JP3451524B2 - 反射型光電センサ - Google Patents

反射型光電センサ

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JP3451524B2
JP3451524B2 JP28308196A JP28308196A JP3451524B2 JP 3451524 B2 JP3451524 B2 JP 3451524B2 JP 28308196 A JP28308196 A JP 28308196A JP 28308196 A JP28308196 A JP 28308196A JP 3451524 B2 JP3451524 B2 JP 3451524B2
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公平 冨田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は反射型光電センサに
関する。特に、本発明は、投光部から回帰反射板に向け
て光を投光し、その反射光を受光部で受光する構成によ
り、受光部における受光量の変化によって光路上にある
物体を検出する反射型光電センサに関する。
【0002】
【従来の技術】
(従来の反射型光電センサ)従来の反射型光電センサ1
としては、図1に示すように、センサ本体2に投光部3
と受光部4を備え、投光部3が1つの発光素子5と投光
レンズ6からなり、受光部4が1つの受光素子7と受光
レンズ8からなるものがある。しかして、投光部3から
反射板9に投光ビームIを投光し、その反射光Rを受光
部4で受光するようにし、検出物体Aが光路中に入った
場合、光が当該検出物体Aで遮られ、受光部4が受光す
る反射光Rの受光量が減少するので、これにより検出物
体Aの有無を検出するものがある。
【0003】しかしながら、上記のような反射型光電セ
ンサ1では、光沢のある金属のように鏡面特性を有する
検出物体Aが光路中に入った場合、投光部3から出射さ
れた投光ビームIは検出物体Aによって鏡面反射され、
受光部4に入射するので、検出物体Aが光路を通過した
にもかかわらず検出することができないという問題があ
った。
【0004】(改良された従来の反射型光電センサ)こ
の問題を解決するため、図2に示すような反射型光電セ
ンサ11が提案されている。この反射型光電センサ11
にあっては、投光部3と受光部4にそれぞれ偏光フィル
タ12,13を設け、投光部3側の偏光フィルタ12は
垂直方向に偏光した直線偏光(以下、垂直偏光という)
のみを透過させるように配置し、受光部4側の偏光フィ
ルタ13は水平方向に偏光した直線偏光(以下、水平偏
光という)のみを透過させるように配置している。ま
た、反射板としては、直線偏光が入射した場合には入射
光の偏光方向に垂直な方向の直線偏光として反射させる
コーナーキューブ又はコーナーキューブの集合体からな
る回帰反射板14を用いている。
【0005】しかして、投光部3から出射されたランダ
ム光は偏光フィルタ12によって垂直偏光に変換された
後、回帰反射板14に入射すると水平偏光として反射さ
れるので、この反射光Rは偏光フィルタ13を通過して
受光部4で受光される。偏光フィルタ12,13が理想
的であるとすると、このようにして回帰反射板14で光
が反射された場合には、偏光フィルタ13に入射した反
射光は全て(100%)受光部4で受光されることにな
る。これに対し、光沢のある金属のような鏡面特性を有
する検出物体Aが光路中に侵入した場合には、検出物体
Aに入射した垂直偏光は同じく垂直偏光として反射され
るので、偏光フィルタ13を通過することができず、受
光部4では全く受光されない。したがって、このような
構成の反射型光電センサ11においては、鏡面特性を有
する検出物体Aも検出することが可能になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
(検出距離の問題点)ところが、上記のような偏光フィ
ルタ12,13と回帰反射板14を備えた反射型光電セ
ンサ11にあっては、光路中に白紙のような拡散反射特
性を有する検出物体Aが侵入した場合には、検出物体A
に入射した垂直偏光はランダム光として拡散反射される
ので、偏光フィルタ13に入射した反射光Rのうち半分
だけ(50%)が偏光フィルタ13を通過して受光部4
で受光される。このため、反射型光電センサ11の長距
離化を図るべく、投光部3及び受光部4と回帰反射板1
4との間の距離Xを長くしていった場合、ある限界距離
に達したとき、近距離に存在する白紙のような拡散反射
特性を有する検出物体Aよりも回帰反射板14からの受
光量が小さくなり、検出物体Aと回帰反射板14との判
別ができなくなるという問題がある。以下、この理由を
具体的に説明する。
【0007】図4は、白紙のような拡散反射特性を有す
る検出物体(以下、単に白紙という)A及び回帰反射板
が、投光部3や受光部4から距離X(横軸)に位置して
いるときの受光部4における受光量P(縦軸)を示す図
であって、15は回帰反射板14により反射された反射
光Rの受光量特性を示し、16は従来の反射型光電セン
サを用いた場合の白紙により反射された反射光Rの受光
量特性を示す。反射型光電センサ11は、受光部4にお
ける受光量Pに一定の比較レベル(しきい値)Pth[11]
を設定され、受光量Pが当該比較レベルPth[11]よりも
大きい場合には検出物体Aが存在せず、受光量が当該比
較レベルPth[11]よりも小さい場合には検出物体Aが存
在していると判定する。従って、白紙を検出できるよう
にするためには、図4に示すように、白紙の最大受光量
よりやや大きいレベルに比較レベルPth[11]を設定し、
受光量Pが当該比較レベルPth[11]よりも大きい場合に
は検出物体無し、比較レベルPth[11]より小さい場合に
は検出物体有りとする必要がある。
【0008】回帰反射板14により反射された光の受光
量Pは、回帰反射板14の距離Xが遠くなるに従って減
少するので、図4の場合では回帰反射板14の距離Xが
1(2〜3mくらい)になると、回帰反射板14の受
光量Pが白紙の最大受光量と同レベルになり、回帰反射
板14の設置距離すなわち検出距離はX1程度となり、
この限界距離以上に回帰反射板14の距離Xを長くする
と、回帰反射板14と近距離にある白紙とを判別できな
くなる。この結果、反射型光電センサ11の検出距離を
これ以上長距離化することができなかった。
【0009】(長距離化の困難性)回帰反射板14と白
紙の受光量Pは、指向角(すなわち、回帰反射板を設置
可能な視野角)により変化し、指向角は投光ビームIの
広がり角θIと受光視野角θRによって決まる。図3
(a)に示すように、投光ビームIの広がり角θIが小
さければ小さいほど投光ビームIの光量密度が大きくな
り、回帰反射板14に照射される光量が大きくなって反
射光量が増加する。一方、近距離にある白紙は、図3
(a)から分かるように、投光ビームIの広がり角θI
によって照射光量や反射光量が変化しない(白紙のうち
受光部4で受光される領域を図3では斜線を施して示
す)。従って、白紙の寸法を限度として投光ビームIの
広がり角θIをできるだけ小さくすると、図4における
白紙の受光量特性16は変化しないが、回帰反射板14
の受光量特性15は上方へシフトするので、反射型光電
センサ11の検出距離を長くすることができる。
【0010】また、図3(b)に示すように、投光ビー
ムIの広がり角θIがある程度大きい場合には、受光視
野角θRが小さければ小さいほど、白紙で反射された反
射光Rのうち受光部4に受光される割合が小さくなって
受光量Pが減少する。一方、回帰反射板14のほぼ全体
が受光視野角θR内に納まっている限りは、受光視野角
θRが小さくなっても受光部4で受光される受光量はほ
とんど変化しない。従って、回帰反射板14の寸法を限
度として受光視野角θRをできるだけ小さくすると、図
4における回帰反射板14の受光量特性15は変化しな
いが、白紙の受光量特性16は下方へシフトするので、
反射型光電センサ11の検出距離を長くすることができ
る。
【0011】従って、反射型光電センサ11の検出距離
だけを考慮すれば、投光ビームIの広がり角θI及び/
又は受光視野角θRを回帰反射板14の寸法ぎりぎりま
で小さくすることにより、反射型光電センサ11の検出
距離を長距離化することができる。
【0012】しかしながら、反射型光電センサ11の設
置時の作業を考慮すると、投光ビームIの広がり角θI
や受光視野角θRを小さくすることによって検出距離を
長距離化する方法は、現実的でなく、採用することが困
難であった。すなわち、反射型光電センサ11の設置時
を考えると、一般には、まずセンサ本体2を所定位置に
設置し、ついでセンサ本体2と対向する位置に回帰反射
板14を固定した後、センサ本体2の角度を調整してい
る。このとき、センサ本体2における投光ビームIの広
がり角θIや受光視野角θRが狭いと、センサ本体2の角
度調整作業において、回帰反射板14を投光ビームIの
広がり角θI内に位置させて、回帰反射板14で反射し
た反射光Rを受光部4で受光できるようにするのは、非
常に厳しい調整作業となる。このため、調整作業が困難
となり、調整時間も長くなるという問題があった。
【0013】従って、従来においては、投光ビームIの
広がり角θIや受光視野角θRは、設置時の調整作業性を
考慮して最低2〜3゜程度に設定されており、これによ
り反射型光電センサ11の検出距離が制限されていた。
【0014】本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、反射型光電
