JP3447914B2 - 時計モジュール止り検出方法及びその装置 - Google Patents
時計モジュール止り検出方法及びその装置Info
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Description
り検出方法及びその装置に関するものである。
子式になって久しいが、そのアナログ時計の駆動には一
般に１秒運針のステップモータが使用されている。水晶
振動子の発振周波数を分周して１秒に１回の矩形パルス
信号にしてステップモータを駆動している。
式時計に比して部品点数が大幅に少なくなり、時間精度
は大幅に向上した。部品点数が少なく調整工程の少ない
アナログ水晶時計のモジュールは、機械時計の組み立て
より組み立てが容易になった為、組み立ての自動化が進
み、タクトタイムが１秒になろうかと言う自動組み立て
ラインが完成してきている。
のラインでは各ステーションの組み立て時間を揃える必
要がある。また、省力化の為には人による作業行程を無
くす必要がある。特に五感に頼るような工程は自動化の
妨げになる。
ュールが組み立てられ、電池が装着されると時計モジュ
ールが動き出す。動かなければ止りとして不良とされる
が、時計モジュールが動いているか否かの判定は目視検
査により行われていた。時計モジュールの中で一番回転
の速い歯車の回転を目視で確認することにより時計モジ
ュールが止りか否かを判定するので、自動化のラインの
特定工程に人がついていなければならなかった。
度により判定が不安定になる。また、短時間で確認でき
るようになるまでには習熟を必要とする。特定工程に作
業者がいないと自動化ラインを停止しなければならない
という人にまつわる問題を有していた。本発明は従来目
視検査で行われていた時計モジュールの動きを、センサ
で確認できるようにする方法と装置を提供することを目
的としている。
動される時計のコイルにより発生している磁界を、検出
装置のコイルにより発生する逆起電力による電流又は電
圧の波形で検出し、前記波形の特徴的な部分で検出パル
スを発生させ、該検出パルスにより発生する信号の有無
で止りを検出する時計モジュールの止り検出方法とす
る。
て配置することで時計モジュールのステップモータ駆動
時の磁界により逆起電力を発生する導体を設けた検出治
具と該逆起電力による電流又は電圧の波形で検出し、前
記波形の特徴的な部分で検出パルスを発生させ、該検出
パルスにより発生する信号の有無によりステップモータ
の回転の有無を判定する測定器で構成される時計モジュ
ール止り検出装置とする。
ログ水晶時計のステップモータの模式図である。ステッ
プモータは図１に示すようにＮＳが交互に着磁されたロ
ーター１と励磁コイル２で磁極をＮＳ交互に励磁される
ヨーク３からなり、励磁方向が変わる毎に１ステップず
つ回転する。１秒運針では１秒に１ステップの回転とな
る。以下１秒運針で説明するが、本発明は１秒運針に限
定されるものではない。ヨーク３を励磁するさい、励磁
コイル２により磁界が発生し時計モジュールから外部に
向かって磁束が漏洩する（以下漏洩磁束と言う）。時計
モジュールの近くに検出用コイルを置き、ローター駆動
時の磁束漏洩により検出用コイルに発生する逆起電力に
よる電流又は電圧でローターの回転を検出する。
視図である。時計モジュール４の励磁コイル２からの漏
洩磁束を検出治具５の上面側に埋め込んだ検出用コイル
６で検出する。漏洩磁束を検出するので非接触で検出す
ることが可能である。
信号波形であり、（ａ）は時計モジュールのローター駆
動波形、（ｂ）はローター駆動による検出コイルの逆起
電圧により得られた信号を増幅した波形で良品と不良品
の波形、（ｃ）は絶対値化回路で処理された信号の良品
と不良品の波形、（ｄ）は一次判定回路のタイミング信
号を説明する為の良品と不良品の波形である。
ーの回転を判定するフローチャートである。以下、図３
と図４により本発明を詳細に説明する。
洩磁束を検出治具５の検出用コイル６で検出し、増幅回
路７で増幅すると（ｂ）のような波形が得られる。縦軸
の点線間が１秒である。ローター１の駆動波形（ａ）が
１秒毎に反転しているので、検出用コイル６からの出力
も同様に１秒毎に反転している。ローター１が回転して
いる良品と、止りである不良品では明らかに検出波形に
差が出ている。良品ではＳ１、Ｓ２、Ｓ３、Ｓ４、Ｓ
５、Ｓ６のように多くの山谷が発生しているが、不良品
ではＳ１、Ｓ４のみである。絶対値化回路８は、１秒毎
に反転している信号を一方向に揃える為のものである。
絶対値化回路で処理された波形は図３の（ｃ）の様にな
る。
た良品と不良品の波形の差から良品と不良品を判定する
為の回路である。絶対値化回路８で処理された信号は１
秒毎に電圧の高いＳ１があり良品ではその後に絶対値化
されたＳ２以降が続く。不良品ではＳ４のみである。
（検出される信号波形は時計モジュールの種類により異
なるので本例に限定されない）タイミング信号発生回路
１３は、Ｓ１を検出して、Ｓ１の電圧が、予め設定した
Ｓ１より後続の山より高いスレッショルド電圧を超えて
から一定時間後に検出パルスを発生する為の回路であ
る。本例（ｄ）では１．５ｍｓ後にタイミング信号が出
るように設定してある。このタイミングは良品にあって
不良品に無いＳ２を検出するタイミングである。タイミ
ング信号は一次判定回路に供給され、良品の信号からは
一つのパルスが発生する。該パルスはＡ−Ｄ変換回路１
０で矩形パルスに変換され、カウンター１１により計数
される。カウンター１１の計数結果は二次判定、シーケ
ンス制御回路に送られ二次判定される。本実施例ではカ
ウンター１１での計数時間は２秒と設定し、カウンター
１１の計数結果が２以外は不良品と判定する。判定結果
によりシーケンス制御は良品は次工程に流し、不良品は
除去する司令を出す。計数時間は１秒でも３秒でも可能
であるが、検出の信頼性と、検出装置の能力を考慮して
決めればよい。
る波形の違いにより時計モジュールが動いているか止っ
ているかの判定が検出装置により確認できるので、止り
検出の自動化できる。
定回路において良品の波形の特徴的な部分でパルスを発
生させる為のタイミング信号を複数個発生させることで
動いていても動きに異常があれば不良の判定をすること
も可能にできる。
ップモータの模式図
判定するフローチャート
Claims (2)
- 【請求項１】 ステップモータにより駆動される時計の
コイルにより発生している磁界を、検出装置のコイルに
より発生する逆起電力による電流又は電圧の波形で検出
し、前記波形の特徴的な部分で検出パルスを発生させ、
該検出パルスにより発生する信号の有無で止りを検出す
ることを特徴とする時計モジュールの止り検出方法。 - 【請求項２】 時計モジュールを直接載置又は隙間を空
けて配置することで時計モジュールのステップモータ駆
動時の磁界により逆起電力を発生する導体を設けた検出
治具と該逆起電力による電流又は電圧の波形で検出し、
前記波形の特徴的な部分で検出パルスを発生させ、該検
出パルスにより発生する信号の有無によりステップモー
タの回転の有無を判定する測定器で構成されることを特
徴とする時計モジュール止り検出装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09496897A JP3447914B2 (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | 時計モジュール止り検出方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09496897A JP3447914B2 (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | 時計モジュール止り検出方法及びその装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10268069A JPH10268069A (ja) | 1998-10-09 |
| JP3447914B2 true JP3447914B2 (ja) | 2003-09-16 |
Family
ID=14124727
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09496897A Expired - Lifetime JP3447914B2 (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | 時計モジュール止り検出方法及びその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3447914B2 (ja) |
-
1997
- 1997-03-27 JP JP09496897A patent/JP3447914B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10268069A (ja) | 1998-10-09 |
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