JP3455314B2 - ガス検出器 - Google Patents

ガス検出器

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JP3455314B2
JP3455314B2 JP31624494A JP31624494A JP3455314B2 JP 3455314 B2 JP3455314 B2 JP 3455314B2 JP 31624494 A JP31624494 A JP 31624494A JP 31624494 A JP31624494 A JP 31624494A JP 3455314 B2 JP3455314 B2 JP 3455314B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、湯沸かし器等の燃焼装
置に搭載され、その排気中に含まれる成分ガス(例えば
一酸化炭素ガス)である検知対象ガスを検出するガス検
出器に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、検知対象ガスとして一酸化炭素ガ
スを検出する場合を例に取って説明する。一般に、燃焼
装置は、バーナ等の燃焼器を燃焼室内に備えるととも
に、燃焼室に、空気等の燃焼用酸素含有ガスを吸気ファ
ンによって吸気して供給する吸気路を、その上流側に備
え、燃焼器の燃焼によって発生する排気を排出する排気
路を、その下流側に備えている。さらに、このような燃
焼装置においては、不完全燃焼が発生しているかどうか
を検出するために、排気中のガスの一酸化炭素濃度が、
測定部位に於いて検出されて、所定濃度より、この値が
大きいと、警報等を発したり、燃焼装置の運転を停止し
たりする。従って、このような目的でガスを検出する場
合に、一酸化炭素濃度に対し高い感度がある熱線型半導
体式センサ30を、ガス検知素子3として採用したい。
しかしながら、直接一酸化炭素を検出する場合は、低濃
度領域で出力が飽和してしまう等の理由から、排気を希
釈して、比較的低い濃度状態で、これを検出したいとい
う場合がある。
【0003】このような目的から、発明者らは、特願平
6−4727にて、燃焼装置から発生する排気を、大気
で所定の濃度まで希釈して、一酸化炭素を検出すること
を提案している。このガス検出器1を備えた従来構成を
図4に、ガス検出器1の概略構造を図2に示した。
【0004】この目的のため、上記出願で提案されてい
る独特のガス検出器1が使用される。この出願のガス検
出器1の要点は、例えば、排気路あるいはバーナ101
に対して排気側に位置する燃焼室内の測定部位2と連通
連結された定容積のガス検知空間4内に、検知対象ガス
(一酸化炭素)を検知可能なガス検知素子3(熱線型半
導体式センサ)を備え、測定部位2とガス検知空間4と
を、通気ガス量を制限する第1通気制限機構(細孔、通
気制限透過膜等)5を介して連通連結するとともに、検
知対象ガス濃度が低い希釈ガス(大気)が存在する希釈
空間(例えば大気解放空間)7とガス検知空間4とを、
通気ガス量を制限する第2通気制限機構6(細孔、通気
制限透過膜等)を介して連通連結したことにある。この
構成を取ると、ガス検出器1のガス検知空間4の容積が
決まっているとともに、この空間4と測定部位2及び希
釈空間7とを夫々、第1、第2通気制限機構5,6で連
通接続するため、ガス検知空間4内のガス濃度(上記の
例の場合はガス検知空間内における一酸化炭素濃度)
を、一定希釈状態とすることができ、熱線型半導体式セ
ンサで、適切に一酸化炭素濃度を検出できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上が、本願が対象と
するガス検出器の従来技術であるが、燃焼装置としての
ガス器具においては、以下のような問題が存在する。 (1) ガス器具の種類によっては、排気路を構成する
