JP3446050B2 - 教示装置及び教示データ作成方法 - Google Patents

教示装置及び教示データ作成方法

Info

Publication number
JP3446050B2
JP3446050B2 JP00431795A JP431795A JP3446050B2 JP 3446050 B2 JP3446050 B2 JP 3446050B2 JP 00431795 A JP00431795 A JP 00431795A JP 431795 A JP431795 A JP 431795A JP 3446050 B2 JP3446050 B2 JP 3446050B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor
teaching
data
route
tool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP00431795A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08194517A (ja
Inventor
義正 柳原
隆夫 柿崎
光 梅野
賢一 荒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP00431795A priority Critical patent/JP3446050B2/ja
Publication of JPH08194517A publication Critical patent/JPH08194517A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3446050B2 publication Critical patent/JP3446050B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、教示装置及び教示デー
タ作成方法に係り、特に、マニピレータに保持された工
具を加工経路に沿って高精度に追従動作させるために必
要な教示データを簡易なマンマシンインタフェースを用
いて容易に修正可能な教示装置及び教示データ作成方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】マニピュレータによる加工作業では、対
象物(ワーク)の表面にある加工線に沿って工具を追従
させることにより、所定の作業を達成する。このような
作業のための追従装置は、近年、作業の効率化を図るた
めにセンサを導入したシステムの利用が増加している。
【0003】従来は、多くの場合、記録されている教示
すべきデータを読み出して入力する教示再生型のマニピ
ュレータが用いられていたが、センサを導入したシステ
ムでは作業実行時の環境不確実性、例えば、ワークの固
体差による教示データとのずれ等をオンラインで対処で
きるというメリットがある。センサを利用した教示方法
として、特開昭63−15306に開示されている方法
がある。この方法は、ねじにより手動で高さ方向の位置
を変えられるレーザラインセンサを工具に設け、教示時
には、工具の姿勢だけを正確に教示するというものであ
る。ここでは、高さ方向の位置はおおまかでよく、正確
な位置決めは作業時にセンサデータにより補正すること
により、教示時には、工具姿勢に対してのみ教示すれば
よいため、オペレータの負荷の軽減につながる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の方法は、経路が複雑になった場合、センサのセン
シング条件が満足されているかを確認する手段がないた
め、作業時には、センシングそのものがうまくいかない
場合が生じる。このように、従来の技術では、センサ情
報を一部取り入れ、教示作業の負荷軽減を狙った例はあ
るが、その機能は不十分であり、3次元ワーク上での追
従作業のように経路が複雑になるとセンシング条件を完
全に満足させた教示作業を実行させることが困難であ
る。
【0005】このように、作業時に環境の不確実性に対
処できるようにさせるためには、教示時に使用するセン
サの動作条件を満足させるような教示作業を実行しなけ
ればならない。一般にセンサは、工具上に設置されてい
る等、工具に対して位置姿勢を拘束されているため、セ
ンサの動作条件の中でも特に考慮しなければならない点
は、教示位置においてセンサの検出範囲を満足するよう
に、工具の位置姿勢を決めなければならないことであ
る。つまり、センサを導入したことにより、センシング
可能なセンサ姿勢を、予め決められている工具位置姿勢
を満足させながら、教示位置において決定しなければな
らない。
【0006】本発明は、上記の点に鑑みなされたもの
で、上記従来の問題点を解決し、マニピュレータによる
加工作業において、センサを保持したマニピュレータの
