JP3453708B2 - 生海苔処理排水の処理装置 - Google Patents

生海苔処理排水の処理装置

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JP3453708B2
JP3453708B2 JP2000345536A JP2000345536A JP3453708B2 JP 3453708 B2 JP3453708 B2 JP 3453708B2 JP 2000345536 A JP2000345536 A JP 2000345536A JP 2000345536 A JP2000345536 A JP 2000345536A JP 3453708 B2 JP3453708 B2 JP 3453708B2
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佳成 渡邊
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、生海苔を処理す
る際に生ずる排水を清浄処理して、これを生海苔の処理
に循環使用し、又は放流することを目的とした生海苔処
理排水の処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来生海苔の処理に際して生じる排水
は、そのまま放流するか、循環使用してから放流してい
た。特に海水を使用する場合には循環使用するのが普通
であった。
【0003】
【発明により解決しようとする課題】前記従来の放流で
は、排水中に生海苔の断片などが混入している為(実験
によれば、38000枚の海苔製品を得る際の排水中の
生海苔は、合計41kg位あった)、腐敗して環境を汚
染する問題点があった。
【0004】また排水を循環使用した場合には、一次処
理の生海苔の中へ、排水中の生海苔が混入して製品の品
質を低下するおそれがあった。例えば、一度処理した生
海苔と二度処理した生海苔では、生海苔の品質に格段の
差を生じる。二度処理した生海苔は劣化するのみならず
死葉となる場合もあった。
【0005】また排水中の生海苔は、器械処理により弱
っており、そのままでは死葉になるおそれがあり、最初
の処理葉とは比較すべくもなく劣化しており、製品の品
質劣化は逸れないことが明らかである。そこで、新鮮な
生海苔葉の中に、少しでも劣化した生海苔葉が混入すれ
ば、海苔製品の品質低下となるおそれがあった。
【0006】また仮に品質低下が目立たない場合であっ
ても、排水中の生海苔は比較的小さいので、抄き上げた
際に普通の大きさの生海苔の中へ、目立って小さい生海
苔が混在するおそれがあって、製品の品質を低下させて
いた。
【0007】
【課題を解決する為の手段】この発明は、排水を二回に
分けて濾過するので、濾過効率を著しく向上させると共
に、水を循環使用する場合であっても、再使用処理水中
の生海苔の小片が新鮮な生海苔中に混入するおそれがな
くなり、前記従来の問題点を解決したのである。
【0008】また二次濾過装置は、逆洗によって生海苔
の微小片などを自動的に排除できるので、濾過効率を高
く保ち、連続長時間に亘り使用することができる。
【0009】の発明は、側壁に多数の微小孔を有する
濾過筒の内側へ、前記濾過筒の内壁を摺接すると共に、
分離生海苔を上方へ移動させる回転ブラシを内装して構
成した一次濾過装置と、回転筒の外側へ微小固形物分離
用の濾過層を装着して縦型に構成し、外側から内側へ濾
