JP3061657B2 - エアフローメータの故障検出装置 - Google Patents
エアフローメータの故障検出装置Info
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- JP3061657B2 JP3061657B2 JP3178967A JP17896791A JP3061657B2 JP 3061657 B2 JP3061657 B2 JP 3061657B2 JP 3178967 A JP3178967 A JP 3178967A JP 17896791 A JP17896791 A JP 17896791A JP 3061657 B2 JP3061657 B2 JP 3061657B2
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- Japan
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- flow meter
- intake
- air flow
- failure
- substrate
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホットワイヤを用いた
エアフローメータの故障検出装置に関する。
エアフローメータの故障検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のエアフローメータとしては、例
えば特開平2−205722号公報に開示されたものが
ある。かかるエアフローメータはヒートレジスタ式と称
されるもので、エンジンの吸気量を検出する検出素子を
用いてある。この検出素子は、吸気通路内に空気の流入
方向に対して略直角に配置する基板と、この基板に固着
するホットワイヤとにより構成する。ホットワイヤには
電流を流すことによりこれを発熱する一方、この発熱量
が吸気量に応じて変化するが、この時の発熱量を一定と
するための電流値によって吸気量を検出する構造となっ
ている。
えば特開平2−205722号公報に開示されたものが
ある。かかるエアフローメータはヒートレジスタ式と称
されるもので、エンジンの吸気量を検出する検出素子を
用いてある。この検出素子は、吸気通路内に空気の流入
方向に対して略直角に配置する基板と、この基板に固着
するホットワイヤとにより構成する。ホットワイヤには
電流を流すことによりこれを発熱する一方、この発熱量
が吸気量に応じて変化するが、この時の発熱量を一定と
するための電流値によって吸気量を検出する構造となっ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のエアフローメータにあっては、上述したようにホ
ットワイヤを基板に固着して支持するようになってお
り、このときに基板を厚肉化することによりその強度を
増大できるのであるが、基板を厚肉化した場合は基板自
体の熱容量が増大するため、ホットワイヤの熱量変化を
精度良く検出することができなくなってしまう。
従来のエアフローメータにあっては、上述したようにホ
ットワイヤを基板に固着して支持するようになってお
り、このときに基板を厚肉化することによりその強度を
増大できるのであるが、基板を厚肉化した場合は基板自
体の熱容量が増大するため、ホットワイヤの熱量変化を
精度良く検出することができなくなってしまう。
【0004】このため、一般には前記基板を薄肉化して
熱量変化の精度を向上するようになっているが、このよ
うに基板を薄肉化すると入力振動とか耐久劣化等により
基板が折損する場合がある。ところが、このように基板
が折損すると空気の流入方向に対してホットワイヤが基
板と共に傾斜するため、熱量変化量が減少してしまう。
しかし、基板が折損した場合にあってもホットワイヤ自
体は通電状態にあるため、吸気量をあたかも故障してい
ないがごとく検出し、これを制御回路に出力してしま
う。
熱量変化の精度を向上するようになっているが、このよ
うに基板を薄肉化すると入力振動とか耐久劣化等により
基板が折損する場合がある。ところが、このように基板
が折損すると空気の流入方向に対してホットワイヤが基
板と共に傾斜するため、熱量変化量が減少してしまう。
しかし、基板が折損した場合にあってもホットワイヤ自
体は通電状態にあるため、吸気量をあたかも故障してい
ないがごとく検出し、これを制御回路に出力してしま
う。
【0005】このように誤った吸気量信号を出力する
と、適正なエンジン制御を行うことができず、出力低下
とかエミッションの悪化が来されてしまうという課題が
あった。 そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、基板が折損した場合の故障を簡単に検出して、これ