教示作業でのセンサの姿勢を、工具条件とセンサ動作条
件の両方を同時に満足させながら、簡単に設定できる教
示装置及び教示データの作成方法を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
【0008】図1は、本発明の原理構成図である。本発
明の教示装置は、マニピュレータ、該マニピュレータの
手先に保持された工具と該工具が辿った経路を感知する
センサから構成され、該マニピュレータを予め与えられ
た作業仕様に従って、加工対象物上の加工経路に沿って
走行動作するように、教示データを作成する教示装置で
あって、 入力された教示データを用いて試行動作を行
い、試行結果を表示する試行手段100と、 試行手段1
00により取得した試行結果を表示する試行結果表示手
段200と、 試行結果表示手段200に表示された試行
結果に基づいて所定のルールにより試行結果を修正し
て、センサの姿勢の教示を行う教示手段300と、を有
し、 教示手段300は、 マニピュレータの手先姿勢を決
定する際に、センサの姿勢と工具姿勢のどちらを優先す
るかを指定する重み係数を設定する手段と、 重み係数を
センサの有効検出範囲に変換する手段と、 有効検出範囲
を予め指定した座標系で表示する手段と、 重み係数を工
具姿勢の許容範囲に変換する手段と、 工具姿勢の許容範
囲を予め指定した座標系で表示する手段と、 センサの有
効検出範囲及び工具姿勢の許容範囲を同時に表示する手
段と、を有する。
【0009】また、上記の試行手段100は、教示デー
タに基づいてセンサを起動させた結果である経路断面デ
ータを取得する。また、上記の試行結果表示手段200
は、センサにより検出した経路断面データを予め与えら
れた座標系で表示する経路断面データ表示手段210
と、経路断面データに基づいて経路位置を代表する経路
特徴点位置を演算する特徴点抽出手段220と、経路特
徴点位置を断面経路データと同一座標系で同時に表示す
る特徴点表示手段230と、経路特徴点位置とセンサの
有効検出範囲の位置関係を同一座標系で表示する比較表
示手段240とを有する。
【0010】また、上記の教示手段300は、センサの
有効検出範囲内に経路特徴点位置が存在するように試行
結果を修正する。また、上記の教示手段300は、経路
特徴点位置からマニピュレータの手先姿勢・偏差修正方
向を演算する手段を有する。
【0011】また、上記の教示装置は、経路特徴点位置
とセンサの有効検出範囲の位置関係を音声を用いて出力
する音声出力手段を有する。
【0012】本発明は、マニピュレータ、該マニピュレ
ータの手先に保持された工具と工具が辿った経路を感知
するセンサから構成され、該マニピュレータを予め与え
られた作業仕様に従って、加工対象物上の加工経路に沿
って走行動作するように、教示データを作成する教示デ
ータ作成方法において、センサの姿勢を、工具に関する
条件とセンサの動作条件の両方を同時に満足させる教示
データを生成する際に、 マニピュレータの手先姿勢を決
定するにあたり、センサの姿勢と工具姿勢のどちらを優
先するかを指定する重み係数を設定し、 重み係数をセン
サの有効検出範囲に変換し、 有効検出範囲を予め指定し
た座標系で表示し、 重み係数を工具姿勢の許容範囲に変
換し、 工具姿勢の許容範囲を予め指定した座標系で表示
し、 センサの有効検出範囲及び工具姿勢の許容範囲を同
時に表示し、 表示されたセンサの有効検出範囲及び工具
姿勢の許容範囲を参照して、センサ姿勢と工具姿勢を変
化させる。
【0013】図2は、本発明の原理を説明するためのフ
ローチャートである。本発明は、教示データを生成する
際に、試行用の教示データをセンサに入力し(ステップ
1)、センサにより検出した経路断面データを予め与え
られた座標系で表示し(ステップ2)、経路断面データ
に基づいて経路位置を代表する経路特徴点位置を演算し
(ステップ3)、経路特徴点位置を断面経路データと同
一座標系で同時に表示し(ステップ4)、経路特徴点位
置とセンサの有効検出範囲の位置関係を同一座標系で表
示し(ステップ5)、経路特徴点位置からマニピュレー
タの手先姿勢・偏差修正方向を演算し(ステップ6)、
手先姿勢・偏差修正方向をグラフィックスユーザインタ
フェースを用いて提示し(ステップ7)、手先姿勢・偏
差修正方向に基づいて、センサの有効検出範囲に経路特
徴点位置が存在するように教示データを修正する(ステ
ップ8)。
【0014】
【0015】また、本発明は、経路特徴点位置と、セン
サの有効検出範囲の位置関係を音声を用いて提示する。
【0016】
【作用】発明は、マニピュレータの工具上に付設され
ているセンサの姿勢を工具に関する条件とセンサ自体の
動作条件の双方を充足するような教示データを作成する
ことにより、教示に必要なセンサの姿勢を保証できる。
【0017】発明は、教示データを入力して試行を行
い、試行結果を表示して、センサの姿勢が最適になるよ
うに修正してセンサに対して教示を行うことが可能であ
る。発明は、センサが起動した試行結果として取得し
た経路断面データ、経路断面より抽出した経路特徴点と
を同一座標系上で表示して、試行結果を把握し、さら
に、センサの有効視野である有効検出範囲を表示して、
経路特徴点位置が有効検出範囲内に存在しているかを判
定することが可能となる。これにより、経路特徴点が有
効検出範囲外にある場合には、試行データを修正する必
要があるものとする。
【0018】発明は、経路特徴点が有効範囲外にある
場合には、試行データを修正することにより、最適なセ
ンサ姿勢を保証することが可能となる。発明は、試行
データを修正する際に、経路特徴点位置からマニピュレ
ータの手先姿勢や、偏差修正方向を演算してオペレータ
に提示することにより、オペレータが試行データを修正
する際の目安となり、最適な値でマニピュレータに教示
することが可能となる。
【0019】発明は、センサの姿勢を保証するように
教示データを修正する際に、工具の姿勢とセンサの姿勢
に優先度を付与することにより、作業上最適な教示デー
タを生成することが可能となる。発明は、試行データ
を修正する必要がある場合、つまり、センサの有効検出
範囲内に経路特徴点位置が存在していない場合に、オペ
レータに対して音声によるメッセージを出力することが
可能となる。
【0020】発明は、試行データを表示し、表示され
たデータを参照して、センサの有効検出範囲内に経路特
徴点位置が存在するように修正し、マニピュレータに教
示するものである。
【0021】
【実施例】以下、図面と共に本発明の実施例を詳細に説
明する。図3は、本発明の一実施例の教示システムを、
センサを搭載した追従装置に接続したシステム構成を示
す。
【0022】同図に示すシステムは、多関節マニピュレ
ータ(以下単にマニピュレータという)1、手先工具
2、手先工具2に搭載されているラインセンサ21、マ
ニピュレータ1を制御するためのロボットコントローラ
5、教示データを入力するためのティーチングペンダン
ト8、教示システム9より構成される。手先工具2は、
作業対象ワーク3についてワークの作業経路4に従って
作業を行うものとし、ラインセンサ21は、手先工具2
が辿った経路を感知するものとする。
【0023】ロボットコントローラ5は、経路生成部6
と教示データ記憶部7より構成される。教示データ記録
部7は、ティーチングペンダント8より入力された教示
データを記憶する。経路生成部6は、教示データ記憶部
7より教示データを読み込み、マニピュレータ1を動作
させるための経路情報を生成し、マニピュレータ1に入
力する。
【0024】教示システム9は、ティーチングペンダン
ト8により入力された教示データにより動作した時のラ
インセンサ21が取得したセンサデータの表示・修正処
理をGUI(グラフィカルユーザインタフェース)を用
いて実現するものである。教示システム9は、センサ処
理部10とデータモニタ部15から構成される。
【0025】センサ処理部10は、前処理部11、特徴
点検出部12、座標変換部13、特徴点記憶部14より
構成され、ラインセンサ21が取得したセンサデータを
解析・保持する。データモニタ部15は、センサ処理部
10と、教示データ編集部16及び視覚的イメージ変換
部18、表示部19及びユーザインタフェース部20よ
りなり、センサデータによりマニピュレータ1に教示す
るデータを生成する。
【0026】教示システム9のセンサ処理部10は、以
下の各構成要素により、ラインセンサ21が動作して取
得したセンサデータより特徴点となる位置情報を座標系
で表現するデータを取得する。前処理部11は、ライン
センサ21より入力されたセンサデータに対してフィル
タリング処理を行い、特徴点検出部12に出力する。特
徴点検出部12は、センサデータである経路断面データ
から特徴点となるエッジの箇所を検出する。座標変換部
13は、経路断面データと特徴点検出部12で取得した
特徴点のデータ(以下、特徴点位置データ)を所定の座
標系に変換する。特徴点記憶部14は、座標変換部13
で変換された経路断面データと特徴点位置データの座標
データを保持する。
【0027】教示システム9の教示モニタ部15は、以
下の構成要素により、センサ処理部10より取得したデ
ータを表示し、表示された結果に基づいて教示データの
修正を行う。視覚的イメージ変換部18は、センサ処理
部10の特徴点記憶部14から取得した経路特徴点位置
情報と経路断面データを表示できる形態に変換する。表
示部19は、視覚的イメージ変換部18で変換された表
示データ(経路断面データ及び特徴点位置データの座標
データ)をモニタに表示する。教示データ編集部15
は、所定の許容範囲を設定して表示部19に表示すると
共に、、表示部19に表示されたデータが当該許容範囲
内に表示されているかを判断し、許容範囲外に位置して
いる場合には、適宜教示データの修正・編集処理を行
う。
【0028】なお、本実施例では、許容範囲として用い
るデータは、ラインセンサ21が視野として捉えること
が可能な範囲を意味する。図4は、本発明の一実施例の
教示システムの動作の概要を説明するフローチャートで
ある。
【0029】ステップ100) 最初の試行動作時に
は、ティーチングペンダント8から教示データがロボッ
トコントーラ5の教示データ記憶部7に入力される。経
路生成部6は教示データ記憶部7から当該教示データを
読出して、マニピュレータ1がワーク3上の作業経路上
で作業する経路情報を生成し、追従装置(マニピュレー
タ1)に入力する。
【0030】ステップ200) 経路情報が入力された
マニピュレータ1に付設されている工具2は、当該経路
情報に従って、作業対象ワーク3上の作業経路4上の作
業を行う。このとき、工具2に接続されているラインセ
ンサ21を起動させ、経路に従って工具が動作する時の
センサデータを収集する。このとき取得するセンサデー
タは、経路断面データである。
【0031】ステップ300) ラインセンサ21が取
得したセンサデータは、教示システム9に入力される。
教示システム9は、入力された経路断面データより特徴
点を抽出し、特徴点位置データとして、座標系に変換し
て、経路断面データと共に特徴点記憶部14に記憶す
る。
【0032】ステップ400) 教示モニタ部15は、
教示システム9の特徴点記憶部14内に保持されている
経路断面データ及び経路特徴点位置データをモニタ上に
表示する。このとき、ラインセンサ21の有効視野を示
す視野保証範囲領域を合わせて表示する。詳細は後述す
る。
【0033】ステップ500) 表示された視野保証範
囲領域内に特徴点位置データが含まれていれば、教示デ
ータの修正は必要ないものと判断する。また、視野保証
範囲領域外に特徴点位置データが存在していれば、セン
サの姿勢を変化させて教示データの内容を修正する必要
があると判断し、ステップ600に移行する。
【0034】ステップ600)修正の必要があると判断
された場合には、音声等の出力によりオペレータに警告
を発して、修正を要求する。修正時には、センサの姿勢
をどのように変換させるかを所定の規則に沿って、教示
データを変化させて特徴点位置データが視野保証範囲領
域内に入るように修正する。
【0035】教示データが修正されると、再度、試行動
作を行う処理(ステップ100)に移行する。次に、上
記ステップ400の試行動作終了時に、表示部19内に
表示される教示画面22の内容について説明する。図5
は、本発明の一実施例の教示モニタ画面を示す。教示モ
ニタ画面22上には、センサ姿勢モニタ23と修正方向
モニタ30が表示される。
【0036】センサ姿勢モニタ23は、センサデータモ
ニタ24と警告表示ボックス25、及び警告音ボックス
26が表示される。警告表示ボックス25は、画面上に
おいて『教示データ修正用』をブリンキング等によりオ
ペレータに修正を促す。また、警告音ボックス26は、
音声ジェネレータ等により音声による警告を発すると共
に、当該ボックス26を表示する。
【0037】センサデータモニタ24は、ティーチング
ペンダント8から入力された教示データでマニピュレー
タ1の試行動作が行われた際に、ラインセンサ21の起
動により、ラインセンサ21が各教示点に位置付けられ
た時に、センサ処理部10により取得した経路断面デー
タ27と経路特徴点位置データ29を表示する。このと
き、使用しているラインセンサ21の有効視野(経路特
徴点位置検出率が100%)を示す視野保証範囲を円領
域28でセンサデータモニタ24に表示する。なお、円
領域28の円の径の決定は、既存の使用センサの使用及
び経路特徴点位置検出アルゴリズムの基づいて決定され
る。
【0038】このとき、ステップ500において、この
円領域28に特徴点位置データ29が入っていれば、ラ
インセンサ21の姿勢は保証されているものとして、教
示データの修正は不要であると判定し、次の教示データ
の検証に移行する(ステップ500,No) 。
【0039】しかし、この円領域28外に経路特徴点位
置が存在している場合には、センサの姿勢を変化させ
て、この円領域28内に経路特徴点位置が入るように教
示データを修正する必要があると判定する(ステップ5
00,Yes)。この修正の有無については、警告表示ボッ
クス25及び警告音ボックス26を用いて、オペレータ
に通知するものとする。警告表示ボックス25では文字
を、警告音ボックス26では警告音でオペレータに教示
データの修正が必要である旨を知らせる。この場合に
は、修正方向モニタ30上に自動的に修正情報を表示し
てもよいし、オペレータが実行ボタン等を押下する等の
操作により表示してもよい。
【0040】次に、この警告により、オペレータが教示
データの修正を図る必要があることを認識した場合の処
理について説明する。図6は、本発明の一実施例の教示
データの修正動作を説明するためのフローチャートであ
る。 ステップ401) まず、教示モニタ画面22にセンサ
姿勢モニタ23と修正方向モニタ30を表示する。
【0041】ステップ402) 次に、ラインセンサ2
1の有効視野(経路特徴点位置検出率が100%)を示
す視野保証範囲を円領域28でセンサ姿勢モニタ23上
に表示させる。 ステップ403) センサ姿勢モニタ23上にラインセ
ンサ21が取得したセンサデータである経路断面データ
27と経路特徴点位置データ29を表示する。これによ
り、図5に示すように、経路断面データ27、経路特徴
点位置データ29、円領域28が同一画面に表示されて
いることになる。
【0042】ステップ500) センサ姿勢モニタ23
上に表示されている円領域28内に経路特徴点位置デー
タ29が存在しているかを判定し、存在していない場合
には、ステップ601に移行し、存在している場合に
は、ステップ501に移行する。
【0043】ステップ501) 存在している場合に
は、次のセンサデータのチェックを行うためにステップ
402に移行し、もし、次のセンサデータがない場合に
は、処理を終了する。 ステップ601) 円領域28内に経路特徴点位置デー
タ29が存在していない場合には、オペレータに対し
て、上記方法により警告を出力し、教示モニタ画面22
上に修正方向モニタ30を表示する。オペレータは、修
正方向モニタ30を参照して、センサ21の姿勢をどの
ように変化させるかを決定する。変化させる方向性につ
いては、側面修正方向モニタ31と上面方向修正モニタ
32に表示される矢印33、34の方向で表示される。
この矢印33、34の方向は、特徴点位置データ29が
センサデータモニタ24のy−z平面のどこに存在する
かで決定される。
【0044】ステップ602) 特徴点位置データ29
が第1象限にあったならば、ステップ603に移行し、
ない場合には、ステップ604に移行する。 ステップ603) ティーチングペンダント8のキー操
作で、工具座標のy軸、z軸に時計回りに回転させて、
特徴点位置データ29が円領域28内に入るように、姿
勢を変化させ、ステップ609に移行する。
【0045】ステップ604) また、第2象限にあっ
たならば、ステップ605に移行し、ない場合には、ス
テップ606に移行する。 ステップ605) 第2象限にあった場合には、キー操
作によりy軸に反時計回り、z軸に時計回りに姿勢を変
化させ、ステップ609に移行する。
【0046】ステップ606) 第3象限にある場合に
は、ステップ607に移行し、ない場合には、ステップ
608に移行する。 ステップ607) 第3象限にある場合には、キー操作
により、y,z軸の反時計方向に姿勢を変化させる。
【0047】ステップ608) 第4象限にあったなら
ば、キー操作により、y軸に時計方向、z軸に反時計方
向に姿勢を変化させる。 ステップ609) 上記の規則に従って、工具2の姿勢
を変化させて、特徴点位置データ29が円領域28内に
入るように教示データを修正し、ステップ403に移行
する。
【0048】このような操作を全教示データに対して行
うことにより、作業時のラインセンサ21の姿勢を考慮
した教示データを作成することができる。この場合、教
示データの修正は、ラインセンサ21の姿勢を確保する
という観点から工具のy軸とz軸回りの修正のみで十分
であるが、他の自由度に対しても同様な修正が可能であ
る。
【0049】このように、上記の実施例によれば、セン
サから取得したセンサデータから抽出された特徴点が設
定された設定円外に存在していても、修正方向モニタ3
0を参照して、設定円内に存在するように修正すること
により、適切な教示データを生成することが可能である
ため、信頼性のある追従装置の作業が可能となる。
【0050】次に、他の実施例として、上記の姿勢を保
証するような教示データの修正に関して、教示時に工具
2の姿勢とラインセンサ21の姿勢に優先度を付与する
ことにより、作業するにあたっての最適な教示データを
作成するための他の実施例について説明する。教示シス
テムは、上記の実施例の図3に示す構成と同様のものと
する。
【0051】図7は、本発明の他の実施例の教示モニタ
の例を示す。この教示モニタ画面35は、センサデータ
モニタ36、工具姿勢モニタ40、優先パラメータ入力
ボックス43から構成されている。教示時において、各
教示点でラインセンサ21の姿勢及び工具2の姿勢に関
して、どちらの姿勢を優先した方が作業にとって効率的
かを判断する必要がある。この場合、各教示データごと
にセンサの姿勢を優先するか、工具2の姿勢を優先する
かを決めるパラメータω(重み係数)を用意しておく。
このパラメータωの範囲を0〜1まで設定する。パラメ
ータωを設定する場合には、パラメータ入力ボックス4
3のアップダウン領域をキー操作により上下に操作して
0〜1までの間で設定するものとする。
【0052】パラメータωが0の時には、可能な限りラ
インセンサ21の姿勢を優先する。逆に1の時は工具姿
勢を優先する。この場合、センサの姿勢は、ラインセン
サ21の視野つまり、センサデータモニタ36の経路特
徴点位置38の範囲に相当する。また、工具の姿勢は工
具2のy軸回りの角度α、z軸回りの角度βの取り得る
領域に相当する。センサデータモニタ36は、指定され
たパラメータωに相当する経路特徴点位置存在許容領域
37を表示する。この場合、パラメータωの値が1に近
づくほど、つまり工具姿勢42が優先されるほど、経路
特徴点位置存在許容領域37の円の径が大きくなる。従
って、センサの姿勢の許容値視野が広がり、経路特徴点
位置38に対する厳密な考慮は不要となる。
【0053】一方、工具姿勢モニタ40は、工具座標径
でのy軸回りの角度をα,z軸回りの角度をβとした
時、工具姿勢許容領域を円領域41で設定する。まず、
パラメータボックス43で優先度パラメータωを簡易な
GUIで設定する。この優先度パラメータωを設定する
と、両モニタの姿勢許容領域37、41が表示される。
これにより、オペレータは、この領域37、41にセン
サの姿勢及び工具の姿勢角度P(α、β)が入るように
モニタ画面を見ながら、センサ姿勢と工具姿勢を変化さ
せる。
【0054】このようなモニタ画面35を用意すること
により、工具とセンサの姿勢の優先度を付けた教示デー
タの作成が容易に実現できる。なお、本発明は、上記の
実施例に限定されることなく、特許請求の範囲内で種
々、変更・応用が可能である。
【0055】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、センサ
を有するマニピュレータの教示作業において、センサの
姿勢を工具条件とセンサ動作条件の両方を同時に満足さ
せることが可能であるため、工具にセンサを付けて作業
を実行するような追従操作において、教示で必要なセン
サの姿勢が保証できると共に、センサ及び工具の姿勢を
最も的確に教示することが可能なデータを生成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の原理を説明するためのフローチャート
である。
【図3】本発明の一実施例のセンサを搭載した教示装置
に教示システムを接続したシステム構成図である。
【図4】本発明の一実施例の教示システムの動作の概要
を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の一実施例の教示モニタ画面を示す図で
ある。
【図6】本発明の一実施例の教示データの修正動作を説
明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の他の実施例の教示モニタの例を示す図
である。
【符号の説明】
1 マニピュレータ 2 工具 3 作業対象ワーク 4 ワークの作業経路 5 ロボットコントローラ 7 教示データ記憶部 8 ティーチングペンダント 9 教示システム 10 センサ処理部 11 前処理部 12 特徴点検出部 13 座標変換部 14 特徴点記憶部 15 教示モニタ部 16 教示データ編集部 17 データモニタ部 18 視覚的イメージ変換部 19 表示部 20 ユーザインタフェース 21 ラインセンサ 22 教示モニタ画面 23 センサ姿勢モニタ 24 センサデータモニタ 25 警告表示ボックス 26 警告音ボックス 27 経路断面データ 28 円領域 29 経路特徴点位置データ 30 修正方向モニタ 31 側面方向修正モニタ 32 上面方向修正モニタ 33,34 矢印 35 教示モニタ画面 36 センサデータモニタ 37 経路特徴点位置存在許容領域 38 経路特徴点位置 39 終了断面データ 40 工具姿勢モニタ 41 工具姿勢許容領域 42 工具姿勢 43 優先パラメータ入力ボックス 100 試行手段 200 試行結果表示手段 210 経路断面データ表示手段 220 特徴点抽出手段 230 特徴点表示手段 240 比較表示手段 300 教示手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒川 賢一 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−37605(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 19/18 - 19/46 B25J 3/00 - 3/04 B25J 9/10 - 9/22 B25J 13/00 - 13/08 B25J 19/02 - 19/06

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マニピュレータ、該マニピュレータの手
    先に保持された工具と該工具が辿った経路を感知する
    ンサから構成され、該マニピュレータを予め与えられた
    作業仕様に従って、加工対象物上の加工経路に沿って走
    行動作するように、教示データを作成する教示装置であ
    って、入力された教示データを用いて試行動作を行い、試行結
    果を表示する試行手段と、 前記試行手段により取得した試行結果を表示する試行結
    果表示手段と、 前記試行結果表示手段に表示された試行結果に基づいて
    所定のルールにより前記試行結果を修正して、前記セン
    サの姿勢の教示を行う教示手段と、を有し、 前記教示手段は、 前記マニピュレータの手先姿勢を決定する際に、前記セ
    ンサの姿勢と前記工具姿勢のどちらを優先するかを指定
    する重み係数を設定する手段と、 前記重み係数を前記センサの有効検出範囲に変換する手
    段と、 前記有効検出範囲を予め指定した座標系で表示する手段
    と、 前記重み係数を工具姿勢の許容範囲に変換する手段と、 前記工具姿勢の許容範囲を予め指定した座標系で表示す
    る手段と、 前記センサの有効検出範囲及び前記工具姿勢の許容範囲
    を同時に表示する手段と、を 有することを特徴とする教
    示装置。
  2. 【請求項2】 前記試行結果表示手段は、 前記センサにより検出した経路断面データを予め与えら
    れた座標系で表示する経路断面データ表示手段と、 前記経路断面データに基づいて経路位置を代表する経路
    特徴点位置を演算する特徴点抽出手段と、 前記経路特徴点位置を前記断面経路データと同一座標系
    で同時に表示する特徴点表示手段と、 前記経路特徴点位置と前記センサの有効検出範囲の位置
    関係を同一座標系で表示する比較表示手段とを有する
    請求項記載の教示装置。
  3. 【請求項3】 前記教示手段は、 前記センサの有効検出範囲内に前記経路特徴点位置が存
    在するように前記試行結果を修正する手段を含む請求項
    2記載の教示装置。
  4. 【請求項4】 前記教示手段は、 前記経路特徴点位置から前記マニピュレータの手先姿勢
    ・偏差修正方向を演算する手段を有する請求項記載の
    教示装置。
  5. 【請求項5】 前記経路特徴点位置と前記センサの有効
    検出範囲の位置関係を音声を用いて出力する音声出力手
    段を有する請求項2乃至4のいずれか記載の教示装置。
  6. 【請求項6】 マニピュレータ、該マニピュレータの手
    先に保持された工具と該工具が辿った経路を感知する
    ンサから構成され、該マニピュレータを予め与えられた
    作業仕様に従って、加工対象物上の加工経路に沿って走
    行動作するように、教示データを作成する教示データ作
    成方法において、 前記センサの姿勢を、前記工具に関する条件と前記セン
    サの動作条件の両方を同時に満足させる教示データを生
    成する際に、 前記マニピュレータの手先姿勢を決定するにあたり、前
    記センサの姿勢と前記工具姿勢のどちらを優先するかを
    指定する重み係数を設定し、 前記重み係数を前記センサの有効検出範囲に変換し、 前記有効検出範囲を予め指定した座標系で表示し、 前記重み係数を前記工具姿勢の許容範囲に変換し、 前記工具姿勢の許容範囲を予め指定した座標系で表示
    し、 前記センサの有効検出範囲及び前記工具姿勢の許容範囲
    を同時に表示し、 表示された前記センサの有効検出範囲及び前記工具姿勢
    の許容範囲を参照して、前記センサ姿勢と前記工具姿勢
    を変化させる ことを特徴とする教示データ作成方法。
  7. 【請求項7】 前記教示データを生成する際に、試行用
    の教示データを前記センサに入力し、 前記センサにより検出した経路断面データを予め与えら
    れた座標系で表示し、 前記経路断面データに基づいて経路位置を代表する経路
    特徴点位置を演算し、 前記経路特徴点位置を前記断面経路データと同一座標系
    で同時に表示し、 前記経路特徴点位置と前記センサの有効検出範囲の位置
    関係を同一座標系で表示し、 前記経路特徴点位置から前記マニピュレータの手先姿勢
    ・偏差修正方向を演算し、 前記手先姿勢・偏差修正方向をグラフィカルユーザイン
    タフェースを用いて提示し、 前記手先姿勢・偏差修正方向に基づいて、前記センサの
    有効検出範囲に前記経路特徴点位置が存在するように前
    記教示データを修正する請求項記載の教示データ生成
    方法。
  8. 【請求項8】 前記経路特徴点位置と、前記センサの有
    効検出範囲の位置関係を音声を用いて提示する請求項
    記載の教示データ生成方法。
JP00431795A 1995-01-13 1995-01-13 教示装置及び教示データ作成方法 Expired - Fee Related JP3446050B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00431795A JP3446050B2 (ja) 1995-01-13 1995-01-13 教示装置及び教示データ作成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00431795A JP3446050B2 (ja) 1995-01-13 1995-01-13 教示装置及び教示データ作成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08194517A JPH08194517A (ja) 1996-07-30
JP3446050B2 true JP3446050B2 (ja) 2003-09-16

Family

ID=11581105

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00431795A Expired - Fee Related JP3446050B2 (ja) 1995-01-13 1995-01-13 教示装置及び教示データ作成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3446050B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001191281A (ja) 1999-12-29 2001-07-17 Sony Corp 編集装置、編集方法及び記録媒体
JP5939202B2 (ja) * 2013-06-04 2016-06-22 株式会社安川電機 ロボット教示補助装置、ロボットシステムおよびロボット教示方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08194517A (ja) 1996-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0266070B1 (en) Control system for an industrial robot with a foresight function
JP5192574B2 (ja) 工具先端点の加速度または加加速度の表示部を備えた工具軌跡表示装置
JP2005103681A (ja) ロボットシステム
CN105728904A (zh) 基于微机械传感器的摆动电弧空间焊缝跟踪系统与方法
CN111496344B (zh) 一种基于激光传感器的v型坡口信息处理方法
US10406688B2 (en) Offline programming apparatus and method having workpiece position detection program generation function using contact sensor
JP2018167334A (ja) 教示装置および教示方法
US20180099410A1 (en) Robot control device having function for limiting speed and/or acceleration of robot
JP2019171497A (ja) 画像処理を利用してロボットの教示を補正するロボットシステム
JP2007125645A (ja) ロボット動作編集システム
JP3446050B2 (ja) 教示装置及び教示データ作成方法
JPH07104831A (ja) レーザセンサを用いたロボットの自動位置教示方法
JP2007249524A (ja) ロボット制御装置
JPH07266272A (ja) マニピュレータ用追従方法及び装置
JP3409105B2 (ja) 教示装置
JPH0741565B2 (ja) ロボツトの教示方法
JP2002052485A (ja) ロボットの制御装置
JP2009045678A (ja) ロボットの作業成否判定方法およびロボットシステム
JPH09212225A (ja) ロボットの教示装置
CN111300490A (zh) 一种基于深度视觉传感器的机器人轨迹生成系统及方法
JPH09201784A (ja) ロボットの教示装置
JP3188130B2 (ja) マニピュレーターの曲面なぞり制御方法
JP3208722B2 (ja) マニピュレータ用追従装置及び追従制御方法
JPH1076489A (ja) ロボットアーム教示方法及び装置
KR20180078095A (ko) 용접로봇의 거리측정 방식을 이용한 곡블록 용접방법

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080704

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees