JP3456863B2 - ごみ処理装置 - Google Patents

ごみ処理装置

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JP3456863B2
JP3456863B2 JP11989197A JP11989197A JP3456863B2 JP 3456863 B2 JP3456863 B2 JP 3456863B2 JP 11989197 A JP11989197 A JP 11989197A JP 11989197 A JP11989197 A JP 11989197A JP 3456863 B2 JP3456863 B2 JP 3456863B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭などから排出
されるごみを焼却、減量するためのごみ処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】家庭などから排出されるごみは、主とし
て地方自治体により収集され、それを地方自治体が所有
する大型の焼却炉で一括して焼却したり、埋め立てに用
いる等により処理されるのが一般的である。しかるに、
ごみの収集日は1週間数回に限られているために次の収
集日までの長時間の間、ごみを袋詰め等して家庭内にス
トックする必要があり、このストックの手間と場所の確
保が大変である。また収集日に纏めて出されるごみの量
は膨大であり、収集作業も人手がかかって大変である。
【0003】これに対して、たとえば実開平6−227
13号公報や特開昭62−119317号公報に開示さ
れるようなごみ焼却炉を家庭内に設置して、各家庭レベ
ルでごみを焼却、減量することもごく一部では行なわれ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ようなごみ焼却炉では、ごみの燃焼に伴って焼却炉が高
温になるため設置場所が制約され、しかも短時間に大量
に排出される燃焼ガスがもたらす悪影響に充分配慮する
必要があり、一般的な家庭では使いづらいと言う問題が
ある。
【0005】このような問題に対して、本出願人は、先
に特願平8−115971号により、焼却炉本体内に形
成される燃焼室を、下部側面がテーパ面である第1燃焼
室と、第1燃焼室の下端に連なる第2燃焼室とで構成
し、第1燃焼室のテーパ面近傍でごみを緩やかに燃焼さ
せるだけの燃焼用空気を第1空気供給ノズルで第1燃焼
室に供給するとともに、第1燃焼室からの未燃ガスを第
2燃焼室で完全に燃焼させるべく第1空気供給ノズルか
らの燃焼用空気量よりも多い燃焼用空気を第2空気供給
ノズルから第2燃焼室に供給するようにしたごみ処理装
置を提案している。このごみ処理装置によれば、第1燃
焼室でのごみの燃焼速度を遅くして単位時間あたりの発
生熱量を極力抑え、しかも排出されるガスを第2燃焼室
で極力清浄化することにより、設置場所の制約を極力小
さくし、各家庭で殆ど問題なく簡単にごみの焼却、減量
を行なうことが可能となる。
【0006】このようなごみ処理装置では、第1空気供
給ノズルおよび第2空気供給ノズルからの空気供給量
が、安定燃焼期に完全燃焼をほぼ達成して煙や臭いの発
生を抑制するのに最適な値として設定されるのである
が、第1燃焼室において燃焼によりごみ量が減少した燃
焼末期に近づくと、テーパ面近傍での燃焼にとどまら
ず、所謂おき火状態となり、燃焼用空気がおき火状態に
あるごみ層の中まで到達せず、燃焼用空気量が不足して
ゆるやかな不完全燃焼を開始して煙や臭いが発生するよ
うになる。
【0007】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、安定燃焼期にはごみの燃焼速度を遅くして単
位時間当たりの発生熱量を極力抑えるとともに排出され
るガスを極力清浄化するようにした上で、燃焼末期に煙
や臭いの発生を防止し、設置場所の制約を極力小さく
し、各家庭で殆ど問題なく簡単にごみの焼却、減量を行
ない得るようにしたごみ処理装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明に従うごみ処理装置は、下方に
向って狭まるテーパ面で下部側面が構成される第1燃焼
室の下端に第2燃焼室が連なって成る燃焼室を有すると
ともに第1燃焼室の上方からのごみの投入ならびに第1
燃焼室への上方からの空気の供給阻止を可能として構成
される焼却炉本体と、第1燃焼室内のごみを前記テーパ
面の近傍で燃焼させる燃焼用空気を供給すべく焼却炉本
体に設けられる第1空気供給ノズルと、第1燃焼室から
第2燃焼室に流れる未燃ガスを完全燃焼させる燃焼用空
気を第2燃焼室に供給すべく焼却炉本体に設けられる第
2空気供給ノズルと、第2燃焼室から排出される排ガス
の性状を監視して第1燃焼室でのごみの燃焼状態が燻り
状態となったかどうかを検出する排ガスセンサと、該排
ガスセンサで燻り状態を検出するまでは第1燃焼室でご
