JP3450945B2 - 電子顕微鏡 - Google Patents

電子顕微鏡

Info

Publication number
JP3450945B2
JP3450945B2 JP23697095A JP23697095A JP3450945B2 JP 3450945 B2 JP3450945 B2 JP 3450945B2 JP 23697095 A JP23697095 A JP 23697095A JP 23697095 A JP23697095 A JP 23697095A JP 3450945 B2 JP3450945 B2 JP 3450945B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
top plate
electron microscope
observation
observer
lens barrel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP23697095A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0982258A (ja
Inventor
智行 宮田
ホーマン ペーター
淳詞 片山
大次 坪井
弘幸 小林
恒 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP23697095A priority Critical patent/JP3450945B2/ja
Priority to EP00119480A priority patent/EP1069593A3/en
Priority to DE69621540T priority patent/DE69621540T2/de
Priority to EP96113935A priority patent/EP0763847B1/en
Priority to US08/715,378 priority patent/US5864138A/en
Publication of JPH0982258A publication Critical patent/JPH0982258A/ja
Priority to US09/097,708 priority patent/US6084239A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3450945B2 publication Critical patent/JP3450945B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Microscoopes, Condenser (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子顕微鏡に係り、特
に、使い易さの基本となる作業者の操作姿勢、表示部の
集中配置による操作状況の判り易さ等、人を中心とした
操作環境を改善した電子顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術による電子顕微鏡、例えば、透
過型顕微鏡は、表示部と操作盤とを支える2組の筐体
と、これらの筐体の間に設けられる、観察室を備えた鏡
筒部、カメラ室、観察者側から見て鏡筒の背面側に設け
られた排気装置を支える1組の筐体との3組の架台筐体
を備えて構成されている。
【0003】また、これら3組の架台筐体は、上面に1
枚の天板を載置することにより一体的に構成されてい
る。この天板は、操作盤等を支える架台筐体に取り付け
られ、架台筐体の観察者側に若干の出張りを有し、左右
方向、及び、背面方向が架台筐体と略同一寸法に形成さ
れている。
【0004】操作盤等を支える架台筐体は、制御基板
と、電気系、排気系、冷却系等の機器と、プレートリザ
ーバーとを内設させており、奥行き寸法のある形態に構
成されている。一方、鏡筒部等を支える架台筐体は、左
右の架台筐体に比べ奥行きの少ない形態に構成され、使
用状態において、観察者が観察窓を覗き込んだときに、
天板の下方部、すなわち、作業者の足元となる位置に空
間が形成されるように構成されている。
【0005】さらに、操作盤等を支える架台筐体は観察
者側に向けられ、鏡筒部等を支える架台筐体は観察者に
対し平行になるように配置される。また、架台筐体の上
面に載置される天板は、架台筐体の配置形態に合わせ
て、鏡筒部分が後退させられて略「へ」の字状の形態を
有している。なお、表示部及び操作盤は、観察者側から
見て一番遠い位置である架台筐体の後方に配置されてい
る。
【0006】前述したように、従来技術による電子顕微
鏡は、使用時において、観察者が観察室に接近しやすい
ように架台筐体が配置されて構成されている。
【0007】なお、この種の電子顕微鏡に関する従来技
術として、例えば、登録意匠第563962号意匠公
報、日立電子顕微鏡H−7000カタログ等に記載され
て知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術は、
操作盤等を支える架台筐体と、鏡筒部等を支える架台筐
体との間に天板が設けられ、鏡筒部等を支える架台筐体
上の天板の下方には観察者が足を差し入れるための開口
部が設けられているが、操作盤等を支える架台筐体の奥
行き寸法が大きいため、前記開口部に観察者が足を差し
入れた場合、左右の操作盤等を支える架台筐体が観察者
の足の側方に近接することになる。このため、前記従来
技術は、観察者が電子顕微鏡から離れる場合、鏡筒部等
を支える架台筐体に対し略直角に後退しないと、左右の
操作盤等を支える架台筐体に足が触れることになり、鏡
筒部に振動を与え観察試料を移動させてしまうという問
題点を生じさせる。
【0009】また、前記従来技術は、観察中に、股を大
きく開くことや、膝を左右に動かすことにより、左右の
操作盤等を支える架台筐体に膝が触れ、結果として、鏡
筒部に振動を与え観察試料を移動させてしまうことにな
