JP3447910B2 - 光電変換素子収容真空容器 - Google Patents

光電変換素子収容真空容器

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JP3447910B2
JP3447910B2 JP04108597A JP4108597A JP3447910B2 JP 3447910 B2 JP3447910 B2 JP 3447910B2 JP 04108597 A JP04108597 A JP 04108597A JP 4108597 A JP4108597 A JP 4108597A JP 3447910 B2 JP3447910 B2 JP 3447910B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光電変換素子収容真
空容器に係り、特に、冷却を必要とする赤外線検知素子
を真空雰囲気内に収容しており、装置本体に取付けられ
る光電変換素子収容真空容器に関する。地球を観察する
装置の一つとして、航空機等に搭載され、地球から発せ
られている赤外線を検知する探査装置がある。この探査
装置は、赤外線検知素子を使用する。ここで、赤外線検
知素子はノイズとなる暗電流を低く抑えるために、液体
窒素の温度である極低温まで冷却して使用される。極低
温まで冷却したときに結露が発生しないようにするため
に、また、断熱効果を上げるために、赤外線検知素子の
周囲は真空とする必要がある。
【0002】上記の探査装置10は、図8に示すよう
に、赤外線検知素子11を真空雰囲気内に収容している
赤外線検知素子収容真空容器12を、冷却装置13が備
えてある探査装置本体14に取り付けて組立られた構成
である。冷却装置13は、例えば逆スターリングサイク
ルの原理等を利用したものであり、コンプレッサ15
と、エキスパンダ16と、クーリングヘッド17とより
なる構成である。探査装置10は、コンプレッサ15を
起動させて冷却装置13を動作させ、赤外線検知素子1
1を極低温まで冷却した状態で動作される。
【0003】近年、探査の高精度化のために、赤外線検
知素子の画素数が増加してきている。赤外線検知素子の
画素数が増加すると、赤外線検知素子上での一画素に対
応する領域のサイズが小さくなり、よって、探査装置に
おける赤外線検知素子の位置をより精度良く定める必要
がある。このことは、赤外線検知素子収容真空容器につ
いてみると、赤外線検知素子収容真空容器を探査装置本
体に取り付けたときに赤外線検知素子の探査装置に対す
る位置がより精度良く決まる構成であることが要求され
る。
【0004】また、赤外線検知素子の極低温までの冷却
を効率良く行えることも要求される。
【0005】
【従来の技術】従来の赤外線検知素子収容真空容器20
は、図9に示すように、クーリングヘッドが挿入される
内筒21と、内筒21と溶接してあり内筒21を覆う外
筒22と、内筒21の頂部に取り付けられた赤外線検知
素子23と、赤外線検知素子23を覆うコールドシール
ド24とを有し、内筒21と外筒22との間に真空空間
25を有する構成である。
【0006】外筒22は窓26を有する。内筒21は、
図10に示すように、ガラス製の筒30と、筒30の頂
面に固定してあるヘッド31と、筒30の下端に嵌合し
て固定してあるジョイント32と、ジョイント32と嵌
合して溶接してあるベース33と、ベース33と嵌合し
て溶接してあるゲッタケース34とよりなる構成であ
る。36はゲッタであり、ゲッタケース34内に設けて
あり、赤外線検知素子収容真空容器20内で発生したガ
スを吸収する。
【0007】赤外線検知素子収容真空容器20は、図9
に示すように、ゲッタケース34を探査装置本体14の
凹状の取付け部14aに嵌合させて溶接される。クーリ
ングヘッド17が内筒21内に挿入してあり、クーリン
グヘッド17の頂部がヘッド31と熱的に導通してい
る。ここで、筒30がガラス製であるのは、ガラスの熱
伝導率が小さいためである。即ち、常温状態にある赤外
線検知素子23を極低温まで冷却することが効率良く行
なえるようにするためである。筒30の厚さt1は、強
度を考慮して、約1mmとしてある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】内筒21は、複数の部
品を組み合わせてなる構成であるため、各部品の組み合
わせ部の寸法ずれが累積したものが、ヘッド31のゲッ
タケース34に対するずれとなる。部品の組み合わせ部
は、筒30とヘッド31との間、筒30とジョイント3
2との間、ジョイント32とベース33との間、ベース