みを緩やかに燃焼させるべく第2空気供給ノズルからの
燃焼用空気供給量よりも小さく設定された燃焼用空気供
給量だけ第1空気供給ノズルから空気を供給せしめるが
前記燻り状態の検出後には第1空気供給ノズルからの燃
焼用空気供給量を燻り状態検出前よりも増大せしめるよ
うにして第1空気供給ノズルからの供給空気量を制御す
る制御手段とを備えることを特徴とする。
【0009】このような構成によれば、排ガスセンサで
燻り状態が検出されるまでは、第1空気供給ノズルから
の燃焼用空気供給量を比較的少量として、第1燃焼室内
でごみを緩やかに燃焼させるとともに、第2空気供給ノ
ズルからの燃焼用空気供給量を比較的多くして完全燃焼
度をより高めて第2燃焼室で未燃ガスを燃焼させるよう
にし、単位時間当たりの発生熱量および燃焼ガス発生量
を比較的小さくし、家庭等で用いるにあたっての設置場
所の制約を解消し、各家庭においてごみが出た時点でそ
の都度こまめに廃却するようにしてごみを焼却、減量す
ることが可能となる。しかも排ガスセンサで燻り状態が
検出されると、第1空気供給ノズルからの燃焼用空気供
給量が増量され、燻り状態に在るごみ層の中まで燃焼用
空気を到達せしめ、ごみを完全燃焼に近い状態で燃焼さ
せるようにして煙や臭いの発生を極力防止することがで
きる。
【0010】また請求項2記載の発明によれば、上記請
求項1記載の発明の構成に加えて、前記制御手段が、前
記排ガスセンサによる燻り状態の検出後には第2空気供
給ノズルからの燃焼用空気量を燻り状態検出前よりも減
少せしめるようにして第2空気供給ノズルからの供給空
気量を制御すべく構成されることにより、燻り状態検出
後には、第2空気供給ノズルからの燃焼用空気供給量も
減量させて、燃焼温度低下を防止して未燃ガスの完全燃
焼を可能とすることができる。すなわち燃焼末期には第
2燃焼室での燃焼温度が低下し始めるため、安定燃焼期
と同量の燃焼用空気を第2空気供給ノズルから供給して
いると、実際に必要な空気量よりも多い無駄な空気を供
給することになるだけでなく、むしろ温度低下により不
完全燃焼を生じやすくなるのであり、第2空気供給ノズ
ルからの燃焼用空気供給量減量により無駄な空気の供給
を回避して完全燃焼が可能となる。
【0011】請求項3記載の発明に従うごみ処理装置
が、上記請求項1または2記載の発明の構成に加えて、
第1燃焼室内でのごみの緩やかな燃焼を継続させるべく
該ごみを前記テーパ面に押付け、圧縮する重錘を備える
ことにより、第1燃焼室内でごみを圧縮して、テーパ面
近傍での緩やかな燃焼を安定的に維持することができ
る。
【0012】請求項4記載の発明によれば、上記請求項
1ないし3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前
記第1および第2空気供給ノズルが、第1および第2空
気供給ノズルへの空気配分量を変更可能として共通のフ
ァンに接続されることにより、第1空気供給ノズルから
の燃焼空気供給量増量に応じて第2空気供給ノズルから
の燃焼用空気供給量が自動的に減量されることになり、
第1および第2空気供給ノズルからの燃焼用空気供給量
を、少ない部品点数でしかも複雑な制御を不要とした簡
単な構成で容易に制御することができる。
【0013】さらに請求項5記載の発明によれば、上記
請求項1ないし4のいずれかに記載の発明の構成に加え
て、前記排ガスセンサがO2 センサであることにより、
排ガス中のO2 濃度を検出して第1燃焼室での燻り状態
を容易に検出することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の第1実施例に基づいて説明す
る。
【0015】図1ないし図5は本発明の第1実施例を示
すものであり、図1はごみ焼却炉を含むごみ処理装置全
体の構成を示す図、図2はごみ焼却炉の縦断面図、図3
は図2の3−3線断面図、図4は電熱ヒータおよびファ
ン用モータの制御回路を示す図、図5は電熱ヒータおよ
びファンの作動タイミングチャートである。
【0016】先ず図1において、このごみ処理装置は、
ごみ焼却炉5と、第1減容化処理槽6と、第2減容化処
理槽7と、生ごみ処理槽8とを備える。而して、ごみ焼
却炉5が可燃性のごみ9を焼却処理するものであるのに
対し、第1減容化処理槽6はPETボトル10等を減容
化処理するためのものであり、第2減容化処理槽7は発
泡スチロール製品11等を減容化処理するためのもので
あり、生ごみ処理槽8は生ごみ12に発酵減容等の有機
処理を施すためのものである。
【0017】第1および第2減容化処理槽6,7は、そ
れらの下部を第1加熱槽131 内に突入させるようにし
て該加熱槽131 に固定的に配設されており、両減容化
処理槽6,7の上端開口部はそれぞれ開閉可能な蓋部材
14,15で閉じられ、各減容化処理槽6,7内には、
PETボトル10および発泡スチロール製品11等を圧
縮して減容化するための重錘16,17が上下移動可能
に収容される。
【0018】両減容化処理槽6,7で発生したガスは燃
