JP3448213B2 - マイクロ波モジュール - Google Patents

マイクロ波モジュール

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JP3448213B2 JP14597498A JP14597498A JP3448213B2 JP 3448213 B2 JP3448213 B2 JP 3448213B2 JP 14597498 A JP14597498 A JP 14597498A JP 14597498 A JP14597498 A JP 14597498A JP 3448213 B2 JP3448213 B2 JP 3448213B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、マイクロ波帯の
フェーズドアレイアンテナ等で使用するマイクロ波モジ
ュールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10と図11は例えばTransmit/Recei
ve Module Technorogy for X-Band Active Array Radar
DAVID N. McQUIDDY他著(PRDCEEDINGS OF THE IEEE VO
L. 79,No3. MARCH 1991)に示された従来のマイクロ波
モジュールのブロック図及び構成図である。これらの図
において、1−1、1−2、1−3を総称する1はマイ
クロ波高電力増幅器、2はRF基板、3は電源配線基
板、4はモジュールケース、5はコンデンサバンク回
路、6は冷却板、P1はアンテナRF信号端子、P2は
給電系RF信号端子、P3はドレイン電源端子、P4は
パルス駆動信号端子、P5はゲート電源端子である。
【0003】マイクロ波高電力増幅器1は、RF基板2
に実装されており、電源配線基板3とともにモジュール
ケース4に実装されている。モジュールケース4は、冷
却板6に接触している。マイクロ波高電力増幅器1の接
続は、図11の回路構成であり、図11において、7は
マイクロ波FET,8は入力整合回路、9は出力整合回
路、10はゲートバイアス回路である。電源配線基板3
として、ドレイン電源配線基板3−a、ゲート電源配線
基板3−b、パルス電源配線基板3−cの3系統の電源
配線基板を有する。
【0004】次に、マイクロ波モジュールの動作の概略
について、図10の構成および図11の回路で説明す
る。給電系RF信号端子P2から加えられたRF信号
は、マイクロ波高電力増幅器1−1に加えられ増幅され
た後、マイクロ波高電力増幅器1−2,1−3にて、さ
らに大電力に増幅された後、アンテナRF信号端子P1
から出力される。この際のマイクロ波高電力増幅器1に
は、電源配線基板3、コンデンサバンク回路5を介して
電源電力が供給される。さらに、マイクロ波高電力増幅
器1のマイクロ波FET7とモジュールケース4は冷却
板6に接触しており、冷却板6の中には冷却液が流れて
おり、マイクロ波高電力増幅器1で発熱した熱は、多層
基板2、モジュールケース4を介して冷却板6から冷却
液へ廃熱される。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】従来のマイクロ波
モジュールは上記のように構成されているので、以下の
問題がある。 (1)マイクロ波高電力増幅器1に印加する電圧は通常
10V程度であり、大電力の増幅を行う場合、この電圧
をマイクロ波モジュールの電源電圧として印加際した場
合には電流量が大きくなる。
【0006】(2)マイクロ波高電力増幅器1を複数段
直列に多段接続するマイクロ波モジュールの場合、アン
テナRF信号端子P1に近くに配置されるマイクロ波高
電力増幅器1−3は増幅電力が大きいため消費電流は大
きくなる。ところが、配置場所は給電系RF信号端子P
2から遠くに配置される。一方、電源は給電系RF信号
端子P2側から供給されるために、これらの増幅電力が
大きいマイクロ波高電力増幅器に供給される電源配線の
インピーダンスが高くなり、高電力増幅器に大電流が流
れるため電圧降下が大きくなり、マイクロ波高電力増幅
器の出力・効率が低下する。
【0007】(3)マイクロ波高電力増幅器1のパルス
動作時に電源配線のインピーダンスが高い場合には負荷
変動による電圧変動が大きくなり、マイクロ波高電力増
幅器1の動作が不安定になり、マイクロ波高電力増幅器
1の耐圧を越えた場合にはマイクロ波高電力増幅器を破
