JP3445717B2 - スピーカ装置 - Google Patents

スピーカ装置

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JP3445717B2
JP3445717B2 JP03318497A JP3318497A JP3445717B2 JP 3445717 B2 JP3445717 B2 JP 3445717B2 JP 03318497 A JP03318497 A JP 03318497A JP 3318497 A JP3318497 A JP 3318497A JP 3445717 B2 JP3445717 B2 JP 3445717B2
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speaker cabinet
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邦彦 田村
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株式会社デノン
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  • Audible-Bandwidth Dynamoelectric Transducers Other Than Pickups (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スピーカ装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】スピーカキャビネットの前面に、主スピ
ーカ及び補助スピーカを、それらの振動板が対面するよ
う前後に配置し、振動板の振動方向を同じ方向に駆動さ
せた複合型直接放射型スピーカが特公平7ー8079号
公報で開示されている。また、同極性が対向するように
背面で結合された2組の磁気回路と両磁気回路に対称的
に配置されたボイスコイル及び振動板と上記磁気回路全
体を包囲するための磁気シールド用筒体とで構成される
スピーカユニットと、このスピーカユニットの少なくと
も一方の振動板の放音側にバスレフダクトを設けたスピ
ーカが実公平4ー24715号公報で開示され、主に低
音域での再生を良好にすることを目的としたものがあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特公平7ー8079号
公報で開示されている従来例では、磁気回路が放音側に
あるため、外観上好ましくない。また、放音する周波数
が高くなると、磁気回路の影響を受けて音圧周波数特性
に不具合を生じてしまう。また、実公平4ー24715
号公報で開示されている従来例で、2組のスピーカのそ
れぞれの振動板の振動方向を同じ方向に駆動させた場
合、第1のスピーカ1と第2のスピーカ3の駆動力に対
する反作用が両方のスピーカとも同じ方向に生じる。し
たがって、反作用による機械振動を助長してしまう不具
合を生じる。さらに、2組のスピーカの特性が全く同じ
でないと、互いのスピーカの位相干渉によって音圧周波
数特性に山谷を発生させ、音圧周波数特性に不具合を生
じてしまう。
【0004】図7にスピーカの位相干渉によって音圧周
波数特性に山谷が発生した音圧周波数特性図を示す。第
1、第2のスピーカを同じ12cmのコーン型スピーカ
とし、第1のスピーカキャビネットの容積を4リットル
としたときの音圧周波数特性を破線で、容積を1リット
ルとしたときの音圧周波数特性を実線で示す。第1、第
2のスピーカは一般的なバラツキの範囲内であるにも係
わらず、第1のスピーカキャビネットの容積を4リット
ルとしたときの音圧周波数特性では、200HZ付近に
約3dB程度の山谷が発生している。
【0005】本発明のスピーカ装置では、2組のスピー
カのそれぞれの振動板の振動方向を同じ方向に駆動させ
たとき、互いのスピーカの位相干渉によって生じる音圧
周波数特性の山谷を防止することを目的としている。ま
た、非直線性歪みを低減し、さらに防磁効果を得ること
も目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明のスピーカ装置では、主たる第1のスピ
ーカと、第1のスピーカの振動板面を前面にして取り付
けた第1のスピーカキャビネットと、第1のスピーカキ
ャビネット内に磁気回路入れて取り付けた第1のスピー
カと略同一の第2のスピーカと、第2のスピーカの前面
を包囲する第2のスピーカキャビネットを具備し、第1