焼用空気と混合されてごみ焼却炉5に導かれるものであ
り、空気吸入管路18に両減容化処理槽6,7の上部が
それぞれ接続される。
【0019】第1加熱槽131 に隣接する位置には第2
加熱槽132 が配置されており、両加熱槽131 ,13
2 の下部は相互に連通され、生ごみ処理槽8は、その下
部を第2加熱槽132 内に突入させるようにして第2加
熱槽132 に固定的に配設される。生ごみ処理槽8の上
端開口部は開閉可能な蓋部材19で閉じられ、生ごみ処
理槽8の上部には、第2加熱槽132 内からの燃焼ガス
等を該生ごみ処理槽8内に導入する導入口20と、生ご
み処理槽8内に導入された燃焼ガスを外部に排出する排
気口21とが設けられる。
【0020】図2を併せて参照して、ごみ焼却炉5の焼
却炉本体22は、矩形の函状に形成される函状基部23
と、上方に向かうにつれて小径となるテーパ状に形成さ
れて函状基部23の略中央部から立上がる立上がり管部
24と、立上がり管部24の上下方向中間部外面に下端
が連設されて上方に延びる小径円筒部25と、上方に向
かうにつれて大径となるテーパ状に形成されて下端が前
記小径円筒部25の上端に連設される外側テーパ部26
と、該外側テーパ部26の上端に下端が連設されて上方
に延びる大径円筒部27と、上方に向かうにつれて大径
となるテーパ状に形成されるとともに前記外側テーパ部
26の内方側に固定配置される内側テーパ部28とを備
え、内側テーパ部28の下端部は、その下端を立上がり
管部24の上端部内にわずかに突入させるようにして立
上がり管部24の上端に固着され、また内側テーパ部2
8の上端は大径円筒部27の内面に固着される。
【0021】このような焼却炉本体22は、床面上に配
置される架台29で固定的に支持される。また大径円筒
部27の上端開口部は、焼却炉本体22内へのごみ投入
口30として機能すべく開口されるものであるが、この
ごみ投入口30は、開閉可能な蓋部材31で密閉可能で
ある。
【0022】焼却炉本体22内には、ごみ投入口30か
ら投入されるごみ9を焼却処理するための燃焼室32が
形成されるものであり、この燃焼室32は、第1燃焼室
33と、第1燃焼室33の下端に連なる第2燃焼室34
とから成る。
【0023】第1燃焼室33は、横断面積を軸線方向に
沿って略一定として大径円筒部27の内面で形成される
筒状内側面27aと、内側テーパ部28の内面で形成さ
れて筒状内側面27aの下端に連なるテーパ面28aと
で下方に向って狭まる形状に形成されるものであり、テ
ーパ面28aの下端すなわち小径端に出口35が形成さ
れる。しかも筒状内側面27aには、たとえばSP材で
形成される大径円筒部27のプレス成形によって、筒状
内側面27aの周方向および軸線方向に分散した複数の
突起55…が突設される。またごみ投入口30を蓋部材
31で閉じることにより、第1燃焼室33への上方から
の空気供給は阻止される。
【0024】第1燃焼室33の下方の第2燃焼室34
は、立上がり管部24および函状基部23内に形成され
るものであり、第1燃焼室33の下端すなわち出口35
の下方で該出口35の開口面積よりも流通面積を拡大す
るようにして焼却炉本体22内に形成される。
【0025】図3を併せて参照して、小径円筒部25、
外側テーパ部26および大径円筒部27の下部と、立上
がり管部24の上部および内側テーパ部28との間に
は、環状室36が形成されており、該環状室36は、た
とえば内側テーパ部28および外側テーパ部26の下部
間にわたって設けられる環状の隔壁56で上方の第1空
気室361 と、下方の第2空気室362 とに区画され
る。而して外端を第1空気室361 に連通させた複数の
第1空気供給ノズル37,37…が第1燃焼室33に燃
焼用空気を供給すべくテーパ面28aに配設され、外端
を第2空気室362に連通させた複数の第2空気供給ノ
ズル38,38…が第2燃焼室34の上部に燃焼用空気
を供給すべく立上がり管24の上部に配設される。
【0026】ところで、第1空気供給ノズル37,37
…は、第1燃焼室33内でごみ9を緩やかに燃焼させる
だけの燃焼用空気を第1燃焼室33に供給するためのも
のであり、図2および図3では理解し易くするために比
較的大径に描かれているものの、実際には比較的小径に
形成される。また複数の第2空気供給ノズル38,38
…の内径は、第1および第2空気室361 ,362 の空
気圧が同一であるときには複数の第1空気供給ノズル3
7,37…からの燃焼用空気供給量の総量を上回る量の
燃焼用空気を第2空気供給ノズル38,38…第2燃焼
室34に供給可能に設定される。
【0027】しかも複数の第1空気供給ノズル37,3
7…は、それらの空気供給ノズル37,37…から第1
燃焼室33内に供給される空気をテーパ面28aに沿っ
て旋回せしめる方向に噴射方向を揃えてテーパ面28a
に配設されており、また複数の第2空気供給ノズル3
8,38…も、それらの第2空気供給ノズル38,38
…から供給される空気を第2燃焼室34の上部内面に沿
って旋回せしめる方向に噴射方向を揃えて立上がり管2
4の上部に配設される。
【0028】第1および第2空気室361 ,362 には
シロッコファン39の吐出口が共通に接続されており、
複数の第1空気供給ノズル37,37…および複数の第
2空気供給ノズル38,38…には共通なシロッコファ
ン39から加圧された空気が供給されることになる。し
かもシロッコフアン39の吐出口および第2空気室36
2 間を結ぶ管路57の途中には、該管路57の開度を全
開にする状態と、前記管路57の開度を全開から所定開
度だけ絞る状態とを切換可能な開度制御弁58が設けら
れる。またシロッコファン39の吸入口には、空気を吸
入する空気吸入管路18が接続される。
【0029】焼却炉本体22の外側面には、第1燃焼室
33の下部と、第2燃焼室34の上部との連設部に対応
したくびれ部40が、小径円筒部25および外側テーパ
部26によって形成されており、このくびれ部40の外
側方に生じたスペース41に前記シロッコファン39が
固定配置される。
【0030】第1燃焼室33内のごみ9は、ごみ9の上
方から第1燃焼室33に挿入される重錘42により、圧
縮されるとともにテーパ面28aに押付けられる。この
重錘42は、横断面円形の円盤状に形成されるものであ
り、テーパ面28aの上端で下限位置を規制されるよう
にして上下移動可能に大径円筒部27内に収納される。
而して第1燃焼室33における筒状内側面27aに突設
される複数の突起55…の筒状内側面27aからの突出
量は、それらの突起55…の先端が重錘42の外周面に
近接対向するが、重錘42の上下方向移動を阻害するこ
とがないように設定される。
【0031】テーパ面28aの下部には、第1燃焼室3
3の出口35を覆って上方に延びる立体格子状のロスト
ル43が、その基本的な外形形状を円錐台状として取付
けられており、このロストル43が備える複数の開口部
44,44…は、それらの開口部44,44…の個別の
開口面積が前記出口35の開口面積よりも小さいが全て
の開口部44,44…の総開口面積が前記出口35の開
口面積よりも大きくなるように形成される。
【0032】第1燃焼室33内の下部には電熱ヒータ4
5が配設される。この電熱ヒータ45は、耐熱および耐
食性を有した材料たとえばステンレス鋼から成るパイプ
内にニクロム線等の発熱素子を収納して構成されるもの
であり、たとえば略円形に近い円弧状に形成され、テー
パ面28aに沿って内方に間隔をあけた位置に配置さ
れ、内側テーパ部28を貫通する一対の支持腕部45
a,45aで内側テーパ部28に固着される。
【0033】焼却炉本体22における函状基部23の上
方位置には導出管46がほぼ水平に配置されており、こ
の導出管46の中間部には、函状基部23内に通じる接
続管47が接続される。導出管46の一端には外気を導
入する第1送風ファン48が設けられ、導出管46の他
端は第1加熱槽131 に接続され、第1送風ファン48
の作動による比較的大量の送風によって、焼却炉本体2
2内における第2燃焼室34からの燃焼ガスは温度を下
げつつ焼却灰とともに導出管46を経て第1加熱槽13
1 に導かれる。また第2加熱槽132 には、外気を導入
する第2送風ファン49(図1参照)が設けられてお
り、この第2送風ファン49の作動による比較的大量の
送風によって第2加熱槽132 内の燃焼ガスの温度がさ
らに低下せしめられるとともに、その燃焼ガスが焼却灰
とともに導入口20から生ごみ処理槽8内に導入され、
この生ごみ処理槽8内に焼却灰を落下させた後の燃焼ガ
スが排気口21から外部に排出される。
【0034】図4において、電熱ヒータ45がリレース
ィッチ52を介して電源スイッチ50に接続されるとと
もに、シロッコファン39のモータ39aがリレースイ
ッチ54を介して電源スイッチ50に接続されており、
リレースイッチ52および電熱ヒータ45から成る直列
回路と並列である第1のタイマ51と、モータ39aお
よびリレースイッチ54から成る直列回路と並列である
第2のタイマ53とが電源スイッチ50に接続される。
第1のタイマ51は、電源スイッチ50の導通時から一
定時間T1の経過後に前記リレースイッチ52を遮断せ
しめるものであり、第2のタイマ53は、電源スイッチ
50の導通時から一定時間T2の経過後に前記リレース
イッチ52を導通せしめるものである。第1のタイマ5
1で定まる一定時間T1は、第1燃焼室33内でのごみ
9の燃焼を安定的に継続し得るまで電熱ヒータ45によ
る加熱を継続すべく設定されるものであり、また第2の
タイマ53で定まる一定時間T2は、電熱ヒータ45へ
の通電開始に伴って第1燃焼室33内のごみ9が着火温
度に達するのに充分な時間たとえば2分間に設定され
る。
【0035】第1送風ファン48のモータ48aは、第
1加熱槽131 内の温度が第1設定温度に達するのに応
じて導通する第1の温度スイッチ55に直列に接続さ
れ、第2送風ファン49のモータ49aは、第2加熱槽
132 内の温度が前記第1設定温度よりも低い第2設定