過し、内側から外側へ洗浄するようにした二次濾過装置
とを備え、前記一次濾過装置に海苔処理排水の供給手
段、濾過水の排水手段及び分離生海苔の排出手段を連結
すると共に、前記二次濾過装置へ濾過水の供給手段と、
減圧排水手段を連結し、前記二次濾過装置へ逆洗の加圧
水流送手段を連結したことを特徴とする生海苔処理排水
の処理装置であり、側壁に多数の微小孔を有する濾過筒
の内側へ、前記濾過筒の内壁を摺接すると共に、分離生
海苔を上方へ移動させる回転ブラシを内装して構成した
一次濾過装置と、回転筒の外側へ微小固形物分離用の濾
過層を装着して縦型に構成し、外側から内側へ濾過し、
内側から外側へ洗浄するようにした二次濾過装置とを備
え、前記一次濾過装置に海苔処理排水の供給手段、濾過
水の排水手段及び分離生海苔の排出手段を連結すると共
に、前記二次濾過装置へ濾過水の供給手段と、減圧排水
手段を連結し、前記排水手段に循環手段と殺菌手段を連
結したことを特徴とした生海苔処理排水の処理装置であ
る。
【0010】また二次濾過装置の濾過層は、微小孔を有
する紙を積層して濾筒を構成し、又は繊維を多層に巻き
つけて濾筒を構成し、又は円形薄板を微間隙を介し重ね
合わせて濾筒を構成し、或いは微小孔を有する成形濾筒
としたものであり、殺菌手段は、紫外線照射装置、遠赤
外線照射装置、セラミックス層、銅毛充填層又は触媒層
を通過させるようにしたものである。次に、殺菌手段の
セラミックス層、銅毛充填層又は触媒層に洗浄手段を連
結したものであり、洗浄手段は、洗浄水を正流又は逆流
させたものである。
【0011】前記発明において、排水処理後放流する場
合には、殺菌が必須要件であるが、循環使用する場合に
は、必ずしも毎回の殺菌を必要としない。
【0012】排水の殺菌は、紫外線照射、遠赤外線を発
生するセラミックス使用、触媒その他食品の殺菌に使用
される薬剤(例えば次亜塩素酸など)を使用し、又は銅
毛充填層を通過させて行うことができる。
【0013】前記遠赤外線を発生するセラミックスを使
用するときは、水のクラスターを可及的に小さくしてそ
の活性を賦活し、殺菌性を高めるので、薬剤使用よりも
優れているのみならず、水の活性化によって生海苔を活
性化するので、処理中の生海苔が活性化し、製品の品質
を向上させることができる。また排水処理で得た生海苔
の劣化を防止し、有効に使用することができる。例えば
劣化した生海苔片は、飼料用などの外、有用な用途がな
いが、活性付与した生海苔片は食用に供することもでき
る。
【0014】前記発明における二次濾過の濾層は、微小
孔(例えば10〜100ミクロンの多数の小孔)を有す
る紙を重ね、又は繊維を巻き付けて濾筒を成形するの
で、微固形物を殆んど濾別することができる(例えば9
8%以上)。従って活性炭などで脱色処理すれば、水道
水と同等程度の淨化度となる。
【0015】脱色処理は必ずしも必要がないが、例えば
活性炭層を通過させることにより目的を達成することが
できる。前記活性炭層は活性炭粒を加圧成形した濾過筒
を用いれば、濾過、脱色及び殺菌を同時に行うことがで
きる。この場合において、濾過効率の低下が最も問題で
あるが、例えば濾過抵抗の増加を吸引ポンプの圧力変化
又はモーターの負荷の変化で検出し、自動逆洗システム
を組み込めば、全自動処理ができると共に、常時高い効
率で運転することができる。
【0016】前記処理水の殺菌は、必ずしも毎回行う必
要がない。何故ならば、生海苔の処理水は、ほぼ10℃
以下で取扱われる為に、雑菌の増殖温度以下であり、循