センサの設置時の作業性を高めると同時に、その検出距
離の長距離化を可能にすることを目的としている。
【0015】
【発明の開示】請求項1に記載の反射型光電センサは、
投光部と受光部と回帰反射板とを備え、投光部より照射
された光を回帰反射板を介して投光部と受光部の間で往
復させ、受光部の受光状態により検出信号を得る反射型
光電センサであって、前記受光部はアレイセンサを有し
ており、かつ、回帰反射板からの反射光がアレイセンサ
上の所定範囲にのみ受光するようにしたうえで、前記ア
レイセンサ上における前記所定受光範囲の少なくとも一
部を含んだアレイセンサの一部領域からの出力信号に基
づいて物体を検出することを特徴としている。
【0016】ここで、アレイセンサとは、複数の受光素
子(画素)を1次元もしくは2次元状に配列したもので
あって、CCD、ラインセンサ、受光素子アレイなどが
ある。
【0017】請求項1に記載の反射型光電センサにあっ
ては、回帰反射板からの反射光はほとんど受光して信号
を出力できるようになっているのに対し、近距離にある
白紙のような検出物体からの反射光は一部分しか受光し
て信号を出力しない。従って、受光視野角の小さな状態
で検知動作することができ、物体有無判別のための比較
レベルを小さくして検出距離を長くすることができる。
しかも、光電センサ設置時には、アレイセンサ全体を用
いて回帰反射板からの反射光をとらえることにより、設
置作業も容易にすることができる。
【0018】請求項2に記載の反射型光電センサは、投
光部と受光部と回帰反射板とを備え、投光部より照射さ
れた光を回帰反射板を介して投光部と受光部の間で往復
させ、受光部の受光状態により検出信号を得る反射型光
電センサであって、前記受光部は、少なくとも一方が移
動可能もしくは回転可能となったアレイセンサ及び受光
レンズを有し、かつ、当該アレイセンサもしくは受光レ
ンズの少なくとも一方を位置調整することによって回帰
反射板からの反射光がアレイセンサ上の所定範囲にのみ
受光するようにしたうえで、前記アレイセンサ上におけ
る前記所定受光範囲の少なくとも一部を含んだアレイセ
ンサ上の一部領域からの出力信号に基づいて物体を検出
することを特徴としている。
【0019】請求項2に記載の反射型光電センサにあっ
ても、請求項1に記載の光電センサと同様の理由によ
り、検出距離を長くすることができると共に設置時の作
業を簡単にすることができる。しかも、この場合には、
アレイセンサや受光レンズを動かすことによって回帰反
射板からの反射光の受光位置を調整できるので、回帰反
射板からの反射光をとらえるのに、電気的処理やソフト
ウエアによる処理を用いることなく、機械的処理のみで
対応できる。
【0020】請求項3に記載の反射型光電センサは、投
光部と受光部と回帰反射板とを備え、投光部より照射さ
れた光を回帰反射板を介して投光部と受光部の間で往復
させ、受光部の受光状態により検出信号を得る反射型光
電センサであって、回帰反射板からの反射光が受光部の
受光面上の所定範囲にのみ受光するようにしたうえで、
前記受光面の前方を移動可能な微小開口を有する遮光板
により、受光面上における前記所定受光範囲の少なくと
も一部を含んだ受光面上の一部領域を有効受光域とする
ことを特徴としている。
【0021】請求項3に記載の反射型光電センサにあっ
ても、請求項1に記載の光電センサと同様の理由によ
り、検出距離を長くすることができると共に設置時の作
業を簡単にすることができる。しかも、この場合には、
受光素子前方のスリットを動かすことによって回帰反射
板からの反射光の受光位置を調整できるので、回帰反射
板からの反射光をとらえるのに、電気的処理やソフトウ
エアによる処理を用いることなく、機械的処理のみで対
応できる。また、スリットによって受光位置を調整でき
るので、受光部にアレイセンサを用いることなく、フォ
トダイオードのような単体の受光素子を用いることがで
き、コストを安価にできる。
【0022】請求項4に記載の反射型光電センサは、投
光部と受光部と回帰反射板とを備え、投光部より照射さ
れた光を回帰反射板を介して投光部と受光部の間で往復
させ、受光部の受光状態により検出信号を得る反射型光
電センサであって、前記受光部はアレイセンサを有して
おり、かつ、回帰反射板からの反射光がアレイセンサ上
の所定範囲にのみ受光するようにしたうえで、前記アレ
イセンサ上における前記所定受光範囲の少なくとも一部
を含んだアレイセンサ上の一部領域からの出力信号に基
づいて、前記アレイセンサ上における回帰反射板の受光
強度分布からの外れを判断することにより、物体を検出
することを特徴としている。
【0023】請求項4に記載の反射型光電センサにあっ
ては、単に受光強度のみから検出物体の有無を判別する
のでなく、アレイセンサ上における受光強度分布に基づ
いて検出物体の有無を判別するので、判別精度が向上
し、特に近距離にある白紙のような検出物体の有無も精
度よく判別できる。従って、検出距離も長くすることが
できる。しかも、光電センサ設置時には、アレイセンサ
全体を用いて回帰反射板からの反射光をとらえることに
より、設置作業も容易にすることができる。
【0024】請求項5に記載の反射型光電センサは、投
光部と受光部と回帰反射板とを備え、投光部より照射さ
れた光を回帰反射板を介して投光部と受光部の間で往復
させ、受光部の受光状態により検出信号を得る反射型光
電センサであって、前記受光部は複数の受光素子からな
るアレイセンサを有しており、かつ、回帰反射板からの
反射光がアレイセンサ上の一部領域からのアレイセンサ
上の所定範囲にのみ受光するようにし、回帰反射板から
の反射光を受光している受光素子のうちの一部の受光素
子の受光量を記憶させたうえで、前記一部の受光素子の
受光量を前記記憶させた受光量と比較することによって
物体を検出することを特徴としている。
【0025】請求項5に記載の反射型光電センサにあっ
ては、請求項4に記載の光電センサと同様な理由によ
り、検出物体の有無判別精度を向上させ、検出距離の長
距離化を図ることができ、しかも、設置時の作業を容易
にすることができる。さらに、この場合には、アレイセ
ンサの一部の受光素子のみを用いて検出動作を行なって
いるので、簡略化した受光強度分布によって物体の有無
を判別でき、検出のための信号処理を簡略にすることが
できる。
【0026】請求項6に記載の反射型光電センサは、投
光部と受光部と回帰反射板とを備え、投光部より照射さ
れた光を回帰反射板を介して投光部と受光部の間で往復
させ、受光部の受光状態により検出信号を得る反射型光
電センサであって、前記受光部は複数の受光素子からな
るアレイセンサを有しており、回帰反射板からの反射光
を受光している、一部の受光素子の受光量を記憶させた
うえで、前記一部の受光素子どうしと同じ距離をおいて
いる複数の受光素子の受光量を検索することにより、物
体を検出することを特徴としている。
【0027】請求項6に記載の反射型光電センサにあっ
ては、請求項4に記載の光電センサと同様な理由によ
り、検出物体の有無判別精度を向上させ、検出距離の長
距離化を図ることができ、しかも、設置時の作業を容易
にすることができる。さらに、この場合には、回帰反射
板と同じ受光強度分布を検索することによって検出物体
の有無を判別しているので、検出動作中においても回帰
反射板や受光部等が微小量変位する恐れがある場合で
も、確実に検出物体の有無を判別することができ、検出
精度を向上させることができる。
【0028】請求項7に記載の反射型光電センサは、投
光部と受光部と回帰反射板とを備え、投光部より照射さ
れた光を回帰反射板を介して投光部と受光部の間で往復
させ、受光部の受光状態により検出信号を得る反射型光
電センサであって、前記受光部はアレイセンサを有して
おり、かつ、回帰反射板からの反射光の、アレイセンサ
上におけるスポット径を記憶させたうえで、前記アレイ
センサ上の反射光のスポット径の大きさに基づいて物体
を検出することを特徴としている。
【0029】ここで、反射光のスポット径は任意に定義
することができる。例えば、アレイセンサ上における受
光強度が最大受光強度の1/2になる箇所の距離をもっ
てスポット径とすることができる。
【0030】請求項7に記載の反射型光電センサにあっ
ては、単に受光強度のみから検出物体の有無を判別する
のでなく、アレイセンサ上におけるスポットの大きさに
基づいて検出物体の有無を判別するので、判別精度が向
上し、特に近距離にある白紙のような検出物体の有無も
精度よく判別できる。従って、検出距離も長くすること
ができる。しかも、光電センサ設置時には、アレイセン
サ全体を用いて回帰反射板からの反射光をとらえること
により、設置作業も容易にすることができる。
【0031】請求項8に記載の反射型光電センサは、投
光部と受光部と回帰反射板とを備え、投光部より照射さ
れた光を回帰反射板を介して投光部と受光部の間で往復
させ、受光部の受光状態により検出信号を得る反射型光
電センサであって、前記受光部はアレイセンサを有して
おり、かつ、回帰反射板からの反射光の、アレイセンサ
上における受光強度分布又はその傾きを記憶させたうえ
で、前記アレイセンサ上の反射光の受光強度分布の傾き
に基づいて物体を検出することを特徴としている。
【0032】請求項8に記載の反射型光電センサにあっ
ては、単に受光強度のみから検出物体の有無を判別する
のでなく、アレイセンサ上における受光強度分布の傾き
に基づいて検出物体の有無を判別するので、判別精度が
向上し、特に近距離にある白紙のような検出物体の有無
