JP3455989B2 - 車両の動力伝達装置 - Google Patents

車両の動力伝達装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、前後の駆動輪のうちの
一方側の駆動輪がパワーユニットと直結状態で常時駆動
され、かつ他方側の駆動輪が締結力可変クラッチを介し
て駆動されるように構成された4輪駆動車両における動
力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の4輪駆動車両においては、旋回
時に上記締結力可変クラッチを解放乃至はその締結力を
低下させることにより、タイトコーナブレーキング現象
の発生を防止し、また、上記締結力可変クラッチの締結
力を高めて4輪直結状態にすることにより、悪路走行時
の走行性を高めるようにしている。さらに、上記締結力
可変クラッチの締結力を車両の走行状態に応じて可変し
ている。
【0003】ところで、タイトコーナブレーキング現象
の発生を防止するために、スロットル開度が一定開度以
下に減少したときに、上記締結力可変クラッチを解放乃
至はその締結力を低下させるようにすると、制動時にも
上記締結力可変クラッチが解放乃至はその締結力が低下
することになり、もっとも制動性能の良い4輪直結状態
でのエンジンブレーキのメリットが得られなくなるとい
う問題があった。
【0004】この問題の解決を示唆する技術として、例
えば特開昭63−57334号公報に開示された4輪駆
動装置の制御方法があり、この方法では、後輪駆動輪と
前輪駆動輪とに対してセンタディファレンシャル装置を
介して駆動力を伝達するとともに、そのセンタディファ
レンシャル装置の差動作用を、伝達トルク容量可変式差
動制御クラッチによって制限する4輪駆動装置を制御す
るに際し、車体減速度が大きいときには上記差動制御ク
ラッチの伝達トルク容量を低下させ、車体減速度が小さ
いときには上記差動制御クラッチの伝達トルク容量を高
めるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前後の
駆動輪のうちの一方側の駆動輪がパワーユニットと直結
状態で常時駆動され、かつ他方側の駆動輪が締結力可変
クラッチを介して駆動されるように構成された4輪駆動
車両においては、極低μ路をエンジンブレーキ状態で走
行するときに、エンジンの制動力によって駆動輪がロッ
クする場合があり、この場合は、締結力可変クラッチの
締結力を車体の減速度に応じて変更しても、その解決策
とはなり得なかった。
【0006】上述の事情に鑑み、本発明は、前後の駆動
輪のうちの一方側の駆動輪(例えば前輪)がパワーユニ
ットと直結状態で常時駆動され、かつ他方側の駆動輪
(例えば後輪)が締結力可変クラッチを介して駆動され
るように構成された4輪駆動車両において、特にエンジ
ンブレーキ状態で走行するときに、エンジンの制動力に
よる前輪側もしくは後輪側の駆動輪のロックを防止し
て、制動安定性を向上することが可能な車両の動力伝達
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された本
発明による車両の動力伝達装置は、図1に示すように、
各駆動輪のロック状態を判定する車輪ロック判定手段
と、該車輪ロック判定手段により、パワープラントによ
って上記常時駆動される側の駆動輪(例えば前輪)がロ
ックしたと判定された場合、上記締結力可変クラッチの
締結力を高め、かつ上記締結力可変クラッチを介して駆
動される側の駆動輪(例えば後輪)がロックしたと判定
された場合、上記締結力可変クラッチの締結力を低下さ
せる制御手段とを備えてなることを特徴とするものであ
る。
【0008】また、本発明は、エンジンブレーキ状態検
出手段を備え、該検出手段によりエンジンブレーキ状態
が検出された場合、上記制御手段が作動されてなること
を特徴とするものである。
【0009】さらに、本発明は、請求項1に記載された
車両の動力伝達装置において、車両制動時(ブレーキペ
ダルが踏まれたとき)における車輪のロック状態の発生
を防止するためのアンチロックブレーキ装置(ABS)
を備え、該アンチロックブレーキ装置に故障が生じた場
合、上記制御手段が作動されてなることを特徴とするも
のである。
【0010】また、さらに、本発明は、請求項1に記載