を運転者に警告するためのエアフローメータの故障検出
装置を提供することを目的とする。
と、適正なエンジン制御を行うことができず、出力低下
とかエミッションの悪化が来されてしまうという課題が
あった。 そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、基板が折損した場合の故障を簡単に検出して、これ
を運転者に警告するためのエアフローメータの故障検出
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明は、図1に示すようにエンジンの吸気通路a
に配置し、吸気の流れ方向に対して略直交する基板b
と、基板bに固着し、吸気流量に対する熱量変化を出力
するホットワイヤcと、を備えたエアフローメータにお
いて、エアフローメータの最大出力値と最小出力値との
偏差を求める出力偏差検出手段dと、前記偏差が所定の
故障判定レベル以下の時にエアフローメータを故障と判
定する故障判定手段eとを設け、前記故障判定手段eで
の判定基準となる故障判定レベルは、低吸気領域程低く
設定される構成とした。
めに本発明は、図1に示すようにエンジンの吸気通路a
に配置し、吸気の流れ方向に対して略直交する基板b
と、基板bに固着し、吸気流量に対する熱量変化を出力
するホットワイヤcと、を備えたエアフローメータにお
いて、エアフローメータの最大出力値と最小出力値との
偏差を求める出力偏差検出手段dと、前記偏差が所定の
故障判定レベル以下の時にエアフローメータを故障と判
定する故障判定手段eとを設け、前記故障判定手段eで
の判定基準となる故障判定レベルは、低吸気領域程低く
設定される構成とした。
【0007】
【0008】更に、吸気量が著しく低減する低吸気領域
で、故障判定手段eによる故障判定を禁止することが望
ましい。
で、故障判定手段eによる故障判定を禁止することが望
ましい。
【0009】
【作用】以上の構成により本発明のエアフローメータの
故障検出装置にあっては、基板bが折損した場合にホッ
トワイヤcの発熱変化量が減少するが、この発熱変化量
の減少は出力偏差検出手段dにより、エアフローメータ
の最大出力値と最小出力値との偏差の減少として検出す
ることができる。そして、この偏差が所定の故障判定レ
ベル以下の時に、故障判定手段eによりエアフローメー
タの故障判定、つまり、基板bが折損してエンジンが正
常に作動していないことを検出することができ、しかも
前記故障判定手段eでの判定基準となる故障判定レベル
を、低吸気領域程下げることにより、エンジンの低回転
領域にあって吸気景が低減したときに故障と誤診してし
まうのを防止することができる。
故障検出装置にあっては、基板bが折損した場合にホッ
トワイヤcの発熱変化量が減少するが、この発熱変化量
の減少は出力偏差検出手段dにより、エアフローメータ
の最大出力値と最小出力値との偏差の減少として検出す
ることができる。そして、この偏差が所定の故障判定レ
ベル以下の時に、故障判定手段eによりエアフローメー
タの故障判定、つまり、基板bが折損してエンジンが正
常に作動していないことを検出することができ、しかも
前記故障判定手段eでの判定基準となる故障判定レベル
を、低吸気領域程下げることにより、エンジンの低回転
領域にあって吸気景が低減したときに故障と誤診してし
まうのを防止することができる。
【0010】
【0011】更に、吸気量が著しく低減する低吸気領域
で、故障判定手段eによる故障判定を禁止することによ
り、この場合にあっても著しい吸気量低減を故障と誤診
してしまうのを防止することができる。
で、故障判定手段eによる故障判定を禁止することによ
り、この場合にあっても著しい吸気量低減を故障と誤診
してしまうのを防止することができる。
【0012】
【実施例】以下本発明の実施例を図に基づいて詳細に説
明する。図2から図7は本発明にかかるエアフローメー
タの故障検出装置の一実施例を示し、図2は本装置に用
いるエアフローメータの要部断面図、図3はエアフロー
メータの要部拡大斜視図、図4はエアフローメータの故
障状態を示す斜視図、図5はエアフローメータの出力特
性図、図6は本装置により故障検出時に実行する制御の
一処理例を示すフローチャート、図7は本制御に用いる
データマップ図である。
明する。図2から図7は本発明にかかるエアフローメー
タの故障検出装置の一実施例を示し、図2は本装置に用
いるエアフローメータの要部断面図、図3はエアフロー
メータの要部拡大斜視図、図4はエアフローメータの故
障状態を示す斜視図、図5はエアフローメータの出力特
性図、図6は本装置により故障検出時に実行する制御の