のスピーカの振動板と第2のスピーカの振動板の振動方
向を同じ方向に駆動させたものである。
【0007】したがって、主たる第1のスピーカの振動
板面を前面にして取り付けることができる。さらに、第
1のスピーカの振動板が前に出たとき、略同一の第2の
スピーカの振動板は後方に後退する動作となるので、そ
れぞれスピーカの有する第2高調波歪等の偶数次の高調
波歪を打ち消すことができる。
【0008】また、第1のスピーカキャビネットの容積
を、第1のスピーカと第2のスピーカを収納できる最小
限の容積から前記第2のスピーカキャビネットの容積の
4倍以内にしたものである。
【0009】したがって、第1のスピーカの最低共振周
波数以上で生じる第1のスピーカと第2のスピーカの位
相干渉による音圧周波数特性の山谷を防止することがで
きる。
【0010】また、第1のスピーカキャビネットに少な
くとも第3のスピーカを取り付けたことを特徴としてい
る。
【0011】スピーカの振動板を振動させても第1のス
ピーカキャビネットの内部圧力は変化しないので、第1
のスピーカキャビネットの内部圧力の変化に起因する第
3のスピーカへの振動を防止することができる。
【0012】また、第1のスピーカと第2のスピーカ
は、互い独立して第1のスピーカキャビネットに対向配
置したことを特徴としている。
【0013】したがって、第1のスピーカと第2のスピ
ーカを駆動したときに同じ方向に生じる反作用による機
械振動が、第1のスピーカキャビネットを介して伝達さ
れるので、第1のスピーカは、第2のスピーカの反作用
による機械振動の影響を低減することができる。
【0014】また、第1のスピーカと第2のスピーカを
反対向きで互い違いに配置したことを特徴としている。
【0015】したがって、第1のスピーカキャビネット
の奥行き長さを、第1のスピーカの略奥行き長さまで短
くすることができるので、第1のスピーカキャビネット
の容積を小さくすることができる。
【0016】 また、第1のスピーカキャビネットは、
第1のスピーカキャビネットの側面内壁全体に磁性体層
を設けたことを特徴としている。
【0017】したがって、第1のスピーカと第2のスピ
ーカから発生する漏洩磁束を第1のスピーカキャビネッ
トで遮蔽することができる。
【0018】また、第1のスピーカキャビネットの内部
は、第1のスピーカの振動板と第2のスピーカの振動板
とを接続する音道を有して充填物が装填されていること
を特徴としている。
【0019】したがって、第1のスピーカキャビネット
の容積を容易に調節できるので、第1のスピーカの最低
共振周波数付近の低域特性と、第1のスピーカと第2の
スピーカの位相干渉による音圧周波数特性の山谷の発生
を制御することができる。
【0020】また、上記のスピーカ装置において、充填
物に磁性体を用いることを特徴としている。
【0021】したがって、第1のスピーカと第2のスピ
ーカから発生する漏洩磁束を充填物で遮蔽することがで
きる。
【0022】また、第1のスピーカキャビネットは、第
1のスピーカと第2のスピーカの外形形状に略沿った筒
状を成し、一方の端面に第1のスピーカを、もう一方の
端面に第2のスピーカを取り付けたことを特徴としてい
る。
【0023】したがって、第1のスピーカキャビネット
の容積を小さくすることができる。また、第1のスピー
カと第2のスピーカが第1のスピーカキャビネットに取
り付けられているので、第2のスピーカキャビネットに
第1のスピーカキャビネットを取り付けるだけの簡単な
作業で組み立てることができる。
【0024】また、少なくとも第1のスピーカキャビネ
ットは磁性体を含有する合成樹脂からなることを特徴と
している。
【0025】したがって、第1のスピーカと第2のスピ
ーカから発生する漏洩磁束を第1のスピーカキャビネッ
トで遮蔽することができる。
【0026】また、第1のスピーカ及び第2のスピーカ
は、それぞれ複数のスピーカからなることを特徴として
いる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のスピーカ装置の
第1の実施例を示す概略構成図である。図1において、
聴取用に用いる第1のスピーカ1は、振動板面を前面に
して第1のスピーカキャビネット2に取り付けられてい
る。また、第1のスピーカ1と同じスピーカである第2
のスピーカ3を、第1のスピーカ1の磁気回路1aと第
2のスピーカ3の磁気回路3aを互いの磁気回路間に間
隙を介して背中合わせに対向配置させて取り付けてい
る。
【0028】そして、第2のスピーカ3の前面を包囲す
る第1のスピーカキャビネット2の容積よりも大きな容
積の第2のスピーカキャビネット4を設けている。第1
のスピーカ1の振動板(図示せず)と第2のスピーカ3
の振動板(図示せず)は、同じ方向(図1中矢印A、
B)に振動するように並列接続され、駆動信号が供給さ
れる。
【0029】上述の構成において、第1のスピーカキャ
ビネット2は第1のスピーカ1の空気室として作用し、
第2のスピーカキャビネット4は第2のスピーカ3の空
気室として作用する。したがって、第1のスピーカ1と
第2のスピーカ3が同じ方向に振動しているので、第1
のスピーカ1の空気室によるスチフネスは無視すること
ができる。
【0030】しかしながら、周波数が高くなり第1のス
ピーカ1と第2のスピーカ3のバラツキによって2つの
スピーカ間で位相ずれを生じると、位相干渉による音圧
周波数特性に山谷が発生する。この位相干渉による音圧
周波数特性の山谷は、第1のスピーカキャビネット2の
容積を小さくすることによって低減することができる。
【0031】図7の音圧周波数特性図で説明すると、第
1、第2のスピーカを同じ12cmのコーン型スピーカ
とし、第1のスピーカキャビネット2の容積を1リット
ルとしたとき、実線で示すように、第1のスピーカキャ
ビネット2の容積を4リットルとしたとき200HZ付
近に発生する破線で示す約3dB程度の位相干渉による
山谷を無くすことができる。
【0032】さらに、第1のスピーカ1の振動板が前に
出たとき、同一の第2のスピーカ3の振動板は後方に後
退する動作となるので、それぞれスピーカの有する第2
高調波歪等の偶数次の高調波歪を打ち消すことができ
る。これを図8の第2高調波の音圧周波数特性図で示す
と、第1のスピーカ1だけで駆動したときの第2高調波
の音圧周波数特性(破線で示す)に比べて、実線で示す
ように、約6dB程度改善することができる。
【0033】また、第1のスピーカ1と第2のスピーカ
3を駆動すると、駆動力に対する反作用が両方のスピー
カとも同じ方向に生じる。したがって、従来例に示すよ
うに2つのスピーカが固着されていたり、スピーカキャ
ビネットの同一バッフル面に取り付けられていると、反
作用による機械振動を助長してしまう不具合を生じる。
本発明では、第2のスピーカ3から生じる反作用による
機械振動を第1のスピーカキャビネット2によって減衰
させることができるので、第1のスピーカ1への第2の
スピーカ3の反作用による機械振動の影響を低減するこ
とができる。
【0034】また、位相干渉によって発生する音圧周波
数特性の山谷の周波数を、第1のスピーカの最低共振周
波数(f0)以上の周波数で低減するためには、 f0=1/2π(k・S2/m0・V0)1/2 但し、k:比例定数 S:振動板の実効面積 m0:振
動板の実効質量 V0:スピーカキャビネットの容積 の関係から、第1のスピーカキャビネット2の容積は、
第2のスピーカキャビネット4の容積の4倍以内とする
ことが必要となる。
【0035】図2は、本発明のスピーカ装置の第2の実
施例を示す概略構成図である。図2において、第1のス
ピーカ1は、振動板面を前面にして第1のスピーカキャ
ビネット2に取り付けられている。そして、第1のスピ
ーカ1を取り付けた同じ第1のスピーカキャビネット2
の面に、高音用の第3のスピーカ5を取り付けている。
他の構成は第1の実施例と同じなので説明を省略する。
【0036】上記構成においては、第1のスピーカ1の
振動板を振動させても第2のスピーカ3の振動板が同じ
方向に振動するので、第1のスピーカキャビネットの内
部圧力は変化しない。したがって、第1のスピーカキャ
ビネットの内部圧力の変化に起因する第3のスピーカへ
の振動を防止することができる。
【0037】図3は、本発明のスピーカ装置の第3の実
施例を示す概略構成図である。図3において、第1のス
ピーカ1は、振動板面を前面にして第1のスピーカキャ
ビネット2に取り付けられている。そして、第1のスピ
ーカ1に対して第2のスピーカ3を反対向きで互い違い
に配置している。
【0038】したがって、第1のスピーカキャビネット
2の奥行き長さを、第1のスピーカ1の略奥行き長さま
で短くすることができるので、第1のスピーカキャビネ
ット1の容積を小さくすることができる。
【0039】図4は、本発明のスピーカ装置の第4の実
施例を示す概略構成図である。図4の構成は、第1の実
施例において、第1のスピーカキャビネット2の内面
に、鉄板からなる磁性体層6を貼着したものである。し
たがって、第1のスピーカ1の磁気回路1aや第2のス
ピーカ3の磁気回路3aから発生する漏洩磁束を第1の
スピーカキャビネット2に貼着した鉄板からなる磁性体
層6で遮蔽することができるので、防磁効果の高いスピ
ーカ装置にすることができる。
【0040】図5は、本発明のスピーカ装置の第5の実
施例を示す概略構成図である。図5の構成は、第1の実
施例において、第1のスピーカ1及び第2のスピーカ3
との間をつなぐ音道7を設けて、第1のスピーカキャビ
ネット2と第1のスピーカ1及び第2のスピーカ3との
間に、充填物8を取り付けている。音道7は、その断面
の面積と長さを調節することによって、空気の粘性抵抗
を変化させ、最低共振周波数付近の低域特性を制御する
ことができる。また、第1のスピーカキャビネット2の
容積を調節して減少させることができるので、第1のス
ピーカ1と第2のスピーカ3によって生じる位相干渉を
最適な容積で防止することができる。
【0041】充填物8は高分子材料の発泡材、例えば発
泡スチロール、発泡ポリエチレン等や、木、発泡コンク
リート等が適当である。また、充填物8を鉄等の磁性体
や、鉄や酸化鉄等の磁性体の粉を混入した高分子材料で
構成しても良い。このような充填物8を第1のスピーカ
キャビネット2に取り付けることによって、第1のスピ
ーカ1の磁気回路1aや第2のスピーカ3の磁気回路3
aから発生する漏洩磁束を遮蔽することができる。鉄や
酸化鉄の粉を混入する場合の高分子材料としては、ポリ
プロピレンやスチロール樹脂等が適当である。
【0042】図6は、本発明のスピーカ装置の第6の実
施例を示す概略構成図である。図6において、第1のス
ピーカキャビネット9は、第1のスピーカ1と第2のス
ピーカ3の外形形状に略沿った形状に成形した筒状を成
す高分子材料で形成されている。高分子材料としては、
無機質の粉を添加して機械振動が伝達されにくくした例
えば、炭酸カルシウムを添加したポロプロピレン等が適
当である。
【0043】そして、一方の端面には第2のスピーカを
取り付けられる最小限の外径を有するフランジ10を設
け、もう一方の端面には第1のスピーカを取り付けて、
第2のスピーカキャビネット4に取り付けられるフラン
ジ10より大きい外径を有するフランジ11を設けてい
る。
【0044】そして、それぞれのフランジにスピーカを
取り付けることにより、容積の小さい第1のスピーカキ
ャビネット9が構成され、第2のスピーカキャビネット
4に設けた孔12に第2のスピーカを取り付けたフラン
ジ10を遊挿し、第1のスピーカを取り付けたフランジ
11を第2のスピーカキャビネット4に取り付けるだけ
の簡単な作業で、本発明のスピーカ装置を組み立てるこ
とができる。
【0045】なお、第1のスピーカキャビネットを、上
述した磁性体の粉を混入した高分子材料で構成して、ス
ピーカ装置の防磁効果を高めた構成としても良い。ま
た、第1のスピーカ1と第2のスピーカ3をそれぞれ複
数個用いた構成にしても良い。また、第2のスピーカキ
ャビネット4に音響用ダクトやパッシブラジエターを取
り付け、最低共振周波数付近の低域特性を調整した構成
にしても良い。
【0046】
【発明の効果】本発明は、以下に記載した効果を有す
る。主たる第1のスピーカと、第1のスピーカの振動板
面を前面にして取り付けた第1のスピーカキャビネット
と、第1のスピーカキャビネット内に磁気回路入れて取
り付けた第1のスピーカと略同一の第2のスピーカと、
第2のスピーカの前面を包囲する第2のスピーカキャビ
ネットを具備し、第1のスピーカの振動板と第2のスピ
ーカの振動板の振動方向を同じ方向に駆動させたので、
主たる第1のスピーカの振動板面を前面にして取り付け
ることができる。さらに、第1のスピーカの振動板が前
に出たとき、略同一の第2のスピーカの振動板は後方に
後退する動作となるので、それぞれスピーカの有する第
2高調波歪等の偶数次の高調波歪を打ち消すことができ
る。
【0047】また、第1のスピーカキャビネットの容積
を、第1のスピーカと第2のスピーカを収納できる最小
限の容積から前記第2のスピーカキャビネットの容積の
4倍以内にしたので、第1のスピーカの最低共振周波数
以上で生じる第1のスピーカと第2のスピーカの位相干
渉による音圧周波数特性の山谷を防止することができ
る。
【0048】また、第1のスピーカキャビネットに少な
くとも第3のスピーカを取り付けたので、スピーカの振
動板を振動させても第1のスピーカキャビネットの内部
圧力は変化しないため、第1のスピーカキャビネットの
内部圧力の変化に起因する第3のスピーカへの振動を防
止することができる。
【0049】また、第1のスピーカと第2のスピーカは
互いに独立して対向向配置したので、第2のスピーカか
