
    基づいて、前記反響信号を良好に消去できているか否か
    判定し、 反響信号を良好に消去できている判定により前記推定ア
    ルゴリズムから求まった擬似反響路の係数から減衰係数
    を演算し前記ステップサイズ行列に反映させることを特
    徴とする反響消去方法。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の反響消去方法において、 前記推定アルゴリズムが学習同定法、LMS法、アフィ
    ン射影法、もしくはRLS法のいずれかであることを特
    徴とする反響消去方法。
  5. 【請求項5】反響路への送出信号と前記送出信号の反響
    路を経由した後の反響信号とから、推定アルゴリズムに
    より反響路のインパルス応答を逐次的に推定して擬似反
    響路を生成する処理と、前記送出信号を前記擬似反響路
    の入力とすることにより得られる擬似反響信号を前記反
    響信号から差し引くことにより前記反響信号を消去する
    処理をコンピュータに実行させる反響消去プログラムを
    記録した記録媒体において、 前記推定アルゴリズムにおけるステップサイズを前記擬
    似反響路のインパルス応答の各係数毎に設定するための
    音場のインパルス応答の指数減衰特性で重みづけられた
    ステップサイズ行列を記憶する処理と、 前記反響信号からの擬似音響信号を差し引いた残差信号
    に基づいて、前記反響信号を良好に消去できているか否
    か判定を行う処理と、 反響信号を良好に消去できている判定により前記推定ア
    ルゴリズムから求まった擬似反響路の係数から減衰係数
    を演算し前記ステップサイズ行列に反映させる処理をコ
    ンピュータに実行させる反響消去プログラムを記録した
    記録媒体。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の反響消去プログラムを記
    録した記録媒体において、 推定アルゴリズムが学習同定法、LMS法、アフィン射
    影法、もしくはRLS法のいずれかであることを特徴と
    する反響消去プログラムを記録した記録媒体。
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Shoji MAKINO and Yutaka KANEDA,"Exponentially Weighted Step−Size Projection Algorithm for Acoustic Echo Cancellers",IEICE Transactions on Fundamentals,1992年,Vol.E75−A,No.11,pp.1500−1508
Shoji MAKINO and Yutaka KANEDA,ACOUSTIC ECHO CANCELLER ALGORITHM BASED ON THE VARIATION CHARACTERISTICS OF A ROOM IMPULSE RESPONS,1990 International Conference on Acoustics,Speech,and Signal Processing(ICASSP−90),1990年,pp.1133 −1136
Shoji MAKINO,Yutaka KANEDA and Nobuo KOIZUMI,Exponentially Weighted Stepsize NLMS Adaptive Filter Based on the Statistics of a Room Impulse Respo,IEEE Transactions on Speech and Audio Processing,1993年,Vol.1,No.1,pp.101−108

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