JP3449489B2 - 追尾装置 - Google Patents

追尾装置

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JP3449489B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、追尾装置、詳しくは、
移動可能に設定された映像信号抽出領域から抽出した異
なる時点での映像信号に対応する映像情報についての相
関を表す相関情報に基づいて追尾視野を設定する追尾装
置に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、ビデオカメラ,スチルカメラ等
で、動体追尾装置を内蔵するものが商品化されるように
なった。該追尾装置の1つとして、追尾視野内の異なる
時刻での2つの映像情報を取り込み、その相関情報によ
り、即ち、フィールド相関を取ることによって動体であ
る被写体の移動方向,移動速度を表す移動情報を求め、
追尾視野を設定する追尾装置がある。なお、該追尾装置
を持つカメラでは、上記設定された追尾視野枠に関して
AF(オートフォーカス)処理等が行われる。 【0003】図7は、上記従来のカメラの追尾装置の主
要ブロック構成図である。本装置は、被写体像を電気信
号に変換する撮像素子1と、該撮像素子1から出力され
る電気信号のサンプリング処理を行って撮像信号を出力
するCDS回路2と、該撮像信号をデジタル変換するA
/D回路4と、A/D出力信号のローパスフィルタ回路
であるLPF回路4と、LPF回路4の出力である輝度
信号Yの一画面分のデジタル映像信号から1画面分の中
の指定領域である一定の映像信号抽出領域内の1ライン
分の輝度信号Yのデータをリアルタイムで取り込むライ
ンメモリ5と、異なる時刻の該輝度信号Yに対する相関
演算を行って、動体である被写体の前記移動情報を求
め、該被写体の移動位置に応じて追尾視野枠を設定する
CPU6と、該追尾視野枠の設定に対応するゲート設定
用のゲート設定回路7から構成される。 【0004】次に、上記従来の追尾装置の追尾動作につ
いて説明する。図9の(A)は、上記追尾装置による動
体の追尾を行う場合の映像抽出領域と追尾視野を持つ画
枠を示したものである。まず、画枠31内の時刻t0 で
の初期の映像抽出領域として初期追尾視野枠31aを設
定する。その視野枠31a内の33Aの位置にある被写
体33に対する映像情報が入力され、その映像情報中の
所定の走査ラインL上の時刻t0 の撮像フィールドでの
輝度信号YPAをラインメモリ5に取り込む。上記輝度信
号YPAの波形は、図示のように被写体33A対応部分で
輝度が変化したものとなる。続いて、所定時間経過後の
撮像フィールドの時刻t1 で同走査ラインL上の輝度信
号YPBをラインメモリ5を介してCPU6に取り込む。
このとき、被写体33が動体であるとすると33Bの位
置まで移動しており、上記輝度信号YPBの波形も図示の
ように該移動位置で輝度が変化したものとなる。 【0005】そこで、CPU6は、上記2つの映像情報
である輝度信号YPAと輝度信号YPBの相関性を表す相関
情報を求める。即ち、輝度データYPAを撮像信号の所定
の単位領域幅、例えば、1画素分づつ水平方向にシフト
させて得られるデータと、上記輝度信号YPBとの間の上
記単位領域毎の差データの総和を求める。そして、輝度
信号YPBの波形と輝度信号YPAのシフト波形が最も重な
った状態に近くなり、その差データの総和が最小になる
とき、即ち、相関の度合いが高くなったときのシフト量
Mを動体である被写体33の画面上の移動量とする。そ
して、初期の視野枠31aからシフト量Mだけシフトし
た位置に追尾視野31bを設定する。この設定は、ゲー
ト設定回路7によってラインメモリ5のゲートを設定す
ることによって行われる。そして、カメラとしては、こ
の追尾視野31bに対するAF処理等を実行することに
なる。 【0006】なお、図8は、別の従来の追尾装置の主要
ブロック構成図である。本装置も前記図7の追尾装置と
同様に追尾視野内の動体である被写体の移動情報を映像
情報の相関情報に基づいて求め、追尾視野を設定するも
のである。そして、前記の従来例のものに対して、ゲー
ト設定回路7に代わって、上記設定された追尾視野に向
けて撮影レンズの光軸方向を追尾させるカメラ方向制御
部8を設けるものである。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】上述の従来例の追尾装
置においては、図9の(A)に示すように、画枠31内
の初期の追尾視野31a内に主要被写体33以外に高輝
度の被写体が存在しない場合は、正しい追尾動作が行わ
れる。ところが、図9の(B)に示すように画枠32内
の初期の追尾視野32a内に主要被写体33の他に高輝
度の太陽34、あるいは、光源等が入っていた場合、正
常な追尾が行われないことがある。 【0008】即ち、初期の追尾視野枠32a内に主要被
写体33に対する追尾を行うには、まず、初期の追尾視
野枠32a内の映像情報が入力され、その映像情報中の
所定の走査ラインL上の時刻t0 と所定時間経過後の時
刻t1 との撮像フィールドで太陽34による輝度信号Y
s を含む被写体33Aに対する輝度信号YPA、および、
同様に輝度信号Ys を含む移動後の被写体33Bに対す
る輝度信号YPB(図9の(B)参照)、をラインメモリ
5を介してCPU6に取り込む。 【0009】その後、CPU6は、上記2つの映像情報
である上記輝度信号Ys を含む輝度信号YPAをシフトさ
せながら、上記輝度信号Ys を含む輝度信号YPBとの相
関情報を求める。しかし、本来、相関の度合いが高くな
るべき前記シフトMの状態では、主要被写体ではない太
陽34の高輝度の輝度信号Ys が映像情報中に含まれて
いるため、輝度の高い輝度信号Ys がシフトすることよ
って、逆に前記差データの総和が大きくなって、相関の
度合いが小さくなってしまう。状態によってはシフト量
0の状態での差データの総和が最も小さい値を与え、動
体である被写体33が位置33Aから位置33Bに移動
しているにも関わらず、追尾視野の位置が変化しないな
どの不具合が生じる。 【0010】本発明は、上述の不具合を解決するために
なされたものであり、追尾視野を設定するための相関情
報を求めるに際して、主要被写体以外の被写体の映像情
報に対して相関情報に影響を与えない処理を施すことに
よって、より正しい追尾視野の設定が可能になる追尾装
置を提供することを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明の追尾装置は、当
該画面の追尾視野に係って移動可能に設定された一定の
映像信号抽出領域から抽出した映像信号に対応する映像
情報について、先行する第1時点での設定位置にある上
記映像信号抽出領域に対応する該映像情報と、上記第1
時点より後の第2時点での上記映像信号抽出領域に対応
する該映像情報との、両映像情報の相関を表す相関情報
に基づいて、追尾視野を設定するようになされた追尾装
置において、上記相関情報を得る基礎となる上記映像情
報に関して、該映像情報の表す映像信号レベルが所定範
囲内となるようなクリップ処理を施す手段であって、こ
のクリップではクリップ値として上記所定範囲内での最
新の過去の最大値を採るようにして実際の被写体の状態
に関連した輝度値にクリップするようにした手段を設け
たことを特徴とする。 【0012】 【作用】第1時点、および、第2時点で得られる映像信
号抽出領域に対応する2つの映像情報の表す映像信号に
それぞれクリップ処理を施し、そのクリップ処理された
2つの映像情報に対する相関情報を求めることによっ
て、追尾視野を設定する。 【0013】 【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1は、本発明の第1実施例を示す追尾装置の主要
ブロック構成図である。本追尾装置は、ビデオカメラ,
スチルカメラ等に適用可能な追尾装置であって、その構
成は、前記図7に示した従来の追尾装置に対してLPF
回路4とラインメモリ5の間に、映像信号中の輝度信号
Yのレベルが所定範囲内となるようなクリップ処理を施
す手段であるクリップ処理回路10を追加して配設する
ものである。従って、その他の回路構成は前記図7に示
した従来の追尾装置と同等とする。 【0014】上記クリップ処理回路10は、スレッシュ
ホールド値THを保持するレジスタ(A)12と、クリ
ップ値CLを保持するレジスタ(B)13と、LPF回
路4の輝度信号Yとレジスタ(A)12のスレッシュホ
ールド値THとを比較するコンパレータ11と、該コン
パレータ11により操作され、LPF回路4の出力を接
点14b側から、また、レジスタ(B)13の出力を接
点14a側から取り込み、何れか選択された信号をライ
ンメモリ5に出力するデジタルスイッチ14とにより構
成されている。 【0015】上記のクリップ処理回路10においては、
追尾処理に際しての先行するフィールドの第1時点、更
に、後続するフィールド、または、それ以降のフィール
ドである第2時点でLPF回路4からの輝度信号Yとレ
ジスタ(A)12のスレッシュホールド値THとをコン
パレータ11に取り込み、値の比較を行う。輝度信号Y
がスレッシュホールド値THを越えない場合は、デジタ
ルスイッチ14の接点14b側をオン状態として、輝度
信号Yをそのままラインメモリ5に取り込む。しかし、
輝度信号Yがスレッシュホールド値THを越えた場合
は、デジタルスイッチ14の接点14a側をオン状態と
して、レジスタ(B)13のクリップ値CLをラインメ
モリ5に取り込むことになる。 【0016】図2は、上記クリップ処理回路10におけ
る入出力のタイムチャ−トを示したものであるが、後述
する図3の初期追尾視野枠41aの抽出ラインL上の輝
度信号Yinがスレッシュホールド値THを越えた部分
の出力の輝度信号Youtはクリップ値CLに抑えられ
ることを本タイムチャ−トは示している。なお、輝度信
号Yinがスレッシュホールド値THを越える部分とし
ては、例えば、上記図3の初期の追尾視野枠41aの抽
出ラインL上の太陽43の位置する付近の高輝度部が相
当する。次に、以上のように構成された本実施例の追尾
装置の追尾動作について説明する。図3は、本装置によ
って追尾処理を実行するときの画面41の状態とライン
メモリ5に取り込まれる輝度波形、および、そのシフト
波形を示すものである。CPU6は、移動可能に設定さ
れた一定の映像信号抽出領域である初期の追尾視野枠4
1aを切り出す。そして、ゲート設定回路7を介して、
抽出ラインLに沿って映像輝度信号、または、クリップ
処理した輝度信号をクリップ回路10を介してラインメ
モリ5に取り込み可能にする。追尾処理に際しての先行
するフィールドの第1時点である時刻t0 において、L
PF回路4からの輝度信号Yが前記クリップ回路10に
取り込まれる。そして、クリップ回路10の出力、即
ち、ラインメモリ5に取り込まれる輝度波形は、上記時
刻t0 においては、被写体の太陽43近傍が対応するス
レッシュホールド値THを越えた高輝度部分がクリップ
値CL値にクリップされた輝度信号YSCと、位置42A
にあってクリップされない動体の主要被写体42の輝度
信号YPAとを含むものとなる。 【0017】更に、後続するフィールド、または、それ
以降のフィールドである第2時点である時刻t1 におい
てもLPF回路4からの輝度信号Yがクリップ回路10
に取り込まれる。そして、ラインメモリ5に取り込まれ
る輝度波形は、同様に、高輝度部分がクリップ値CLに
クリップされた輝度信号YSCと、位置42Bに移動した
クリップされない主要被写体42の輝度信号YPBとを含
むものとなる。そこで、CPU6は、上記時刻t0 での
輝度信号YSCと輝度信号YPAの輝度波形を1画素幅等の
所定の単位幅ごとにシフトさせながら、上記時刻t1 で
の輝度信号YSCと輝度信号YPBの輝度波形との差データ
の総和を求め、相関値がもっとも高くなるときのシフト
量Mを求める。このシフト量Mを時刻t0 ,時刻t1 間
で主要被写体42の画面41上に対応した移動量とす
る。そして、追尾視野を図3の初期の視野枠41aから
シフト量Mだけずらした位置に追尾視野枠41bを設定
する。 【0018】本実施例のものでは、上述のように主要被
写体42の移動前後の輝度波形の相関性を判別すること
によって追尾視野の設定を行うに際し、相関性を示す前
記差データの総和を求める先だって、輝度信号Y中の影
響の大きい高輝度成分を所定の値にクリップしてしま
う。この処理によって主要被写体42の視野枠上の移動
量がより正確に求められ、正しい追尾視野の設定が可能
となる。即ち、図3の画面41上に被写体の太陽43等
の高輝度被写体が存在していたとしても、LPF4から
の輝度信号Y中の上記高輝度部分の輝度信号がクリップ
されて、小さい値に抑えられた輝度信号Yscがラインメ
モリ5には取り込まれる。そのクリップされた移動前後
の輝度波形を用いて相関性を求める。従って、上記高輝
度信号の影響が少ない状態での判別が行われ、該高輝度
被写体が存在しない状態での追尾処理と変わらない条件
で正しい追尾制御が可能となるのである。 【0019】なお、上記実施例のクリップ処理回路10
では、レジスタ(A)12,レジスタ(B)13に保持
される上記スレッシュホールド値THとクリップ値CL
は、それぞれ各撮影条件に従い、CPU6を介して設定
可能とする。しかし、その変形例として上記スレッシュ
ホールド値TH,クリップ値CLは、常に一定値を採る
ようにしてもよい。更には、上記各スレッシュホールド
値THとクリップ値CLとが同じ値を採るようにしても
よい。この場合、上記2つのレジスタ12,13は、1
つのレジスタで構成される。 【0020】次に、本発明の第2実施例の追尾装置につ
いて説明する。本実施例の追尾装置は、前記第1実施例
の装置に対して、クリップ処理回路の構成が異なるもの
である。前記第1実施例の装置では、クリップ処理回路
でのスレッシュホールド値が固定であることから被写体
の状態によっては対応できない場合もある。そこで、本
装置に適用されるクリップ処理回路において、輝度信号
をクリップする場合、クリップ値としてスレッシュホー
ルド値内での最新の過去の最大値を採るようにして、実
際の被写体の状態に関連した輝度値にクリップするよう
にしたものである。 【0021】図4は本実施例の追尾装置の主要ブロック
構成図である。本装置の構成は、前記第1実施例におけ
るクリップ処理回路10内の構成が一部異なるのみであ
り、他の構成は第1実施例のものと同様とする。そこ
で、本実施例に用いるクリップ処理回路20は、前記図
1のクリップ処理回路10と同様にLPF回路4の輝度
信号Yとレジスタ(A)12のスレッシュホールド値T
Hが入力されるコンパレータ11と、上記レジスタ
(A)12とを有している。更に、LPF4の輝度信号
とD−FF(D型フリップ・フロップ回路)22のクリ
ップ信号とが入力され、上記コンパレータ11の出力に
より何れかを選択し、切り換えるデジタルスイッチ21
と、上記デジタルスイッチ21の出力がそのD端子に入
力され、また、A/D回路3を駆動するサンプリングク
ロック(以下、サンプリングCLKと記す)のインバー
タ23を介した反転クロック信号がそのクロック端子に
入力される上記D−FF22とを有している。 【0022】図5は、上記クリップ回路20のクリップ
動作のタイムチャ−トである。また、図6はクリップ処
理回路20の輝度信号の入出力Yin/Yout の波形の一
例を示した図である。そこで、図6の輝度信号が入力さ
れたときのクリップ回路20のクリップ動作を説明する
と、図5に示すように、A/D回路3は、サンプリング
CLKの立ち上がりで、データA0 ,A1 ,…を順次出
力する。そして、LPF回路4を介して輝度信号として
コンパレータ11に入力される。コンパレータ11で
は、上記輝度信号であるデータA0 ,A1 をレジスタ
(A)12のスレッシュホールド値THと比較する。例
えば、データA0 ,A1 は、値THを越えないのでコン
パレータ11の出力は、L(LOW )のままの状態を保
ち、デジタルスイッチ21も輝度信号側がオンの状態と
する。D−FF22は、データA0 ,A1 をサンプリン
グCLKの立ち下がりtr1で切り換えて出力する。 【0023】続いて、A/D回路3からLPF回路4を
介して、高輝度信号となるデータA2 が出力されると、
コンパレータ11では上記輝度信号であるデータA2 を
レジスタ(A)12のスレッシュホールド値THと比較
する。データA2 が値THを越えることが検出される
と、その検出タイミングts2でコンパレータ11の出力
は、H(HIGH)に切り換わる。そして、デジタルスイッ
チ21もD−FF22の出力信号側がオンの状態に切り
換わり、現出力データA1 をD−FF22に入力し続け
る。次のサンプリングCLKの立ち下がりtr2でD−F
F22の出力が切り換えられることになるが、その値は
デジタルスイッチ21の出力値である上記データA1 の
ままとなる。即ち、輝度信号としてスレッシュホールド
TH値よりも大きいデータA2 が出力されていることか
ら、最新の過去の値A1 にD−FF22の出力がクリッ
プされたことになる。 【0024】続いて、A/D回路3からLPF回路4を
介して高輝度信号であるデータA3が出力されても、コ
ンパレータ11での比較で、上記データA3 もスレッシ
ュホールド値THを越えることが検出されので、コンパ
レータ11の出力も変化しない。そして、デジタルスイ
ッチ21は、現出力データA1 をD−FF22に入力し
続ける。D−FF22の出力はサンプリングCLKの立
ち下がりタイミングtr3で切り換えが行われるがそのデ
ータはA1 のままである。 【0025】更に続いて、A/D回路3からLPF回路
4を介してデータA4 が出力されると、コンパレータ1
1では上記データA4 をスレッシュホールド値THと比
較する。そして、今回はデータA4 が値THを越えない
ことが検出される。その検出タイミングts4でコンパレ
ータ11の出力は、Lに変化する。同時に、デジタルス
イッチ21もLPF回路4の出力であるデータA4 を取
り込むように切り換わる。次のサンプリングCLKの立
ち下がりtr4でD−FF22の出力が、上記デジタルス
イッチ21の出力であるデータA4 に切り換えられるこ
とになる。この処理により、輝度信号としてスレッシュ
ホールドTH値よりも小さいデータA4が入力されたた
め、D−FF22の出力のクリップが解除されることに
なる。 【0026】以下、輝度信号としてスレッシュホールド
値THを越えないデータA5 ,A6が入力されると、D
−FF22は、サンプリングCLKの立ち下がりtr5,
tr6で切り換えられて、クリップされないデータA5 ,
A6 を出力する。 【0027】以上のように構成された本実施例の追尾装
置の追尾動作は、上記クリップ処理が前記第1実施例の
ものと異なるのみで、追尾動作としては同等の処理を行
う。即ち、追尾処理に際しての先行する第1時点である
時刻t0 と、それ以降の第2時点である時刻t1 におい
て、図3に示す所定の初期追尾視野枠41aの輝度信号
Yが前記クリップ回路20に取り込まれる。そして、ラ
インメモリ5に取り込まれるクリップ回路20の出力波
形は、第1実施例の場合と同様に高輝度部分がクリップ
され、その影響が少なくなった輝度信号YSCと、位置4
2A、または、位置42Bにあってクリップされない動
体の主要被写体42の輝度信号YPA,YPBとなる。時刻
t0 で得られた輝度信号をシフトさせて,時刻t1 で得
られた輝度信号と相関の度合いが高くなるときのシフト
量を求めて、移動後の被写体42に対する追尾視野枠4
1bを設定することになる。 【0028】本実施例の追尾装置においては、クリップ
回路20からのクリップ処理波形がクリップ処理される
以前の輝度信号に関連性を持たせた値、例えば、図6の
輝度信号の場合は、高輝度信号A2 ,A3 に対しては輝
度信号A1 がクリップ出力として与えられる。従って、
クリップ処理がなされても最新の過去の値を輝度信号と
してそのまま利用されることになり、実際の映像信号に
より近い状態のクリップ処理が行われ、より信頼性の高
い追尾処理を実現できることになる。 【0029】なお、前記第1、および、第2実施例の追
尾装置においては、相関情報を得るための走査ラインL
を1ラインとしたが、その変形例のものとして複数のラ
インの映像信号を取り込み、より精度の高い追尾動作を
行うものとすることも可能である。更に、上記追尾装置
は、走査ラインLを水平方向のみとし、該方向の追尾視
野の設定しか行わない追尾装置であったが、該走査を垂
直方向にも行って、平面的な追尾を行うことも、勿論、
可能である。また、前記第1、および、第2実施例の追
尾装置においては、相関情報を得るためのクリップ処理
回路10,20における映像信号の処理がデジタル処理
で行われるものであったが、該処理をアナログ電子回路
を用いたアナログ処理で行ってもよく、更には、デジタ
ル/アナログの混合処理でクリップ処理を実行するよう
にしてもよい。 【0030】 【発明の効果】上述のように本発明の追尾装置は、第1
時点、および、第2時点で得られる映像信号抽出領域に
対応する2つの映像情報の表す映像信号にそれぞれクリ
ップ処理を施し、そのクリップ処理された2つの映像情
報に対する相関情報を求めることによって、追尾視野を
設定するようにしたので、追尾視野内に主要被写体以外
の高輝度の被写体が存在しているような場合にあって
も、該高輝度の被写体によって追尾制御が妨げられず、
より正確な追尾視野の設定が行えるなど顕著な効果を有
する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1実施例を示す追尾装置の主要ブロ
ック構成図。 【図2】上記図1の追尾装置に用いられるクリップ処理
回路での輝度信号の入出力波形を示す図。 【図3】上記図1の追尾装置による追尾視野の設定処理
状態における画面上の追尾視野枠と、輝度信号波形の関
係を示す図。 【図4】本発明の第2実施例を示す追尾装置の主要ブロ
ック構成図。 【図5】上記図4の追尾装置における追尾動作における
タイムチャ−ト。 【図6】上記図4の追尾装置に用いられるクリップ処理
回路での輝度信号の入出力波形を示す図。 【図7】従来例の追尾装置の主要ブロック構成図。 【図8】別の従来例の追尾装置の主要ブロック構成図。 【図9】上記図1、または、図2の追尾装置による追尾
視野の設定処理状態における画面上の追尾視野枠と輝度
信号波形の関係を示す図であって、(A)は追尾視野枠
内に高輝度の被写体が存在しない場合、また、(B)は
追尾視野枠内に高輝度の被写体が存在する場合の追尾視
野枠と輝度信号波形の関係を示す図。 【符号の説明】 10 …………………クリップ処理回路(クリップを施
す手段) 20 …………………クリップ処理回路(クリップを施
す手段) 41a…………………初期の追尾視野枠(映像信号抽出
領域) 41b…………………設定される追尾視野枠 t0 …………………先行する時刻(第1時点) t1 …………………以降の時刻(第2時点) YPA …………………時刻t0 で取り込まれる主要被写
体の輝度信号(映像情報) YPB …………………時刻t1 で取り込まれる主要被写
体の輝度信号(映像情報) YSC …………………主要被写体以外の高輝度被写体の
輝度信号(映像情報) Yin …………………クリップ回路への入力輝度信号
(映像情報) Yout …………………クリップ回路の出力輝度信号(映
像情報)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/232 H04N 7/18

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】当該画面の追尾視野に係って移動可能に設
    定された一定の映像信号抽出領域から抽出した映像信号
    に対応する映像情報について、先行する第1時点での設
    定位置にある上記映像信号抽出領域に対応する該映像情
    報と、上記第1時点より後の第2時点での上記映像信号
    抽出領域に対応する該映像情報との、両映像情報の相関
    を表す相関情報に基づいて、追尾視野を設定するように
    なされた追尾装置において、 上記相関情報を得る基礎となる上記映像情報に関して、
    該映像情報の表す映像信号レベルが所定範囲内となるよ
    うなクリップ処理を施す手段であって、このクリップで
    はクリップ値として上記所定範囲内での最新の過去の最
    大値を採るようにして実際の被写体の状態に関連した輝
    度値にクリップするようにした手段を設けたことを特徴
    とする追尾装置。
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