環使用中は、雑菌が増殖するおそれが少ないからであ
る。然し乍ら処理水又は逆洗排水を一時的に貯留する場
合に、水温が上昇すると雑菌が急速に増殖するおそれが
あるので、殺菌を考慮する必要がある。また二次濾過装
置の濾過層は多数の微小孔を有し、この微小孔壁に極微
固形物が付着すると、雑菌の増殖床となるおそれがある
ので注意を要し、逆洗などにより処理する必要がある。
雑菌が増殖すると、熱処理不十分の製品は好ましくない
のみならず、悪臭を発するので、取扱い上嫌悪感を生成
するおそれがある。
【0017】一般に生海苔の処理は1日毎の作業で中断
するので、1日の作業終了後は完全洗浄、完全殺菌でき
るように各装置を構成し、特別の人力を掛けることな
く、例えば作業終了時には洗浄タイマーなどによって、
自動的に完全洗浄処理ができるようにすることが好まし
い。
【0018】
【発明の実施の形態】この発明は、生海苔処理に際して
生じた排水を一次濾過して比較的大きい固形物(主とし
て生海苔片)を濾別し、ついでこの濾過水を二次濾過し
て、微小固形物を濾別し、この濾過水を殺菌するか、殺
菌することなく生海苔処理に再使用(循環使用)し、又
は殺菌処理した後外界へ放流する生海苔処理排水の処理
方法である。
【0019】前記二次濾過に際して、濾過、脱色及び殺
菌することが好ましいけれども、同一濾層による前記効
果を求めることが困難な場合には、各効果を奏する層を
並設することが好ましい。
【0020】この発明の装置は、パンチンダメタル筒の
ように多数の小孔(例えば直径0.2mm以下)を有す
る濾筒を一次濾過装置に用い、ついで多数の微小孔を有
する濾筒(素焼、濾紙筒、活性炭筒など)を二次濾過装
置に用いると共に、前記濾筒の目詰りを防止する為に自
動逆洗手段(例えば、濾過圧の増大を検出して逆洗開始
を自動規制する)を採用して、濾過効率を高く保有させ
たものである。
【0021】従って、側壁に多数の微小孔を有する濾過
筒の内側へ、前記濾過筒の内壁を摺接すると共に、分離
生海苔を上方へ移動させることができる回転ブラシを内
装して、一次濾過装置を構成し、また回転筒の外側へ微
小固形物分離用の濾過層を装着して二次濾過装置を構成
し、前記一次濾過装置に海苔排水の供給手段、濾過水の
排水手段及び分離生海苔の排出手段を連結すると共に、
二次濾過装置へ濾過水供給手段と、排水手段を連結し、
前記二次濾過装置へ逆方向から加圧水を送流する逆洗手
段を連結して、前記排出手段に循環手段と殺菌手段を連
結した生海苔処理排水の処理装置などを用いる。
【0022】この種海苔処理機の排水は、ほぼ一日の作
業終了と共に外界へ放流するので、何日も循環使用する
場合と異なり、一日の使用に耐え、かつ放流時に環境汚
染を生じなければ採用することができる。少なくとも放
流時には環境基準で定められたより少ない雑菌数であっ
て、生海苔片などを殆ど含まない状態とする。
【0023】
【実施例1】この発明の実施例の概要を図1に基づいて
説明する。海苔原藻を荒切り、洗浄、脱水などの処理機
(a)と、調合機、抄機などの処理機(b)の排水を集
め、一次濾過により大小の生海苔その他の固形物を分離
し、その濾過水を二次濾過して微小固形物を除却し、そ
の濾過水を殺菌した後(要すれば脱水、脱色した後)、
濾過水を前記処理機(a)、(b)に戻して再び処理水
として利用する。この場合にバルブを切替えて調整器に
より、塩分濃度、水温(例えば10℃以下)などを調整
することができる。
【0024】前記における一次濾過は、例えば直径0.