された車両の動力伝達装置において、ブレーキ信号入力
時、上記制御手段の作動が禁止されてなることを特徴と
するものである。
【0011】
【作用および発明の効果】タイヤのトレッド面と路面と
の摩擦によって発生する力、すなわちグリップ力が、全
方向に一定の長さを有する力のベクトルであると仮定す
ると、ベクトルの先端は円を描くが、この円は「摩擦
円」と呼ばれており、この摩擦円上においてある方向に
向けたグリップ力のベクトルを、車両の進行方向に関し
て前後方向と横方向とに分解することにより、駆動力/
制動力と車両旋回時のコーナリングフォースとのバラン
スを見ることができる。そして、極低μ路では、上記摩
擦円の半径が小さいため、上記摩擦円の中心から後方に
向かうエンジンブレーキによる制動トルクのベクトルの
長さが上記摩擦円の半径よりも長くなることによって、
駆動輪のロックが発生することになる。
【0012】本発明では、上記常時駆動される側の駆動
輪がロックしたと判定された場合、上記締結力可変クラ
ッチがその締結力を高めるように制御されるため、該締
結力可変クラッチのトルク伝達量が増大して、ロックし
た側の駆動輪に与えられている制動トルクの一部が上記
クラッチを介して他方のロックしていない駆動輪側に分
配されることになり、これによって、ロックした側の駆
動輪に与えられている制動トルクのベクトルの長さが上
記摩擦円の半径よりも短くなって、常時駆動される側の
駆動輪のロック限界が高められる。
【0013】また、上記締結力可変クラッチを介して駆
動される側の駆動輪がロックしたと判定された場合、上
記締結力可変クラッチがその締結力を低下させるように
制御されるため、該締結力可変クラッチのトルク伝達量
が減少して、ロックした側の駆動輪に与えられている制
動トルクが減少することになり、これによって、ロック
した側の駆動輪に与えられている制動トルクのベクトル
の長さが上記摩擦円の半径よりも短くなって、上記締結
力可変クラッチを介して駆動される側の駆動輪のロック
限界が高められる。
【0014】このように、本発明では、締結力可変クラ
ッチの締結力を制御することによって、個々の駆動輪を
ロックさせている制動トルクを減少させることができ、
これによって、制動安定性を向上させることができる。
【0015】そして、エンジンブレーキ状態検出手段を
設けて、該検出手段によりエンジンブレーキ状態が検出
された場合に、上述の制御が実行されるように構成する
ことにより、本発明の効果を確実なものにすることがで
きる。
【0016】また、ABSを備えた車両においては、該
ABSに故障が生じた場合に、上述の制御が実行される
ように構成することにより、ABSに故障が生じた場合
でも、制動安定性を保つことができる。
【0017】さらに、ブレーキ信号入力時、すなわち、
ブレーキペダルが踏まれたときに上述の制御を禁止する
ことにより、車両が本来備えている制動特性が乱される
おそれは全くなくなる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0019】図2は、本発明の実施例に係わる車両の駆
動力伝達系の全体構成を概略的に示す図である。図2に
おいて、エンジン10の出力側に連結されたトランスミ
ッション11に、一対の平歯車12a,12bを備えた
トランスファ12が接続されてパワーユニットが構成さ
れ、上記トランスファ12には、フロントおよびリヤの
プロペラシャフト13および14の一端がそれぞれ接続
されている。
【0020】上記フロントプロペラシャフト13の前端
側は、フロントディファレンシャル21(以下、フロン
トデフと略称する)を介してフロントアクスル15に接
続されており、エンジン10の出力は、トランスミッシ
ョン11およびトランスファ12から、フロントプロペ
ラシャフト13,フロントデフ21およびフロントアク
スル15を順次介して左右の前輪16L,16Rに伝達
され、左右の前輪16L,16Rが常時駆動されるよう
になっている。
【0021】上記リヤプロペラシャフト14には、電流
で作動する電磁式の多板クラッチよりなる締結力可変ク
ラッチ20が介装され、かつリヤプロペラシャフト14
の後端側は、リヤディファレンシャル22(以下、リヤ
デフと略称する)を介してリヤアクスル17に接続され
ており、エンジン10の出力は、トランスミッション1
1およびトランスファ12から、締結力可変クラッチ2