り、観察者が、その観察姿勢に制約を受け、長時間の観
察の差異に、苦痛や疲労感を与えるという問題点を有し
ている。
【0010】また、前記従来技術は、鏡筒部を中心とし
て表示部、操作盤等が整然と配置されて構成されている
が、機器の構成上、表示部、操作盤等が架台筐体の後方
に配置されていたり、天板部の左右方向の広い範囲に配
置されている等、観察者への配慮がなされていなかっ
た。このため、前記従来技術は、例えば、背の低い人に
とって、観察室を見ながら架台筐体の後方に位置する操
作ボタンに手を伸ばしても手が操作ボタンに届かず、観
察室から一旦目線を離したり、上体を起こさなければな
らず、迅速にかつ集中して観察操作を行うことが困難で
あるという問題点を有している。
【0011】さらに、前記従来技術は、観察室と表示部
とが離れた位置に配置されており、観察者が表示部を見
ようとする場合、観察室から一旦目線を離し表示部を見
なければならず、表示部を見た後における観察像の再確
認が困難であり、また、予備フィルムを乾燥させるため
のプレートリザーバー室が、カメラ室と離れた位置に設
置されているため、フィルムの交換作業を作業姿勢を変
えて行わなければならず、フィルムの交換作業を短時間
に行うことが困難であるという問題点を有している。
【0012】また、前記従来技術は、3つの独立した架
台筐体に天板を載置して構成しているため、電子顕微鏡
を移動させる場合に、3つの架台筐体全体をしっかりと
保持するか、分解して各架台筐体毎に移動させる必要が
あり、移動作業に非常に大きな労力と時間とを要すると
いう問題点を有している。
【0013】さらに、前記従来技術は、天板部の後方
に、操作盤と表示部とが壁状に立ち上がっており、観察
者に威圧感を与え、美観を損ねるという問題点を有して
いる。
【0014】本発明の目的は、前述した従来技術の問題
点を解決し、観察者が椅子に腰掛けた作業姿勢におい
て、満足な下肢空間を提供し、観察者の体形、好みの姿
勢に合わせて操作を行うことができ、観察者に負担を掛
けることなく、迅速かつ集中して観察操作を行うことが
できる、人を中心とした操作環境を実現した電子顕微鏡
を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、鏡筒部と、鏡筒部後方に設けられた鏡筒排気系装置
と、観察室と、観察に必要な操作を行う操作部と、天板
と、架台筐体とにより構成される電子顕微鏡において、
前記架台筐体を、上面の内側にダンパーを備えると共に
天板支持部を備えて略直方体形状に構成し、前記鏡筒部
と、鏡筒排気系装置と、観察室とを、前記架台筐体のダ
ンパー上に振動板を介して架台筐体により支持し、前記
天板を、架台筐体の上面に設けられた天板支持部を介し
て架台筐体に支持することにより、また、前記天板を、
前記観察室に対応する部位に開口部を有して構成し、前
記天板と観察室とが、直接接触することなく、これれら
を架台筐体に支持することにより達成される。
【0016】前記目的は、天板支持部を、ダンパーが設
置されているダンパー支持部の上方にダンパーを露出す
るように配置し、また、前記架台筐体を、該架台筐体の
観察者側から見た両側面の上方と下方とに突出部を有
し、突出部間に凹部を形成し構成し、かつ、鏡筒部が載
置される上面幅を、鏡筒部の左右幅より僅かに大きく構
成することにより達成される。
【0017】前記目的は、架台筐体の内部の側方に電装
系部品を配置し、架台筐体の内部と、鏡筒排気系装置の
内部とに、冷却が必要な発熱機器を配置し、冷却用配管
を後方部に集中配置することにより達成される。
【0018】前記目的は、天板を、観察者側とその反対
側との端面が、観察者側に中心を持つ同心円形状に連続
した湾曲を持つ略扇型形状を有して形成し、観察者側の
端面の観察者の肘が乗る部分に、手前から後方にかけて
上げ勾配あるいは円弧状の曲面を設けて形成することに
より、さらに、天板の観察者側端部の裏面側に照明器具
を設け、天板下部中央に開閉蓋面が平坦に形成されたカ
メラ室を設け、プレートリザーバー室を、カメラ室と同
等の高さ位置にカメラ室に隣接して設けることにより達
成される。
【0019】前記目的は、観察中に必要な最小限の入力
部であるX−Yステージ移動ダイヤル、フォーカスダイ
ヤル、明るさ調整ダイヤル、倍率調整ダイヤル、ビーム
補正及びレンズ補正用調整ダイヤル、写真撮影用スイッ
チ、ビーム補正及びレンズ補正条件設定用切り替えスイ
ッチを有する操作盤を移動可能に前記天板上に配置し、
天板上に観察者が肘を乗せた状態で、その肘を中心とし
て腕の導線上に、前記各ダイアルを使用頻度の高い順に
観察室側から外側に向かって円弧状に配置することによ
り達成される。
【0020】前記目的は、観察中に必要な情報である、
倍率の条件、鏡筒と試料室とカメラ室の真空度、マッピ
ングデーターを表示するための観察状況表示部を、観察
室の近傍の観察者と対面する位置に設け、さらに、観察
中に常時必要ではない観察予備情報である、電子銃の出
力の条件、レンズの出力の条件、排気系の管理情報、写
真の露出条件を表示するための表示装置を、可動式のベ
ース付きアームを備えた支持具を介して架台筐体の上面
後方の観察室横の位置に支持して配置することにより達
成される。
【0021】
【作用】本発明は、前述した構成を備えることにより、
天板下方の架台筐体周囲に、観察者の椅座位作業姿勢に
おいて、充分な下肢空間を形成することができるので、
窮屈な作業姿勢の必要をなくすことができ、観察作業中
に、鏡筒部に不注意な振動を与えることを防止すること
ができる。また、観察者は、自分の体形に合わせて、好
みの位置に操作盤を配置して、大きく体を動かさなくて
も容易に操作を行うことができ、また、必要な情報をも
容易に得ることができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明による電子顕微鏡の一実施例を
図面により詳細に説明する。
【0023】図1は本発明の一実施例による透過型電子
顕微鏡の外観を示す斜視図、図2は架台筐体の構造を説