損する。 (4)マイクロ波高電力増幅器1は増幅電力が大きくな
るにつれて発熱量が増加し、FET温度が高くなり、出
力、効率が低下する。 (5)マイクロ波モジュールを用いてアレイアンテナを
構成する場合、電源回路が大きくなるため寸法が大きく
なる。
【0008】この発明は上記の様な問題点を解決するた
めになされたものであり、供給する電源電圧を高くし
て、電源電流を少なくし、電源供給の高効率化を図ると
ともに、マイクロ波高電力増幅器に電源を安定に供給で
きるマイクロ波モジュールを得ることを目的とする。さ
らに、冷却効率及びマイクロ波特性の優れたマイクロ波
モジュールの小型化を実現することができるとともにア
レイアンテナを小型に構成するのに好適なマイクロ波モ
ジュールを得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係るマイクロ
波モジュールは、複数のマイクロ波高電力増幅器を備え
たマイクロ波モジュールにおいて、上記複数のマイクロ
波高電力増幅器に近く配置され、かつ各マイクロ波高電
力増幅器に電源電圧を供給するDC−DCコンバータ電
源回路を備えたことを特徴とするものである。
【0010】また、上記複数のマイクロ波高電力増幅器
を収納しかつ背中合わせに配置される一対のモジュール
ケースと、背中合わせに配置されたこれら一対のモジュ
ールケース間に介在された冷却板とをさらに備えると共
に、冷却板を介在して背中合わせに配置された一対のモ
ジュールケースの厚みを、上記DC−DCコンバータ電
源回路の厚みと同じにしたことを特徴とするものであ
る。
【0011】また、上記DC−DCコンバータ電源回路
は、MOSFETとDC−DCコンバータ制御回路から
構成され、当該MOSFETを、上記マイクロ波高電力
増幅器の近傍に設け、かつDC−DCコンバータ制御回
路との接続には電源供給ブスバーにて接続することを特
徴とするものである。
【0012】また、上記マイクロ波高電力増幅器はマイ
クロ波FETを有し、当該マイクロ波FETは、上記D
C−DCコンバータ電源回路のMOSFETと同一基板
上に実装されることを特徴とするものである。
【0013】また、上記DC−DCコンバータ電源回路
のDC−DCコンバータ制御回路に対し高速駆動回路を
併設すると共に、上記マイクロ波高電力増幅器はマイク
ロ波FETのゲートにゲート電圧を供給するバイアス回
路を有し、パルス駆動信号端子から供給されるパルス駆
動信号を上記高速駆動回路と上記バイアス回路に供給す
ることを特徴とするものである。
【0014】また、上記パルス駆動信号を上記マイクロ
波高電力増幅器のバイアス回路に供給する経路中に遅延
回路を設けたことを特徴とするものである。
【0015】また、上記電源供給ブスバーは、上記基板
の下に配置され、複数のマイクロ波高電力増幅器とスル
ーホールを用いて接続し、DC−DCコンバータ電源回
路に近づくに従って厚みを増すような形状としたことを
特徴とするものである。
【0016】さらに、上記冷却板は、断面形状を台形状
とし、アンテナ出力側を厚くすると共に給電入力側を薄
くして、2個のモジュールケースを背中合わせに実装固
定する構造とし、アンテナ出力側の冷却液流量を多く、
給電入力側冷却流量を少なくしたことを特徴とするもの
である。
【0017】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1と図2はこの
発明の実施の形態1に係るマイクロ波モジュールを示す
構成図とその接続図である。これらの図において、1−
1、1−2、1−3を総称する1はマイクロ波高電力増
幅器、4はモジュールケース、6は冷却板、7はマイク
ロ波FET、8は入力整合回路、9は出力整合回路、1
0はバイアス回路、11は多層基板、12は多層基板1
1に設けたスルーホール、13は電源供給ブスバー、1
4はDC−DCコンバータ電源回路、15−1、15−
2を総称する15はMOSFET,16はDC−DCコ
ンバータ制御回路、17は高速駆動回路、P1はアンテ
ナRF信号端子、P2は給電系RF信号端子、P3はド
レイン電源端子、P4はパルスス駆動信号端子、P5は
ゲート電源端子である。
【0018】図1及び図2に示すように、複数のマイク
ロ波高電力増幅器1−1,1−2,1−3は多層基板1
1の上に実装配置されており、スルーホール12により
電源供給ブスバー13を介してDC−DCコンバータ電
源回路14に接続されている。一対のモジュールケース
