JP3457244B2 - 電磁波送受信用アンテナ装置 - Google Patents

電磁波送受信用アンテナ装置

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JP3457244B2
JP3457244B2 JP2000031998A JP2000031998A JP3457244B2 JP 3457244 B2 JP3457244 B2 JP 3457244B2 JP 2000031998 A JP2000031998 A JP 2000031998A JP 2000031998 A JP2000031998 A JP 2000031998A JP 3457244 B2 JP3457244 B2 JP 3457244B2
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武 伊賀
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電磁波送受信用
アンテナ装置に係り、特に変換器の周波数を例えば12
5KHzから13.56MHzに高く設定し、大型のア
ンテナを使用した場合でも、データ応答器の個別データ
を効率良く検出することのできる電磁波送受信用アンテ
ナ装置に関する。
【従来の技術】
【0002】商店や工場・施設等においては、商品や部
品・人間等を通信対象として、これらの個別データを検
出するために、電磁波送受信用アンテナ装置を設置して
いる。
【0003】この電磁波送受信用アンテナ装置は、変換
器にアンテナを接続し、個別データを有する、例えば、
非接触型カード等のデータ応答器(「データキャリヤ」
とも言う)をアンテナ内に通過させてデータ送受信機と
の間でデータのやりとりをするものである。データ応答
器は、アンテナが発生する電磁波(磁力線)に対して通
信対象の個別データに相当する固有の電磁波を発振して
応答するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来、図1
1に示す如く、電磁波送受信用アンテナ装置102にあ
っては、各種データを送受信するデータ送受信機104
を設け、特定の電磁波を発生するように、インピーダン
スを調整することのできる一つの可変側コンデンサ10
6−1と2つの固定側コンデンサ106−2A、106
−2Bと2つのコイル108−1A,108−1Bとが
備えられているとともに周波数を設定する変換器110
を設け、この変換器110で発生した特定の電磁波を出
力するように、アンテナ112を直接的に変換器110
に接続した場合に、この変換器110の固定側コンデン
サ106−2の固定の容量CTのために、インピーダン
スの調整に使用する可変側コンデンサ106−1の可変
の容量C1がより小さくならなければならない。これ
は、図11の式(1)に示す如く、変換器110におい
て、周波数fは、インダクタンスLと容量Cとを掛けた
値に反比例するからである。このため、変換器110に
おいて、高い周波数(例えば125KHzよりも高い1
3.56MHz)に設定すると、可変側コンデンサ10
6−1の可変の容量C1が極端に小さくなることによ
り、インピーダンスの調整が困難となり、不安定になっ
て実際に使用することができなかった。つまり、変換器
110の可変側コンデンサ106−1の可変の容量C1
が極端に小さくなって変換器110が不安定な状態で、
大型のアンテナを変換器110に接続した場合には、こ
の大型のアンテナが発生する電磁波は変換器110の周
波数で共振することができず、よって、大型のアンテナ
内を通過するデータ応答器114の個別データを検出す
ることが困難であった。更に、詳述すれば、変換器11
0において、例えば、周波数を13.56MHzに設定
すると、インピーダンスの調整用分の容量Cが10pF
となり、また、アンテナ112のインダクタンスLが
5.5μHとなって、アンテナ112の大きさ(サイ
ズ)が最大で60cm×90cmのループ状としなけれ
ばならない。よって、この大きさ(60cm×90c
m)が、アンテナ112の実用上の最大となるものであ
る。そして、このアンテナ112を、人体が通過するこ
