JP3454597B2 - ピペットチップの収納具 - Google Patents

ピペットチップの収納具

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸引・吐出ノズルの先
端に嵌合するピペットチップを複数収納する収納ラック
と、この収納ラックの上部を覆う蓋部材とからなるをピ
ペットチップの収納具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、生化学分析装置では、血液、尿
等の試料液を生化学分析用素子に所定量点着して測定を
行うものであり、また、前記試料液を少量だけ稀釈容器
に供給するとともに稀釈液を供給して所定の倍率で稀釈
してから、その混合液を生化学分析用素子に点着するも
のであり、これらの試料液、稀釈液、混合液等の液体を
収容容器から吸引して吐出するために、吸引・吐出ノズ
ル(以下単に吸引ノズルという)を設置するとともに、
その吸引ノズルの先端に着脱可能にピペットチップを装
着し、このピペットチップ内に液体を収容容器から吸引
するともに、生化学分析素子もしくは稀釈容器等に吐出
するようにしている。
【0003】このピペットチップは、有機ポリマ製で使
い捨て可能であり、吸引ノズル内に直接液体を吸引する
ものに比べて洗浄処理が不要となって、処理能力が向上
することから一般的に使用され、例えば、オペレータの
手作業によって分析装置の所定位置に配列準備されする
ようにしている。
【0004】また、前記ピペットチップを収納ラックに
複数配列して収納し、この収納ラックごと分析装置にセ
ットし、順次吸引ノズルに装着することも実用されてい
る。その際、ピペットチップを収納した収納ラックを積
み重ねた状態で製品として出荷する態様が好ましいもの
である。
【0005】従来図3に示すような真空成形による蓋部
材aが諸種の商品包装用の箱・ケースで用いられてい
る。従来の断面形状の蓋部材aでは、収納ラック10の
下蓋として底部に装着した場合には傾斜部および外縁部
が、ラック搬送手段20のチャック部材21と干渉して
チャックが不安定になり、浮き上がりが起こり高さが変
動することが明らかになった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に、ピペットチップを収納した収納ラックを積み重ねて
搬送又は保管する際、一部の収納ラックを分析装置に保
管する際には、収納ラックの外部すなわち上方又は下方
からのごみの侵入によるピペットチップへの異物の付着
を防止する必要があるとともに、上方に配置したピペッ
トチップから万一にも落下した撥水処理剤が下方のピペ
ットチップに付着するのを防止する必要がある。
【0007】具体的には、収納ラックにピペットチップ
を収納するには、枠部材に対して略水平に設けたチップ
収納部に多数の保持孔を開口させてこの保持孔にピペッ
トチップを垂直状態で上方から挿入して係止するのが収
容量の点から及び吸引ノズルへの装着の自動化が実現で
きる点で好ましいものであり、その際に、外部から侵入
したごみのピペットチップへの付着は分析装置での測定
精度及び耐久性に悪影響があり、収納ラックのチップ収
納部の上方及び下方を蓋部材などによって閉塞して外部
と遮断する必要がある。
【0008】また、ピペットチップの先端部の外周面に
は撥水処理を施して試料液が付着しないようにし、点着
時の点着精度を高めているものであるが、この撥水処理
は液状または固体状のシリコーン樹脂又はシリコーンオ
イル等の撥水処理剤を塗布乾燥して行っているものであ
り、撥水処理剤の流れ落ちの可能性は実質的にはない
が、万一の極端な温度の上昇などによって処理剤が流れ
落ちる可能性が多少はある。その際、上下に重ねた収納
ラックの同じ位置にピペットチップが位置するので、上
方のピペットチップから落下した処理剤が下方のピペッ
トチップの撥水性を付与すべきでない内面に付着して、
吸引ノズルとピペットチップとの嵌合を弱めることにな
るので、上下の収納ラックを区分して撥水処理剤の落下
付着を防止する必要がある。
【0009】さらに、前記収納ラックの上部を覆う蓋部
材を、底部を閉塞する部材と兼用することがコスト面な
どで有利となるが、蓋部材を収納ラックの底部に装着し
た場合に、ピペットチップの自動供給に障害を来す恐れ
がある。すなわち、ピペットチップを収容した収納ラッ
クを分析装置にセットして、配列収納したピペットチッ
プを順次吸引ノズルの下方に搬送して自動装着する場合
に、収納ラックを搬送手段に固定して位置制御するとき
に、搬送手段が収納ラックをチャックする部分は枠部材
の下部が最適位置であり、底部に固定した蓋部材が搬送
手段のチャック部と干渉すると、収納ラックが浮き上が
ったり、正確な位置に固定することができずに、ピペッ
トチップの吸引ノズルへの装着が正確に行えない不具合
を生起する恐れがある。
【0010】例えば、蓋部材として、図3に示すよう
な、真空成形又はモールド成形などの成形方法による薄
膜状の蓋部材を使用した場合について説明する。収納ラ
ック10は、枠部材11にピペットチップ1を保持孔1
2aに挿入して保持するチップ収納部12を備え、枠部
材11の上部11aには外周に段部が設けられ、下部1
1bは上部11aの段部に載置可能な形状に設けられ、
この収納ラック10は順次積み重ねが可能である。
【0011】一方、樹脂シートを真空成形により薄膜容
器状に形成してなる蓋部材aが設けられ、前記収納ラッ
ク10の枠部材11の上部11aに被せてチップ収納部
12に保持したピペットチップ1の上方を覆うものであ
る。また、蓋部材aを上方に載置した状態で他の収納ラ
ック10を積み重ねることが可能に設けられ、これによ
り、積み重ねた状態で上下の収納ラック10のチップ収
納部12が分離されて上方の収納ラック10に収納した
ピペットチップ1から落下した撥水処理剤が下方の収納
ラック10に収納したピペットチップ1に付着すること
が防止される。
【0012】また、前記蓋部材はその成形上傾斜した側
壁と端部にフランジが形成された構造に設けられ、収納
ラック10の底部に装着されると枠部材11の下部11
bに嵌合可能で、少なくとも納品搬送時などにおいて積
み重ねた収納ラック10の最下段の底部に嵌合固着して
ごみの侵入を防止するものである。しかし、収納ラック
11を分析装置にセットする場合には、底部の蓋部材a
を外しておかないと、この収納ラック10が鎖線で示す
ラック搬送手段20のチャック部材21によって挾持さ
れた場合に蓋部材aの傾斜側壁の押圧に伴って収納ラッ
ク10が浮き上がってチャックが不安定となるとともに
固定位置の精度が低下してしまう恐れがあり、吸引ノズ
ルに対するピペットチップ1の停止位置がずれて正確な
装着が行えず、ひいては点着不良が発生する問題を有し
ている。
【0013】本発明はこのような事情に鑑みなされたも
ので、1つの蓋部材の共用によって収納ラックの上下の
密閉並びに上下のチップ収納部の分離が行えるようにし
たピペットチップの収納具を提供することを目的とする
ものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明のピペットチップの収納具は、ピペットチップを複数
収納する収納ラックと、この収納ラックの上部開口を覆
う蓋部材とを備え、前記収納ラックは枠部材に略水平に
配設されて前記ピペットチップを直立状態で保持する複
数の保持孔が配列されたチップ収納部を有し、ピペット
チップを収納した状態で枠部材の底部を他の収納ラック
の枠部材の上部に載置して積み重ね可能であるととも
に、収納したピペットチップの先端より下方でかつ枠部
材の下端部縁辺部から予め定められた距離を隔てた上方
の位置に設けられたラック側係止部を枠部材の内壁面に
有してなり、前記蓋部材はその1面に蓋側係止部を有し
ており、前記蓋側係止部を下に向けた状態で前記収納ラ
ックの上部縁辺に接し嵌合して固定されて枠部材の上部
に載置されチップ収納部の上方を覆う一方、前記蓋側係
止部を上に向けた状態で前記ラック側係止部の下端部に
接して嵌合して係止固定可能であることを特徴とするも
のである。
【0015】また、前記蓋部材の蓋側係止部は、収納ラ
ックの枠部材の上部には取り外し可能に緩く嵌合するよ
うに構成され、前記ラック側係止部は前記蓋側係止部と
係止した状態で前記蓋部材が落下しないようにきつく嵌
合するように構成するのが好適である。
【0016】
【作用】前記のようなピペットチップの収納具によれ
ば、収納ラックのチップ収納部にピペットチップを収納
し、下向きに嵌合した蓋部材で上部開口を覆って上方か
らのゴミ等の異物の侵入を阻止する一方、この収納ラッ
クの上部に、同様にピペットチップを収納した収納ラッ
クの上部に蓋部材を嵌合したものを積み重ねると、下の
収納ラックに嵌合した蓋部材が上の収納ラックのチップ
収納部の底部を閉塞して下方からの異物の侵入を阻止す
るとともに、上方の収納ラックに収納したピペットチッ
プから撥水処理剤が万一にも落下した際の下方の収納ラ
ックに収納したピペットチップへの付着を阻止するもの
であり、最下段の収納ラックについてはその底部のラッ
ク側係止部に上側に向けた蓋部材の蓋側係止部を接して
嵌合し、この蓋部材を固定することで、下方からの異物
の侵入を阻止するものであり、1種類の蓋部材を共用し
て各収納ラックにおけるチップ収納部の上下を閉塞して
いる。
【0017】また、上方の収納ラックを持ち上げると下
方の収納ラックに嵌合されていた蓋部材はそのまま下方
の収納ラックの上部開口を覆っているものであり、保管
状態の収納ラックは上下が閉塞されてごみの侵入付着が
防止される。一方、最下方の収納ラックの底部に嵌合し
た蓋部材を取り外していない状態でこの収納ラックを分
析装置にセットしても、そのラック搬送手段のチャック
部材と干渉することがなく、正確な位置に停止してピペ
ットチップの自動供給が行えるようにしている。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に沿って説明す
る。図1は本発明の一実施例に係るピペットチップの収
納具を積み重ねた状態の正面図である。
【0019】ピペットチップ1はポリプロピレン、ポリ
エチレン、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−ス
チレン)3元コポリマ等の有機ポリマ、好ましくはポリ
プロピレンによって一体成形され、上端が開口した上部
が嵌合部1aに設けられ、嵌合部1aの下方に液体収容
部1bが形成され、先端部1cに細径の吸引吐出口が開
口されている。前記嵌合部1aは、図2に示すように吸
引ノズル5の先端に嵌合するためのものであり、嵌合部
1aの下端部と液体収容部1bとの間には段状に端面1
dが形成されている。
【0020】前記ピペットチップ1は、外表面の一部、
少なくとも先端部1cの外表面に対して撥水処理が施さ
れている。この撥水処理の例としては、特開平03−1313
51号などに記載のようなポリジアルキルシロキサン、ポ
リジアリールシロキサン等のシリコーン樹脂(ポリマ
ー)等のコーティングおよび加熱処理法、米国特許第4,
347,875 号に記載のようなフルオロカーボン界面活性剤
などのコーティングおよび加熱処理法などがあり、ピペ
ットチップ1の先端部1cの少なくとも液体試料や稀釈
液などに浸漬される領域の外表面に公知の撥水性物質を
固着させる。
【0021】前記のようなピペットチップ1は収納ラッ
ク10に収納され、上部開口が蓋部材15で覆われる。
収納ラック10は、周囲に形成された枠部材11の内側
に、水平に配設されて前記ピペットチップ1を直立状態
で保持する多数の保持孔12aが配列されたチップ収納
部12を有し、枠部材11の上部11aは外周に段部が
設けられて外形寸法が小さく、枠部材11の下部11b
は内側寸法が前記上部11aの外側寸法より大きく形成
され、順次積み重ねが可能な構造に設けられている。収
納ラック10は、ピペットチップ1を収納した状態で枠
部材11の下部11bを他の収納ラック10の枠部材1
1の上部11aに載置して積み重ね可能である。
【0022】さらに、チップ収納部12に収納したピペ
ットチップ1の下方でかつ枠部材11の下端部より上方
の位置に段状にラック側係止部13が設けられている。
なお、ピペットチップ1の端面1dがチップ収納部12
の保持孔12aの上面に係止して保持されている。
【0023】一方、蓋部材15は平板状に形成され、前
記収納ラック10の枠部材11の上部に載置されチップ
収納部12の上方を覆う一方、収納ラック10の前記ラ
ック側係止部13に係止固定可能な突起状の蓋側係止部
16を有し、射出成形で一体に成形されている。また、
この蓋部材15の蓋側係止部16は、収納ラック10の
枠部材11の上部には取り外し可能に緩く嵌合し、前記
ラック側係止部13には蓋部材15が落下しないように
きつく嵌合するように形成されている。
【0024】図示の場合には、収納ラック10のラック
側係止部13は下端部に向かって拡がる傾斜形状に設け
られ、このラック側係止部13の内のり寸法は突起状の
蓋側係止部16の外のり寸法より小さく、収納ラック1
0の下方から蓋側係止部16を上方に向けた蓋部材15
を挿入し、ラック側係止部13に蓋側係止部16を嵌合
すると、この蓋側係止部16がラック側係止部13の傾
斜形状に沿って変形し、きつく嵌合して蓋部材15が落
下不能に係止されるものである。
【0025】前記蓋部材15の下表面とピペットチップ
1の上部端面との間隔(距離)は、0mm(両者が接触)
〜約1.5mm の範囲、好ましくは約0.3mm 〜約1.0mm の範
囲である。これは、輸送時や万一ピペットチップ収納容
器積層物を落下させたときに、ピペットチップが飛び跳
ねないために蓋部材15の下表面とピペットチップ1の
上部端面とが接触するような寸法が本来望ましい。
【0026】しかし、ピペットチップ1の成形と、成形
型(モールド)からの取り出し、その後の撥水処理など
の諸工程で生じる公差を考慮すると、蓋部材15の下表
面とピペットチップ1の上部端面とが接触するような寸
法にすると、ピペットチップ1の寸法が長いものではそ
の上部端面が蓋部材15の下表面にきつく接触すること
になり、蓋部材15が浮き上がるなどの弊害が生じる心
配があるので、前記の好ましい範囲(約0.3mm 〜約1.0m
m の範囲)のように狭い間隔が確保されていることが望
ましい。
【0027】また、前記収納ラック10を分析装置にセ
ットした場合に、そのラック搬送手段20のチャック部
材21によって所定位置関係で固定されるものである
が、図1に鎖線で示すように、ラック搬送手段20の当
接部20aは収納ラック10の枠部材11の外面に当接
し、移動したチャック部材21は枠部材11のラック側
係止部13より下方の下部11bの内面に圧接して、当
接部20aとの間で挾持して位置決めするとともに、所
定位置に搬送して次に装着すべきピペットチップ1を吸
引ノズル5の下方に位置させるものである。
【0028】分析装置でのピペットチップ1の供給を説
明すれば、図2に示すように、ピペットチップ1を収納
した収納ラック10が所定位置に停止され、そのピペッ
トチップ1に対して吸引ノズル5が下降作動されて、そ
の先端がピペットチップ1の嵌合部1aに挿入されて嵌
合保持され、吸引ノズル5が上昇作動すると嵌合した状
態でピペットチップ1が一体に上昇する。次に、吸引ノ
ズル5は移動されて試料液容器23の上に移動し、液面
を検知しつつ下降移動して、ピペットチップ1の先端部
1cの所定位置まで液体に挿入され、吸引ノズル5を介
してピペットチップ1内を減圧し吸引吐出口から前記液
体を所定量だけ液体収容部1bの内部に吸引収容する。
そして、上昇作動してから搬送台24上の生化学分析素
子25上に移動して吸引ノズル5によってピペットチッ
プ1に所定量の空気を注入し、ピペットチップ1の先端
部1cから所定量の液体を点着するものである。
【0029】液体の吐出が終了したピペットチップ11
は、再使用することなく不要となった場合には吸引ノズ
ル5の先端から取り外され、収納ラック10の次のピペ
ットチップ1が吸引ノズル5に装着されるものである。
【0030】図1に示したピペットチップ1の収納具の
状態は、2段に収納ラック10,10を積み重ねた状態
を示し、下方の収納ラック10のチップ収納部12にピ
ペットチップ1を収納し、その上部に蓋部材15を嵌合
して上方からのゴミ等の異物の侵入を阻止する一方、こ
の下方の収納ラック10の上部に、同様にピペットチッ
プ1を収納した収納ラック10の上部に蓋部材15を嵌
合したものを積み重ねると、下方の収納ラック10に嵌
合した蓋部材15が上方の収納ラック10のチップ収納
部12の底部を閉塞して下方からの異物の侵入を阻止す
るとともに、上方の収納ラック10に収納したピペット
チップ1から撥水処理剤が万一にも落下した際の下方の
収納ラック10に収納したピペットチップ1への付着を
阻止するものであり、下方の収納ラック10については
その底部のラック側係止部13に上下反転した蓋部材1
5の蓋側係止部16を嵌合して、この蓋部材15を固定
することで、下方からの異物の侵入を阻止している。こ
れにより、1種類の蓋部材15を共用して各収納ラック
10のチップ収納部12の上下を閉塞するとともに、底
部に係止した蓋部材15を取り外していない状態で収納
ラック10を分析装置にセットしても、そのラック搬送
手段20のチャック部材21と干渉することがなく、正
確な位置に停止してピペットチップ1の自動供給が行え
る。
【0031】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
収納ラックは枠部材にピペットチップを直立状態で保持
するチップ収納部を有し、ピペットチップを収納した状
態で積み重ね可能であるとともに、収納したピペットチ
ップの先端より下方でかつ枠部材の下端部縁辺から所定
距離上方の位置にラック側係止部を有する一方、蓋部材
は1面に蓋側係止部を有し、下に向けた状態で収納ラッ
クの枠部材の上部に嵌合しチップ収納部の上方を覆うと
ともに、上に向けた状態で収納ラックのラック側係止部
に嵌合して係止固定することにより、上部の蓋部材で上
方からのゴミ等の異物の侵入を阻止する一方、上下に積
み重ねた収納ラックのチップ収納部を区画して上方のピ
ペットチップから撥水処理剤が万一にも落下した際の下
方のピペットチップへの付着を阻止することができ、最
下段の収納ラックについてはその底部のラック側係止部
に蓋部材の蓋側係止部を係止して固定し、下方からの異
物の侵入を阻止し、1種類の蓋部材を共用して各収納ラ
ックのチップ収納部の上下を閉塞するとともに、底部に
係止した蓋部材を取り外していない状態で収納ラックを
分析装置にセットしても、そのラック搬送手段のチャッ
ク部材と干渉することがなく、正確な位置に停止してピ
ペットチップの自動供給が行えるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るピペットチップの収納
具を積み重ねた状態の断面正面図
【図2】ピペットチップによる試料液の点着工程を示す
説明図
【図3】従来技術の1態様である蓋部材を利用するピペ
ットチップの収納具を示す断面正面図
【符号の説明】
1 ピペットチップ 5 吸引ノズル 10 収納ラック 11 枠部材 12 チップ収納部 12a 保持孔 13 ラック側係止部 15 蓋部材 16 蓋側係止部 20 ラック搬送手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 義雄 埼玉県朝霞市泉水3丁目11番46号 富士 写真フイルム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−74652(JP,A) 特開 昭62−227452(JP,A) 特開 平5−232122(JP,A) 実開 昭55−170234(JP,U) 実開 平1−65647(JP,U) 登録実用新案3005123(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 35/10 B01L 11/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸引・吐出用ノズルの先端に装着し液体
    を吸引して収容し次いで前記液体を吐出するピペットチ
    ップを複数収納する収納ラックと、この収納ラックの上
    部開口を覆う蓋部材とを備えたピペットチップ用の箱体
    状の収納具において、 前記収納ラックは、枠部材に略水平に配設されて前記ピ
    ペットチップを直立状態で保持する複数の保持孔が配列
    されたチップ収納部を有し、ピペットチップを収納した
    状態で枠部材の底部を他の収納ラックの枠部材の上部に
    載置して積み重ね可能であるとともに、収納したピペッ
    トチップの先端より下方でかつ枠部材の下端部縁辺部か
    ら予め定められた距離を隔てた上方の位置に設けられた
    ラック側係止部を枠部材の内壁面に有してなり、 前記蓋部材はその1面に蓋側係止部を有しており、前記
    蓋側係止部を下に向けた状態で前記収納ラックの上部縁
    辺に接し嵌合して固定されて枠部材の上部に載置されチ
    ップ収納部の上方を覆う一方、前記蓋側係止部を上に向
    けた状態で前記ラック側係止部の下端部に接して嵌合し
    て係止固定可能であることを特徴とするピペットチップ
    の収納具。
  2. 【請求項2】 前記蓋部材の蓋側係止部は、収納ラック
    の枠部材の上部には取り外し可能に緩く嵌合するように
    構成され、前記ラック側係止部は前記蓋側係止部と係止
    した状態で前記蓋部材が落下しないようにきつく嵌合す
    るように構成されていることを特徴とする請求項1記載
    のピペットチップの収納具。
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