JP3447867B2 - V溝プレートのv溝に対する光ファイバの垂直上方位置検出方法及び光スイッチの動作方法 - Google Patents

V溝プレートのv溝に対する光ファイバの垂直上方位置検出方法及び光スイッチの動作方法

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JP3447867B2
JP3447867B2 JP25777295A JP25777295A JP3447867B2 JP 3447867 B2 JP3447867 B2 JP 3447867B2 JP 25777295 A JP25777295 A JP 25777295A JP 25777295 A JP25777295 A JP 25777295A JP 3447867 B2 JP3447867 B2 JP 3447867B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光スイッチにおけ
るV溝プレート上の溝における移動側光ファイバの最適
な位置を検出する光ファイバ位置検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光通信システム等で用いられる光スイッ
チとしては種々の型式があるが、複数のV溝がほぼ一定
のピッチで形成されたV溝プレートを利用したものがあ
る。かかるV溝プレートは2つの領域に分かれており、
一方の領域の各V溝には光ファイバ(固定側光ファイ
バ)が配置されるようになっている。また、他方の領域
のV溝には、少なくとも1本の移動可能な光ファイバ
(移動側光ファイバ)が選択的に配置されるようになっ
ている。これにより、移動側光ファイバと固定側光ファ
イバの1本とが光学的に接続される。
【0003】上述したような従来の光スイッチにおい
て、移動側光ファイバは、パルスモータにより駆動され
る送り機構によってV溝プレートの上方を移動される。
移動側光ファイバの移動量はパルスモータに入力される
パルスの数により一義的に定まっているため、V溝が一
定ピッチで配列されている場合には、所定のパルス数を
入力することで所定のV溝の垂直上方まで移動側光ファ
イバを移動させることが可能である。
【0004】しかしながら、V溝プレートのV溝の最深
部の位置は製造誤差等により設計上の位置と異なる場合
がある。そのため、パルスモータに入力されたパルスの
数に応じたV溝の最深部の位置を各V溝に対して予め正
確に検出しておく必要がある。本発明の目的は、このよ
うな光ファイバ位置検出方法を提供することにある。
【0005】本発明は、同一平面上に互いに平行に且つ
等しいピッチで並設されたV溝を上面に有し、前記V溝
に直交する溝により2つの領域に分けられるV溝プレー
トと、前記2つの領域のうちの一方における前記V溝の
いずれかに配置された複数の固定側光ファイバと、前記
2つの領域のうちの他方における前記V溝のいずれかに
選択的に配置される少なくとも1本の移動側光ファイバ
と、前記移動側光ファイバを前記V溝に直交する方向に
移動させるためのパルスモータとを備える光スイッチに
適用される、V溝プレートのV溝に対する光ファイバの
垂直上方位置の検出方法において、前記移動側光ファイ
バの基準位置を決定する工程と、前記移動側光ファイバ
を、検出すべきV溝の上方まで移動させる工程と、前記
移動側光ファイバが前記移動側光ファイバの垂直上方位
置にあるかどうかを、位置監視手段により調べる工程
と、前記移動側光ファイバが前記垂直上方位置にある場
合に、前記パルスモータの回転軸の回転に連動し前記V
溝の配列ピッチと等しい距離だけ前記移動側光ファイバ
が移動する毎に回転検出パルス信号を出力する動作検出
手段により前記移動側光ファイバが前記基準位置から検
出すべき前記V溝の位置に達するまでに出力される前記
回転検出パルス信号の数と、前記回転検出パルス信号の
信号列のうち最後に得られたパルス信号からのモータ駆
動パルス信号の数とで前記V溝プレートのV溝に対する
垂直上方位置を検出する工程とを備えることを特徴とす
るV溝プレートのV溝に対する光ファイバの垂直上方位
置の検出方法である。
【0006】本発明に係るV溝プレートのV溝に対する
光ファイバの垂直上方位置の検出方法は、まず、移動側
光ファイバの基準位置を決定する。次に、移動側光ファ
イバを、検出すべきV溝の上方まで移動させる。そし
て、移動側光ファイバが移動側光ファイバの垂直上方位
置にあるかどうかを、位置監視手段により調べる。移動
側光ファイバが垂直上方位置にある場合には、上記パル
スモータの回転軸の回転に連動し、上記V溝の配列ピッ
チと等しい距離だけ上記移動側光ファイバが移動する毎
に回転検出パルス信号を出力する動作検出手段により上
記移動側光ファイバが上記基準位置から検出すべき上記
V溝の位置に達するまでに得られる回転検出パルス信号
の数と、回転検出パルス信号の信号列のうち最後に得ら
れたパルス信号からのモータ駆動パルス信号の数とで前
記V溝プレートのV溝に対する垂直上方位置を検出す
る。
【0007】本発明では、上記固定側光ファイバがV溝
プレート上に複数本配置されてもよい。
【0008】また、上記動作検出手段は、底板から垂直
上方に延びる平行な側板を有し且つ上記側板のそれぞれ
に投光部及び受光部が設けられているフォトセンサと、
上記パルスモータの回転軸に連結され周部に切欠部を有
する平板状板材であって、上記切欠部が上記投光部及び
上記受光部の間の光線を横切るよう配置されているもの
とから構成されてもよい。
【0009】本発明によれば、基準位置から、検出すべ
き溝の位置までに出力される上記回転検出パルス信号の
数と、上記回転検出パルス信号の信号列のうち最後のパ
ルス信号検出開始時から送出されるモータ駆動パルス信
号の数とで特定される上記溝における移動側光ファイバ
の最適な位置を検出することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】まず、本発明が適用される光スィ
ッチの構成と動作について図1ないし図4に基づいて説
明する。
【0011】図1に示すように、本発明が適用される光
スイッチは、光ファイバを配置するためのV溝10が上
面に多数形成されたV溝プレート12を備えている。こ
のV溝プレート12における多数のV溝10は、図2に
明示するように、同一方向に延び且つほぼ一定のピッ
チ、好ましくは0.25mmのピッチで配列されてい
る。また、V溝プレート12は、V溝10の方向に直交
する溝により2つの領域に分割されており、一方の領域
(第1領域)には、複数本の固定側光ファイバ14がそ
れぞれ所定のV溝内に配置され固定されている。図示実
施例では、各固定側光ファイバ14は、接着剤により対
応するV溝10に固定されており、さらに、固定を確実
なものとするために、固定側光ファイバ14の端部がカ
バープレート16により押さえ付けられている。また、
V溝プレート12の他方の領域(第2領域)に位置する
V溝10には、少なくとも1本の移動側光ファイバ18
が選択的に配置されるようになっている。なお、V溝1
0は、ダイサのような切削加工機(図示せず)により形
成される。上述のV溝プレート12は、固定支持台2
0,22を介してベース24に固定されている。
【0012】移動側光ファイバ18は、移動機構の可動
ヘッド26の下面で支持されており、V溝プレート12
の第2領域の上方を、V溝10の方向に直交する水平方
向である図1の矢印A方向に沿って移動可能となってい
る。この可動ヘッド26は、V溝10の方向と平行に延
びる上下方向に湾曲可能な可動腕28によって保持され
ており、この可動腕28は、取付台30を介してスライ
ダ32に取り付けられている。スライダ32は、ベース
24に設けられたガイド溝34に沿って移動自在となっ
ている。このガイド溝34は、ベース24に矢印A方向
に延びるよう形成されている。これにより、移動側光フ
ァイバ18はV溝プレート12の上方で自在に移動され
る。一方、スライダ32の移動範囲が制限されるよう、
スライダ32がガイド溝34の端部に至ったことを検出
する位置検出手段38,40が形成されている。位置検
出手段38,40は、それぞれフォトセンサ42,44
と、特定の形状を有する遮光板46,48とからなって
いる。各フォトセンサ42,44はベース24上であっ
てスライダ32が移動する方向の対応の端部に配置さ
れ、遮光板46,48はそれぞれスライダ32の各端部
に取り付けられている。そして、スライダ32の移動に
伴って遮光板46,48が移動する場合に遮光板46,
48がフォトセンサ42,44を通過すると、フォトセ
ンサ42,44の出力信号に変化が生じて遮光状態とな
り、これによりモータ50が停止するようになってい
る。なお、遮光板がフォトセンサを通過して受光状態に
なることを防ぐようガイド溝34の両端にはそれぞれス
トッパ36が設けられている。
【0013】さらに、この移動機構は、実際に光スイッ
チを使用する場合に、矢印A方向に移動した移動側光フ
ァイバ18を特定のV溝内に配置するよう、移動側光フ
ァイバ18を垂直方向に移動する手段も備えている。な
お、移動側光ファイバ18を垂直方向に移動させる場合
は、移動側光ファイバ18をガイド溝34に平行な方向
に移動させ、移動側光ファイバ18の中心線が、V溝の
垂直上方位置に至ったときに行うものとする。ここで、
「垂直上方位置」とは、移動側光ファイバ18の中心線
が、V溝10の中心線を含む垂直面内に至ったときの、
V溝プレート12上方での当該移動側光ファイバ18の
位置をいう。
【0014】移動側光ファイバ18の移動は、駆動部5
4を用いることにより自動的に行うことができる。駆動
部54は、駆動源であるパルスモータ50と、このパル
スモータ50の回転軸に連結された送りねじ56と、送
りねじ56を回転自在に支持するための支持部材58
と、送りねじ56に螺合され且つスライダ32に固定さ
れたナット部材60とを備えている。
【0015】支持部材58は、ベース24に固定されて
いる。支持部材58は、その底板の両端から垂直上方に
延びる2つの側板62及び64を含んでおり、これらの
側板の間で送りねじ56がガイド溝34と平行に取り付
けられている。この送りねじ56は、側板62の外側に
取り付けられたパルスモータ50の回転軸と連結され、
パルスモータ50のパルス駆動に連動して回転するよう
になっている。
【0016】ナット部材60は、上述したように、送り
ねじ56に螺合し且つスライダ32に固定されているた
め、送りねじ56の回転に伴ってガイド溝34に沿って
移動される。これによって、移動機構の可動ヘッド26
に支持されている移動側光ファイバ18は、図1のA方
向に沿ってV溝プレート12の上方を移動することがで
きる。
【0017】また、この実施形態では、パルスモータ5
0は、モータ駆動パルスが1パルス入力される毎に18
゜回転し、このときナット部材60は12.5μmだけ
移動されるように構成されている。従って、パルスモー
タ50は、モータ駆動パルスが20パルス入力されて3
60゜回転、すなわち1回転し、ナット部材60は、ほ
ぼ0.25mm移動される。このとき、移動側光ファイ
バ18は同じ量だけ、すなわち0.25mmだけ図1の
A方向に沿って移動する。一方、V溝プレート12のV
溝10のピッチはほぼ0.25mmであるので、上述の
パルスモータ1回転当りの送りねじ56の送り量と一致
し、パルスモータ50を1回転させる毎に、移動側光フ
ァイバ18はV溝10の1ピッチに相当する量だけ移動
される。
【0018】なお、本発明が適用される光スイッチにお
いて、ファイバを固定ないしは配置するための溝として
「V溝」という言い回しを用いているが、本発明が適用
される光スイッチのV溝は、その最深部がとがっている
ものだけでなく、丸まっているものも含むものとする。
【0019】また、本発明が適用される光スイッチは、
図3及び図4に明示するような動作を検出する手段も備
えている。この動作検出手段68は、パルスモータ50
の回転軸に連結された円形の遮光板70と、ベース24
に設けられたフォトセンサ72とからなる。遮光板70
の周部には、切欠部74が1つ形成されている。この切
欠部74は扇形であることが好ましく、円盤の中心に対
する開口角は、好ましくはほぼ36゜である。フォトセ
ンサ72は、底板の両端から垂直上方に延びる2つの側
板76,78を備え、一方には投光部80を有し、他方
には受光部82を有している。この投光部80からは光
84が常時受光部82に向かって投射されるようになっ
ている。前述の遮光板70はフォトセンサ72の側板7
6,78に平行に配置され、回転の際、その切欠部74
がフォトセンサ72の光線84を横切るようになってい
る。これにより、切欠部74が光線84を通過すると、
フォトセンサは受光状態となって1つのパルス信号が出
力される。なお、切欠部の開口角は36゜であって、モ
ータ駆動パルスを1パルス入力したときのモータの回転
角18゜の2倍となっているため、回転検出パルスが出
力されている間、モータ駆動パルスは2パルス入力され
ることとなる。
【0020】上述のパルス信号は、パルスモータ50の
回転数の目安になると同時に、次のパルス信号が得られ
るまでに送りねじ56の1ピッチだけ、すなわちV溝の
1ピッチだけ移動側光ファイバ18を移動させたことを
示す。そのため、このパルス信号を利用することによ
り、V溝プレート12の各V溝における垂直上方位置を
概略的に検出することができる。以下、上記回転数を検
出するためのパルス信号を、本明細書では「回転検出パ
ルス」と呼ぶことにする。なお、回転検出パルスは、そ
の立上がり時でカウントされるのが好ましい。
【0021】回転検出パルスは移動側光ファイバ18が
V溝10のどの位置にいるかを概略的に示すだけのもの
であるため、移動側光ファイバ18のさらに正確な位置
の特定を可能とするようモータ駆動パルスの数も同時に
カウントする。かかる場合、移動側光ファイバ18の位
置は、回転検出パルスの数と回転検出パルスの立上がり
時からのモータ駆動パルスの数とで特定される。
【0022】次に、上記構成の光スイッチにおける本発
明の光ファイバ位置検出方法について図5及び図6も参
照しながら説明する。
【0023】図5は、V溝と、V溝に対するパルスの発
生タイミングを示したものである。前述したように、送
りねじ56のピッチとV溝10のピッチとは一致してい
るため、図示のように、検出すべきV溝の、位置検出方
向に対して手前側の頂部92付近で回転検出パルス88
が立上がるよう調整することができる。この回転検出パ
ルスが検出されてから次に回転検出パルスが検出される
までの間に、20パルスのモータ駆動パルス66がカウ
ントされる。従って理想的には、回転検出パルス立上が
り時90からモータ駆動パルス66が10パルスカウン
トされた(このときの移動側光ファイバの位置を確認開
始位置94と呼ぶことにする)ときに、移動側光ファイ
バ18は、本明細書でいう垂直上方位置52に配置され
るはずである。しかし、実際には、移動側光ファイバ1
8は、V溝プレート12のV溝10の製造上の誤差のた
め、その位置で必ずしも垂直上方位置52には配置され
るとは限らない。従って、このような垂直上方位置52
をV溝プレート12の各V溝に対して検出することが必
要となる。
【0024】具体的には、以下の手順に従って操作され
る。
【0025】まず、パルスモータ50を駆動させ、送り
ねじ56を回転させることにより、移動側光ファイバ1
8がモータ側に移動される。そして、スライダ32の端
部に取り付けられた遮光板46が上記フォトセンサ42
を通過(この通過位置を、遮光位置96と呼ぶ)し、フ
ォトセンサ42は遮光状態になって出力信号が変化す
る。このとき、出力信号の変化が検出されると同時に、
モータ50は停止する。この過程は、図6の矢印aで示
される通りである。
【0026】次に、再びパルスモータ50を駆動させて
送りねじ56を回転させる。このとき、移動側光ファイ
バ18は、モータ50から離れていく方向(以下、第一
方向と呼ぶ)に移動される。そして、最初に回転検出パ
ルス88が得られるときのV溝プレート12上の移動側
光ファイバ18の位置を基準位置98とする。この過程
は、図6の矢印bで示される通りである。なお、移動側
光ファイバ18は同一平面上を移動し、図の破線矢印は
上下方向の移動を意味しないものとする。また、基準位
置98を検出したところで、動作検出手段68により得
られる回転検出パルス88のカウント数と動作検出手段
68により最初に得られる回転検出パルスの立上がり時
90から入力されるモータ駆動パルス66のカウント数
とが同時にリセットされるようにする。また、位置検出
を行う場合には、移動側光ファイバが常に一定の方向に
移動されるようにし、本実施例においては、この方向
は、移動側光ファイバがモータから離れていく方向、す
なわち第一方向とする。
【0027】移動側光ファイバ18は、上述の基準位置
98を通過した後、V溝プレート12上の検出すべきV
溝(被検出V溝)の上方に移動される。かかる場合、被
検出V溝は、V溝プレート12上のどこに位置するかが
予め分かっているため、必要な数のモータ駆動パルス6
6を入力することにより、移動側光ファイバ18は、被
検出V溝の上方の確認開始位置94まで移動される。し
かし、この位置は、前述したように必ずしも被検出V溝
の垂直上方位置52と一致するとは限らない。そこで、
別に用意した顕微鏡等の位置監視手段(図示せず)を用
いて確認開始位置94が被検出V溝の垂直上方位置52
と一致するかどうかを確認する。
【0028】確認開始位置94での移動側光ファイバ1
8の位置が垂直上方位置52と一致しない場合には、上
記確認開始位置94の前後で、垂直上方位置52を調べ
ることとなる。第一方向に対して確認開始位置94の手
前の位置で垂直上方位置52を調べる場合には、移動側
光ファイバ18は、被検出V溝の手前のV溝上方まで移
動され、再び第一方向に移動される。このとき、移動側
光ファイバが再び被検出V溝の上方に位置することによ
り回転検出パルス88が得られ、その立上がり時90か
らのモータ駆動パルス数によって垂直上方位置52の検
出が行われる。また、移動側光ファイバが第一方向すな
わちモータから離れていく方向に対して、被検出V溝上
方の確認開始位置94の先の位置で移動側光ファイバ1
8の垂直上方位置52を調べる場合には、移動側光ファ
イバ18は、被検出V溝の手前のV溝上方まで戻される
ことなく、単に必要な数だけモータ駆動パルス66を入
力することにより移動側光ファイバ18が移動される。
【0029】他のV溝に対しても、前述と全く同様の手
順を繰り返し、これにより、全V溝の垂直上方位置52
のデータが得られ、1つのV溝プレート12についての
位置検出が完了する。
【0030】また、上述のようにして特定された垂直上
方位置52のデータは、スイッチ制御メモリ等の何等か
の記憶手段(図示せず)に記憶されてもよい。このよう
な場合には、カウンタに表示された、回転検出パルス数
と回転検出パルスの立上がり時90からのモータ駆動パ
ルス数の2種類のパルス数を記憶させてもよい。
【0031】上述のようにV溝プレートごとの各V溝の
垂直上方位置52のデータが記憶されていれば、そのデ
ータに基づいて検出すべきV溝の垂直上方位置52に移
動側光ファイバ18が正確に移動され、より信頼性の高
い光スイッチが行われる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、基
準位置から被検出V溝の位置までに得られる回転検出パ
ルスの数と、この回転検出パルスの立上がり時からのモ
ータ駆動パルスの数とにより、V溝プレート上の被検出
V溝における移動側光ファイバの位置を特定することが
でき、この移動側光ファイバの位置を位置監視手段を用
いて監視することにより、移動側光ファイバの垂直上方
位置を検出することができる。また、この位置データを
記憶し、この位置データに基づいて移動側光ファイバが
移動されることにより、この移動側光ファイバは、V溝
プレート上の所定のV溝の最深部に再現性よく配置さ
れ、これにより光スイッチ動作の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用する光スイッチの全体図である。
【図2】図1のV溝プレートの拡大斜視図である。
【図3】パルスモータの他側に設置された動作検出手段
の正面図である。
【図4】図3の動作検出手段の側面図である。
【図5】V溝に対する回転検出パルス及びモータ駆動パ
ルスのタイミングチャートを示す図である。
【図6】V溝プレート上の基準位置を決定するときの移
動側光ファイバに対する回転検出パルスのタイミングチ
ャートを示す図である。
【符号の説明】
10…V溝、18…移動側光ファイバ、52…垂直上方
位置、66…モータ駆動パルス、88…回転検出パル
ス、90…回転検出パルスの立上がり時、92…頂部、
94…確認開始位置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧 久雄 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友 電気工業株式会社 横浜製作所内 (72)発明者 富田 信夫 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−138404(JP,A) 特開 平7−72398(JP,A) 特開 昭62−35920(JP,A) 特公 昭46−15367(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 26/08 G05D 3/00 - 3/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一平面上に互いに平行に且つ等しいピ
    ッチで並設されたV溝を上面に有し、前記V溝に直交す
    る溝により2つの領域に分けられるV溝プレートと、前
    記2つの領域のうちの一方における前記V溝のいずれか
    に配置された複数の固定側光ファイバと、前記2つの領
    域のうちの他方における前記V溝のいずれかに選択的に
    配置される少なくとも1本の移動側光ファイバと、前記
    移動側光ファイバを前記V溝に直交する方向に移動させ
    るためのパルスモータとを備える光スイッチに適用され
    る、V溝プレートのV溝に対する光ファイバの垂直上方
    位置の検出方法において、 前記移動側光ファイバの基準位置を決定する工程と、 前記移動側光ファイバを、検出すべきV溝の上方まで移
    動させる工程と、 前記移動側光ファイバが前記移動側光ファイバの垂直上
    方位置にあるかどうかを、位置監視手段により調べる工
    程と、 前記移動側光ファイバが前記垂直上方位置にある場合
    に、前記パルスモータの回転軸の回転に連動し前記V溝
    の配列ピッチと等しい距離だけ前記移動側光ファイバが
    移動する毎に回転検出パルス信号を出力する動作検出手
    段により前記移動側光ファイバが前記基準位置から検出
    すべき前記V溝の位置に達するまでに出力される前記回
    転検出パルス信号の数と、前記回転検出パルス信号の信
    号列のうち最後に得られたパルス信号からのモータ駆動
    パルス信号の数とで前記V溝プレートのV溝に対する垂
    直上方位置を検出する工程と、 を備えることを特徴とするV溝プレートのV溝に対する
    光ファイバの垂直上方位置の検出方法。
  2. 【請求項2】 前記動作検出手段が、投光部と前記投光
    部からの光を受ける受光部とを有するフォトセンサ、及
    び前記パルスモータの回転軸に連結され周部に1つの切
    欠き部が形成されている円形の遮光板を備えており、前
    記周部が前記投光部及び前記受光部の間の光線を横切る
    よう配置されている請求項1記載のV溝プレートのV溝
    に対する光ファイバの垂直上方位置の検出方法。
  3. 【請求項3】 同一平面上に互いに平行に且つ等しいピ
    ッチで並設されたV溝を上面に有し、前記V溝に直交す
    る溝により2つの領域に分けられるV溝プレートと、前
    記2つの領域のうちの一方における前記V溝のいずれか
    に配置された複数の固定側光ファイバと、前記2つの領
    域のうちの他方における前記V溝のいずれかに選択的に
    配置される少なくとも1本の移動側光ファイバと、前記
    移動側光ファイバを前記V溝に直交する方向に移動させ
    るためのパルスモータとを備える光スイッチの動作方法
    において、 請求項1又は2に記載の検出方法により、前記V溝プレ
    ートの各V溝に対して検出された垂直上方位置のデータ
    に基づき、前記移動側光ファイバを所定のV溝の垂直上
    方位置に移動させる光スイッチの動作方法。
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