15〜0.3mmの孔径を通過した海苔片などは濾過水
中に混入しているが、二次濾過においては、微粒固形物
も殆んど全部濾別するので、濾過水は着色清水のような
外観を呈する。そこで脱色層を通過させると、飲料水と
見分けがつかない位に淨化される。
【0025】前記二次濾過における濾層は、例えば紙の
積層物、繊維の多層物、薄円板の積層物又は素焼その他
の多孔質成形物が考えられ、脱色、脱臭には活性炭成形
物(筒状)、殺菌には触媒の外にゼオライト成形物又は
銅毛充填層などが考えられる。
【0026】前記二次処理における濾層は、目詰りを生
じ易いので、タイマー又は濾過時の通過水圧を検出し、
該水圧(濾過圧)が設定圧力を超過した時に逆洗用に自
動切替えさせ、逆洗して洗浄効率の安定化に努めること
により連続作業に耐えることができる。
【0027】生海苔の処理には多量の処理水を必要とす
るが(例えば1万枚の製品に対し5トン)、この発明の
ように排水を再利用することにより、処理水の使用量を
大幅に削減(例えば1/5〜1/10)することができ
る。
【0028】
【実施例2】この発明の装置の実施例を図2に基づいて
説明する。機台1の一側上部に排水の流入匣2を設置
し、その上部に外槽3を立設し、外槽3の内側へ所定の
間隙sをおいて、パンチンダメタル製の濾筒4を立設
し、該濾筒4の中央部へ、回転軸5を前記濾筒4と同心
状に立設し、前記回転軸5へ螺旋状のブラシ6を植設す
る。該螺旋状のブラシ6の先端6aは、前記濾筒4の内
壁に摺接できる長さにしてある。前記濾筒4の上部に
は、生海苔の排出匣7が連設され、該排出匣7の一側に
は排出樋8が連設してある。前記外槽3の下部には濾過
水の排出口11が設けられ、前記濾筒4の下部には、排
水(生海苔片などの固形物と水との混合水)の送入口9
が設けられて、一次濾過装置10が構成されている。前
記外槽3の下方には第1濾水タンク12が設置してあ
る。図中7aは回転軸5の支軸5aに固定した羽根であ
る。
【0029】機台1の中央部付近の底板1aに、外槽1
3を立設し、外槽13の内側に所定の間隙を介して濾筒
14を外槽13と同心円状に回転自在に設置し、前記濾
筒14の中心管17の下部に軸管15を連結し、軸管1
5は支台16上へ回転自在に支持されて、二次濾過装置
20を構成してある。
【0030】前記軸管15に排出パイプ18の一端を接
続し、前記排出パイプ18の他端をポンプ19の吸入側
に接続してある。図中21はポンプ19の吐出パイプ
(逆洗時の送水管)、23は二次濾過装置20の下方へ
設置した第2濾水タンク24内の水中ポンプ、25は水
中ポンプ23の吐出側に接続した送水パイプであって、
送水パイプ25の他端は、前記外槽13の底板1aに連
結開口し、外槽13内へ排水を供給している。
【0031】前記軸管15にプーリー26が固定してあ
り、プーリー26には、濾水タンク24の内壁に固定し
てあるモーター27の軸28に固定したプーリー29と
の間にベルト30が装着してある。
【0032】前記実施例において、排水は矢示33のよ
うに流入匣2に流入し、矢示34のように上昇して濾筒
4内に入る。そこでモーター35を始動し、連結軸36
を介して回転軸5を回転すると、前記濾筒4の内壁をブ
ラシ6で摺接して、濾筒4の目詰りを防止すると共に、
濾筒4内に溜った生海苔を矢示37のように持ち上げ、
矢示38のように排出匣7と排出樋8を経て矢示39の
ように取出される。
【0033】一方濾筒4で濾過された濾過水は、外槽3
の下部の排出口11から矢示68のように排出され、ホ
ース(図示してない)を経て第1濾水タンク12の流入
口69から矢示75のように流入して、第1濾水タンク
12内へ溜り、ポンプ31により、ホース32を経て第
2濾水タンク24へ矢示76のように送られる。
【0034】次に第2濾水タンク24内のポンプ23を
始動すると、排水は送水パイプ25を経て矢示40aの
ように外槽13内に入り、該部を充満させる。一方ポン
プ19を始動し、排出パイプ18内を減圧すると、必然
的に中心管17内も減圧されるので、外槽13内の濾過