4は、図1に示すように、背中合わせに配置されてお
り、冷却板6に接触している。さらに、冷却板6が介在
された一対のモジュールケース4の厚みはDC−DCコ
ンバータ電源回路14とほぼ同じとなるように構成され
ている。
【0019】マイクロ波高電力増幅器1は、図2の接続
図に示すように、マイクロ波FET7、入力整合回路
8、出力整合回路9、バイアス回路10から構成され、
マイクロ波FET7のドレイン端子は、電源供給ブスバ
ー13を介してDC−DCコンバータ電源回路14に接
続されている。DC−DCコンバータ電源回路14は、
MOSFET15−1、15−2およびDC−DCコン
バータ制御回路16により構成される。また、外部から
加えられるパルス駆動信号に対して高速駆動回路17が
図2のように接続されている。
【0020】次に上記実施の形態1の動作について説明
する。図1において、ドレイン電源端子P3から加えら
れた電源電圧は、DC−DCコンバータ電源回路14に
て低電圧に変換された後、電源供給ブスバー13、スル
ーホール12を介してマイクロ波高電力増幅器1−1,
1−2,1−3に印加される。給電系RF信号端子P2
から入力されたマイクロ波信号は、マイクロ波高電力増
幅器1−1に入力され、このマイクロ波高電力増幅器1
−1で増幅された後、マイクロ波高電力増幅器1−2,
1−3でさらに増幅されてアンテナRF信号端子P1か
ら出力される。その際、マイクロ波高電力増幅器1にて
発生する熱は、多層基板11、モジュールケース4を介
して冷却板6に廃熱される。
【0021】図2における各部の詳細動作は次の通りで
ある。ドレイン電源端子P3からDC−DC電源回路1
4に入力されたドレイン電源は、DC−DCコンバータ
制御回路16およびMOSFET15−1と15−2に
より低電圧に変換されて、マイクロ波高電力増幅器1の
ドレイン端子に印加される。マイクロ波高電力増幅器1
に入力されたマイクロ波信号は、入力整合回路8により
インピーダンス整合された後、マイクロ波FET7のゲ
ートに入力され増幅された後、出力整合回路9にてイン
ピーダンス整合されて出力される。
【0022】マイクロ波FET7のゲートにはバイアス
回路10が接続されており、バイアス回路10には、ゲ
ート電源端子P5から印加されたゲート電圧とパルス駆
動信号端子P4から加えられたパルス駆動信号によって
ゲート電圧を制御しマイクロ波FET7のON/OFF
制御を行う。さらに、パルス駆動信号は高速駆動回路1
7にも印加されてDC−DCコンバータ制御回路16と
並列に動作し、パルス動作に対応して電圧変動を高速で
制御して、マイクロ波FET7のドレイン電圧がパルス
動作時に変動するの押さえ常に一定の電圧に保つ。
【0023】この様にマイクロ波モジュールを構成する
ことにより、DC−DCコンバータ電源回路14はマイ
クロ波高電力増幅器1に近接され、マイクロ波高電力増
幅器1に供給するドレイン電源電圧を高くして電源電流
を少なくし、電源供給の高効率化を図るように作用す
る。高速駆動回路17は、マイクロ波高電力増幅器1を
パルス駆動した場合のマイクロ波FET7のドレイン端
子の電圧変動を抑えるように作用する。
【0024】すなわち、実施の形態1によれば、複数の
マイクロ波高電力増幅器を従来のRF基板の代わり多層
基板上に実装し、マイクロ波FETのドレイン電源端子
をスルーホールを介して電源供給ブスバーへ接続し、D
C−DCコンバータで構成された電源回路に電源配線の
代わりに電源供給ブスバーを用いて接続して構成したの
で、多層基板およびスルーホールはマイクロ波高電力増
幅器の電源回路を短い距離で電源供給ブスバーへ接続す
るように作用し、電源供給ブスバーはこれらの配線を低
インピーダンスでDC−DCコンバータ電源へ接続する
ように作用する。さらに、DC−DCコンバータでは外
部から高電圧、低電流で供給された電源をマイクロ波高
電力増幅器の動作電圧に変換し電源供給ブスバーへ供給
するように作用する。
【0025】また、冷却板を2枚のモジュールケースが
背中合わせとなるように配置し、DC−DCコンバータ
で構成した電源回路と厚みを同じにして構成したので、
これらのマイクロ波モジュールを多数用いて構成するア
レイアンテナの寸法を小さくするとともにアレイアンテ
ナでの電源を各マイクロ波モジュールに分散配置するよ
うに作用する。
【0026】また、DC−DCコンバータ電源回路の駆
動回路部分と出力回路であるMOSFETを分離して配
置し、マイクロ波高電力増幅器の近傍にMOSFETを
配置して構成し、これらの回路とDC−DCコンバータ
の制御回路を電源供給ブスバーで接続して構成すること
で、MOSFETはマイクロ波高電力増幅器の近傍に配
置されることによってマイクロ波FETがパルス動作
し、電流が変動した場合でも、電圧降下及び電圧変動を
小さくするように作用する。
【0027】また、DC−DCコンバータ電源回路を構
成するMOSFETとマイクロ波高電力増幅器を構成す
るマイクロ波FETと同一のGaAs基板上に構成し一
体化することで、MOSFETをマイクロ波高電力増幅
器を構成するGaAs基板上にMMIC回路として一体
化して構成することができ、DC−DCコンバータ電源
のスイッチング速度を高くして高速動作を可能とするよ
うに作用する。
【0028】さらに、DC−DCコンバータ電源回路の
制御回路と並列に高速駆動回路を設けて、マイクロ波高
電力増幅器のパルス動作信号を入力し、同期して動作す
るように構成することで、マイクロ波高電力増幅器のパ
ルス動作による負荷変動に伴う電圧変化を補正するよう
に作用する。
【0029】実施の形態2.図3は実施の形態2の構成
ブロック図を示すものである。図3において、図2に示
す実施の形態1と同一部分は同一符号を付してその説明
は省略する。新たな符号として、18は遅延回路であ
り、更に高速のパルス駆動信号に対応するために、パル
ス駆動信号端子P4から印加されて、バイアス回路10
に印加するパルス駆動信号を一定時間(高速駆動回路1
7の制御時間)遅延させて電圧変動補正の時間遅れをな
くすものである。上記以外の動作は実施の形態1と同様
である。
【0030】このように構成することにより、高速駆動
回路17の電圧制御の時間遅れを補正することが可能と
なり、ハルス動作時のマイクロ波FETのドレイン電圧
を一定にするよう作用する。
【0031】すなわち、マイクロ波高電力増幅器のバイ
アス回路にパルス動作信号を加える際に遅延回路を通し
てパルス動作信号を高速駆動回路の遅延時間に等しい時
間を遅らせてバイアス回路に印加してマイクロ波高電力
増幅器を構成するマイクロ波FETを0N/OFFする
構成にすることで、負荷変動を補正し時間差をなくす作
用をする。
【0032】実施の形態3.図4は実施の形態3の構成
図を示すものである。図4に示す実施の形態3において
は、MOSFET15とDC−DCコンバータ制御回路
16の間にも電源供給ブスバー13−2を設けたもので
ある。
【0033】このように構成することにより、電源はD
C−DCコンバータ制御回路16とMOSFET15の
間の電圧降下を小さくして、パルス動作時のマイクロ波
FET7のドレイン電圧変動を小さくするよう作用す
る。
【0034】実施の形態4.図5は実施の形態4の構成
図を示すものである。図5に示す実施の形態4において
は、MOSFET15とDC−DCコンバータ制御回路
16の間に電源供給ブスバー13−2を設けると共に、
さらに遅延回路18を設けたものである。
【0035】このような構成により、電源はDC−DC
コンバータ制御回路16とMOSFET15の間の電圧
降下を少なくすることにより、高速駆動回路17による
電圧制御の時間遅れ補正をより精度良く行うように作用
する。
【0036】実施の形態5.図6は実施の形態5の構成
図を示すものである。図6に示す実施の形態5において
は、マイクロ波高電力増幅器1を構成する際にマイクロ
波FET7,MOSFET15を同一GaAs基板上に
構成したものである。
【0037】このような構成により、MOSFET15
の高速動作が可能となり、DC−DCコンバータ電源の
スイッチング速度を高くして高速動作が可能となる。さ
らにマイクロ波FET7とMOSFET15の距離が小
さくなるため、電圧降下も小さくなる。
【0038】実施の形態6.図7は実施の形態6の構成
図を示すものである。図7に示す実施の形態7において
は、マイクロ波FET7,MOSFET15、入力整合
回路8、出力整合回路9、バイアス回路10、遅延回路
18を同一GaAs基板上に設けてMMIC回路でマイ
クロ波高電力増幅器1を構成したものである。
【0039】このような構成により、パルス駆動信号の
時間遅れをより精度良く補正することが出来るととも
に、マイクロ波高電力増幅器を小型に構成出来るため、
電源供給ブスバー13の長さを短くでき、電圧降下も小
さくなる。
【0040】実施の形態7.図8は実施の形態7の構成
図を示すものである。図8に示す実施の形態7において
は、電源供給ぶすばブスバー13に流れるマイクロ波高
電力増幅器1のドレイン電流量に応じて電源供給ブスバ
ー13の厚みをDC−DCコンバータの電源側に近づく
に従って厚く構成したものである。さらに、冷却板6及
び冷却液の流路の厚みをマイクロ波モジュールのアンテ
ナRF信号端子P1側を厚くし、給電系RF信号端子P
2側を薄くするように構成したものである。
【0041】電源供給側に近づくにつれて各段のマイク
ロ波高電力増幅器1のドレイン電流が加算されるため単
位長さ当たりの電流量が多くなるが、このような構成に
より、電源供給ブスバー13で発生する単位長さ当たり
の電圧降下を一定にするように作用する。マイクロ波高
電力増幅器1での発熱量はアンテナ側の方がより大電力
増幅を行うため発熱量が大きくなるが、この様に冷却板
を構成することにより、冷却板は、マイクロ波高電力増
幅器の各段の発熱量に応じて冷却効率を高めるように作
用する。さらにマイクロ波モジュールの厚みは一定とな
る。
【0042】実施の形態8.図9は実施の形態8の構成
図を示すものである。図9に示す実施の形態8において
は、上述したマイクロ波モジュールを、複数個の素子ア
ンテナ19、マイクロ波分配器20、電源分配器21を
用いてアレイアンテナ構成した例である。マイクロ波信
号はマイクロ波分配器20にて分配され、給電系RF信
号端子P2に印加される。アンテナRF信号端子P1に
は素子アンテナ19が接続され、増幅されたマイクロ波
信号は素子アンテナ19から放射されアレイアンテナと
して合成される。電源分配器21で分配された電源およ
びパルス駆動信号は、ドレイン電源端子P3、パルス駆
動信号端子P4、ゲート電源端子P5に加えられる。
【0043】このような構成により、電源分配器21で
は比較的高い電圧を用いることができて電圧降下も小さ
く出来る。さらにDC−DCコンバータ電源回路14を
高電力マイクロ波増幅器1の近くに分散して配置するこ
とにより、アレイアンテナとしての小型化が可能とな
る。
【0044】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、マイ
クロ波モジュールに供給するドレイン電源電圧を高くし
て電源電流を少なくし、電源供給の高効率化をはかる効
果がある。また、マイクロ波高電力増幅器に供給される
ドレイン電圧の電圧降下を小さくする効果がある。さら
に、マイクロ波モジュールに供給するドレイン電源電圧
の種類を少なくする効果がある。
【0045】また、マイクロ波モジュールを多数用いて
構成するアレイアンテナの寸法を小さくするとともにア
レイアンテナでの電源を各マイクロ波モジュールに分散
配置し小型化する効果がある。
【0046】また、高電力マイクロ波増幅器がパルス駆
動しマイクロ波FETがON/0FFのパルス動作し、
ドレイン電流が変動した場合でも、マイクロ波FETへ
印加されるドレイン電圧の電圧降下及び電圧変動を小さ
くする効果がある。
【0047】また、DC−DCコンバータ電源のスイッ
チング速度を高くして高速動作を可能とするとともに、
マイクロ波FETとMOSFETの距離を小さくし、こ
の間の電圧降下および電圧変動を小さくする効果があ
る。
【0048】また、マイクロ波高電力増幅器のパルス駆
動によるドレイン電流の負荷変動による電圧変化を補正
する効果がある。
【0049】また、マイクロ波高電力増幅器のパルス動
作による負荷変動を補正する際の時間遅れを少なくする
効果がある。
【0050】また、電流の多い部分の電気抵抗を小さく
し、電源供給ブスバーで発生する単位長さ当たりの電圧
降下を小さくし、各段のマイクロ波高電力増幅器のドレ
イン電圧降下及び変動を小さくする効果がある。
【0051】さらに、マイクロ波高電力増幅器の各段の
発熱量に応じて冷却効率を高める効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す構成図であ
る。
【図2】 この発明の実施の形態1を示す接続図であ
る。
【図3】 この発明の実施の形態2を示す構成図であ
る。
【図4】 この発明の実施の形態3を示す構成図であ
る。
【図5】 この発明の実施の形態4を示す構成図であ
る。
【図6】 この発明の実施の形態5を示す構成図であ
る。
【図7】 この発明の実施の形態6を示す構成図であ
る。
【図8】 この発明の実施の形態7を示す構成図であ
る。
【図9】 この発明の実施の形態8を示す構成図であ
る。
【図10】 従来のマイクロ波モジュールを示す構成図
である。
【図11】 従来のマイクロ波モジュールを示す接続図
である。
【符号の説明】
1(1−1〜1−3) マイクロ波高電力増幅器、4
モジュールケース、6 冷却板、7 マイクロ波FE
T、10 バイアス回路、11 多層基板、12 スル
ーホール、13 電源供給ブスバー、14 DC−DC
コンバータ電源回路、15(15−1、15−2) M
OSFET、16 DC−DCコンバータ制御回路、1
7 高速駆動回路、18 遅延回路、P1 アンテナR
F信号端子、P3 ドレイン電源端子、P2 給電系R
F信号端子、P4 パルス駆動信号端子、P5 ゲート
電源端子。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−177702(JP,A) 特開 平6−164269(JP,A) 特開 平4−304007(JP,A) 特開 平6−152242(JP,A) 特開 昭64−77210(JP,A) 特開 昭57−3405(JP,A) 特開 平4−95424(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03F 1/00 - 3/60 H01Q 3/26

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロ波FETを有する複数のマイク
    ロ波高電力増幅器を備えたマイクロ波モジュールにおい
    て、 上記複数のマイクロ波高電力増幅器に近接して配置さ
    れ、かつ各マイクロ波高電力増幅器に電源電圧を供給す
    るDC−DCコンバータ電源回路を備え、上記DC−DCコンバータ電源回路は、MOSFETと
    DC−DCコンバータ制御回路から構成され、当該MO
    SFETを、上記マイクロ波高電力増幅器の近傍に設
    け、かつDC−DCコンバータ制御回路との接続には電
    源供給ブスバーにて接続し、 上記DC−DCコンバータ電源回路のDC−DCコンバ
    ータ制御回路に対し、パルス駆動信号端子から供給され
    るパルス駆動信号の入力に基づいて上記DC−DCコン
    バータ制御回路から上記MOSFETに供給される電圧
    変動を制御することで上記マイクロ波FETのドレイン
    電圧を一定の電圧に保つ高速駆動回路を併設すると共
    に、上記マイクロ波高電力増幅器は、遅延回路を介して
    上記パルス駆動信号端子から供給されるパルス駆動信号
    の入力に基づいて上記マイクロ波FETのゲートにゲー
    ト電圧を供給するバイアス回路を有する ことを特徴とす
    るマイクロ波モジュール。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のマイクロ波モジュールに
    おいて、上記複数のマイクロ波高電力増幅器を収納しか
    つ背中合わせに配置される一対のモジュールケースと、
    背中合わせに配置されたこれら一対のモジュールケース
    間に介在された冷却板とをさらに備えると共に、冷却板
    を介在して背中合わせに配置された一対のモジュールケ
    ースの厚みを、上記DC−DCコンバータ電源回路の厚
    みと同じにしたことを特徴とするマイクロ波モジュー
    ル。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のマイクロ波モジ
    ュールにおいて、上記マイクロ波FETは、上記DC−
    DCコンバータ電源回路のMOSFETと同一基板上に
    実装されることを特徴とするマイクロ波モジュール。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項に記載
    のマイクロ波モジュールにおいて、上記電源供給ブスバ
    ーは、上記基板の下に配置され、複数のマイクロ波高電
    力増幅器とスルーホールを用いて接続し、給電入力側の
    DC−DCコ ンバータ電源回路に近づくに従って厚みを
    増すような形状とするのに対し、上記冷却板は、断面形
    状を台形状とし、アンテナ出力側を厚くすると共に給電
    入力側を薄くして、2個のモジュールケースを背中合わ
    せに実装固定する構造とし、アンテナ出力側の冷却液流
    量を多く、給電入力側冷却流量を少なくしたことを特徴
    とするマイクロ波モジュール。
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