も精度よく判別できる。従って、検出距離も長くするこ
とができる。しかも、光電センサ設置時には、アレイセ
ンサ全体を用いて回帰反射板からの反射光をとらえるこ
とにより、設置作業も容易にすることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)図5は本発明の第1の実施形態によ
る反射型光電センサ21を示す概略構成図である。この
反射型光電センサ21は、センサ本体22と回帰反射板
23とからなる。回帰反射板23はセンサ本体22に対
向させて配置されるものであり、コーナーキューブ又は
コーナーキューブの集合体(配列)からなり、直線偏光
が入射した場合には、入射した直線偏光の偏光方向と垂
直な偏光方向の直線偏光として元の方向へ反射させる特
性を有している。また、センサ本体22内には、投光部
24、受光部25が内蔵されている。
【0034】投光部24は、発光ダイオード(LED)
や半導体レーザー(LD)等の発光素子26と、発光素
子26から出射された光(ランダム光、偏光)を絞って
当該投光ビームIの広がり角θIを調整するための投光
レンズ27とからなる。この投光部24の前面には偏光
フィルタ28が配設されており、投光部24から出射さ
れた投光ビームIのうち一方向の直線偏光(例えば、垂
直偏光)だけを透過させる。
【0035】なお、発光素子26として、直線偏光を出
射する半導体レーザーを用いる場合には、上記偏光フィ
ルタ28を用いないようにすることも可能である。
【0036】受光部25は、一方向に沿って例えば短冊
状をしたフォトダイオード(PD)やフォトトランジス
タ等の複数の受光素子29を配列したアレイセンサ30
と、受光レンズ31とから構成されている。アレイセン
サ30は、受光レンズ31の後方のほぼ焦点位置に位置
しており、回帰反射板23や検出物体Aで反射された光
は受光レンズ31によってアレイセンサ30の受光面に
集光される。また、アレイセンサ30を構成する各受光
素子29からは、互いに独立した個々の信号線を通じて
(あるいは、共通の信号線を通じて時系列的に)それぞ
れの受光量に応じた信号を出力するようになっている。
受光部25の前面には、偏光フィルタ32が配設されて
いる。この受光部25側の偏光フィルタ32は、投光部
24側の偏光フィルタ28と偏光方向が直交するように
配向されており、投光部24側の偏光フィルタ28を透
過する直線偏光と偏光方向が直交する直線偏光(例え
ば、水平偏光)だけを透過させるようになっている。
【0037】しかして、この反射型光電センサ21にあ
っても、投光部24から出射された投光ビームIは偏光
板28を透過して垂直偏光として検知領域に向けて投射
される。光路上に検出物体Aが存在しない場合には、回
帰反射板23に入射した垂直偏光は水平偏光として反射
されるので、偏光フィルタ32を透過してアレイセンサ
30により受光される。これに対し、通常の検出物体A
が光路上に侵入した場合には、光は検出物体Aに遮られ
るので、アレイセンサ30では受光されない。また、検
出物体Aが光沢を有する金属のように鏡面反射特性を有
する場合も、検出物体Aに入射した垂直偏光は垂直偏光
のままで反射されるので、アレイセンサ30に受光され
ない。これに対し、検出物体Aが白紙である場合には、
入射した垂直偏光は拡散反射光となるので、一部(水平
偏光成分)が偏光フィルタ32を透過してアレイセンサ
30に受光される。
【0038】図6(a)は、十分遠く(例えば、4〜5
m以上)に設置されている回帰反射板23による、アレ
イセンサ30上の反射光スポット33と、近距離にある
白紙による、アレイセンサ30上における反射光スポッ
ト34を示しており、図6(b)は各反射光スポット3
3,34をアレイセンサ30上における受光強度分布と
して示している。回帰反射板23は光をもと来た方向へ
反射させ、しかも十分に遠くにあるから、アレイセンサ
30上の反射光スポット33のスポット径は小さくな
る。一方、近距離にある白紙の反射光スポット34で
は、大きなスポット径となる。
【0039】従って、アレイセンサ30のうち、回帰反
射板23による反射光スポット33が映っている受光素
子29のみを用いて物体検出を行なうようにすれば、受
光視野角θRを小さくすることができ、検出距離を長く
することができる。すなわち、回帰反射板23による反
射光スポット33が映っている受光素子29のみを用い
ると、白紙による反射光スポット34のうちほんの一部
しか受光されないことになるので、白紙の受光量(受光
強度)Pが低下する。図4の受光量特性を示す図を用い
て説明すると、アレイセンサ30全体を用いているとき
には白紙の受光量特性16で表わされていたとすると、
一部の受光素子29のみを用いた場合には、白紙の受光
量Pは小さくなるので、受光量特性17のようになる。
これに伴って比較レベルもPth[11]からPth[12]に下げ
ることができ、回帰反射板23の設置位置(つまり、検
出距離)はX1からX2に長くなる。
【0040】しかしながら、常にアレイセンサ30の一
部の受光素子29だけを用いるようにしたのでは、従来
例に関して述べたように、反射型光電センサ21の設置
作業が困難になる。つまり、アレイセンサ30の実効的
な受光面積が小さくなると、回帰反射板23からの反射
光Rをアレイセンサ30で受光していないとき、センサ
本体22の角度をいずれの方向に向ければアレイセンサ
30で受光できるようになるのか見当がつかず、センサ
本体22の角度調整が困難になる。
【0041】そこで、この実施形態では、つぎのように
して反射型光電センサ21の設置作業と検知動作を行な
うようにしている。すなわち、センサ本体22と回帰反
射板23を設置する時には、アレイセンサ30全体を用
いてセンサ本体22の角度を調整する。アレイセンサ3
0の全体を用いて回帰反射板23からの反射光スポット
33がアレイセンサ30上にくるように角度調整すれ
ば、アレイセンサ30で受光し易くなるので、センサ本
体22の角度調整を容易にすることができる。この設置
作業に伴う調整が終了した後に、アレイセンサ30のう
ち反射光スポット33が映っている受光素子29すなわ
ち最大受光量PPの受光素子29を記憶する。さらに、
当該受光素子29の最大受光量PPに対して比較レベル
Pth[12]を設定し、当該比較レベルPth[12]を記憶(更
新)する。
【0042】こうしてセンサ本体22と回帰反射板23
の設置作業が終了して検知動作モードに切り替わると、
記憶された受光素子29つまり回帰反射板23の反射ス
ポット33が生じている受光素子29だけを用いて物体
検出を行ない、記憶されている比較レベルPth[12]と当
該受光素子29の受光量Pとの大小比較によって検出物
体Aの有無を判別する。
【0043】検知動作時用いる受光素子29の素子数は
1素子としてあり、1素子の大きさは、できるだけ白紙
の受光量が小さくなるように回帰反射板23の最大スポ
ット径(つまり、回帰反射板23の距離が近ければ近い
ほどスポット径は大きくなるので、回帰反射板23の設
置される一番近い距離でのスポット径)より少し大きめ
にするのが適当である。
【0044】ここで、白紙の受光量の最大値でなく、最
大検出距離にある回帰反射板23の最大受光量PPを基
準として比較レベルPth[12]を設定したが、検知動作モ
ードで用いる素子数が1素子であれば白紙の受光量の最
大値が決まるから、回帰反射板23の設置できる最大距
離が決まる。従って、こうして定められた最大距離以内
に回帰反射板23を設置すれば、その回帰反射板23の
最大受光量PPに対して設定された比較レベルPth[12]
は白紙の最大受光量よりも大きくなる。
【0045】図7は本発明の反射型光電センサ21の構
成を示すブロック図、図8は反射型光電センサ21にお
ける物体検出のためのアルゴリズムを示すフロー図であ
る。センサ本体22の外面には、センサ本体22をティ
ーチングモードと検知動作モードとに切り替えるための
モード設定スイッチ35と、比較レベルを設定するため
のティーチングボタン36とを備えている。センサ本体
22は、マイクロプロセッサ(CPU)を用いた信号処
理回路部37を備えており、モード設定スイッチ35の
操作に応じて反射型光電センサ21をティーチングモー
ドと検知動作モードに切り替え、またティーチングモー
ドにおいては、ティーチングボタン36の操作により比
較レベルPth[12]を設定(更新)する。
【0046】信号処理回路部37は、ティーチングモー
ド時と検知動作モード時のいずれのモード時において
も、発光素子駆動回路38を制御して発光素子26をパ
ルス発光させ、投光部24から光を出射させる。
【0047】アレイセンサ30を構成する各受光素子2
9はそれぞれマルチプレクサ39の入力端子に接続され
ており、マルチプレクサ39の1本の出力からは、いず
れかの受光素子29の受光信号が出力されるようになっ
ている。すなわち、いずれかの受光素子29を指示する
アドレスがアドレスバス40を通じて信号処理回路部3
7からマルチプレクサ39のデコーダ41へが送信され
ると、当該アドレスがデコーダ41で解読されてマルチ
プレクサ39に入力され、マルチプレクサ39は当該ア
ドレスで指示されている受光素子29の受光信号のみを
出力させる。
【0048】マルチプレクサ39からの出力は、プリア
ンプ42で増幅された後、信号処理回路部37からの同
期信号と同期してサンプルホールド(S/H)回路43
によってサンプリングされ、さらに信号処理回路部37
からの同期信号と同期してアナログ/デジタル(以下、
A/Dと記す)変換回路44によって量子化されてデジ