33とゲッタケース34との間の4個所もあり、ヘッド
31のゲッタケース34に対するずれ量を小さくするこ
とは困難である。このため、赤外線検知素子収容真空容
器20を探査装置本体14に取り付けたときの赤外線検
知素子23の探査装置35に対する位置精度、平行度を
良くするには限度がある。このため、画素数の多い赤外
線検知素子を使用する場合には、赤外線検知素子を画素
数に応じた良好な精度で実装することが困難となり、結
果として、得た画像の画質が低下してしまう恐れがあっ
た。また、赤外線検知素子収容真空容器20を探査装置
本体14に取り付けた後に、位置を調整する面倒な作業
が必要となり、探査装置35の組立てが面倒となってい
た。
【0009】また、画素数が増えると赤外線検知素子の
サイズが大きくなり、これに応じて、径の大きい筒30
を使用する必要がある。筒30の径を大きくすると、筒
30の体積が増え、筒30の熱容量が増え、よって、常
温状態にある赤外線検知素子23を極低温まで冷却する
のに要する時間が長くかかり、探査装置35の動作の立
ち上がりに時間がかかり、消費電力が多くなってしま
う。
【0010】そこで、本発明は、上記課題を解決した光
電変換素子収容真空容器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、内筒
と、該内筒を覆う外筒と、該内筒の頂部に取り付けられ
た冷却を必要とする光電変換素子とを有してなり、該光
電変換素子が配されている該内筒と該外筒との間に真空
空間を有し、装置本体に取付けられる光電変換素子収容
真空容器において、素材を旋盤を使用して切削して削り
出して製造された容器本体を有し、 該容器本体は、頂部
に上記光電変換素子を有する光電変換素子組立体が嵌合
して取り付けられる光電変換素子取付け部を有する内筒
部と、装置本体に嵌合させて装置本体に取付けられるベ
ース部とを一体に有し、上記ベース部と上記光電変換素
子取付け部とは該ベース部の中心と該光電変換素子取付
け部の中心とが該容器本体の中心線上に位置する関係に
ある構成であり、上記内筒部は強度を保てる程度に薄い
肉厚である構成であり、上記光電変換素子組立体が上記
光電変換素子取付け部に嵌合して取り付けてあり、上記
光電変換素子収容真空容器が、上記容器本体の上記ベー
ス部を該装置本体に嵌合させて該装置本体に取り付けら
れる構成としたものである。
【0012】請求項2の発明は、可撓性を有する合成樹
脂製のベース上に銅薄膜製の配線パターンが接着剤無し
で被着されている構成のフレキシブルケーブルを、上記
光電変換素子の出力を取り出すために、上記真空空間内
に配線して設けた構成としたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例になる
赤外線検知素子収容真空容器40を示す。赤外線検知素
子収容真空容器40は、図2に示す容器本体41と、外
筒42と、配線板43とを有し、容器本体41と外筒4
2との間に真空空間44を有する構成である。真空空間
44内に、光電変換素子としての赤外線検知素子45
と、フレキシブルケーブル46と、コールドシールド4
7と、ゲッタ48とが設けてある。
【0014】容器本体41は、後述するようにコバール
の素材を旋盤加工して切削して形成したものであり、内
筒部41aと、内筒部41aの頂上部の凹状の赤外線検
知素子取付け部41bと、内筒部41aの下端側より外
側に拡がっている略筒状のベース部41cと、ベース部
41cとつながってベース部41cの上側に位置してい
る略筒状のゲッタケース部41dとを一体に有する構成
である。赤外線検知素子取付け部41bは、円形の凹形
状を有する。
【0015】この容器本体41は、後述するようにコバ
ールの素材を旋盤加工して切削して形作られたものであ
り、赤外線検知素子取付け部41bの中心01とベース
部41cの中心02とは、容器本体41の中心線CL1
上に精度良く位置している。また、赤外線検知素子取付
け部41bの面S1とベース部41cの下端の面S2と
の平行度も良好な精度を有する。
【0016】また、内筒部41aの肉厚t1は、容器本
体41が所定の機械的強度を保つのに必要な最低の厚
さ、例えば、0.1mmである。材料が金属であるであ
るため、肉厚t1が0.1mmでも容器本体41は所定
の機械的強度を有する。図3に示すように、赤外線検知
素子45は、予め、赤外線検知素子組立体50の形に組
み立ててある。赤外線検知素子45はIn製バンプ51
によってサファイア製基板52上にフリップチップボン
ディングしてある。基板52は、In製接着シート53
