JP2001304959A - 赤外線センサ - Google Patents

赤外線センサ

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JP2001304959A
JP2001304959A JP2000128202A JP2000128202A JP2001304959A JP 2001304959 A JP2001304959 A JP 2001304959A JP 2000128202 A JP2000128202 A JP 2000128202A JP 2000128202 A JP2000128202 A JP 2000128202A JP 2001304959 A JP2001304959 A JP 2001304959A
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infrared
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lens holder
lens
infrared sensor
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JP2000128202A
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Mamoru Yabe
衛 矢部
Koichi Furusawa
光一 古澤
Hidenobu Umeda
秀信 梅田
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Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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  • Radiation Pyrometers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 赤外線センサにおけるノイズの影響を低減す
ると共に組み立て性を向上させる。また、赤外線センサ
の計測精度を向上させる。 【解決手段】 赤外線検出素子22をOリングのような
弾性部材34を介して基板24に設け、同じく基板24
に取り付けられたレンズホルダー23に赤外線検出素子
22を押しつける。レンズホルダー23内に納めたフレ
ネルレンズ25は、爪29をレンズホルダー23の内周
の溝30に嵌合させることによってレンズホルダー23
に位置決め固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、赤外線センサに関
する。例えば、この赤外線センサは、鼓膜又は鼓膜近傍
の外耳道の温度を計測することにより非接触で正確に体
温を測定することができる体温計に適用することができ
るものである。
【0002】
【背景技術】鼓膜は人体の内部温度を正確に反映してい
ることが近年明らかとなっていることから、赤外線セン
サを使用して鼓膜の温度を非接触で計測する体温計が近
年注目されている。このような耳式体温計によれば、人
体の内部温度を計測できるほか、体温の計測時間が短
い、計測精度が高いという利点もある。このような耳式
体温計としては、例えば特公平5−28617号公報に
開示されたものがある。
【0003】図1は上記公報に開示された耳式体温計1
の断面図、図2は該耳式体温計1のハウジング3内部に
納められている赤外線センサ2の構造を示す断面図であ
る。赤外線センサ2は、導波管4により、鼓膜5から放
射される赤外線を赤外線検出素子6へ導いて鼓膜5の表
面温度を計測するものである。図2に示すように、一様
な円筒形をした導波管4と赤外線検出素子6とは互いに
反対側から熱伝導ブロック7内に挿入されて一体化さ
れ、熱伝導ブロック7内で突き合わされている。赤外線
検出素子6は、導波管4と突き合わせた状態で固定する
ため、エポキシ樹脂8によって熱伝導ブロック7内に封
止されている。さらに、導波管4のうち熱伝導ブロック
7から露出している部分の外周は、空間9を隔てて低放
射率保護バリア層10aと低熱伝導層10bからなるカ
バー10で覆われている。
【0004】この赤外線センサ2は、図1に示すよう
に、ハウジング3の先端部に納められてスタッド11で
保持されており、赤外線センサ2の先端部はハウジング
3の先端から飛び出ている。ハウジング3の先端には、
赤外線センサ2の露出部分を覆うようにして、カップ状
をした使い捨てのスペキュラ12が取り付けられてい
る。また、処理回路を構成されたプリント配線基板13
は、ハウジング3の握り部分に納められており、ケーブ
ル14によって赤外線検出素子6とつながれている。
【0005】しかして、この耳式体温計1によれば、図
1のようにスペキュラ12の部分を外耳道15の入り口
に当てると、鼓膜5から放射された赤外線が導波管4の
内周面で導かれて赤外線検出素子6に達し、赤外線検出
