JP3452423B2 - 硝子瓶製造ラインにおける温度管理方法 - Google Patents

硝子瓶製造ラインにおける温度管理方法

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JP3452423B2
JP3452423B2 JP16001595A JP16001595A JP3452423B2 JP 3452423 B2 JP3452423 B2 JP 3452423B2 JP 16001595 A JP16001595 A JP 16001595A JP 16001595 A JP16001595 A JP 16001595A JP 3452423 B2 JP3452423 B2 JP 3452423B2
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Nihon Yamamura Glass Co Ltd
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KAWASO ELECTRIC INDUSTRIAL KABUSHIKI KAISHA
Nihon Yamamura Glass Co Ltd
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  • Radiation Pyrometers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビール瓶等の飲料用
瓶、その他の硝子瓶を製造ライン上で温度管理する方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】硝子瓶は、強度の点からは充分な肉厚と
する必要があるが、他の容器(PET、紙、金属缶)と
の競合の中で、コスト、取扱いの面から、薄肉化の傾向
が著しい。
【0003】そこで、硝子瓶の成形技術の趨勢は、薄肉
化を図る方向にあるが、例えば、ビールの瓶や炭酸飲料
の瓶は、内部圧力等により瓶が破損し易いため、瓶の表
面を酸化錫又は酸化チタン等のコーティングにより補強
することが行われており、このようなコーティングは、
成形直後の高温の瓶表面に対して実施される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】硝子瓶の表面に前記コ
ーティングを行うに際しては、コーティング実施時にお
ける瓶表面の温度が極めて重要である。瓶表面の温度が
コーティングの接着強度及びコーティング効率を大きく
左右するからである。
【0005】この点に関して、例えば、硝子瓶のライン
上に温度測定手段を配備し、瓶表面の温度を測定するよ
うに構成することが考えられるが、その場合、成形直後
の瓶表面を部分的にしかも非連続的にしか測定し得ない
ので、前記コーティング実施のための温度管理を行うた
めには不適切である。
【0006】殊に、ビールの瓶や炭酸飲料の瓶は、径大
とされた胴部と、径小とされた首部を有するように、形
状や肉厚が一様でないから、瓶表面が全体に一定温度で
はなく、部分的にバラツキのある温度分布を有してい
る。このような温度分布は、特に、瓶の肉厚を薄くした
薄肉化製造ラインにおいて、顕著となる。このため、部
分的に又は非連続的に成形直後の硝子瓶の表面温度を測
定しただけでは、瓶表面の温度分布を正確に検知するこ
とができず、コーティングの接着強度及びコーティング
効率にバラツキを生じることになる。その結果、部分的
に接着強度及びコーティング効率が不良とされ、その部
分において強度不足を生じる虞れがあり、コーティング
外観不良及び洗浄液等によるメクレの原因となる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、溶融硝子
から成形された直後の硝子瓶がコーティング工程へと搬
送される過程において、硝子瓶の一本宛を温度測定する
ことにより、コーティング実施のための温度管理を行う
ことが有利であることを知見した。即ち、本発明は、前
述のような瓶の成形直後の部分的、非連続的な温度測定
ではなく、成形直後の硝子瓶一本毎に温度を全体的且つ
連続的に測定する点に特徴がある。
【0008】また、本発明は、硝子瓶の表面温度を測定
するに際し、硝子瓶の軸方向に関する温度分布データを
検出し、これにより硝子瓶のトップからボトムまでの温
度の分布を管理し、コーティング工程における均一なコ
ーティングを行わしめるようにすることにより、コーテ
ィング不良個所の発生を防止するようにした点に特徴が
ある。そして、このような温度分布データの検出を光軸
走査方式により達する点に特徴を有する。
【0009】ところで、光軸走査方式により硝子瓶の温
度を測定するに際しては、硝子瓶をコンベヤ上に起立し
て設置する等、搬送方向に交差して設置した状態で、該
硝子瓶の軸方向に向けて光軸走査を行うことにより温度
分布データを検出することができるが、ビール瓶等のよ
うな胴部と首部を有する硝子瓶について本発明の目的に
沿う温度管理を行うためには、該硝子瓶の全長にわたる
温度分布を検出しなければならない。このため、本発明
は、硝子瓶の中心軸にほぼ対応する個所で該硝子瓶の全
長にわたり光軸走査を行うことを特徴とする。これによ
り硝子瓶のトップからボトムまでの温度分布を管理する
ことができる。
【0010】そこで、硝子瓶の中心軸に対応する個所に
ついて光軸走査を行うためには、例えば、搬送中の硝子
瓶の搬送移動を停止し、停止状態で硝子瓶の中心軸に向
けて光軸走査を行わせることが考えられるが、その場
合、間欠的な搬送を余儀なくされるため、連続生産を行
い得ない。そこで、硝子瓶の搬送移動中に光軸走査を行
わせるためには、搬送中の硝子瓶の位置を検出するため
の光電管等による位置検出手段を設け、その検出位置と
タイミングをあわせて光軸走査を行わせることが考えら
れるが、その場合、位置検出手段により装置が大型化す
るばかりか、前記タイミングを確実ならしめるための新
たな問題を生じる。この点について、本発明は、搬送中
の硝子瓶に対して光軸走査を繰返し行うことにより走査
数に応じたn個の測温信号を検出し、そのn個の測温信
号のうちから硝子瓶の中心軸にほぼ対応する温度信号を
測定温度信号として検出する点に特徴を有する。
【0011】
【0012】 そこで、本発明が手段として構成したと
ころは、成形直後の高温の硝子瓶を搬送移動中に光軸走
査方式により温度測定するに際し、搬送方向に交差して
設置された硝子瓶の全長にわたる軸方向の光軸走査を該
硝子瓶の幅方向に繰返し行うことにより、走査数に応じ
たn個の温度信号を検出する工程と、前記走査数に応じ
たn個の温度信号のうち、硝子瓶の中心軸に対応する温
度信号を測定温度信号として検出する工程と、前記測定
温度信号が表す硝子瓶の軸方向の温度分布データをデジ
タルに記憶する工程と、前記記憶した温度分布データを
出力する工程とを含む点にある。
【0013】 また、本発明の実施形態が手段として構
成したところは、前記測定温度信号を検出するに際し、
n個の温度信号のうちn/2番目の温度信号を測定温度
信号として検出する点にある。これにより、硝子瓶の中
心軸に対応する測定温度信号として容易に検出すること
ができる。
【0014】 また、本発明の実施形態が手段として構
成したところは、前記測定温度信号が示す硝子瓶の高さ
方向にわたる値を正規の硝子瓶の全高値と比較判定する
ことにより、前記測定温度信号の値が硝子瓶の全高値に
達しないとき、硝子瓶の異常を検知する点にある。これ
により、コンベヤ上の硝子瓶が倒れている場合のような
異常を容易に検知することができる。
【0015】 また、本発明の実施形態が手段として構
成したところは、前記走査数に応じたn個の温度信号を
正規の硝子瓶の全幅値と比較判定することにより、温度
信号の個数が硝子瓶の全幅値を超えるとき、ライン異常
を検知する点にある。これにより、二本以上の硝子瓶が
接して搬送されているライン異常を検知することができ
る。
【0016】 更に、本発明の実施形態が手段として構
成したところは、成形直後の高温の硝子瓶が所定間隔を
おいて起立状態で搬送移動されている間、該硝子瓶の軸
方向に向かう光軸走査を継続して行わしめ、走査線を横
切って硝子瓶が通過するとき、該硝子瓶の幅方向に繰返
し行われた光軸走査に基づいて該走査数に応じたn個の
温度信号を硝子瓶毎に繰返し検出する点にある。これに
より、硝子瓶搬送ライン上での連続測温が可能になる。
【0017】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の1実施例を詳述
する。
【0018】図1において、成形直後の高温の硝子瓶1
は、コンベヤ2上に所定間隔をおいて列設され、次のコ
ーティング工程に向けて搬送され、そこで硝子瓶の表面
に酸化錫又は酸化チタン等のコーティング剤をコーティ
ングされる。図例の場合、硝子瓶1は、ビール瓶を例示
し、径大の胴部1aとテーパ状に縮径された肩部1bと
径小の首部1cを備えているが、ビール瓶に限らず、炭
酸飲料用の瓶、その他の硝子瓶でも良い。また、図例で
は、硝子瓶1をコンベヤ2に起立状態に設置した例を示
しているが、後述するように、搬送移動中の硝子瓶1に
対する軸方向の光軸走査を幅方向に繰返して行うことを
可能とする姿勢で設置されていれば良く、要するに搬送
方向に対して交差した姿勢で設置されていれば良い。
【0019】前記コンベヤ2により搬送移動中の硝子瓶
1は、一本毎に、光軸走査方式により温度を測定され
る。このため、コンベヤ2の側方には走査放射温度計3
が配置されている。この走査放射温度計3は、例えば、
ミラー回転による光軸走査方式に基づくものであり、商
品名「ランドスキャン」(川惣電機工業株式会社販売)
が用いられる。この「ランドスキャン」は、図示のよう
に、モータ4を介して前記コンベヤの搬送方向と平行な
回転軸の回りに回転される回転体5を有し、該回転体5
の先端において回転軸に対して所定角度(例えば45
度)で傾斜せしめられたミラー6を備えており、所定放
射角θ(例えば60度)の下で毎秒10〜50回転(無
段変速可能)の走査速度により、硝子瓶1の全長にわた
る軸方向の光軸走査を行う。硝子瓶(ターゲット)の確
認は、レーザ方式により行われる。そこで、前記ミラー
6に入射された赤外線は、サーモメータ7に入力され、
そこから温度信号として出力される。
【0020】前述のように、硝子瓶1は、コンベヤ2に
より搬送移動中であるから、走査放射温度計3の光軸走
査を連続して継続せしめることにより、硝子瓶1の全長
にわたる軸方向の光軸走査を該硝子瓶1の幅方向に所定
間隔の下で繰返し行わしめることが可能である。
【0021】即ち、走査放射温度計3による光軸走査
は、コンベヤ2が稼働している間、継続して行われてい
るので、走査線を横切って硝子瓶1が通過するとき、光
軸走査による温度検知が自動的に行われ、しかも、列設
された搬送中の多数の硝子瓶に対して連続的に行われ
る。図例の場合、図2(A)に示すように、硝子瓶1の
上から下に向かう光軸走査が各々の硝子瓶1の全幅にわ
たり多数回、即ち、n回行われる。硝子瓶一本毎の走査
回数nは、コンベヤ2の搬送速度と、硝子瓶1の全幅寸
法(胴部1aの直径)と、走査速度(ミラー6の回転速
度)により定められる。そこで、前記サーモメータ7か
らは、図2(B)に示すように、前記n回の光軸走査に
対応したn個の温度信号8−1ないし8−nが出力され
る。
【0022】 前記温度信号8は、コンピュータに入力
され、そこで次のように処理される。先ず、n個の温度
信号8は、正規の硝子瓶1の全幅値と比較判定される。
前述のように、硝子瓶一本毎の正規の走査回数は、コン
ベヤ2の搬送速度と、硝子瓶1の全幅寸法(胴部1aの
直径)と、走査速度(ミラー6の回転速度)により定め
られているので、この正規の走査回数(走査本数)を硝
子瓶の全幅値Nとし、Nとnを比較判定する。そこで、
もしも、N<nであれば、コンベヤ2上で二本以上の硝
子瓶が接した状態にあるというライン異常を検知し、コ
ンベヤ2のライン上に警報を発する。nがNと等値又は
近似値であれば、コンベヤ2上の硝子瓶1は、正常な間
隔を保っていると判断され、次の信号処理に移行する。
【0023】即ち、前記n個の温度信号8は、これをn
/2することにより、1/2番目の温度信号8−1/2
nを測定温度信号9として検出せしめられる。図2
(A)及び(B)から明らかなように、検出された測定
温度信号9(8−1/2n)は、n/2回目の光軸走査
に該当するから、硝子瓶1の軸方向全長にわたる測温デ
ータを含んでいる。換言すると、それ以外の温度信号、
例えば、図2(B)に示す温度信号8−1や、温度信号
8−nは、その波形から明らかなように、硝子瓶1の胴
部1a及び肩部1bの温度データを含んでいるが、首部
1cの温度データを含んでいない。このため、このよう
な部分的な温度データを含まない温度信号は、硝子瓶1
の全高にわたる温度分布を測定できないので、測定温度
信号として検出することは好ましくない。そこで、多く
の温度信号のうちから硝子瓶の全高にわたる温度信号を
測定温度信号として検出することが必要になるが、本発
明においては、n個の温度信号8をn/2することによ
り、硝子瓶1の中心軸にほぼ対応して硝子瓶1の全高に
沿った温度信号を測定温度信号9として検出する。この
ため、検出した測定温度信号9は、図2(A)に示すよ
うな硝子瓶の全高にわたる複数の温度信号の中でも、中
央に位置するので間違いなく硝子瓶1の全高にわたる温
度分布データを含んだものとなる。そこで、前記のよう
に硝子瓶1の軸方向全体にわたる温度分布データを含む
測定温度信号9が検出され、更に、次の処理へと移行す
る。
【0024】図2(C)に示すように、前記測定温度信
号9は、アナログ信号として硝子瓶1のトップからボト
ムに至る全長にわたる軸方向の温度分布を示しており、
次に、これをA/D変換することによりデジタル信号1
0を形成する。この際、前記全長にわたる温度分布がデ
ータとして表されるように、少なくとも最低5点以上、
好ましくは、20点ないし30点(図例の場合は20
点)にわたる矩形波から構成されたデジタル信号10を
形成する。従って、例えば、20点の矩形波により構成
されたデジタル信号10の場合、硝子瓶1の軸方向全長
を20分割した各区域の温度を分布して示すことにな
る。
【0025】次いで、前記デジタル信号10は、硝子瓶
の所定温度に相当するデジタル値と比較され、該デジタ
ル信号10が硝子瓶の所定温度を超えているかどうかを
チェックされ、超えていると判断した場合は、次回、硝
子瓶の検知温度が所定温度未満となるまで、メモリ等に
記憶される。一方、デジタル信号が、硝子瓶1の全高に
達していない場合は、それが硝子瓶1の軸方向全長にわ
たる温度データを表していないと判断し、硝子瓶1の異
常を検知する。即ち、例えば、コンベヤ2上の硝子瓶1
が倒れている場合、走査放射温度計3の光軸走査により
測定温度信号9を検出しても、それは硝子瓶1の全長に
わたる温度を測定したものではないから、前記所定点数
(図例の場合は20点)に達しない。従って、このよう
な硝子瓶の全高に達しない信号は、これを受けて異常信
号を出力し、コンベヤ2のライン上に警報を発する。
【0026】ところで、測温すべき硝子瓶1がコンベヤ
2から脱落する等、欠落している場合にも、それを検知
する手段を設けておくことが好ましい。例えば、コンベ
ヤ2の移送中、所定時間経過後に温度信号8が得られな
いときは、コンベヤ2上に硝子瓶1が存在しないと判断
できる。従って、走査放射温度計3の走査回数を計数す
るカウンターを設けるか、或いはタイマーを設けること
により、コンベヤ2が所定距離移動した後にも光軸走査
による硝子瓶1の存在が確認できないときは、硝子瓶が
欠落していることを後述のディスプレー上に表示するよ
うに構成することが好ましい。
【0027】前述のようにデジタルに記憶された温度分
布データは、所望の方法により出力され、硝子瓶製造ラ
インにおける温度管理のために利用される。出力方法
は、プリンタやペンレコーダ等のペーパー記録方式でも
良いが、ラインの速さに追従したリアルタイムでの表示
を行うためには、CRTディスプレー等のディスプレー
画面への表示を行うことが好ましい。図3は、その表示
方法を例示しており、一本の硝子瓶1の温度分布データ
をグラフ表示として行う。図例の場合、硝子瓶1の表面
温度は、後のコーティング処理のために650〜750
度Cの範囲であることが条件とされており、温度分布デ
ータが上限値と下限値の間における適切な温度範囲に属
しているかどうかを示している。もしも、温度分布が上
下限値を逸脱する値を示す場合は、当該硝子瓶は不良瓶
として、メッセージを表示するか、或いは警告を発する
ことが好ましい。
【0028】このような硝子瓶一本毎の温度分布データ
は、ディスプレー上に複数本の硝子瓶を集合的に表示す
ることが好ましい。この場合、表示された所定本数の硝
子瓶のグループをセクションとして扱い、そのうちの一
本宛の硝子瓶を搬送順にホルダー番号で特定しておけ
ば、そこで不良瓶が発見された場合は、当該ホルダー番
号のウインドウにその旨を表示することができる。ま
た、集合的に示された温度分布データは、別途、パソコ
ン等により保存し又は管理データを作成することによ
り、分析の資料として供することができる。
【0029】
【発明の効果】 本発明によれば、成形直後の硝子瓶の
中心軸に対応して該硝子瓶の全長にわたり軸方向の光軸
走査を行うことにより測定温度信号を検出し、該測定温
度信号が表す硝子瓶の軸方向の温度分布データをデジタ
ルに記憶すると共に出力する構成であるから、該硝子瓶
の温度分布がトップからボトムに至る全体にわたり許容
し得る均一性を有しているかどうか、従って、後のコー
ティング工程において均一なコーティングを施され、コ
ーティングの接着強度及びコーティング効率に不良個所
を生じる虞れがないかどうかを適切に管理することが可
能になる。
【0030】 そして、請求項1に記載の本発明によれ
ば、搬送方向に交差して設置された硝子瓶の全長にわた
る軸方向の光軸走査を該硝子瓶の幅方向に繰返し行うこ
とにより、走査数に応じたn個の温度信号を検出し、こ
の走査数に応じたn個の温度信号のうち、硝子瓶の中心
軸に対応する温度信号を測定温度信号として検出する構
成であるから、硝子瓶を搬送停止せしめることなく搬送
移動させたままの状態において、該硝子瓶のトップから
ボトムに至る温度分布データを示す測定温度信号を容易
に検出することが可能になる。そして、検出した測定温
度信号の温度分布データをデジタルに記憶すると共に出
力する構成であるから、コーティング工程及び瓶成形工
程のための温度管理を可能とする。
【0031】 また、請求項2に記載の本発明によれ
ば、走査数に応じて検出されたn個の温度信号のうち、
n/2番目の温度信号を測定温度信号として検出する構
成であるから、光軸走査を硝子瓶の幅方向に繰返し行う
ことにより検出した温度信号のうちから、硝子瓶の中心
軸に対応し、該硝子瓶のトップからボトムに至る温度分
布データを示す測定温度信号を簡単容易に検出できると
いう効果がある。
【0032】 また、請求項3に記載の本発明によれ
ば、検出した測定温度信号が示す硝子瓶の高さ方向にわ
たる値を、正規の硝子瓶の全高値と比較判定することに
より、前記測定温度信号の値が硝子瓶の全高値に達しな
いとき、硝子瓶の異常を検知する構成であるから、温度
の測定管理と同時に、簡単な構成で搬送中の硝子瓶の横
倒れ等の異常を検知することが可能になるという効果が
ある。
【0033】 また、請求項4に記載の本発明によれ
ば、走査数に応じたn個の温度信号を正規の硝子瓶の全
幅値と比較判定し、温度信号の個数が硝子瓶の全幅値を
超えるときライン異常を検知する構成であるから、二本
以上の硝子瓶が接して搬送されているライン異常を容易
に検知できるという効果がある。
【0034】 また、請求項5に記載の本発明によれ
ば、コンベヤが稼働している間、継続して光軸走査を行
わしめる構成であるから、走査線を横切って硝子瓶が通
過するとき、光軸走査による温度検知を自動的に行うこ
とができ、しかも、列設された搬送中の多数の硝子瓶に
対する連続した温度測定が可能になるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明方法を実施するための装置の1
実施例を示す斜視図である。
【図2】図2は、本発明の実施例を示しており、(A)
は硝子瓶に対する光軸走査の1例を示す説明図、(B)
は光軸走査により検出した温度信号の波形図、(C)は
測定温度信号と、測定温度信号をA/D変換したデジタ
ル信号とを対比して示す波形図である。
【図3】図3は、本発明の実施例において出力された温
度分布データの表示例であり、硝子瓶一本宛のデータの
表示例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 硝子瓶 3 走査放射温度計 8 温度信号 9 測定温度信号 10 デジタル信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植田 光夫 兵庫県西宮市浜松原町2番21号山村硝子 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭49−79091(JP,A) 特開 平7−101423(JP,A) Rev.Prat.Controle Ind.,フランス,1988年,Vo l.27,No.152 bis,p.55, 56,59−60,62 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01J 5/00 - 5/62 G01N 25/72 JICSTファイル(JOIS)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形直後の高温の硝子瓶を搬送移動中に
    光軸走査方式により温度測定するに際し、搬送方向に交
    差して設置された硝子瓶の全長にわたる軸方向の光軸走
    査を該硝子瓶の幅方向に繰返し行うことにより、走査数
    に応じたn個の温度信号を検出する工程と、 前記走査数に応じたn個の温度信号のうち、硝子瓶の中
    心軸に対応する温度信号を測定温度信号として検出する
    工程と、 前記測定温度信号が表す硝子瓶の軸方向の温度分布デー
    タをデジタルに記憶する工程と、 前記記憶した温度分布データを出力する工程とを含むこ
    とを特徴とする硝子瓶製造ラインにおける温度管理方
    法。
  2. 【請求項2】 n個の温度信号のうちn/2番目の温度
    信号を硝子瓶の中心軸に対応する測定温度信号として検
    出することを特徴とする請求項1に記載の硝子瓶製造ラ
    インにおける温度管理方法。
  3. 【請求項3】 前記測定温度信号が示す硝子瓶の高さ方
    向にわたる値を正規の硝子瓶の全高値と比較判定するこ
    とにより、前記測定温度信号の値が硝子瓶の全高値に達
    しないとき、硝子瓶の異常を検知することを特徴とする
    請求項1又は2に記載の硝子瓶製造ラインにおける温度
    管理方法。
  4. 【請求項4】 前記走査数に応じたn個の温度信号を正
    規の硝子瓶の全幅値と比較判定することにより、温度信
    号の個数が硝子瓶の全幅値を超えるとき、二本以上の硝
    子瓶が接して搬送されているライン異常を検知すること
    を特徴とする請求項1、2又は3に記載の硝子瓶製造ラ
    インにおける温度管理方法。
  5. 【請求項5】 成形直後の高温の硝子瓶が所定間隔をお
    いて起立状態で搬送移動されている間、該硝子瓶の軸方
    向に向かう光軸走査を継続して行わしめ、走査線を横切
    って硝子瓶が通過するとき、該硝子瓶の幅方向に繰返し
    行われた光軸走査に基づいて該走査数に応じたn個の温
    度信号を硝子瓶毎に繰返し検出することにより、硝子瓶
    搬送ライン上での連続測温を可能にしたことを特徴とす
    請求項1、2、3又は4に記載の硝子瓶製造ラインに
    おける温度管理方法。
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