によって、コバール製のマウント台54上に接着してあ
る。マウント台54は、下面に、前記凹状の赤外線検知
素子取付け部41bに対応した円柱形状の凸部54aを
有する。マウント台54には、凸部54aを基準とする
位置合わせマーク(図示せず)が形成してあり、サファ
イア製基板52にも位置合わせマーク(図示せず)が形
成してある。基板52とマウント台54とは、拡大投影
を利用した治具を使用して、サファイア製基板51の位
置合わせマークとマウント台54の位置合わせマークと
を位置合わせして接着してある。よって、マウント台5
4の凸部54aの中心03と赤外線検知素子45の中心
04とは、マウント台54の中心線CL2上に精度良く
位置している。
【0017】凹状の赤外線検知素子取付け部41bの表
面には、例えばダウコーニング社製の型6−1140の
シリコーンラバーやアラルダイトが塗布されて、シリコ
ーンラバー膜55が形成してある。凸部53aを凹状の
赤外線検知素子取付け部41bに嵌合させ、シリコーン
ラバー膜(又はアラルダイト膜)55で接着して、赤外
線検知素子組立体50が赤外線検知素子取付け部41b
に取り付けてある。これによって、赤外線検知素子45
が赤外線検知素子取付け部41bに取り付けられてい
る。
【0018】凸部53aと凹状の赤外線検知素子取付け
部41bとの嵌合の精度は高い。よって、赤外線検知素
子45が赤外線検知素子取付け部41bに取り付けられ
た状態で、赤外線検知素子45の中心04は、容器本体
41の中心線CL1上に精度良く位置している。ここ
で、接着剤であるシリコーンラバーやアラルダイトは十
分に薄く塗布されており、膜厚は無視できる程度の厚さ
(1μm程度)となっている。
【0019】赤外線検知素子収容真空容器40は、図1
に示すように、ベース部41cを探査装置本体60の凹
状の取付け部61に嵌合させて取付けられる。よって、
ベース部41cと取付け部61との嵌合の精度は高い。
よって、赤外線検知素子収容真空容器40が取付け部6
1に嵌合させて取付けた状態で、赤外線検知素子45の
中心04は探査装置本体60の中心線CL3上に精度良
く位置している。また、赤外線検知素子45の表面S3
の取付け部61の面S4に対する平行度も良好な精度を
有する。よって、その後の位置調整は不要である。この
ため、探査装置63の組立作業を能率良く行うことが可
能となる。
【0020】また、クーリングヘッド17が内筒部41
a内に挿入しており、クーリングヘッド17の頂部が赤
外線検知素子取付け部41bの下面と熱的に導通してい
る。探査装置63は、冷却装置13を動作させ、即ち、
コンプレッサ15を起動させてエキスパンダ16を動作
させ、逆スターリングサイクルの原理でクーリングヘッ
ド17を冷却し、赤外線検知素子11を極低温まで冷却
した状態で動作する。
【0021】また、内筒部41aの肉厚t1は、0.1
mmであり、従来のガラス製の筒30の厚さt2(1m
m)の10分の1と薄い。よって、コバールの熱伝導率
は、1.3×10-1W/cm・degであり、ガラスの
熱伝導率7.2×10-3W/cm・degより約18倍
も高いけれども、内筒部41aに沿う熱伝導に対する抵
抗は十分に高い。よって、赤外線検知素子の冷却は効率
良く、少ない消費電力で行われる。
【0022】また、画素数の増加によって赤外線検知素
子45のサイズが従来より大きくなっており、これに伴
って、内筒部41aの径D1も従来より大きくなってい
る。しかし、内筒部41aの肉厚t1が0.1mmと薄
いため、径D1が大きくなっても、内筒部41aの熱容
量はさほどは増えない。このことによっても、赤外線検
知素子の冷却は効率良く、少ない消費電力で行われる。
【0023】また、容器本体41が一つの部品で図10
に示す複数の部品の代わりとなっているため、赤外線検
知素子収容真空容器40は、従来に比べて少ない部品点
数で構成されている。次に、赤外線検知素子収容真空容
器40のうち上記の構成以外の部分の構成について説明
する。
【0024】配線板43は、セラミック製であり、容器
本体41のゲッタケース部41dの上面にろう付けして
固定してある。65はろう付け部である。外筒42は、
内筒部41aを覆って、配線板43に溶接してある。6
6は溶接部である。外筒42は窓67を有する。コール
ドシールド47が、赤外線検知素子45を覆うように設
けてある。
【0025】フレキシブルケーブル46が、内筒部41
aの頂部と配線板43との間に配線してある。赤外線検
知素子45の出力は、フレキシブルケーブル46、配線
板43のパターンを経て、真空空間44の外部の端子6
