JP3455822B2 - 二次救命処置訓練モデル - Google Patents
二次救命処置訓練モデルInfo
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Description
動、気道確保、及び輸液の注入等の二次救命処置の手技
の訓練を行なうための二次救命処置訓練モデルに関す
る。 【0002】 【従来の技術】患者を救急現場より病院に搬送する過程
において、例えば救急救命士が応急処置をおこなうが、
この救急処置には器具を使用することなく行う一次救命
処置と器具を使用する二次救命処置とがある。前者には
心臓マッサ−ジや人工呼吸などの処置があり、後者には
心室細動に対する除細動、気道確保、及び輸液の注入等
の処置がある。そして、この二次救命処置を習得するた
め種々のモデルが知られているが、従来の訓練用モデル
は例えば米国レ−ルダル社のALSトレ−ナ−、或はメ
ガコ−ドケリ−等のように何れも欧米製品をそのまま使
用しているのが現状である。しかしながらこれらの製品
は、 1.心電図波形のシミュレ−タを行なうための電子回路
がモデルの体外にあるため、モデルの移動が不自由で現
地から車内への移動、またはそのままの搬送を実習する
ことができない。 2.輸液のための注射針の刺入の確認に重要な血液のバ
ックフロ−(逆流又は針からの流出現象で、正しく針が
血管内に入ったことを確認するために必要)を模擬する
ためには、模擬血液の液溜めを人形外部の高所に置いて
圧力をかけなければならず、1と同様に移動が困難にな
る。 3.器具を用いた気道確保について、日本の救急救命士
は、使用する器具を限定されており、欧米で一般的な気
管内挿管が日本では認められておらず、代わりにラリン
ゲルマスク或は食道閉鎖式のエアウェイ、コンビチュ−
ブなどを使用することが認められているが、従来品はそ
れらに適合していない。等の欠点があるばかりではな
く、救急救命士が行なえる操作が欧米とは異なるため、
より国内の実情に合った製品が従来より望まれていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者は上
記の欠点を改善し、応急処置を確実に習得できるように
し、且つ、日本の救急救命士の要求に合致するようなモ
デルについて種々検討した結果、本発明を完成したもの
で、本発明の目的は心室細動に対する除細動、気道確
保、及び輸液の注入等について実情に合った実技を訓練
できる二次救命処置訓練モデルを提供することである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本願発明の要旨は、全身
が柔軟性を有する合成樹脂により構成された二次救命処
置訓練モデルであって、該モデルの体内に心電図波形シ
ミュレ−タ−の電子回路を設け、該モデルの口部におい
ては交換可能な舌を有し、該モデルの口腔、因頭、喉頭
及び鼻腔内にチューブを設け、該モデルの胸部及び腹部
にはエアバッグを設け、該エアバックは前記チュ−ブに
接続し、且つ、該モデルの腕部には模擬血液を入れたバ
ックと、それを送り出すポンプ、及び交換可能な模擬血
管を埋設したことを特徴とする二次救命処置訓練モデル
である。即ち本発明においては心電図波形シミュレ−タ
−の電子回路を体内に設けたので搬送は容易であり、舌
は大きさや硬さの異なるものと交換ができるようにして
喉頭鏡操作及びチュ−ブ類の挿入訓練は初心者より上級
者のレベルに合った訓練ができる。そして、口腔、因
頭、喉頭及び鼻腔内にチューブを設け、該チューブによ
って気管内挿管チュ−ブの訓練を行えるようにし、ま
た、胸部及び腹部にはエアバッグを設けて前記チュ−ブ
より送入されたエアの吹き込みによって前記エアバック
が膨らみ、胸部及び腹部を膨らみを目視できるようにし
た。腕部においては、輸液のための模擬血液を入れるバ
ックと、それを送り出すポンプ、及び模擬血管を交換で
きるように埋設してあるので、バックフロ−を確認しな
がら輸液注入の訓練を行えるようにした二次救命処置訓
練モデルである。本発明では救命処置訓練モデル全体を
柔軟性に富んだ合成樹脂によって構成されている。柔軟
性に富んだ合成樹脂としては特に限定されるものではな
いが、例えばシリコ−ン樹脂、塩化ビニル樹脂等が好ま
しい。 【0005】 【実施例】次に実施例として図をもって本発明を具体的
に説明する。図1は本発明にかかる二次救命処置訓練モ
デル1の斜視図である。この図には示してないが、モデ
ル体内には心電図波形シミュレ−タ−の電子回路を設け
る。心電図波形シミュレ−タ−電子回路とは正常波形、
各種不整脈を発生させ、これをモデルの胸部電極より出
力し、その電極に対して除細動を行えば、それを検出し
て波形を変化させる電子回路であり、この回路自体は公
知であって、本発明においても、この公知の電子回路を
使用するものであるが、ただ、その電子回路をモデルの
体内に設けるものである。そして、頭部もしくは足部等
の身体の適当な部位にセンサ−を設けることによって教
官が遠隔の場所より指導できるので好ましい。 【0006】図2は本発明において気道管理の訓練を行
えるようにした説明図である。気道管理の訓練として
は、気管内挿管チュ−ブ、ラリンゲルマスク、コンビチ
ュ−ブ、食道閉鎖式チュ−ブ、バックマスク及び経鼻チ
ュ−ブ等の訓練がある。図2は、口部より例えばラリン
ゲルマスクを挿入する訓練を示す説明図である。図2に
おいて、ラリンゲルマスクの一端部6を喉頭部に挿入
後、例えば注射筒を用いて送入口15より空気を送入し
て膨らませて食道部分2を閉鎖し、他端部7よりバック
マスクや人工呼吸器を用いチュ−ブ8を通して空気を気
管部分3に送入する。このチュ−ブ8の挿入訓練を容易
にするため舌部4を大きさや硬さの異なるものと交換可
能にし、例えば、初心者の訓練には初心者用の舌部4を
用いてチュ−ブ8の挿入を容易にできるようにし、上級
者の訓練の場合は上級用の舌部4を用いる。このよう