明する斜視図であり、まず、本発明の一実施例の概略配
置について説明する。図1において、10は架台筐体、
20は鏡筒、23は観察室、24はカメラ室、27は天
板、28はプレートリザーバー室、29は基板室、30
は鏡筒排気系装置、50a、50bは操作盤、51は制
御器、52はキーボード、60は観察状況表示部、61
はディスプレイである。なお、以下の説明において、観
察室を直視する側を正面とし、正面と反対側を背面、正
面の右側を右側面、正面の左側を左側面、観察室の真上
を上面として説明する。
【0024】本発明の一実施例による透過型電子顕微鏡
は、図1に示すように、架台筐体10の上面に天板27
が配置され、図示しない試料室、観察室23、観察状況
表示部60、鏡筒排気系装置30によりなる顕微鏡の鏡
筒20が、架台筐体10に支えられるように設けられて
構成されている。
【0025】そして、観察室23の下方には、観察室2
3と連動するようにカメラ室24が設けられ、天板27
の床面側の面の架台筐体10を除いた部位には、架台筐
体10の正面左寄りにプレートリザーバー室28が、正
面右寄りに基板室29が設けられている。また、操作盤
50a、50bが、天板27上の鏡筒20の両側に移動
可能に独立して配置されている。操作盤50a、50b
は、接続コードにより基板室29に設置されている制御
基板に接続されている。接続コードは、操作盤50a、
50bが天板27面を自由に動かすことができるような
長さに設定されている。
【0026】また、架台筐体10の上面後方の鏡筒排気
系装置30の近傍には、上下及び前後に可動するベース
付きアームを備えた支持具70が設けられており、この
支持具70のベース部上に、キーボード52とディスプ
レー61とが、架台筐体の上面後方の観察室横の位置と
なるように載置されている。さらに、支持具70のベー
ス部の下方の架台筐体10上に、独立して制御器51が
載置されている。制御器51、キーボード52、ディス
プレー61は、全体で表示装置を構成しており、観察中
に常時必要ではない観察予備情報である、電子銃の出力
の条件、レンズの出力の条件、排気系の管理情報、写真
の露出条件等を表示している。
【0027】さらに、予備フィルム等を乾燥させるため
のプレートリザーバー室28が天板27の下部のカメラ
室24の隣に配置されている。これにより、観察者がカ
メラ室24内の空のフィルムをプレートリザーバー室内
の新しいフィルムと交換する際、フィルムが大気に触れ
る時間を最小限に抑え、フィルムをほとんど酸化させる
ことなくフィルムの交換を行うことが可能となる。ま
た、プレートリザーバー室は、スライドする蓋と一体と
なった引き出しを備え、その中にフィルムを収納するよ
うに構成される。これにより、引き出しを引くだけで重
いフィルムを難なく取り出すことができ、瞬時にフィル
ムカメラ室24に移すことが可能となる。
【0028】なお、本発明の一実施例による透過型電子
顕微鏡は、図示しない周辺装置である高圧発生装置、電
源ユニット、油回転ユニット、エアコンプレッサに接続
され使用される。
【0029】架台筐体10の構造を示す図2おいて、架
台筐体10は、上面の一部が開放された直方体構造を有
し、左右側面の上方には、架台筐体10の奥行き寸法と
同程度で、かつ、上辺の幅寸法w3より下辺の幅寸法w
2が大きなコの字状部材が内側に屈折されて配置されて
いる。そして、下辺は、ダンパー支持部16として構成
され、上辺は、天板支持部17a、17bとして構成さ
れている。また、ダンパー支持部16は、架台筐体10
の上辺後方に廻り込んで左右のダンパー支持部16を連
結するように形成されている。さらに、ダンパー支持部
16の4隅には、ダンパー15a〜15dが露出した状
態で配置されている。
【0030】前述において、ダンパー15a〜15d
は、顕微鏡の鏡筒20を支持し、天板支持部17a、1
7bは、天板27を支持する。その際、後述するよう
に、鏡筒20と天板27とは、お互いに接することなく
独立に支持される。
【0031】架台筐体10の構造は、前述した構造に限
定される必要はなく、例えば、架台筐体10の上面の4
隅にダンパー支持部16が構成されていればよく、ま
た、架台筐体10の2辺にダンパー支持部16を構成し
てもよい。さらに、架台筐体10の4辺にダンパー支持
部16を設けた構造であってもよい。また、前述した架
台筐体10は、ダンパー支持部16を架台筐体10の辺
の寸法と同一寸法として構成したとして説明したが、ダ
ンパー支持部16を架台筐体10の4隅のコーナー部
に、ダンパーか載置可能な短い辺を持つ部材で構成して
もよい。
【0032】また、前述では、天板支持部17a、17
bを、ダンパー支持部16の上方に位置させ、ダンパー
支持部16より幅の狭い部材で構成するとして説明した
が、ダンパー15a〜15dは、鏡筒20を支持できる
ように露出していればよく、天板支持部17a、17b
は、必ずしもダンパー支持部16の真上に配置する必要
がなく、ダンパー支持部16と同一長さ寸法の部材で構
成する必要もない。天板支持部17a、17bは、例え
ば、ダンパー支持部16と同一幅の部材であっても、ダ
ンパー支持部16の4隅に配置されたダンパー15を露
出させる程度の長さ寸法とした部材であればよい。
【0033】さらに、前述した架台筐体10は、ダンパ
ー支持部16と天板支持部17a、17bとをコの字状
部材により形成するとして説明したが、ダンパー支持部
16は、ダンパー15a〜15dを設置する面が床面と
水平な面であればよく、天板支持部17a、17bも、
天板27が接する面が床面と水平な面であればよく、他
のどのような形態であってもよい。また、架台筐体10
は、その上面が必ずしも開放されている必要はない。
【0034】また、架台筐体10は、架台筐体10の左
右側面下部の脚部10a、10bと上部のダンパー支持
部16及び天板支持部17a、17bとが僅かに前面側
に突出しているが、これらの間の観察者と対向する前面
側に凹部が形成されている。この凹部の間口寸法w1
