JP3456259B2 - ポリアミノトリアジンの製造方法 - Google Patents

ポリアミノトリアジンの製造方法

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JP3456259B2
JP3456259B2 JP15122194A JP15122194A JP3456259B2 JP 3456259 B2 JP3456259 B2 JP 3456259B2 JP 15122194 A JP15122194 A JP 15122194A JP 15122194 A JP15122194 A JP 15122194A JP 3456259 B2 JP3456259 B2 JP 3456259B2
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  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有機材料、特に合成樹
脂の光安定剤として有用なポリアミノトリアジンの改良
された製造方法に関するものである。更に詳しくは、式
(I):
【0002】
【0003】〔式中、nは2〜20の数を表し;X1
2、X3及びX4はそれぞれ独立に、水素又は式(I
a):
【0004】
【0005】(式中、R1は水素、水酸基、炭素原子数
1〜12のアルキル、炭素原子数1〜18のアルコキ
シ、炭素原子数3〜8のアルケニル、炭素原子数7〜1
1のアリールアルキル又は炭素原子数3〜5のアルケニ
ルオキシを表す)で示されるピペリジルを表すが、
1、X2、X3及びX4の合計の少なくとも75モル%は
該ピペリジルであり;Rは炭素原子数2〜12のアルキ
レンを表し、該アルキレンは−O−又は−NR2−(式
中、R2は水素、炭素原子数1〜12のアルキル、炭素
原子数3〜12のシクロアルキル、又は式(Ia)のピペ
リジルを表す)で中断されていてもよく、又はRは炭素
原子数6〜15の2価の脂環式基を表し;そしてQは式
−OR3、−NHR4、又は−NR45(式中、R3は炭
素原子数1〜12のアルキル、炭素原子数5〜12のシ
クロアルキル、ベンジル、フェニル、トリル又は式(I
a)のピペリジルを表し、R4は炭素原子数1〜12のア
ルキル、炭素原子数3〜12のアルコキシアルキル、炭
素原子数4〜12のN,N−ジアルキルアミノアルキ
ル、炭素原子数3〜5のアルケニル、フェニル、ベンジ
ル、シクロヘキシル、トリル又は式(Ia)のピペリジル
を表し、そしてR5は炭素原子数1〜12のアルキル又
はシクロヘキシルを表すか、又はR4及びR5は、それら
が結合する窒素原子と一緒になって5員又は6員の−O
−又は−NH−を途中に含んでもよいヘテロ環を形成す
る)で示される基を表す〕で示されるポリアミノトリア
ジンを製造する方法に関するものである。
【0006】
【従来の技術】ポリエチレンやポリプロピレンをはじめ
とする合成樹脂などの有機材料は、光により劣化し、軟
化、脆化又は変色といった現象を伴って、その物性が低
下することが知られている。かかる劣化を防止する目的
で、従来から各種の光安定剤が用いられている。式
(I)のポリアミノトリアジンは、このような光安定剤
として知られているものである。
【0007】特開昭52-71486号公報には、式(I)のポ
リアミノトリアジンに包含されるいくつかの化合物が記
載されている。この公報によれば、ハロゲン化シアヌル
又はそれのハロゲン原子1個をアミンなどで置換したジ
ハロゲノトリアジンと、ジアミンとを、不活性溶媒中、
溶媒の沸点までの温度にて、無機又は有機塩基の存在下
で重縮合することにより、ポリアミノトリアジンが製造
される。
【0008】具体的にはこの反応は、主にトルエン中
で、かつトルエンを還流させながら行われ、水酸化ナト
リウムが塩基として使用される。反応で生成する水が存
在することから、通常はトルエンの沸点より約10℃低
い温度にて還流が起こる。そして、副生した塩化ナトリ
ウムを反応混合物から濾別し、濾液より溶媒を蒸発させ
ることにより、目的のポリアミノトリアジンを製造して
いる。
【0009】しかしながら、この方法には次のような欠
点があることが分かった。まず第一は、反応が完結し
にくく、しかも融点が高くて溶媒にほとんど溶けない副
生成物が多量に生成することである。この副生成物は、
合成樹脂の加工時においても合成樹脂にほとんど相溶せ
ず、かかる副生成物の合成樹脂製品中への混入は製品価
値を低下させるため、かかる副生成物を含むポリアミノ
トリアジンは、安定剤として好ましくない。そのため、
この副生成物を濾別しなければならず、同時に収率の低
下を生じる。この方法により副生成物を濾別したあとの
収率は70〜75%にすぎない。
【0010】第二の欠点は、重合度が6未満という比較
的低分子量の生成物しか得られないことである。低重合
度の安定剤が望ましいこともあるが、屋外で長期間使用
される合成樹脂などに用いる場合には、平均重合度が6
以上、好ましくは7〜11程度の比較的高分子量のもの
が望まれる。
【0011】また特開昭58-201820号公報には、上記の
ような欠点を改良したポリアミノトリアジンの製造方法
が開示されている。この公報によれば、塩化シアヌルの
塩素原子1個をアミンなどで置換したジクロロトリアジ
ンとジアミンとを、水不混和性の不活性有機溶媒中、無
機塩基の水溶液を使用し、140〜220℃の温度で、
加圧下に重縮合させることにより、ポリアミノトリアジ
ンが製造される。
【0012】具体的にはこの反応は、水酸化ナトリウム
の濃厚水溶液を塩基として使用し、キシレンと水の二相
系で、加圧下、185℃前後の温度で行われる。反応混
合物を分液、洗浄し、油水分離したあと、キシレン相を
濾過して、副生成物を濾別する。最後に濾液から溶媒を
蒸発させることによって、目的のポリアミノトリアジン
を製造している。
【0013】この方法により、93〜96%という高収
率でポリアミノトリアジンを製造することができるが、
次のような欠点があることが分かった。まず第一は、
この反応は水が存在するアルカリ性の高温、高圧下で行
われることから、加圧反応容器として汎用されるSUS316
Lのような材料であっても激しく腐食されて使用できな
いということである。そこで、耐アルカリ性で高温にも
耐える特殊で高価な材料を用いる必要がある。
【0014】第二の欠点は、この反応はキシレンと水の
二相系で行っているため、常に反応基質が水と接触する
可能性があるということである。原料のジクロロトリア
ジンを包含するクロロトリアジン系反応中間体は、18
5℃程度の高温下で水に接触すると加水分解する。その
結果、常に低重合度のポリアミノトリアジンを生成する
危険性がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、この
ような従来技術の欠点を改善し、式(I)のポリアミノ
トリアジンを効率的に製造する方法を提供することにあ
る。
【0016】本発明者らは、ポリアミノトリアジンの効
率的な製造方法を開発すべく研究を続けてきた結果、特
定の条件で反応させることにより、効率的に式(I)の
ポリアミノトリアジンを製造できることを見出し、本発
明に至った。
【0017】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、式
(I)のポリアミノトリアジンを、以下の条件で製造す
る方法を提供するものである。
【0018】(A)式(II):
【0019】
【0020】(式中、Qは前記と同じ意味を表す)で示
されるジクロロトリアジン1モルあたり、式(III):
【0021】X−NH−R−NH−X5 (III)
【0022】(式中、Rは前記と同じ意味を表し、Xは
前記式(Ia)のピペリジルを表し、X5は水素又は前記
式(Ia)のピペリジルを表す)で示されるジアミンを
1.0〜1.3モル用い、ただしX5が水素である場合は、
5が前記ピペリジルであるジアミンと組み合わせて、
かつX5が前記ピペリジルであるジアミンに対して1/
4モル倍以下用い、 (B)式(III)のジアミンに対して0.1〜1重量倍の水
不混和性芳香族溶媒中にて、塩基として固体の水酸化ナ
トリウム又は水酸化カリウムを使用し、 (C)大気圧下式(II)のジクロロトリアジンを含む
前記芳香族溶媒の溶液を、該溶媒の沸点を越える温度に
保たれた式(III)のジアミンと上記の水酸化ナトリウム
又は水酸化カリウムとの混合物中に添加し、反応で副成
する水及び一部の溶媒を共沸脱水的に留去しながら、反
応を進行させる。
【0023】つまり本発明の特徴とするところは、少量
の芳香族溶媒を存在させ、大気圧下でかつ、その溶媒の
沸点を超える温度にて、反応で副成する水及び一部の溶
を共沸脱水により除きながら反応させる点にある。
【0024】式(I)において、X1、X2、X3及び/
又はX4が式(Ia)のピペリジルである場合のR1で表示
されるアリールアルキルは、典型的にはフェニルアルキ
ルであることができる。式(I)においてRで表示され
る2価の脂環式基は、シクロアルカン環を有するもので
あることができ、例えばシクロアルキレン、メチレンジ
シクロアルキレン、シクロアルキレンメチレンなどを包
含し、これらは、先に定義した炭素原子数の範囲内でア
ルキルにより置換されていてもよい。式(I)において
Qで表示される−NR45が5員又は6員のヘテロ環を
形成する場合、かかるヘテロ環で構成される基−NR4
5の具体例は、1−ピロリジニル、1−イミダゾリジ
ニル、ピペリジノ、1−ピペラジニル、モルホリノなど
である。
【0025】本発明における出発物質である式(II)の
ジクロロトリアジンは、公知の方法、例えば特開昭 52-
71486号公報に記載される方法により、製造することが
できる。具体的には、塩化シアヌル及び、単官能価の式
QH(Qは前記と同じ意味を表す)で示される化合物か
ら製造することができる。反応後の溶液は、生成した式
(II)のジクロロトリアジンを単離することなく、本発
明のために使用することができる。もちろん、式(II)
のジクロロトリアジンを、再結晶法のような公知の方法
で単離してから、使用することもできる。
【0026】式(II)におけるQが−NHR4である場
合、R4としては、特に炭素原子数4〜8の直鎖又は分
枝アルキルが有用である。また、Qが−NR45である
場合、R4及びR5が窒素原子と一緒になってモルホリン
環を形成したものが有用である。特に有用な式(II)の
ジクロロトリアジンの具体例としては、2,4−ジクロ
ロ−6−(1,1,3,3−テトラメチルブチルアミ
ノ)−1,3,5−トリアジン、2,4−ジクロロ−6
−モルホリノ−1,3,5−トリアジンなどが挙げられ
る。
【0027】本発明におけるもう一つの出発物質である
式(III)のジアミンも、公知の方法、例えば特開昭64-50
858号公報に記載される方法により、製造することがで
きる。具体的には、トリアセトンアミンの水素添加アミ
ノ化によって製造することができる。これの製造におけ
る反応後の溶液は、式(III)のジアミンを単離すること
なく、本発明のために使用することもできるが、蒸留や
再結晶のような公知の方法により式(III)のジアミンを
単離してから、式(II)のジクロロトリアジンとの反応
に供するのが好ましい。
【0028】式(III)においては、Rが炭素原子数2〜
12、特に2〜8の直鎖のアルキレンであるものが有用
である。また、X及び/又はX5を形成する式(Ia)の
ピペリジルにおけるR1が水素又はメチルである場合
が、特に有用である。
【0029】式(III)におけるX5が式(Ia)のピペリジ
ルであるジアミンとX5が水素であるジアミンを組み合
わせて用いることにより、式(I)中、X1、X2、X3
及びX4の一部が水素であるポリアミノトリアジンを製
造することができる。この場合、式(III)におけるX5
ピペリジルであるジアミンとX5が水素であるジアミン
の両者を含む状態で製造された混合物を、それぞれ単離
することなく、本発明のために使用するのが好ましい。
もちろん、X5がピペリジルである式(III)のジアミン及
びX5が水素である式(III)のジアミンをそれぞれ単離し
たあと、任意の割合で混合して用いることもできる。
【0030】式(III)におけるX5がピペリジルであるジ
アミン(IIIaとする)と式(III)におけるX5が水素であ
るジアミン(IIIbとする)のモル比(IIIa/IIIb)を、
5/0〜4/1の範囲とすることで、式(I)中の
1、X2、X3及びX4のうち、0〜25モル%の範囲で
水素となったポリアミノトリアジンを製造することがで
きる。もちろんX5が水素であるジアミンを上記割合よ
り多く用いても、ポリアミノトリアジンを製造できる
が、X1、X2、X3及びX4のうち25モル%を越えて水
素になる可能性があり、このようなポリアミノトリアジ
ンを合成樹脂の安定剤として用いる場合には、式(III)
におけるX5がピペリジルであるジアミンだけを用いて
製造したものと同一添加量で比較して、若干の性能低下
が見られる。
【0031】式(III)の中でも、特に有用なジアミンの
具体例としては、次のようなものが挙げられる。
【0032】N,N′−ビス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミン、
N,N′−ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−
4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミン、N−(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメ
チレンジアミン及びN,N′−ビス(2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミ
ンの混合物、N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル
−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミン及びN,
N′−ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−
ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンの混合物など。
【0033】反応において、式(III)のジアミンの使用
量は、式(I)のポリアミノトリアジンの重合度に影響
を与える。式(III)のジアミンを、式(II)のジクロロ
トリアジンに対して1.3モル倍より多く使用した場合に
は、式(I)におけるnが5未満程度と、非常に低重合
度のポリアミノトリアジンが生成する。低重合度の安定
剤が望ましいこともあるが、屋外で長期間使用される合
成樹脂などに用いる場合には、nが6以上、好ましくは
7〜11程度の、より高重合度のものが望まれる。一
方、式(III)のジアミンを、式(II)のジクロロトリア
ジンに対して1.0モル倍より少なく使用した場合には、
反応が完結しない。そこで本発明では、式(III)のジア
ミンを、式(II)のジクロロトリアジン1モルあたり
1.0〜1.3モルの範囲で用いる。更には、1.02〜1.2
の範囲のモル比で用いるのが好ましい。
【0034】本発明では、反応に固体の無機塩基を用い
る。トリエチルアミンなどの有機塩基を用いて反応を進
行させることもできるが、この場合には、式(I)にお
けるnが6未満程度と、比較的低重合度の生成物しか得
られず、そして収率の低下を生じる。無機塩基の水溶液
を用いても反応は進行するが、この場合、大気圧下にお
いては、芳香族溶媒の沸点を超える高温の反応温度には
なり得ない。従って反応は完結せず、式(I)における
nが6未満程度と、比較的低重合度の生成物しか得られ
ず、そして収率の低下を生じる。反応温度をより高くす
るために、水を留去する方法も可能ではあるが、経済的
に不利である。
【0035】無機塩基としては、水酸化ナトリウムや水
酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸化物が使用され
る。これらの中でも特に、水酸化ナトリウムの粉末又は
フレーク品が好ましく用いられる。
【0036】無機塩基は、式(II)のジクロロトリアジ
ンに対して2〜3当量、特に2.2〜2.5当量の範囲で使
用するのが好ましい。無機塩基の量が式(II)のジクロ
ロトリアジンに対して2当量未満の場合、反応が完結し
にくい。一方、無機塩基の量が式(II)のジクロロトリ
アジンに対して3当量を超えると、経済的に不利にな
る。
【0037】反応に用いる芳香族溶媒は、反応に不活性
で、かつ水不混和性のものであればよい。例えばキシレ
ン、エチルベンゼン、トルエン、オルソジクロルベンゼ
ン、メシチレンなどが挙げられる。ただ、オルソジクロ
ロベンゼンのような大気圧下で170℃以上の高沸点を
もつ芳香族溶媒を使用した場合、反応混合物から溶媒を
除去するために、高温、高真空の操作が必要となる。そ
こで、比較的低い沸点、例えば大気圧下で約100〜約
160℃の範囲の沸点を有する芳香族溶媒、具体的に
は、キシレン、エチルベンゼン、トルエン、又はこれら
の2種もしくは3種からなる混合溶媒などが好ましく用
いられる。中でもキシレン、エチルベンゼン、又はそれ
らの混合溶媒が好ましい。
【0038】重縮合反応は、80℃以上の温度で進行す
るが、145〜190℃の温度範囲内で、中でも155
〜180℃の温度範囲で、かつ溶媒の沸点以上の温度で
行うのが好ましい。145℃未満の反応温度では、反応
時間が長くなるとともに、重合度の低下、副生成物の増
加及び/又は収率の低下を招くことが多い。190℃を
超える反応温度では、使用できる溶媒量が非常に少なく
なるため、後処理が困難になることが多い。
【0039】重縮合は、固体の無機塩基の存在下に、式
(III)のジアミン及び式(II)のジクロロトリアジンを反
応させることにより行う例えば、無機塩基が分散して
いる式(III)のジアミン溶液中に、所定の反応温度で、
式(II)のジクロロトリアジンの溶液を添加することに
より、生成する水を留去しつつ反応を進行させる方法が
副生成物の生成の抑制及び目的物の収率の点で好まし
く、特に145〜190℃の温度で、式(II)のジクロロ
トリアジンの溶液としてこのジクロロトリアジンの調製
溶液を用いて行う方法が好ましい。ここにジクロロトリ
アジンの調製溶液とは、溶媒中で塩化シアヌルと化合物
QHとを反応させて得られる式(II)のジクロロトリア
ジンを含む溶液である。
【0040】式(II)のジクロロトリアジンの溶液を添
加するに際し、所定の反応温度を維持するために、一
の溶媒を、反応で生成した水とともに留去する。該溶液
の添加は、例えば時間をかけてゆっくりと滴下すること
により行うことができる。このような手段を採用するこ
とにより、所定の反応温度が維持できるとともに、該溶
液を滴下し終わった時点では、式(III)のジアミンに対
して、0.1〜1重量倍の溶媒量が達成される。このよう
に、式(III)のジアミンに対して0.1〜1重量倍の芳香
族溶媒を使用する旨の要件は、主たる反応が進行する段
階で達成されていればよい。従って、例えば式(III)の
ジアミンに対して1重量倍を越える溶媒を含む式(II)
のジクロロトリアジンの溶液を添加する場合であって
も、その添加途中で溶媒の一部を留去することにより、
最終的に溶媒量が式(III)のジアミンに対して0.1〜1
重量倍の範囲となるようにした態様も、本発明に包含さ
れる。溶媒の量は、式(III)のジアミンに対して0.2〜
0.8重量倍の範囲とするのが、より好ましい。式(II)
のジクロロトリアジンの溶液の添加終了後は、所定の反
応温度を維持しながら、反応で生成する水を共沸脱水的
に留出させ、反応を完結させる。
【0041】このように、溶媒を一部留去、より濃縮
された条件下で反応させることにより、副生成物の生成
を抑制し、実質的な収率の向上につなげることができ
る。また、反応で生成する水を共沸脱水することで、ク
ロロトリアジンの反応中間体が加水分解する可能性もほ
ぼ解消される。更に、特開昭58-201820号公報記載の方
法では、反応容器の材料として汎用されているSUS316L
は激しく腐食されるため使用できなかったが、本発明の
ように水を共沸脱水的に除く系においては、SUS316Lで
も充分反応に耐えることがわかった。
【0042】以上説明したような特定の条件、すなわ
ち、少量の芳香族溶媒を存在させ、反応温度を溶媒の沸
点を越える温度とし、かつ反応で生成する水を共沸脱水
するという条件を採用したことにより、大気圧下での効
率的な反応が可能となる。従って、本発明における重縮
合反応は大気圧下で行われるが、ここでいう大気圧と
は、特別な加圧又は減圧操作を必要としない圧力と理解
されるべきであり、反応条件次第で反応系が若干の圧力
変動することは、もちろん差し支えない。
【0043】反応終了後は、水洗、乾燥し、そして濾過
する。濾過は、濾過助剤、例えばセルロース、珪藻土又
はフラー土の添加により促進される。濾液から溶媒を蒸
発させると、式(I)のポリアミノトリアジンが、室温
で固体であり、必要により粉砕されうる塊として得られ
る。
【0044】このようにして得られる特に有用な式
(I)のポリアミノトリアジンの具体例としては、以下
のようなものが挙げられる。
【0045】N,N′−ビス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと
2,4−ジクロロ−6−(1,1,3,3−テトラメチ
ルブチルアミノ)−1,3,5−トリアジンの重縮合
物、N,N′−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−
4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと2,4−ジ
クロロ−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジンの重
縮合物、N,N′−ビス(1,2,2,6,6−ペンタ
メチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと
2,4−ジクロロ−6−(1,1,3,3−テトラメチ
ルブチルアミノ)−1,3,5−トリアジンの重縮合
物、N,N′−ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチ
ル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと2,4
−ジクロロ−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン
の重縮合物、
【0046】N−(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミン及びN,N′−
ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)ヘキサメチレンジアミンの混合物と2,4−ジクロ
ロ−6−(1,1,3,3−テトラメチルブチルアミ
ノ)−1,3,5−トリアジンの重縮合物、N−(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメ
チレンジアミン及びN,N′−ビス(2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミ
ンの混合物と2,4−ジクロロ−6−モルホリノ−1,
3,5−トリアジンの重縮合物、N−(1,2,2,
6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレ
ンジアミン及びN,N′−ビス(1,2,2,6,6−
ペンタメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミ
ンの混合物と2,4−ジクロロ−6−(1,1,3,3
−テトラメチルブチルアミノ)−1,3,5−トリアジ
ンの重縮合物、N−(1,2,2,6,6−ペンタメチ
ル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミン及びN,
N′−ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−
ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンの混合物と2,4
−ジクロロ−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン
の重縮合物など。
【0047】
【実施例】以下、実施例を示して本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例によって何ら限定さ
れるものではない。例中にある%は、特に断らない限り
重量基準である。
【0048】実施例1: ディーンスタークトラップを備えた500mlの四つ口フ
ラスコに、 84.5g(0.214モル)のN,N′−ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘ
キサメチレンジアミン及び20.0g(0.5モル)の粉末
水酸化ナトリウムを仕込み、160℃に昇温した。次
に、92gの混合キシレン(沸点138〜141℃)中
55.4g(0.20 モル)の2,4−ジクロロ−6−
(1,1,3,3−テトラメチルブチルアミノ)−1,
3,5−トリアジンを含む溶液を、前記混合物中へ4時
間かけて滴下した。滴下開始後内温の上昇が認められ、
しばらく滴下を続けると、反応で生成した水が留去され
ると同時にキシレンの還流が認められた。そして内温が
低下し始めたので、内温が160℃より低下しないよ
う、還流しているキシレンの一部を留去した。滴下終了
時には、キシレンの留去量は62gとなり、反応溶液中
ではジアミンに対して0.36 重量倍のキシレンが達成さ
れた。滴下終了後は、反応で生成する水を留出しなが
ら、160℃で5時間保温した。反応終了後、水を加
え、反応で生成した塩化ナトリウムを溶解し、そして除
去した。キシレン溶液を濾過して副生成物を除去したあ
と濃縮し、残存する溶融体を冷却し、そして生じた固体
樹脂を粉砕した。
【0049】収率94% 数平均分子量6500 n=10.2
【0050】実施例2: 原料の仕込量は実施例1と同じにし、重合温度を170
℃として、実施例1と同様の操作を行った。この場合、
ジクロロトリアジンのキシレン溶液滴下終了時にはキシ
レンの留去量が67gとなり、反応溶液中ではジアミン
に対して0.29重量倍のキシレンが達成された。
【0051】収率94% 数平均分子量5700 n=8.9
【0052】実施例3: ジアミンの仕込量を86.8g(0.22 モル)に変えた以
外は、実施例1と同じ条件で操作を行った。
【0053】収率93% 数平均分子量4500 n=6.9
【0054】実施例4: ジアミンの仕込量を82.9g(0.21モル)に変えた以
外は、実施例1と同じ条件で操作を行った。
【0055】収率95% 数平均分子量6900 n=10.9
【0056】実施例5: N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)ヘキサメチレンジアミン及びN,N′−ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメ
チレンジアミンの混合物(ガスクロマトグラフィーによ
る面百分析の結果、N−(2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンを12%
含む)を84.5g仕込んだ以外は、実施例1と同じ条件
で操作を行った。
【0057】収率90% 数平均分子量4400 n=6.7
【0058】実施例6: ディーンスタークトラップを備えた500mlの四つ口フ
ラスコに、84.5g(0.214モル)のN,N′−ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘ
キサメチレンジアミン及び20.0g(0.5モル)の粉末
水酸化ナトリウムを仕込み、160℃に昇温した。次
に、92gの混合キシレン中47.0g(0.20モル)の
2,4−ジクロロ−6−モルホリノ−1,3,5−トリ
アジンを含む溶液を、前記混合物中へ4時間かけて滴下
した。以下、実施例1と同様に操作した。
【0059】収率91% 数平均分子量2500 n=3.7
【0060】比較例1: キシレンに変えて110gのオルソジクロロベンゼンを
溶媒として用い、その他は実施例2と同じ条件で操作を
行った。なお、オルソジクロロベンゼンの沸点が180
℃であるため、オルソジクロロベンゼンの一部を留去す
ることなしに、反応で生成する水を留去しながら、反応
を進めた。
【0061】収率88% 数平均分子量5400 n=8.3
【0062】比較例2: 1リットルの四つ口フラスコに、84.5g(0.214モ
ル)のN,N′−ビス(2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミン、20g
(0.5モル)の粉末水酸化ナトリウム及び、300gの
トルエン中に55.4g(0.2モル)の2,4−ジクロロ
−6−(1,1,3,3−テトラメチルブチルアミノ)
−1,3,5−トリアジンを含む溶液を仕込んだあと昇
温し、還流下で16時間反応を行った。その後、反応で
生成した塩及び副生成物を濾過により除去し、水洗し、
溶媒を濃縮し、残存する溶融体を冷却し、そして生じた
固体樹脂を粉砕した。
【0063】収率72% 数平均分子量2800 n=4.0
【0064】比較例3: 500mlのオートクレーブ(SUS316L製)に、86.8g
(0.22モル)のN,N′−ビス(2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミン
及び37gの48%水酸化ナトリウム水溶液を仕込み、
180℃に昇温した。次に、98gのキシレン中に5
5.4g(0.20モル)の2,4−ジクロロ−6−(1,
1,3,3−テトラメチルブチルアミノ)−1,3,5
−トリアジンを含む溶液を、前記混合物中へ4時間かけ
て滴下した。滴下終了後は、185℃で5時間保温し
た。分液後、水で洗浄し、濾過して副生成物を除去した
あと濃縮し、残存する溶融体を冷却し、そして生じた固
体樹脂を粉砕した。反応後のオートクレーブには多数の
腐食が認められ、廃棄せざるを得なかった。
【0065】収率89% 数平均分子量4800 n=7.3
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、式(I)のポリアミノ
トリアジンを高収率でかつ効率的に製造することができ
る。すなわち、溶媒量を削減したことで、環状物などの
副生成物の量が減少し、ポリアミノトリアジンの収率が
向上する。更に、反応系内に水が存在しないことから、
反応容器の材料として、汎用のSUS316Lが使用可能であ
り、より簡便な装置で実施できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−201820(JP,A) 特開 昭63−56525(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 73/00 - 73/26 CAPLUS(STN) REGISTRY(STN)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(I): 〔式中、nは2〜20の数を表し; X1、X2、X3及びX4はそれぞれ独立に、水素又は式
    (Ia): (式中、R1は水素、水酸基、炭素原子数1〜12のア
    ルキル、炭素原子数1〜18のアルコキシ、炭素原子数
    3〜8のアルケニル、炭素原子数7〜11のアリールア
    ルキル又は炭素原子数3〜5のアルケニルオキシを表
    す)で示されるピペリジルを表すが、X1、X2、X3
    びX4の合計の少なくとも75モル%は該ピペリジルで
    あり; Rは炭素原子数2〜12のアルキレンを表し、該アルキ
    レンは−O−又は−NR2−(式中、R2は水素、炭素原
    子数1〜12のアルキル、炭素原子数3〜12のシクロ
    アルキル、又は式(Ia)のピペリジルを表す)で中断さ
    れていてもよく、又はRは炭素原子数6〜15の2価の
    脂環式基を表し;そしてQは式−OR3、−NHR4、又
    は−NR45(式中、R3は炭素原子数1〜12のアル
    キル、炭素原子数5〜12のシクロアルキル、ベンジ
    ル、フェニル、トリル又は式(Ia)のピペリジルを表
    し、R4は炭素原子数1〜12のアルキル、炭素原子数
    3〜12のアルコキシアルキル、炭素原子数4〜12の
    N,N−ジアルキルアミノアルキル、炭素原子数3〜5
    のアルケニル、フェニル、ベンジル、シクロヘキシル、
    トリル又は式(Ia)のピペリジルを表し、そしてR5
    炭素原子数1〜12のアルキル又はシクロヘキシルを表
    すか、又はR4及びR5は、それらが結合する窒素原子と
    一緒になって5員又は6員の−O−又は−NH−を途中
    に含んでもよいヘテロ環を形成する)で示される基を表
    す〕で示されるポリアミノトリアジンを製造する方法で
    あって、 (A)式(II): (式中、Qは前記と同じ意味を表す)で示されるジクロ
    ロトリアジン1モルあたり、式(III): X−NH−R−NH−X5 (III) (式中、Rは前記と同じ意味を表し、Xは式(Ia)のピ
    ペリジルを表し、X5は水素又は式(Ia)のピペリジル
    を表す)で示されるジアミンを1.0〜1.3モル用い、た
    だしX5が水素である場合は、X5が該ピペリジルである
    ジアミンと組み合わせて、かつX5が該ピペリジルであ
    るジアミンに対して1/4モル倍以下用い、 (B)式(III)のジアミンに対して0.1〜1重量倍の水
    不混和性芳香族溶媒中にて、塩基として固体の水酸化ナ
    トリウム又は水酸化カリウムを使用し、 (C)大気圧下式(II)のジクロロトリアジンを含
    む前記芳香族溶媒の溶液を、該溶媒の沸点を越える温度
    保たれた式(III)のジアミンと上記の水酸化ナトリウ
    ム又は水酸化カリウムとの混合物中に添加し、反応で副
    生する水及び一部の溶媒を共沸脱水的に留去しながら、
    反応を行うことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】R1が水素又はメチルであり、Rが炭素原
    子数4〜12の直鎖又は分枝アルキレンであり、そして
    Qが基−NHR4又は−NR45である式(I)のポリ
    アミノトリアジンを製造する請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】Qが基−NHR4である式(I)のポリア
    ミノトリアジンを製造する請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】R1が水素であり、Rがヘキサメチレンで
    あり、Qが1,1,3,3−テトラメチルブチルアミノ
    である式(I)のポリアミノトリアジンを製造する請求
    項3記載の方法。
  5. 【請求項5】式(III)のジアミンを、式(II)のジクロ
    ロトリアジン1モルに対して1.02〜1.2モルの範囲で
    使用する請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】芳香族溶媒が、キシレン、エチルベンゼン
    又はそれらの混合物であり、反応を145〜190℃の
    温度で行う請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 【請求項7】式(III)のジアミンに対して芳香族溶媒を
    0.2〜0.8重量倍使用し、155〜180℃の温度で反
    応を行う請求項記載の方法。
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