JP3447592B2 - 半導体装置とその製造方法 - Google Patents

半導体装置とその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置とその
製造方法に係わり、特に、高耐圧ダイオードに好適な半
導体装置とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体基板上に複数の素子を形成するに
あたり、各素子間や素子を構成する拡散層間をPN接合
の逆バイアスで電気的に分離する接合分離方式や自己分
離方式が、製造方法と価格上の理由により一般的に用い
られている。しかし、一部の用途では、高速化や、高耐
圧化あるいは大電力素子の高密度集積化、高いラッチア
ップ耐量の確保などを目的とし、各素子を絶縁物で電気
的に完全に分離させた誘電体分離方式が採用されてい
る。これら誘電体分離方式では、一般的に半導体基板の
主表面から所定の深さで、所定の厚さの埋め込み絶縁膜
を有するいわゆるSOI基板を用いている。SOI基板
の製造方法としては、例えば、図6に示されたように、
2枚の半導体基板を張り合わせて製造する方法や、半導
体基板の表面から酸素のイオン注入を行い製造する方法
(SIMOX)などが実用化されている。
【0003】このSOI基板を用いて、例えばPN接合
ダイオードを形成する場合、その製造方法は図6及び図
7に示すごとくなる。即ち、N型半導体基板1の表面
に、後の工程である張り合わせ工程後には埋め込み酸化
膜2となるべき酸化膜を酸化成長させ、これをN型支持
半導体基板3と張り合わせる(図6(b),(c))。
通常のイオン注入工程や選択酸化工程によって、P型ア
ノード拡散層4、フィールド酸化膜7、P型高濃度拡散
層5、N型高濃度拡散層6を形成し(図7(a))、こ
のPN接合ダイオードを他の素子と絶縁分離する目的の
ため、トレンチ溝8を埋め込み酸化膜2に到達するまで
イオンエッチングにより形成する(図7(b))。さら
に、通常の表面配線の形成技術により、堆積絶縁膜9と
表面電極であるカソード電極11やアノード電極10を
形成する。
【0004】このようなPN接合ダイオードに逆バイア
スを印加する場合、その等電位分布は図10に示すよう
に、埋め込み酸化膜2の部分では水平方向に、PN接合
の部分では垂直方向になろうとし、埋め込み酸化膜2の
部分では縦方向のほとんどの電圧を分担することとなる
ため、その遷移部分では直角に近い角度で等電位線が曲
げられ電界が高くなり、降伏電圧を高く設計させる場合
に妨げとなる。
【0005】この解決策としては、埋め込み酸化膜2を
全面酸化膜にせず、図11で示したように、埋め込み酸
化膜2の一部を開口させ、N型支持半導体基板3内にも
PN接合を形成させる構造がある。この場合、図10で
示したほどの電界集中はおこさず、図10の構造より高
耐圧化が可能となる。図11の構造を有する素子の製造
方法を図8及び図9に示す。図1及び図2との違いは張
り合わせるまでの工程のみである。図6(a)〜(c)
は、図8(a)〜(d)に相当し、図8では埋め込み酸
化膜を部分的に開口するための処理がなされている。即
ち、図8(b)に示すように、埋め込み酸化膜2は、選
択酸化によって、部分的に開口させる部分12を酸化さ
せない。その後、張り合わせを可能とするため、張り合
わせ面を研削及び研磨し、N型支持半導体基板3と張り
合わせる(図8(c),(d))。以降の工程は図7と
同様であり、図7(a)は図9(a)に、図7(b)は
図9(b)に、又、図7(c)は図9(c)にそれぞれ
対応する。図9(a)以降で示される支持基板3内のP
型アノード拡散層13は、N型半導体基板1の表面から
ボロンをイオン注入し、押し込み処理する際に、P型ア
ノード拡散層4側からボロンが拡散して形成される。
【0006】この様に支持基板3側にもPN接合を形成
することにより、高いPN接合降伏耐圧を得ることがで
きるが、図11の構造及び図8、9で示された製造方法
には、以下に述べる問題点を伴う。即ち、 (1)張り合わせる界面には、半導体と半導体の酸化物
といった、熱膨張率や組成などが異なった物質が混在す
るため、張り合わせ界面にボイドが発生したり、ボイド
発生まで至らなくても、特に埋め込み酸化膜開口部穴1
2の界面の品質が不安定になり、製造歩留まりを悪化さ
せる。 (2)半導体基板の張り合わせを行った直後のフォトリ
ソグラフ工程において、埋め込み酸化膜開口穴12或い
はそれに対応した位置合わせ用のマークを検出する際、
通常では用いることがない赤外線を用いる必要があり、
新たな設備の導入が必要となる。 (3)支持基板3内のP型アノード拡散層13は、埋め
込み酸化膜開口部穴12の張り合わせ界面を介して拡散
形成されるため、拡散層の濃度や深さが不安定となり、
製造歩留まりを悪化させる。 (4)PN接合に逆バイアスが印加され、空乏層が成長
する際、埋め込み酸化膜開口部穴12の張り合わせ界面
に到達するとリーク電流が発生する。これを防止するた
めに、支持基板内のP型アノード拡散層13も、このこ
とを考慮した濃度と深さにする必要があり、長時間の押
し込み時間を必要とする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
した従来技術の欠点を改良し、特に、従来のように、S
OI基板の埋め込み酸化膜に、酸化膜を形成しない開口
部を設けるという複雑な構成にしないで、高耐圧な半導
体装置の製造を可能にした新規な半導体装置とその製造
方法を提供するものである。
【0008】本発明の他の目的は、リーク電流を低減せ
しめた新規な半導体装置とその製造方法を提供するもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、基本的には、以下に記載されたような技
術構成を採用するものである。即ち、本発明に係わる半
導体装置の第1態様は、第1導電型の支持用半導体基板
の表面全域に埋め込み絶縁膜が所定の厚さで形成され、
この埋め込み絶縁膜の表面に第1導電型の半導体活性層
が所定の厚さで形成されるSOI(silicon on insulato
r)基板を用いた半導体装置において、前記SOI基板の
半導体活性層と前記埋め込み絶縁膜とを共に貫通する導
電物質充填用の第1のトレンチ溝と絶縁物質充填用の第
2のトレンチ溝とが形成され、前記第1のトレンチ溝の
底部の前記支持用半導体基板及び前記第1のトレンチ溝
が形成された半導体活性層の側面には第2導電型の拡散
が形成されていることを特徴とするものであり、又、
第2態様は、前記第1のトレンチ溝の底部の前記支持用
半導体基板に形成した拡散層と前記第1のトレンチ溝
形成された半導体活性層の側面に形成した拡散層とは導
通していることを特徴とするものであり、又、第3態様
は、前記第1のトレンチ溝を囲むように拡散層が形成さ
れていることを特徴とするものであり、又、第4態様
は、前記第2のトレンチ溝の表面は絶縁物で覆われ、絶
縁分離島を形成していることを特徴とするものであり、
又、第5態様は、前記支持用半導体基板および前記半導
体活性層の両方にPN接合が形成されていることを特徴
とするものである。
【0010】又、本発明に係わる半導体装置の製造方法
の第1態様は、第1導電型の支持用半導体基板の表面全
域に埋め込み絶縁膜が所定の厚さで形成され、この埋め
込み絶縁膜の表面に第1導電型の半導体活性層が所定の
厚さで形成されるSOI(silicon on insulator)基板を
用いた半導体装置の製造方法であって、前記SOI基板
の主表面の所定部分に、前記SOI基板の半導体活性層
と前記埋め込み絶縁膜とを共に貫通する導電物質充填用
の第1のトレンチ溝と絶縁物質充填用の第2のトレンチ
溝とを形成する工程と、前記第1のトレンチ溝の形成で
露出した前記支持用半導体基板の露出面及び前記第1の
トレンチ溝の側面の露出面に第2導電型の拡散層を形成
する工程と、を含むことを特徴とするものであり、又、
第2態様は、前記第1のトレンチ溝の前記支持用半導体
基板の露出面と前記第1のトレンチ溝の側面の露出面と
を導通せしめる工程を含むことを特徴とするものであ
り、又、第3態様は、前記第1のトレンチ溝の露出面に
形成される拡散層は、イオン注入で形成されることを特
徴とするものであり、又、第4態様は、前記第1のトレ
ンチ溝を囲むように拡散層を形成するため、イオン注入
する工程を含むことを特徴とするものであり、又、第5
態様は、前記第1のトレンチ溝の形成後に、この第1の
トレンチ溝の露出面から第1導電型あるいは第2導電型
の不純物のどちらか一方あるいは両方の導電型の不純物
を導入する工程を有することを特徴とするものである。
【0011】更に、本発明に係わる半導体装置の製造方
法の第6態様は、第1導電型の支持用半導体基板の表面
全域に埋め込み絶縁膜が所定の厚さで形成され、この埋
め込み絶縁膜の表面に第1導電型の半導体活性層が所定
の厚さで形成されるSOI(silicon on insulator)基板
を用いた半導体装置の製造方法であって、前記SOI基
板の主表面の所定部分に、前記SOI基板の半導体活性
層と前記埋め込み絶縁膜とを共に貫通する第1のトレン
チ溝と第2のトレンチ溝とを同時に形成する工程と、前
記第1のトレンチ溝の表面には、前記半導体活性層を島
状に絶縁分離するための絶縁膜を形成する工程と、前記
第2のトレンチ溝の形成により露出した前記支持用半導
体基板の露出面及び前記第2のトレンチ溝の側面の露出
面に第2導電型の拡散層を形成する工程と、前記第2の
トレンチ溝の前記支持用半導体基板の露出面と前記第2
のトレンチ溝の側面の露出面とを導通せしめる工程と、
を含むことを特徴とするものであり、又、第態様は、
前記第2のトレンチ溝の露出面に形成される拡散層は、
イオン注入で形成されることを特徴とするものであり、
又、第態様は、前記第2のトレンチ溝を囲むように拡
散層を形成するため、イオン注入する工程を含むことを
特徴とするものであり、又、第態様は、前記第2のト
レンチ溝の形成後に、前記第2のトレンチ溝の露出面か
ら第1導電型あるいは第2導電型の不純物のどちらか一
方あるいは両方の導電型の不純物を導入する工程を有す
るものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係る半導体装置とその製
造方法は、支持用半導体基板と、実際に半導体素子が形
成される半導体活性層と、これらの間の全面に埋め込み
絶縁膜が挟み込まれた構造のSOI基板を用いた半導体
装置であって、SOI基板の主表面から、トレンチ溝を
埋め込み絶縁膜を貫通するまで堀り、絶縁分離を目的と
する用途ではこの溝に絶縁膜を充填して絶縁分離島を形
成し、支持用半導体基板への給電を目的とする場合に
は、この溝に導電物質を充填し、少なくとも支持用半導
体基板へ給電できるよう電気的接合が得られるように
し、これら二つの用途のトレンチ溝がそれぞれコンカレ
ントに形成できる点にある。
【0013】尚、支持用半導体基板への給電用途におい
ては、支持用半導体基板自体の電位を固定させる目的
と、更に、支持用半導体基板内にもPN接合を形成さ
せ、逆バイアス時、その直上の半導体活性層に形成され
た半導体素子の電界を緩和させ半導体素子の高耐圧化を
目的とする二つがある。このように構成した本発明の半
導体装置は、埋め込み酸化膜が全面に存在するため、上
述の(1)及び(2)の問題点は基本的に存在しない。
また、図2の支持基板3内P型アノード拡散層13は、
トレンチ溝15の底部から直接、N型支持半導体基板3
に拡散されるため、上述の(3)の問題点もない。さら
に、支持基板3内P型アノード拡散層13の張り合わせ
界面側には、トレンチ溝15の底部から高濃度のボロン
をイオン注入法により導入でき、P型高濃度拡散層5を
形成できるため、PN接合に逆バイアスが印加されて
も、支持基板内P型アノード拡散層13の内側に成長す
る空乏層は、このP型高濃度拡散層5に達したところで
成長がほぼ完全に抑制され、(4)であげた問題点もな
い。尚、トレンチ溝15は、横方向の素子の絶縁分離に
必要なトレンチ溝8とコンカレントに形成できるため、
本発明によってもなんら新たな製造工程を必要としな
い。
【0014】図1乃至図3の例はPN接合ダイオードの
例であるが、勿論、このアノード拡散層をドレイン拡散
層に対応させる構造とした高耐圧仕様の電界効果トラン
ジスタなどへの応用も可能となる。
【0015】
【実施例】以下に、本発明に係わる半導体装置とその製
造方法の具体例を図面を参照しながら詳細に説明する。 (具体例)図1及び図2は、本発明に係わる半導体装置
とその製造方法の具体例を示す図であって、これらの図
には、第1導電型の支持用半導体基板3の表面全域に埋
め込み絶縁膜2が所定の厚さで形成され、この埋め込み
絶縁膜2の表面に第1導電型の半導体活性層1が所定の
厚さで形成されるSOI(siliconon ins
ulator)基板を用いた半導体装置において、前記
SOI基板の半導体活性層1と前記埋め込み絶縁膜2と
を貫通する第1のトレンチ溝15が形成され、前記第1
のトレンチ溝15の底部の前記支持用半導体基板3及び
前記第1のトレンチ溝15が形成された半導体活性層
側面には第2導電型の拡散層5が形成されている半導体
装置が示されている。
【0016】以下に、本発明を更に詳細に説明する。図
1及び図2に、本発明による半導体装置の工程断面図を
示す。N型半導体基板1の表面に、後の工程である張り
合わせ工程後には埋め込み酸化膜2となるべき酸化膜を
酸化成長させ、これをN型支持半導体基板3と張り合わ
せる(図1(b),(c))。その後、絶縁分離を目的
とするトレンチ溝8と、支持用半導体基板への給電を目
的とするトレンチ溝15とを、埋め込み酸化膜2を貫通
するまで同時に形成する(図1(d))。フィールド酸
化工程では選択酸化法により、トレンチ溝8の内側表面
には酸化膜を形成させ、トレンチ溝15の内側表面や、
最終的に半導体活性層1と表面電極とで電気的接触を行
う部分には酸化膜を成長させないように選択酸化させる
(図2(a))。その後、トレンチ溝15の部分にフォ
トリソグラフ法を用い選択的に中ドーズ量のボロンのイ
オン注入とそれに続く熱押し込み処理を行い、P型アノ
ード拡散層4と支持基板3内のP型アノード拡散層13
を形成する(図2(b))。さらに、トレンチ溝15の
部分にフォトリソグラフ法を用い選択的に高ドーズ量の
ボロンのイオン注入と、半導体活性層1と表面電極とで
電気的接触を行う部分には高ドーズ量の砒素のイオン注
入をそれぞれ別の工程で行い、それに続く軽度の熱処理
でP型高濃度拡散層5とN型高濃度拡散層6をそれぞれ
形成する。その後、基板表面にBPSG等の堆積絶縁膜
9を成膜形成し、フォトリソグラフ技術を用いる選択エ
ッチングにより、トレンチ溝15を含む表面電極とで電
気的接触を行う部分の堆積絶縁膜9をエッチング除去
し、表面にアノード電極10とカソード電極11とを形
成する。
【0017】この図2に示す半導体装置において、アノ
ード電極10とカソード電極11とのPNダイオードに
逆バイアスを印加すると、その等電位線の分布図は図3
のようになる。本具体例では左右対称構造としているた
め、左半分は省略している。 (参考例)図4及び図5は、本発明の参考例として、N
型支持半導体基板3の電位を半導体基板の表面に形成さ
れる配線で固定できるようにした具体例である。N型半
導体基板1に形成する素子の特性を安定なものにするに
は、支持半導体基板3の電位を固定させるのが好まし
い。支持半導体基板3の電位も、なんらかの配線によっ
て給電しない限り固定できないが、もっとも簡単な方法
は、本半導体装置を搭載すべき金属製のリードフレーム
から給電する方法であるが、最近の高密度な半導体装置
の実装方法の動向として、絶縁性のフィルムに直接搭載
する方法が増え始めている。この場合は、半導体装置の
表面から給電するしかなく、図5の方法が有効となる。
【0018】次に、図4及び図5に基づき参考例を説明
する。N型半導体基板1の表面に、後の工程である張り
合わせ工程後には埋め込み酸化膜2となるべき酸化膜を
酸化成長させ、これをN型支持半導体基板3と張り合わ
せる(図4(b),(c))。その後、絶縁分離を目的
とするトレンチ溝8と、支持用半導体基板への給電を目
的とするトレンチ溝15を、埋め込み酸化膜2を貫通す
るまで同時に形成する(図4(d))。フィールド酸化
工程では選択酸化法により、トレンチ溝15の内側表面
は酸化させず、トレンチ溝8の内側表面を含む他の表面
部で、電極との電気的接続をしない部分を酸化させ、フ
ィールド酸化膜を形成させる(図5(a))。その後、
トレンチ溝15の部分にフォトリソグラフ法を用い選択
的に高ドーズ量の砒素イオン注入を行い、それに続く軽
度の熱処理で、トレンチ溝15の側面とトレンチ溝15
の底部の支持半導体基板3にN型高濃度拡散層6を形成
する(図5(b))。その後、基板表面にBPSG等の
堆積絶縁膜9を成膜形成し、フォトリソグラフ技術を用
いる選択エッチングにより、トレンチ溝15の堆積絶縁
膜9をエッチング除去し、表面に基板電位供給電極16
を形成する。
【0019】
【発明の効果】本発明に係わる半導体装置とその製造方
法は、上述のように構成したので、従来のように、SO
I基板の埋め込み酸化膜に、酸化膜を形成しない開口部
を設けるという複雑な構成にしないで、高耐圧な半導体
装置の製造が可能になり、しかもリーク電流を低減せし
めた安定した半導体装置を実現することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる半導体装置の具体例の製造工程
を示す図である。
【図2】図1に続く製造工程を示す図である。
【図3】本発明の具体例における等電位線の分布図であ
る。
【図4】本発明の参考例の製造工程を示す図である。
【図5】図4に続く製造工程を示す図である。
【図6】従来技術(全面BOXのダイオード)の製造工
程を示す図である。
【図7】図6に続く製造工程を示す図である。
【図8】従来技術(高圧部開口BOXのダイオード)の
他の製造工程を示す図である。
【図9】図8に続く製造工程を示す図である。
【図10】図7の等電位線の分布図である。
【図11】図9の等電位線の分布図である。
【符号の説明】
1 N型半導体基板 2 埋め込み酸化膜 3 N型支持半導体基板 4 P型アノード拡散層 5 P型高濃度拡散層 6 N型高濃度拡散層 7 フィールド酸化膜 8 トレンチ溝 9 堆積絶縁膜 10 アノード電極 11 カソード電極 12 埋め込み酸化膜開口穴 13 支持基板内P型アノード拡散層 14a〜14c 等電位線 15 トレンチ溝 16 基板電位供給電極

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の支持用半導体基板の表面全
    域に埋め込み絶縁膜が所定の厚さで形成され、この埋め
    込み絶縁膜の表面に第1導電型の半導体活性層が所定の
    厚さで形成されるSOI(silicon on insulator)基板を
    用いた半導体装置において、 前記SOI基板の半導体活性層と前記埋め込み絶縁膜と
    を共に貫通する導電物質充填用の第1のトレンチ溝と絶
    縁物質充填用の第2のトレンチ溝とが形成され、前記第
    1のトレンチ溝の底部の前記支持用半導体基板及び前記
    第1のトレンチ溝が形成された半導体活性層の側面には
    第2導電型の拡散層が形成されていることを特徴とする
    半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のトレンチ溝の底部の前記支持
    用半導体基板に形成した拡散層と前記第1のトレンチ溝
    が形成された半導体活性層の側面に形成した拡散層とは
    導通していることを特徴とする請求項1記載の半導体装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第1のトレンチ溝を囲むように拡散
    層が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記
    載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第2のトレンチ溝の表面は絶縁物で
    覆われ、絶縁分離島を形成していることを特徴とする請
    求項1乃至3の何れかに記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 第1導電型の支持用半導体基板の表面全
    域に埋め込み絶縁膜が所定の厚さで形成され、この埋め
    込み絶縁膜の表面に第1導電型の半導体活性層が所定の
    厚さで形成されるSOI(silicon on insulator)基板を
    用いた半導体装置の製造方法であって、 前記SOI基板の主表面の所定部分に、前記SOI基板
    の半導体活性層と前記埋め込み絶縁膜とを共に貫通する
    導電物質充填用の第1のトレンチ溝と絶縁物質充填用の
    第2のトレンチ溝とを形成する工程と、 前記第1のトレンチ溝の形成で露出した前記支持用半導
    体基板の露出面及び前記第1のトレンチ溝の側面の露出
    面に第2導電型の拡散層を形成する工程と、 を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第1のトレンチ溝の前記支持用半導
    体基板の露出面と前記第1のトレンチ溝の側面の露出面
    とを導通せしめる工程を含むことを特徴とする請求項5
    記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第1のトレンチ溝の露出面に形成さ
    れる拡散層は、イオン注入で形成されることを特徴とす
    る請求項5又は6記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第1のトレンチ溝を囲むように拡散
    層を形成するため、イオン注入する工程を含むことを特
    徴とする請求項5乃至7の何れかに記載の半導体装置の
    製造方法。
  9. 【請求項9】 前記第1のトレンチ溝の形成後に、この
    第1のトレンチ溝の露出面から第1導電型あるいは第2
    導電型の不純物のどちらか一方あるいは両方の導電型の
    不純物を導入する工程を有することを特徴とする請求項
    5乃至8の何れかに記載の半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 第1導電型の支持用半導体基板の表面
    全域に埋め込み絶縁膜が所定の厚さで形成され、この埋
    め込み絶縁膜の表面に第1導電型の半導体活性層が所定
    の厚さで形成されるSOI(silicon on insulator)基板
    を用いた半導体装置の製造方法であって、 前記SOI基板の主表面の所定部分に、前記SOI基板
    の半導体活性層と前記埋め込み絶縁膜とを共に貫通する
    第1のトレンチ溝と第2のトレンチ溝とを同時に形成す
    る工程と、 前記第1のトレンチ溝の表面には、前記半導体活性層を
    島状に絶縁分離するための絶縁膜を形成する工程と、 前記第2のトレンチ溝の形成により露出した前記支持用
    半導体基板の露出面及び前記第2のトレンチ溝の側面の
    露出面に第2導電型の拡散層を形成する工程と、前記第2のトレンチ溝の前記支持用半導体基板の露出面
    と前記第2のトレンチ溝の側面の露出面とを導通せしめ
    る工程と、 を含むことを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 前記第2のトレンチ溝の露出面に形成
    される拡散層は、イオン注入で形成されることを特徴と
    する請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記第2のトレンチ溝を囲むように拡
    散層を形成するため、イオン注入する工程を含むことを
    特徴とする請求項10または11に記載の半導体装置。
  13. 【請求項13】 前記第2のトレンチ溝の形成後に、前
    記第2のトレンチ溝の露出面から第1導電型あるいは第
    2導電型の不純物のどちらか一方あるいは両方の導電型
    の不純物を導入する工程を有する請求項10乃至12
    何れかに記載の半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記支持用半導体基板および前記半導
    体活性層の両方にPN接合が形成されていることを特徴
    とする請求項1に記載の半導体装置。
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