JP3456343B2 - 遠隔集中管理装置および被管理装置 - Google Patents

遠隔集中管理装置および被管理装置

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JP3456343B2 JP18543696A JP18543696A JP3456343B2 JP 3456343 B2 JP3456343 B2 JP 3456343B2 JP 18543696 A JP18543696 A JP 18543696A JP 18543696 A JP18543696 A JP 18543696A JP 3456343 B2 JP3456343 B2 JP 3456343B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は遠隔集中管理装置
および被管理装置に関し、特に、常時通電状態になく、
かつ定期保守が必要な画像形成装置、例えば複写機、プ
リンタ等を遠隔管理する遠隔集中管理装置および該遠隔
管理されるのに適した被管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置の遠隔管理装置は、
該画像形成装置に内蔵されている遠隔制御部および通信
端末部に、キープアライブと称される管理電源から終日
通電しておき、通信回線を利用して該画像形成装置にア
クセスしたり、該画像形成装置が稼働中の特定の時間に
アクセスしたりして、該画像形成装置の診断情報やログ
情報の採取を行っていた。
【0003】しかしながら、前記管理電源から終日通電
させておく方法では、電気料金が高額になったり装置の
寿命を縮めたりするという問題がある。そこで、特開平
1−248246号公報では、稼働時間中の障害発生時
に、画像形成装置から障害情報を管理側に送信するとい
う方式で遠隔診断を行っている。また、特開平3−16
1763号公報では、集中管理装置は被管理装置からの
集中受信を避けるために受信時間のスケジュールを作成
し、被管理装置である画像形成装置に該作成したスケジ
ュールを組み込み、該被管理装置は該組み込まれたスケ
ジュールに従ってその稼働中に集中管理装置へ発信する
方式を採用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た第1の従来方式は、障害発生時にのみ、障害情報を画
像形成装置から管理側に送信するものであり、管理装置
は障害発生以外の情報を収集することができないという
問題があった。このため、障害の発生が予測されるよう
な兆候が該画像形成装置内にあってもこれを収集するこ
とができず、障害の発生を未然に防止することができな
いという問題、あるいは画像形成装置の使用状況あるい
はこれに伴う消耗品の消耗状況等の情報を収集すること
ができないという問題があった。
【0005】また、前記した第2の従来方式では、発信
スケジュールを被管理装置に組み込まなければならず、
システムが複雑で高価になるという問題があった。ま
た、被管理装置の稼働中に、該発信スケジュールに従っ
て集中管理装置へ発信する方式であるので、何らかの都
合で被管理装置の稼働が停止している時には、集中管理
装置は該被管理装置の情報を収集することができないと
いう問題があった。
【0006】また、前記従来方式では、被管理装置の非
稼働時に、集中管理装置から被管理装置に効果的にデー
タを転送する点について、何らの配慮もされていないと
いう問題があった。
【0007】この発明の目的は、前記した従来技術の問
題点を除去し、被管理装置の非稼働時に、集中管理装置
から被管理装置に効果的にデータを転送できる遠隔集中
管理装置および被管理装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は、通信回線を介して遠隔管理を行う遠隔
集中管理装置および被管理装置において、前記遠隔集中
管理装置は、任意の時間に前記通信回線を介して被管理
装置を呼出す手段と、該被管理装置から吸い上げた管理
データから、被管理装置の状態情報を収集する手段とを
具備し、前記遠隔集中管理装置によって遠隔管理される
前記被管理装置は、フラッシュメモリと、前記被管理装
置の各箇所の状態情報等のデータを該フラッシュメモリ
に書込んだり、読み出したりする制御を行うフラッシュ
メモリコントローラと、前記通信回線を介して遠隔集中
管理装置から着信があった時に、前記フラッシュメモリ
コントローラを制御して、前記フラッシュメモリから前
記データを読みだし、該読み出されたデータを該通信回
線を介して該遠隔集中管理装置に転送する通信制御手段
と、前記被管理装置が非稼働中に前記遠隔集中管理装置
から着信があった時に、前記フラッシュメモリコントロ
ーラに電力を供給する手段とを具備した点に第1の特徴
がある。
【0009】また、前記遠隔集中管理装置が、前記被管
理装置に転送すべきデータを圧縮する手段を具備した点
に第2の特徴がある。また、この発明は、さらに、圧縮
後のデータ量が前記被管理装置のフラッシュメモリの残
容量以下であるか否かを判断する手段と、残容量以下で
ある時に、前記圧縮されたデータを転送する手段とを具
備した点に第3の特徴がある。また、前記被管理装置
が、前記遠隔集中管理装置から受信し、前記フラッシュ
メモリに格納された圧縮データを伸張する手段を具備し
た点に第4の特徴がある。
【0010】前記本発明の1の特徴によれば、遠隔集中
管理装置は任意の時間に被管理装置を呼出し、管理デー
タを吸い上げることができる。このため、被管理装置に
発信スケジュールを持たせる必要がなくなり、システム
の簡素化をはかることができる。また、被管理装置に設
けられているフラッシュメモリは電源が接続されていな
くても記憶したデータを保持し、かつ微小の電力で読み
書きの動作をすることができる。このため、被管理装置
が非稼働中でも、公衆通信回線または無線通信回線を介
して遠隔集中管理装置からのデータを受信することがで
きる。
【0011】また、本発明の第2の特徴によれば、被管
理装置に転送すべきデータを圧縮する手段を具備してい
るので、被管理装置のメモリの残容量が少なくなっても
該被管理装置に転送することができるようになり、装置
の信頼性を向上することができる。また、本発明の前記
第3の特徴によれば、圧縮データ量と被管理装置のメモ
リの残容量とを比較し、前者が後者以下の時に圧縮デー
タを転送するようにしているので、遠隔集中管理装置か
らのデータがメモリ残量不足のために該被管理装置に受
信されないといった不具合を完全に防止することができ
る。さらに、本発明の第4の特徴によれば、受信データ
は、被管理装置に主電源を投入した後、フラッシュメモ
リから読み出して伸張することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態のプリ
ンタの構成を示すブロック図である。図示のホスト装置
3あるいは磁気テープ5から、それぞれホストI/F通
信装置2あるいはMT(Magnetic Tape )I/F制御装
置4を介して入力されたデータは、CPU1によって中
間言語に翻訳され、ディスクコントローラ6を経由し
て、ハードディスク7または8に格納される。イメージ
発生装置9はCPU1からの指示により、前記ハードデ
ィスク7または8から読み出されたデータをイメージデ
ータに変換する。
【0013】プリントコントローラ10によって制御さ
れるプリンタ11は、イメージ発生装置9により生成さ
れたプリントイメージを受取り、これを感光体上に静電
潜像化させ、搬送されてきた印字用紙に転写する。この
時、該プリンタ内のある部位に異常が発生すると、該部
位の制御装置は該異常をエラーまたは警告情報としてC
PU1を搭載するCPUボード(図2参照)に割込み処
理を入れ、記録する。また、該CPUボードは、プリン
トした枚数を課金請求するためにプリント枚数情報を記
録し、保持している。また、プリンタ11における消耗
品、例えばトナー、フューザオイル等の減り具合や、感
光体、コロトロン、フューザロール等の交換時期、バイ
アス電圧、露光量等のプリンタセッティング情報等につ
いても、CPUボードに保持しておく。
【0014】次に、前記CPUボードの一構成例を、図
2を参照して説明する。CPUボード1aは、図示され
ていないOSの支配下にて、システムソフトウェアを主
メモリ13にロードして、前記プリンタ11の動作の制
御を行う。CPU1は、前記ディスクコントローラ6、
ホストI/F通信装置2、MTI/F制御装置4、イメ
ージ発生装置9、プリントコントローラ10より発行さ
れるエラー情報と、プリンタ11の消耗品情報、セッテ
ィング情報等の状態情報を、主メモリ13に一度に書込
む。その後、これらの情報のうち、プリンタ11の動作
に支障を与える予め定められた情報が、フラッシュメモ
リコントローラ17を介してフラッシュメモリ18に登
録される。
【0015】フラッシュメモリ電源エリア23への電力
の供給、すなわち通信制御ユニット16、フラッシュメ
モリコントローラ17、フラッシュメモリ18等への電
力の供給は、CPUボード1aの通電中は、図示されて
いない電源よりDCコンバータ20を介して行われる。
非稼働時には、該CPUボード1aの通電が停止され、
該フラッシュメモリ電源エリア23への電源の供給はな
くなる。しかしながら、フラッシュメモリ18は不揮発
性メモリであるので、該フラッシュメモリ18に記録さ
れたデータは電力の供給がなくても消えることはない。
【0016】遠隔集中管理装置24による該フラッシュ
メモリ18に登録された情報の読出しは、次のようにし
て行われる。遠隔集中管理装置24からISDN等の公
衆通信回線25を介して転送依頼があると、該転送依頼
の着信はモジュラジャック(公衆通信回線25との接続
端子)19を介して通信制御ユニット16に伝えられ
る。また、該モジュラジャック19からの信号により、
フォトカプラ21はオンにされる。通信制御ユニット1
6はフラッシュメモリコントローラ17を制御して、フ
ラッシュメモリ18に記録された情報を読み出す。該フ
ラッシュメモリ18から読み出された情報は、通信制御
ユニット16、モジュラジャック19、公衆通信回線2
5を通って遠隔集中管理装置24に転送される。
【0017】CPUボード1aの通電が停止されている
時に、遠隔集中管理装置24から公衆通信回線25を介
して転送依頼の着信があった時には、前記モジュラジャ
ック19からの信号により、フォトカプラ21はオンに
され、乾電池22(例えば、リチウム電池)から前記通
信制御ユニット16、フラッシュメモリコントローラ1
7、フラッシュメモリ18等へ電力が供給される。この
結果、フラッシュメモリ18に記録された情報はフラッ
シュメモリコントローラ17により読み出され、通信制
御ユニット16、モジュラジャック19を通って遠隔集
中管理装置24に転送される。なお、フラッシュメモリ
コントローラ17とフラッシュメモリ18は、微小な電
力で駆動することができる。なお、前記の実施形態で
は、CPUボード1aの通電中に、遠隔集中管理装置2
4から公衆通信回線25を介して転送依頼があつた時に
も、フォトカプラ21がオンにされるが、乾電池22は
DCコンバータ20と並列につながることになるので、
その消耗は小さい。また、遠隔集中管理装置24が情報
収集のために、CPUボード1aにアクセスする時間は
2〜3分であり、この点からも乾電池22の消耗は小さ
い。また、前記乾電池22に代えて、CPUボード1a
の通電中に、DCコンバータ20からの電力により充電
される充電池を用いるようにしてもよい。
【0018】次に、前記遠隔集中管理装置24から各機
能装置用のファームウエア(ソフトウエア)を更新する
場合には、フラッシュメモリ18からのデータの読み出
しが終了した後に、通信制御ユニット16からフラッシ
ュメモリコントローラ17を制御して、フラッシュメモ
リ18に記録することにより行うことができる。
【0019】次に、本実施形態において、遠隔集中管理
装置24が定期管理を行う場合の動作を、図3のフロー
チャートを参照して説明する。この定期管理は、遠隔集
中管理装置24側から定期的に発信をして管理データを
採取するものである。例えば、中速プリンタであれば一
週間に一度程度、また、毎分135ページをプリントす
る高速のプリンタであれば毎日の午後11時以降に、被
管理装置に対して発信を行う(ステップS1)。ステッ
プS2では、遠隔集中管理装置24は被管理装置との間
で回線が確立したか否かの判断をする。該回線が確立す
るとステップS2の判断は肯定となり、ステップS3に
進む。該回線が確立しなかった時には、ステップS13
に進んで、翌朝に電話で問い合わせる旨の表示をセット
する。ステップS3では、被管理装置内のフラッシュメ
モリコントローラ17によりフラッシュメモリ18から
管理データを読みだし、公衆通信回線25を介して管理
データを収集する。
【0020】ステップS4では、該収集した管理データ
の中に、緊急を要するエラーフラグが立っているかいな
いかの判断をする。この判断が否定の場合には、ステッ
プS5に進んで、図示されていない情報解析手段により
該管理データの解析を行う。ステップS6では、解析し
た該管理データを、遠隔集中管理装置24内に設けられ
た各被管理装置用のデータ保存エリアと各項目毎に分類
された領域に登録保管する。
【0021】ステップS7では、書き替えるべきファー
ムウエア(ソフトウエア)があるか否かの判断が行わ
れ、この判断が肯定の場合にはステップS8に進んで、
遠隔集中管理装置24は該ファームウエアを圧縮して、
被管理装置に送る。ステップS9では、管理情報を収集
すべき他の被管理装置があるか否かの判断を行い、この
判断が肯定の場合には、ステップS1に戻って次の被管
理装置に対して発信をする。なお、遠隔集中管理装置2
4は適当な時間に、ステップS6で保存されたデータを
もとに、該当機種のエラー傾向の分析や、プリント利用
傾向等を解析する。
【0022】さて、前記ステップS4の判断が肯定の
時、すなわち、収集した管理情報の中に緊急エラー情報
が存在した場合には、翌日のプリンタの稼働ができない
可能性が高いので、ステップS10に進んで障害内容の
分析を即座に行う。この分析により、ハードウエアの障
害であるかあるいはソフトウエアの障害であるか等の切
り分けをする。そして、ステップS11で、派遣者を送
ることを決定し、ステップS12で、該当被管理装置に
対して、派遣者を準備するようにという準備表示を集中
管理装置にセットする。
【0023】次に、被管理装置が稼働中に障害を検知
し、この検知内容がプリンタ停止となるような重要障害
の場合の動作を、図4のフローチャートを参照して説明
する。ステップS21にて被管理装置が稼働中に異常を
検知すると、ステップS22に進んで該被管理装置は重
要障害か軽障害かの判断をする。この判断が重要障害の
時には、ステップS23に進んでフラッシュメモリ18
にデータをセットした後、ステップS24に進んで、被
管理装置側から遠隔集中管理装置24に対して発信を行
う。なお、ステップS22の判断が軽障害の場合には、
ステップS31に進んでフラッシュメモリ18にデータ
をセットして動作を終了する。
【0024】ステップS25では、遠隔集中管理装置2
4は被管理装置から受信したデータを解析し、ステップ
S26では該解析したデータを該当する被管理装置の記
憶エリアに保存する。ステップS27では、該緊急エラ
ーがソフトウエアの書き替えで対処できるか否かの判断
を行い、該判断が肯定の場合には、ステップS28に進
んで書き替えソフトを例えば圧縮して転送する。その
後、ステップS29に進んで、正常動作をするようにな
ったか否かの判断をする。この判断が肯定の場合には、
動作を終了する。一方、前記ステップS27またはステ
ップS29の判断が否定の場合には、ステップS30に
進んで、派遣者を送ることを決定する。
【0025】以上のように、本実施形態によれば、CP
Uボード1aの通電中は勿論、該通電の停止中であって
も、遠隔集中管理装置24は被管理装置に発信し、管理
情報の収集をする事ができる。このため、集中管理装置
は、従来方式のように、被管理装置が稼働中にだけその
情報を収集するという制約から脱することができる。こ
の結果、遠隔集中管理装置24は24時間の中の何時で
も被管理装置に発信し、管理情報の収集をする事ができ
る。夜間に被管理装置にアクセスした場合には、夜間の
電話料金は安価であるので、経済的であるという効果が
ある。また、従来方式のように、発信スケジュールを被
管理装置に組み込ませるという必要がなくなり、システ
ムが複雑になるという問題を解消することができる。さ
らに、前記ステップS8に示したように、書き換えソフ
トを圧縮して転送するようにしているので、被管理装置
のメモリの残容量が少なくても該被管理装置に転送する
ことができ、装置の信頼性を向上することができる。
【0026】次に、本発明の第2の実施形態を、図5を
参照して説明する。この実施形態が、前記第1の実施形
態と異なる点は、図2のように公衆通信回線を使用する
のではなく、無線通信回線を使用するようにした点であ
る。フラッシュメモリ電源エリア23には、CPUボー
ド1bの通電中はDCコンバータ20を介して電源が供
給される。この時、充電池30は該DCコンバータ20
によって充電される。一方、プリンタの非稼働時、すな
わちCPUボード1bに電力の供給がない時に、無線通
信回線27を介して遠隔集中管理装置24から着信があ
った場合には、充電池30から常に電力を供給されてい
る無線通信機コントローラ31がこの着信を検知する。
該無線通信機コントローラ31は該着信を検知すると、
フラッシュメモリ電源エリア23に電流を供給する。こ
の結果、フラッシュメモリ18に記録された情報はフラ
ッシュメモリコントローラ17により読み出され、無線
通信機コントローラ31により前記無線通信回線27を
通って遠隔集中管理装置24に転送される。なお、前記
した図3の定時発信管理、図4の緊急コールの動作は、
本実施形態においても同様に実行される。その説明は前
記と同様であるので省略する。
【0027】次に、本発明の第3実施形態について、図
6、図7を参照して説明する。この実施形態は、図3の
ステップS7およびS8のデータ転送が、被管理装置の
フラッシュメモリ18の残容量不足により不能になるの
を防止し、該データ転送をより確実に実行できるように
したものである。
【0028】図6は、図3のステップS7とS8を、ス
テップS41〜S46に置換した点に特徴があり、これ
ら以外の処理は図3と同じであるので、図示を省略され
ている。本実施形態では、被管理装置のフラッシュメモ
リコントローラ17は該被管理装置の主電源がオンされ
た時または主電源オン中の適当な時に、フラッシュメモ
リ18の診断を行い、該フラッシュメモリ18にその全
容量、残容量等を前記エラー情報、状態情報と共に格納
しておくものとする。この結果、図3のステップS5で
は、被管理装置のフラッシュメモリ18の残容量も解析
され、ステップS6において、保存されることになる。
【0029】さて、図6のステップS41では、前記書
き換えソフト等の転送データがあるか否かの判断がなさ
れる。この判断が肯定の場合には、ステップS42に進
んで転送データ量と前記フラッシュメモリ18の残容量
との比較がなされる。そして、該転送データ量がフラッ
シュメモリ18の残容量より小さい時にはステップS4
2の判断は否定となり、ステップS46に進む。
【0030】一方、該転送データ量がフラッシュメモリ
18の残容量より大きい時にはステップS42の判断は
否定となり、ステップS43に進む。ステップS43で
はデータ圧縮が行われ、ステップS44にて、該圧縮後
のデータが前記フラッシュメモリ18の残容量以下であ
るか否かが判断される。この判断が肯定の場合には、ス
テップS45に進んで、該圧縮データを伸張する時に使
用する伸張ファイルを転送し、さらにステップS46に
進んで圧縮データを転送する。該転送された伸張ファイ
ルと圧縮データは被管理装置のフラッシュメモリ18に
書き込まれる。また、前記ステップS44の判断が否定
の時には、ステップS47に進んで、フラッシュメモリ
18の残容量の不足により、データ転送ができないとい
う旨のメッセージを送出する。このメッセージは、ステ
ップS48にて、フラッシュメモリ18に格納される。
その後、図3のステップS9に進み、管理情報を収集す
べき他の被管理装置があるか否かの判断を行う。なお、
前記ステップS42は必ずしも必要ではなく、省略して
もよい。
【0031】次に、被管理装置の本実施形態に関わる動
作を図7を参照して説明する。被管理装置の主電源がオ
ンされると、ステップS50の処理が行われ、CPU1
はフラッシュメモリコントローラ17を介して、フラッ
シュメモリ18の所定の領域からデータを読み出す。ス
テップS51では該読み出されたデータの中にメッセー
ジがあるか否かの判断がなされ、該判断が否定の時には
ステップS52に進む。ステップS52では、伸張ファ
イルがあるか否かの判断がなされ、この判断が肯定の時
にはステップS53に進んでデータの伸張を行う。ステ
ップS54では、正しく伸張できたか否かの判断を行
い、この判断が肯定の時にはステップS55に進んで,
主メモリ13への転送が行われる。なお、前記ステップ
S52の判断が否定の時には、データは圧縮されていな
いことを意味するから、伸張することなく直接ステップ
S55に進んで主メモリへ転送される。また、前記ステ
ップS51において何らかのメッセージが存在する場合
には、ステップS59に進んで、例えばフラッシュメモ
リの残容量不足により、データの転送ができなかったと
いう旨のメッセージが表示装置に表示されることにな
る。そこで、被管理装置は遠隔集中管理装置24にコー
リングし、適当な時間にデータの転送を要請する。
【0032】次に、前記ステップS54にて、正しく伸
張することができなかった場合には、ステップS57に
進んで、遠隔集中管理装置24にデータを正しく伸張す
ることができなかった旨の通知をする。ステップS58
では、この通知に応答して遠隔集中管理装置24から転
送されてくるデータを受信したか否かの判断がなされ
る。この判断が肯定の時には、ステップS52に戻って
再度伸張ファイルありか否かの判断をする。なお、この
時には、被管理装置に主電源が投入されているから、被
管理装置は受信したデータを一旦フラッシュメモリ18
に格納することなく、直接主メモリ13に格納すること
もできる。このため、遠隔集中管理装置24は転送デー
タを圧縮することなく転送するようにしてもよい。
【0033】以上のように、この実施形態によれば、遠
隔集中管理装置はデータを圧縮して転送するので、フラ
ッシュメモリ18の残容量不足のために、データの転送
ができなくなるという不具合を改善することができる。
また、被管理装置においてデータを正しく伸張すること
ができなかった場合には、被管理装置は遠隔集中管理装
置に再転送を要求するので、正しいデータ転送が実行可
能になり、システムの信頼性を向上することができる。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1の発明によれば、遠隔集中管理装置は任意の時間に被
管理装置を呼出し、管理データを吸い上げることができ
る。また、被管理装置に設けられているフラッシュメモ
リは電源が接続されていなくても記憶したデータを保持
し、かつ微小の電力で読み書きの動作をすることができ
る。このため、被管理装置に発信スケジュールを持たせ
る必要がなくなり、システムの簡素化をはかることがで
きる。
【0035】また、請求項2の発明によれば、被管理装
置に転送すべきデータを圧縮する手段を有しているの
で、被管理装置のメモリの残容量が少なくなっても該被
管理装置に転送することができるようになり、装置の信
頼性を向上することができる。請求項3の発明によれ
ば、圧縮データと被管理装置のメモリの残容量と比較し
て該圧縮データを転送するようにしているので、装置の
信頼性をより向上させることができる。また、請求項4
の発明によれば、回線料金の安い夜間等に被管理装置を
呼出すようにしているので、被管理装置の本来の動作に
影響を与えることがなくなると共に、経済的であるとい
う効果がある。
【0036】また、請求項5の発明によれば、被管理装
置は非稼働時にも遠隔集中管理装置からのデータを受信
することができ、主電源をオンにした時に、これを伸張
して主メモリにロードすることができるようになり、該
被管理装置の使用効率を向上することができる。さら
に、請求項6の発明によれば、遠隔集中管理装置から受
信した圧縮データが正しく伸張できなかった時に、その
旨が遠隔集中管理装置に通知されるので、装置の信頼性
を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の全体構成の概要を示すブロック図で
ある。
【図2】 本発明の第1の実施形態の要部の構成を示す
ブロック図である。
【図3】 遠隔集中管理装置の定時発信管理の動作を説
明するフローチャートである。
【図4】 被管理装置が緊急呼び出しをする動作を説明
するフローチャートである。
【図5】 本発明の第2の実施形態の要部の構成を示す
ブロック図である。
【図6】 本発明の第3の実施形態の要部の動作を示す
フローチャートである。
【図7】 本発明の第3の実施形態の被管理装置の要部
の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…CPU、1a、1b…CPUボード、2…ホストI
/F、3…ホスト、4…MTI/F、5…磁気テープ、
6…ディスクコントローラ、7、8…ハードディスク、
9…イメージ発生装置、10…プリントコントローラ、
11…プリンタ、12…内部バス、13…主メモリ、1
4…バスドライバ、15…主メモリコントローラ、16
…通信制御ユニット、17…フラッシュメモリコントロ
ーラ、18…フラッシュメモリ、19…モジュラジャッ
ク、20…DCコンバータ、21…フォトカプラ、22
…乾電池、23…フラッシュメモリ電源エリア、24…
遠隔集中管理装置、25…公衆通信回線、27…無線通
信回線、30…充電池、31…無線通信機コントロー
ラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−46357(JP,A) 特開 平3−292046(JP,A) 特開 平7−175370(JP,A) 特開 平4−60648(JP,A) 特開 平2−14659(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/00 370 - 512 G06F 1/00 370 G06F 1/26 G06F 13/00 351 H04N 1/00 106

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信回線を介して遠隔管理を行う遠隔集
    中管理装置および被管理装置において、 前記遠隔集中管理装置は、 任意の時間に前記通信回線を介して被管理装置を呼出す
    手段と、 該被管理装置から吸い上げた管理データから、被管理装
    置の状態情報を収集する手段とを具備し、 前記遠隔集中管理装置によって遠隔管理される前記被管
    理装置は、フラッシュメモリと、 前記被管理装置の各箇所の状態情報等のデータを該フラ
    ッシュメモリに書込んだり、読み出したりする制御を行
    うフラッシュメモリコントローラと、 前記通信回線を介して遠隔集中管理装置から着信があっ
    た時に、前記フラッシュメモリコントローラを制御し
    て、前記フラッシュメモリから前記データを読みだし、
    該読み出されたデータを該通信回線を介して該遠隔集中
    管理装置に転送する通信制御手段と、 前記被管理装置が非稼働中に前記遠隔集中管理装置から
    着信があった時に、前記フラッシュメモリコントローラ
    に電力を供給する手段とを具備し、 前記被管理装置が非稼働中であっても、前記遠隔集中管
    理装置からの呼出しに対して着信することができるよう
    にしたことを特徴とする遠隔集中管理装置および被管理
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の遠隔集中管理装置および
    被管理装置において、 前記遠隔集中管理装置は、前記
    被管理装置に転送すべきデータを圧縮する手段を具備し
    たことを特徴とする遠隔集中管理装置および被管理装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の遠隔集中管理装置および
    被管理装置において、 圧縮後のデータ量が前記被管理
    装置のフラッシュメモリの残容量以下であるか否かを判
    断する手段と、 残容量以下である時に、前記圧縮されたデータを転送す
    る手段とを具備したことを特徴とする遠隔集中管理装置
    および被管理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の遠隔集中管理装置および
    被管理装置において、 該遠隔集中管理装置は、回線料
    金の安価な夜間の所定時間に、被管理装置を呼出すこと
    を特徴とする遠隔集中管理装置および被管理装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の遠隔集中管理装置および
    被管理装置において、 前記被管理装置は、前記遠隔集
    中管理装置から受信し、前記フラッシュメモリに格納さ
    れた圧縮データを伸張する手段を具備したことを特徴と
    する遠隔集中管理装置および被管理装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の遠隔集中管理装置および
    被管理装置において、 前記圧縮データの伸張が正しく
    行われたか否かを判断する手段と、 正しく伸張されなかった時に、伸張不可の情報を前記遠
    隔集中管理装置に通知する手段とを具備したことを特徴
    とする遠隔集中管理装置および被管理装置。
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