は、例えば、836mmに設定される。この寸法w1
は、作業者の椅座位作業姿勢において、エグゼクティブ
用の椅子であっても満足な下肢空間が確保することがで
きる寸法となるように設定されればよく、一般には、下
肢空間を確保するために、800mm〜1600mmに
設定すればよい。これにより、架台筐体10の前方及び
左右方向に、観察者のための下肢空間Aを構成すること
ができ、観察者の脚等が架台筐体10にぶつかることが
なく、観察者が快適に作業を行うことが可能となると共
に、鏡筒20を脚がぶつかることによる振動から防護す
ることができる。なお、凹部の間口寸法w1を1600
mm程度に設定した場合、2人の観察者が余裕を持って
作業を行うことができる。
【0035】図3は本発明の一実施例による透過型電子
顕微鏡の架台筐体と鏡筒との配置関係を示す正面図であ
り、以下、これについて説明する。図3において、11
1a、11bはバッファタンク、12は真空ポンプ、1
3はパワーユニット、14a、14bはメイン基板、1
4cは基板、18はプレートリザーバー、21は電子
銃、26は振動板である。
【0036】図3に示すように、前述した架台筐体10
の上面に設けられたダンパー支持部16に配置されたダ
ンパー15a〜15dの上には、振動板26が架台筐体
10の開口部を隠蔽するように設けられいる。そして、
鏡筒排気系装置30を含む鏡筒20は、振動板26の上
面に載置され、振動板26、ダンパー15a〜15dを
介して、架台筐体10に支えられる。また、後述するよ
うに、鏡筒排気系装置30の観察者側に配置された電子
銃21を有する鏡筒20と、その下方に配置された蛍光
板25を有する観察室23とは、架台筐体10の前述し
た凹部の位置となるように配置される。さらに、天板2
7は、鏡筒20、観察室23に対応する位置に開口部を
有して構成され、天板支持部17を介して架台筐体10
上に支えられる。このため、天板27と、鏡筒20、観
察室23とは、同一の架台筐体10上に支持されていて
も、これらが直接接する部分がないように設置すること
ができる。
【0037】また、架台筐体10の内部には、バッファ
タンク11a、11bと、真空ポンプ12aとが内蔵さ
れ、右側面には、メイン基板14bと、パワーユニット
13とが内蔵され、左側面には、メイン基板14aが内
蔵されている。真空ポンプ12と鏡筒20とは、フレキ
シブルパイプ20aにより連結されており、これによ
り、真空ポンプ12の振動が鏡筒20に伝播することを
防止することができる。
【0038】前述したように、本発明の一実施例による
電子顕微鏡は、最も振動を受けることを防止しなければ
ならない鏡筒20を、ダンパー15a〜15dを介して
直接的に架台筐体10により支えることができ、架台筐
体10の床面、側面からの振動を防止することができ
る。また、天板27は、架台筐体10に直接的に支えら
れているが、鏡筒20、観察室23とは直接的に接して
いる部分がないため、作業中に発生する天板27からの
振動は、ダンパー15a〜15dを介してのみ伝播する
ことになるが、この振動は、ダンパー15a〜15dに
より防止することができる。さらに、鏡筒20は、その
重心の近傍で、ダンパー15a〜15dを介して支えら
れており、これにより、鏡筒20に対する振動の抑制効
果を向上させることができる。
【0039】図4は図3のI−I断面図、図5は図3の
II−II断面図であり、次に、これらの図を参照して、本
発明の一実施例の内部構造について説明する。
【0040】図4、図5に示すように、また、すでに説
明したように、架台筐体10の内部には、バッファタン
ク11a、11bと真空ポンプ12とが内蔵される。真
空ポンプ12は、真空ポンプ12a、12bの2台が設
けられ、真空ポンプ12aが、左右側面に設けられるメ
イン基板14a、14b、パワーユニット13と共に、
架台筐体10の内部に備えられ、真空ポンプ12bは、
鏡筒排気系装置30内に内蔵されている。これら架台筐
体10、鏡筒排気系装置30に内蔵された機器は、背面
側から配管されている冷却用配管12cにより冷却され
ている。
【0041】前述したように、本発明の一実施例は、発
熱機器であるバッファタンク11a、11bと、真空ポ
ンプ12a、12bと共に、電装品のメイン基板14
と、パワーユニット13を集中して一箇所に配置してい
るため、最小限の配管距離でこれらの機器を冷却するこ
とが可能となり、冷却効率の向上を図ることができる。
【0042】また、使用状態において、発熱部を観察者
に最も遠い位置に配置することが可能となり、観察者に
熱気が加えられることを防止するすることができる。さ
らに、機器の点検、修理を、架台筐体10の後方及び側
方から行うことができ、点検、修理の作業性の向上を図
ることができる。
【0043】また、前述した本発明の一実施例は、架台
筐体10の投影面積以内に、観察操作に必要最小限の機
器である鏡筒20を支持しており、また、この鏡筒20
から支持具70を配置してディスプレイ61等を載置し
ているので、透過型電子顕微鏡を移動させる場合、架台
筐体10を持ち上げるだけで移動が可能となり、設置や
移動をする際の労力を軽減することができる。
【0044】図6は架台筐体10と天板27との配置関
係を示す平面図、図7は観察者と観察者の下肢空間と関
係を説明する図であり、次に、架台筐体10と天板27
との配置関係についての詳細を説明する。
【0045】天板27は、架台筐体10の上面にすでに
説明したように、天板支持部17a、17bを介して支
持されているが、図6に示すように、左右の横方向と、
観察者側とに、架台筐体10より突出して支持され、架
台筐体10の後方の一部が露出するように配置される。
【0046】架台筐体10と天板27との具体的配置寸
法は、観察者が椅座位作業姿勢を自然にとったときに、
天板27の下方に十分な下肢空間を確保することができ
るように設定される。すなわち、図7に示すように、観
察者が、自然に観察姿勢をとった場合、天板27の観察
者側の先端から観察者の身体の表面までの寸法d1を1