排気筒を有する強制排気型のガス燃焼器具があるが、吸
気ファンの風圧に起因して測定部位とガス検知空間との
間に差圧が存在する場合がある。しかも、ガス燃焼量
に応じて風量が変動するため、風量が多くなれば測定部
位が加圧され、逆に風量が減少すれば減圧され、差圧が
変動する。また、ガス燃焼量が一定でも、不完全燃焼
の主要な原因である(a)排気側の閉塞と(b)吸気側
の閉塞で同じ濃度の一酸化炭素の発生があった場合、測
定部位が(a)の状況では加圧され、(b)の状況では
減圧されるため、差圧が変わる。 (2) さらに、発明者らは先願である前願の明細書に
おいて、測定部位側とガス検知空間との間に気圧差が生
じる場合があり、その際、第一通気制限機構に通気制限
透過膜を用いた方が貫通孔に比べてガス検知素子の出力
の差圧依存性が小さいことを示している。しかしなが
ら、発明者らは差圧依存を解消するため、膜の種類を変
えるなど差圧依存を無くする試みを行ったが完全に無く
することは出来なかった。
【0006】以上のような状況において、測定部位とし
て排気路の一部を、さらに、希釈空間として大気解放空
間を採用した場合に、吸気閉塞、排気閉塞が夫々発生し
た場合に、生じる問題を、以下、説明する。 (1)実機(16号FE給湯器)に発生する圧力差 燃焼装置の運転状況に伴って発生する圧力差を図5に示
した。ここで、横軸は閉塞状況の程度を表す一酸化炭素
濃度の変化を示し(濃度が上昇するに従って強い閉塞状
況を示す)、縦軸が測定部位とガス検知空間(実質上希
釈空間である大気解放空間)との圧力差を示している。
さらに、●は吸気閉塞状態を、◆は排気閉塞状態を示し
ている。同図から、以下のことが判る。 (a)閉塞がほとんど無く、一酸化炭素の発生が無い状
態においては、差圧は8mm水柱程度である。 (b)吸気閉塞で一酸化炭素が発生するに伴って、差圧
は徐々に減少し、4mm水柱程度まで低下する。 (c)排気閉塞では閉塞が始まり一酸化炭素が100p
pm程度発生するとともに差圧が急速に高まって、その
後一酸化炭素濃度の増加に伴って徐々に差圧が上昇し2
8mm水柱程度まで到達する。
【0007】従って、差圧が4mm水柱の吸気閉塞の場
合に比べ、28mm水柱の排気閉塞の場合では、ガス検
知空間内における希釈はされ難くなり、希釈倍率は約3
割程度減少する。測定部位中の一酸化炭素濃度が200
0ppmで、差圧が4mm水柱の時に希釈倍率が5倍だ
とすると、ガス検知空間の一酸化炭素濃度は400pp
mとなり、28mm水柱の時には希釈倍率は3.5倍で
ガス検知空間の濃度は570ppmということになる。
よって、このように一酸化炭素発生要因が吸気閉塞であ
るか排気閉塞であるかによって、生じる差圧に大きな違
いがあるため、希釈倍率が異なりガス検知空間でのガス
濃度が変わることとなり、ガス検出器の出力に大きな影
響を与える。この状況を図6に示した。同図において、
横軸は閉塞状況の程度を表す一酸化炭素濃度の変化状況
を示し(濃度が上昇するに従って強い閉塞状況を示
す)、縦軸がセンサ出力である。さらに、●は吸気閉塞
状態を、◆は排気閉塞状態を示している。同図からも判
明するように、吸気閉塞状態に於ける出力と排気閉塞状
態に於ける出力とで、出力にかなり差があり、このまま
では、実用的でないことが判る。
【0008】(2)閉塞状態の検出 一方、閉塞が排気側で起きているか吸気含有かの違いは
器具自身は自ら認識し得ないため前願検出器を有効利用
する上で障害になる。考えられる補正手段としては圧力
計を設置して差圧を測定し出力を補正することが考えら
れるが、装置が複雑でコストアップにつながり実用的で
ない。以上説明してきたように、差圧の存在と変動はガ
ス検出器出力の変動をもたらし、検知濃度の測定誤差を
大きくして、測定精度を悪化させる。従って、この問題
が、検知対象ガスを大気等で希釈して検知素子で検出す
るガス検出器を、前願で例示した燃焼装置における排気
ガス中の一酸化炭素等へ応用するうえで実使用上での問
題点のひとつとなっている。さらに、燃焼装置の運転状
態によっても、この差圧の問題は発生しやすい。
【0009】本発明の目的は、例え吸気閉塞、排気閉塞
等が発生した場合、運転状態が変化した場合において
も、排気ガスが流れる測定部位に於ける検知対象ガスの
濃度を正確に測定することができるガス検出器を得るこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明による請求項1に係わるガス検出器の特徴構成
は、燃焼室内もしくは吸気路内で、吸気ファンと燃焼器
との間に存する空間である基準ガス圧空間と、希釈空間
とを連通連結する基準ガス圧設定用連通管を、前記基準
ガス圧空間と前記希釈空間との間に設けたことにある。
さらに、上記請求項1に係わるガス検出器において、前
記ガス検知空間を構成するガス検知室と、前記希釈空間
を前記ガス検知室の周部に形成し、且つ容積が前記ガス
検知室より大きい希釈ガス室とを備えるとともに、前記
ガス検知室と前記希釈ガス室とを前記第2通気制限機構
で連通連結し、前記希釈ガス室内の空間と前記基準ガス
圧空間とを前記基準ガス圧設定用連通管で連通連結して
あることが好ましい。これが、請求項2に係わるガス検
出器の特徴構成である。さらに、請求項1または2に係
わるガス検出器において、前記測定部位に於ける検知対
象ガスの濃度と前記ガス検知空間に於ける希釈状態にあ
る検知対象ガスの濃度との相関関係指標を予め記憶した
記憶手段を備え、前記測定部位に於ける前記検知対象ガ
スの濃度を測定するにあたって、前記ガス検知空間にお
ける希釈状態にある前記検知対象ガスの濃度を検出する
とともに、前記相関関係指標によって補正して、前記測
定部位に於ける前記検知対象ガス濃度として出力する補
正出力手段を備えることが好ましい。これが、請求項3
に係わるガス検出器の特徴構成である。そして、それら
の作用・効果は次の通りである。
【0011】
【作用】つまり、請求項1に係わるガス検出器において
は、基準ガス圧設定用連通管によって基準ガス圧空間と
希釈空間を連通連結することにより、この基準ガス圧空
間と希釈空間の圧力、ひいては、ガス検知空間の圧力が
基本的に、ほぼ等しくなる。即ち、例えば、排気閉塞と
吸気閉塞との間で異なった差圧を取ることは無くなり、
希釈状態に差異はなくなる。従って、本願のガス検出器
においてはガス検知空間において希釈された状態の検知
対象ガス濃度を検出して、測定部位に於ける正しい検知
対象ガス濃度を使用して検出することができる。さら
に、本願のガス検出器においては、希釈空間が実質上基
準ガス圧設定用連通管によって基準ガス圧空間と接続さ
れる、実質上閉じられた空間となるため、大気を希釈空
間として採用する場合と比較して、この空間内に於ける
検知対象ガスの濃度が上昇しやすくなる。しかしなが
ら、請求項2に係わるガス検出器においては、ガス検知
室の周部に大きい容積の希釈ガス室を備えることによ
り、希釈ガス室の検知対象ガスの濃度を抑えたままで、
良好な検出をおこなうことができる。さらに、請求項3
に係わるガス検出器においては、記憶手段と補正出力手
段とを備えることにより、ガス検知素子によって検出さ
れるガス検知空間内に於ける検知対象ガス濃度より、相
関関係指標を利用して、測定部位の検知対象ガスの濃度
を自動的に出力して、容易に検出をおこなうことができ
る。
【0012】
【発明の効果】従って、請求項1に係わるガス検出器に
おいては、吸気閉塞、排気閉塞、さらには、その他の燃
焼装置の運転状況の変化があったとしても、ガス検出器
に於ける希釈空間あるいはガス検知空間の圧力状態を、
燃焼装置の状況に応じたものとすることができ、従来の
ように、状況の変化によって、検出結果が異なるという
ことが無い、使い勝手のよいガス検出器を得ることがで
きた。さらに、請求項2に係わるガス検出器において
は、独特の構成の希釈ガス室を備えることにより、希釈
空間に於ける検知対象ガス濃度を十分な希釈が行える濃
度に維持して、経時的に良好な検出を行えるガス検出器
を得ることができた。さらに、請求項3に係わるガス検
出器においては、正確な測定結果を自動的に出力できる
ガス検出器を得ることができた。
【0013】
【実施例】本願の実施例を図面に基づいて説明する。図
1(イ)(ロ)には、本願のガス検出器1を備えた燃焼
装置としてのガス給湯器100の構成が模式的に示され
ている。ガス給湯器100は、燃焼器としてのバーナ1
01を燃焼装置本体を構成する燃焼室102内に備えて
構成されるとともに、このバーナ101の上部側に熱交
換器103を備えて構成されている。さらに、燃焼室1
02に対して、その下部位置に燃焼用酸素含有ガスであ
る空気を吸気してバーナ101に供給する吸気ファン1
04を備えた吸気路105を備えるとともに、バーナ1
01の燃焼によって発生する排気を排出する排気路10
6を上部位置に備えて構成されている。ここで、燃焼装
置本体102と、吸気路構成部材、排気路構成部材は一
体連結されており、一連の気密流路を構成している。従
って、この燃焼装置においては、吸気路105を介して
吸気ファン104によって吸引された空気が、燃焼室1
02内にあるバーナ101近傍に到り、このバーナ10
1から供給されるガス燃料と混合されて燃焼する。燃焼
により発生した排気は、排気路106を介して、屋外に
排気される。
【0014】本願のガス検出器1は、前記排気中に含有
される一酸化ガス濃度を検出することにより、燃焼装置
の不完全燃焼状態を検出し、適切な措置を取るためのも
のである。さて、ガス検出器1は、図示するように、燃
焼室102と排気路106との接続部近傍に備えられて
おり、後述する基準ガス圧設定用連通管107が、燃焼
室102内でバーナ101の配設位置よりも下側にある
基準ガス圧空間108から、ガス検出器本体109との
間に備えられている。ここで、図1(イ)は基準ガス圧
設定用連通管107を直接ガス検知室110に接続した
第1実施例を示しており、図1(ロ)は、ガス検知室1
10の周部に希釈ガス室111を設けるとともに、この
希釈ガス室111に基準ガス圧設定用連通管107の一
端を接続した第2実施例を示している。
【0015】以上が、本願のガス検出器1の使用状態の
概略説明であるが、以下、ガス検出器1の詳細構造及び
その働きを先ず説明するとともに、上記した基準ガス圧
設定用連通管107の役割について説明する。
【0016】図1(イ)(ロ)に示すように、このガス
検出器1は、排気が流れる測定部位に連通連結するよう
に取付られて、使用される。ガス検出器1は、図2に示
すようにガス検知室110内に形成される定容積のガス
検知空間4内に、検知対象ガスとしての一酸化炭素を検
知可能なガス検知素子3を備えて構造されており、拡散
状態で通気ガス量を制限する第1通気制限機構5を介し
て測定部位2と前記ガス検知空間4とを連通連結すると
ともに、拡散状態で通気ガス量を制限する第2通気制限
機構6を介して、検知対象ガスのガス濃度が低い希釈空
間7と前記ガス検知空間4とを連通連結した構成が採用
されている。さらに具体的には、ガス検知室110を形
成するハウジング8を備え、このハウジング8の底部
(図1の右側)にガス検知素子3である熱線型半導体式
センサ30を備えている。そして、ガス検知素子3から
の出力は検知回路部9により処理されて、ガス検知の用
に供される。さて、上記のハウジング8には、前記第1
通気制限機構5を構成する通気制限透過膜5a及び前記
第2通気制限機構6を構成する一対の小径の第2貫通孔
6aが備えられている。ここで、通気制限透過膜5aは
測定部位2からガス検知空間4へ、検知対象ガスを取り
入れる役割を、さらに第2貫通孔6aは前記ガス検知空
間4から希釈空間7への検知対象ガスを拡散することに
より濃度を希釈する機能を備えている。図1(イ)に示
す第1実施例の場合は、基準ガス圧設定用連通管107
内で、ガス検出器本体110側の内部空間が希釈空間を
兼ねており、図1(ロ)に示す第2実施例の場合は、希
釈ガス室111内に備えられる空間が、希釈空間となっ
ている。
【0017】そして、前述の通気制限透過膜5a及び貫
通孔6aは、拡散状態において、これらの部位を拡散通
気する検知対象ガスの流通を制限する。
【0018】このような構成を採用することにより、ハ
ウジング8の容量、形状、第1、第2通気制限機構5、
6が特定されると、ガス検知空間4では、排気中の一酸
化炭素が所定の希釈割合に希釈された状態が実現する。
そこで、この状態を適切に利用するために、本願のガス
検出器1には、図1に示す測定部位2に於ける検知対象
ガスの濃度(実質上は、この濃度に対応するガス検知素
子の出力値)とガス検知空間4に於ける希釈状態にある
検知対象ガスの濃度との相関関係指標を予め記憶した記
憶手段10が備えられるとともに、測定部位2に於ける
検知対象ガスの濃度を測定するにあたって、ガス検知空
間4における希釈状態にある検知対象ガスの濃度を検出
するとともに、前記相関関係指標によって補正して、検
知対象空間2に於ける検知対象ガス濃度として出力する
補正出力手段11が備えられている。
【0019】この構造を採用することにより、ガス検出
器1の構成が確定されると、測定部位に於ける検知対象
ガス(一酸化炭素)のガス濃度とガス検知空間との間に
於ける希釈倍率が決まる。従って、前記記憶手段に上記
の相関関係指標を記憶手段10に備え、補正出力手段1
1の働きにより、ガス検知素子3からの出力を測定する
事により濃度未知の比較的高い濃度状態にある測定部位
に於ける検知対象ガスの濃度を検出をおこなうことがで
きる。ガス検知器の具体的な構成を以下に箇条書きす
る。 ハウジング8の構成 内径6Φ 長さ10mm程度、
内容積270mm3 通気制限透過膜5a テフロン膜、透過断面積28mm
2 透過特性 差圧1kg/cm2での流量が2〜5リット
ル/min/cm2 第2貫通孔6a 径 3Φ 個数 2個 ガス検知素子3 熱線型半導体式ガスセンサ30 この構成に於ける希釈状態を示す表を表1に示した。た
だし、この表においては、希釈空間としては大気解放空
間が採用されており、希釈ガス室もしくは基準ガス圧設
定用連通管107を設けない場合の希釈状態を示す。
【0020】
【表1】 表から明らかなように、平均希釈倍率9.0の、所定の
希釈状態が実現できる。
【0021】さて、以上が、第1、第2通気制限機構
5、6を備えたガス検出器1の基本的な作動構成である
が、この構成のガス検出器1においては、正確な検出を
行おうとする場合、測定部位2とガス検知空間(実質上
希釈空間)4との差圧関係が、検知対象ガスの、各検出
時点において、所定の範囲内にあることが、予定され
る。これに対して、例えば、本願が対象とするガス給湯
器100等においては、これまで説明してきたように、
運転状態の変化、吸気閉塞状態、さらには、排気閉塞状
態が発生することがある。そして、このような状況とな
るが、差圧変動が大きくなり過ぎて、正確な検出が行え
ない。従って、この問題を解消するために、図1(イ)
に示す例においては、第2貫通孔6aが基準ガス圧設定
用連通管107によって、燃焼室102内でバーナ10
1より上流側の基準ガス圧空間108と接続されてい
る。図1(ロ)に示す例の場合は、ガス検知室110
と、希釈空間7をこのガス検知室110の周部に形成
し、且つ容積がガス検知室110より大きい希釈ガス室
111が備えられるとともに、ガス検知室110と希釈
ガス室111とが第2貫通孔6aで連通連結して構成さ
れ、希釈ガス室111内の空間と基準ガス圧空間108
とを基準ガス圧設定用連通管107で連通連結してい
る。
【0022】従って、基準ガス圧空間108に対して、
第1実施例の場合はガス検知空間4の内部圧を、第2実
施例の場合は、希釈ガス室111内の空間の圧力を、ほ
ぼ同一とする(或いは良好に代表する)ことができ、ガ
ス検出器1の特性を十分に生かして検出をおこなうこと
ができる。
【0023】さらに、具体的な装置構成を以下に箇条書
きする。 適応場所 16号のFE給湯器100 測定部位2 上記給湯器の排気系 排気ガス流量 40m3/時間 ガス圧差 20mm水柱 基準ガス圧設定用連通管107 管径 Φ 6 長さ 90cm長 希釈ガス室111 容積 0.2cm3 第2貫通孔6a 孔径 Φ 3 上下 2個 上記の第1実施例に於けるガス検出器の出力結果を図3
に示した。この図面は、上述の図6に対応する図面であ
る。図6と同様に、横軸は閉塞状況の程度を表す一酸化
炭素濃度の変化状況を示し(濃度が上昇するに従って強
い閉塞状況を示す)、縦軸がセンサ出力を示している。
さらに、●は吸気閉塞状態を、◆は排気閉塞状態を示し
ている。図6との比較で明かなように、図3において
は、両閉塞状態間で、殆どセンサ出力間での差はなく、
正確な検出が行えることを示している。
【0024】〔別実施例〕以下、本願の別実施例を箇条
書きする。 (イ)上記の実施例においては、燃焼室内で、バーナよ
りも上流側の空間を基準ガス圧空間として構成したが、
これは、燃焼室内もしくは吸気路内で、吸気ファンと燃
焼器との間に存する空間であれば、その位置は任意に選
択できる。但し、測定部位が存する流路断面積が、ほぼ
似通った対応する部位を選択すべきである。例えば、上
記の実施例のように、第1通気制限機構を燃焼室内に開
口する構成の場合は、基準ガス圧空間としても燃焼室内
の空間を選択すべきであり、排気路に開口させる場合
は、対応する吸気路内に基準ガス圧空間を設定するのが
好ましい。 (ロ) 上記の実施例においては、通気制限機構として
貫通孔及び通気制限透過膜の例を示したが、第1、第2
実施例に示すように、第1通気制限機構を貫通孔もしく
は通気制限透過膜で構成する他、第2通気制限機構を通
気制限透過膜で構成してもよい。さらに、これらのほか
に、複数の小孔、樹脂や繊維などからなる透過膜、金属
メッシュ、焼結金属、パンチングメタル、キャピラリー
等でもその機能は発揮できる。ここで、第1通気制限機
構を、測定部位とガス検知空間との間に設けられる貫通
孔とする場合は、通気制限機能を発揮するためにこの貫
通孔の径を調節するのに、孔径の調節をおこなって容易
にこれをおこなうことができる。一方、第2通気制限機
構を、通気制限透過膜で構成することも可能である。 (ハ) さらに、上記の実施例において、用いられるガ
ス検知素子として、熱線型半導体式ガスセンサの例を示
したが、半導体式ガスセンサ、接蝕燃焼ガスセンサ、固
体電解質ガスセンサ、定電位電解式ガスセンサ、赤外線
吸収型光学式ガスセンサ、イオン電流式煙センサ、屈折
率変化型光学式ガスセンサ、その他、ガスセンサであれ
ば、どんなタイプのものでもよい。ただし、希釈された
ガス濃度で充分感度を有するものが望ましい。 (ニ) さらに、上記の実施例においては、検知対象ガ
スとして一酸化炭素の例を示したが、検知対象ガスとし
ては、NOx、CO2、ハイドロカーボン(未燃性ガ
ス)等も対象とすることができる。 (ホ) さらに、上記の実施例においては、燃焼装置と
してガス給湯器の例を示したが、対象となる燃焼装置と
しては、ガスボイラー、排気筒付きガスストーブ、石油
給湯器、石油ボイラー、排気筒付き石油ストーブ等も対
象とすることができる。
【0025】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願のガス検出器を備えた給湯器の構成を示す
模式図
【図2】ガス検出器の内部構成を示す縦断面図
【図3】第1実施例に於ける一酸化炭素濃度とセンサ出
力の関係を示す図
【図4】従来構成の構成例を示す図
【図5】従来構成に於ける排気路内とガス検知空間内と
の差圧の状態を示す図
【図6】従来構成に於ける一酸化炭素濃度とセンサ出力
の関係を示す図
【符号の説明】
1 ガス検出器 2 測定部位 3 ガス検知素子 4 ガス検知空間 5 第1通気制限機構 6 第2通気制限機構 100 燃焼装置(ガス給湯器) 101 燃焼器(バーナ) 102 燃焼室 104 吸気ファン 105 吸気路 106 排気路 107 基準ガス圧設定用連通管 110 ガス検知室 111 希釈ガス室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−229539(JP,A) 特開 平1−107014(JP,A) 特開 平8−14555(JP,A) 特開 平7−209152(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23N 5/24

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼器(101)を燃焼室(102)内
    に備えるとともに、前記燃焼室(102)に燃焼用酸素
    含有ガスを吸気ファン(104)によって吸気して供給
    する吸気路(105)を上流側に備え、前記燃焼器(1
    01)の燃焼によって発生する排気を排出する排気路
    (106)を下流側に備えた燃焼装置(100)に於い
    て、前記燃焼器(101)より下流側に位置する測定部
    位(2)に於ける前記排気に含まれる検知対象ガスを検
    出するために使用され、 前記測定部位(2)と連通連結された定容積のガス検知
    空間(4)内に、前記検知対象ガスを検知可能なガス検
    知素子(3)を備え、 前記測定部位(2)と前記ガス検知空間(4)とを、通
    気ガス量を制限する第1通気制限機構(5)を介して連
    通連結するとともに、前記検知対象ガス濃度が低い希釈
    空間と前記ガス検知空間(4)とを、通気ガス量を制限
    する第2通気制限機構(6)を介して連通連結した構成
    のガス検出器であって、 前記燃焼室(102)内もしくは前記吸気路(105)
    内で、前記吸気ファン(104)と前記燃焼器(10
    1)との間に存する空間である基準ガス圧空間(10
    8)と、前記希釈空間とを連通連結する基準ガス圧設定
    用連通管(107)を、前記基準ガス圧空間(108)
    と前記希釈空間との間に設けたガス検出器。
  2. 【請求項2】 前記ガス検知空間(4)を構成するガス
    検知室(110)と、前記希釈空間を前記ガス検知室
    (110)の周部に形成し、且つ容積が前記ガス検知室
    (110)より大きい希釈ガス室(111)とを備える
    とともに、前記ガス検知室(110)と前記希釈ガス室
    (111)とを前記第2通気制限機構(6)で連通連結
    し、前記希釈ガス室(111)内の空間と前記基準ガス
    圧空間(108)とを前記基準ガス圧設定用連通管(1
    07)で連通連結した請求項1記載のガス検出器。
  3. 【請求項3】 前記測定部位(2)に於ける検知対象ガ
    スの濃度と前記ガス検知空間(4)に於ける希釈状態に
    ある検知対象ガスの濃度との相関関係指標を予め記憶し
    た記憶手段(10)を備え、前記測定部位(2)に於け
    る前記検知対象ガスの濃度を測定するにあたって、前記
    ガス検知空間(4)における希釈状態にある前記検知対
    象ガスの濃度を検出するとともに、前記相関関係指標に
    よって補正して、前記測定部位(2)に於ける前記検知
    対象ガス濃度として出力する補正出力手段(11)を備
    えた請求項1または2記載のガス検出器。
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