JP3456861B2 - 極めて優れた磁気特性を有する方向性電磁鋼板の製造方法 - Google Patents

極めて優れた磁気特性を有する方向性電磁鋼板の製造方法

Info

Publication number
JP3456861B2
JP3456861B2 JP09932597A JP9932597A JP3456861B2 JP 3456861 B2 JP3456861 B2 JP 3456861B2 JP 09932597 A JP09932597 A JP 09932597A JP 9932597 A JP9932597 A JP 9932597A JP 3456861 B2 JP3456861 B2 JP 3456861B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
annealing
rapid heating
steel sheet
decarburization
electrical steel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP09932597A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10287927A (ja
Inventor
伸夫 立花
浩明 佐藤
健司 小菅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP09932597A priority Critical patent/JP3456861B2/ja
Publication of JPH10287927A publication Critical patent/JPH10287927A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3456861B2 publication Critical patent/JP3456861B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

Landscapes

  • Manufacturing Of Steel Electrode Plates (AREA)
  • Soft Magnetic Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2.5〜7.0%
のSiを含み、脱炭焼鈍の昇温過程で急速加熱されたス
トリップが脱炭焼鈍炉に導入される前に、表面酸化する
ことを抑制することによって、極めて優れた磁気特性を
有する方向性電磁鋼板を製造する方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、一方向性電磁鋼板の磁気特性は
鉄損特性と励磁特性の両方で評価される。励磁特性を高
めることは設計磁束密度を高める機器の小型化に有効で
ある。一方鉄損特性を少なくすることは、電気機器とし
て使用する際、熱エネルギーとして失われるものを少な
くし、消費電力を節約できる点で有効である。さらに、
製品の結晶粒の<100>軸を圧延方向に揃えること
は、磁化特性を高め、鉄損特性も低くすることができ、
近年特にこの面で多くの研究が重ねられ、様々な製造技
術が開発された。
【0003】たとえば、特公昭40−15644号公報
に高い磁束密度を得るために、方向性電磁鋼板の製造方
法が開示されている。これは、AlN+MnSをインヒ
ビターとして機能させ、最終冷延工程における圧下率が
80%を超える強圧下とする製造方法である。この方法
によれば二次再結晶粒の{110}<001>方位の集
積度が高く、B8 が1.870T以上の高磁束密度を有
する方向性電磁鋼板が得られる。しかし、この製造方法
はある程度の鉄損の低減は図れるのであるが、未だに二
次再結晶マクロの粒径が10mmオーダと大きく、鉄損に
影響する因子である渦電流損を減らすことができず、良
好な鉄損値が得られていなかった。
【0004】二次再結晶粒をより小さくして磁気特性を
向上する方法として特公平6−51187号公報があ
る。すなわち、該公報には、常温で圧延された鋼板(ス
トリップ)に140℃/秒以上の加熱速度で657℃以
上の温度へ超急速焼きなまし処理を施し、該鋼板を脱炭
素処理し、最終高温焼きなまし処理を施して二次成長を
行い、それによって前記鋼板が低減した寸法の二次粒子
および応力除去焼きなまし処理後も有意な変化なしに持
続する改善された鉄損を持つ製造方法が開示されてい
る。しかし、この製造方法により単に二次粒子を微細化
するだけでは、従来の磁区細分化なみの鉄損を得ること
は困難である。特に鋼板が急速加熱で急激に高温に曝さ
れるにより、異なった組成の酸化皮膜が形成され(Si
2 が優先的に形成されるようになる)、最終焼鈍にお
いてMgO塗布によるフォルステライト(2MgO・S
iO2 )の形成が必ずしも良好とならず、十分な皮膜張
力により優れた磁気特性が得られないという問題があ
る。
【0005】かかる問題を解決するために、特開平7−
62436号公報では最終板厚まで圧延されたストリッ
プを脱炭焼鈍する直前、若しくは脱炭焼鈍の加熱段階と
して、P H2 O /P H2 が0.2以下の非酸化性雰囲気
中で100℃/秒以上の加熱速度で700℃以上の温度
へ加熱処理する方法を提案している。また、急速加熱の
具体例として2対の直接通電加熱ロールを用いることも
提示している。この製造方法では、確かに良好な磁気特
性が得られるが、急速加熱中に鋼板表面に緻密な酸化層
を形成する場合があることがわかった。この酸化層が形
成されるとこれがバリヤーとなり脱炭作用に影響する。
すなわち、製品板での炭素含有量の低減が図れず、その
結果、磁気時効により製品磁気特性の劣化を生じてしま
う。また、十分な脱炭を行うために脱炭時間を長くすれ
ば、磁気時効の問題は解決されるが、脱炭時間を延長す
ることは製造コストアップになるので好ましくない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の製
造方法では、緻密な酸化層が形成され、脱炭性が課題で
あった。また脱炭焼鈍後の一次酸化皮膜の形成が不良と
なり、その結果、十分に低い鉄損をもつ高磁束密度方向
性電磁鋼板を安定して得ることは困難であった。本発明
はこのような問題点を解決する製造方法を提供するもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく種々な検討を重ねた結果、急速加熱とこれ
に引き続いて脱炭焼鈍を行う場合に、急速加熱部と脱炭
焼鈍部の雰囲気を縁切りするスロート部を設け、かつこ
のスロート部の雰囲気を規制することにより、脱炭性の
改善と脱炭焼鈍後に良好な一次皮膜が形成されることを
知見した。
【0008】本発明はかかる知見に基づくものであり、
以下の構成を要旨とする。すなわち (1) 重量で、C:0.10%以下、Si:2.5〜
7.0%ならびにMn:0.015〜0.15%、Sま
たはSe:0.001〜0.05%、酸可溶性Al:
0.01〜0.04%、N:0.003〜0.02%
含み、残余はFeおよび不可避的不純物よりなる鋼
終製品厚まで圧延して該ストリップを脱炭焼鈍し、最終
仕上焼鈍を施す工程を含む一方向性電磁鋼熱延板の製造
方法において、脱炭焼鈍工程の昇温過程での急速加熱を
行う急速加熱室と脱炭焼鈍を行う脱炭焼鈍炉とをスロー
ト部で連続した脱炭焼鈍設備を用い、スロート部の雰囲
気をPH2 O /P H2 ≧0.40の湿水素雰囲気とする
と共に、酸素濃度≦400ppmにすることを特徴とする
極めて優れた磁気特性を有する方向性電磁鋼板の製造方
法。および、 (2)上記急速加熱室には2対の通電ロールを設置し、
700℃以上の温度に急速加熱を行うことを特徴とする
極めて優れた磁気特性を有する方向性電磁鋼板の製造方
法である。
【0009】一方向性電磁鋼板は脱炭焼鈍で、磁気時効
を起こさない炭素含有量である20ppm 以下にまで脱炭
しなければならない。そのためには、脱炭焼鈍される前
の鋼板表面に緻密な酸化層が形成されるのを抑制し、炭
素と酸素との反応が妨害されないようにしなければなら
ない。
【0010】前記した特開平7−62436号公報には
P H2 O /P H2 ≦0.2の非酸化性雰囲気で急速加熱
することを提案しているが、急速加熱処理を施す場合、
この雰囲気では、鋼板表面に形成される緻密な酸化層の
形成を十分に抑制することができない。
【0011】通常脱炭焼鈍工程の雰囲気は、P H2 O /
P H2 を高々0.4、或いはそれ未満にして行われてい
るが、本発明は脱炭焼鈍炉から急速加熱を行う昇温過程
を分離して独立のゾーンとし、両者間にスロート部を設
けて連続することにより脱炭焼鈍ゾーンと縁切りして、
かつ、スロート部まで、或いはスロ−ト部での雰囲気の
独立管理を可能とし、しかも、脱炭焼鈍炉の入口である
スロート部までの雰囲気を、P H2 O /P H2 がより高
い0.4以上とし、かつ酸素濃度が400ppm以下とな
る湿潤雰囲気とすることにより、高温加熱されたストリ
ップの表面にスロート部通過までに緻密な酸化物膜が形
成されないようにし、急速加熱による脱炭および磁性に
悪影響を及ぼさない表面性状のストリップにする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
本発明の脱炭焼鈍設備は図1に模式的に示すように、脱
炭焼鈍炉1と急速加熱室2とを分離し、この両設備1お
よび2を狭い通路を有するスロート3で連結している。
4はストリップであり、急速加熱室2、スロート3およ
び脱炭焼鈍炉1を連続して移送される。図において、急
速加熱室2には2対のそれぞれ押えロールと対になって
いる通電ロール5および6からなる通電急速加熱装置を
設置している例を示している。
【0013】このように本発明は急速加熱室と脱炭焼鈍
炉との間をスロート部で連結して隘路としているため、
この部分で急速加熱室で調整された雰囲気はほとんど遮
蔽され、かつ同じ雰囲気を保ち、仮に脱炭焼鈍炉に流出
が起こるとしても、図の破線矢印に示すように脱炭焼鈍
炉入り側近傍に設けられている排出口7に流れ、脱炭焼
鈍炉中への雰囲気と混合することがない。この際、脱炭
焼鈍炉入り側の炉圧をやや低めに調整しておくことが好
ましい。
【0014】また、スロート部3には、図2に示すよう
に入側および/または出側に通路を挟めるシール材或い
はカーテン(ガスカーテンでも可)8を設置して脱炭焼
鈍炉へのガス流れを遮蔽することができ、また、図示の
ようにスロート部3にガス供給口9を設け、スロート部
3の雰囲気を独立して制御することができるようにして
も良い。
【0015】本発明においてスロート部の雰囲気をP H
2 O /P H2 ≧0.4、および酸素濃度≦400ppm と
するのは、脱炭焼鈍前に緻密なSiO2 酸化皮膜が形成
されて、脱炭焼鈍時のストリップ界面への雰囲気ガスの
侵入が阻害されないようにするためである。このような
酸化皮膜形成制御により、安定した脱炭特性と良好な磁
気特性を確保することができる。P H2 O /P H2 の上
限は特に限定しないが4.2以下とするのが良い。
【0016】次に本発明の製造法を説明する。先ず、こ
の鋼成分の限定理由は下記の通りである。Cは0.10
%を超えてそれ以上多くなると脱炭所要時間が長くな
り、経済的に不利となるのでこれを上限とした。Siは
鉄損を良くするために下限を2.5%とするが、多過ぎ
ると冷間圧延の際に割れ易く加工が困難となるので上限
を7.0%とする。
【0017】さらに、一方向性電磁鋼板を製造するため
に、通常のインヒビター成分として以下の成分元素を添
加するインヒビターとしてMnとSを添加する。Mn
は、MnSの適当な分散状態を得るため、0.015〜
0.15%とする。SはMnS,(Mn・Fe)Sを形
成するために必要な元素で、適当な分散状態を得るた
め、0.001〜0.05%とする。Sの代わりにSe
を添加しても良く、また両方を添加することもできる。
【0018】さらに、インヒビターとして酸可溶性Al
とNを添加する。酸可溶性AlはAlNの適正な分散状
態を得るため0.01〜0.04%とする。Nも、Al
Nを得るため0.003〜0.02%とする
【0019】その他、Cu,Sn,Sb,Cr,Bi,
Moはインヒビターを強くする目的で1.0%以下にお
いて少なくとも1種添加しても良い。
【0020】次に、上記したような成分を含有する溶鋼
を通常の鋳塊鋳造法または連続鋳造法で鋳片とし、これ
を熱間圧延して中間厚のストリップを得る。このときス
トリップ鋳造法も本発明に適用することも可能である。
【0021】次いで上記熱延ストリップには、熱延板焼
鈍を施した後、1回、または中間焼鈍を含む2回以上の
冷間圧延により最終製品厚のストリップを得る。また
は、熱延板焼鈍を施すことなく、一回または中間焼鈍を
含む2回以上の圧延により最終製品厚のストリップを得
る。中間焼鈍を含む2回以上の圧延をする際の、一回目
の圧延は圧下率5〜50%、熱延板焼鈍および中間焼鈍
は950〜1200℃で30秒〜30分の焼鈍を行うこ
とが望ましい。次の最終圧下率は圧下率85%以上が望
ましい。下限85%は、これ以下では{110}<00
1>方位が圧延方向に高い集積度をもつゴス核が得られ
ないからである。なお、この時の冷間圧延方法として、
冷間圧延中に複数回のパスにより各板厚段階を経て最終
板厚となるが、磁気特性を向上させるため、その少なく
とも一回以上の途中板厚段階において鋼板に100℃以
上の温度範囲で1分以上の時間保持する熱効果を与える
こともできる。
【0022】以上、最終製品厚まで圧延されたストリッ
プに脱炭焼鈍を施す。この脱炭焼鈍工程は前記したよう
な急速加熱室−スロート部−脱炭焼鈍炉からなる設備に
より行い、特に脱炭焼鈍炉前のスロート部までの雰囲気
を調整してストリップ表面に緻密な酸化物の形成を抑止
する。急速加熱は2対の通電ロールでストリップを挟
み、700℃以上の温度へ通電加熱するする方法を採用
することができる。ストリップの加熱速度は100℃/
秒以上とするのが好ましい。雰囲気は緻密な酸化層が形
成されなければ特に限定しないが、P H2 O /P H2
0.4にすれば十分であり、必ずしもスロート部と同様
にする必要はないが、同様にしたほうが設備上および処
理効率の点から好ましい。加熱処理を700℃以上とす
るのは、これ以下では再結晶が開始されないからであ
り、このような処理により二次再結晶の核となる一次再
結晶後での{110}<001>方位粒が減少し、微細
な二次再結晶粒が得られるようになる。
【0023】急速加熱室と連通するスロート部の構成お
よび雰囲気の調整は前述した通りであり、この部分の雰
囲気ガスは脱炭焼鈍炉に流れないようにシールをする
か、流れても脱炭雰囲気との混合をさけるために排出口
から排出されるようにすることが好ましい。
【0024】引き続きストリップは脱炭焼鈍炉に導か
れ、湿水素雰囲気中で脱炭焼鈍が施される。このとき製
品での磁気特性を劣化させないために炭素は20ppm 以
下に低減されなければならない。ここで、熱延でのスラ
ブ加熱温度を低温とし、AlNのみをインヒビターとし
て利用するプロセスの場合は、アンモニア雰囲気中で窒
化処理を付加することもある。
【0025】さらに、MgO等の焼鈍分離剤を塗布し
て、二次再結晶と純化のため1100℃以上の仕上げ焼
鈍を行うことで、フォルステライトなどの良好な皮膜を
鋼板表面に形成した微細な二次再結晶粒を得る。
【0026】以上、フォルステライトなどの皮膜の上
に、さらに絶縁皮膜を塗布することにより、極めて低い
鉄損特性を有する一方向性電磁鋼板が製造される。以上
の磁気特性は、後の歪み取り焼鈍を施しても、変化しな
い低鉄損を保持している。なお、得られた製品で、さら
に鉄損を良好にするため、上記一方向性電磁鋼板に、磁
区を細分化するための処理を施すことも可能である。
【0027】
【実施例】次に本発明の実施例を挙げて説明する。C:
0.078%、Si:3.25%、Mn:0.08%、
P:0.01%、S:0.03%、Al:0.03%、
N:0.009%、Cu:0.08%、Sn:0.1
%、残部が実質的にFeよりなる連続鋳造法で製造した
スラブを熱間圧延して2.3mmの熱延板とし、該熱延板
を1120℃×2分の焼鈍を施した後、冷間圧延で板厚
0.22mmの冷延板を製造した。この冷延板を840℃
×180秒の脱炭焼鈍を行い、焼鈍分離剤塗布後仕上げ
焼鈍を1200℃×24時間施した。脱炭焼鈍工程は図
1に示すように、焼鈍炉と分離し、スロート部で連結し
た急速加熱室よりなる脱炭焼鈍設備を用い、各ゾーンの
雰囲気(P H2 O /P H2 )を表1に示す条件で行っ
た。なお、急速加熱は、2対の通電ロールで行った。脱
炭レベル(脱炭焼鈍後の到達C)および得られた製品の
磁気特性(磁束密度B8)を表1に併記した。
【0028】
【表1】
【0029】表1において条件4〜7は本発明例であ
り、1,2,3,8および9は比較例である。条件1は
スロート部を設けないタイプの例であり、脱炭レベル、
磁気特性共に悪い。条件2はスロート部の雰囲気分圧
(P H2 O /P H2 )が低いため、脱炭量が少なく、条
件3はスロート部の酸素濃度が高いため脱炭量が少なく
磁気特性も向上していない。条件8はスロート部の分圧
が低く、さらに条件9は酸素濃度も低いため目標脱炭レ
ベルには達せず、磁気特性も向上していない。これに対
して本発明例はいずれも脱炭性および磁気特性共に優れ
ている。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、スロート
部の雰囲気を調整することにより、優れた磁気特性を有
する方向性電磁鋼板を製造することができ、産業上に貢
献するところが極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の脱炭設備を示す模式図である。
【図2】本発明の脱炭焼鈍設備の他の態様の一部を示す
模式図である。
【符号の説明】
1:脱炭焼鈍炉 2:急速加熱室 3:スロート部 4:ストリップ 5:通電ロール 6:通電ロール 7:排出口 8:カーテン 9:ガス供給口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−62436(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C21D 9/46 501 C21D 3/04 C21D 8/12 H01F 1/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量で、C:0.10%以下、Si:
    2.5〜7.0%ならびにMn:0.015〜0.15
    %、SまたはSe:0.001〜0.05%、酸可溶性
    Al:0.01〜0.04%、N:0.003〜0.0
    2%を含み、残余はFeおよび不可避的不純物よりなる
    最終製品厚まで圧延して該ストリップを脱炭焼鈍
    し、最終仕上焼鈍を施す工程を含む一方向性電磁鋼熱延
    板の製造方法において、脱炭焼鈍工程の昇温過程での急
    速加熱を行う急速加熱室と脱炭焼鈍を行う脱炭焼鈍炉と
    をスロート部で連続した脱炭焼鈍設備を用い、スロート
    部の雰囲気をP H2 O /P H2 ≧0.40の湿水素雰囲
    気とすると共に、酸素濃度≦400ppm にすることを特
    徴とする極めて優れた磁気特性を有する方向性電磁鋼板
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 急速加熱室に2対の通電ロールを設置
    し、700℃以上の温度に急速加熱を行うことを特徴と
    する請求項1記載の極めて優れた磁気特性を有する方向
    性電磁鋼板の製造方法。
JP09932597A 1997-04-16 1997-04-16 極めて優れた磁気特性を有する方向性電磁鋼板の製造方法 Expired - Lifetime JP3456861B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09932597A JP3456861B2 (ja) 1997-04-16 1997-04-16 極めて優れた磁気特性を有する方向性電磁鋼板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09932597A JP3456861B2 (ja) 1997-04-16 1997-04-16 極めて優れた磁気特性を有する方向性電磁鋼板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10287927A JPH10287927A (ja) 1998-10-27
JP3456861B2 true JP3456861B2 (ja) 2003-10-14

Family

ID=14244492

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09932597A Expired - Lifetime JP3456861B2 (ja) 1997-04-16 1997-04-16 極めて優れた磁気特性を有する方向性電磁鋼板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3456861B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10287927A (ja) 1998-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0762436A (ja) 極めて低い鉄損をもつ一方向性電磁鋼板の製造方法
KR0182802B1 (ko) 극히 낮은 철손을 갖는 일방향성 전자강판 및 그 제조방법
JP3456862B2 (ja) 極めて低い鉄損をもつ一方向性電磁鋼板の製造方法
JP3392669B2 (ja) 極めて低い鉄損をもつ一方向性電磁鋼板の製造方法
JP3359449B2 (ja) 超高磁束密度一方向性電磁鋼板の製造方法
JP3392664B2 (ja) 極めて低い鉄損をもつ一方向性電磁鋼板の製造方法
JP3474837B2 (ja) B8が1.91t以上の鏡面一方向性電磁鋼板の製造方法
JP3392579B2 (ja) 極めて低い鉄損をもつ一方向性電磁鋼板の製造方法
JP7180694B2 (ja) 方向性電磁鋼板の製造方法
JP3456861B2 (ja) 極めて優れた磁気特性を有する方向性電磁鋼板の製造方法
JP3061491B2 (ja) 磁気特性の優れた厚い板厚のグラス被膜の少ない一方向性電磁鋼板の製造方法
JP2679928B2 (ja) 極めて低い鉄損をもつ一方向性電磁鋼板の製造方法
JP3743707B2 (ja) 超高磁束密度一方向性電磁鋼板の製造方法
JP2003041320A (ja) 鉄損の良好な鏡面方向性電磁鋼板の製造方法
JP2679927B2 (ja) 極めて低い鉄損をもつ一方向性電磁鋼板の製造方法
JP3456860B2 (ja) 鉄損特性の極めて優れた一方向性電磁鋼板の製造方法
JP3359385B2 (ja) 一方向性電磁鋼板の製造方法
JPH06256847A (ja) 磁気特性の優れた一方向性電磁鋼板の製造方法
JP3392699B2 (ja) 極低鉄損特性を有する方向性電磁鋼板の製造方法
JP3498978B2 (ja) 極めて低い鉄損をもつ一方向性電磁鋼板の製造方法
JPH07305116A (ja) 高磁束密度一方向性電磁鋼板の製造方法
JPH0762437A (ja) 極めて低い鉄損をもつ一方向性電磁鋼板の製造方法
JP3392698B2 (ja) 極めて優れた磁気特性を有する方向性電磁鋼板の製造方法
JP2647323B2 (ja) 低い鉄損をもつ一方向性電磁鋼板の製造方法
JP3154935B2 (ja) 磁束密度の高い低鉄損鏡面一方向性電磁鋼板の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030624

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080801

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090801

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090801

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100801

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100801

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110801

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120801

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130801

Year of fee payment: 10

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130801

Year of fee payment: 10

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130801

Year of fee payment: 10

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130801

Year of fee payment: 10

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term