水は矢示40のように濾筒14を透過し、矢示41、4
2、43、77のように中心管17、軸管15、排出パ
イプ18、ポンプ19、吐出パイプ21を経て排出され
る。
【0035】前記において、濾筒14の目詰りを生じた
場合には、ポンプ19を逆転し、矢示78のように清水
を吸入して排出パイプ18を矢示44のように逆流させ
て、矢示45、46のように中心管17を経て、濾筒1
4を逆洗し、自動的に濾筒14の目詰りを解消すること
ができる。
【0036】前記逆洗に際し、モーター27を始動し、
軸28、プーリー29、ベルト30、プーリー26を介
して軸管15を回転して、濾筒14を高速回転(例えば
毎分1500回転)すると、逆洗水は遠心力を受けて濾
筒14の固壁から矢示47、47のように四方へ飛散す
る。従って濾筒14の目詰りを短時間に解消し、逆洗効
率を向上させることができる。前記濾筒14の回転数は
直径により異なるが、毎分1000〜3000回転が普
通である。図中22は排水パイプ、22aはバルブ、7
9は逆止バルブ、80は吸入圧検出器である。
【0037】前記における逆洗は、タイマーによって定
期的に行ってもよいが、実施例はポンプ19の吸入圧力
の変化を吸入圧検出器80で検出し、吸入圧力が設定値
より大きくなった時に、自動的に逆洗に切替える。即
ち、濾筒14の目詰りを生じる時間は、処理水の固形物
の多寡により異なるので、目詰まりを生じ、吸入圧力を
検出して逆洗を規制すれば、必要時のみ逆洗することに
なり、より合理的になる。換言すれば、目詰りの少ない
場合には、長時間経っても逆洗の必要性がない。
【0038】前記は、逆洗時の回転であるが、吸引時に
も濾筒を回転(毎分200〜350回転)した方が、濾
過が円滑に行われる。
【0039】前記実施例においては濾筒は1本設置した
のみであるが、濾筒14、14a、14b、14c、1
4d、14eのように複数本(例えば2〜6本、図3)
として能率を向上させることができる。
【0040】前記各濾筒14、14a、14b、14
c、14d、14eの軸には、ギヤー48、48a、4
8b、48c、48d、48eを固定し、モーター49
のプーリー70、ベルト71、プーリー72、軸73、
大ギヤー74により駆動すれば、各濾筒14、14a、
14b、14c、14d、14eを回転させることがで
きる。前記駆動は一例であり、要は各濾筒の逆洗時に回
転して遠心力を付与することである。
【0041】前記各濾筒は能率上小筒複数個用いたが、
大径筒を1個用いる場合もある。大径筒(例えば直径2
0cm以上)の場合には回転数が小さくても(例えば毎
分1000〜1500回転)所定の遠心力を得ることが
できる。
【0042】前記の他に、濾筒の内径及び外径を大きく
して吸引面積を大きくしても同様の効果がある。この場
合には外径を大きくしただけ回転による遠心力を飛躍的
に増大させることができる。
【0043】
【実施例3】この発明の殺菌の実施例を図4、5に基づ
いて説明する。図4によれば、ポンプ19の吐出パイプ
21を殺菌槽50の一側に連結する。この殺菌槽50
は、隔壁51、51により区分され、各区分内に夫々紫
外線ランプ52、52を設置し、前記殺菌槽50の他側
に浄水パイプ53を連結してある。
【0044】前記実施例において、ポンプ19から送ら
れた濾過水は、矢示54、55、56、57のように殺
菌槽50内を通過する間に紫外線で殺菌されるので、殺
菌処理された濾過水は循環水として使用し、又は外界に
放流される。
【0045】次に図5によれば、ポンプ19の吐出パイ
プ21に、触媒58を充填した殺菌パイプ60を連結し
たもので、濾過水は矢示59のように殺菌パイプ60を
通過する間に殺菌される。この場合には、触媒58の汚
染に鑑み、定期的(例えば作業終了毎)に逆洗し、触媒
を清浄化する。前記実施例の逆洗はバルブ61、62を
切換えた後、清水を清水パイプ63から矢示64のよう
に圧送し、矢示65のように触媒中を逆方向に通過させ
た後、矢示66のように排水パイプ67から排水する。
逆洗は短時間に終了するので、バルブ61、62を電磁
バルブとし、自動切換えにより、自動的に逆洗を行うこ
とができる。
【0046】
【実施例4】この発明の他の実施例を図6に基づいて説
明する。この実施例は、実施例2の一次濾過装置10
と、二次濾過装置20はそのまま使用し、処理水および
洗浄水の流動方向および処理方法について、別技術とし
て説明する。
【0047】機台に設置した一次濾過装置10の下端部
に、生海苔を処理した時の排水を送る排水ホース81の
一端を接続し、排水ホース81の他端は処理装置の排水
槽82(排水を集めてある)内のポンプ83に接続して
ある。また一次濾過装置10の上部には、分離した固形
物を排出する排出樋8が連結してあり、前記一次濾過装
置10の下部には濾過水パイプ84の基部が連結され、
該濾過水パイプ84の先端は、濾過水タンク85内に開
口している。
【0048】前記二次濾過装置20の外槽13の中間部
へ、濾過水ホース86の基端が接続され、該濾過水ホー
ス86の先端は、前記濾過水タンク85内の水中ポンプ
87の吐出口に接続してある。また前記中心管17の下
端は、排出パイプ18の基端部に連結し、排出パイプ1
8の先端側は、バルブ88を介し、殺菌筒89と三方バ
ルブ95を経て、濾過槽90に連結してある。また前記
排出パイプ18の分岐パイプ91は三方バルブ92を介
し、水中ポンプ93及び排出ホース94の基端に接続
し、前記排出ホース94の先端は、前記三方バルブ95
に接続してある(図6)。
【0049】前記濾過槽90内には、粒状濾材(例えば
セラミックスボール96)が収容されると共に、ほぼ中
央部に撹拌片付の撹拌軸97が横架してあり、前記濾過
槽90の一側下部の排出パイプ98に三方バルブ99を
介して、排出パイプ100と送水パイプ101が連結し
てあり、該送水パイプ101の先端は、調整槽102に
連結してある(図6、7)。
【0050】前記濾過槽90の収容物は、最終濾過に相
応した物品(セラミックスボール、砂利、触媒、銅毛そ
の他)を収容することができる。この実施例において
は、濾過槽90の底板90aと所定の間隔をおいて、パ
ンチングメタル103を設置し(パンチングメタルの孔
はセラミックスボールの直径より小さくしてある)、前
記パンチングメタル103の上部へ適宜の高さまで(撹
拌軸が埋まる高さ)セラミックスボール96(直径5〜
10mm)を収容し、該セラミックスボール96の上部
へパンチングメタル103aを設置し、その上部に高純
度の銅毛フェルト104(例えば直径10〜30mm)
を敷設してある。
【0051】前記銅毛フェルト104を排水が通過する
と、瞬間的に作用して抗菌効果、殺菌効果、防臭効果、
防藻効果及び残留塩素除去能力などを併用して奏する。
図中105は濾過水タンク85の排水口、106は同じ
くオーバーフロー口、107は圧力計、108は圧力ス
イッチ、109は濾筒14の上部ふれ止めハンドル、1
10は排出パイプのプーリー、111、114、136
はモーター、112はプーリー、113はベルトであ
る。
【0052】次にこの実施例の動作について説明する
と、水中ポンプ83を始動して、排水槽82の排水(生
海苔処理の排水)を矢示115のように一次濾過装置1
0に送り込むと、排水中の生海苔片は、螺旋状ブラシ6
によって矢示116のように押し上げられ、排出樋8か
ら矢示137のように取出される。一方、濾筒4を矢示
117のように通過した水は、濾過水パイプ84を通過
し、矢示118のように濾過水タンク85内へ入る。こ
の場合の濾過水の中には、前記濾筒4を通過した微小生
海苔片が混入している。そこで水中ポンプ87を始動
し、濾過水ホース86を矢示119のように通過して、
二次濾過装置20内へ送水すると、送水は、矢示120
のように濾層を通過して中心管17に入り、中心管17
を矢示121のように下降し、排出パイプ18を矢示1
22のように通過してバルブ88に到り、更に殺菌筒8
9を経て、三方バルブ95を通過し、矢示123のよう
に濾過槽90に入り、銅毛フェルト104と、セラミッ
クスボール96を矢示124、125のように通過し、
外界に排出される。
【0053】また前記三方バルブ99の切替えにより、
矢示127、128のように送水パイプ101を経て調
整槽102内へ入る。調整槽102内で、例えば塩分濃
度などを調整した後、生海苔の処理水として再使用す
る。
【0054】前記実施例において、濾筒14に目詰まり
を生じると、当然のこと乍ら二次濾過装置20内の水圧
が上昇するので、圧力スイッチ108が働いて、水中ポ
ンプ87を停止させると共に、水中ポンプ93が始動す
るので、加圧水(洗浄水)が、分岐パイプ90内を矢示
129、130のように逆流して、中心管17に入り、
矢示131のように濾筒14を逆流して濾層を逆洗し、
その洗浄水は、排出パイプ132を矢示133、13
8、139のように通過して外界へ排出される。この排
水は、再び排水槽82へ戻すこともできる。
【0055】従って、逆洗により、濾筒14を常時高い
効率で濾過できるようにしてある。
【0056】前記逆洗は、圧力スイッチ108により自
動的に働くので、予め切替え圧力を設定しておけば、送
水圧力の上昇により、自動的に切替えられる。従って、
作業者が管理する必要性がなくなる。
【0057】前記逆洗の必要性は排水の状態(固形物の
多寡)により異なるので、一般的にはタイマー制御より
も圧力制御の方が合理的である。
【0058】次に濾過槽90が汚れた場合には、モータ
ー114を始動して、撹拌軸97を回転し、セラミック
スボール96を撹拌し乍ら、三方バルブ92を切替え
て、送水パイプ94により矢示134、135のように
送水し、濾過槽90内を洗浄して、排出パイプ98を経
て、排水パイプ100から排水すれば、比較的短時間の
洗浄により清掃することができる。
【0059】前記実施例においては、殺菌筒89を介装
したが、濾過槽内の濾材に有効な殺菌力があれば(例え
ば遠赤外線放射能の大きいセラミックスボール使用)、
殺菌筒89を省くことができる。
【0060】前記実施例によれば、一次濾過装置10、
二次濾過装置20により排水中の固形物は殆ど除去する
と共に、殺菌と濾過又は濾過しつつ殺菌するので、排水
は脱臭、脱色し、水道水と同様の清浄化を達成すること
ができる。
【0061】従って循環使用、再使用に支障がなく、製
品の品質低下のおそれがないのみならず、循環水に活性
を付与すれば、生海苔が活性化して、恰も採取直後に加
工した製品と同様の良好な製品になる利点がある。
【0062】
【発明の効果】この発明によれば、生海苔処理の際生じ
る排水を一次濾過と二次濾過を経ることによって排水中
の固形物を分別濾過するので、濾過能率を著しく向上
し、清浄水と同様にして循環使用し得る効果があり、こ
れにより生海苔の処理に使用する水を大幅に節減するこ
とができる効果がある。
【0063】また二次濾過層は逆洗により目詰りを防止
できるので、濾過層の目詰りが大きくなる前に、吸引圧
力の上昇など、目詰りの有無を適宜検出し、又はタイマ
ーで自動的に逆洗するなどの手段により、濾過効率の低
下を未然に防止することができる効果がある。次に濾過
水を浄化し、かつ活性化すれば、処理される生海苔を活
性化することができるので、製品の品質を向上すること
ができる。
【0064】この発明により、排水放流による環境汚染
を未然に防止し得ると共に、処理水の再使用による製品
の品質低下を未然に防止し、かつ処理水量を著しく節減
し、その経済的使用を促進できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の概要を示すブロック図。
【図2】同じく装置の実施例の一部を断面した正面図。
【図3】同じく濾過筒を複数にした場合の駆動例を示す
概念図。
【図4】同じく殺菌装置の実施例の概念図。
【図5】同じく他の殺菌装置の実施例の概念図。
【図6】同じく他の実施例の概念図。
【図7】同じく濾過槽の実施例の一部を省略した断面拡
大図。
【符号の説明】
1 機台 1a 底板 2 流入匣 3 外槽 4 濾筒 5 回転軸 6 螺旋状ブラシ 7 排出匣 8 排出樋 9 送入口 10 一次濾過装置 11 排出口 12 第1濾水タンク 13 外槽 14、14a、14b、14c、14d、14e 濾筒 15 軸管 16 支台 17 中心管 18 排出パイプ 19、31 ポンプ 20 二次濾過装置 21 吐出パイプ 23 水中ポンプ 24 第2濾水タンク 25 送水パイプ 26、29、70、72 プーリー 27、35、49 モーター 28、73 軸 30 ベルト 32 ホース 36 連結軸 48、48a、48b、48c、48d、48e ギヤ
ー 50 殺菌槽 51 隔壁 52 紫外線ランプ 53 浄水パイプ 58 触媒 60 殺菌パイプ 61、62 バルブ 63 清水パイプ 67 排水パイプ 69 流入口 71 ベルト 74 大ギヤー 81 排水ホース 82 排水槽 83、87、93 水中ポンプ 84 濾過水パイプ 85 濾過水タンク 86 濾過水ホース 88 バルブ 92、95、99 三方バルブ 90 濾過槽 91 分岐パイプ 94 排出ホース 96 セラミックスボール 97 撹拌軸 98 排出パイプ 100 排出パイプ 101 送水パイプ 102 調整槽 103、103a パンチングメタル 104 銅毛フェルト
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/337

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側壁に多数の微小孔を有する濾過筒の内
    側へ、前記濾過筒の内壁を摺接すると共に、分離生海苔
    を上方へ移動させる回転ブラシを内装して構成した一次
    濾過装置と、回転筒の外側へ微小固形物分離用の濾過層
    を装着して縦型に構成し、外側から内側へ濾過し、内側
    から外側へ洗浄するようにした二次濾過装置とを備え、
    前記一次濾過装置に海苔処理排水の供給手段、濾過水の
    排水手段及び分離生海苔の排出手段を連結すると共に、
    前記二次濾過装置へ濾過水の供給手段と、減圧排水手段
    を連結し、前記二次濾過装置へ逆洗の加圧水流送手段を
    連結したことを特徴とする生海苔処理排水の処理装置。
  2. 【請求項2】 側壁に多数の微小孔を有する濾過筒の内
    側へ、前記濾過筒の内壁を摺接すると共に、分離生海苔
    を上方へ移動させる回転ブラシを内装して構成した一次
    濾過装置と、回転筒の外側へ微小固形物分離用の濾過層
    を装着して縦型に構成し、外側から内側へ濾過し、内側
    から外側へ洗浄するようにした二次濾過装置とを備え、
    前記一次濾過装置に海苔処理排水の供給手段、濾過水の
    排水手段及び分離生海苔の排出手段を連結すると共に、
    前記二次濾過装置へ濾過水の供給手段と、減圧排水手段
    を連結し、前記排水手段に循環手段と殺菌手段を連結し
    たことを特徴とした生海苔処理排水の処理装置。
  3. 【請求項3】 二次濾過装置の濾過層は、微小孔を有す
    る紙を積層して濾筒を構成し、又は繊維を多層に巻きつ
    けて濾筒を構成し、又は円形薄板を微間隙を介し重ね合
    わせて濾筒を構成し、或いは微小孔を有する成形濾筒と
    したことを特徴とする請求項又は記載の生海苔処理
    排水の処理装置。
  4. 【請求項4】 殺菌手段は、紫外線照射装置、遠赤外線
    照射装置、セラミックス層、銅毛充填層又は触媒層を通
    過させるようにしたことを特徴とする請求項又は
    載の生海苔処理排水の処理装置。
  5. 【請求項5】 殺菌手段のセラミックス層、銅毛充填層
    又は触媒層に洗浄手段を連結したことを特徴とする請求
    記載の生海苔処理排水の処理装置。
  6. 【請求項6】 洗浄手段は、洗浄水を正流又は逆流させ
    たことを特徴とする請求項記載の生海苔処理排水の処
    理装置。
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