素子6によって鼓膜5の表面温度が計測される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような耳
式体温計1にあっては、処理回路を構成されているプリ
ント配線基板13と赤外線検出素子6とが離れているの
で、赤外線検出素子6とプリント配線基板13とを結ぶ
ケーブル14によって電磁波(ノイズ)を拾い易く、ノ
イズなどの影響を受けて体温を正確に測定することがで
きなかった。
【0007】また、プリント配線基板13と赤外線検出
素子6とが離れているので、ハウジング3内で両者を結
ぶケーブル14の納まりを考慮する必要があり、さら
に、赤外線検出素子6のケーブル14を取り出す部分に
エポキシ樹脂8を充填する必要があるので、耳式体温計
1の組み立て性が悪く、赤外線検出素子6の小型化も困
難であった。
【0008】また、前記導波管4の内面は、ロス無く赤
外線を伝搬させるために鏡面加工されているが、実際に
は導波管4からの放射率をゼロにすることはできない。
そのため、導波管4に風が当たったりして導波管4と赤
外線検出素子6との間に温度差が生じると、赤外線検出
素子6は、導波管4の内面から放射される赤外線も検出
してしまい、誤差を生じるという問題があった。
【0009】
【発明の開示】本発明は上記の技術的課題に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、赤外線セン
サにおけるノイズの影響を低減すると共に組み立て性を
向上させることにある。
【0010】また、本発明の別な目的は、赤外線センサ
の測定精度を向上させることにある。
【0011】そのため、本発明にかかる赤外線センサ
は、レンズホルダーに保持されたレンズで赤外線を赤外
線検出素子に集光させるようにした赤外線センサにおい
て、弾性部材を介して赤外線検出素子を基板に実装し、
弾性部材の反発力によって赤外線検出素子をレンズホル
ダーに押圧させている。ここで、弾性部材は、ゴム、軟
質樹脂等の弾性体によって形成された部材であって、赤
外線検出素子を均一に押圧することのできるものが好ま
しく、例えばOリングなどが望ましい。
【0012】本発明の赤外線センサによれば、赤外線検
出素子を基板に実装しているので、赤外線検出素子と基
板とを結ぶケーブルによってノイズを拾うことがなくな
り、赤外線の計測精度を向上させることができる。ま
た、赤外線検出素子を基板に実装しているので、赤外線
センサの組立性が良好になると共に赤外線センサの小型
化を図ることができる。
【0013】また、弾性部材によって赤外線検出素子を
レンズホルダーに押圧しているので、赤外線検出素子と
レンズホルダーとの密着性と熱結合が良好となり、赤外
線検出素子と基板との温度差が小さくなって赤外線セン
サの計測精度を向上させることができる。
【0014】さらに、弾性部材によって赤外線検出素子
をレンズフォルダに押しつけることにより、赤外線検出
素子とレンズホルダーに装着されるレンズとの距離のば
らつきを低減でき、入射赤外線を赤外線検出素子に正確
に焦点を結ばせることができる。
【0015】また、本発明の一実施形態においては、前
記レンズホルダーの内部にレンズを納め、該レンズに設
けた係止部をレンズホルダーの内部に設けた被係止部に
係合させている。ここで、レンズの係止部とは、例えば
爪や突起などであって、被係止部とは、係止部と係合す
る溝や凹部等である。あるいは、被係止部が、爪や突起
などであって、係止部が被係止部と係合する溝や凹部等
であってもよい。
【0016】この実施形態にあっては、レンズの係止部
をレンズホルダーの内壁に設けた被係止部に係合させて
いるので、レンズを精度良く位置決めすることができ、
レンズの焦点を正確に赤外線検出素子に合わせることが
できる。また、組立後にレンズがレンズホルダーから脱
落する可能性が少なくなる。さらに、レンズの係止部を
レンズホルダーの被係止部に係合させることによってレ
ンズを位置決めできるので、赤外線センサの組立性も良
好となる。
【0017】また、本発明の別な実施形態においては、
前記レンズホルダーの赤外線入射部分の内壁に酸化アル
ミニウム被膜を形成している。ここで、レンズホルダー
の材質は特に限定されるものではない。また、酸化アル
ミニウム被膜は、黒色酸化アルミニウム被膜が望まし
い。
【0018】この実施形態にあっては、レンズホルダー
の赤外線入射部分の内壁に酸化アルミニウム被膜を形成
しているので、レンズホルダーの軸心に対して斜めに入
射した光は、アルマイト処理された部分で吸収され、レ
ンズホルダーの内壁で反射して赤外線検出素子に達しに
くくなり、赤外線センサの視野特性が良好になる。
【0019】なお、この発明の以上説明した構成要素
は、可能な限り組み合わせることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態による赤外線
センサ21の断面を図3に示す。この赤外線センサ21
は、赤外線検出素子22とレンズホルダー23を基板2
4に実装し、レンズホルダー23内にフレネルレンズ2
5を取り付けて構成されている。以下、この赤外線セン
サ21の構造を図3に従って説明する。
【0021】レンズホルダー23は、アルミニウム材に
よって筒状に形成されており、少なくともその内周面に
は黒色酸化アルミニウム被膜43が形成されている。レ
ンズホルダー23の前部には、フレネルレンズ25を納
めるための比較的内径の大きな孔26が開口され、レン
ズホルダー23の後部には、赤外線検出素子22を納め
るための比較的内径の小さな孔27が開口されており、
前後の孔26、27はレンズホルダー23内で互いに連
通している。また、前部の孔26の内周には、フレネル
レンズを位置決めするための段部28と、フレネルレン
ズ25に設けられた爪29を止めるための溝30とが周
設されている。後部の孔27の内周には、赤外線検出素
子22を位置決めするための段部31が設けられてい
る。
【0022】赤外線検出素子22は、レンズホルダー2
3内の後部の孔27に挿入され、ケーシング32に設け
られたフランジ33を段部31に当てることによってレ
ンズホルダー23内に位置決めされ、さらにフランジ3
3と基板24との間にゴムや軟質樹脂等の弾性材料から
なる弾性部材34、例えばゴムのOリングを挟んで基板
24に実装されている。赤外線検出素子22のリード2
2aは、基板24に設けられたスルーホール24aに圧
入され、半田付け等によって基板24に固定されること
なく、スルーホール24aとの接触のみによって基板2
4の回路と導通し、それによって赤外線検出素子22が
基板24上の処理回路に接続されている。レンズホルダ
ー23も、ネジ35によって背面を基板24に固定され
ている。弾性部材34は、赤外線検出素子22のフラン
ジ33と基板24との間に挟まれて圧縮されており、赤
外線検出素子22は弾性部材34の弾性反発力によって
レンズホルダー23に押しつけられている。なお、図3
では、レンズホルダー23は、ネジ35によって1箇所
を基板24に固定されているように見えるが、実際は3
箇所もしくは複数箇所をネジによって固定されている。
【0023】基板24の前面(赤外線検出素子22及び
レンズホルダー23が取り付けられている側の面)に
は、全体にグランド電位のプレーンパターン36が形成
されており、レンズホルダー23もプレーンパターン3
6に接触してグランド電位に保たれる。基板24の背面
には、所定の配線パターンが形成されており、この上に
回路部品37やコネクタ38を表面実装することによっ
て処理回路が構成されている。回路部品37全体は、シ
ールドカバー39によって覆われており、このシールド
カバー39もグランド電位に保つことにより、回路部品
37(処理回路)はシールドカバー39とプレーンパタ
ーン36に囲まれて電磁シールドされ、ノイズの影響を
受けにくくなり、ノイズによる計測精度の低下を防止さ
れている。
【0024】フレネルレンズ25は、レンズホルダー2
3の前面開口部に入射する平行光を赤外線検出素子22
に集光させるためのものである。フレネルレンズ25
は、光学用樹脂のような屈折率の大きな樹脂によって成
形されており、その前面もしくは背面にレンズパターン
が形成されている。レンズパターンは、前面に設けられ
ていても背面に設けられていてもよいが、レンズパター
ンに汚れが付着するのを防止するためには、背面にレン
ズパターンを設けてレンズパターンが外部に露出しない
ようにしておくのが望ましい。フレネルレンズ25の外
周部には、円筒部40が延出され、円筒部40の先端に
は複数箇所に爪29が設けられている。しかして、フレ
ネルレンズ25は、爪29を内側へ撓ませるようにして
前面開口部からレンズホルダー23内に挿入され、段部
28に押し当てるようにして所定位置に位置決めされる
と共に爪29を溝30に嵌合させて抜け止めされてい
る。よって、フレネルレンズ25を容易にレンズホルダ
ー23に取り付けることができると共に振動や衝撃によ
ってもフレネルレンズ25が位置ずれしたり、レンズホ
ルダー23から脱落したりする恐れがない。
【0025】しかして、この赤外線センサ21にあって
は、測定対象物から輻射された赤外線がレンズホルダー
23の前面開口から入射すると、レンズホルダー23の
軸心に対して斜めに入射した赤外線は酸化アルミニウム
被膜43によって吸収され、レンズホルダー23の軸心
に平行に入射した平行光(赤外線)だけがフレネルレン
ズ25によって集光されて赤外線検出素子の計測面に焦
点を結ばれる。そして、この赤外線を赤外線検出素子2
2で計測することによって測定対象物の温度が測定され
る。
【0026】レンズホルダー23の後部に挿入されてい
る赤外線検出素子22は、金属ステム41の上に実装さ
れた赤外線センサチップ42をケーシング32内に密閉
したものであって、赤外線センサチップ42は、例えば
図4(a)(b)に示すような構造を有している。すな
わち、この赤外線センサチップ42は、シリコン基板5
0の上面に設けた凹所51の上に薄膜状をした熱絶縁薄
膜52を形成し、熱絶縁薄膜52を介して凹所51の上
方とシリコン基板50の上方との間にサーモパイル(熱
電対列)53を配線し、熱絶縁薄膜52の上面に位置す
るサーモパイル53の温接点領域を赤外線吸収体54で
覆ったものである(このようなサーモパイル型赤外線セ
ンサチップについては、例えば、特開平2−20572
9などに開示されている)。赤外線吸収体54は、熱容
量の大きなシリコン基板50と熱絶縁薄膜52によって
熱的に絶縁されているので、赤外線センサチップ42に
赤外線が入射して赤外線吸収体54に吸収されると、赤
外線吸収体54はシリコン基板50に比べて温度が上昇
する。この温度をサーモパイル53により直流電圧に変
換し、出力電極55から出力する。
【0027】この赤外線センサは、上記のように構成さ
れているので、以下に説明するような種々の特徴を有し
ている。図2に示したような導波管4を用いた従来例の
赤外線センサ2では、赤外線をロスなく伝搬させるため
に、導波管4の内面を鏡面加工して反射率を高くしてい
るが、実際には導波管4からの放射率をゼロにすること
はできない。そのため、導波管4と赤外線検出素子6と
の間に温度差があると、赤外線検出素子6は導波管4の
内面から放射される赤外線も検出してしまい、測定誤差
を生じる。
【0028】これに対し、本発明にかかる赤外線センサ
21では、斜めに入射した赤外線を酸化アルミニウム被
膜43で吸収することによって平行な赤外線だけをフレ
ネルレンズ25に入射させ、平行に入射した赤外光をフ
レネルレンズ25により赤外線センサチップ42に直接
焦点を結ばせているので、測定誤差を小さくすることが
でき、計測精度を向上させることができる。すなわち、
温度差によってレンズホルダー23から赤外線が放射さ
れたとしても、レンズホルダー23から放射された赤外
線は、フレネルレンズ25によって赤外線センサチップ
42から外れた位置に集光されるので、測定精度に影響
を与えない。
【0029】また、レンズホルダー23の赤外線入光部
の内壁には、黒色酸化アルミニウム被膜43を形成して
いるので、レンズホルダー23の内壁で反射した赤外光
が赤外線検出素子22に入射しにくくなる。よって、測
定対象物以外の物体から放射された赤外線を赤外線検出
素子22で測定することが少なくなり、赤外線センサ2
1の視野特性が良好になる。
【0030】フレネルレンズ25は、段部28に位置決
めされた状態で、取付用の爪29をレンズホルダー23
の溝30に嵌合されているので、フレネルレンズ25が
レンズホルダー23に確実に保持され、フレネルレンズ
25の焦点を赤外線検出素子22に正確に合わせること
ができる。また、振動や衝撃によってもフレネルレンズ
25がレンズホルダー23から脱落したり、位置ずれし
たりすることもない。さらに、フレネルレンズ25をレ
ンズホルダー23に挿入するだけでフレネルレンズ25
をレンズホルダー23に組み付けることができるので、
赤外線センサ21の組立ても容易に行える。
【0031】さらに、赤外線検出素子22は、基板24
との間に挟み込んだ弾性部材34の弾性反発力によって
レンズホルダー23に押しつけられ、レンズホルダー2
3に密着させられているので、レンズホルダー23に位
置決め固定されているフレネルレンズ25との位置関係
のばらつきが非常に小さくなり、フレネルレンズ25の
焦点をより精度良く赤外線検出素子22に一致させるこ
とができる。特に、弾性部材34として環状のOリング
を用いた場合には、赤外線検出素子22に均一に弾性反
発力を及ぼすことができるので、赤外線検出素子22は
全周にわたって均一にレンズホルダー23に押しつけら
れ、赤外線検出素子22が傾いたりすることもない。
【0032】また、赤外線検出素子22とレンズホルダ
ー23との密着性を向上させることにより、赤外線検出
素子22とレンズホルダー23の熱結合性を向上させる
ことができるので、赤外線検出素子22とレンズホルダ
ー23の間の温度差を小さくすることができ、温度補正
をより正確に行なうことができ、赤外線センサ21の測
定精度を向上させることができる。さらに、レンズホル
ダー23の材質をアルミニウムにすることにより、熱伝
導を良好にできるので、温度補正をより正確に行うこと
ができる。
【0033】これに対し、図4に示す比較例のように、
弾性部材を介することなく赤外線検出素子22Rを基板
24Rに取り付けた場合には、赤外線検出素子22Rの
取り付け位置のばらつき(リード22Raの差込み深さ
のばらつき)によって赤外線検出素子22Rがレンズホ
ルダーに密着せず、フレネルレンズの焦点が赤外線検出
素子22から外れる恐れがある。あるいは、基板24R
に取り付けたレンズホルダーが赤外線検出素子22Rに
押されて基板24Rから浮き上がる恐れがある。
【0034】本発明の赤外線センサ21では、赤外線検
出素子22は処理回路を設けられた基板24に直接実装
されているので、赤外線検出素子22と基板24との間
にケーブル等を引き回すことがなくなり、このケーブル
等によって電磁波(ノイズ)を拾うことがなくなり、S
/N比の向上により測定精度を向上させることができ
る。また、赤外線検出素子22と基板24が一体化され
ているので、赤外線センサ21の組立性が良好になると
共に赤外線センサ21を小型化することができる。
【0035】これに対し、図1及び図2に示したような
従来例であると、赤外線検出素子6を固定するのにエポ
キシ樹脂8を充填する必要があり、樹脂の養生時間が必
要で組立性が悪くなる。また、赤外線検出素子6とプリ
ント配線基板13とがケーブル14で接続されているた
め、耐ノイズ性が悪くなる可能性がある。
【0036】また、本発明の赤外線センサ21では、基
板24の前面側の全体にプレーンパターン36を形成
し、レンズホルダー23をプレーンパターン36に圧接
させているので、熱風がレンズホルダー23に当たるな
どの外乱により、レンズホルダー23や赤外線検出素子
22に過渡的な温度上昇が発生した時、このプレーンパ
ターン36は熱容量の大きなヒートシンクの役目を果た
し、熱を吸収して外乱過渡熱に対する赤外線センサ21
の安定性を高め、測定精度を良好にする。この他にも熱
容量の高いパターンなら同様の効果が見込める。さら
に、レンズホルダー23の材質が熱伝導の良いアルミニ
ウムであれば、赤外線検出素子22と基板24との温度
差をより小さくでき、測定精度をより高めることができ
る。
【0037】なお、図3では示していないが、この赤外
線センサを耳式体温計として使用する場合には、ケース
に納めて提供される。特に、レンズホルダーの外側は、
外耳道に挿入するのに適当なテーパのついた筒型カバー
で覆われる。
【0038】
【発明の効果】本発明の赤外線センサによれば、赤外線
検出素子と基板とを結ぶケーブルによってノイズを拾う
ことがなくなり、赤外線の計測精度を向上させることが
できる。また、赤外線検出素子を基板に実装しているの
で、赤外線センサの組立性が良好になると共に赤外線セ
ンサの小型化を図ることができる。
【0039】また、弾性部材によって赤外線検出素子を
レンズホルダーに押圧しているので、赤外線検出素子と
レンズホルダーとの密着性と熱結合が良好となり、赤外
線検出素子と基板との温度差が小さくなって赤外線セン
サの計測精度を向上させることができる。
【0040】さらに、本発明によれば、弾性部材によっ
て赤外線検出素子をレンズフォルダに押しつけることに
より、赤外線検出素子とレンズホルダーに装着されるレ
ンズとの距離のばらつきを低減でき、入射赤外線を赤外
線検出素子に正確に焦点を結ばせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の耳式体温計の構造を示す断面図である。
【図2】図1の耳式体温計内に納められている赤外線セ
ンサの構造を示す断面図である。
【図3】本発明の一実施形態による赤外線センサの構造
を示す断面図である。
【図4】(a)(b)は図3の赤外線センサ内に納めら
れている赤外線センサチップの構造を示す平面図及び断
面図である。
【図5】本発明の赤外線センサの作用を説明するための
比較例を示す図である。
【符号の説明】
21 赤外線センサ 22 赤外線検出素子 23 レンズホルダー 24 基板 25 フレネルレンズ 29 爪 30 溝 34 弾性部材(Oリング) 37 回路部品 42 赤外線センサチップ 43 酸化アルミニウム被膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 35/32 H01L 35/32 A (72)発明者 梅田 秀信 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 Fターム(参考) 2G065 AA04 AB02 BA11 BB06 CA01 CA12 CA21 DA10 2G066 AC13 BA08 BA22 BB01 BB07 BB11

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズホルダーに保持されたレンズで赤
    外線を赤外線検出素子に集光させるようにした赤外線セ
    ンサにおいて、 弾性部材を介して赤外線検出素子を基板に実装し、弾性
    部材の反発力によって赤外線検出素子をレンズホルダー
    に押圧させたことを特徴とする赤外線センサ。
  2. 【請求項2】 前記レンズホルダーの内部にレンズを納
    め、該レンズに設けた係止部をレンズホルダーの内部に
    設けた被係止部に係合させていることを特徴とする、請
    求項1に記載の赤外線センサ。
  3. 【請求項3】 前記レンズホルダーの赤外線入射部分の
    内壁に酸化アルミニウム被膜を形成したことを特徴とす
    る、請求項1に記載の赤外線センサ。
JP2000128202A 2000-04-27 2000-04-27 赤外線センサ Pending JP2001304959A (ja)

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