7から取り出される。フレキシブルケーブル46の構造
については後述する。ゲッタケース部41d内にゲッタ
48が設けてあり、ゲッタ48によって、赤外線検知素
子収容真空容器40内で発生したガスが吸収される。
【0026】ここで、基板52をサファイア製としたの
は、サファイアの熱膨張係数が赤外線検知素子45の材
料であるシリコンの熱膨張係数と近いからである。マウ
ント台54及び容器本体41をコバール製としたのは、
コバールの熱膨張係数が基板52の材料であるサファイ
アの熱膨張係数と近く、且つ、値段も手頃であり、しか
も、切削加工が可能だからである。
【0027】次に、容器本体41の加工について説明す
る。容器本体41は、精密旋盤を使用し、図4(A)の
コバールの丸棒の素材70をチャッキングし、途中でチ
ャッキングを外さずに、チャッキングしたままで最後ま
で加工して製造する。素材70は、ゲッタケース部41
dの外径と同径に高い精度で加工した、円柱である。
【0028】先ず、図4(B)に示すように、内筒部4
1aの外側を削り出す。次に、図4(C)に示すよう
に、内筒部41aの内側を削り出す。このとき、内筒部
41aの肉厚は、内筒部41aの先端の赤外線検知素子
取付け部41bの加工を正常に行える強度を有する最小
の厚さ(例えば、1mm)を残しておく。次に、図4
(D)に示すように、内筒部41aの先端を切削して、
赤外線検知素子取付け部41bを形成する。
【0029】次に、図4(E)に示すように、ゲッタケ
ース部41dを削り出し、続いて、ベース部41cを削
り出す。この状態で、削り出された赤外線検知素子取付
け部41bの中心と削り出されたベース部41cの中心
とは精度良く位置だしされている。最後に、図4(F)
に示すように、内筒部41aの外周面を研磨し、内筒部
41aの肉厚を徐々に薄くして、0.1mmとする。こ
れによって、容器本体41が完成する。
【0030】ここで、内筒部41aの面の精度は問題で
はない。内筒部41aの外周面を研磨しても、削り出さ
れた赤外線検知素子取付け部41bの中心と削り出され
たベース部41cの中心との精度に影響を与えないから
である。図5(A)乃至(C)は、赤外線検知素子収容
真空容器40の組立の手順を示す。
【0031】先ず、図5(A)に示すように、ゲッタケ
ース部41d内にゲッタ48を納め、配線板43を容器
本体41にゲッタケース部41dの上面にろう付けして
固定する。次いで、図5(B)に示すように、赤外線検
知素子組立体50を赤外線検知素子取付け部41bに取
り付け、フレキシブルケーブル46を張る。
【0032】次いで、図5(C)に示すように、外筒4
2を、内筒部41aを覆って、配線板43に溶接して固
定する。最後に、内部空間の空気を真空排気して、赤外
線検知素子収容真空容器40が完成する。次に、フレキ
シブルケーブル46について説明する。フレキシブルケ
ーブル46は、内筒部41aが金属製であり内筒部41
aの周面に配線パターンを形成することが出来ないた
め、設けてある。ここで、フレキシブルケーブル46
は、真空空間44内に配線されることを考慮した構造と
してある。
【0033】図6に示すように、フレキシブルケーブル
46は、厚さが30μmのポリイミド製のベース80の
片面に、厚さが7μmの銅薄膜の配線パターン81が、
接着剤無しで被着されており、各配線パターン81がA
u薄膜82で覆われた構成でる。通常のフレキシブルケ
ーブルが有している配線パターンを覆うカバーは無い。
よって、フレキシブルケーブル46はガスを発生しない
構成である。
【0034】フレキシブルケーブル46の上端は、接着
剤(商品名:キャストール、型格E−1520/RT
7)85でもって、内筒部41aの頂部に接着してあ
る。接着剤の量は必要最小限に留めてあり、ガスの発生
が抑えてある。ここで、フレキシブルケーブル46は質
量が小さいため、振動は問題とならない。
【0035】また、図4(A)の素材70に代えて、図
7に示す素材90を使用してもよい。素材90は、コバ
ール製の外周部91とインコネル又はステンレス製の中
心部92とよりなる構造である。この素材90を使用す
ると、完成した容器本体の内筒部はインコネル又はステ
ンレス製となり、ゲッタケース部及びベース部はコバー
ル製となる。インコネル又はステンレスはコバールに比
べて剛性が高く、よって、内筒部の肉厚を薄くするのに
有利である。
【0036】また、上記の素材90は、コバール製の筒
内にインコネル又はステンレス製の円柱を圧入すること
によって、又は、コバール製の筒とこれに挿入されたイ
ンコネル又はステンレス製の円柱とをろう付けすること