とができるように、この大きさ(60cm×90cm)
よりも大きく構成しようとすると、大きなアンテナのイ
ンダクタンスLが大きくなる分、上述の図11の式
(1)の関係により、変換器110全体の容量Cをさら
に小さくしなければならないが、変換器110において
は、固定の容量CTが存在することから、変換器110
全体の容量Cを、最低にしたとしても、固定の容量CT
よりも小さくすることができず、このため、図11の式
(1)の周波数fを満足するような変換器110全体の
容量Cを得ることができず、よって、このような大きな
アンテナが生ずる電磁波は、変換器110の周波数で共
振することができなくなり、データ応答器114の個別
データを検出することが困難になるという不都合があっ
た。
【0005】実際の使用にあっては、図12に示す如
く、ドア122の横方の壁にカードリーダ124を備え
付け、カード形状のデータ応答器126をカードリーダ
124にかざすことによって、このデータ応答器126
の個別データを検出している。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、各種データを送受信する
データ送受信機を設け、インピーダンスを調整すること
によって特定の電磁波を発生してこの特定の電磁波を出
力するとともに周波数を設定する変換器を前記データ送
受信機に接続して設け、前記変換器が出力した特定の電
磁波によって磁気を生ずる所要大きさの小型の能動側ア
ンテナを前記変換器に接続して設け、個別データを有す
るデータ応答器を通過させるとともに前記能動側アンテ
ナが生じた磁気による電磁誘導によって電磁波が生ずる
ように前記能動側アンテナよりも大きな大型の受動側ア
ンテナを前記能動側アンテナに隣接して設け、この受動
側アンテナは、ループ状のアンテナ線と可変のコンデン
サとを備え、金属製の開閉ドアの周りで且つ前後に配設
され、この開閉ドアの開閉位置によって前記コンデンサ
の容量を変更し、前記変換器から前記能動側アンテナに
出力した特定の電磁波を前記受動側アンテナに電磁誘導
して前記受動側アンテナに電磁波を生じさせ、この受動
側アンテナの電磁波を前記変換器に設定した周波数で共
振することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】この発明は、変換器でインピダン
スを調整して特定の電磁波を生じさせ、そして、この変
換器から能動側アンテナに出力した特定の電磁波を受動
側アンテナに電磁誘導によって受動側アンテナに移行し
てこの受動側アンテナに電磁波を発生させ、そして、受
動側アンテナにおいて、開閉ドアの開閉位置によってコ
ンデンサの容量を変更し、変換器の周波数を満足するよ
うに、該受動側アンテナのインダクタンスに対応した所
要の容量を得ることができ、これにより、受動側アンテ
ナで発生した電磁波を変換器の周波数で共振させること
ができ、よって、受動側アンテナを大型に構成して、変
換器の周波数を例えば125KHzから13.56MH
zに高く設定した場合でも、受動側アンテナの電磁波に
よって該受動側アンテナ内を通過するデータ応答器の個
別データを効率良く検出し、このデータ応答器の個別デ
ータとデータ送受信機の各種データとをやりとりするこ
とができるので、受動側アンテナを主とする利用範囲が
広くなり、大型の商品や部品及び人間等の通信対象を簡
便に認識することができる。
【0008】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図1〜4は、この発明の第1実
施例を示すものである。図1、2において、2は電磁波
送受信用アンテナ装置、4は非接触型カード等からなる
データ応答器(「データキャリヤ」とも言う)である。
【0009】電磁波送受信用アンテナ装置2は、データ
送受信機6と変換器8と能動側アンテナ10と受動側ア
ンテナ12とを備えている。
【0010】データ送受信機6は、各種データをデータ
蓄積部6Aに蓄積し、この各種データを送受信するもの
である。
【0011】変換器8は、データ送受信機12に接続し
て、変換器側コンデンサ14とコイル16とを備え、交
流電流が流れるものであり、インピーダンスを調整する
ことによって特定の電磁波を生じてこの特定の電磁波を