温度に達するのに応じて導通する第2の温度スイッチ5
6に直列に接続される。モータ48aおよび第1の温度
スイッチ55から成る直列回路は電源スイッチ50に接
続され、またモータ49aおよび第2の温度スイッチ5
6から成る直列回路は電源スイッチ50に接続される。
【0036】このような制御回路によれば、図5で示す
ように、電源スイッチ50のオン操作に伴って電熱ヒー
タ45への通電が開始されるとともに、電源スイッチ5
0のオン時から第1の所定時間T1が経過するのに応じ
て電熱ヒータ45への通電が停止され、また電源スイッ
チ50のオン時から第2の所定時間T2が経過するのに
応じてシロッコファン39の作動が開始される。また第
1送風ファン48の作動は、第1加熱槽131 内の温度
に応じてオン・オフ制御され、これにより第1加熱槽1
1 内の温度が第1設定温度以上に昇温しないように制
御される。さらに第2送風ファン49の作動は、第2加
熱槽132 内の温度に応じてオン・オフ制御され、これ
により第2加熱槽132 内の温度が第2設定温度以上に
昇温しないように制御され、排気温度が比較的低く抑え
られることになる。
【0037】再び図1において、シロッコフアン39の
吐出口および第2空気室362 間を結ぶ管路57の途中
に設けられている開度制御弁58の作動はマイクロコン
ピュータから成る制御手段59により制御されるもので
あり、該制御手段59には、第2燃焼室34からの排ガ
スの性状を監視して第1燃焼室33でのごみの燃焼状態
が燻り状態となったかどうかを検出するための排ガスセ
ンサとして、たとえばO2 センサ60の検出値が入力さ
れるものであり、該O2 センサ60は、たとえば函状基
部23の上部に取付けられる。
【0038】而して制御手段59は、O2 センサ60で
検出される排ガス中のO2 濃度が、第1燃焼室33で燻
り状態が生じていることにより生じる値、すなわち比較
的高い値となるまでは、開度制御弁58の開度を全開状
態に保持する。それにより第1燃焼室33でごみを緩や
かに燃焼させるだけの比較的少量の燃焼用空気が第1空
気供給ノズル37…から第1燃焼室33に供給されると
ともに、第1燃焼室33からの未燃ガスを完全燃焼させ
るべく第1空気供給ノズル37…からの燃焼用空気供給
量を上回る燃焼用空気が第2空気供給ノズル38…から
第2燃焼室34に供給される。一方、O2 センサ60で
検出される排ガス中のO2 濃度が、第1燃焼室33で燻
り状態が生じていることにより生じる値、すなわち比較
的高い値となったときに、制御手段59は、開度制御弁
58の開度を全開状態から所定開度だけ絞るようにす
る。それにより第1空気供給ノズル37…から第1燃焼
室33に供給される燃焼用空気量が燻り状態検出前より
も増大せしめられるとともに、第2空気室362 の空気
圧低下に応じて第2空気供給ノズル3…からの燃焼用
空気供給量が燻り状態検出前よりも減少せしめられるこ
とになる。
【0039】次にこの実施例の動作について説明する
と、ごみ焼却炉5でごみ9を焼却、減量するにあたって
は、ごみ投入口30から第1燃焼室33に投入されたご
み9の上方に重錘42を載置するとともにごみ投入口3
0を蓋31で密閉する。これにより第1燃焼室33内の
ごみ9は、重錘42によって圧縮されつつテーパ面28
aに押付けられる。
【0040】この状態で、電源スイッチ50を押して導
通せしめると、先ず電熱ヒータ45への通電が開始され
る。この際、電熱ヒータ45がテーパ面28aに沿って
内方に間隔をあけた位置に配置されるので、ごみ9をテ
ーパ面28a付近での比較的広い範囲にわたって電熱ヒ
ータ45に接触させることができ、電熱ヒータ45の表
面温度上昇に伴って比較的広い範囲のごみ9を加熱する
ことができる。しかも蓋部材31によるごみ投入口30
の密閉により第1燃焼室33への上方からの空気供給は
阻止されており、空気の供給が不充分であるので、第1
燃焼室33内のごみ9が一気に燃え上がることはなく、
また第1および第2送風機48,49も停止したままで
あるので、煙が外部に排出されることもない。
【0041】電熱ヒータ45への通電開始後、第2の設
定時間T2が経過するとシロッコファン39の作動が開
始され、着火温度に達していたごみ9が、第1燃焼室3
3への空気の供給によってより確実に着火することにな
る。しかも第1燃焼室33への空気の供給は、テーパ面
28aに配設された複数の第1空気供給ノズル37,3
7…によるものであり、電熱ヒータ45の近傍に絞って
燃焼用空気を効果的に供給することができるので、ごみ
9の着火がより確実となり、ごみ9のテーパ面28a付
近での安定的な燃焼開始が可能となる。
【0042】なお電熱ヒータ45を着火時のみでなく、
燃焼中に継続して通電しておくようにしてもよく、そう
すれば、第1燃焼室33内での燃焼継続をより確実にす
ることができる。
【0043】ごみ9の着火後においては、第1燃焼室3
3内で圧縮された状態に在るごみ9が、第1空気供給ノ
ズル37,37…から供給される比較的少量の燃焼用空
気によってテーパ面28a付近で緩やかな燃焼を継続す
るようになり、発生した不完全燃焼ガスは、第1燃焼室
33から第2燃焼室34に流れたときに、第2空気供給
ノズル38,38…から第2燃焼室34の上部に供給さ
れる充分な量の燃焼用空気によって完全燃焼度をより高
めて燃焼せしめられる。
【0044】第1燃焼室33内での緩やかな燃焼を安定
して継続するためには、テーパ面28a近傍の燃焼部に
適度な供給速度で確実に空気を供給することが必要であ
る。而して第1燃焼室33の上方からは燃焼用空気が供
給されず、テーパ面28a部分にのみ、複数の第1空気
供給ノズル37,37…が、それらの空気供給ノズル3
7,37…から第1燃焼室33内に供給される燃焼用空
気をテーパ面28aに沿って旋回せしめる方向に噴射方
向を揃えて配設されているので、緩やかな燃焼を継続せ
しめるのに必要な速度で燃焼用空気を前記テーパ面28
a付近の燃焼部に絞って供給することができる。しかも
第1燃焼室33内で空気が旋回流を生じることにより、
第1燃焼室33内でのガス滞溜時間を比較的長くし、第
1燃焼室33内での燃焼ムラの発生を極力抑えることが
できる。
【0045】また第2燃焼室34は、第1燃焼室33の
下端における出口35の開口面積よりも大きな流通面積
を有して第1燃焼室33に連なるものであり、第1燃焼
室33から第2燃焼室34へのガスの流通時に、第1燃
焼室33の出口35でガス流通が絞られることになり、
第1燃焼室33でたとえ燃焼ムラが生じていたとして
も、上記出口35で不完全燃焼ガスや煙と、完全燃焼に
よって生じた高温のガスとが効果的に混合され、第2空
気供給ノズル38,38…からの空気が、前記出口35
からの混合ガスに向けて第2燃焼室34の上部に供給さ
れるので、完全燃焼度をより高めた燃焼を達成すること
ができる。
【0046】また第1燃焼室33内では、テーパ面28
aの近傍でのみごみ9の燃焼が継続されるものであり、
第1燃焼室33内での燃焼室により未燃のごみ9から生
じた水蒸気や未燃ガスが対流により上昇して筒状内側面
27aに接触すると、冷却されてタール状液体となり、
筒状内側面27aを濡らすことなる。このため、ごみ9
中に丸められていな紙類が混じっていると、それらの紙
類が筒状内側面27aに張り付き易くなる。しかるに筒
状内側面27aには、複数の突起55…が突設されてお
り、筒状内側面27aが濡れていても、紙類の筒状内側
面27aへの接触面積が各突起55…により減少せしめ
られることになり、紙類の筒状内側面27aへの張り付
きが極力防止される。したがって重錘42の下降が円滑
となり、テーパ面28aでの安定的な燃焼が保証される
ことになる。
【0047】ところで、燃焼末期において、第1燃焼室
33で燻り状態が生じていることをO2 センサ60が検
出すると、制御手段59により第1空気供給ノズル37
…からの燃焼用空気供給量が増大せしめられ、燻り状態
に在るごみ層の中まで燃焼用空気が到達するようになる
ので、ごみ9を完全燃焼に近い状態で燃焼させるように
して煙や臭いの発生を極力防止することができる。しか
も燻り状態の検出に応じて第2空気供給ノズル38…か
らの燃焼用空気供給量が減量されるので、第2燃焼室3
4の温度低下を防止して、未燃ガスの完全燃焼を可能と
し、煙や臭いの発生をより確実に防止することができ
る。
【0048】しかも第1空気供給ノズル37…からの燃
焼空気供給量の増量ならびに第2空気供給ノズル3
からの燃焼空気供給量の減量制御にあたって、第1およ
び第2空気供給ノズル37…,38…が、第1および第
2空気供給ノズル37…,38…への空気配分量を変更
可能として共通のシロッコファン39に接続されてお
り、制御手段59は開度制御弁58の開度を変更するだ
けであるので、複雑な空気供給量制御が不要である。
【0049】なお、本実施例においては、第2空気供給
ノズル38,38…が上下方向同一レベルで第2燃焼室
34の上部に配設されているが、上下に離隔した複数個
所で第2燃焼室34の上部に複数の第2空気供給ノズル
38,38…が配設されるようにして第2燃焼室34の
上部の比較的広い範囲にわたって燃焼用空気を供給する
ようにしてもよい。
【0050】さらに焼却炉本体22の外側面には、くび
れ部40が形成されており、そのくびれ部40の外側方
のスペース41にシロッコファン39が配置されるの
で、シロッコファン39を焼却炉本体22側により近接
させて配置することが可能であり、焼却炉5全体をより
コンパクトに構成することが可能となる。
【0051】ところで、第1燃焼室33内での燃焼によ
って生じた灰や、燃焼がある程度進行したことで脆くな
った不完全燃焼物等が、重力によって落下する際に、第
1燃焼室33の出口35を瞬間的にでも塞いでしまう
と、第1燃焼室33内での供給空気や燃焼ガスの流れが
乱されて一時的にせよ燃焼が不安定になる。しかるに、
テーパ面28aの下部には、出口35を覆って上方に延
びる立体格子状のロストル43が取付けられており、こ
のロストル43が備える複数の開口部44,44…の開
口面積の総和が出口35の開口面積よりも大きく、各開
口部44,44…の個別の開口面積が前記出口35の開
口面積よりも小さい。したがって、落下してきた上記灰
や不完全燃焼物等のうち出口35の開口面積よりも大き
なものを出口35の開口面積よりも広い範囲でロストル
43の周囲に一旦留めることができ、その際、各開口部
44,44…の総開口面積が充分に大きいので、ガスの
流れがロストル43で妨げられることはない。またガス
流で吹き飛ばされることにより、各開口部44,44…
よりも小さくなった灰や不完全燃焼物等は、ロストル4
3から出口35に落下するが、各開口部44,44…の
個別の開口面積が出口35の開口面積よりも小さいこと
から、落下物で出口35が塞がれることはなく、第1燃
焼室33内での供給空気や燃焼ガスの流れが乱されるこ
とを防止してより安定的な燃焼を維持することができ
る。
【0052】このようなごみ焼却炉5においては、ごみ
9がテーパ面28a付近で少量ずつ継続的に燃焼される
ので、単位時間当たりの発生熱量が大きくなることはな
く、したがって焼却炉本体22が高温となることを回避
し、家庭等で用いるにあたって焼却炉5が高温となるこ
とに伴なう設置場所の制約を解消することができる。ま
たごみ9の緩やかな燃焼継続により、単位時間当たりの
燃焼ガス発生量が抑えられるとともに、燃焼用空気を充
分供給することによって未燃ガスの発生が極力抑えら
れ、排気口21から外部に排出される排ガスを極力清浄
化することが可能となる。したがって、ごみ焼却炉5を
各家庭に殆ど問題なく設置することができ、ごみ箱にご
みを廃却する感覚で、ごみ9が出た時点でその都度こま
めに廃却するようにしてごみ9を焼却、減量することが
可能となる。
【0053】ごみ焼却炉5から排出される燃焼ガスは第
1および第2加熱槽131 ,132内に導かれ、これら
の加熱槽131 ,132 において、両減容化処理槽6,
7および生ごみ処理槽8に燃焼ガスからの熱量が伝達さ
れる。これにより、両減容化処理槽6,7において重錘
16,17で加圧された状態に在るPETボトル16お
よび発泡スチロール製品17等を加熱して減容化するこ
とが可能になるとともに、生ごみ処理槽8を発酵減容等
の有機処理に適した最適温度に保つことが可能となる。
而して上記熱伝達と、第1および第2送風ファン48,
49からの空気混合とにより、排気口21から排出され
るガスの温度を低下させることができる。
【0054】図6は本発明の第2実施例を示すものであ
り、上記第1実施例に対応する部分には同一の参照符号
を付す。
【0055】第1燃焼室33における筒状内側面27a
には、その筒状内側面27aの軸線方向に延びる複数の
突起61…が、筒状内側面27aの周方向に間隔をあけ
て一体に突設される。
【0056】このような突起61…によっても、上記第
1実施例と同様に筒状内側面27aへの紙類の張り付き
を極力防止し、重錘44の円滑な降下を可能として安定
的な燃焼の継続が可能となる。
【0057】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0058】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、排ガスセンサで燻り状態が検出されるまでは、第1
空気供給ノズルからの燃焼用空気供給量を比較的少量と
して、第1燃焼室内でごみを緩やかに燃焼させるととも
に、第2空気供給ノズルからの燃焼用空気供給量を比較
的多くして完全燃焼度をより高めて第2燃焼室で未燃ガ
スを燃焼させるようにし、単位時間当たりの発生熱量お
よび燃焼ガス発生量を比較的小さくし、家庭等で用いる
にあたっての設置場所の制約を解消し、各家庭において
ごみが出た時点でその都度こまめに廃却するようにして
ごみを焼却、減量することができる。しかも排ガスセン
サで燻り状態が検出されたときには、第1空気供給ノズ
ルからの燃焼用空気供給量が増量されることにより、燻
り状態に在るごみ層の中まで燃焼用空気を到達せしめ、
ごみを完全燃焼に近い状態で燃焼させるようにして煙や
臭いの発生を極力防止することができる。
【0059】また請求項2記載の発明によれば、燻り状
態検出後には、第2空気供給ノズルからの燃焼用空気供
給量も減量させて、第2燃焼室での燃焼温度低下を防止
して未燃ガスの完全燃焼を可能とすることができる。
【0060】請求項3記載の発明によれば、第1燃焼室
内で重錘によりごみを圧縮してテーパ面に押付けること
により、テーパ面近傍での緩やかな燃焼を安定的に維持
することができる。
【0061】請求項4記載の発明によれば、第1空気供
給ノズルからの燃焼空気供給量増量に応じて第2空気供
給ノズルからの燃焼用空気量が自動的に減量されるよう
にして、第1および第2空気供給ノズルからの燃焼用空
気供給量を、少ない部品点数でかつ複雑な制御を不要と
した簡単な構成で容易に制御することができる。