タル信号となる。この受光素子29の受光量を表わすデ
ジタル信号は信号処理回路部37へ入力される。
【0049】信号処理回路部37は、ティーチングモー
ドにおいては、プリアンプ42、サンプルホールド回路
43及びA/D変換回路44を通じて、すべての受光素
子29からの受光信号を取り込み、比較判別機能によっ
てアレイセンサ30の最大受光量PPを求め、この最大
受光量PPを比較レベルPth[0](デフォールト値、もし
くは前回の設定値)と比較し、最大受光量PPが比較レ
ベルPth[0]以上であれば、回帰反射板23からの反射
光Rをアレイセンサ30で正しく受光できていると判断
する。そして、ティーチングボタン36がオンになる
と、各受光素子29の受光量を互いに比較し、最大受光
量PPの受光素子29のアドレスAPをメモリに記憶す
る。さらに、その受光素子29の受光量に対して比較レ
ベルPth[12]を設定し、記憶している比較レベルの値を
更新する。
【0050】また、信号処理回路部37は、検知動作モ
ードにおいては、ティーチングモードで最大受光量PP
であった受光素子29のみを用いて(つまり、アドレス
バス40からデコーダ41へは当該受光素子29のアド
レスAPのみを送信する)検知動作を行ない、比較判別
機能によって当該受光素子29の受光量Pmをティーチ
ングモードで更新された比較レベルPth[12]と比較する
ことによって検出物体Aの有無を判別する。
【0051】次に、ティーチング動作モードと検知動作
モードにおける、反射型光電センサ21のアルゴリズム
を図8のフロー図に従って具体的に説明する。まず、セ
ンサ本体22と回帰反射板23を所定位置に設置し、電
源をオンにしてセンサ本体22の角度調整を行なう(S
51)。電源オン後は、モード設定スイッチ35がティ
ーチングモードになっているか、検知動作モードになっ
ているかによって動作が分岐する(S52)。
【0052】モード設定スイッチ35がティーチングモ
ードになっている場合には、信号処理回路部37は発光
素子駆動回路38により発光素子26を一定のタイミン
グで発光させ、回帰反射板23で反射した反射光Rをア
レイセンサ30で受光させる。同時に、発光タイミング
と同期させながら、デコーダ41を介してマルチプレク
サ39へ出力するアドレスを順次変化させることによ
り、マルチプレクサ39から出力される受光素子出力を
順次切り替えてゆき[これは、全受光素子29を用いて
受光視野角を大きくすることに対応する]、各受光素子
29についてそれぞれ複数回(以下においては、平均操
作についてはいずれもデータ採取回数は6回とするが、
6回に限るものではない)ずつ受光信号を採取するよう
にする。こうして、各受光素子29毎に6回の受光量デ
ータを時系列データとして受け取ると、信号処理回路部
37は、各受光素子29毎に(つまり、各アドレス毎
に)6回の平均値(以下、このようにして求めた各受光
素子29の受光量の平均値を移動平均という)を求め、
各受光素子29の移動平均のうちの最大値PPを求める
(S53)。
【0053】ついで、信号処理回路部37は、受光素子
29の移動平均の最大値PPを比較レベルPth[0](デフ
ォールト値もしくは前回の設定値であって、回帰反射板
23を最長距離に配置したときの受光量よりやや小さめ
の値に設定されている。)と比較し(S54)、受光量
の平均(例えば、6回平均)の最大値PPが比較レベル
Pth[0]よりも大きければ、設定状態が良好である旨の
確認表示を出力し(S55)、移動平均の最大値が比較
レベルPth[0]より小さければ当該確認表示を出力しな
い(S56)。
【0054】操作者は、前記確認表示を見て、回帰反射
板23が検知範囲内(つまり、投光ビームIの広がり角
θIと受光視野角θR内)に正しく納まっていると判断す
れば、ティーチングボタン36を押してオンにする(S
57)。これに対し、センサ本体22が正しく設定され
ていないと判断した場合や、設定をやり直したい場合に
は、ティーチングボタン36を押すことなく再度センサ
本体22の角度を調整し、確認表示をみる(S52〜S
56)。こうしてセンサ本体22の角度調整を繰り返し
て、センサ本体22が正しく設定されたと判断すれば、
操作者はティーチングボタン36を押してオンにする
(S57)。
【0055】操作者によりティーチングボタン36が押
されると、信号処理回路部37は受光素子29の最大受
光量PPと、当該最大受光量PPを与える受光素子29に
対応するアドレスAPを求める。すなわち、信号処理回
路部37はマルチプレクサ39に各受光素子29のアド
レスを順次送信して各受光素子29毎の受光量の6回平
均を演算し、その平均値の最大値PPとその最大値PP
与える受光素子29のアドレスAPを求める(S5
8)。ついで、受光量の最大値PPよりも小さめの値と
なるように比較レベルPth[12]を設定する。例えば、最
大値PPに対して、Pth[12]=0.8PPとなるように比較
レベルを設定する(S59)。こうしてティーチングモ
ードにおいて設定した比較レベルPth[12]とアドレスA
Pをメモリに記憶してティーチングモードを終了する。
【0056】ティーチングが完了してモード設定スイッ
チ35を検知動作モードに切り替えると、センサ本体2
2は検知動作を開始する。すなわち、信号処理回路部3
7は、ティーチングモード時に記憶した特定のアドレス
Pのみをマルチプレクサ39に送信し[これは、1つ
の受光素子29のみを用いて受光視野角θRを小さくす
ることに相当する]、回帰反射板23からの反射光Rを
受光している受光素子29からの受光信号のみをマルチ
プレクサ39から出力させる。そして、マルチプレクサ
39から出力されている受光量の6回移動平均Pmを求
める(S60)。ついで、求めた移動平均Pmとティー
チングモードで設定された比較レベルPth[12]とを比較
する(S61)。そして、受光量の移動平均Pmが比較
レベルPth[12]よりも大きければ検出物体Aが存在しな
いと判断して検出物体無しと判定し(S62)、移動平
均Pmが比較レベルPth[12]よりも小さければ検出物体
有りと判定する(S63)。
【0057】(第2の実施形態)回帰反射板23の反射
光スポット33が1つの受光素子29の大きさに合わせ
て調整されていても、回帰反射板23の反射光スポット
33が、図9(a)に示すように、隣合う2つの受光素
子29間に跨がることがある。第1の実施形態のように
検知動作モードにおいて1素子の受光素子のみを用いる
場合には、反射光スポット33が2つの受光素子29間
に跨がった場合には、反射光スポット33が1素子上に
ある場合に比べて受光量が低下する。すなわち、1素子
上に反射光スポット33がある場合の受光量特性が図1
0の実線15であるとすると、2素子上に跨がった場合
には、受光量特性は破線15aのようになり、検出距離
がΔXだけ短くなる。
【0058】そこで、第2の実施形態では、図9(b)
に示すように、隣接する受光素子29どうしを結線して
2つの受光素子29の受光量の和Pを出力するようにし
ている。それぞれ隣り合う受光素子29どうしを結線し
て受光量の和Pを出力するようにすれば、2つの受光素
子29間に反射光スポット33が跨がった場合にも、受
光量Pの低下がなく、図10の実線15で示すように、
1素子上に反射光スポット33が納まっている場合と同
じ受光量特性が得られ、検出距離が短くなったり、変動
したりすることがなく、反射型光電センサの動作が安定
する。
【0059】図11はこの第2の実施形態による反射型
光電センサ71の構成を示すブロック図である。この反
射型光電センサ71は、2つのデコーダ41a,41b
及びマルチプレクサ39a,39bを備えており、2つ
のデコーダ41a,41bの対応する入力端子は同一ア
ドレスで指定される。また、第2のマルチプレクサ39
bの入力には、第1のマルチプレクサ39aの入力に対
して受光素子29を1素子ずつシフトさせて接続されて
おり、両マルチプレクサ39a,39bの出力(受光信
号)の和Pがプリアンプ42等を介して信号処理回路部
37に入力されるようになっている。
【0060】従って、信号処理回路部37からアドレス
を送信すると、2つのマルチプレクサ39a,39bを
経由して隣り合う受光素子29の受光信号が同時に送ら
れ、隣接する受光素子29の受光信号の和Pが信号処理
回路部37に入力される。この結果、回帰反射板23か
らの反射光スポット33が1素子上にある場合も、2素
子に跨がっている場合も、同様な受光量特性を得ること
ができ、センサ本体22の設置誤差によって検知距離が
短くなるのを防止できる。
【0061】なお、上記実施形態においては、フォトダ
イオードのような受光素子29を1次元状に配列したア
レイセンサ30を用いたが、図12に示すように、フォ
トダイオードのような受光素子29を2次元状に配列し
たアレイセンサ72を用いてもよい。この場合には、2
次元状に配列された受光素子29のうち最大受光量の素
子のみを用いれば、アレイセンサ30をより細かく分割
して検知動作時に使用する受光素子29を小さくするこ
とができるので、さらに白紙の受光量を小さくでき、よ
り一層検知距離を長距離化することができる。
【0062】(第3の実施形態)図13は本発明のさら
に別な実施形態による反射型光電センサ73を示す概略
構成図であって、この実施形態はティーチングモードと
検知動作モードにおいて受光視野角θRを変化させるた
めにスリットやスポット孔のような微小開口を用いるこ
とを特徴としている。
【0063】この反射型光電センサ73においては、受
光部25は、比較的大面積のフォトダイオードやフォト