00mmとし、天板27の観察者側の先端から490m
mの位置が架台筐体10の前面側の凹みを形成する表面
となるように天板27が配置されている。また、図2に
より説明した架台筐体10の上方左右のダンパー支持部
16及び天板支持部17a、17bによる突出部の寸法
をd4としたとき、その寸法を189mmとし、架台筐
体10の下方左右の脚部10a、10bによる突出部の
寸法をd3としたとき、その寸法を399mmとしてい
る。
【0047】前述した寸法は、平均的な体格を有する観
察者の身体条件から設定されるもので、身体を中心とし
た場合の足元周りの空間として、半径r1が620mm
で、膝位置における膝周り空間として、半径r2が44
0mm必要であるとして設定されている。
【0048】本発明の一実施例は、前述したような架台
筐体10と天板27との配置関係を有するため、天板2
7の下方に、図2で説明した下肢空間Aに加え、さらに
大きな下肢空間を形成することができ、観察者に対して
理想的な下肢空間を提供することができ、観察中に観察
者が横方向に動いても、架台筐体10に膝が当ることが
なく、また、観察者は、椅子を回転させて余裕を持って
架台筐体10から離れることができる。
【0049】また、架台筐体10と天板27とが前述し
たような配置関係を有するため、天板27の下側の架台
筐体10との間に空間を形成することができ、この空間
に、プレートリザーバー室28と基板室29とを、観察
者の観察の邪魔にならないように設置することができ
る。そして、プレートリザーバー室28と基板室29と
は、架台筐体10と天板27の裏面とに支えられるよう
に構成されている。
【0050】なお、前述した本発明の実施例では、d1
を100mm、d2を490mm、d3を399mm、
d4を189mmとして説明したが、本発明は、これに
限定されるものではなく、天板27の下方の下肢空間
は、観察者の身体の中心から、足元の空間半径r1を5
65mmから650mmの範囲に、膝位置における空間
半径r2を350mmから450mmの範囲に入る寸法
に設定すればよく、これにより、前述した本発明の実施
例の場合と同等な下肢空間を実現することができる。
【0051】図8は天板27の形状を説明する図、図9
は天板27の観察者側端部の形状を説明する図であり、
以下、図8、図9を参照して、天板27の形状について
説明する。
【0052】天板27は、図8に示すように、略扇状の
平面形状を有し、上面から見て観察者側の端面が、観察
者側に中心を持つ半径r1を2000mmとした円弧状
に、後方の端面が、半径r2を2630mmとした円弧
状に湾曲した形態とされている。従って、その奥行き寸
法d5が630mmとされている。そして、この天板2
7の横幅寸法は、例えば、前端側を1600mm、後端
側を1900mm程度に設定すればよい。また、図9に
示すように、天板27の上面の観察者側の端面から背面
方向に向かって70mmの範囲に半径r3を50mmと
したテーパー面が設けられている。このテーパー面は、
観察者が、自然に観察姿勢をとった状態で、観察者の肘
を置く場所81を形成する。
【0053】前述したように、天板27が湾曲した形状
を有しているので、観察者は、座ったままの状態で、天
板27の最も端にオプション等による操作器機が置かれ
た場合にも、長方形の天板に比べ天板両端までの距離が
観察者に近いために、それらの操作を容易に行うことが
できる。また、観察者は、天板27の上面の手前側端部
に柔らかくカールした円弧形状の上に肘を置いた状態で
操作盤等の操作を行うことが可能となるため、肘を長く
ついていても痛みが少なく、長い時間の操作における疲
労を軽減することができる。
【0054】図10は天板27の裏面の様子を説明する
天板の底面図、図11は照明の状態を説明する図であ
り、以下、図10、図11を参照して、観察者の足元の
照明について説明する。
【0055】通常、電子顕微鏡は、観察者が観察室23
を覗いて視認により観察を行うものであるため、顕微鏡
が設置される室全体の照明は、必要最低限しか行われて
いない。このため、本発明の一実施例は、観察の邪魔に
ならない程度に、また、観察者が移動する場合等に困ら
ないだけ照明を足元に対して行うこととした。
【0056】このため、本発明の一実施例は、図10に
示すように、天板27の裏面80の観察者側の端面に沿
って複数の照明器具81を配置して構成される。この照
明器具81は、天板27の観察者側端面の裏面80の観
察者側先端より奥行き方向に70mmの範囲に天板27
内に埋め込まれて設けられる。これにより、天板27の
下部に配置される図示しない操作盤等を照明し、これら
の操作盤の操作が行い易くなると共に、観察者に対して
架台下部の視認性を向上させ、観察者が、架台筐体10
に足をぶつけることを防止することができる。
【0057】また、天板下部に設けたカメラ室24の蓋
面51は、平面状に形成され、天板裏面に設けた照明8
1がカメラ蓋面51全体を照らすよう設けしている。こ
れによって、観察者は、カメラ室24の位置を容易に認
識することができる。
【0058】図12は天板27上の操作盤の配置を説明
する平面図であり、以下、図12を参照して、操作盤の
配置について説明する。
【0059】天板27上に移動可能に載置される操作盤
50a、50bは、観察中に必要な操作である試料のX
−Yステージ移動と、フォーカスと、明るさ調整と、倍
率調整と、ビーム補正及びレンズ補正用調整と、写真撮
影と、ビーム補正及びレンズ補正条件設定用切り替えと
の制御及び操作を行うために使用され、その他の操作
は、キーボード52により行われる。
【0060】このため天板27の上に独立して移動可能
に載置される操作盤50a、50bは、その操作パネル
上に、観察中に必要な最小限の操作を行うスイッチ、ダ
イアル等を備えて構成され、それらは、図示のように、
X用ステージダイアル101、明るさ調節用ダイアル1
02、倍率調節用ダイアル103、条件設定用キースイ