【0062】さらに請求項5記載の発明によれば、排ガ
スセンサがO2 センサであることにより、排ガス中のO
2 濃度を検出して第1燃焼室での燻り状態を容易に検出
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例でのごみ焼却炉を含むごみ処理装置
全体の構成を示す図である。
【図2】ごみ焼却炉の縦断面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】電熱ヒータおよびファン用モータの制御回路を
示す図である。
【図5】電熱ヒータおよびファンの作動タイミングチャ
ートである。
【図6】第2実施例の図2に対応した縦断面図である。
【符号の説明】
9・・・ごみ 22・・・焼却炉本体 28a・・・テーパ面 32・・・燃焼室 33・・・第1燃焼室 34・・・第2燃焼室 37・・・第1空気供給ノズル 38・・・第2空気供給ノズル 39・・・ファン 42・・・重錘 59・・・制御手段 60・・・排ガスセンサとしてのO2 センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭48−54775(JP,A) 特開 昭55−105111(JP,A) 特開 平5−71719(JP,A) 特開 昭64−58915(JP,A) 特開 平9−152115(JP,A) 特開 昭57−155017(JP,A) 実開 平1−94729(JP,U) 国際公開88/008504(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23G 5/50 F23G 5/00 F23G 5/44

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下方に向って狭まるテーパ面(28a)
    で下部側面が構成される第1燃焼室(33)の下端に第
    2燃焼室(34)が連なって成る燃焼室(32)を有す
    るとともに第1燃焼室(33)の上方からのごみ(9)
    の投入ならびに第1燃焼室(33)への上方からの空気
    の供給阻止を可能として構成される焼却炉本体(22)
    と、第1燃焼室(33)内のごみ(9)を前記テーパ面
    (28a)の近傍で燃焼させる燃焼用空気を供給すべく
    焼却炉本体(22)に設けられる第1空気供給ノズル
    (37)と、第1燃焼室(33)から第2燃焼室(3
    4)に流れる未燃ガスを完全燃焼させる燃焼用空気を第
    2燃焼室(34)に供給すべく焼却炉本体(22)に設
    けられる第2空気供給ノズル(38)と、第2燃焼室
    (34)から排出される排ガスの性状を監視して第1燃
    焼室(33)でのごみ(9)の燃焼状態が燻り状態とな
    ったかどうかを検出する排ガスセンサ(60)と、該排
    ガスセンサ(60)で燻り状態を検出するまでは第1燃
    焼室(33)でごみ(9)を緩やかに燃焼させるべく第
    2空気供給ノズル(38)からの燃焼用空気供給量より
    も小さく設定された燃焼用空気供給量だけ第1空気供給
    ノズル(37)から空気を供給せしめるが前記燻り状態
    の検出後には第1空気供給ノズル(37)からの燃焼用
    空気供給量を燻り状態検出前よりも増大せしめるように
    して第1空気供給ノズル(37)からの供給空気量を制
    御する制御手段(59)とを備えることを特徴とするご
    み処理装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段(59)が、前記排ガスセ
    ンサ(60)による燻り状態の検出後には第2空気供給
    ノズル(38)からの燃焼用空気量を燻り状態検出前よ
    りも減少せしめるようにして第2空気供給ノズル(3
    8)からの供給空気量を制御すべく構成されることを特
    徴とする請求項1記載のごみ処理装置。
  3. 【請求項3】 第1燃焼室(33)内でのごみ(9)の
    緩やかな燃焼を継続させるべく該ごみ(9)を前記テー
    パ面(28a)に押付け、圧縮する重錘(42)を備え
    ることを特徴とする請求項1または2記載のごみ処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2空気供給ノズル(3
    7,38)が、第1および第2空気供給ノズル(37,
    38)への空気配分量を変更可能として共通のファン
    (39)に接続されることを特徴とする請求項1ないし
    3のいずれかに記載のごみ処理装置。
  5. 【請求項5】 前記排ガスセンサ(60)がO2 センサ
    であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに
    記載のごみ処理装置。
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