に、訓練者のレベル(習熟度)に合せて舌部を交換して
訓練を行うことができるのは本発明の特徴の一つであ
る。更に、これらのチュ−ブ8より腹部及び胸部に設け
られているエアバック(図示してない)に空気を送入し
て膨らませる。本発明は柔軟性に富んだ合成樹脂で構成
されているので、空気の挿入により容易に腹部及び胸部
が膨らみ、従って、例えばチュ−ブが誤って食道に挿入
された場合には送気により腹部が膨らみ胸部(肺)は膨
らまないので、これをもって挿入操作が確実に行われた
かどうかを目視し、確認することができる。なお、舌部
は、舌本体の下部にフランジを設け、口腔内に設けた穴
に嵌合させることによって交換可能とすると共に、口腔
内は伸縮性の高い合成樹脂、例えばシリコ−ン樹脂で構
成されているためエア−漏れの心配がない。 【0007】図3は腕部5の内部を示した図である。腕
部5の内部にはバック9、ポンプ10、模擬血管11、
一方弁12、及びこれらの交換を容易にするためのコネ
クタ−13が埋込まれ、これらは連結してバック9の一
方から出て一巡して再びバッグ9に戻るようになってい
る。模擬血管11は手の甲の先端まで延びている。手の
甲の部分の模擬血管は腕部の模擬血管より細く、そのた
め腕部の模擬血管と手の甲の模擬血管とはコネクタ−1
3で連結されている。バックの上に押え板14をかぶ
せ、その全体を表皮で覆ってある。これらは何れも容易
に交換できる。 【0008】このような状態の腕部の装置において、輸
液の手技を訓練するには次の操作を行う。すなわち、先
ず、模擬血管内及びバック内の空気を注射筒を使用して
抜きとり、全体を陰圧にする。続いて、擬似血液を適量
バック内に入れ、ポンプ10を数回押すと、一方弁12
の作用によって擬似血液は模擬血管11内を流れ充満す
る。模擬血管11に輸液の注射針を刺すと、注射針が模
擬血管11に正確に刺さったときは、模擬血管11内は
擬似血液が充満し、バッグ上の押え板14の上に腕の表
皮を被せ、その上に駆血することによって加圧されてい
るためバックフロ−が可能となる。しかる後、駆血をは
ずし、輸液針より血管内に輸液を送入する。そして、注
入した輸液はバック内に貯蔵されて操作を完了する。次
回からの操作はポンプ10を1〜2回押して輸液の透明
な液をバックに送ってから行うようにする。このように
して、輸液の注射針が正確に血管に刺さったかどうかは
バックフロ−によって正確に知ることができる。 【0009】 【発明の効果】以上述べたように、本発明の二次救命処
置訓練モデルは、移動が容易に行え、また、心室細動に
対する除細動、気道確保、及び輸液の注入等の二次救命
処置が正確に行われているかどうかを確認しながらその
手技の訓練を行なうことができる。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】全身が柔軟性を有する合成樹脂により構成
された二次救命処置訓練モデルであって、該モデルの体
内に心電図波形シミュレ−タ−の電子回路を設け、該モ
デルの口部においては交換可能な舌を有し、該モデルの
口腔、因頭、喉頭及び鼻腔内にチューブを設け、該モデ
ルの胸部及び腹部にはエアバッグを設け、該エアバック
は前記チュ−ブに接続し、且つ、該モデルの腕部には模
擬血液を入れたバックと、それを送り出すポンプ、及び
交換可能な模擬血管を埋設したことを特徴とする二次救
命処置訓練モデル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00703294A JP3455822B2 (ja) | 1994-01-26 | 1994-01-26 | 二次救命処置訓練モデル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00703294A JP3455822B2 (ja) | 1994-01-26 | 1994-01-26 | 二次救命処置訓練モデル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07210080A JPH07210080A (ja) | 1995-08-11 |
JP3455822B2 true JP3455822B2 (ja) | 2003-10-14 |
Family
ID=11654704
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00703294A Expired - Lifetime JP3455822B2 (ja) | 1994-01-26 | 1994-01-26 | 二次救命処置訓練モデル |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3455822B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
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---|---|---|---|---|
JP4932768B2 (ja) * | 2008-03-12 | 2012-05-16 | 学校法人早稲田大学 | 気管挿管訓練装置 |
JP5649676B2 (ja) * | 2013-02-06 | 2015-01-07 | 株式会社ケー・シー・シー・商会 | 注射練習具 |
CN113393725B (zh) * | 2021-06-15 | 2022-08-05 | 山东金阳教育科技有限公司 | 一种癫痫病发作急救训练教育装置 |
-
1994
- 1994-01-26 JP JP00703294A patent/JP3455822B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07210080A (ja) | 1995-08-11 |
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