ッチ104、Y用ステージダイアル111、焦点距離調
節用ダイアル112、電子線回析調節用ダイアル11
3、条件設定用キースイッチ114である。
【0061】そして、操作パネル上の各種ダイアルは、
使用頻度の高い順に、中央の観察室23から外側に向か
って配置され、また、条件設定用スイッチ104及び1
14は、操作パネルの操作面上部に位置するように配置
される。また、前記各種ダイアルは、天板前面に観察者
が肘をついた状態での腕の導線上、つまり、肘を中心と
した手の可動域内に収まるよう、円弧を描くように配置
されている。
【0062】これにより、観察者は、ダイアルを操作す
る際、操作盤を見なくても手の自然な動きのなかで各種
ダイアルを操作することが可能となり、ブラインドによ
る操作を容易に行うことができる。また、前述のよう
に、操作盤50a、50bは、完全独立型で天板27上
を自由に動かすことができるので、観察者は、操作を行
う際、自分の肘を中心とした手の可動域内にダイアルが
くるように操作盤50a、50bを配置し、また、好み
の姿勢で操作を行うことが可能となる。
【0063】図13は観察状況表示部と観察室とを示す
正面図、図14は観察状況表示部と観察室とに対する観
察者の視線の状態を説明する図であり、以下、図13、
図14を参照して、鏡筒20に設けられた観察状況表示
部60と観察室23とについて説明する。
【0064】図13に示すように、観察状況表示部60
は、液晶表示パネル42とスピーカ43とを備えてお
り、液晶表示パネル42には、観察中に必要な倍率の条
件、鏡筒20と試料室22とカメラ室24との真空度、
マッピングデーター等の情報が表示される。それ以外の
情報等は、ディスプレー61に表示される。スピーカ4
3は、装置になんらかの故障等が発生した際に警告音を
発して、観察者に直ちにその旨を知らせる。
【0065】観察室23は、その内部に図3に示したよ
うに試料像を映出する蛍光板25をを有し、図9に示す
ように、埋め込まれた観察窓ガラス41を通して観察者
が内部の試料像を観察できるように構成されている。窓
ガラス41は、観察者が内部を覗き易いように、傾斜を
持って設けられている。そして、この観察窓ガラス41
の上部に接して、鏡筒20の前方に観察者に対面するよ
うに観察状況表示部60の液晶表示パネル42が設けら
れている。この液晶表示パネルは、鏡筒20内に設けら
れた開口部に埋め込まれて配置されてもよく、また、表
面の一部が露出するように配置されてもよい。
【0066】このため、観察者は、図14に示すよう
に、観察中、最も重要である観察室23内を凝視した姿
勢を大きく変えることなく視線の移動のみで、液晶表示
パネル42上に表示されている観察中に直接必要な情報
や故障内容等の観察情報の把握を行うことが可能とな
る。
【0067】前述により、観察者は、操作を行う際に、
器機の前に座り、好みの姿勢で操作を行うことができ、
また、観察中最も重要な部分である観察窓内の電子情報
を凝視した状態を維持しつつ、大きく姿勢を崩すことな
く他の情報を得ることができる。
【0068】なお、前述した本発明の一実施例は、本発
明を透過型電子顕微鏡に適用したとして説明したが、本
発明は、反射型電子顕微鏡に対しても同様に適用するこ
とができる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、観
察者が椅子に腰掛けた作業姿勢において、満足な下肢空
間を提供し、観察者の体形、好みの姿勢に合わせて操作
を行うことができ、観察者に負担を掛けることなく、迅
速かつ集中して観察操作を行うことができる、人を中心
とした操作環境を持って透過型電子顕微鏡を実検するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による透過型電子顕微鏡の外
観を示す斜視図である。
【図2】架台筐体の構造を説明する斜視図である。
【図3】本発明の一実施例による透過型電子顕微鏡の架
台筐体と鏡筒との配置関係を示す正面図であり、
【図4】図3のI−I断面図である。
【図5】図3のII−II断面図である。
【図6】架台筐体と天板との配置関係を示す平面図であ
る。
【図7】観察者と観察者の下肢空間と関係を説明する図
である。
【図8】天板の形状を説明する図である。
【図9】天板の観察者側端部の形状を説明する図であ
る。
【図10】天板27の裏面の様子を説明する天板の底面
図である。
【図11】照明の状態を説明する図である。
【図12】天板27上の操作盤の配置を説明する平面図
である。
【図13】観察状況表示部と観察室とを示す正面図であ
る。
【図14】観察状況表示部と観察室とに対する観察者の
視線の状態を説明する図である。
【符号の説明】
10 架台筐体 20 鏡筒 23 観察室 24 カメラ室 27 天板 28 プレートリザーバー室 29 基板室 30 鏡室排気系装置 50a、50b 操作盤 51 制御器 52 キーボード 60 観察状況表示部 61 ディスプレイ
フロントページの続き (72)発明者 片山 淳詞 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社 日立製作所 デザイン研究 所内 (72)発明者 坪井 大次 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社 日立製作所 デザイン研究 所内 (72)発明者 小林 弘幸 茨城県ひたちなか市市毛882番地 株式 会社 日立製作所 計測器事業部内 (72)発明者 佐藤 恒 茨城県ひたちなか市市毛882番地 株式 会社 日立製作所 計測器事業部内 (56)参考文献 特開 昭56−92396(JP,A) 実開 平3−7255(JP,U) 実開 昭55−96558(JP,U) 特公 昭48−21770(JP,B1) 実公 昭50−6757(JP,Y1) 実公 昭49−24912(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 37/16 H01J 37/22

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鏡筒部と、鏡筒部後方に設けられた鏡筒
    排気系装置と、観察室と、観察に必要な操作を行う操作
    部と、天板と、架台筐体とにより構成される電子顕微鏡
    において、前記架台筐体は直方体に形成され、前記鏡筒
    部は振動板を介して前記架台筐体に支持され、前記天板
    左右の横方向と観察者側とに前記架台筐体より突出し
    前記架台筐体に支持されており、前記架台筐体の後方
    側の端部が、前記天板の後方側の端部よりさらに後方側
    に突出していることを特徴とする電子顕微鏡。
  2. 【請求項2】 前記天板を略扇型に形成し、該天板の中
    央部後方に前記鏡筒を配置し、前記天板の下部に前記架
    台筐体を配置し、前記架台筐体は、該架台筐体の観察者
    側から見た両側面の上方と下方とに突出部を有し、側面
    側から見て前面側に開いたコ字形状を呈する空間を形成
    していることを特徴とする請求項1記載の電子顕微鏡。
  3. 【請求項3】 前記観察室は、前記鏡筒部の一部に形成
    されており、前記架台筐体は、上面の内側にダンパーを
    備えると共に天板支持部を備えて略直方体形状に構成さ
    れ、前記鏡筒部と、鏡筒排気系装置と、観察室とは、前
    記架台筐体のダンパー上に振動板を介して架台筐体によ
    り支持され、前記天板は、架台筐体の上面に設けられた
    天板支持部を介して架台筐体に支持されていることを特
    徴とする請求項1または2記載の電子顕微鏡。
  4. 【請求項4】 前記天板は、観察者側とその反対側との
    端面が、観察者側に中心を持つ同心円形状に連続した湾
    曲を持つ略扇型形状を有して形成されていることを特徴
    とする請求項1、2または3記載の電子顕微鏡。
  5. 【請求項5】 前記ダンパーは、前記架台筐体の上面の
    内側に備えられることを特徴とする請求項記載の電子
    顕微鏡。
  6. 【請求項6】 前記天板は、前記観察室に対応する部位
    に開口部を有して構成され、前記天板と観察室とが、直
    接接触することなく、これれらが架台筐体に支持される
    ことを特徴とする請求項1ないし5のうちいずれか1
    載の電子顕微鏡。
  7. 【請求項7】 天板支持部は、ダンパーが設置されてい
    るダンパー支持部の上方にダンパーを露出するように配
    置されていることを特徴とする請求項3ないし6のうち
    いずれか1記載の電子顕微鏡。
  8. 【請求項8】 前記架台筐体は、該架台筐体の観察者側
    から見た両側面の上方と下方とに突出部を有し、前記両
    側面の突出部間に凹部が形成されて構成され、かつ、
    鏡筒部が載置される上面幅が、鏡筒部の左右幅より僅か
    に大きく構成されていることを特徴とする請求項ない
    し7のうちいずれか1記載の電子顕微鏡。
  9. 【請求項9】 前記架台筐体の内部の側方に電装系部品
    を配置したことを特徴とする請求項1ないし8のうちい
    ずれか1記載の電子顕微鏡。
  10. 【請求項10】 前記架台筐体の内部と、前記鏡筒排気
    系装置の内部とに、冷却が必要な発熱機器を配置し、冷
    却用配管を後方部に集中配置したことを特徴とする請求
    1ないし9のうちいずれか1記載の電子顕微鏡。
  11. 【請求項11】 前記天板は、観察者側の端面が観察者
    の肘が乗る部分に、手前から後方にかけて上げ勾配ある
    いは円弧状の曲面を設けて形成されていることを特徴と
    する請求項1ないし10のうちいずれか1記載の電子顕
    微鏡。
  12. 【請求項12】 前記天板の観察者側端部の裏面側に照
    明器具が設けられ、天板下部中央にカメラ室が設けられ
    ており、カメラ室の開閉蓋面が平坦に形成されているこ
    とを特徴とする請求項1ないし11のうち1記載の電子
    顕微鏡。
  13. 【請求項13】 プレートリザーバー室が、カメラ室と
    同等の高さ位置にカメラ室に隣接して設けられているこ
    とを特徴とする請求項1ないし12のうちいずれか1記
    載の電子顕微鏡。
  14. 【請求項14】 観察中に必要な最小限の入力部である
    X−Yステージ移動ダイヤル、フォーカスダイヤル、明
    るさ調整ダイヤル、倍率調整ダイヤル、ビーム補正及び
    レンズ補正用調整ダイヤル、写真撮影用スイッチ、ビー
    ム補正及びレンズ補正条件設定用切り替えスイッチを有
    する操作盤を前記天板上部に配置したことを特徴とする
    請求項1ないし13のうちいずれか1記載の電子顕微
    鏡。
  15. 【請求項15】 前記天板上に観察者が肘を乗せた状態
    で、その肘を中心として腕の導線上に、前記各ダイアル
    が使用頻度の高い順に観察室側から外側に向かって円弧
    状に配置されることを特徴とする請求項14記載の電子
    顕微鏡。
  16. 【請求項16】 前記操作盤は、移動可能に天板上に載
    置されていることを特徴とする請求項14または15
    載の電子顕微鏡。
  17. 【請求項17】 観察中に必要な情報である、倍率の条
    件、鏡筒と試料室とカメラ室の真空度、マッピングデー
    ターを表示するための観察状況表示部が、観察室の近傍
    の観察者と対面する位置に設けられていることを特徴と
    する請求項1ないし16のうちいずれか1記載の電子顕
    微鏡。
  18. 【請求項18】 観察中に常時必要ではない観察予備情
    報である、電子銃の出力の条件、レンズの出力の条件、
    排気系の管理情報、写真の露出条件を表示するための表
    示装置が、可動式のベース付きアームを備えた支持具を
    介して架台筐体の上面後方の観察室横の位置に支持され
    て配置されていることを特徴とする請求項1ないし17
    のうちいずれか1記載の電子顕微鏡。
JP23697095A 1995-09-14 1995-09-14 電子顕微鏡 Expired - Fee Related JP3450945B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23697095A JP3450945B2 (ja) 1995-09-14 1995-09-14 電子顕微鏡
EP00119480A EP1069593A3 (en) 1995-09-14 1996-08-30 Electron microscope
DE69621540T DE69621540T2 (de) 1995-09-14 1996-08-30 Elektronenmikroskop
EP96113935A EP0763847B1 (en) 1995-09-14 1996-08-30 Electron microscope
US08/715,378 US5864138A (en) 1995-09-14 1996-09-12 Electron Microscope
US09/097,708 US6084239A (en) 1995-09-14 1998-06-16 Electron microscope

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23697095A JP3450945B2 (ja) 1995-09-14 1995-09-14 電子顕微鏡

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0982258A JPH0982258A (ja) 1997-03-28
JP3450945B2 true JP3450945B2 (ja) 2003-09-29

Family

ID=17008469

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23697095A Expired - Fee Related JP3450945B2 (ja) 1995-09-14 1995-09-14 電子顕微鏡

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3450945B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5372787B2 (ja) * 2010-01-14 2013-12-18 株式会社日立ハイテクノロジーズ 電子顕微鏡
US10008361B2 (en) * 2015-04-28 2018-06-26 Hitachi High-Technologies Corporation Charged particle beam device and installation method

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0982258A (ja) 1997-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5964839B2 (ja) 電子拡大装置
ES2413854T3 (es) Lupa electrónica de escritorio
US5864138A (en) Electron Microscope
JP2004085752A (ja) 画像投影装置
JP3952627B2 (ja) 薄形表示装置
WO2007141933A1 (en) Image display device
JP3450945B2 (ja) 電子顕微鏡
JPS63309938A (ja) オーバーヘッドプロジェクタ
JPWO2013031819A1 (ja) 画像投影装置
JPH087529B2 (ja) ディスプレイ装置
US7016108B2 (en) Microscope
JP2019133092A (ja) プロジェクタ装置一体型壁掛け式照明器具
JP2015062076A (ja) プロンプター
JP6993460B2 (ja) モバイル用カバー
JP3399713B2 (ja) 電子顕微鏡
JP3144976B2 (ja) 表示装置
JP3560324B2 (ja) デスク
JP6474576B2 (ja) 壁掛け式プロジェクタ装置の取り付け部材とそれを用いたプロジェクタ装置
CN113495363A (zh) 二级反射镜
CN220208477U (zh) 一种显示屏
JPH11202795A (ja) 映像表示装置
KR20010044073A (ko) 엘시디 모니터
CN219512475U (zh) Vr头显建模扫描仪
JP5318944B2 (ja) 生命維持装置
JP6918938B2 (ja) 取付け部材とそれを用いたプロジェクタ装置および照明装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070711

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080711

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080711

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090711

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090711

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100711

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100711

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110711

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110711

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120711

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130711

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees