JPH09303735A - ごみ処理装置 - Google Patents

ごみ処理装置

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Publication number
JPH09303735A
JPH09303735A JP11591996A JP11591996A JPH09303735A JP H09303735 A JPH09303735 A JP H09303735A JP 11591996 A JP11591996 A JP 11591996A JP 11591996 A JP11591996 A JP 11591996A JP H09303735 A JPH09303735 A JP H09303735A
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JP
Japan
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combustion chamber
combustion
air
outlet
tapered surface
Prior art date
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Application number
JP11591996A
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English (en)
Inventor
Satoshi Matsuzawa
聡 松澤
Mitsuaki Kubota
美津明 久保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ごみを緩やかにかつ安定的に燃焼させて単位時
間あたりの発生熱量を極力抑え、設置場所の制約を極力
小さくし、各家庭で殆ど問題なく簡単にごみの焼却、減
量を行ない得るようにする。 【解決手段】燃焼室33がテーパ面28aを下部側面と
して焼却炉本体22内に形成され、テーパ面28aに押
付け、圧縮されたごみを緩やかに燃焼継続させる燃焼用
空気を供給する複数の空気供給ノズル37が前記テーパ
面28aに配設され、燃焼室33の出口35を覆って上
方に延びる立体格子状のロストル43に設けられた複数
の開口部44が、各開口部44の個別の開口面積が前記
出口35の開口面積よりも小さいが全ての開口部44の
総開口面積が前記出口35の開口面積よりも大きくなる
ように形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭などから排出
されるごみを焼却、減量するためのごみ処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】家庭などから排出されるごみは、主とし
て地方自治体により収集され、それを地方自治体が所有
する大型の焼却炉で一括して焼却したり、埋め立てに用
いる等により処理されるのが一般的である。しかるに、
ごみの収集日は1週間数回に限られているために次の収
集日までの長時間の間、ごみを袋詰め等して家庭内にス
トックする必要があり、このストックの手間と場所の確
保が大変である。また収集日に纏めて出されるごみの量
は膨大であり、収集作業も人手がかかって大変である。
【0003】これに対して、たとえば実開平6−227
13号公報や特開昭62−119317号公報に開示さ
れるようなごみ焼却炉を家庭内に設置して、各家庭レベ
ルでごみを焼却、減量することもごく一部では行なわれ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ようなごみ焼却炉では、ごみの燃焼に伴って焼却炉が高
温になるため設置場所が制約され、しかも短時間に大量
に排出される燃焼ガスがもたらす悪影響に充分配慮する
必要があり、一般的な家庭では使いづらいと言う問題が
ある。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、ごみを緩やかにかつ安定的に燃焼させて単位
時間あたりの発生熱量を極力抑え、設置場所の制約を極
力小さくし、各家庭で殆ど問題なく簡単にごみの焼却、
減量を行ない得るようにしたごみ処理装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、ごみの投入が可能である燃
焼室が、下方に向けて小径となるテーパ面を下部側面と
するとともに該テーパ面の下端で出口が構成されるよう
にして焼却炉本体内に形成され、前記テーパ面に押付
け、圧縮されたごみを緩やかに燃焼継続させる燃焼用空
気を供給する複数の空気供給ノズルが前記テーパ面に配
設され、前記燃焼室の出口を覆って上方に延びるととも
に複数の開口部を有する立体格子状のロストルが前記テ
ーパ面の下部に取付けられ、前記各開口部が、それらの
開口部の個別の開口面積が前記出口の開口面積よりも小
さいが全ての開口部の総開口面積が前記出口の開口面積
よりも大きくなるように形成されることを特徴とする。
【0007】また請求項2記載の発明は、上記請求項1
記載の発明の構成に加えて、前記複数の空気供給ノズル
が、それらの空気供給ノズルから燃焼室内に供給される
空気を前記テーパ面に沿って旋回せしめる方向に噴射方
向を揃えてテーパ面に配設されることを特徴とする。
【0008】さらに請求項3記載の発明は、上記請求項
1または2記載の発明の構成に加えて、前記燃焼室が、
上方からの空気の供給を阻止可能として焼却炉本体内に
形成されることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0010】図1ないし図5は本発明の一実施例を示す
ものであり、図1はごみ焼却炉を含むごみ処理装置全体
の構成を示す図、図2はごみ焼却炉の縦断面図、図3は
図2の3−3線断面図、図4は電熱ヒータおよびファン
用モータの制御回路を示す図、図5は電熱ヒータおよび
ファンの作動タイミングチャートである。
【0011】先ず図1において、このごみ処理装置は、
ごみ焼却炉5と、第1減容化処理槽6と、第2減容化処
理槽7と、生ごみ処理槽8とを備える。而して、ごみ焼
却炉5が可燃性のごみ9を焼却処理するものであるのに
対し、第1減容化処理槽6はPETボトル10等を減容
化処理するためのものであり、第2減容化処理槽7は発
泡スチロール製品11等を減容化処理するためのもので
あり、生ごみ処理槽8は生ごみ12に発酵減容等の有機
処理を施すためのものである。
【0012】第1および第2減容化処理槽6,7は、そ
れらの下部を第1加熱槽131 内に突入させるようにし
て該加熱槽131 に固定的に配設されており、両減容化
処理槽6,7の上端開口部はそれぞれ開閉可能な蓋部材
14,15で閉じられ、各減容化処理槽6,7内には、
PETボトル10および発泡スチロール製品11等を圧
縮して減容化するための重錘16,17が上下移動可能
に収容される。
【0013】両減容化処理槽6,7で発生したガスは燃
焼用空気と混合されてごみ焼却炉5に導かれるものであ
り、空気吸入管路18に両減容化処理槽6,7の上部が
それぞれ接続される。
【0014】第1加熱槽131 に隣接する位置には第2
加熱槽132 が配置されており、両加熱槽131 ,13
2 の下部は相互に連通され、生ごみ処理槽8は、その下
部を第2加熱槽132 内に突入させるようにして第2加
熱槽132 に固定的に配設される。生ごみ処理槽8の上
端開口部は開閉可能な蓋部材19で閉じられ、生ごみ処
理槽8の上部には、第2加熱槽132 内からの燃焼ガス
等を該生ごみ処理槽8内に導入する導入口20と、生ご
み処理槽8内に導入された燃焼ガスを外部に排出する排
気口21とが設けられる。
【0015】図2を併せて参照して、ごみ焼却炉5の焼
却炉本体22は、矩形の函状に形成される函状基部23
と、上方に向かうにつれて小径となるテーパ状に形成さ
れて函状基部23の略中央部から立上がる立上がり管部
24と、立上がり管部24の上下方向中間部外面に下端
が連設されて上方に延びる小径円筒部25と、上方に向
かうにつれて大径となるテーパ状に形成されて下端が前
記小径円筒部25の上端に連設される外側テーパ部26
と、該外側テーパ部26の上端に下端が連設されて上方
に延びる大径円筒部27と、上方に向かうにつれて大径
となるテーパ状に形成されるとともに前記外側テーパ部
26の内方側に固定配置される内側テーパ部28とを備
え、内側テーパ部28の下端部は、その下端を立上がり
管部24の上端部内にわずかに突入させるようにして立
上がり管部24の上端に固着され、また内側テーパ部2
8の上端は大径円筒部27の内面に固着される。
【0016】このような焼却炉本体22は、床面上に配
置される架台29で固定的に支持される。また大径円筒
部27の上端開口部は、焼却炉本体22内へのごみ投入
口30として機能すべく開口されるものであるが、この
ごみ投入口30は、開閉可能な蓋部材31で密閉可能で
ある。
【0017】焼却炉本体22内には、ごみ投入口30か
ら投入されるごみ9を焼却処理するための燃焼室32が
形成されるものであり、この燃焼室32は、内側テーパ
部28の内面であるテーパ面28aを下部側面として下
方に向って狭まる形状に形成される第1燃焼室33と、
第1燃焼室33の下端に連なる第2燃焼室34とから成
る。
【0018】第1燃焼室33は、その下端に出口35を
有するものであり、該出口35は、テーパ面28aの下
端によって形成される。またごみ投入口30を蓋部材3
1で閉じることにより、第1燃焼室33への上方からの
空気供給は阻止される。第2燃焼室34は、立上がり管
部24および函状基部23内に形成されるものであり、
第1燃焼室33の下端すなわち出口35の下方で該出口
35の開口面積よりも流通面積を拡大するようにして焼
却炉本体22内に形成される。
【0019】図3を併せて参照して、小径円筒部25、
外側テーパ部26および大径円筒部27の下部と、立上
がり管部24の上部および内側テーパ部28との間に
は、環状の空気室36が形成されており、外端を該空気
室36に連通させた複数の第1空気供給ノズル37,3
7…が第1燃焼室33に燃焼用空気を供給すべくテーパ
面28aに配設され、外端を前記空気室36に連通させ
た複数の第2空気供給ノズル38,38…が第2燃焼室
34の上部に燃焼用空気を供給すべく立上がり管24の
上部に配設される。
【0020】ところで、第1空気供給ノズル37,37
…は、第1燃焼室33内でごみ9を緩やかに燃焼させる
だけの燃焼用空気を第1燃焼室33に供給するためのも
のであり、図2および図3では理解し易くするために比
較的大径に描かれているものの、実際には比較的小径に
形成される。また複数の第2空気供給ノズル38,38
…は、複数の第1空気供給ノズル37,37…からの燃
焼用空気供給量の総量を上回る量の燃焼用空気を第2燃
焼室34に供給するものであり、共通な空気室36から
の第1空気供給ノズル37,37…および第2空気供給
ノズル38,38…への空気分配量を上述の如く定める
ように、第1空気供給ノズル37,37…の内径、なら
びに第2空気供給ノズル38,38…の内径がそれぞれ
設定される。
【0021】しかも複数の第1空気供給ノズル37,3
7…は、それらの空気供給ノズル37,37…から第1
燃焼室33内に供給される空気をテーパ面28aに沿っ
て旋回せしめる方向に噴射方向を揃えてテーパ面28a
に配設されており、また複数の第2空気供給ノズル3
8,38…も、それらの第2空気供給ノズル38,38
…から供給される空気を第2燃焼室34の上部内面に沿
って旋回せしめる方向に噴射方向を揃えて立上がり管2
4の上部に配設される。
【0022】空気室36にはシロッコファン39の吐出
口が接続されており、複数の第1空気供給ノズル37,
37…および複数の第2空気供給ノズル38,38…に
は共通なシロッコファン39から加圧された空気が供給
されることになる。しかも第1空気供給ノズル37,3
7…および第2空気供給ノズル38,38…からの空気
流旋回方向と同一方向の旋回空気流を空気室36に生じ
させるために、横断面円形である空気室36の接線方向
に空気の吐出方向をほぼ一致させるようにしてシロッコ
ファン39が小径円筒部25に接続される。このシロッ
コファン39の吸入口には、空気を吸入する空気吸入管
路18が接続される。
【0023】焼却炉本体22の外側面には、第1燃焼室
33の下部と、第2燃焼室34の上部との連設部に対応
したくびれ部40が、小径円筒部25および外側テーパ
部26によって形成されており、このくびれ部40の外
側方に生じたスペース41に前記シロッコファン39が
固定配置される。
【0024】第1燃焼室33内のごみ9は、圧縮・押付
け手段としての重錘42により、圧縮されるとともにテ
ーパ面28aに押付けられる。この重錘42は、大径円
筒部27の内面に近接・対向した外側面を有して横断面
円形に形成されるものであり、テーパ面28aの上端で
下限位置を規制されるようにして上下移動可能に大径円
筒部27内に収納される。
【0025】テーパ面28aの下部には、第1燃焼室3
3の出口35を覆って上方に延びる立体格子状のロスト
ル43が、その基本的な外形形状を円錐台状として取付
けられており、このロストル43が備える複数の開口部
44,44…は、それらの開口部44,44…の個別の
開口面積が前記出口35の開口面積よりも小さいが全て
の開口部44,44…の総開口面積が前記出口35の開
口面積よりも大きくなるように形成される。
【0026】第1燃焼室33内の下部には電熱ヒータ4
5が配設される。この電熱ヒータ45は、耐熱および耐
食性を有した材料たとえばステンレス鋼から成るパイプ
内にニクロム線等の発熱素子を収納して構成されるもの
であり、たとえば略円形に近い円弧状に形成されてテー
パ面28aに沿って内方に間隔をあけた位置に配置さ
れ、内側テーパ部28を貫通する一対の支持腕部45
a,45aで内側テーパ部28に固着される。
【0027】焼却炉本体22における函状基部23の上
方位置には導出管46がほぼ水平に配置されており、こ
の導出管46の中間部には、函状基部23内に通じる接
続管47が接続される。導出管46の一端には外気を導
入する第1送風ファン48が設けられ、導出管46の他
端は第1加熱槽131 に接続され、第1送風ファン48
の作動による比較的大量の送風によって、焼却炉本体2
2内における第2燃焼室34からの燃焼ガスは温度を下
げつつ焼却灰とともに導出管46を経て第1加熱槽13
1 に導かれる。また第2加熱槽132 には、外気を導入
する第2送風ファン49(図1参照)が設けられてお
り、この第2送風ファン49の作動による比較的大量の
送風によって第2加熱槽132 内の燃焼ガスの温度がさ
らに低下せしめられるとともに、その燃焼ガスが焼却灰
とともに導入口20から生ごみ処理槽8内に導入され、
この生ごみ処理槽8内に焼却灰を落下させた後の燃焼ガ
スが排気口21から外部に排出される。
【0028】図4において、電熱ヒータ45がリレース
ィッチ52を介して電源スイッチ50に接続されるとと
もに、シロッコファン39のモータ39aがリレースイ
ッチ54を介して電源スイッチ50に接続されており、
リレースイッチ52および電熱ヒータ45から成る直列
回路と並列である第1のタイマ51と、モータ39aお
よびリレースイッチ54から成る直列回路と並列である
第2のタイマ53とが電源スイッチ50に接続される。
第1のタイマ51は、電源スイッチ50の導通時から一
定時間T1の経過後に前記リレースイッチ52を遮断せ
しめるものであり、第2のタイマ53は、電源スイッチ
50の導通時から一定時間T2の経過後に前記リレース
イッチ52を導通せしめるものである。第1のタイマ5
1で定まる一定時間T1は、第1燃焼室33内でのごみ
9の燃焼を安定的に継続し得るまで電熱ヒータ45によ
る加熱を継続すべく設定されるものであり、また第2の
タイマ53で定まる一定時間T2は、電熱ヒータ45へ
の通電開始に伴って第1燃焼室33内のごみ9が着火温
度に達するのに充分な時間たとえば2分間に設定され
る。
【0029】第1送風ファン48のモータ48aは、第
1加熱槽131 内の温度が第1設定温度に達するのに応
じて導通する第1の温度スイッチ55に直列に接続さ
れ、第2送風ファン49のモータ49aは、第2加熱槽
132 内の温度が前記第1設定温度よりも低い第2設定
温度に達するのに応じて導通する第2の温度スイッチ5
6に直列に接続される。モータ48aおよび第1の温度
スイッチ55から成る直列回路は電源スイッチ50に接
続され、またモータ49aおよび第2の温度スイッチ5
6から成る直列回路は電源スイッチ50に接続される。
【0030】このような制御回路によれば、図5で示す
ように、電源スイッチ50のオン操作に伴って電熱ヒー
タ45への通電が開始されるとともに、電源スイッチ5
0のオン時から第1の所定時間T1が経過するのに応じ
て電熱ヒータ45への通電が停止され、また電源スイッ
チ50のオン時から第2の所定時間T2が経過するのに
応じてシロッコファン39の作動が開始される。また第
1送風ファン48の作動は、第1加熱槽131 内の温度
に応じてオン・オフ制御され、これにより第1加熱槽1
1 内の温度が第1設定温度以上に昇温しないように制
御される。さらに第2送風ファン49の作動は、第2加
熱槽132 内の温度に応じてオン・オフ制御され、これ
により第2加熱槽132 内の温度が第2設定温度以上に
昇温しないように制御され、排気温度が比較的低く抑え
られることになる。
【0031】次にこの実施例の動作について説明する
と、ごみ焼却炉5でごみ9を焼却、減量するにあたって
は、ごみ投入口30から第1燃焼室33に投入されたご
み9の上方に重錘42を載置するとともにごみ投入口3
0を蓋31で密閉する。これにより第1燃焼室33内の
ごみ9は、重錘42によって圧縮されつつテーパ面28
aに押付けられる。
【0032】この状態で、電源スイッチ50を押して導
通せしめると、先ず電熱ヒータ45への通電が開始され
る。この際、電熱ヒータ45がテーパ面28aに沿って
内方に間隔をあけた位置に配置されるので、ごみ9を比
較的テーパ面28a付近での比較的広い範囲にわたって
電熱ヒータ45に接触させることができ、電熱ヒータ4
5の表面温度上昇に伴って比較的広い範囲のごみ9を加
熱することができる。しかも蓋部材31によるごみ投入
口30の密閉により第1燃焼室33への上方からの空気
供給は阻止されており、空気の供給が不充分であるの
で、第1燃焼室33内のごみ9が一気に燃え上がること
はなく、また第1および第2送風機48,49も停止し
たままであるので、煙が外部に排出されることもない。
【0033】電熱ヒータ45への通電開始後、第2の設
定時間T2が経過するとシロッコファン39の作動が開
始され、着火温度に達していたごみ9が、第1燃焼室3
3への空気の供給によってより確実に着火することにな
る。しかも第1燃焼室33への空気の供給は、テーパ面
28aに配設された複数の第1空気供給ノズル37,3
7…によるものであり、電熱ヒータ45の近傍に絞って
燃焼用空気を効果的に供給することができるので、ごみ
9の着火がより確実となり、ごみ9のテーパ面28a付
近での安定的な燃焼開始が可能となる。
【0034】なお電熱ヒータ45を着火時のみでなく、
燃焼中に継続して通電しておくようにしてもよく、そう
すれば、第1燃焼室33内での燃焼継続をより確実にす
ることができる。
【0035】ごみ9の着火後においては、第1燃焼室3
3内で圧縮された状態に在るごみ9が、第1空気供給ノ
ズル37,37…から供給される比較的少量の燃焼用空
気にによってテーパ面28a付近で緩やかな燃焼を継続
するようになり、発生した不完全燃焼ガスは、第1燃焼
室33から第2燃焼室34に流れたときに、第2空気供
給ノズル38,38…から第2燃焼室34の上部に供給
される充分な量の燃焼用空気によって完全燃焼度をより
高めて燃焼せしめられる。
【0036】第1燃焼室33内での緩やかな燃焼を安定
して継続するためには、テーパ面28a近傍の燃焼部に
適度な供給速度で確実に空気を供給することが必要であ
る。而して第1燃焼室33の上方からは燃焼用空気が供
給されず、テーパ面28a部分にのみ、複数の第1空気
供給ノズル37,37…が、それらの空気供給ノズル3
7,37…から第1燃焼室33内に供給される燃焼用空
気をテーパ面28aに沿って旋回せしめる方向に噴射方
向を揃えて配設されているので、緩やかな燃焼を継続せ
しめるのに必要な速度で燃焼用空気を前記テーパ面28
a付近の燃焼部に絞って供給することができる。しかも
第1燃焼室33内で空気が旋回流を生じることにより、
第1燃焼室33内でのガス滞溜時間を比較的長くし、第
1燃焼室33内での燃焼ムラの発生を極力抑えることが
できる。
【0037】また第2燃焼室34は、第1燃焼室33の
下端における出口35の開口面積よりも大きな流通面積
を有して第1燃焼室33に連なるものであり、第1燃焼
室33から第2燃焼室34へのガスの流通時に、第1燃
焼室33の出口35でガス流通が絞られることになり、
第1燃焼室33でたとえ燃焼ムラが生じていたとして
も、上記出口35で不完全燃焼ガスや煙と、完全燃焼に
よって生じた高温のガスとが効果的に混合され、第2空
気供給ノズル38,38…からの空気が、前記出口35
からの混合ガスに向けて第2燃焼室34の上部に供給さ
れるので、完全燃焼度をより高めた燃焼を達成すること
ができる。
【0038】しかも第1空気供給ノズル37,37…お
よび第2空気供給ノズル38,38…には共通なシロッ
コファン39から加圧空気が供給されるので、全体とし
て必要な空気量の調整を単一のシロッコファン39によ
って可能としつつ部品点数の低減に寄与することができ
る。また複数の第1空気供給ノズル37,37…の内径
と、複数の第2空気供給ノズル38,38…の内径との
設定により、単一のシロッコファン39からの供給空気
量を、第1燃焼室33側への比較的少量の空気と、第2
燃焼室34側への比較的多量の空気とに容易に分配する
ことができ、複雑な空気供給量制御が不要である。
【0039】なお、本実施例においては、第2空気供給
ノズル38,38…が上下方向同一レベルで第2燃焼室
34の上部に配設されているが、上下に離隔した複数個
所で第2燃焼室34の上部に複数の第2空気供給ノズル
38,38…が配設されるようにして第2燃焼室34の
上部の比較的広い範囲にわたって燃焼用空気を供給する
ようにしてもよい。
【0040】さらに焼却炉本体22の外側面には、くび
れ部40が形成されており、そのくびれ部40の外側方
のスペース41にシロッコファン39が配置されるの
で、シロッコファン39を焼却炉本体22側により近接
させて配置することが可能であり、焼却炉5全体をより
コンパクトに構成することが可能となる。
【0041】ところで、第1燃焼室33内での燃焼によ
って生じた灰や、燃焼がある程度進行したことで脆くな
った不完全燃焼物等が、重力によって落下する際に、第
1燃焼室33の出口35を瞬間的にでも塞いでしまう
と、第1燃焼室33内での供給空気や燃焼ガスの流れが
乱されて一時的にせよ燃焼が不安定になる。しかるに、
テーパ面28aの下部には、出口35を覆って上方に延
びる立体格子状のロストル43が取付けられており、こ
のロストル43が備える複数の開口部44,44…の開
口面積の総和が出口35の開口面積よりも大きく、各開
口部44,44…の個別の開口面積が前記出口35の開
口面積よりも小さい。したがって、落下してきた上記灰
や不完全燃焼物等のうち出口35の開口面積よりも大き
なものを出口35の開口面積よりも広い範囲でロストル
43の周囲に一旦留めることができ、その際、各開口部
44,44…の総開口面積が充分に大きいので、ガスの
流れがロストル43で妨げられることはない。またガス
流で吹き飛ばされることにより、各開口部44,44…
よりも小さくなった灰や不完全燃焼物等は、ロストル4
3から出口35に落下するが、各開口部44,44…の
個別の開口面積が出口35の開口面積よりも小さいこと
から、落下物で出口35が塞がれることはなく、第1燃
焼室33内での供給空気や燃焼ガスの流れが乱されるこ
とを防止してより安定的な燃焼を維持することができ
る。
【0042】このようなごみ焼却炉5においては、ごみ
9がテーパ面28a付近で少量ずつ継続的に燃焼される
ので、単位時間当たりの発生熱量が大きくなることはな
く、したがって焼却炉本体22が高温となることを回避
し、家庭等で用いるにあたって焼却炉5が高温となるこ
とに伴なう設置場所の制約を解消することができる。ま
たごみ9の緩やかな燃焼継続により、単位時間当たりの
燃焼ガス発生量が抑えられるとともに、燃焼用空気を充
分供給することによって未燃ガスの発生が極力抑えら
れ、排気口21から外部に排出される排ガスを極力清浄
化することが可能となる。したがって、ごみ焼却炉5を
各家庭に殆ど問題なく設置することができ、ごみ箱にご
みを廃却する感覚で、ごみ9が出た時点でその都度こま
めに廃却するようにしてごみ9を焼却、減量することが
可能となる。
【0043】ごみ焼却炉5から排出される燃焼ガスは第
1および第2加熱槽131 ,132内に導かれ、これら
の加熱槽131 ,132 において、両減容化処理槽6,
7および生ごみ処理槽8に燃焼ガスからの熱量が伝達さ
れる。これにより、両減容化処理槽6,7において重錘
16,17で加圧された状態に在るPETボトル16お
よび発泡スチロール製品17等を加熱して減容化するこ
とが可能になるとともに、生ごみ処理槽8を発酵減容等
の有機処理に適した最適温度に保つことが可能となる。
而して上記熱伝達と、第1および第2送風ファン48,
49からの空気混合とにより、排気口21から排出され
るガスの温度を低下させることができる。
【0044】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0045】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、ごみの投入が可能である燃焼室が、下方に向けて小
径となるテーパ面を下部側面とするとともに該テーパ面
の下端で出口が構成されるようにして焼却炉本体内に形
成され、前記テーパ面に押付け、圧縮されたごみを緩や
かに燃焼継続させる燃焼用空気を供給する複数の空気供
給ノズルが前記テーパ面に配設され、前記燃焼室の出口
を覆って上方に延びるとともに複数の開口部を有する立
体格子状のロストルが前記テーパ面の下部に取付けら
れ、前記各開口部が、それらの開口部の個別の開口面積
が前記出口の開口面積よりも小さいが全ての開口部の総
開口面積が前記出口の開口面積よりも大きくなるように
形成されるので、テーパ面近傍でのごみの緩やかな燃焼
継続を可能として、単位時間当たりの発生熱量および燃
焼ガス発生量を比較的小さくし、家庭等で用いるにあた
っての設置場所の制約を解消し、各家庭においてごみが
出た時点でその都度こまめに廃却するようにしてごみを
焼却、減量することが可能となり、しかもロストルの周
囲でガスの流通を確保するとともに燃焼室の出口が瞬間
的にでも閉塞されることを防止して、燃焼室でのごみの
安定的な燃焼状態を維持することができる。
【0046】また請求項2記載の発明によれば、上記請
求項1記載の発明の構成に加えて、複数の空気供給ノズ
ルが、それらの空気供給ノズルから燃焼室内に供給され
る空気を前記テーパ面に沿って旋回せしめる方向に噴射
方向を揃えてテーパ面に配設されるので、燃焼室でのテ
ーパ面付近の燃焼部に絞って空気を効果的に供給し、テ
ーパ面付近でのより安定した燃焼を得ることができる。
【0047】さらに請求項3記載の発明によれば、上記
請求項1または2記載の発明の構成に加えて、燃焼室
が、上方からの空気の供給を阻止可能として焼却炉本体
内に形成されるので、燃焼室への空気供給を空気供給ノ
ズルのみからとし、燃焼室のテーパ面付近での緩やかな
燃焼継続をより確実とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ごみ焼却炉を含むごみ処理装置全体の構成を示
す図である。
【図2】ごみ焼却炉の縦断面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】電熱ヒータおよびファン用モータの制御回路を
示す図である。
【図5】電熱ヒータおよびファンの作動タイミングチャ
ートである。
【符号の説明】
9・・・ごみ 22・・・焼却炉本体 28a・・・テーパ面 33・・・燃焼室 35・・・出口 37・・・空気供給ノズル 43・・・ロストル 44・・・開口部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ごみ(9)の投入が可能である燃焼室
    (33)が、下方に向けて小径となるテーパ面(28
    a)を下部側面とするとともに該テーパ面(28a)の
    下端で出口(35)が構成されるようにして焼却炉本体
    (22)内に形成され、前記テーパ面(28a)に押付
    け、圧縮されたごみ(9)を緩やかに燃焼継続させる燃
    焼用空気を供給する複数の空気供給ノズル(37)が前
    記テーパ面(28a)に配設され、前記燃焼室(33)
    の出口(35)を覆って上方に延びるとともに複数の開
    口部(44)を有する立体格子状のロストル(43)が
    前記テーパ面(28a)の下部に取付けられ、前記各開
    口部(44)が、それらの開口部(44)の個別の開口
    面積が前記出口(35)の開口面積よりも小さいが全て
    の開口部(44)の総開口面積が前記出口(35)の開
    口面積よりも大きくなるように形成されることを特徴と
    するごみ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の空気供給ノズル(37)が、
    それらの空気供給ノズル(37)から燃焼室(33)内
    に供給される空気を前記テーパ面(28a)に沿って旋
    回せしめる方向に噴射方向を揃えてテーパ面(28a)
    に配設されることを特徴とする請求項1記載のごみ処理
    装置。
  3. 【請求項3】 前記燃焼室(33)が、上方からの空気
    の供給を阻止可能として焼却炉本体(22)内に形成さ
    れることを特徴とする請求項1または2記載のごみ処理
    装置。
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