出力するとともに、周波数を設定するするものである。
変換器側コンデンサ14は、従来の如き、可変側、固定
側コンデンサ(図示せず)を有し、変換器側リアクタン
スC1を生ずるものである。
【0012】能動側アンテナ10は、一本の金属棒が一
ターンでループ状の能動側アンテナ線10Aにより、従
来と同じように所要大きさの小型に構成され、変換器8
が出力した特定の電磁波によって能動側インダクタンス
L1を生ずるものである。また、能動側アンテナ線10
Aには、変換器8に交流電流が流れることから、図1に
示す如く、右回りと左回りとの磁気が交互に発生する。
【0013】受動側アンテナ12は、一本の金属棒が一
ターンで能動側アンテナ線10Aよりも大きなループ状
の受動側アンテナ線12Aを有するとともに、この受動
側アンテナ線12Aの途中にアンテナ側コンデンサ18
を備えている。この受動側アンテナ12においては、ア
ンテナ側コンデンサ18が、アンテナ側容量リアクタン
スC2を生じ、受動側アンテナ線12Aに流れる電気を
蓄積して一定の電気量を蓄積すると、この蓄積した電気
を受動側アンテナ線12Aに流し、また、受動側アンテ
ナ線12A自体が受動側インダクタンスL2を生ずるも
のである。アンテナ側コンデンサ18は、その容量C2
が可変可能なものであり、且つ、電磁波の受動側である
ことから、容量C2を、変換器8の固定の容量CTと可
変の容量C1とを合わせた値よりも小さくできるもので
ある。
【0014】この場合に、受動側アンテナ線12Aの一
部12A−1が能動側アンテナ線10Aの一部10A−
1に隣接し、これら隣接する各一部分が同一磁界内に配
設されている。なお、能動側アンテナ線10Aの一部1
0A−1と受動側アンテナ線12Aの一部12A−1と
は、同じ磁界内であれば、所要距離で離間したり、前後
方向で離間し且つ重合するように配設することができる
ものである。そして、図1に示す如く、能動側アンテナ
線10Aには右回りと左回りとの磁気が交互に発生する
ことにより、受動側アンテナ線12Aには交流の電流が
流れて電磁波が生ずるものである。
【0015】この受動側アンテナ12は、実際に、図
3、4に示す如く、所要大きさの大型として、例えば、
人体Pが通過可能な大型の枠形状で、つまり、下側が方
形状で且つ上側が半円形状に構成され、電磁波(磁力
線)の中心軸Oが人体Pのデータ応答器4を取り付けた
胸部位付近に位置するものであり、そして、例えば、ド
アの周り、工事現場の出入口、陸上競技のゲート、車椅
の出入口、物を持った人の出入口、大きい貨物の出入口
等に設置される。この受動側アンテナ12の形状の設定
にあっては、アンテナが円形状の場合に電磁波の中心軸
がアンテナの中心に位置するとともに、アンテナが長方
形状の場合には電磁波の中心軸が各対角線上の交点に位
置することを考慮し、下側で人間が歩き易いように長方
形部12F−1で形成するとともに、上側では人間に圧
迫感を与えないように円形部12F−2で形成し、長方
形状と円形状とを組み合わせて縦長にループ形状とする
と、電磁波の中心軸Oが人体Pの胸付近に位置するもの
である。
【0016】データ応答器4は、受動側アンテナ12が
発生する電磁波に対して通信対象の個別データに相当す
る固有の電磁波を発振して応答するものであり、例え
ば、人体Pの胸部位に取り付けられたり、書籍等の物品
に取り付けられるものである。
【0017】これにより、電磁波送受信用アンテナ装置
2にあっては、変換器8から能動側アンテナ10に出力
した特定の電磁波を大型の受動側アンテナ12に電磁誘
導し(図1のMで示す)、この受動側アンテナ12には
その電磁誘導によって交流の電流が流れて電磁波が発生
し、この受動側アンテナ12が発生する電磁波によって
受動側アンテナ12内を通過するデータ応答器4の個別
データを検出するものである。このとき、受動側アンテ
ナ12においては、受動側アンテナ線12Aのインダク
タンスL2が変更された場合に、アンテナ側コンデンサ
18の容量C2を調整することにより、発生する電磁波
が変換器8に設定した周波数で共振することができるも
のである。
【0018】次に、この第1実施例の作用を説明する。
【0019】変換器8において、周波数を例えば13.