0,リヤプロペラシャフト14,リヤデフ22およびリ
ヤアクスル17を順次介して左右の後輪18L,18R
に伝達されるようになっている。
【0022】図示しない電流源から上記締結力可変クラ
ッチ20に供給される電流は、アクチュエータ25によ
りコントロールされ、これによって、クラッチ20の締
結力が調節されて、後輪18L,18R側への伝達トル
クが制御されるようになっている。
【0023】上記各車輪16L,16R,18L,18
Rの近傍には、各車輪の回転速度を検出する車輪速セン
サ30がそれぞれ配設され、各車輪速センサ30の検出
出力(車輪速信号)は、アンチロックブレーキ装置用コ
ントロールユニット41(以下、ABS用コントロール
ユニットと言う)に入力されている。
【0024】また、エンジン10には、該エンジン10
のスロットル開度を検出するスロットルセンサ32が取
り付けられ、該スロットルセンサ32の検出出力(スロ
ットル開度信号)は、エンジン用コントロールユニット
40に入力されている。
【0025】さらに、車両フロント側には、ブレーキの
ON/OFFを検出するブレーキスイッチ31が設けら
れ、該ブレーキスイッチ31の検出出力(ブレーキ信
号)は、クラッチ用コントロールユニット43に入力さ
れている。
【0026】上記クラッチ用コントロールユニット43
には、ブレーキスイッチ31からのブレーキ信号の他、
スロットルセンサ32からのスロットル開度信号が入力
されるとともに、ABS用コントロールユニット41か
ら、ABS装置が作動しているか否か、あるいはABS
装置側に故障が発生したこと、またはその故障内容等を
知らせるABSデータ信号、および各車輪16L,16
R,18L,18Rの回転速度を表す車輪速信号が入力
される。
【0027】クラッチ用コントロールユニット43は、
これらの入力信号に基づいて、エンジンブレーキ状態か
否か、ABS装置に故障(フェイル)が発生したか否
か、どの車輪がロックしたか、ブレーキスイッチ31が
ONになったか否かを判定し、その判定結果に基づい
て、締結力可変クラッチ20へ供給される電流をアクチ
ュエータ25を介して制御して、クラッチ20の締結力
をコントロールするようになっている。
【0028】次に、本実施例に係る車両のブレーキ制御
システムについて説明する。
【0029】図3は、上記車両のブレーキ制御システム
の全体構成を概略的に表すシステム構成図であるが、こ
の図に示すように、各車輪16L,16R,18L,1
8Rには、これらの車輪と一体的に回転するディスク
と、制動圧の供給を受けて該ディスクの回転を制動する
キャリパなどで構成されるブレーキ装置61L,61
R,62L,62Rがそれぞれ設けられており、これら
のブレーキ装置61L,61R,62L,62Rを制動
操作するために、運転者によるブレーキペダル66の踏
込力を増大させる倍力装置67と、この倍力装置67に
よって増大された踏込力に応じた制動圧を発生させるマ
スターシリンダ68とを有するブレーキ制御機構65が
設けられている。
【0030】そして、このマスターシリンダ68から導
かれた前輪用制動圧供給ライン69が2経路に分岐さ
れ、これらの前輪用分岐制動圧ライン69L,69Rが
左右の前輪16L,16Rにおけるブレーキ装置61
L,61Rのキャリパにそれぞれ接続されると共に、左
前輪16Lのブレーキ装置61Lに通じる一方の前輪用
分岐制動圧ライン69Lには、電磁式の開閉弁と同じく
電磁式のリリーフ弁とからなる第1バルブユニット70
が設けられている。
【0031】また右前輪16Rのブレーキ装置61Rに
通じる他方の前輪用分岐制動圧ライン69Rにも、上記
第1バルブユニット70と同様に、電磁式の開閉弁とリ
リーフ弁とからなる第2バルブユニット71が設置され
ている。
【0032】一方、上記マスターシリンダ68から導か
れた後輪用制動圧供給ライン72には、上記第1,第2
バルブユニット70,71と同様の第3バルブユニット
73が設置されると共に、この後輪用制動圧供給ライン
72は、上記第3バルブユニット73の下流側で2経路
に分岐されて、これらの後輪用分岐制動圧ライン72
L,72Rが左右の後輪18L,18Rにおけるブレー
キ62L,62Rのキャリパにそれぞれ接続されてい
る。
【0033】すなわち、本実施例におけるブレーキ制御
システムは、第1バルブユニット70の作動によって左
前輪16Lにおけるブレーキ装置61Lの制動圧を可変
制御する第1チャンネルと、第2バルブユニット71の
作動によって右前輪16Rにおけるブレーキ装置61R
の制動圧を可変制御する第2チャンネルと、第3バルブ
ユニット73の作動によって左右の後輪18L,18R
における両ブレーキ装置62L,62Rの制動圧を可変
制御する第3チャンネルとが設けられて、これら第1〜
第3チャンネルが互いに独立して制御されるようになっ
ている。
【0034】そして、上記ブレーキ制御システムには上
記第1〜第3チャンネルを制御する制御装置としてのA
BS用コントロールユニット41が設けられ、このコン
トロールユニット41は、ブレーキペダル66のON/
OFFを検出するブレーキスイッチ31からのブレーキ
信号と、各車輪の回転速度をそれぞれ検出する各車輪速
センサ30からの車輪速信号とを入力し、これらの信号
に応じた制動圧制御信号を第1〜第3バルブユニット7
0,71,73にそれぞれ出力することにより、左右の
前輪16L,16Rおよび後輪18L,18Rのスリッ
プに対する制動制御、すなわちABS制御を第1〜第3
チャンネルごとに並行に行うようになっている。
【0035】すなわち、ABS用コントロールユニット
41は、上記各車輪速センサ30からの車輪速信号が示
す車輪速に基づいて上記第1〜第3バルブユニット7
0,71,73における開閉弁とリリーフ弁とをそれぞ
れデューティ制御によって開閉制御することにより、各
車輪毎のスリップの状態に応じた制動圧で前輪16L,
16Rおよび後輪18L,18Rに制動力を付与するよ
うになっている。
【0036】なお、第1〜第3バルブユニット70,7
1,73における各リリーフ弁から排出されたブレーキ
オイルは、図示しないドレインラインを介して上記マス
ターシリンダ68のリザーバタンク68aに戻されるよ
うになっている。
【0037】そして、ABS非制御状態においては、上
記ABS用コントロールユニット41からは制動圧制御
信号が出力されず、したがって、図示のように第1〜第
3バルブユニット70,71,73におけるリリーフ弁
がそれぞれ閉保持され、かつ各ユニット70,71,7
3の開閉弁がそれぞれ開保持されることになって、ブレ
ーキペダル66の踏込力に応じてマスターシリンダ68
で発生した制動圧が、前輪用制動圧供給ライン69およ
び後輪用制動圧供給ライン72を介して左右の前輪16
L,16Rおよび後輪18L,18Rにおけるブレーキ
装置61L,61R,62L,62Rに対して供給さ
れ、これらの制動圧に応じた制動力が前輪16L,16
Rおよび後輪18L,18Rに対してダイレクトに付与
されることになる。
【0038】次に、クラッチ用コントロールユニット4
3が実行するクラッチ20の制御ルーチンを図4および
図5に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0039】先ず、図4のS1で上記各種入力信号を読
み込み、ABS装置がフェイルしたか否かを判定し(S
2)、フェイルしていなければ(S2,NO)、締結力
可変クラッチ20およびABS装置に対して従来通りの
通常制御を行い(S3)、S1に戻る。また、ABS装
置がフェイルしていれば(S2,YES)、エンジンブ
レーキ状態であるか否かを判定し(S4)、エンジンブ
レーキ状態でなければ(S4,NO)、S3の通常制御
を行ってS1に戻り、エンジンブレーキ状態であれば
(S4,YES)、各車輪速を検出する(S5)。な
お、上記S2,S4の処理は、それぞれ独立的に実行さ
れる。
【0040】上記S5における各車輪速の検出後は、ロ
ック車輪の判定を行う(S6,S7)。そして、ロック
が発生していなければ(S7,NO)、S1に戻る。
【0041】一方、ロックの発生が検出された場合には
(S7,YES)、全車輪がロックしているか否かを調
べ(S8)、全車輪がロックしていれば(S8,YE
S)、締結力可変クラッチ20に供給する電流I0の値
を最大にして(S9)、クラッチ20を締結し、4輪直
結状態にする。また、全車輪がロックしていない場合に
は(S8,NO)、図5のS10に進む。
【0042】図5のS10では、前輪がロックしている
か否かを判定し、前輪がロックしている場合には(S1
0,YES)、クラッチ20に供給する電流I0をΔI1
だけ増大させて締結力を高め(S11)、制動トルクを
後輪側に分配する。また、後輪がロックしている場合に
は(S10,NO)、クラッチ20に供給する電流I0
をΔI2だけ減少させて締結力を低下させ(S12)、
後輪側の制動トルクを減少させる。次に、ブレーキがO
Nであるか否かを判定し(S13)、ブレーキがONで
なければ(S13,NO)、S1に戻り、ブレーキがO
Nであれば、通常制御に切り替える。
【0043】クラッチ用コントロールユニット43が締
結力可変クラッチ20に対して上述のような制御を実行
することにより、エンジンブレーキ状態時および/また
はABS装置フェイル時における駆動輪のロック限界を
高め、制動安定性を向上させることができる。
【0044】なお、上述の実施例では、前輪16L,1
がパワーユニットと直結状態で常時駆動され、かつ
後輪18L,18Rが締結力可変クラッチ20を介して
駆動されるように構成されているが、本発明は、後輪1
8L,18がパワーユニットと直結状態で常時駆動さ
れ、かつ前輪16L,16Rが締結力可変クラッチ20
を介して駆動されるように構成された車両に対しても適
用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクレーム対応図
【図2】本発明の実施例に係わる車両の駆動力伝達系の
全体構成を概略的に示す図
【図3】本発明の実施例に係わる車両のブレーキ制御シ
ステム構成図
【図4】制御ルーチンを示すフローチャートの前半部分
【図5】制御ルーチンを示すフローチャートの後半部分
【符号の説明】
15 フロントアクスル 16L,16R 前輪 17 リヤアクスル 18L,18R 後輪 20 締結力可変クラッチ20 21 フロントデフ 22 リヤデフ 41 ABS用コントロールユニット 43 クラッチ用コントロールユニット
フロントページの続き (72)発明者 東 裕章 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 名田 一昭 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−139181(JP,A) 特開 昭62−295728(JP,A) 特開 平4−169335(JP,A) 特開 昭58−56923(JP,A) 特開 平4−95532(JP,A) 特開 昭62−137233(JP,A) 特開 平2−68224(JP,A) 特開 昭63−57334(JP,A) 特開 平5−4534(JP,A) 特開 昭62−59129(JP,A) 特開 昭62−110530(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 17/348

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後の駆動輪のうちの一方側の駆動輪が
    パワーユニットと直結状態で常時駆動され、かつ他方側
    の駆動輪が締結力可変クラッチを介して駆動されるよう
    に構成された4輪駆動車両において、 各駆動輪のロック状態を判定する車輪ロック判定手段
    と、 該車輪ロック判定手段により、上記常時駆動される側の
    駆動輪がロックしたと判定された場合、上記締結力可変
    クラッチの締結力を高め、かつ上記締結力可変クラッチ
    を介して駆動される側の駆動輪がロックしたと判定され
    た場合、上記締結力可変クラッチの締結力を低下させる
    制御手段と、エンジンブレーキ状態検出手段と を備え 該エンジンブレーキ状態検出手段によりエンジンブレー
    キ状態が検出された場合、上記制御手段が作動され てな
    ることを特徴とする車両の動力伝達装置
  2. 【請求項2】 車両制動時における車輪のロック状態の
    発生を防止するためのアンチロックブレーキ装置を備
    え、該アンチロックブレーキ装置に故障が生じた場合、
    上記制御手段が作動されてなることを特徴とする請求項
    1記載の車両の動力伝達装置。
  3. 【請求項3】 ブレーキ信号入力時、上記制御手段の作
    動が禁止されてなることを特徴とする請求項1記載の車
    両の動力伝達装置。
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