JP3447725B2 - 競合調停装置 - Google Patents

競合調停装置

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JP3447725B2
JP3447725B2 JP2001325390A JP2001325390A JP3447725B2 JP 3447725 B2 JP3447725 B2 JP 3447725B2 JP 2001325390 A JP2001325390 A JP 2001325390A JP 2001325390 A JP2001325390 A JP 2001325390A JP 3447725 B2 JP3447725 B2 JP 3447725B2
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浩一 武田
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Oki Electric Industry Co Ltd
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F13/00Interconnection of, or transfer of information or other signals between, memories, input/output devices or central processing units
    • G06F13/14Handling requests for interconnection or transfer
    • G06F13/36Handling requests for interconnection or transfer for access to common bus or bus system
    • G06F13/362Handling requests for interconnection or transfer for access to common bus or bus system with centralised access control
    • G06F13/364Handling requests for interconnection or transfer for access to common bus or bus system with centralised access control using independent requests or grants, e.g. using separated request and grant lines

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のリクエスト
(使用希望)が競合する場合においてそのリクエストの
一つを高速に選択する競合調停装置、例えば、マイクロ
プロセッサのバスの調停等に応用可能な新しい競合調停
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、一般のコンピュータに関する資
源は有限であるので、複数のリクエストが競合する場合
においては、その資源を使用せんとする沢山のリクエス
トからその一つを選択したい場合があり、その調停方式
(Arbitration )には様々な方式がある。その場合に、
どの調停方式を選択するかは、回路量、高速性、帯域
幅、コスト及び消費電力等のトレードオフを考えなくて
はならない。
【0003】図8は、従来の芋づる式(daisy-chain )
競合調停装置の一例を示す構成図である。この競合調停
装置は、メモリ等の複数個Nのデバイス10−1〜10
−Nを有している。各デバイス10−1〜10−Nに
は、バスインタフェース11−1〜11−Nが設けられ
ており、これらのバスインタフェース11−1〜11−
Nが、バスデータ(Bus Data )BDを伝送するバス1
5に接続されている。各デバイス10−1〜10−Nか
らは、バス使用希望信号(Bus Request )RQ及びバス
解放信号(Bus Release )RLが出力され、これらが調
停装置(Bus Arbiter)16に入力されるようになって
いる。
【0004】調停装置16は、バス使用希望信号RQや
バス解放信号RLを管理し、バス使用許諾信号(Bus Gr
ant )GR1をデバイス10−1に与える機能を有し、
例えば、ホストのパーソナルコンピュータ(以下「P
C」という。)等で構成されている。調停装置16から
出力されたバス使用許諾信号GR1がデバイス10−1
に与えられると、その後、デバイス10−1から10−
N方向へ、バス使用許諾信号GR2〜GRNが順次転送
されていくようになっている。
【0005】このような競合調停装置では、デバイス1
0−1〜10−Nが一つのバス15の使用権を争い、あ
る一つのデバイス(例えば、10−2)のみがバスイン
タフェース11−2を介して一定期間バス15を使用で
き、その他のデバイス10−1,10−3〜10−Nは
その使用を待たされる。これはバス15上でのバスデー
タBDの衝突を防止するためでもある。
【0006】バス15の使用権は、バス使用許諾信号G
R1〜GRNの伝搬によって移っていく。この状況は、
デバイス10−1〜10−Nがトークン(token )を保
持していて、これをデバイス10−1〜10−N間で受
け渡していくようにもとらえることができる。予めバス
15の使用許諾を希望するデバイス10−1〜10−N
は、バス使用希望信号RQを出しておき、そのトークン
を入手すると、バス15の使用が可能になり、その間他
のデバイスはバス使用希望信号RQを出していても、バ
ス解放信号RLが出されるまで、待たされることにな
る。
【0007】図9は、図8の芋づる式競合調停装置にお
いて、デバイス10−2がバス15の使用を希望したと
きの動作例を示すタイミングチャートである。
【0008】例えば、タイミングt1以前に出されてい
たデバイス10−2からのバス使用希望信号RQ2は、
タイミングt2でバス使用許諾信号GR2が立ち上がる
ことにより、該デバイス10−2がトークンを受け取っ
たので、バス15の使用権を確保でき、このバス15に
対してデータDA2を入出力できる。しかし、何らバス
使用希望信号RQを出さないデバイス10−1その他
は、これと同時にバス15を使用することはできない。
【0009】この芋づる式調停方式において、トークン
の受け渡しは、バス使用許諾信号GR1〜GRNの伝搬
によっており、デバイス10−1〜10−Nは10−1
から10−N方向へ順次トークンを渡していく。
【0010】芋づる式調停方式は、各デバイス10−1
〜10−Nがトークンの伝搬の1周期当りに各1回のバ
ス使用権獲得のチャンスを持つので、調停装置16を有
するものの分散型(distributed )で各デバイス10−
1〜10−Nに公平な調停方式といえよう。分かりやす
い調停方式なので、広く普及している。
【0011】図10は、従来の分散型調停方式(Distri
buted Arbitration )の一例を示す分散型競合調停装置
の構成図である。分散型競合調停装置としては、例え
ば、米国アップル社のMACに使われているNuBus
がよく知られている。この分散型競合調停装置は、複数
個Nのデバイス20−1〜20−Nを有し、これらの各
デバイス20−1〜20−Nに設けられたバスインタフ
ェース21−1〜21−Nが、バスデータBDを伝送す
るデータバス25に接続されている。さらに、各デバイ
ス20−1〜20−Nに設けられたバスマスタ22−1
〜22−Nが、リクエストバス26に接続されている。
【0012】分散型競合調停装置では、中央バス調停装
置がなく、各デバイス20−1〜20−Nに搭載されて
いるバスマスタ22−1〜22−Nがリクエストバス2
6を参照して、この値と自己の優先度を比較し、バス使
用希望信号RQを取りやめるか否かを判定し、最後に残
ったデバイス(20−1〜20−Nのうちの一つ)がデ
ータバス25の使用権を獲得する。これは、言わば自己
選択(self-selection)方式である。リクエストバス2
6は、オープンコレクタ(open-collector)でドライブ
されていて、このリクエストバス26の値の決定のため
に“L”レベルを優先する論理が取られている。
【0013】この分散型競合調停装置は、中央バス調停
装置を必要としないので、簡易で、すっきりした構成と
することができる。ただ、やや特殊な判定方式であるの
で、採用しているシステムは少ない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
競合調停装置では、次の(A)及び(B)のような課題
があった。 (A) 図8の芋づる式競合調停装置では、デバイス1
0−1〜10−N間をトークンが受け渡されて行くの
で、伝搬時間(propagation delay )が大きく、デバイ
ス10−1〜10−Nの数Nが多くなる程、調停がさら
に遅延してしてしまう欠点がある。特に、全てのデバイ
ス10−1〜10−Nが最も判定の遅いデバイスに依存
してしまうので、帯域幅が制限されてしまい、高速の調
停が必要とされるデバイスの要求を満たさないおそれが
ある。この結果、バス15のスピードが犠牲になり、高
速性が要求される入出力機器等が使えなくなるかも知れ
ない。また、調停のチャンスという意味では公平である
が、優先度の低いバスが無期限にバス15を占有する可
能性があり、そのままでは優先度の高いデバイスの要求
に応えることはできない。
【0015】(B) 図10の分散型競合調停装置で
は、全てのデバイス20−1〜20−Nが、自己の優先
度とリクエストバス26上の値を比較する必要があるの
で、決定まで時間がかかる難点がある。又、優先度が高
いデバイスがデータバス25を占有する可能性があり、
これを制限するシステムが必要となるかも知れない。本
発明は、前記従来技術がもつ課題を解決し、デバイス間
のバスを獲得するチャンスが公平で、かつ高速な競合調
停装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明のうちの第1の発明は、技術的には従来にな
い全く新しい調停方式の競合調停装置であって、コンピ
ュータの所定の資源を利用する複数のデバイスと、パル
ス生成回路と、使用許諾禁止回路と、制御回路とを備え
ている。
【0017】前記複数のデバイスは、前記コンピュータ
の所定の資源を利用する際に前記資源の使用を希望する
使用希望信号をそれぞれ出力すると共に、前記各使用希
望信号に基づき前記資源の使用を保証する使用許諾信号
が外部からそれぞれ与えられると、前記使用許諾信号に
応答して使用確認信号をそれぞれ出力するものである。
前記パルス生成回路は、複数の出力端子、及び前記各出
力端子に一定のパルス幅を持つ使用許諾パルスをそれぞ
れ出力する複数の部分パルス生成回路を有し、前記各使
用許諾パルスを前記各出力端子に順次出力する回路であ
る。前記使用許諾禁止回路は、前記資源の使用を希望す
る前記複数のデバイスからの前記複数の使用確認信号を
受けて、前記一つのデバイスが前記使用確認信号を有効
にしている間は禁止信号の出力を有効にし、かつ、前記
複数のデバイスが全て前記使用確認信号の出力を無効に
している間は前記禁止信号の出力を無効にする回路であ
る。更に、前記制御回路は、前記複数の使用希望信号、
前記複数の使用許諾パルス、及び前記禁止信号を入力
し、前記デバイスに与える前記使用許諾信号を出力する
回路である。
【0018】そして、前記制御回路は、前記資源の使用
を現に行っている前記デバイスに対して、前記使用希望
信号が有効の間は前記使用許諾信号を有効にし、かつ、
前記禁止信号を無視するが、前記使用希望信号が無効に
なったときは前記使用許諾信号を無効にし、かつ、前記
使用確認信号の無効を受けて前記禁止信号を有効にする
制御を行い、前記資源の使用を現に行っていないデバイ
スに対して、前記使用希望信号が有効で、かつ、前記使
用許諾パルスが入力されているときにのみ前記使用許諾
信号を有効にし、かつ、前記使用確認信号の有効を受け
て前記禁止信号を無視する制御を行う構成にしている。
【0019】このような構成を採用したことにより、
バイスから、コンピュータの所定の資源の使用を希望す
る使用希望信号が出力されると、これが制御回路に与え
られる。制御回路では、パルス生成回路から出力される
使用許諾パルスに対応した使用許諾信号を出力し、デバ
イスに与える。これにより、デバイスは資源の使用を許
可されるので、使用確認信号を出力して使用許諾禁止回
路及び制御回路に与える。使用を許可されない他のデバ
イスに対しては、使用許諾禁止回路から出力される禁止
信号により、制御回路が使用許諾信号の出力を停止する
ので、使用を許可されないデバイスの資源の利用が制限
される。
【0020】この第1の発明の競合調停装置は、単にバ
スの使用権を巡る調停に止まらず、コンピュータの資源
の分配に関して広く適用可能である。
【0021】第2の発明は、第1の発明の競合調停装
置において、前記パルス生成回路から出力される前記使
用許諾パルスが非同期である。
【0022】第3の発明は、第1の発明の競合調停装
置において、前記パルス生成回路は、前記複数の出力端
子と、縦続接続された前記複数の部分パルス生成回路
と、前記終段の部分パルス生成回路から出力される出力
信号の位相を調整して前記初段の部分パルス生成回路に
帰還入力する位相調整回路とを備えている。そして、前
記各部分パルス生成回路は、ゲート回路と、前記ゲート
回路の出力側に接続された信号遅延用のコンデンサとを
有し、前記ゲート回路出力の位相差をパルス幅とする前
記使用許諾パルスを前記ゲート回路から前記出力端子へ
出力する構成にしている。
【0023】第4の発明は、第1の発明の競合調停装
置において、前記資源の使用を現に行っている前記デバ
イスが前記使用許諾信号を無効にしたときに同期して、
前記資源の使用を現に行っていない前記デバイスが前記
使用希望信号を出力する構成にしている。
【0024】このように第2〜第4の発明を構成するこ
とにより、例えば、パルス生成回路から高速の使用許諾
パルスを出力すると、これに対応した高速の使用許諾信
号が各デバイスに供給され、迅速な調停が行われる。
【0025】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態) (1)構成 図1は本発明の第1の実施形態を示す競合調停装置の構
成図である。この競合調停装置は、メモリ等の複数個N
のデバイス31−1〜30−Nを有している。各デバイ
ス30−1〜30−Nは、バスインタフェース31−1
〜31−Nと、バスマスタ32−1〜32−Nとを有
し、これらのバスインタフェース31−1〜31−N
が、コンピュータの所定の資源(例えば、バスデータB
Dを伝送する外部バス)33に接続され、バスマスタ3
2−1〜32−Nが、調停装置40に接続されている。
各バスインタフェース31−1〜31−Nは、外部バス
33上のバスデータBDを入出力する機能を有してい
る。各バスマスタ32−1〜32−Nは、使用希望信号
(例えば、バス使用希望信号)RQ1〜RQN、及び使
用確認信号(例えば、バス使用確認信号)AK1〜AK
Nを調停装置40へ出力すると共に、該調停装置40か
ら出力される使用許諾信号(例えば、バス使用許諾信
号)GR1〜GRNを入力する機能を有している。
【0026】バス使用希望信号RQ1〜RQNは、デバ
イス30−1〜30−Nが外部バス33の使用を希望す
るときにバスマスタ32−1〜32−Nから出力され、
本実施形態ではバス使用確認信号AK1〜AKNが出力
される限り存続する。バス使用確認信号AK1〜AKN
は、デバイス30−1〜30−Nが、調停装置40から
のバス使用許諾信号GR1〜GRNを確認したときにバ
スマスタ32−1〜32−Nから出力され、本実施形態
ではデバイス30−1〜30−Nのバス使用が終了した
ときに取下げられる。バス使用許諾信号GR1〜GRN
は、調停装置40がデバイス30−1〜30−Nに外部
バス33の使用権限を与えるときにバスマスタ32−1
〜32−Nに入力され、これによってデバイス30−1
〜30−Nはトークンを得ることになる。
【0027】調停装置40は、パルス生成回路(例え
ば、高速パルス生成回路)50、使用許諾禁止回路
5、及び制御回路(例えば、N個のゲート回路60−1
〜60−N)から構成されており、バスマスタ32−1
〜32−Nに対し、バス使用希望信号RQ1〜RQN及
びバス使用確認信号AK1〜AKNを入力すると共に、
バス使用許諾信号GR1〜GRNを出力する回路であ
る。
【0028】高速パルス生成回路50は、N個の出力端
子、及びそのN個の出力端子に一定のパルス幅を持つN
個の使用許諾パルスGP1〜GPNを出力するN個の部
分パルス生成回路等を有し、各使用許諾パルスGP1〜
GPNを前記各出力端子に順次出力する回路である。使
用許諾パルスGP1〜GPNは、バス使用許諾信号GR
1〜GRNの基礎になる。使用許諾禁止回路55は、バ
スマスタ32−1〜32−Nに接続され、これらのバス
マスタ32−1〜32−Nから出力されるバス使用確認
信号AK1〜AKNを入力し、バス使用許諾信号GR1
〜GRNを禁止する禁止信号IGを出力する回路であ
る。
【0029】高速パルス生成回路50、使用許諾禁止回
路55及びバスマスタ32−1〜32−Nには、ゲート
回路60−1〜60−Nが接続されている。各ゲート回
路60−1〜60−Nは、各バスマスタ32−1〜32
−Nから出力されるバス使用希望信号RQ1〜RQN及
びバス使用確認信号AK1〜AKNと、高速パルス生成
回路50から出力される使用許諾パルスGP1〜GPN
と、使用許諾禁止回路55から出力される禁止信号IG
とをそれぞれ入力し、外部バス33の使用を許可された
デバイス(例えば、30−1)のバスマスタ32−1に
対しては、使用許諾パルスGP1に対応したバス使用許
諾信号GR1を出力してバスマスタ32−1に与え、使
用を許可されないデバイス(例えば、32−2〜30−
N)の非許可のバスマスタ32−2〜32−Nに対して
は、使用許諾パルスGP2〜GPNを遮断してバス使用
許諾信号GR2〜GRNの出力を停止する回路である。
【0030】ゲート回路60−1〜60−Nは、例え
ば、2入力ANDゲート61−1〜61−Nと、2入力
NANDゲート62−1〜62−Nと、2入力ANDゲ
ート63−1〜63−Nとで構成されている。各AND
ゲート61−1〜61−Nは、高速の各使用許諾パルス
GP1〜GPNと、各バス使用希望信号RQ1〜RQN
とを入力し、外部バス33の使用を希望するデバイス
(例えば、30−1)のみにバス使用許諾信号GR1を
出力する目的で設けられている。各NANDゲート62
−1〜62−Nは、禁止信号IGと、各バス使用確認信
号AK1〜AKNとを入力し、現に外部バス33を使用
しているデバイス(例えば、30−1)のみにバス使用
許諾信号GR1を出力し続ける目的で設けられている。
【0031】各ANDゲート63−1〜63−Nは、各
ANDゲート61−1〜61−Nの出力信号と、各NA
NDゲート62−1〜62−Nの出力信号とを入力し、
各バス使用許諾信号GR1〜GRNを生成して出力する
機能を有している。そのため、一旦あるデバイス(例え
ば、30−1)が外部バス33を占有すると、他のデバ
イス30−2〜30−Nにバス使用許諾信号GR2〜G
RNは出力されないが、当該デバイス30−1には依然
としてバス使用許諾信号GR1が出力され続ける。これ
らのゲート回路60−1〜60−Nの作用により、調停
装置40において外部バス33がデバイス30−1〜3
0−N間で排他的に使用されることが保証される。
【0032】図2は、図1中の高速パルス生成回路50
の構成例を示す回路図である。この高速パルス生成回路
50は、N個の出力端子と、このN個の出力端子に高速
の使用許諾パルスGP1〜GPNを出力するために縦続
接続されたN個の部分パルス生成回路(例えば、インバ
ータ51−1〜51−N及び2入力の排他的論理和ゲー
ト54−1〜54−NからなるN個のゲート回路と、こ
の各ゲート回路の出力側にそれぞれ接続された信号遅延
用のN個のコンデンサ52−1〜52−Nとで構成され
た回路)と、終段の部分パルス生成回路から出力される
出力信号の位相を調整して初段の部分パルス生成回路に
帰還入力する位相調整回路53とを備えている。N個の
インバータ51−1〜51−Nはリング状に接続され、
リングオシレータを構成している。デバイス30−1〜
30−Nの数が偶数個の場合は、自走発振のために必ず
位相調整回路53が必要となる。位相調整回路53は、
信号遅延機能を有する信号反転用のインバータ53a
と、信号遅延用のコンデンサ53bとで構成され、リン
グオシレータの発振周波数の調整のためにも使用され
る。リングオシレータを構成するインバータ51−1〜
51−Nの出力側には、信号遅延用のコンデンサ52−
1〜52−Nが付加されており、いたずらに発振周波数
が高くなるのを抑制している。
【0033】各インバータ51−1〜51−Nの入出力
側間には、インバータ1段分の時間遅れを利用した排他
的論理和(以下「XOR」という。)ゲート54−1〜
54−Nが接続され、高速の使用許諾パルスGP1〜G
PNを生成して出力端子へ出力するようになっている。
つまり、XORゲート54−1〜54−Nにより、イン
バータ1段分の時間幅を持つ使用許諾パルスGP1〜G
PNが生成される。使用許諾パルスGP1〜GPNのパ
ルス幅を十分に確保するには、インバータ51−1〜5
1−Nの段数を複数にしてその間のXORをとるのがよ
い。
【0034】図2では、単に最も簡単なインバータ1段
分の具体例を示しており、波形整形のためにも複数段の
遅延時間をもつ使用許諾パルスGP1〜GPNの生成が
望ましい。コンデンサ52−1〜52−Nは、使用許諾
パルスGP1〜GPNのパルス幅があまり狭くならない
ように作用し、この結果、リングオシレータの発振周波
数をも決定するものであるから、調停装置40の速度、
若しくは帯域幅を決定する重要な要素である。
【0035】図3は、図1中の使用許諾禁止回路55の
構成例を示す回路図である。この使用許諾禁止回路55
は、例えば、バス使用確認信号AK1〜AKNを入力し
てこれらの論理和をとり、禁止信号IGを出力する多入
力ORゲート55aで構成されている。この多入力OR
ゲート55aを設けることにより、いずれかのデバイス
(例えば、30−1)が外部バス33の使用を開始した
ときには、このデバイス30−1を除く他のデバイス3
0−2〜30−Nに対し、NANDゲート62−1〜6
2−Nによってバス使用許諾信号GR2〜GRNの出力
が禁止されることになる。
【0036】(2)動作 図4は、図2の高速パルス生成回路50の動作を示すタ
イミングチャートである。図2の高速パルス生成回路5
0において、インバータ1段分だけ時間が遅れたタイミ
ングt1,t2,t3,…で、インバータ51−N,5
1−1,51−2,…の出力信号が順次“H”レベルに
立ち上がっていく。すると、各インバータ51−1〜5
1−Nの入出力が、各XORゲート54−1〜54−N
でXORがとられ、タイミングt1,t2,…で、高速
の使用許諾パルスGP1,GP2,…が各XORゲート
54−1〜54−Nから出力される。
【0037】図5(A)〜(D)は図1の競合調停装置
の動作を示すタイミングチャートであり、同図(A)は
使用許諾パルス出力のタイミングチャート、同図(B)
はデバイス30−1のリクエスト1とデバイス30−2
のリクエスト2が競合したときのタイミングチャート、
同図(C)はデバイス30−1のリクエスト1の終了後
のデバイス30−2のリクエスト2とデバイス30−3
のリクエスト3の競合のときのタイミングチャート、及
び同図(D)は同期式リクエストのタイミングチャート
である。
【0038】以下、図5の(A)〜(D)の動作を説明
する。 (A)使用許諾パルス出力 高速パルス生成回路50が生成する高速の使用許諾パル
スGP1〜GPNのタイミングは、ANDゲート61−
1〜61−N及び63−1〜63−Nで阻止されない限
り、バス使用許諾信号GR1〜GRNのタイミングと同
一である。例えば、デバイス30−1に入力するバス使
用許諾信号GR1の場合、この基礎は生成された使用許
諾パルスGP1であって、これはタイミングt1に始ま
り、タイミングt2で終了する。最後のデバイス30−
Nに対して、使用許諾パルスGPNはタイミングtnで
始まり、タイミングt1で終了する。つまり、高速パル
ス生成回路50は、周期Tを繰り返し、一定のパルス幅
の使用許諾パルスGP1〜GPNを順次各デバイス30
−1〜30−Nに向けて出力している。
【0039】(B)リクエスト1とリクエスト2の競合 例えば、タイミングt1以前にデバイス30−1がバス
使用希望信号RQ1(リクエスト1)を出し、続いてデ
バイス30−2がバス使用希望信号RQ2(リクエスト
2)を出したときには、双方のリクエスト1及び2が競
合するので、次のように処理される。
【0040】タイミングt1で、調停装置40がデバイ
ス30−1に対し外部バス33の使用を許諾するバス使
用許諾信号GR1を出力すると、デバイス30−1のバ
スマスタ32−1はその応答としてバス使用確認信号A
K1を出力する。このバス使用確認信号AK1を受け
て、使用許諾禁止回路55は他のデバイス30−2〜3
0−Nの使用を禁止する禁止信号IGを出力する。これ
により、図中破線で示されるように、デバイス30−2
のバス使用許諾信号GR2は出力されない。この結果、
外部バス33の使用権はデバイス30−1が確保し、そ
の後、外部バス33の使用希望を取下げるべくバス使用
希望信号RQ1を“L”レベルに立ち下げるまで、他の
デバイス30−2〜30−Nの使用を禁止する禁止信号
IGも“L”レベルに立ち下がらず、他のデバイス30
−2〜30−Nのバス使用希望は留保されてしまう。
【0041】デバイス30−1によるバス使用権の放
棄、即ちトークンの受け渡しがあったときは、この際、
デバイス30−2がバス使用希望信号RQ2を出し続け
ていれば、デバイス30−2はデバイス30−1に続
き、次の周期Tのタイミングt2でそのトークンを受け
取って外部バス33の使用権を確保することができる。
すると、今度は、デバイス30−1のバス使用許諾信号
GR1が出力されなくなる。
【0042】なお、周期Tの期間において、仮にバス使
用希望信号RQ1よりもRQ2が早く出されても、デバ
イス30−1が30−2よりも優先される。又、バス使
用希望信号RQ1,RQ2,…が使用許諾パルスGP
1,GPN,…の“H”レベルの期間に発生すると、バ
ス使用許諾信号GR1,GR2,…がひげ状のパルスに
なるおそれがあるが、これに対する対策としては、例え
ば、バスマスタ32−1〜32−N内にフィルタを設け
て消去することが可能である。
【0043】(C)リクエスト1終了後のリクエスト2
とリクエスト3の競合 ここでは、バス使用希望信号RQ1(リクエスト1)の
終了時のトークンの取り扱い(例えば、デバイス30−
1が外部バス33の使用を放棄し、トークンを次のデバ
イス30−2,30−3に渡すときにどのデバイス30
−2又は30−3が選択されるのかの取り扱い)が示さ
れている。
【0044】例えば、デバイス30−1がトークンを持
っているときに、デバイス30−2と30−3が双方と
もバス使用希望信号RQ1及びRQ2(リクエスト2及
び3)を出して競合した場合、次のように処理される。
【0045】タイミングt2以前にデバイス30−2に
よるバス使用希望信号RQ1(リクエスト2)が出てい
れば、問題なくトークンはデバイス30−2が取得す
る。しかし、タイミングt3直前にデバイス30−1が
外部バス33の使用を放棄したとすれば、トークンはデ
バイス30−3が取得してしまう。つまり、デバイス3
0−3によるバス使用確認信号AK3が出力され、この
バス使用確認信号AK3を受けて使用許諾禁止回路55
が他のデバイス30−1,30−2,30−4〜30−
Nの使用を禁止する禁止信号IGを出力する。デバイス
30−2が先にバス使用希望信号RQ2(リクエスト
2)を出していたことを考えると、結果的にバス使用の
機会の均等が破れてしまったことになる。この問題を解
決するのが、次に説明する(D)の同期式リクエストで
ある。
【0046】(D)同期式リクエスト 同期式リクエストでは、トークンの保持は必ず使用許諾
パルスGP1〜GPNの1周期T単位で行うようにす
る。具体的には、デバイス30−1のバス使用希望信号
RQ1(リクエスト1)の終了は、使用許諾パルスGP
1の“L”レベルへの立ち下りに同期して行うことと
し、デバイス30−1のバスマスタ32−1がその制御
を行うような回路構成になっている。この結果、前記
(C)の場合と異なり、必ずデバイス30−1から30
−N方向の順番にバス使用希望信号RQ1〜RQN(リ
クエスト1〜N)が調べられ、トークンは次のデバイス
であるデバイス30−2に渡される。タイミングt2で
は、デバイス30−2のバス使用確認信号AK2が出力
され、この結果、デバイス30−3のバス使用確認信号
AK3は出力されない。従って、デバイス30−1〜3
0−N間でのバス使用の機会の均等を確保することがで
きる。
【0047】(3)効果 第1の実施形態では、次の(a)〜(c)に示すような
効果等がある。 (a)従来の図8の芋づる式競合調停装置では、トーク
ンをデバイス10−1から10−N方向へ順次渡してい
く調停方式なので、デバイス10−1〜10−Nを通過
する遅延時間が無視できない。これに対し、本実施形態
では、高速パルス生成回路50を有する調停装置40を
用いることを特徴とするので、トークンはデバイス30
−1〜30−N上ではなく、高速パルス生成回路50内
を巡回していると見なすことができる。即ち、高速パル
ス生成回路50から出力される高速の使用許諾パルスG
P1〜GPNのおかげで、バス使用希望信号RQ1〜R
QN(リクエスト1〜N)を出したデバイス30−1〜
30−Nは、速やかにそのリクエストを受け付けてもら
える利点を有している。本実施形態による調停方式は、
従来にない新しい方式であり、デバイス30−1〜30
−N間の機会均等を保証し、かつ、高速に外部バス33
の調停を行うことが可能である。
【0048】(b)前記(a)で説明したように、バス
使用の機会均等は確保されているが、従来の図8の芋づ
る式調停方式と同様に、低速のデバイス(30−1〜3
0−Nのうちのあるもの)がいつまでも外部バス33を
占有し続けるおそれが残っている。この対策としては、
優先度の概念を導入したり、一定時間でトークンを手放
す構成にすることが望ましい。これについては、次の第
2の実施形態で説明する。
【0049】(c)同期式リクエストを実現するバスマ
スタ32−1〜32−Nを導入すれば、トークンは必ず
デバイス30−1から30−N方向へ順番に手渡される
ことになり、これによってデバイス30−1〜30−N
間の機会の均等を確保できる。
【0050】(第2の実施形態) (1)構成 図6は、本発明の第2の実施形態を示す競合調停装置に
おける優先度付きバスマスタを有するデバイスの一例の
構成図であり、第1の実施形態を示す図1中の要素と共
通の要素には共通の符号が付されている。
【0051】この優先度付きバスマスタを有するデバイ
スは、例えば、図1の各デバイス30−1〜30−Nに
代えて設けられるものであり、図1の外部バス33に接
続されるバスインタフェース31と、調停装置40に接
続されるバスマスタ32と、デバイス本体とを有してい
る。
【0052】バスマスタ32は、2入力ANDゲート7
1−1〜71−4、2入力ORゲート72−1〜72−
5、リセットレジスタ73、フリップフロップからなる
キャリーフラグ(Carry Flag)74、優先順位決定回路
を構成するプライオリティカウンタ(Priority Counte
r)75とプライオリティレジスタ76、使用確認用の
アクノリッジ(Acknowledge )レジスタ77、使用許諾
用のグラント(Grant )レジスタ78、及び内部バス7
9等を有している。内部バス79は、デバイスイネーブ
ル(Device Enable )信号DEで動作するバスインタフ
ェース31を介して、外部バス33に接続されている。
【0053】図7は、図6のデバイスに付加されるバス
占有解除回路の一例を示す構成図である。このバス占有
解除回路は、ウオッチドッグタイマ(Watch Dog Timer
)80、及び2入力ORゲート72−6で構成されて
いる。
【0054】(2)動作 優先度を導入した図6及び図7のデバイスでは、次のよ
うに動作する。デバイス本体が外部バス33の使用を希
望してデバイスリクエスト(Device Request )信号D
Rを出力したとき、リセットレジスタ73がセットされ
て直ちにバス使用希望信号RQが出るのではない。AN
Dゲート71−1において、キャリーフラグ74の出力
端子Qからリクエストイネーブル(Request Enable )
信号REが出ていなければ、リセットレジスタ73はセ
ットされない。これは、デバイス内部に優先度を導入し
たからである。この場合、優先度はプライオリティレジ
スタ76のデータにより決まる。プライオリティレジス
タ76のデータは、内部バス79を介して、タイミング
クロック(Timing Clock )TC1においてデータラッ
チ(Data Latch )信号DLによりプライオリティレジ
スタ76へ取り込まれる。
【0055】次に、プライオリティレジスタ76に取り
込まれたデータは、データセット(Data Set )信号D
Sによりプライオリティカウンタ75へセットされる。
カウンタクロック(Counter Clock )信号CCによりプ
ライオリティカウンタ75が進み、桁上げ信号であるキ
ャリー(Carry )信号Cが出力されると、キャリーフラ
グ74がセットされる。この結果、キャリーフラグ74
からリクエストイネーブル信号REが出力されてAND
ゲート71−1が開き、リセットレジスタ73がセット
されてバス使用希望信号RQが出力され、図1の調停装
置40がそのリクエストを認識することができる。
【0056】一旦、キャリーフラグ74の出力端子Qか
らリクエストイネーブル信号REが出力された後、タイ
ミングクロックTC3においてANDゲート71−2に
よりリスタート(Restart)信号RSが立ち上がり、 O
Rゲート72−2を介してキャリーフラグ74がリセッ
トされると共に、ORゲート72−3を介してプライオ
リティカウンタ75がリセットされる。今度は、キャリ
ーフラグ74から出力されるリクエストイネーブル信号
REは、プライオリティカウンタ75のキャリー信号C
が出ている間だけ有効になる。プライオリティカウンタ
75のデータ量が大きいと、頻繁にリクエストイネーブ
ル信号REが出力される。これは、そのデバイスの優先
度が高いことを意味する。
【0057】図6のデバイスがバス使用希望信号RQを
出力して外部バス33の占有を希望したとき、図1の調
停装置40がこれを認めてバス使用許諾信号GRを出力
すると、グラントレジスタ78がセットされる。グラン
トレジスタ78の出力端子Qから出力される信号は、タ
イミングクロックTC2においてANDゲート71−4
によりアクノリッジレジスタ77をセットし、この結
果、図1の調停装置40に対しバス使用確認信号AKで
応答できる。これは、図6のデバイスのバス使用許諾信
号GRを受けて、このデバイスが外部バス33の占有を
開始したことを意味する。アクノリッジレジスタ77か
ら出力されるバス使用確認信号AKは、バスインタフェ
ース31を介して、内部バス79と外部バス33を連結
し、併せてデバイス内のその他の制御に使用される。
【0058】例えば、外部バス33に接続された図示し
ない中央処理装置(以下「CPU」という。)が図6の
デバイスに対しアクセスしようとするときは、バスイン
タフェース31に対し、デバイスイネーブル信号DEに
より行う。例えば、外部バス33に接続された図示しな
いCPUが、直接図6のデバイスの優先度を指定するた
めに、プライオリティレジスタ76に書き込む場合等で
ある。
【0059】図6のデバイスが、外部バス33の占有を
終了し、デバイス本体がデバイスリクエスト(Device R
equest )信号DRを取り下げたとき、若しくは、リク
エストアボート(Request Abort )信号RAを立ち上げ
たときは、ANDゲート71−1又はORゲート72−
1を介してリセットレジスタ73がリセットされ、この
結果、バス使用希望信号RQが立ち下がり、ORゲート
72−4を介してアクノリッジレジスタ77がリセット
される。これにより、バス使用確認信号AKが強制的に
立ち下がり、その他のデバイスに外部バス33を占有す
る機会が与えられることになる。
【0060】図1の調停装置40から与えられるバス使
用許諾信号GRは、図6のデバイスの使用許可を与える
信号であるが、パルスで入力されるので、これを受け取
るグラントレジスタ78が必要になる。しかし、外部バ
ス33の占有を開始し、アクノリッジレジスタ77から
バス使用確認信号AKを出力した後に、グラントレジス
タ78をセットしたままにしておくと、バス使用許諾信
号GRが立ち下がり、図1の調停装置40が外部バス3
3の使用許諾を取り消した後も許諾があるかのように見
えてしまうので、予めORゲート72−5においてバス
使用確認信号AKを検出してグラントレジスタ78をリ
セットしておく。
【0061】図6の優先度付きバスマスタ32を有する
デバイスの場合、このままでは低速のデバイスによる外
部バス33の占有を解除することができない。デバイス
本体から出力されるリクエストアボート信号RAは、自
ら外部バス33の占有を放棄するための信号である。そ
こで、図7に示すように、デバイス内部にウオッチドッ
グタイマ80を設ける。ウオッチドッグタイマ80は、
クロックCKをカウントし、デバイスが一定時間正常な
動作をしているときには、セットされてタイマキャリー
(Timer Carry )信号TCAが出力されない。もしデバ
イスに異常が発生した場合は、ウオッチドッグタイマ8
0が一定時間以上経過してもリセットされないために、
オーバーフローが生じてタイマキャリー信号TCAが出
力される。このタイマキャリー信号TCAとマニュアル
アボート(Manual Abort )信号MAとがORゲート7
2−6で論理和がとられ、リクエストアボート信号RA
が出力される。
【0062】このようなウオッチドッグタイマ80を設
けることにより、予め定められた時間で外部バス33を
放棄することができる。この時間を短くすれば、これは
図6のデバイスの優先度を下げたことと等価になる。
【0063】(3)効果 第2の実施形態では、優先度の低いデバイス(例えば、
低速のデバイス)がいつまでも外部バス33を占有する
ことを防止でき、優先度の高いデバイスの要求に答える
ことができる。
【0064】(利用形態)本発明は、上記実施形態に限
定されず、種々の変形や利用形態が可能である。この変
形や利用形態としては、例えば、次の(i)〜(iii)
のようなものがある。
【0065】(i)図1の高速パルス生成回路50や使
用許諾禁止回路55は、図2や図3以外の回路で構成す
ることも可能である。又、各ゲート回路60−1〜60
−Nは、図示以外の他のゲート等で構成してもよい。
【0066】(ii)図6及び図7に示す優先度付きバス
マスタを有するデバイスは、図示以外の回路で構成する
ことも可能である。
【0067】(iii)実施形態の競合調停装置では、外部
バス33の使用権を巡る調停方式について説明したが、
本発明は、コンピュータの外部バス33以外の他の資源
の分配に関して広く適用可能である。
【0068】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1〜第3
の発明によれば、パルス生成回路を備えているので、ト
ークンはデバイス上ではなく、例えば、高速のパルスを
出力するパルス生成回路内を巡回していると見なすこ
とができる。よって、パルス生成回路から出力される高
速のパルスにより、使用希望信号を出力したデバイスは
速やかにその使用希望信号を受け付けてもらうことがで
き、デバイス間の機会均等を保証し、かつ高速にバス等
のコンピュータの資源の調停を行うことができる。
【0069】第4の発明によれば、コンピュータの資源
の使用を現に行っているデバイスがその資源の使用許諾
信号を無効にしたときに同期して、コンピュータの資源
の使用を現に行っていないデバイスがその資源の使用希
望信号を出力する構成にしたので、複数のデバイスから
の競合する使用希望信号に対して機会均等を与えること
ができ、デバイスがトークンを取得する機会の公平性を
担保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す競合調停装置の
構成図である。
【図2】図1中の高速パルス生成回路50の回路図であ
る。
【図3】図1中の使用許諾禁止回路55の回路図であ
る。
【図4】図2の動作を示すタイミングチャートである。
【図5】図1の動作を示すタイミングチャートである。
【図6】本発明の第2の実施形態を示す優先度付きバス
マスタを有するデバイスの構成図である。
【図7】図6のデバイスに付加されるバス占有解除回路
の構成図である。
【図8】従来の芋づる式競合調停装置の構成図である。
【図9】図8の動作を示すタイミングチャートである。
【図10】従来の分散型競合調停装置の構成図である。
【符号の説明】
30−1〜30−N デバイス 31−1〜31−N バスインタフェース 32,32−1〜32−N バスマスタ 33 外部バス 40 調停装置 50 高速パルス生成回路 51−1〜51−N インバータ 52−1〜52−N コンデンサ 53 位相調整回路 54−1〜54−N XORゲート 55 使用許諾禁止回路 60−1〜60−N ゲート回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−44182(JP,A) 特開 平4−355862(JP,A) 特開 平2−32446(JP,A) 特開 平6−35729(JP,A) 特開 平6−60009(JP,A) 特開 平10−326253(JP,A) 特開 平4−175958(JP,A) 特開 昭59−167730(JP,A) 特開2000−132505(JP,A) 特開2000−250853(JP,A) 実開 平2−95456(JP,U) 実開 昭61−206355(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 13/362 510 WPI(DIALOG) JICSTファイル(JOIS)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータの所定の資源を利用する際
    に前記資源の使用を希望する使用希望信号をそれぞれ出
    力すると共に、前記各使用希望信号に基づき前記資源の
    使用を保証する使用許諾信号が外部からそれぞれ与えら
    れると、前記使用許諾信号に応答して使用確認信号をそ
    れぞれ出力する複数のデバイスと、 複数の出力端子、及び前記各出力端子に一定のパルス幅
    を持つ使用許諾パルスをそれぞれ出力する複数の部分パ
    ルス生成回路を有し、前記各使用許諾パルスを前記各出
    力端子に順次出力するパルス生成回路と、 前記資源の使用を希望する前記複数のデバイスからの前
    記複数の使用確認信号を受けて、前記一つのデバイスが
    前記使用確認信号を有効にしている間は禁止信号の出力
    を有効にし、かつ、前記複数のデバイスが全て前記使用
    確認信号の出力を無効にしている間は前記禁止信号の出
    力を無効にする使用許諾禁止回路と、 前記複数の使用希望信号、前記複数の使用許諾パルス、
    及び前記禁止信号を入力し、前記デバイスに与える前記
    使用許諾信号を出力する制御回路とを備え、 前記制御回路は、 前記資源の使用を現に行っている前記デバイスに対し
    て、 前記使用希望信号が有効の間は前記使用許諾信号を有効
    にし、かつ、前記禁止信号を無視するが、 前記使用希望信号が無効になったときは前記使用許諾信
    号を無効にし、かつ、前記使用確認信号の無効を受けて
    前記禁止信号を有効にする制御を行い、 前記資源の使用を現に行っていないデバイスに対して、 前記使用希望信号が有効で、かつ、前記使用許諾パルス
    が入力されているときにのみ前記使用許諾信号を有効に
    し、かつ、前記使用確認信号の有効を受けて前記禁止信
    号を無視する制御を行う構成にしたことを特徴とする競
    合調停装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の競合調停装置において、 前記パルス生成回路から出力される前記使用許諾パルス
    が非同期であることを特徴とする競合調停装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の競合調停装置において、 前記パルス生成回路は、前記複数の出力端子と、縦続接
    続された前記複数の部 分パルス生成回路と、前記終段の
    部分パルス生成回路から出力される出力信号の位相を調
    整して前記初段の部分パルス生成回路に帰還入力する位
    相調整回路とを備え、 前記各部分パルス生成回路は、ゲート回路と、前記ゲー
    ト回路の出力側に接続された信号遅延用のコンデンサと
    を有し、前記ゲート回路出力の位相差をパルス幅とする
    前記使用許諾パルスを前記ゲート回路から前記出力端子
    へ出力する構成にしたことを特徴とする競合調停装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の競合調停装置において、 前記資源の使用を現に行っている前記デバイスが前記使
    用許諾信号を無効にしたときに同期して、 前記資源の使用を現に行っていない前記デバイスが前記
    使用希望信号を出力する構成にしたことを特徴とする競
    合調停装置。
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