トランジスタ等の1つの受光素子74と、受光レンズ3
1と、スリットやスポット孔のような微小開口75を開
口された遮光板76とから構成されている。遮光板76
は光軸と垂直な方向に可動式となっており、センサ本体
22外部からの操作により、受光素子74の前面へ移動
させたり、受光素子74の前面から除いたりでき、また
受光素子74の前面の任意の位置で固定できるようにな
っている。例えば、長孔とネジを用いて位置調整可能に
遮光板76を固定する方法が考えられる。遮光板76の
大きさは受光素子74よりも大きく、微小開口75の大
きさは受光素子74よりも小さい。特に、微小開口75
であるスリットの幅やスポット孔の直径は、想定される
回帰反射板23の反射光スポット33の大きさよりやや
大きめが好ましい。
【0064】図14に示すものは、当該反射型光電セン
サ73の構成を示すブロック図である。この反射型光電
センサ73にあっては、タイミング回路77から出力さ
れるタイミング信号に同期して発光素子駆動回路38が
発光素子26をパルス発光させる。また、受光素子74
の受光信号はプリアンプ42で増幅された後、タイミン
グ回路77からのタイミング信号と同期してサンプルホ
ールド回路43によりサンプリングされる。比較回路7
8には、予め比較レベル設定回路79により比較レベル
Pth[12]が設定されており、サンプルホールド回路43
からサンプリング信号が入力されると、比較回路78は
当該サンプリング信号と比較レベルPth[12]とを比較す
る。そして、検知動作モードでは、サンプリング信号が
比較レベルPth[12]より大きい場合には、検出物体無し
と判定し、比較レベルPth[12]より小さい場合には、検
出物体有りと判定する。
【0065】しかして、ティーチングモードにおいて、
センサ本体22の角度調整を行なう場合には、まず図1
5(a)に示すように、受光素子74前面から遮光板7
6を取り除いておく。この状態では、受光視野角θR
大きくなっており、受光素子74の受光面全面を用いて
回帰反射板23からの反射光Rを受光できているか否か
を判断し、受光面のいずれかの箇所で回帰反射板23か
らの反射光Rを受光するようセンサ本体22の角度調整
を行なえるので、センサ本体22の設置作業を簡単に行
なえる。このとき設定完了時における受光量を記憶す
る。ついで、受光素子74の前面に遮光板76を挿入
し、受光量をモニターしながら遮光板76を移動させ
る。そして、図15(b)に示すように、遮光板76の
微小開口75と反射光スポット33とが一致し、ティー
チングモード時に記憶した受光量とほぼ等しい受光量が
得られたら、遮光板76を固定する。
【0066】検知動作モードにおいては、図15(b)
に示すように、遮光板76を用いて受光素子74の受光
面を制限し、受光視野角θRを小さくしているので、白
紙の受光量が小さくなり、それだけ検知距離を長距離化
することができる。
【0067】(第4の実施形態)図16は本発明のさら
に別な実施形態による反射型光電センサ81を示す概略
構成図である。この実施形態は、受光部をアレイセンサ
(分割型の受光素子)82と受光レンズ31によって構
成し、アレイセンサ82を平行移動可能にしたものであ
る。
【0068】分割型の受光素子であるアレイセンサ82
としては、受光面を図17(a)に示すように主受光面
(受光素子)83とその両側の副受光面(受光素子)8
4に分割した3分割受光素子でもよく、図17(b)に
示すように主受光面83とその周囲の副受光面84に分
割した2分割受光素子でもよい。ここで、主受光面83
の幅もしくは直径は、回帰反射板23による反射光スポ
ット33の大きさよりもやや大きめが好ましい。
【0069】図18は当該反射型光電センサ81の構成
を示すブロック図である。この反射型光電センサ81に
あっては、タイミング回路77により発生したタイミン
グ信号と同期して発光素子駆動回路38により発光素子
26がパルス発光している。一方、アレイセンサ82の
主受光面83からの出力は直接プリアンプ42に入力さ
れており、アレイセンサ82の副受光面84はトランス
ミッションゲート(電子スイッチ)85を介してプリア
ンプ42に接続されており、トランスミッションゲート
85はセンサ本体22の外面に設けられたセットボタン
86により開閉できるようになっている。すなわち、セ
ットボタン86をオンにするとトランスミッションゲー
ト85が閉じてアレイセンサ82全体からの受光信号が
プリアンプ42に出力され、サンプルホールド回路43
によりサンプリングされた後、比較回路78においてア
レイセンサ82全体の受光量が比較レベルPth[12]と比
較される。すなわち、受光部25の受光視野角θRが大
きな状態となる。また、セットボタン86をオフにする
と、トランスミッションゲート85が開いて主受光面8
3のみからプリアンプ42へ受光信号が出力され、比較
回路78においては、主受光面83からの受光量が比較
レベルPth[12]と比較される。すなわち、受光部25の
受光視野角θRの小さな状態となる。
【0070】しかして、ティーチングモードにおいて
は、セットボタン86をオンにしてトランスミッション
ゲート85を閉じ、アレイセンサ82の受光面全体8
3,84を用いて回帰反射板23からの反射光Rを受光
できるようにしてセンサ本体22の角度調整を行なう。
こうして図19(a)のように受光面全体83,84を
用いて回帰反射板23からの反射光Rを受光した後は、
セットボタン86をオフにしてトランスミッションゲー
ト85を開く。トランスミッションゲート85が開く
と、主受光面83のみを用いて受光するので、副受光面
84で受光していた場合には、回帰反射板23の反射光
を受光できなくなる。そこで、図19(b)に示すよう
に、アレイセンサ82を移動させて副受光面84で受光
していた反射光スポット33が主受光面83で受光され
るようにアレイセンサ82を位置調整し、主受光面83
で回帰反射板23の反射光スポット33を受光した状態
でアレイセンサ82を固定し、ティーチング動作を完了
する。
【0071】検知動作モードにおいては、トランスミッ
ションゲート85は開いた状態に固定される。従って、
アレイセンサ82の一部、すなわち主受光面83だけを
用いて検知動作するので、小さな受光面積で検知動作す
ることができ、白紙の受光量を小さくして検知距離を長
距離化することができる。
【0072】上記実施形態では、受光面全体83,84
で回帰反射板23の反射光スポット33を受光した後、
セットボタン86をオフにして主受光面83でのみ受光
できるようにした状態で、アレイセンサ82を移動させ
て主受光面83で回帰反射板23の反射光スポット33
を受光するようにしたが、主受光面83でのみ受光する
ように調整する方法はアレイセンサ82の移動に限るも
のではない。すなわち、図20(a)に示すように、ア
レイセンサ82を固定して受光レンズ31を移動させて
アレイセンサ82上における結像点を移動させるように
してもよい。あるいは、図20(b)に示すように、ア
レイセンサ82と受光レンズ31の位置関係を固定した
ままで、アレイセンサ82及び受光レンズ31を(光軸
回り以外の方向に)一体として回転させてもよい。
【0073】(第5の実施形態)図21は本発明のさら
に別な実施形態による反射型光電センサ91の構成を示
すブロック図である。この反射型光電センサ91にあっ
ては、1次元CCDやラインセンサのようなアレイセン
サと受光レンズ31とによって受光部25が構成されて
いる。以下においては、アレイセンサとして1次元CC
D92を用いた場合について説明するが、ラインセンサ
を用いてもよい。
【0074】この反射型光電センサ91にあっても、セ
ンサ本体22の外面にはセンサ本体22をティーチング
モードと検知動作モードとに切り替えるためのモード設
定スイッチ35と、動作設定するためのティーチングボ
タン36とを備えている。また、マイクロプロセッサ
(CPU)を用いた信号処理回路部37は、ティーチン
グモード時と検知動作モード時のいずれでも、発光素子
駆動回路38を制御して発光素子26をパルス発光さ
せ、投光部24から光を出射させる。
【0075】信号処理回路部37は、CCD駆動回路9
3を通じてアレイセンサであるCCD92を制御し、C
CD92は各画素(受光素子)の受光量を示す受光信号
を順次プリアンプ42に出力する。CCD92からの出
力は、プリアンプ42で増幅された後、信号処理回路部
37からの同期信号と同期してサンプルホールド回路4
3によってサンプリングされ、さらに信号処理回路部3
7からの同期信号と同期してA/D変換回路44によっ
て量子化されてデジタル信号となる。このCCD92の
受光量を表わすデジタル信号は信号処理回路部37へ入
力される。
【0076】信号処理回路部37は、ティーチングモー
ドにおいては、プリアンプ42、サンプルホールド回路
43及びA/D変換回路44を通じて、CCD92のす
べての画素からの受光信号を取り込み、比較判別機能に
よって画素の最大受光量PPを求め、さらにその最大受
光量PPと比較レベルPth[0](デフォールト値、もしく
は前回の設定値)と比較し、最大受光量PPが比較レベ
ルPth[0]以上であれば、回帰反射板23からの反射光
RをCCD92で正しく受光できていると判断し、確認
表示の出力をする。操作者は、この確認表示が出力され
ているか否かを確認しながらセンサ本体22の角度調整
を行なう。そして、操作者がティーチングボタン36を
オンにすると、信号処理回路部37はCCD92の各画
素の受光量を互いに比較し、図22に1点鎖線で示すよ
うに、最大受光量PPの画素の画素番号nPをメモリに記
憶する。さらに、その画素の受光量PPに対して受光量
が例えばPH=PP/2[又は、(PP+1)/2、又は
(PP−1)/2]となる、最大受光量PPの画素nP
両側に位置する画素の画素番号nH1,nH2を求め、その
画素番号nH1,nH2を記憶する。
【0077】信号処理回路部37は、検知動作モードに
おいては、ティーチングモードで最大受光量PPであっ
た画素nPとそのほぼ1/2の受光量PHであった画素n
H1,nH2からのデータのみを用いて検知動作を行なう。
すなわち、当該画素nP,nH 1,nH2における受光量の
6回移動平均P(nP),P(nH1),P(nH2)を求
め、求めた各受光量の平均値P(nP),P(nH1),
P(nH2)がティーチング時に記憶した値とを比較して
一致範囲にあるか否かを判定する。一致範囲にあると判
定すれば、検出物体無しとし、一致範囲になければ検出
物体有りとする。この3つの画素における一致範囲は、
白紙による受光量よりも大きく、また各画素の受光量の
バラツキを含むようなものであればよく、例えば、次の
式のようになるようにすればよい。 0.8PP ≦ P(nP) ≦ 1.2PP 0.4PP ≦ P(nH1) ≦ 0.6PP 0.4PP ≦ P(nH2) ≦ 0.6PP
【0078】この実施形態によれば、反射光スポット3
3の受光量と形状(つまり、受光量分布)が一致してい
るかどうかを検出しているので、検知距離をより長距離
化することができる。すなわち、画素の一部だけしか使
用しないので、回帰反射板23からの反射光スポットの
受光量特性に比較して白紙からの反射光スポットの受光
量特性が小さくなり、検知距離が長くなる。さらに、回
帰反射板23の距離を遠くに離した場合、図19に2点
鎖線で示すように、白紙の受光量が回帰反射板23の受
光量に対して相対的に大きくなった場合、中央の画素n
Pにおける受光量P(nP)は最大受光量PPに非常に近
くなるが、受光量分布の違いにより両側の画素nH1,n
H2における受光量P(nH1),P(nH2)が大きく異な
るので、上記式により判別することができ、検知距離
を一層長距離化することができる。また、外乱光などに
も強くなり、検知精度が向上する。
【0079】次に、ティーチング動作モードと検知動作
モードにおける、本実施形態の検出アルゴリズムを図2
3のフロー図に従って説明する。まず、センサ本体22
と回帰反射板23を所定位置に設置し、電源をオンにし
てセンサ本体22の角度調整を行なう(S101)。電
源オン後は、モード設定スイッチ35がティーチングモ
ードになっているか、検知動作モードになっているかに
よって動作が分岐する(S102)。
【0080】モード設定スイッチ35がティーチングモ
ードになっている場合には、信号処理回路部37は発光
素子駆動回路38により発光素子26を一定のタイミン
グで発光させ、回帰反射板23で反射した反射光をCC
D92で受光させる。同時に、CCD駆動回路93を制
御することによりCCD92の各画素から順次受光信号
を出力させ各画素についてそれぞれ6回ずつ受光信号を
採取する。こうして、各画素毎に6回の受光量データを
受け取ると、信号処理回路部37は、各画素番号毎に6
回の移動平均を求め、各画素の移動平均のうちの最大値
Pを求める(S103)。
【0081】ついで、信号処理回路部37は、画素の移
動平均の最大値PPを比較レベルPth[0](デフォールト
値、もしくは前回の設定値)と比較し(S104)、移
動平均の最大値PPが比較レベルPth[0]よりも大きけれ
ば、設定状態が良好である旨の確認表示を出力し(S1
05)、移動平均の最大値が比較レベルPth[0]より小
さければ当該確認表示を出力しない(S106)。
【0082】操作者は、前記確認表示を見て、回帰反射
板23が検知範囲内(つまり、投光ビームIの広がり角
θIと受光視野角θR内)に正しく納まっていると判断す
れば、ティーチングボタン36を押してオンにする(S
107)。これに対し、センサ本体22が正しく設定さ
れていないと判断した場合や、設定をやり直したい場合
には、ティーチングボタン36を押すことなく再度セン
サ本体22の角度を調整し、確認表示をみる。こうして
センサ本体22の角度調整を繰り返して、センサ本体2
2が正しく設定されたと判断すれば、操作者はティーチ
ングボタン36を押してオンにする(S107)。
【0083】操作者によりティーチングボタン36が押
されると、信号処理回路部37は各画素の受光量を比較
することにより、最大受光量PPとその画素番号nPを記
憶する。さらに、最大受光量PPの約1/2の受光量PH
の画素番号nH1,nH2を検索して当該画素番号nH1,n
H2を記憶する(S108)。
【0084】ティーチングが完了してモード設定スイッ
チ35を検知動作モードに切り替えると、信号処理回路
部37は、ティーチングモード時に記憶した最大受光量
Pと3つの画素番号nP,nH1,nH2のみを用いて検知
動作を行なう。すなわち、3つの画素から出力されてい
る受光量の6回移動平均P(nP),P(nH1),P
(nH2)を求める(S109)。ついで、上記式によ
り、3つの画素nP,nH1,nH2の6回移動平均の値P
(nP),P(nH1),P(nH2)が一致範囲に納まっ
ているか否かを判定する(S110)。そして、全ての
受光量P(nP),P(nH1),P(nH2)が一致範囲
にあれば、検出物体Aが存在しないと判断して物体無し
の表示を出力し(S111)、一致範囲になければ検出
物体有りの表示を出力する(S112)。
【0085】なお、上記第5の実施形態では1次元CC
D92を用いたが、図24に示すように、2次元CCD
121を用いて受光強度分布を比較するようにしてもよ
い。すなわち、ティーチングモードにおいて、回帰反射
板23の反射光スポット33による最大受光量PPとそ
の画素番号(当該画素にメッシュを施して示す)に対し
て最大受光量PPの約1/2の受光量PHになる画素番号
(当該画素にハッチングを施して示す)を記憶し、検知
動作モードにおいて当該画素のみを用いて受光量を検知
して受光量が記憶しているものと一致する範囲にあるか
どうか判定することによって検出物体Aの有無を判別す
るようにすることもできる。
【0086】(第6の実施形態)この実施形態は、検知
動作モードにおける一致範囲にあるかどうかの判定条件
に特徴がある。その他の構成や信号処理回路部における
処理アルゴリズム等については、第5の実施形態と同じ
である。
【0087】この実施形態においては、第5の実施形態
における図23のステップS110の判定条件として、 0.5PP ≦ P(np) 0.4P(nP) ≦ P(nH1) ≦ 0.6P(nP) 0.4P(nP) ≦ P(nH2) ≦ 0.6P(nP) … を用いる。この判定条件は、ティーチング時の最大受光
量を基準とせず、3つの画素の検知動作モードにおける
受光量の比によって一致範囲を判定している。前記式
では、発光素子26の発光パワーの経時的な変化によっ
て一致範囲の判定が影響を受けるが、式の第2及び第
3番目の条件によれば、発光素子26における発光パワ
ーの経時的変化によって影響を受けず、安定した判定を
行なうことができる。また、式の第1番目の条件式
は、検知動作モードにおける最大受光量P(nP)がテ
ィーチング時における最大受光量PPの1/2になった
ときをセンサ本体22のティーチング寿命とするもので
あり、一度ティーチングすればセンサ本体22の寿命が
くるまで再度ティーチングする必要がないので、手間が
かからず使い勝手が向上する。
【0088】(第7の実施形態)第7の実施形態は、回
帰反射板23からの反射光スポット33がなんらかの原
因によって1次元CCD上を移動する場合に、回帰反射
板23の反射光スポット33を自動追従して検出物体A
の有無を判定することを可能にしたものである。原理的
にいうと、本実施形態は、ティーチングモード時に回帰
反射板23の受光量分布を記憶しておき、検知動作モー
ドにおいては、その受光量分布のスポットがCCD92
上にあるかどうかを検索し、あれば検出物体無しとする
ものである。
【0089】図25は本実施形態を具体的に説明する図
である。図25により本実施形態を説明すると、信号処
理回路部37は、ティーチングモード時に、最大受光量
の値PPとその画素番号nPを記憶するとともに、最大受
光量PPの画素とその両側に位置する受光量PH=PP
2の画素との距離ΔnH1,ΔnH2を記憶する。すなわ
ち、画素番号が連続する画素に連続的に付与されている
場合、画素の距離は画素番号の差で表わすことができ、
受光量がPHの画素の番号をnH1,nH2とすると、画素
番号nH1,nH2の画素と画素番号nPの画素との距離
は、それぞれ ΔnH1=nP−nH1 ΔnH2=nH2−nP で表わされる。
【0090】検知動作モードにおいては、距離がΔ
H1,ΔnH2の3つの画素nP,nH1,nH2を相対距離
を保ったままで順次移動させながら、各々の受光量P
(nP),P(nH1),P(nH2)の比が記憶している
受光量の比(1:2:1)とほぼ一致するか否かによっ
て、検出物体Aの有無を判定する。
【0091】このための判定条件としては、CCD92
の画素番号nを順次変化させながら、画素nの受光量P
(n)と、その両側にΔnH1,ΔnH2の距離をおいて位
置する画素番号n−ΔnH1,n+ΔnH2の画素の受光量
P(n−ΔnH1),P(n+n H2)とを求め、次の式
を満たす画素番号nがCCD92上に存在するか否かと
いう条件を用いる。 0.5PP ≦ P(n) 0.4PP ≦ P(n−ΔnH1) ≦ 0.6PP 0.4PP ≦ P(n+ΔnH2) ≦ 0.6PP … この式中の第2番目及び第3番目の式は、発光素子2
6の劣化を考慮して、3つの画素n,n−ΔnH1,n+
H2の受光量P(n),P(n−ΔnH1),P(n+Δ
H2)の比がほぼ1:2:1になることを条件としてい
る。式中の第1番目の式は中央の受光量P(n)がテ
ィーチング時の最大受光量PPの1/2以下に低下した
場合には、ティーチングをやり直すためである。
【0092】このような方法によっても、検知動作モー
ド時に検出している受光量分布をティーチングモード時
に記録している回帰反射板23の反射光スポットの受光
分布と比較することによって検出物体Aの有無を検知す
るものであるので、回帰反射板23の反射光スポット3
3であるか否かの判断精度が高くなる。よって、回帰反
射板23を遠くに設置することができ、検知距離を長距
離化することができる。
【0093】図26は本実施形態における信号処理回路
部37の処理アルゴリズムを示すフロー図である。ティ
ーチングモードにおいて操作者がティーチングボタン3
6を押すまでの処理(S101〜S107)は、図23
の場合と同じであるので、対応する処理には同一の符号
を付与することによって説明を省略する。
【0094】回帰反射板23の反射スポット33を受光
していることを確認して操作者がティーチングボタン3
6を押すと、信号処理回路部37は各画素の受光量を比
較することにより、各画素の受光量のうちの最大受光量
とその画素番号nを求め、その最大受光量P
記憶する。さらに、最大受光量Pの約1/2の受光量
の画素番号nH1,nH2を求め、3つの画素間の
距離ΔnH1=n−nH1,ΔnH2 H2 −n
を求めて記憶する(S113)。
【0095】ティーチングが完了してモード設定スイッ
チ35が検知動作モードに切り替わると、信号処理回路
部37は、ティーチングモード時に記憶した最大受光量
Pと3つの画素間の距離(画素番号の差)ΔnH1,Δ
H2のみを用いて上記式を満たす画素nを検索する。
すなわち、中央の画素nの受光量P(n)とその両側の
画素n−ΔnH1,n+ΔnH2の受光量P(n−Δ
H1),P(n+ΔnH2)の比が式を満たすか否か
を、距離ΔnH1,ΔnH2を保ったままで3つの画素n,
n−ΔnH1,n+ΔnH2を順次移動させながら判定し
(S114)、式を満たす画素nが存在するかどうか
を調べる(S115)。そして、式を満たす画素が存
在すれば、検出物体Aが存在しないと判断して物体無し
の表示を出力し(S111)、式を満たす画素が存在
しなければ検出物体有りの表示を出力する(S11
2)。
【0096】(第8の実施形態)図27は本発明のさら
に別な実施形態による反射型光電センサ123の構成を
示すブロック図である。この実施形態は、ティーチング
作業を不要にしたティーチングレスの反射型光電センサ
123であって、そのためモード設定スイッチ35及び
ティーチングボタン36は備えていない。
【0097】この反射型光電センサ123にあっては、
回帰反射板23の反射光スポット33の最大受光量の下
限値(しきい値)Pth[0]と受光量が最大受光量の1/
2となる画素どうしの距離の上限値(しきい値)Δn
H12とを予め適当に想定して信号処理回路部37に記憶
させている。回帰反射板23の反射光スポット33の受
光量分布は、最大受光量が大きくて半値幅は小さい。一
方、白紙の反射光スポット34の受光量分布は、最大受
光量が小さくて半値幅が大きい。従って、経験則や実験
データに基づいて最大受光量に適当なしきい値を設定す
れば、最大受光量が当該しきい値Pth[0]よりも大きい
場合には回帰反射板23の反射光スポット33であり、
しきい値Pth[0]よりも小さい場合には白紙の反射光ス
ポット34であると判定できる。また、最大受光量の1
/2の受光量の画素間の距離に適当なしきい値ΔnH12
を設定すれば、当該画素間の距離nH2−nH1が当該しき
い値ΔnH12よりも小さい場合には回帰反射板23の反
射光スポット33であり、しきい値ΔnH12よりも大き
い場合には白紙の反射光スポット34であると判定でき
る。
【0098】図28はこの反射型光電センサ123の検
知アルゴリズムを示すフロー図である。信号処理回路部
37は、CCD92の全ての画素の受光量を比較するこ
とによって最大受光量PPを求め、さらに最大受光量PP
の1/2の受光量となる画素の番号nH1,nH2を求める
(S131)。ついで、条件 PP ≧ Pth[0]H2−nH1 ≦ ΔnH12 … を満たすかどうかを判定する(S132)。そして、条
件を満たせば検出物体無し(S133)、満たさなけ
れば検出物体有り(S134)と出力する。
【0099】このような方式の反射型光電センサ123
によれば、ティーチング作業を不要にできるので、反射
型光電センサ123の設置作業を簡単にすることができ
る。しかも、受光量分布に従って回帰反射板23と白紙
等の検出物体Aとを判別しているので、検知距離を長く
することができる。
【0100】(第9の実施形態)図29は本発明のさら
に別な実施形態による反射型光電センサによる検出アル
ゴリズムを示すフロー図である。この実施形態は、反射
光スポット33のサイズを判別することにより受光量分
布から検出対象物の有無を判定する。
【0101】この実施形態では、ティーチングモードに
おいては、ティーチングボタン36が押される(S10
1〜S107)と、受光量が所定の比較レベルPth[0]
以上となる画素数nth[0]を求めて記憶する(S11
6)。
【0102】検知動作モードにおいても、受光量が同じ
比較レベルPth[0]以上となる画素数nthを求め(S1
17)、次の式で表わされる条件を満たしているか否
かを判定する(S118)。 0.9nth[0] ≦ nth ≦ 1.1nth[0] … この条件を満たせば検出物体無し(S111)、満たさ
なければ検出物体有り(S112)と出力する。
【0103】なお、予め回帰反射板23の設置距離を想
定できる場合は、それに対応する回帰反射板23の反射
光スポット33のサイズに相当する画素数nth[0]を設
定しておけば、ティーチングレスにすることもできる。
【0104】(第10の実施の形態)図30は本発明の
さらに別な実施形態による反射型光電センサによる検出
アルゴリズムを示すフロー図である。この実施形態も、
反射光スポットのサイズを判別することにより受光量分
布から検出物体Aの有無を判定するものであって、第9
の実施形態に最大受光量に関する条件を加重したもので
ある。
【0105】この実施形態では、ティーチングモードに
おいて、ティーチングボタン36が押される(S101
〜S107)と、受光量が所定の比較レベルPth[0]
上となる画素数nth[0]と最大受光量PPを求めて記憶す
る(S135)。
【0106】検知動作モードにおいても、受光量が同じ
比較レベルPth[0]以上となる画素数nthと最大受光量
P(nP)を求め(S136)、次の式の条件を満た
しているか否かを判定する(S137)。 0.9PP ≦ P(nP) ≦ 1.1PP 0.9nth[0] ≦ nth ≦ 1.1nth[0] この式の条件を満たせば検出物体無し(S111)、
満たさなければ検出物体有り(S112)と出力する。
【0107】この実施形態では、最大受光量に関する条
件を加重しているので、図31に示すように、検出物体
Aの反射光スポットであるにも関わらず比較レベルPth
[0]以上の受光量となる画素数nth[0]がnth[0]とほぼ
一致した場合でも、最大受光量P(nP)の違いによっ
て、検出物体有りと判定することができ、検出精度が向
上する。
【0108】(第11の実施形態)図32は本発明のさ
らに別な実施形態による反射型光電センサによる検出ア
ルゴリズムを示すフロー図である。この実施形態は、回
帰反射板23と検出物体A(白紙)の反射光スポットの
受光量分布の傾きの違いにより検出物体Aの有無を判定
するものである。
【0109】この実施形態では、ティーチングモードに
おいて、ティーチングボタン36が押される(S101
〜S107)と、一定の画素間距離kをおいた2つの画
素n,n+kの受光強度を求めてその受光量の差ΔP=
P(n)−P(n+k)を順次演算し、そのうちの最大
値ΔPmaxを記憶し、また最大受光量PPの値も記憶する
(S138)。
【0110】検知動作モードにおいては、一定の距離k
をおいた2つの画素n,n+kの受光量を求めてその受
光量の差ΔP(n)=P(n)−P(n+k)を順次演
算してその最大値ΔPmax(n)を求め、また最大受光
量PP(n)の値も求める(S139)。
【0111】ついで、検知動作時における受光量の傾
き、すなわち最大受光量PP(n)に対する最大差ΔPm
ax(n)の比ΔPmax(n)/PP(n)がティーチング
時のものの比ΔPmax/PPと一致しているか否かを判定
する(S140)。すなわち、次の式を満たしている
か否かを判定する。 0.9〔ΔPmax/PP〕 ≦ 〔ΔPmax(n)/PP(n)〕 ≦1.1〔ΔPmax/PP〕 … そして、満たしていれば、検出物体無し(S111)、
一致していなければ検出物体有り(S112)と判定す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の反射型光電センサを示す概略構成図であ
る。
【図2】従来の別な反射型光電センサを示す概略構成図
である。
【図3】(a)は同上の反射型光電センサにおいて投光
ビームの広がり角を狭くしたときの受光量の変化を説明
するための図、(b)は受光視野角を小さくしたときの
受光量の変化を説明するための図である。
【図4】センサ本体から回帰反射板もしくは検出物体ま
での距離と受光量との関係を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施形態による反射型光電セン
サを示す概略構成図である。
【図6】(a)はアレイセンサに回帰反射板からの反射
光スポットと白紙からの反射光スポットが照射された様
子を示す図であり、(b)はアレイセンサ上における回
帰反射板からの反射光スポットと白紙からの反射光スポ
ットの受光強度分布を示す図である。
【図7】同上の反射型光電センサの構成を示す回路ブロ
ック図である。
【図8】同上の反射型光電センサにおける物体検出のた
めのアルゴリズムを示すフロー図である。
【図9】(a)は本発明の第2の実施形態を説明するた
めの比較例を示す図、(b)は本発明の第2の実施形態
を説明する図である。
【図10】センサ本体から回帰反射板もしくは検出物体
までの距離と受光量との関係を示す図である。
【図11】同上の実施形態による反射型光電センサの構
成を示す回路ブロック図である。
【図12】2次元状のアレイセンサを示す図である。
【図13】本発明の第3の実施形態による反射型光電セ
ンサの構成を示す概略図である。
【図14】同上の反射型光電センサの構成を示す回路ブ
ロック図である。
【図15】(a)(b)は同上の反射型光電センサの設
置時の調整方法を説明する図である。
【図16】本発明の第4の実施形態による反射型光電セ
ンサの構成を示す概略図である。
【図17】(a)(b)はそれぞれ同上の反射型光電セ
ンサに用いられるアレイセンサを示す正面図である。
【図18】同上の反射型光電センサの回路ブロック図で
ある。
【図19】(a)(b)は同上の反射型光電センサの設
置時の調整方法を示す図である。
【図20】(a)(b)はそれぞれ同上の反射型光電セ
ンサにおける設置時の別な調整方法を示す図である。
【図21】本発明の第5の実施形態による反射型光電セ
ンサの回路ブロック図である。
【図22】同上の反射型光電センサによる物体検出方法
の説明図である。
【図23】同上の反射型光電センサによる物体検出のた
めのアルゴリズムを示すフロー図である。
【図24】2次元CCDを用いた場合を示す図である。
【図25】本発明の第7の実施形態による反射型光電セ
ンサによる物体検出方法を説明する図である。
【図26】同上の反射型光電センサによる物体検出のた
めのアルゴリズムを示すフロー図である。
【図27】本発明の第8の実施形態による反射型光電セ
ンサを示す回路ブロック図である。
【図28】同上の反射型光電センサによる物体検出のた
めのアルゴリズムを示すフロー図である。
【図29】本発明の第9の実施形態による反射型光電セ
ンサでの物体検出のためのアルゴリズムを示すフロー図
である。
【図30】本発明の第10の実施形態による反射型光電
センサでの物体検出のためのアルゴリズムを示すフロー
図である。
【図31】比較レベルを越える検出物体(白紙)の反射
光スポットを受光したときの、回帰反射板及び検出物体
からの反射光スポットの受光量を示す図である。
【図32】本発明の第11の実施形態による反射型光電
センサによる物体検出のためのアルゴリズムを示すフロ
ー図である。
【符号の説明】 23 回帰反射板 24 投光部 25 受光部 29 受光素子 30 アレイセンサ 33 回帰反射板からの反射光スポット 34 検出物体(白紙)からの反射光スポット 72 アレイセンサ 82 アレイセンサ 83 主受光面 84 副受光面 92 CCD A 検出物体 I 投光ビーム R 回帰反射板からの反射光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G01V 9/04 Q (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/00 - 21/61 G01J 3/00 - 3/52 G01V 8/10 - 8/26

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投光部と受光部と回帰反射板とを備え、
    投光部より照射された光を回帰反射板を介して投光部と
    受光部の間で往復させ、受光部の受光状態により検出信
    号を得る反射型光電センサであって、 前記受光部はアレイセンサを有しており、かつ、回帰反
    射板からの反射光がアレイセンサ上の所定範囲にのみ受
    光するようにしたうえで、 前記アレイセンサ上における前記所定受光範囲の少なく
    とも一部を含んだアレイセンサの一部領域からの出力信
    号に基づいて物体を検出することを特徴とする反射型光
    電センサ。
  2. 【請求項2】 投光部と受光部と回帰反射板とを備え、
    投光部より照射された光を回帰反射板を介して投光部と
    受光部の間で往復させ、受光部の受光状態により検出信
    号を得る反射型光電センサであって、 前記受光部は、少なくとも一方が移動可能もしくは回転
    可能となったアレイセンサ及び受光レンズを有し、か
    つ、当該アレイセンサもしくは受光レンズの少なくとも
    一方を位置調整することによって回帰反射板からの反射
    光がアレイセンサ上の所定範囲にのみ受光するようにし
    たうえで、 前記アレイセンサ上における前記所定受光範囲の少なく
    とも一部を含んだアレイセンサ上の一部領域からの出力
    信号に基づいて物体を検出することを特徴とする反射型
    光電センサ。
  3. 【請求項3】 投光部と受光部と回帰反射板とを備え、
    投光部より照射された光を回帰反射板を介して投光部と
    受光部の間で往復させ、受光部の受光状態により検出信
    号を得る反射型光電センサであって、 回帰反射板からの反射光が受光部の受光面上の所定範囲
    にのみ受光するようにしたうえで、 前記受光面の前方を移動可能な微小開口を有する遮光板
    により、受光面上における前記所定受光範囲の少なくと
    も一部を含んだ受光面上の一部領域を有効受光域とする
    ことを特徴とする反射型光電センサ。
  4. 【請求項4】 投光部と受光部と回帰反射板とを備え、
    投光部より照射された光を回帰反射板を介して投光部と
    受光部の間で往復させ、受光部の受光状態により検出信
    号を得る反射型光電センサであって、 前記受光部はアレイセンサを有しており、かつ、回帰反
    射板からの反射光がアレイセンサ上の所定範囲にのみ受
    光するようにしたうえで、前記アレイセンサ上における前記所定受光範囲の少なく
    とも一部を含んだアレイセンサ上の一部領域からの出力
    信号に基づいて、前記アレイセンサ上における回帰反射
    板の受光強度分布からの外れを判断することにより、
    体を検出することを特徴とする反射型光電センサ。
  5. 【請求項5】 投光部と受光部と回帰反射板とを備え、
    投光部より照射された光を回帰反射板を介して投光部と
    受光部の間で往復させ、受光部の受光状態により検出信
    号を得る反射型光電センサであって、 前記受光部は複数の受光素子からなるアレイセンサを有
    しており、かつ、回帰反射板からの反射光がアレイセン
    サ上の一部領域からのアレイセンサ上の所定範囲にのみ
    受光するようにし、回帰反射板からの反射光を受光して
    いる受光素子のうちの一部の受光素子の受光量を記憶さ
    せたうえで、 前記一部の受光素子の受光量を前記記憶させた受光量と
    比較することによって物体を検出することを特徴とする
    反射型光電センサ。
  6. 【請求項6】 投光部と受光部と回帰反射板とを備え、
    投光部より照射された光を回帰反射板を介して投光部と
    受光部の間で往復させ、受光部の受光状態により検出信
    号を得る反射型光電センサであって、 前記受光部は複数の受光素子からなるアレイセンサを有
    しており、回帰反射板からの反射光を受光している、一
    部の受光素子の受光量を記憶させたうえで、 前記一部の受光素子どうしと同じ距離をおいている複数
    の受光素子の受光量を検索することにより、物体を検出
    することを特徴とする反射型光電センサ。
  7. 【請求項7】 投光部と受光部と回帰反射板とを備え、
    投光部より照射された光を回帰反射板を介して投光部と
    受光部の間で往復させ、受光部の受光状態により検出信
    号を得る反射型光電センサであって、 前記受光部はアレイセンサを有しており、かつ、回帰反
    射板からの反射光の、アレイセンサ上におけるスポット
    径を記憶させたうえで、 前記アレイセンサ上の反射光のスポット径の大きさに基
    づいて物体を検出することを特徴とする反射型光電セン
    サ。
  8. 【請求項8】 投光部と受光部と回帰反射板とを備え、
    投光部より照射された光を回帰反射板を介して投光部と
    受光部の間で往復させ、受光部の受光状態により検出信
    号を得る反射型光電センサであって、 前記受光部はアレイセンサを有しており、かつ、回帰反
    射板からの反射光の、アレイセンサ上における受光強度
    分布又はその傾きを記憶させたうえで、 前記アレイセンサ上の反射光の受光強度分布の傾きに基
    づいて物体を検出することを特徴とする反射型光電セン
    サ。
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