一処理例を示すフローチャート、図7は本制御に用いる
データマップ図である。
【0013】前記エアフローメータ10は、図2に示し
たように図外のエアクリーナと図外のスロットルチャン
バとの間の吸気通路に配設する円筒状のハウジング12
内に設ける。即ち、前記エアフローメータ10は、ハウ
ジング12の内側に支持部材14を介して同心状に取り
付けたベンチュリ管16と、このベンチュリ管16の内
側上方に吸気の流れ方向に対して直角に垂設した基板1
8と、この基板18に固着し、吸気流量に対する熱量変
化を出力するホットワイヤ20とを備えて構成する。
たように図外のエアクリーナと図外のスロットルチャン
バとの間の吸気通路に配設する円筒状のハウジング12
内に設ける。即ち、前記エアフローメータ10は、ハウ
ジング12の内側に支持部材14を介して同心状に取り
付けたベンチュリ管16と、このベンチュリ管16の内
側上方に吸気の流れ方向に対して直角に垂設した基板1
8と、この基板18に固着し、吸気流量に対する熱量変
化を出力するホットワイヤ20とを備えて構成する。
【0014】前記ベンチュリ管16は前記支持部材14
と共に合成樹脂により一体成形し、同図中矢印Xで示す
方向に流入する吸入空気を整流および均一化する絞り形
状となっている。また、前記基板18は図3に示したよ
うに耐熱性の薄板で形成し、その熱容量を可能な限り小
さく設定する。更に、この基板18に固着した上記ホッ
トワイヤ20は、直径約70μmの極細い白金線を蛇行
配置することにより形成する。
と共に合成樹脂により一体成形し、同図中矢印Xで示す
方向に流入する吸入空気を整流および均一化する絞り形
状となっている。また、前記基板18は図3に示したよ
うに耐熱性の薄板で形成し、その熱容量を可能な限り小
さく設定する。更に、この基板18に固着した上記ホッ
トワイヤ20は、直径約70μmの極細い白金線を蛇行
配置することにより形成する。
【0015】上記ホットワイヤ20はこれに電流を流す
ことにより発熱すると共に、上記ベンチュリ管16内を
通過する吸入空気によるこのホットワイヤ20の放熱量
を制御回路22に入力し、この制御回路22ではホット
ワイヤ20の温度が常時一定となるようにホットワイヤ
20に流す電流値を制御する。そして、この一定温度と
なるように制御する電流値に基づいて、吸気通路を通過
する吸気量、つまり、エンジンの燃焼室に供給する空気
量を検出する構成となっている。
ことにより発熱すると共に、上記ベンチュリ管16内を
通過する吸入空気によるこのホットワイヤ20の放熱量
を制御回路22に入力し、この制御回路22ではホット
ワイヤ20の温度が常時一定となるようにホットワイヤ
20に流す電流値を制御する。そして、この一定温度と
なるように制御する電流値に基づいて、吸気通路を通過
する吸気量、つまり、エンジンの燃焼室に供給する空気
量を検出する構成となっている。
【0016】ところで、上記吸気量は図外の吸気弁の開
閉に伴って脈動し、図5中実線に示すエアフローメータ
10の吸気量特性として現れる。即ち、同図中実線は上
記エアフローメータ10が正常時の特性で、その最大出
力値(Qmax)と最小出力値(Qmin )との偏差が大き
くなっている。
閉に伴って脈動し、図5中実線に示すエアフローメータ
10の吸気量特性として現れる。即ち、同図中実線は上
記エアフローメータ10が正常時の特性で、その最大出
力値(Qmax)と最小出力値(Qmin )との偏差が大き
くなっている。
【0017】一方、図4に示したように上記基板18が
折損した場合は、ホットワイヤ20がこの基板18と共
に吸気方向に対して傾斜し、エアフローメータ10で検
出する吸気量は図5中破線に示す特性となる。つまり、
基板18の折損時は最大出力値(Qmax )と最小出力値
(Qmin )との偏差が、上記正常時に比較して小さくな
る。従って、本実施例の故障検出装置では、上記吸気量
特性に基づいて最大出力値(Qmax )と最小出力値(Q
min)との偏差に応じてエアフローメータ10の故障判
定を行う。
折損した場合は、ホットワイヤ20がこの基板18と共
に吸気方向に対して傾斜し、エアフローメータ10で検
出する吸気量は図5中破線に示す特性となる。つまり、
基板18の折損時は最大出力値(Qmax )と最小出力値
(Qmin )との偏差が、上記正常時に比較して小さくな
る。従って、本実施例の故障検出装置では、上記吸気量
特性に基づいて最大出力値(Qmax )と最小出力値(Q
min)との偏差に応じてエアフローメータ10の故障判
定を行う。
【0018】尚、上記ハウジング12の入口側端部およ
び出口側端部には、ネット状のスクリーン24,26を
取り付け、入口側のスクリーン24でダストを除去し、
出口側のスクリーン26で後流側から伝播する吸気脈動
を減衰する。
び出口側端部には、ネット状のスクリーン24,26を
取り付け、入口側のスクリーン24でダストを除去し、
出口側のスクリーン26で後流側から伝播する吸気脈動
を減衰する。
【0019】図6は上記制御回路22で行う故障判定の
フローチャートで、このフローは所定の短時間毎に実行
するものとする。まず、ステップ100ではエアフロー
メータ10が通電状態にあるかどうかを判定すると共
に、ステップ101ではスロットルセンサが正常に作動
しているかどうかを判定する。つまり、ステップ100
ではホットワイヤー20が断線していない状態を判定
し、図3に示したように基板18が正常に取り付けてい
る場合は勿論のこと、図4に示したように基板18が折
損している場合にも通電状態であると判定する。また、
ステップ101で判定するスロットルセンサは、スロッ
トルチャンバに設けたスロットルバルブの開度を検知
し、このスロットルセンサで検出した開度領域、つま
り、吸気量に応じて故障判定レベルを変化するようにな
っている。
フローチャートで、このフローは所定の短時間毎に実行
するものとする。まず、ステップ100ではエアフロー
メータ10が通電状態にあるかどうかを判定すると共
に、ステップ101ではスロットルセンサが正常に作動
しているかどうかを判定する。つまり、ステップ100
ではホットワイヤー20が断線していない状態を判定
し、図3に示したように基板18が正常に取り付けてい
る場合は勿論のこと、図4に示したように基板18が折
損している場合にも通電状態であると判定する。また、
ステップ101で判定するスロットルセンサは、スロッ
トルチャンバに設けたスロットルバルブの開度を検知
し、このスロットルセンサで検出した開度領域、つま
り、吸気量に応じて故障判定レベルを変化するようにな
っている。
【0020】次のステップ102およびステップ103
では図7のデータマップに基づいて、現在のスロットル
開度(tvo )がxとy(x<y)を境にしたどの領域に
入っているかをの判定する。即ち、ステップ102では
スロットル開度がx以上であるかどうかを判定し、x未
満である場合(NO)つまり吸気量が著しく低い場合は
故障の判定を行わない。x以上である場合(YES)は
ステップ103に進み、スロットル開度がy以下である
かどうかを判定する。y以下である場合(YES)はス
テップ104およびステップ105に進んで低い故障判
定レベルaを基準に故障判定する。一方、yを越える場
合はステップ106およびステップ107に進んで高い
故障判定レベルb(a<b)を基準に故障判定する。
では図7のデータマップに基づいて、現在のスロットル
開度(tvo )がxとy(x<y)を境にしたどの領域に
入っているかをの判定する。即ち、ステップ102では
スロットル開度がx以上であるかどうかを判定し、x未
満である場合(NO)つまり吸気量が著しく低い場合は
故障の判定を行わない。x以上である場合(YES)は
ステップ103に進み、スロットル開度がy以下である
かどうかを判定する。y以下である場合(YES)はス
テップ104およびステップ105に進んで低い故障判
定レベルaを基準に故障判定する。一方、yを越える場
合はステップ106およびステップ107に進んで高い
故障判定レベルb(a<b)を基準に故障判定する。
【0021】ステップ104ではエアフローメータ10
で検出した最大出力値(Qmax )と最小出力値(Qmin
)との偏差Aが、前回の検出値において上記故障判定
レベルa以下であるがどうかを判定する。a以下である
場合(NO)は故障判定を行わず、aを越える場合(Y
ES)はステップ105に進む。このステップ105で
は今回検出した偏差Aが上記故障判定レベルa以下かど
うかを判定し、a以下である場合(NO)は故障判定を
行わず、aを越える場合はステップ108で警告ランプ
(MIL)を点灯(ON)する。
で検出した最大出力値(Qmax )と最小出力値(Qmin
)との偏差Aが、前回の検出値において上記故障判定
レベルa以下であるがどうかを判定する。a以下である
場合(NO)は故障判定を行わず、aを越える場合(Y
ES)はステップ105に進む。このステップ105で
は今回検出した偏差Aが上記故障判定レベルa以下かど
うかを判定し、a以下である場合(NO)は故障判定を
行わず、aを越える場合はステップ108で警告ランプ
(MIL)を点灯(ON)する。
【0022】また、ステップ106およびステップ10
7は上記ステップ104およびステップ105と同様の
処理を行い、ステップ106で前回検出した偏差Aが故
障判定レベルbを越える場合(YES)、およびステッ
プ107で今回検出した偏差Aが故障判定レベルbを越
える場合(YES)は上記ステップ108で警告ランプ
を点灯する。一方、ステップ106およびステップ10
7でそれぞれ故障判定レベルb以下であると判定した場
合は故障判定を行わない。
7は上記ステップ104およびステップ105と同様の
処理を行い、ステップ106で前回検出した偏差Aが故
障判定レベルbを越える場合(YES)、およびステッ
プ107で今回検出した偏差Aが故障判定レベルbを越
える場合(YES)は上記ステップ108で警告ランプ
を点灯する。一方、ステップ106およびステップ10
7でそれぞれ故障判定レベルb以下であると判定した場
合は故障判定を行わない。
【0023】尚、上記ステップ100でホットワイヤ2
0が断線していると判定した場合、およびステップ10
1でスロットルバルブが故障していると判定した場合
は、直接ステップ108に進んで警告ランプを点灯す
る。
0が断線していると判定した場合、およびステップ10
1でスロットルバルブが故障していると判定した場合
は、直接ステップ108に進んで警告ランプを点灯す
る。
【0024】以上のように本実施例にあっては、エアフ
ローメータ10の最大出力値(Qmax )と最小出力値
(Qmin )との偏差Aが減少した場合に、基板18が折
損したことを検出して警告ランプを点灯して、運転者に
故障であることを知らせることができる。従って、この
ように基板18が折損した場合に逸早く修理して、エン
ジンの出力低下とかエミッションの悪化を迅速に修復で
きる。
ローメータ10の最大出力値(Qmax )と最小出力値
(Qmin )との偏差Aが減少した場合に、基板18が折
損したことを検出して警告ランプを点灯して、運転者に
故障であることを知らせることができる。従って、この
ように基板18が折損した場合に逸早く修理して、エン
ジンの出力低下とかエミッションの悪化を迅速に修復で
きる。
【0025】また、スロットルバルブの開度により吸気
量を判定して、低吸気領域(xとyとの間)では故障判
定レベルを低い値aに設定したので、エンジンの低回転
領域にあって吸気量が低減したときに故障と誤診してし
まうのを防止することができる。更に、吸気量が著しく
低減する低吸気領域(x以下)で故障判定を禁止したの
で、この場合にあっても著しい吸気量低減を故障と誤診
してしまうのを防止することができる。
量を判定して、低吸気領域(xとyとの間)では故障判
定レベルを低い値aに設定したので、エンジンの低回転
領域にあって吸気量が低減したときに故障と誤診してし
まうのを防止することができる。更に、吸気量が著しく
低減する低吸気領域(x以下)で故障判定を禁止したの
で、この場合にあっても著しい吸気量低減を故障と誤診
してしまうのを防止することができる。
【0026】ところで、上記図6のフローチャートでは
吸気量判定にスロットル開度(tvo)を用いた場合を示
したが、これ以外にも例えば吸気負圧とかエンジン回転
数によって吸気量判定を行うことができる。
吸気量判定にスロットル開度(tvo)を用いた場合を示
したが、これ以外にも例えば吸気負圧とかエンジン回転
数によって吸気量判定を行うことができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
示すエアフローメータの故障検出装置にあっては、エア
フローメータの最大出力値と最小出力値との偏差によ
り、基板が折損しているかどうかを簡単に判定すること
ができる。従って、このように基板が折損した場合は出
力低下とかエミッション悪化の原因になることから、基
板折損時には逸早く修理してエンジンの正常な作動を維
持することができる。
示すエアフローメータの故障検出装置にあっては、エア
フローメータの最大出力値と最小出力値との偏差によ
り、基板が折損しているかどうかを簡単に判定すること
ができる。従って、このように基板が折損した場合は出
力低下とかエミッション悪化の原因になることから、基
板折損時には逸早く修理してエンジンの正常な作動を維
持することができる。
【0028】また、上記偏差による故障判定レベルを、
低吸気領域程下げるので、エンジンの低回転領域にあっ
て吸気量が低減したときに故障と誤診してしまうのを防
止することができる。
低吸気領域程下げるので、エンジンの低回転領域にあっ
て吸気量が低減したときに故障と誤診してしまうのを防
止することができる。
【0029】更に、本発明の請求項2にあっては、吸気
量が著しく低減する低吸気領域で故障判定を禁止したの
で、著しい吸気量低減を故障と誤診してしまうのを防止
することができるという各種優れた効果を奏する。
量が著しく低減する低吸気領域で故障判定を禁止したの
で、著しい吸気量低減を故障と誤診してしまうのを防止
することができるという各種優れた効果を奏する。
【図1】本発明にかかるエアフローメータの故障検出装
置の概念を示す概略図である。
置の概念を示す概略図である。
【図2】本発明にかかる故障検出装置に用いるエアフロ
ーメータの一実施例を示す要部断面図である。
ーメータの一実施例を示す要部断面図である。
【図3】本発明に用いるエアフローメータの一実施例を
示す要部拡大斜視図である。
示す要部拡大斜視図である。
【図4】本発明に用いるエアフローメータの一実施例の
故障状態を示す斜視図である。
故障状態を示す斜視図である。
【図5】本発明に用いるエアフローメータの出力特性図
である。
である。
【図6】本発明にかかる故障検出装置により故障検出時
に実行する制御の一処理例を示すフローチャートであ
る。
に実行する制御の一処理例を示すフローチャートであ
る。
【図7】本発明にかかる故障検出装置での故障検出時に
用いるデータマップ図である。
用いるデータマップ図である。
10 エアフローメータ 16 ベンチュリ
管 18 基板 20 ホットワイ
ヤ 22 制御回路
管 18 基板 20 ホットワイ
ヤ 22 制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 賢二 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−227015(JP,A) 特開 平3−33619(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 1/68 F02D 35/00
Claims (2)
- 【請求項1】 エンジンの吸気通路に配置し、吸気の流
れ方向に対して略直交する基板と、 基盤に固着し、吸気流量に対する熱量変化を出力するホ
ットワイヤと、を備えたエアフローメータにおいて、 エアフローメータの最大出力値と最小出力値との偏差を
求める出力偏差検出手段と、 前記偏差が所定の故障判定レベル以下の時にエアフロー
メータを故障と判定する故障判定手段とを設け、 前記故障判定ルベルは、低吸気領域程低く設定される こ
とを特徴とするエアフローメータの故障検出装置。 - 【請求項2】 吸気量が著しく低減する低吸気領域で、
故障判定手段による故障判定を禁止することを特徴とす
る請求項1のエアフローメータの故障検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3178967A JP3061657B2 (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | エアフローメータの故障検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3178967A JP3061657B2 (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | エアフローメータの故障検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH051930A JPH051930A (ja) | 1993-01-08 |
JP3061657B2 true JP3061657B2 (ja) | 2000-07-10 |
Family
ID=16057802
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3178967A Expired - Lifetime JP3061657B2 (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | エアフローメータの故障検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3061657B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5445589Y2 (ja) * | 1978-11-01 | 1979-12-27 | ||
JP3292817B2 (ja) * | 1997-04-24 | 2002-06-17 | 三菱電機株式会社 | 感熱式流量センサ |
-
1991
- 1991-06-25 JP JP3178967A patent/JP3061657B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH051930A (ja) | 1993-01-08 |
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