によって製造される。なお、真空容器内に収容される素
子は赤外線検知素子に限らず、冷却を必要とする光電変
換素子であればよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、容器本体が、素材を切削して削り出して形成さ
れた内筒部とベース部とを一体に有し、内筒部の頂部
に、光電変換素子を有する光電変換素子組立体が嵌合し
て取付けられる光電変換素子取付け部を有する構成であ
るため、ベース部に対する光電変換素子取付け部に取付
けられた光電変換素子の位置精度を向上させることが出
来、よって、真空容器を装置本体に嵌合して取付けた後
の位置調整を不要と出来る。
【0038】また、内筒部は強度を保てる程度に薄い肉
厚を有するため、熱抵抗は高く、よって、光電変換素子
の冷却を効率良く行うことが出来る。請求項2の発明に
よれば、フレキシブルケーブルは、可撓性を有する合成
樹脂製のベース上に銅薄膜製の配線パターンが接着剤無
しで被着されている構成であるため、ガスが発生せず、
よって、真空空間の真空度が劣化しないようにすること
が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例になる赤外線検知素子収容真
空容器を示す図である。
【図2】図1中、容器本体を示す図である。
【図3】図1中、赤外線検知素子の取付け部を拡大して
示す図である。
【図4】図2の容器本体の製造を説明する図である。
【図5】図1の赤外線検知素子収容真空容器の組み立て
を説明する図である。
【図6】図1中、フレキシブルケーブルの断面図であ
る。
【図7】図4(A)の素材の変形例を示す図である。
【図8】一般の探査装置の構成を示す図である。
【図9】従来の赤外線検知素子収容真空容器を示す図で
ある。
【図10】図9中、内筒の構造を示す図である。
【符号の説明】
40 赤外線検知素子収容真空容器 41 容器本体 41a 内筒部 41b 凹状の赤外線検知素子取付け部 41c ベース部 41d ゲッタケース部 42 外筒 43 配線板 44 真空空間 45 赤外線検知素子 46 フレキシブルケーブル 47 コールドシールド 48 ゲッタ 50 赤外線検知素子組立体 51 In製バンプ 52 サファイア製基板 53 In製接着シート 54 マウント台 54a 凸部 60 探査装置本体 61 凹状の取付け部 62 探査装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−11191(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 23/00 - 23/10 H01L 23/16 H01L 31/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内筒と、該内筒を覆う外筒と、該内筒の
    頂部に取り付けられた冷却を必要とする光電変換素子と
    を有してなり、該光電変換素子が配されている該内筒と
    該外筒との間に真空空間を有し、装置本体に取り付けら
    れる光電変換素子収容真空容器において、 素材を旋盤を使用して切削して削り出して製造された容
    器本体を有し、 該容器本体は、頂部に上記光電変換素子を有する光電変
    換素子組立体が嵌合して取り付けられる光電変換素子取
    付け部を有する内筒部と、装置本体に嵌合させて装置本
    体に取付けられるベ ース部とを一体に有し、上記ベース
    部と上記光電変換素子取付け部とは該ベース部の中心と
    該光電変換素子取付け部の中心とが該容器本体の中心線
    上に位置する関係にある構成であり、上記内筒部は強度
    を保てる程度に薄い肉厚である構成であり、 上記光電変換素子組立体が上記光電変換素子取付け部に
    嵌合して取り付けてあり、 上記光電変換素子収容真空容器が、上記容器本体の上記
    ベース部を該装置本体に嵌合させて該装置本体に取り付
    けられる構成としたことを特徴とする光電変換素子収容
    真空容器。
  2. 【請求項2】 可撓性を有する合成樹脂製のベース上に
    銅薄膜製の配線パターンが接着剤無しで被着されている
    構成のフレキシブルケーブルを、上記光電変換素子の出
    力を取り出すために、上記真空空間内に配線して設けた
    構成としたことを特徴とする請求項1記載の光電変換素
    子収容真空容器。
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