JP3456264B2 - 心電計 - Google Patents

心電計

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JP3456264B2
JP3456264B2 JP17214494A JP17214494A JP3456264B2 JP 3456264 B2 JP3456264 B2 JP 3456264B2 JP 17214494 A JP17214494 A JP 17214494A JP 17214494 A JP17214494 A JP 17214494A JP 3456264 B2 JP3456264 B2 JP 3456264B2
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  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、心電計及び心電計の測
定部に関する。
【0002】
【従来の技術】図14は従来の心電計の回路構成を示す
ブロック図である。なお、周知の如く、心電計は心臓の
筋肉の収縮により発生する微弱な電気信号(心電信号)
を検出して記録するものである。この図において、1は
電極部であり、胸部等に装着する複数の電極(図示略)
を有している。2は増幅部であり、電極部1の電極間の
電位差に応じた電気信号すなわち心電信号を増幅し、出
力する。3はフィルタ部であり、増幅部2から出力され
る心電信号に含まれるノイズ分を除去する。4はA・D
変換部であり、フィルタ部3を介して増幅部2から出力
された心電信号をデジタル変換して出力する。このA・
D変換部4の出力は後述する制御部5に取り込まれる。
6はキー入力部であり、複数のキーを有して構成され、
制御部5に対してコマンド等の入力を行なう。7は表示
部であり、各種データの表示を行なう。8は表示制御部
であり、制御部5から供給される表示データおよび制御
信号にしたがって表示部7の制御を行なう。
【0003】9はROMであり、制御部5を制御するた
めのプログラムを記憶している。10はRAMであり、
制御部5のワーキングエリアとして使用される。11は
D・A変換部であり、デジタル信号をアナログ信号に変
換して出力する。12は音響カプラ部であり、この心電
計100を電話網に結合するもので、アナログのデータ
信号を音響信号に変換して出力する。13はスピーカで
あり、音響カプラ部12から出力される音響信号を音響
波に変換して出力する。14は一次電池又は充電可能な
二次電池であり、装置各部に電源を供給する。
【0004】上記制御部5は装置各部を制御するもので
あり、電源を投入すると心電計測を開始する。この際、
A・D変換部4より出力される心電図データを取り込ん
でこれをRAM10のデータ領域に記憶する一方、心電
図データを表示データに変換してこれを制御信号と共に
表示制御部8に供給する。これにより、表示部7に心電
図の波形が表示される。また、制御部5はキー入力部6
からデータ伝送を開始するコマンドを入力すると、RA
M10から心電図データを読み出し、これをD・A変換
部11に供給する。これにより、アナログ信号に変換さ
れた心電図データが音響カプラ12によって音響信号に
変換された後、スピーカ13から音響波として出力され
る。この場合、スピーカ13は図15に示すように電話
機15の受話器16の送話器16aに当てられる。スピ
ーカ13から出力された音響波の心電図データは電話網
を介して医療機関等に送られ、受信される。医療機関等
は送られてきた心電図データから心電図の波形を解析
し、不整脈等の診断を行なう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の心電計にあっては、次のような問題点があった。 (イ)従来の心電計は、単に心電図を記録するだけのも
のであって、体に何等かの不調があった場合に使用する
といったものであった。このため、時々不調を訴える人
にとっては常時必要でないにもかかわらず、万が一のこ
とを考えて常に身に付けていなければならず、緊急時以
外は無駄な労力を強いられていた。 (ロ)電池切れによる使用不能を防止する為に電池電圧
の検出による報知音の発生を行なうようにしているが、
机や鞄等の中に入れたままでは電池切れに気が付かない
ことがあり、未だ十分な解決には至っていない。 (ハ)特に携帯型の心電計では、データ伝送機能を設け
た場合に本体部に対して音響カプラ部12の占める割り
合いが大きいことから、小型化を図るうえで障害になっ
ていた。また、伝送するデータの品質を考慮すると自ず
とスピーカ13の大きさも決ってくるので、これ以上の
小型および軽薄化が困難であった。 (ニ)データ伝送機能を有する反面、周りに電話機が無
かったり、電話機が使用中の場合にはその機能を生かす
ことができなかった。さらに、心臓発作が激しい時には
「119」番が最適であるにもかかわらず、これに対し
て何等役には立っていない。すなわち、従来の心電計は
これを常時持ち歩かなければならない程の人の為には必
ずしも十分に役立っているものではなかった。
【0006】そこで本願発明は、操作性が良いことと、
小型および軽薄化を図ることができ、周りに電話機が無
くても、心電図データを外部に対し送受信することが
きる心電計を提供することを目的としている。
【0007】
【0008】
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明による心電計は、電話機能を備えた携
帯可能な心電計本体部と、この心電計本体部に対し取り
外し可能な測定部材とから構成されており、前記測定部
材は、略長方形状の支持部材と、この支持部材の一端に
設けた第1の電極と、前記支持部材の両側部に設けた一
対の第2の電極と、前記第1、第2の電極により測定さ
れた心電図データを前記心電計本体部に出力するために
前記支持部材に設けられた第1のコネクタと、前記第
1、第2の電極により測定された心電図データを記憶す
るための第1の記憶手段と、前記第1、第2の電極によ
り測定された心電図データを前記第1の記憶手段に記憶
する制御を行い、この第1の記憶手段に記憶した心電図
データを前記第1のコネクタから出力する制御を行なう
第1の制御手段とを備え、前記心電計本体部は、前記第
1のコネクタと接続される第2のコネクタと、心電図デ
ータを記憶するための第2の記憶手段と、心電図データ
を外部に対し送受信する送受信手段と、前記第2のコネ
クタを介して入力された心電図データを前記第2の記憶
手段に記憶する制御を行い、この第2の記憶手段に記憶
した心電図データを前記送受信手段を介して外部に対し
送受信する制御を行なう第2の制御手段と、を備えたこ
とを特徴とする。
【0010】また、好ましい態様として、例えば請求項
2記載の発明のように、前記心電計本体部に、電話番号
を入力するキー入力手段と、外部との音声通話が可能な
音声通話手段とを設けても良い。また、例えば請求項3
記載の発明のように、前記測定部材に、前記キー入力手
段により入力された電話番号と、前記心電図データを含
むデータと、を表示する表示手段とを設けても良い。
に、例えば請求項4記載の発明のように、前記測定部材
に、前記測定部の各部に電源を供給する充電可能な電源
供給手段と、前記第1のコネクタから供給された電源を
前記電源供給手段に充電する充電手段とを設けても良
い。
【0011】
【0012】
【作用】本発明では、次のような動作が行なわれる。 (a)心電計の測定部にて測定されて記憶された心電図
データは、信号の入出力に使用される接続手段から出力
される。したがって、外部機器では測定部で測定された
心電図データを読み込むことができる。 (b)測定部の接続手段(または第一の接続手段)に表
示データ(例えば電話番号を示す数値等)が供給される
と、この表示データが測定部の表示手段に表示される。
したがって、外部機器(測定部の本体部)と表示手段を
供用することができる。 (c)測定部の接続手段(または第一の接続手段)が少
なくともその表面が導電性を有する。したがって、この
接続手段を電極の一つとして使用することができる。
【0013】(d)測定部の接続手段に外部機器(測定
部の本体)より電源が供給されると、測定部の充電手段
によって測定部の電源供給手段が充電される。したがっ
て、測定部の電源供給手段は容量の小さいもので良く、
これによって測定部の小型および軽薄化を図れる。 (e)測定部の電圧検出手段によって測定部の電源供給
手段(または第一の電源供給手段)の電圧値が検出さ
れ、その電圧値が所定値以下になると電池切れを示す報
知が行なわれる。したがって、電池切れを確認すること
ができる。 (f)測定部の第一の電源供給手段(または電源供給手
段)は、本体部の第二の電源供給手段よりも電源容量の
小さいものが用いられ、また、測定部の記憶手段(また
は第一の記憶手段)は本体部の第二の記憶手段よりも記
憶容量の小さいものが使用される。したがって、測定部
の第一の電源供給手段(または電源供給手段)と記憶手
段(または第一の記憶手段)に小型のものが使用できる
ので、測定部の小型および軽薄化が図れる。
【0014】(g)本体部と測定部が着脱自在になって
いる。したがって、測定部の移動性および携帯性が良く
なる。 (h)本体部の第二の接続手段に供給される心電図デー
タが本体部の第二の記憶手段に記憶されると共に無線に
より設定された電話回線を介して伝送先(例えば医療機
関等)に伝送される。したがって、音響カプラ等を使用
することなく、心電図データを医療機関等に送ることが
できる。 (i)本体部は携帯電話として機能する。したがって、
所望の電話番号を呼び出すことができる。また、常時持
ち歩いても無駄な労力として感ずることがない。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例につ
いて説明する。図1は本発明に係る心電計の一実施例の
外観を示す斜視図である。この実施例の心電計は、本体
部110と、この本体部110に対して着脱自在な測定
部120とから構成されており、本体部110は携帯電
話として機能する。この図では、測定部120が本体部
110に装着されている状態を示している。以下、この
実施例の心電計を本体部110、装着部120の順で説
明する。
【0016】A.心電計の構成 (a)本体部110の外観構成 図1において、20はキー入力部であり、テンキー、セ
ンタキーK1、IDキーK2、データキーK3および実
行キーK4等の各種キーから構成され、本体部110に
対して数値やコマンド等の入力を行なう。センタキーK
1、IDキーK2、データキーK3および実行キーK4
については後述する。21はカーソル移動キーであり、
後述する測定部120の表示部22におけるカーソル移
動に使用される。この場合、測定部120の表示部22
は本体部110と兼用されており、例えばキー入力部2
0を使用して電話番号を入力すると、この表示部22に
その電話番号が表示される。表示部22の詳細について
は後述する。23はスピーカであり、受話器として使用
される。
【0017】24はマイクであり、送話器として使用さ
れる。電話する時にこのマイク24を図2に示すように
引き出して使用する。25は測定部120を固定するス
トッパーであり、本体部110の幅方向に対してスライ
ド自在になっている。この場合、本体部110に測定部
120を装着する前にはこのストッパー25を図に向っ
て下側にスライドさせておく。そして、この状態で測定
部120を本体部110に装着し、その後、ストッパー
25をこの図に示す位置までスライドさせる。これによ
り測定部120が本体部110に固定される。ストッパ
ー25は測定部120を固定する位置までスライドさせ
た時に図示せぬ係止部材によって係止されて容易に動か
ないようになる。測定部120を本体部110から抜く
時には、ストッパー25を本体側に少し押しながら下方
に力を加えることより、ストッパー25は係止部材から
外れて移動を開始する。
【0018】(b)本体部110の回路構成 図3は本体部110の回路構成を示すブロック図であ
る。この図において、27はアンテナ、28はアンテナ
27からの送受信無線周波数(RF)周波数帯の信号を
受信する若しくはディジタル変調した音声信号を送受信
無線周波数(RF)に周波数変換してアンテナ27から
空中に放出する高周波部、29は中間周波部であり、R
F受信した音声信号を中間周波信号に変換する若しくは
ディジタル変調された音声信号をRF信号に変換する中
間周波部、30は周波数変換に使用する信号を発振して
高周波部28と中間周波部29に供給する局部発振部
、31は中間周波信号に変換された音声信号をディジ
タル復調する若しくはスピーチコーデック32により圧
縮処理された音声信号をディジタル変調するディジタル
変復調部である。スピーチコーディク32はディジタル
音声信号を圧縮/伸張処理を行なう。33はディジタル
信号をアナログ信号に変換して受話器23に出力する若
しくは送話器24により入力された音声信号をディジタ
ル信号に変換して出力する音声変換回路、23はスピー
カ等からなる受話器、24はマイク等からなる送話器2
4である。
【0019】これら局部発振部30、デジタル変復調部
31、スピーチコーデック32および音声変換回路33
は後述する制御部34によって制御される。また、スピ
ーカ23、マイク24、アンテナ27、高周波部28、
中間周波部29、局部発振部30、デジタル変復調部3
1、スピーチコーデック32および音声変換回路33は
送受信手段130を構成する。35はROMであり、制
御部34を制御するためのプログラムが書き込まれてい
る。36はRAMであり、レジスタ領域およびデータ領
域が設定される。このRAM36のデータ領域にはキー
入力部20によって入力された電話番号やID番号等
と、測定部120から出力される心電図データとが記憶
される。
【0020】ここで、ID番号はユーザーを識別する番
号であり、予め心電図データの伝送先の医療機関に登録
されている。心電図データを伝送先の医療機関に伝送す
る際にID番号の照合が行なわれ、一致している場合に
のみ伝送が許可される。ID番号はキー入力部20のI
DキーK2(図1または図2参照)を割り当てることが
できる。これにより、IDキーK2を押すだけでID番
号を入力することができる。また、同様に伝送先の医療
機関の電話番号はセンタキーK1(図1または図2参
照)に割り当てることができる。これにより、センタキ
ーK1を押すだけで心電図データの伝送先の医療機関の
電話番号を入力することができる。37はコネクタであ
り、コマンドや電話番号やID番号等を変換した表示デ
ータの測定部120への供給、測定部120から出力さ
れる心電図データの取り込み、および、測定部120へ
の電源の供給に使用される。38は電源部であり、本体
部110の各部に電源を供給する共にコネクタ37を介
して測定部120に供給する。この電源部38には一次
電池(例えばアルカリ電池、マンガン電池、リチウム電
池等)または充電可能な二次電池(例えばリチウム二次
電池、ニカド電池、ニッケル水素蓄電池等)が用いられ
る。
【0021】上記制御部34は本体部110の各部を制
御するものであり、携帯電話として使用する場合は従来
の携帯電話と同様に通話に応じて局部発振部30、デジ
タル変復調部31、スピーチコーデック32および音声
変換回路33を制御する。また、制御部34はキー入力
部20より電話番号の入力があると、この電話番号を表
示データに変換した後にコネクタ37から出力する。こ
の表示データはコネクタ37を介して測定部120に取
り込まれ、その表示部22(図1または図2参照)に表
示される。制御部34は電話番号を表示データに変換し
てコネクタ37から出力した後この電話番号の呼び出し
を行なう。これにより相手より応答があると通話処理を
行なう。制御部34は更に測定部120に記録された心
電図データを医療機関等に伝送するキー入力があると、
測定部120から心電図データを読み込み、これをRA
M36に記憶すると共に電話回線を介して医療機関等に
伝送する。この動作の詳細については後述する。また、
制御部34は他のコマンド入力があると、そのコマンド
に応じた処理を行なう。
【0022】(c)測定部120の外観構成 図4は測定部120の外観構成を示す斜視図である。こ
の図において、40はケーシングであり、その図面に向
って左端部分40aの幅が狭くなった略長方形状をなし
た箱形に形成されている。41は第1の電極であり、ケ
ーシング40の左端部分40aの先端部分に設けられて
いる。42は第2の電極であり、ケーシング40の長さ
方向の略中央部から右端部分に至る長さで両側の周縁部
と側面部に亘って設けられている。この第2の電極42
と上述した第1の電極41とを胸部等に当てることによ
って心電信号を検出する。43はコネクタであり、ケー
シング40の図面手前側の側面の中央から左寄りの位置
に設けられている。このコネクタ43は後述するように
心電図データの出力と、本体部110から出力される電
源や表示データの入力に使用される。
【0023】K5は電源キーであり、この電源キーK5
を一度押すと電源オンになり、さらにもう一度押すと電
源オフになる。すなわち、この電源キーK5を押す毎に
電源のオン/オフが繰り返される。K6はブザーキーで
あり、このブザーキーK6を一度押すと後述するブザー
が動作可能状態になり、さらにもう一度押すとブザー動
作不能状態になる。すなわち、このブザーキーK6を押
す毎にブザーのオン/オフが繰り返される。このブザー
キーK6は後述するように心電信号と同調できているか
どうかを知りたい場合に使用する。表示部22は上述し
たように心電図、電話番号やID番号等の表示に使用さ
れる。この表示部22にはLED(発光ダイオード)、
EL(エレクトロルミネセンス)、液晶またはプラズマ
ディスプレイ等が用いられている。
【0024】(d)測定部120の回路構成 図6は測定部120の回路構成を示すブロック図であ
る。なお、この図において、前述した図14と共通する
部分には同一の符号を付けてその説明を省略する。この
図において、47は電極部であり、上述した電極41お
よび42を有して構成される。この電極部47で検出さ
れた心電信号が増幅部2により増幅され、さらにフィル
タ部3によってノイズ成分が除去された後、A・D変換
部4でデジタル変換されて制御部48に取り込まれる。
49はブザー部であり、図示せぬブサーと、このブザー
を駆動する駆動回路とから構成され、制御部48により
制御される。このブザー部49は心電信号と同調できて
いるかどうかを知らせるためのものである。すなわち、
心電信号の取り込みタイミングが合っているかどうかを
知らせるものである。また、ブザー部49は後述する電
源部52の電圧値が規定値以下になった時にも制御部4
8の制御によって動作する。
【0025】50はROMであり、制御部48を制御す
るためのプログラムが記憶されている。51はRAMで
あり、レジスタ領域およびデータ領域が設定される。こ
こで、RAM51として心電図データを例えば30秒間
程度記録可能な容量(48Kバイト〜64Kバイト)の
ものが好適であり、これによって測定部120における
部品の実装負荷を必要最小限に抑えることが可能にな
る。この場合、RAM51に容量の小さいものを使用し
ても本体部110のRAM36に容量の大きいもの(例
えば4Mビットや16Mビット等)を使用すれば全体と
して大きな容量を確保することが可能である。この実施
例ではRAM51として心電図データを最大30個記憶
できる容量のものを使用している。
【0026】(e)RAMのエリアマップ ここで、図5はRAM51のエリアマップであり、この
図に示すようにレジスタ領域およびデータ領域が設定さ
れる。以下に、設定されるレジスタを示す。 表示レジスタ:各種表示を行なう為に使用するレジスタ Mレジスタ:電源の電池切れを判定する為に使用するレジスタ M=0:電池切れ M=1:電池電圧正常 Nレジスタ:ブザーの設定を行なう為に使用するレジスタ N=0:ブザーオフ N=1:ブザーオン Pレジスタ:データのアドレス指定を行なう為に使用するレジスタ (アドレスポインタ)
【0027】図6に戻り、コネクタ43は、上述したよ
うにRAM51に記憶した心電図データの出力や、本体
部110から出力される電話番号、ID番号および電源
等の入力に使用される。上述した電源部52は充電可能
な二次電池(例えばリチウム二次電池、ニカド電池、ニ
ッケル水素蓄電池等)または容量の大きなコンデンサ
(例えば二重層型)を有して構成されている。この電源
部52は後述するように本体部110の電源部38によ
り充電されるので、この充電による本体部110の電源
部38が影響を受けないように、その電源容量を本体部
110の電源部38よりも小さいものが使用される。
【0028】53は充電部であり、上述した電源キーK
5の設定にしたがって電源部52の出力を装置各部に供
給したり、停止したりする。この場合、初期状態で電源
キーK5が押されると、電源オンとして充電部53は電
源部52の電源を装置各部に供給する。この状態でもう
一度電源キーK5が押されると、電源オフとして充電部
53は電源部52の電源の供給を停止する。また、充電
部53は本体部110より出力される電源をコネクタ4
3を介して入力して電源部52に供給し、電源部52の
二次電池またはコンデンサを充電する。この場合、充電
部51は電源部52の二次電池またはコンデンサの電圧
値に相当する監視信号を制御部48に供給する。また、
充電部51は制御部48から充電終了信号が供給される
と充電動作を停止する。
【0029】制御部48は装置各部を制御するものであ
り、電源の投入と共に心電計測を開始し、A・D変換部
4より出力される心電図データを取り込み、これをRA
M51のデータ領域に記憶する。また、心電図データを
表示データに変換してこれを制御信号と共に表示制御部
8に供給する。これにより、表示部22に心電図の波形
が表示される。また、制御部48はブザーキーK6の設
定状態を判定し、ブザーオンであると判断するとA・D
変換部4より取り込んだ心電図データに基づいて心電信
号と同調できているかどうかを知らせるためにブザー部
49を動作させる。ブザーキーK6の設定状態がブザー
オフであると判断するとブザー部49の動作を禁止す
る。また、制御部48はコネクタ43を介して本体部1
10より出力される心電図データ要求コマンド(心電図
データを要求するコマンド)を入力すると、RAM51
に記憶した心電図データを読み出し、これをコネクタ4
3から出力する。これにより、心電図データが本体部1
10に取り込まれる。
【0030】また、制御部48は本体部110のコネク
タ43を介して出力される電話番号やID番号等の表示
データを入力すると、この表示データを制御信号と共に
表示制御部8に供給する。これにより、表示部22に電
話番号やID番号等が表示される。また、制御部48は
充電部53から出力される電圧低下信号を入力すると、
RAM51のMレジスタの値を”0”に設定する。そし
て、電圧が低下したことをユーザーに知らせるためにブ
ザー部49を制御してブザー音を発生させる。この場
合、心電信号の同調のブザー音と区別できるように短い
間隔で断続的に数回ブザー音を発生させる。また、制御
部48は充電部53から出力される監視信号を入力し、
充電電圧がフル充電状態であると判断すると充電終了信
号を充電部53に供給する。これにより、充電部53に
よる電源部52の充電動作が停止する。一方、制御部4
8は充電電圧が規定値以下になったと判断すると電池切
れを知らせる表示を行なう。すなわち、電池切れを知ら
せる表示データを制御信号と共に表示制御部8に供給す
る。これにより、表示部22に電池切れを示すマークが
点滅表示される。
【0031】以上の構成において、フローチャートを参
照しながら動作について説明する。 B.心電計の動作 (a)本体部110の動作 図7、図8および図9は本体部110の動作を示すフロ
ーチャートである。 (イ)着信での通話処理 まず、このフローチャートでは、ステップS10〜ステ
ップS18で着信の場合の通話処理を行なう。すなわ
ち、ステップS10で着信か否かの判定を行なう。この
判定において、着信であると判断すると、ステップS1
2で着信処理を行なう。すなわち、着信したことを知ら
せるブザー音を発生する。そして、オフフックされると
(キー入力部20の図示せぬオフフックキーが押される
と)、ステップS14で通話処理を開始する。通話処理
の開始後、ステップS16で通話終了か否かの判定を行
なう。すなわち、オンフックされたか否かの判定を行な
う。この判定において、オフフックされていないと判断
するとステップS17に進み、データキーK3が押され
たか否かの判定を行なう。この判定においてデータキー
K3が押されていないと判断するとステップS14に進
む。ステップS16の判定において通話が終了したと判
断するとステップS18に進み、通話を解除(回線を切
る)した後ステップS10に進む。なお、データキーK
3が押された場合は後述する心電図データ処理に移行す
る。
【0032】(ロ)発信での通話処理 ステップS20〜ステップS36では、発信した場合の
通話処理を行なう。すなわち、上記ステップS10の判
定において着信でないと判断すると、ステップS20に
進み、キー入力が行なわれたか否かの判定を行なう。こ
の判定において、キー入力が行なわれていないと判断す
るとステップS10に進み、キー入力が行なわれたと判
断するとステップS22でキー入力を行なう。そして、
ステップS24に進み、入力したキーが数値、すなわち
電話番号であるか否かの判定を行なう。この判定におい
て電話番号が入力されたと判断すると、ステップS26
でその電話番号をコネクタ37から出力する。そして、
ステップS28で発信処理を行なう。すなわち、電話回
線を介してその電話番号の呼び出しを行なう。そして、
その電話番号の端末から応答があるとステップS30で
通話処理を行なう。通話処理の開始後、ステップS32
で通話終了か否かの判定を行なう。すなわち、オンフッ
クされたか否かの判定を行なう。この判定において通話
が終了していないと判断するとステップS34でデータ
キーK3が押されたか否かの判定を行なう。この判定に
おいてデータキーK3が押されていないと判断するとス
テップS30の通話処理を続ける。これに対してオフフ
ックされたと判断すると、ステップS36で通話を解除
してステップS10に進む。なお、データキーK3が押
された場合は後述する心電図データ処理に移行する。
【0033】(ハ)心電図データ伝送処理 ステップS17、ステップS34およびステップS38
〜ステップS76では、心電図データ伝送処理を行な
う。すなわち、ステップS24の判定において電話番号
の入力が行なわれていないと判断すると、ステップS3
8でセンターキーK1が押されたか否かの判定を行な
う。この判定において、センターキーK1が押されたと
判断すると、ステップS40に進み、登録した医療機関
の電話番号をRAM36から読み出し、次いでステップ
S42でRAM36から読み出した医療機関の電話番号
をコネクタ37から出力する。なお、このステップS4
2は測定部120の本体部110への装着の有無にかか
わらず実行される。電話番号をコネクタ37から出力し
た後、ステップS44で実行キーK4が押されたか否か
の判定を行なう。この判定において、実行キーK4が押
されていないと判断するとこのステップS44の処理を
繰り返し、実行キーK4が押されたと判断するとステッ
プS46で発信処理を行なう。すなわち、電話回線を介
して医療機関の端末に対して呼び出しを行なう。そし
て、呼び出しを行なった後、ステップS48でその端末
から応答があるか否かの判定を行なう。この判定におい
て端末から応答があると判断するとステップS50でI
DキーK2が押されたか否かの判定を行ない、IDキー
K2が押されていないと判断するとこのステップS50
を繰り返す。
【0034】IDキーK2が押されたと判断すると、ス
テップS52に進み、実行キーK4が押されたか否かの
判定を行なう。この判定において実行キーK4が押され
ていないと判断するとこのステップS52を繰り返す。
これに対して実行キーK4が押されたと判断するとステ
ップS54でID番号を送出する。そして、ステップS
56でID番号の送出に対する応答があるか否かの判定
を行なう。この判定において応答がないと判断するとス
テップS57で通話を解除してステップS10に進む。
なお、この場合、ID番号の送出を数回繰り返すように
しても良く、数回繰り返しても応答がなければ通話を解
除する。
【0035】医療機関の端末から応答があると判断する
と、ステップS58でデータキーK3が押されたか否か
の判定を行なう。この判定においてデータキーK3が押
されていないと判断するとこのステップS58を繰り返
し、データキーK3が押されたと判断するとステップS
60で実行キーK4が押されたか否かの判定を行なう。
この判定において実行キーK4が押されていないと判断
するとこのステップS60を繰り返し、実行キーK4が
押されたと判断するとステップS62で心電図データ要
求コマンドをコネクタ37から出力する。
【0036】そして、心電図データ要求コマンドをコネ
クタ37から出力した後、ステップS64で心電図デー
タが有るか否かの判定、すなわち、測定部120から心
電図データが出力されたか否かの判定を行なう。この判
定において心電図データが有ると判断するとステップS
66で心電図データの読み込みを行なう。そして、ステ
ップS68で心電図データのRAM36への記憶を行な
い、次いでステップS70で心電図データを送出する。
そして、ステップS72で全ての心電図データの送出が
終了したか否かの判定を行ない、全ての心電図データの
送出が終了していないと判断するとステップS66に戻
り、ステップS66とステップS68およびステップS
70の処理を行なう。そして、全ての心電図データの送
出が終了したと判断するとステップS74で通話を解除
してステップS10に進む。
【0037】一方、上記ステップS64の判定において
心電図データが無いと判断するとステップS76に進
み、心電図データがないことを知らせる表示データをコ
ネクタ37から出力する。この処理後、ステップS10
に進む。また、上記ステップS17またはステップS3
4の判定においてデータキーK3が押されたと判断する
とステップS60に進み、以後上記同様の処理を行な
う。ステップS17またはステップS34の判定は、セ
ンターキーK1による心電図データの伝送以外に、電話
をかけて相手の端末を呼び出した後に心電図データを伝
送することを可能にするものである。したがって、セン
ターキーK1に登録した場所以外にも心電図データの伝
送ができる。
【0038】(ニ)他のキー処理 ステップS78およびステップS80では他のキー処理
を行なう。すなわち、上記ステップS38の判定におい
てセンターキーK1が押されていないと判断するとステ
ップS78で他のキー処理であるか否かの判定を行な
う。この判定において他のキー処理であると判断する
と、ステップS80で他のキー処理を行なう。この処理
後はステップS10に進む。
【0039】(b)測定部120の動作 図10および図11は測定部120の動作を示すフロー
チャートである。 (イ)初期設定 ステップS100では初期設定を行なう。すなわち、電
源キーK5が押されて電源が投入されると、ステップS
100でRAM51の初期化等を行なう。 (ロ)電池切れ処理 ステップS102〜ステップS106では、電池切れ処
理を行なう。すなわち、ステップS100で初期設定が
行なわれた後、ステップS102でMレジスタの値が”
0”であるか否かの判定を行なう。この判定においてM
レジスタの値が”0”であると判断すると、ステップS
104で電池切れを示す表示データを制御信号と共に表
示制御部8に供給する。これにより、表示部22にて電
池切れを示すマークが点滅表示される。この処理後、ス
テップS106に進み、電池切れを示すブザー音を発生
する。すなわち、電源部52の電圧が低下したことをユ
ーザーに知らせるためにブザー部49を制御してブザー
音を発生させる。この場合、心電信号の同調のブザー音
と識別できるように短い間隔で断続的に数回ブザー音を
発生させる。このステップS106の処理を行なった
後、ステップS102に進む。
【0040】(ハ)心電図データ出力処理 ステップS108〜ステップS114では心電図データ
出力処理を行なう。すなわち、ステップS102の判定
においてMレジスタの値が”0”でないと判断すなわち
電池切れでないと判断するとステップS108に進み、
心電図データ要求コマンドが有るか否かの判定を行な
う。すなわち、本体部110より心電図データ要求コマ
ンドが出力されたか否かの判定を行なう。この判定にお
いて心電図データ要求コマンドが有ると判断するとステ
ップS110に進み、RAM51に記憶した心電図デー
タを読み出し、これをステップS112でコネクタ43
から出力する。そして、ステップS114で心電図デー
タの読み出しが終了したか否かの判定を行ない、終了し
ていないと判断するとステップS110に進む。これに
対して心電図データの読み出しが終了したと判断すると
ステップS102に進む。
【0041】(ニ)表示処理 ステップS116〜ステップS120では、表示処理を
行なう。すなわち、ステップS108の判定において、
心電図データ要求コマンドが無いと判断すると、ステッ
プS116で表示要求コマンドが有るか否かの判定を行
なう。この判定において表示要求コマンドが有ると判断
するとステップS118に進み、コネクタ43を介して
表示データの読み込みを行なう。上述したようにこの表
示データは本体部110から出力されるもので、電話番
号やID番号等である。そして、表示データの読み込み
後、ステップS120で表示処理を行なう。すなわち、
読み込んだ表示データを制御信号と共に表示制御部8に
供給する。これにより、表示部22に電話番号またはI
D番号等が表示される。このステップS120の処理
後、ステップS102に進む。
【0042】(ホ)心電図測定処理 ステップS122〜ステップS136では、心電図測定
処理を行なう。すなわち、ステップS116の判定にお
いて表示要求コマンドが無いと判断するとステップS1
22に進み、A・D変換部4より出力される心電図デー
タの取り込みを開始する。心電図データの取り込み開始
後、ステップS124でNレジスタの値が”1”である
か否かの判定を行なう。すなわち、ブザーキーK6が押
されたか否かの判定を行なう。この判定においてブザー
キーK6が押されたと判断すると、ステップS126で
ブザー音の発生を行なう。すなわち、心電信号と同調で
きているか否かを知らせるブザー音の発生を行なう。ブ
ザー音の発生後、ステップS128に進む。これに対し
てNレジスタの値が”1”でないと判断すると、ブザー
音の発生を行なわずステップS128に進む。
【0043】ステップS128では取り込んだ心電図デ
ータをPレジスタでアドレス指定されるRAM51のデ
ータ領域に記憶する。そして、ステップS130で表示
処理を行なう。すなわち、心電図データを表示データに
変換して制御信号と共に表示制御部8に供給する。これ
により表示部22に心電図の波形が表示される。そし
て、ステップS132でPレジスタの値を更新し、次い
でステップS134でPレジスタの値が”31”に達し
た否かの判定を行なう。この判定において、Pレジスタ
の値が”31”に達していないと判断するとステップS
102に進む。これに対してPレジスタの値が”31”
に達したと判断すると、ステップS136でPレジスタ
の値を”0”に設定した後、ステップS102に進む。
このように、心電図データを取り込む毎にRAM51の
データ領域に記憶し、心電図データが31個に達した時
点でRAM51のデータ領域の最初から記憶し直す。
【0044】本実施例の効果をまとめると、次のように
なる。 (a)本体部110と測定部120とが別体でかつ着脱
自在であり、測定部120はこれ自体で心電図の測定を
行ない、本体部110はこれ自体で携帯電話として機能
する。したがって、測定部120はそのRAM51と電
源部52を必要最小限の容量のもので良いことから小
型、軽薄化が図れ、更に低コストで作製することができ
る。また、本体部110は音響カプラ部12やスピーカ
13(図14参照)を必要としないことから本体部11
0の小型、軽薄化が図れる。また、本体部110は携帯
電話として機能することから、発作が生じた時など急を
要する時でもすぐに「119」番を呼び出すことができ
る。 (b)測定部120にて測定されて記憶された心電図デ
ータがコネクタ43から出力される。したがって、測定
部120はそのコネクタ43から心電図データを出力す
ることから本体部110以外の機器にも心電図データを
与えることができる。
【0045】(c)本体部110からコネクタ37を介
して出力された表示データが測定部120のコネクタ4
3を介して測定部120に入力され、測定部120の表
示部22にて表示される。したがって、表示部22を本
体部110と測定部120とで供用することから上記
(a)と同様に小型、軽薄化が図れ、更に低コストで作
製することができる。 (d)測定部120の電源部52は本体部110の電源
部38よりも容量の小さいものが用いられる。そして、
本体部110の電源部38の電源が本体部110のコネ
クタ37、測定部120のコネクタ43をそれぞれ介し
て測定部120に供給され、測定部120の電源部52
の二次電池またはコンデンサが充電される。したがっ
て、測定部120の小型、軽薄化が図れる。 (e)測定部120の電源部52の電源電圧が低下する
と、測定部120の表示部22に電池切れの点滅表示が
行なわれると共にブザー音が発生する。したがって、音
により電池切れを確認することができる。この場合、本
体部110が携帯電話として機能することから、常にそ
の存在を意識するので、ブザー音を聞き逃すことがな
い。
【0046】(f)測定部120のRAM51は本体部
110のRAM36よりも容量の小さいものが用いられ
る。そして、測定部120で測定された心電図データの
記録が主に本体部110のRAM36にて行なわれる。
したがって、測定部120のRAM51は小型のもので
良いことから上記(d)と同様に測定部120の小型、
軽薄化が図れる。 (g)測定部120で測定された心電図データが測定部
120のコネクタ43、本体部110のコネクタ37を
それぞれ介して体部110に入力されて本体部110か
ら無線により設定された電話回線を介して医療機関等に
伝送される。したがって、測定部120で測定して得ら
れた心電図データを直接医療機関等に伝送することがで
きることから周りに電話機が無かったり、電話機が使用
中の場合でも関係なく心電図データを伝送することがで
きる。
【0047】C.応用例 図12は上記実施例の応用例の外観構成を示す斜視図で
ある。この図に示すように、この応用例は上記実施例を
縦型にしたものである。したがって、測定部120Aは
上記実施例の測定部120よりも長さが短くなってい
る。この場合、ケーシング40Aの図面に向って左端部
に電極41Aが直結されている。また、マイク24は上
記実施例と同様に電話する時に引き出して使用する。そ
の様子を図13に示す。
【0048】なお、本発明は上記実施例に限らず、本発
明の目的の範囲内で各種の実施態様が可能である。具体
的には、次のように実施しても良い。 (a)コネクタ37として少なくともその表面が導電性
を有しているものを使用しても良い。このようにする
と、コネクタ37を例えば上記第二の電極42に置き換
えることが可能になり、この第二の電極4を不要とする
分、コストダウンを図ることができる。 (b)RAM36、51はSRAMやEEPROMでも
良い。また、ROM35、50はEEPROMでも良
い。特に、ROM35、50にEEPROMを使用すれ
ば、ソフトウェアの修正等が容易になり、また、資源を
無駄にすることがない。
【0049】(c)心電図データを音声変換回路33
(図3参照)に供給してスピーカ等からなる受話器23
から音響波を出力するようにしても良い。このようにす
ると、医療機関側の端末が音響カプラ対応であった場合
にでも対応できる。 (d)本体部110と測定部120とをケーブル線で接
続した状態で着脱可能にしても良い。このようにする
と、コネクタ37、43を使用しない分、コストダウン
が図れる。また、本体部110または測定部120のど
ちらか一方を紛失するという心配もなくなる。 (e)測定部120の他にパルスオキシメータ、血圧
計、尿検査器または体温計等を接続できるようにしても
良いし、また、これらを組み合わせても良い。このよう
にすると、医療機関側が心電図以外にも情報が得られる
ので、総合的に状態を判断することができる。なお、パ
ルスオキシメータとは人体の動脈血中に含まれる酸素量
すなわち動脈血酸素飽和度を測定するものである。
【0050】(f)時計機能を設けて、心電図データを
本体部110のRAM36に記憶させる際に月日・時刻
データも同時に記憶させるようにしても良い。このよう
にすると、心電図データと月日・時刻との関係を把握す
ることができる。 (g)本体部110にミニディスクや光磁気ディスク等
の記憶媒体を使用可能な記録装置を付加しても良い。こ
のようにすると、大量のデータを保存することが可能に
なる。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果を得ること
ができる。 (1)心電図の測定を行なう測定部と、携帯電話として
機能する本体部とを別体とすると共に本体部と測定部と
を着脱自在としたので、測定部の移動性および携帯性が
良くなり、例えば従来服を脱いで心電図の測定を行なわ
なければならなかったものを、ワイシャツ等のボタン合
せの隙間から差し入れて心電図測定を行なうことができ
るようになる。 (2)測定部で測定した心電図データを本体部から直接
電話回線を介して医療機関等に伝送することができるの
で、周りに電話機が無かったり、電話機が使用中の場合
でも関係なく心電図データを医療機関等に伝送すること
ができる。 (3)心電計が携帯電話として機能することから、心臓
発作が激しい時など急を要する場合にその場で「11
9」番の呼び出しを行なえる。このことは人命救助の面
から重要な点である。また、心電図だけでなく人体のデ
ータを測定して医療に役立てるには、医療機関等の専門
医の判断が必要かつ重要であり、その為には測定したデ
ータを一刻も早く送ることが基本である。本発明はこの
点に対して役立つものである。
【0052】(4)本体部にて直接心電図データを伝送
するので、従来のように音響カプラ部を必要とせず、ま
た、伝送品質を保つための大形のスピーカも必要としな
い。これにより、心電計全体として小型および軽薄化を
図ることができる。 (5)通常は心電計が携帯電話として使用するので、常
に持ち歩いても無駄な労力として感じない。また、常に
持っていることに意識があるので、電池切れが生じても
そのままにしておくことがない。したがって、電池切れ
のままになる恐れが殆どない。 (6)心電計の測定部で得られる心電図データの記録を
主に本体部の記憶手段にて行なうようにしたので、測定
部の記憶手段は必要最小限の容量のもので良く、心電計
の測定部の小型化、軽薄化および低コスト化が図れる。
また、長期間にわたって心電図データの収集を行なうこ
とができる。
【0053】(7)心電計における表示手段を本体部と
測定部とで共有化したので、心電計全体として小型化、
軽薄化および低コスト化が図れる。 (8)心電計本体部の電源部により測定部の電源部を充
電するようにしたので、測定部の電源部は必要最小限の
容量で良く、これにより測定部の小型化、軽薄化および
低コスト化が図れる。 (9)心電計の測定部のコネクタとして、少なくともそ
の表面に導電性を有したものを使用することで、このコ
ネクタを電極の一つとして使用することができるので、
更に低コスト化が図れる。 (10)心電計の測定部のコネクタから心電図データを
出力するようにしたので、本体部以外の機器にも心電図
データを与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る心電計の一実施例の外観構成を示
す斜視図である。
【図2】同実施例の心電計の外観構成を示す斜視図であ
る。
【図3】同実施例の心電計の本体部の回路構成を示すブ
ロック図である。
【図4】同実施例の心電計の測定部の外観構成を示す斜
視図である。
【図5】同実施例の心電計の測定部のRAMの内容を示
す図である。
【図6】同実施例の心電計の測定部の回路構成を示すブ
ロック図である。
【図7】同実施例の心電計の本体部の動作を示すフロー
チャートである。
【図8】同実施例の心電計の本体部の動作を示すフロー
チャートである。
【図9】同実施例の心電計の本体部の動作を示すフロー
チャートである。
【図10】同実施例の心電計の測定部の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図11】同実施例の心電計の測定部の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図12】同実施例の心電計の応用例の外観構成を示す
斜視図である。
【図13】同実施例の心電計の応用例の外観構成を示す
斜視図である。
【図14】従来の心電計の回路構成を示すブロック図で
ある。
【図15】従来の心電計の心電図データ伝送の様子を示
す斜視図である。
【符号の説明】
20 キー入力部(キー入力手段) 22 表示部(表示手段) 34 制御部(第二の制御手段、表示データ出力手段) 36 RAM(第二の記憶手段) 37 コネクタ(接続手段、第一の接続手段) 38 電源部(第二の電源供給手段) 41、42 電極 43 コネクタ(第二の接続手段) 48 制御部(制御手段、表示制御手段、第一の制御手
段) 51 RAM(記憶手段、第一の記憶手段) 52 電源部(電源供給手段、第一の電源供給手段) 53 充電部(充電手段、電圧検出手段) 110 本体部 120 測定部 130 送受信手段 140 報知手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−112529(JP,A) 特開 平5−123307(JP,A) 特開 平6−7307(JP,A) 特開 平2−104335(JP,A) 特開 平2−154740(JP,A) 特開 昭64−68237(JP,A) 特開 平4−96731(JP,A) 特開 昭61−41438(JP,A) 特開 平5−153273(JP,A) 特開 平5−245116(JP,A) 実開 昭60−23008(JP,U) 実開 昭63−20804(JP,U) 実開 昭63−20803(JP,U) 実開 平5−35102(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/04 A61B 5/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電話機能を備えた携帯可能な心電計本体
    部と、この心電計本体部に対し取り外し可能な測定部材
    とから構成されており、 前記測定部材は、 略長方形状の支持部材と、この支持部材の一端に設けた
    第1の電極と、前記支持部材の両側部に設けた一対の第
    2の電極と、前記第1、第2の電極により測定された心
    電図データを前記心電計本体部に出力するために前記支
    持部材に設けられた第1のコネクタと、前記第1、第2
    の電極により測定された心電図データを記憶するための
    第1の記憶手段と、前記第1、第2の電極により測定さ
    れた心電図データを前記第1の記憶手段に記憶する制御
    を行い、この第1の記憶手段に記憶した心電図データを
    前記第1のコネクタから出力する制御を行なう第1の制
    御手段とを備え、 前記心電計本体部は、 前記第1のコネクタと接続される第2のコネクタと、心
    電図データを記憶するための第2の記憶手段と、心電図
    データを外部に対し送受信する送受信手段と、前記第2
    のコネクタを介して入力された心電図データを前記第2
    の記憶手段に記憶する制御を行い、この第2の記憶手段
    に記憶した心電図データを前記送受信手段を介して外部
    に対し送受信する制御を行なう第2の制御手段と、 を備えたことを特徴とする心電計。
  2. 【請求項2】 前記心電計本体部は、 電話番号を入力するキー入力手段と、外部との音声通話
    が可能な音声通話手段と、 を備えている ことを特徴とする請求項1に記載の心電
    計。
  3. 【請求項3】 前記測定部材は、 前記キー入力手段により入力された電話番号と、前記心
    電図データを含むデータとを表示する表示手段を備えて
    いる ことを特徴とする請求項記載の心電計。
  4. 【請求項4】 前記測定部材は、 前記測定部の各部に電源を供給する充電可能な電源供給
    手段と、前記第1のコネクタから供給された電源を前記
    電源供給手段に充電する充電手段と、 を有することを特徴とする請求項に記載の心電計。
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