56MHzに設定し、そして、インピダンスを調整して
特定の電磁波を発生すると、この特定の電磁波が能動側
アンテナ10に出力し、そして、この能動側アンテナ1
0が能動側誘導インダクタンスL1を発生する。そし
て、能動側アンテナ10の能動側アンテナ線10Aの周
りに変換器8の交流電流によって右回りと左回りとの磁
気が交互に生じ、そして、この磁気の磁界内に受動側ア
ンテナ12の受動側アンテナ線12Aが存在することか
ら、この受動側アンテナ線12Aには電流が流れて電磁
波が発生する。つまり、受動側アンテナ線12Aには、
能動側アンテナ線10Aの磁気によって電磁誘導が生
じ、交流の電流が流れて電磁波が生ずる。
【0020】よって、能動側アンテナ線10Aで発生し
た磁気によって、能動側アンテナ10の能動側誘導イン
ダクタンスL1が受動側アンテナ線10Aに移動し、そ
して、受動側アンテナ線12A及びアンテナ側コンデン
サ18の特性により、つまり、大型の受動側アンテナ線
12AのインダクタンスL2がより大きくなる一方で、
アンテナ側コンデンサ18の容量C2をより小さくして
も、大型の受動側アンテナ12が能動側アンテナ10か
ら電磁波を受動する形になり、容量C2を変換器8の固
定の容量CTと可変の容量C1とを合わせた値よりも小
さくすることが可能となり(C2<CT+C1)、これ
により、受動側アンテナ12において、変換器8の周波
数fを満足するように、該受動側アンテナ12のインダ
クタンスL2に対応した容量C2を得ることができ、変
換器8の周波数で受動側アンテナ12の電磁波を共振さ
せることができる。
【0021】この結果、変換器8において、インピーダ
ンスを調整して特定の電磁波を生じさせ、そして、この
変換器8から能動側アンテナ10に出力した特定の電磁
波を電磁誘導Mによって受動側アンテナ12に移行して
この受動側アンテナ12に電磁波を発生させ、この受動
側アンテナ12で発生した電磁波を変換器8の周波数で
共振させて、受動側アンテナ12と変換器8との間で電
磁波を送受信するので、受動側アンテナ12を大型に構
成して、変換器8の周波数を例えば125KHzから1
3.56MHzに高く設定した場合にでも、受動側アン
テナ12内の電磁波によってデータ応答器4の個別デー
タを効率良く検出し、データ応答器4の個別データとデ
ータ送受信機6の各種データとをやりとりすることがで
きるので、電磁波送受信用アンテナ装置2においては、
受動側アンテナ12を主とした利用範囲が広くなり、大
型の商品や部品及び人間等の通信対象を簡便に認識する
ことができる。
【0022】また、受動側アンテナ12においては、図
3、4に示す如く、人体Pが通過可能な大きさに構成さ
れ、電磁波の中心軸Oが人体Pのデータ応答器4を取り
付けた胸部位付近に位置するので、データ応答器4の個
別データをさらに効率良く検出することができる。
【0023】更に、受動側アンテナ12の大きさを変更
してインダクタンスL2が変わった場合には、アンテナ
側コンデンサ18の容量C2を変更することにより、発
生する電磁波が変換器8の周波数に対して共振すること
ができるようになり、容易に対処することができ、簡便
である。
【0024】図5、6は、この発明の第2実施例を示す
ものである。
【0025】以下の実施例にあっては、上述の第1実施
例と同一機能を果す箇所には同一符号を付して説明す
る。
【0026】この第2実施例の特徴とするところは、以
下の点にある。即ち、受動側アンテナ12は、金属製の
開閉ドア32の周りで且つ前後に配設され、この開閉ド
ア32の開閉位置(例えば、閉位置、中間開位置、完全
開位置)によってアンテナ側コンデンサ18の容量C2
を変える。これは、開閉ドア32が金属製であり、受動
側アンテナ12に対して開閉ドア32を接近・離間する
ことによって磁気力が異なることから、アンテナ側コン
デンサ18の容量C2を変えるものである。このため、
受動側アンテナ線12Aには、図6に示す如く、スイッ
チ部34と、このスイッチ部34が選択的に接する第1
〜3接点36−1〜36−3と、この第1〜3接点36
−1〜36−3に接続した第1〜3アンテナ側コンデン
サ18−1〜18−3とが設けられている。つまり、開
閉ドア32を開けると、受動側アンテナ線12Aのイン
ダクタンスL2が減少し、一方、開閉ドア32を閉める
と、受動側アンテナ線12AのインダクタンスL2が増
加することを利用して、各アンテナ側コンデンサ18の
容量C2−A(閉位置)、C2−B(中間開位置)、C
2−C(完全開位置)を自動的に調整する。
【0027】この第2実施例の構成によれば、金属製の
開閉ドア32の開閉位置によって、アンテナ側コンデン
サ18の容量C2を変更し、異なる共振を自動的に切り
替えることができる。
【0028】図7は、この発明の第3実施例を示すもの
である。
【0029】この第3実施例の特徴とするところは、以
下の点にある。即ち、データ応答器4が通過する通過路
Rには、データ応答器4の通過方向(矢印方向)におい
て順次に対向して配置されるとともに上側と下側とで離
間距離が異なるように互いに傾斜した前方受動側アンテ
ナ12−1と後方受動側アンテナ12−2とを設け、ま
た、前方受動側アンテナ12−1と後方受動側アンテナ
12−2との間で且つ通過路Rの両側で対向して配置し
た一方受動側アンテナ12−3と他方受動側アンテナ1
2−4とを設け、前方受動側アンテナ12−1と後方受
動側アンテナ12−2と一方受動側アンテナ12−3と
他方受動側アンテナ12−4との少なくとも一つのアン
テナに隣接して能動側アンテナ10を設けた。具体的に
は、図7において、前方受動側アンテナ12−1と後方
受動側アンテナ12−2とを距離Dで離間して配置し、
そして、前方受動側アンテナ12−1の平面内を側方か
ら見て左側に狭角の角度θ1で傾斜して設けるととも
に、後方受動側アンテナ12−2の平面内を側方から見
て右側に狭角の角度θ2で傾斜して設けて、前方受動側
アンテナ12−1と後方受動側アンテナ12−2とが上
方に開くように配置し、また、この前方、後方受動側ア
ンテナ12−1、12−2の間で且つ通過路Rの両側に
一方、他方受動側アンテナ12−3、12−4を設け、
更に、下側には前方受動側アンテナ12−1及び一方受
動側アンテナ12−3に隣接して能動側アンテナ10を
配設した。
【0030】この第3実施例の構成によれば、データ応
答器4がカード形状の場合に、データ応答器4の平面が
受動側アンテナ12の平面上と対峙すれば、データを容
易に検出できることを考慮し、データ応答器4が水平・
垂直・平行のいずれの入斜角にある場合にでも対処させ
ることができ、データ応答器4の入斜角が水平・垂直・
平行のいずれの場合にでも、各受動側アンテナ12によ
ってデータ応答器4のデータを確実に検出することがで
きる。
【0031】なお、この第3実施例においては、前方受
動側アンテナ12−1と後方受動側アンテナ12−2と
の傾斜方向を逆にし、前方受動側アンテナ12−1と後
方受動側アンテナ12−2とが上方にすぼむように配置
したり、各受動側アンテナ12を所要の方向に傾斜さ
せ、データ応答器4の個別データをより効果的に検出す
ることができる。
【0032】図8は、この発明の第4実施例を示すもの
である。
【0033】この第4実施例の特徴とするところは、以
下の点にある。即ち、能動側アンテナ10及び受動側ア
ンテナ12は、同一平面内に配置されて開閉動作するよ
うに、一側、他側支持柱42−1、42−2に揺動可能
に支持され、台車の移動や家具の搬入等に利用されるも
のである。
【0034】この第4実施例の構成によれば、能動側ア
ンテナ10及び受動側アンテナ12を開閉可能にしたの
で、大型の台車や物品等を容易に出し入れすることがで
き、簡便である。
【0035】なお、この発明は、上述の実施例に限定さ
れず、種々応用改変が可能であることは勿論である。
【0036】例えば、図9に示す如く、ドア56の周り
に受動側アンテナ12を配設し、このドア52の上方で
且つ受動側アンテナ12内に能動側アンテナ10を配設
して、アンテナの配置の自由度を大きくすることができ
る。
【0037】また、図10に示す如く、複数の受動側ア
ンテナ12を並列に設け、これら受動側アンテナ12の
両側に能動側アンテナ10、10をそれぞれ配設し、中
間の受動側アンテナ12に対して能動側アンテナ10を
省略し、構成を簡単にし、また、複数のデータ応答器4
のデータを検出することができる。
【0038】
【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの
発明によれば、変換器が出力した特定の電磁波によって
磁気を生ずる所要大きさの小型の能動側アンテナを変換
器に接続して設け、個別データを有するデータ応答器を
通過させるとともに能動側アンテナが生じた磁気による
電磁誘導によって電磁波が生ずるように能動側アンテナ
よりも大きな大型の受動側アンテナを能動側アンテナに
隣接して設け、この受動側アンテナは、ループ状のアン
テナ線と可変のコンデンサとを備え、金属製の開閉ドア
の周りで且つ前後に配設され、この開閉ドアの開閉位置
によってコンデンサの容量を変更し、変換器から能動側
アンテナに出力した特定の電磁波を受動側アンテナに電
磁誘導して受動側アンテナに電磁波を生じさせ、この受
動側アンテナの電磁波を変換器に設定した周波数で共振
することにより、受動側アンテナにおいて、開閉ドアの
開閉位置によってコンデンサの容量を変更し、該受動側
アンテナのインダクタンスに対応した容量を得て変換器
の周波数を満足することができ、受動側アンテナで発生
した電磁波を変換器の周波数で共振させることができ、
よって、受動側アンテナを大型に構成して、変換器の周
波数を例えば125KHzから13.56MHzに高く
設定した場合でも、受動側アンテナの電磁波によって該
受動側アンテナ内を通過するデータ応答器の個別データ
を効率良く検出し、このデータ応答器の個別データとデ
ータ送受信機の各種データとをやりとりすることができ
るので、受動側アンテナを主とする利用範囲が広くな
り、大型の商品や部品及び人間等の通信対象を簡便に認
識し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】電磁波送受信用アンテナ装置のシステム構成図
である。
【図2】電磁波送受信用アンテナ装置の作用を説明する
図である。
【図3】受動側アンテナの正面図である。
【図4】受動側アンテナの側面図である。
【図5】第2実施例における電磁波送受信用アンテナ装
置の正面図である。
【図6】第2実施例における電磁波送受信用アンテナ装
置の電気回路図である。
【図7】第3実施例における電磁波送受信用アンテナ装
置の正面図である。
【図8】第4実施例における電磁波送受信用アンテナ装
置の正面図である。
【図9】他の変形例における電磁波送受信用アンテナ装
置の正面図である。
【図10】他の変形例における電磁波送受信用アンテナ
装置の正面図である。
【図11】従来における電磁波送受信用アンテナ装置の
構成図である。
【図12】従来において実際に使用した電磁波送受信用
アンテナ装置の構成図である。
【符号の説明】
2 電磁波送受信用アンテナ装置 4 データ応答器 6 データ送受信機 8 変換器 10 能動側アンテナ 12 受動側アンテナ 18 アンテナ側コンデンサ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 5/02 H01Q 1/00 - 1/10 H01Q 5/00 - 11/20 H01Q 3/00 - 3/46 H01Q 21/00 - 21/30 H01Q 25/00 - 25/04 G06K 17/00 G08B 13/24

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種データを送受信するデータ送受信機
    を設け、インピーダンスを調整することによって特定の
    電磁波を発生してこの特定の電磁波を出力するとともに
    周波数を設定する変換器を前記データ送受信機に接続し
    て設け、前記変換器が出力した特定の電磁波によって磁
    気を生ずる所要大きさの小型の能動側アンテナを前記変
    換器に接続して設け、個別データを有するデータ応答器
    を通過させるとともに前記能動側アンテナが生じた磁気
    による電磁誘導によって電磁波が生ずるように前記能動
    側アンテナよりも大きな大型の受動側アンテナを前記能
    動側アンテナに隣接して設け、この受動側アンテナは、
    ループ状のアンテナ線と可変のコンデンサとを備え、金
    属製の開閉ドアの周りで且つ前後に配設され、この開閉
    ドアの開閉位置によって前記コンデンサの容量を変更
    し、前記変換器から前記能動側アンテナに出力した特定
    の電磁波を前記受動側アンテナに電磁誘導して前記受動
    側アンテナに電磁波を生じさせ、この受動側アンテナの
    電磁波を前記変換器に設定した周波数で共振することを
    特徴とする電磁波送受信用アンテナ装置。
  2. 【請求項2】 前記データ応答器が通過する通過路に
    は、前記データ応答器の通過方向において順次に対向し
    て配置されるとともに上側と下側とで離間距離が異なる
    ように互いに傾斜した前方受動側アンテナと後方受動側
    アンテナとを設け、前記前方受動側アンテナと前記後方
    受動側アンテナとの間で且つ前記通過路の両側で対向し
    て配置した一方受動側アンテナと他方受動側アンテナと
    を設け、前記前方受動側アンテナと前記後方受動側アン
    テナと前記一方受動側アンテナと前記他方受動側アンテ
    ナとの少なくとも一つのアンテナに隣接して前記能動側
    アンテナを設けたことを特徴とする請求項1に記載の電
    磁波送受信用アンテナ装置。
  3. 【請求項3】 前記受動側アンテナ及び前記能動側アン
    テナは、同一平面内に配置され、支持柱に揺動可能に支
    持して設けられたことを特徴とする請求項1に記載の電
    磁波送受信用アンテナ装置。
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