ら生じる反作用による機械振動を第1のスピーカキャビ
ネットによって減衰させることができ、第1のスピーカ
への第2のスピーカの反作用による機械振動の影響を低
減することができる。
【0050】また、第1のスピーカと第2のスピーカを
反対向きで互い違いに配置したので、第1のスピーカキ
ャビネットの奥行き長さを、第1のスピーカの略奥行き
長さまで短くすることができ、第1のスピーカキャビネ
ットの容積を小さくすることができる。
【0051】また、第1のスピーカキャビネットは、少
なくとも第1のスピーカを取り付けた面と接する側面に
磁性体層を設けたので、第1のスピーカと第2のスピー
カから発生する漏洩磁束を第1のスピーカキャビネット
で遮蔽することができる。
【0052】また、少なくとも第1のスピーカキャビネ
ットと第1のスピーカ及び第2のスピーカとの間に、第
1のスピーカ及び第2のスピーカとの間をつなぐ音道を
設けて充填物を取り付けたので、第1のスピーカキャビ
ネットの容積を容易に調節し、第1のスピーカの最低共
振周波数付近の低域特性と、第1のスピーカと第2のス
ピーカの位相干渉による音圧周波数特性の山谷の発生を
制御することができる。
【0053】また、充填物に磁性体を用いたので、第1
のスピーカと第2のスピーカから発生する漏洩磁束を充
填物で遮蔽することができる。
【0054】また、第1のスピーカキャビネットは、第
1のスピーカと第2のスピーカの外形形状に略沿った筒
状を成し、一方の端面に第1のスピーカをもう一方の端
面に第2のスピーカを取り付けた構成としたので、第2
のスピーカキャビネットに第1のスピーカキャビネット
を取り付けるだけの簡単な作業で組み立てることができ
る。
【0055】また、少なくとも第1のスピーカキャビネ
ットは磁性体を含有する合成樹脂からなるので、第1の
スピーカと第2のスピーカから発生する漏洩磁束を第1
のスピーカキャビネットで遮蔽することができ、防磁効
果の高いスピーカ装置にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のスピーカ装置の第1の実施例を示す
概略構成図である。
【図2】 本発明の第2の実施例を示す概略構成図であ
る。
【図3】 本発明の第3の実施例を示す概略構成図であ
る。
【図4】 本発明の第4の実施例を示す概略構成図であ
る。
【図5】 本発明の第5の実施例を示す概略構成図であ
る。
【図6】 本発明の第6の実施例を示す概略構成図であ
る。
【図7】 本発明を説明するための音圧周波数特性図で
ある。
【図8】 本発明を説明するための第2高調波歪の音圧
周波数特性図である。
【符号の説明】
1 第1のスピーカ 2 第1のス
ピーカキャビネット 3 第2のスピーカ 4 第2のス
ピーカキャビネット 5 第3のスピーカ 6 磁性体層 7 音道 8 充填物 9 第1のスピーカキャビネット 10 フランジ 11 フランジ 12 孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 9/06 H04R 1/40 310 H04R 9/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のスピーカと、該第1のスピーカの
    振動板面を前面にして取り付けた第1のスピーカキャビ
    ネットと、該第1のスピーカキャビネット内に磁気回路
    入れて取り付けた前記第1のスピーカと略同一の第2の
    スピーカと、該第2のスピーカの前面を包囲する第2の
    スピーカキャビネットを備前記第1のスピーカの振
    動板と前記第2のスピーカの振動板の振動方向を同じ方
    向に駆動させたことを特徴とするスピーカ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスピーカ装置において、
    前記第1のスピーカキャビネットの容積は、前記第1の
    スピーカと前記第2のスピーカを収納できる最小限の容
    以上で前記第2のスピーカキャビネットの容積の4倍
    以内であることを特徴とするスピーカ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のスピーカ装置において、
    前記第1のスピーカキャビネットに少なくとも第3のス
    ピーカを取り付けたことを特徴とするスピーカ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3記載のいずれか一
    に記載のスピーカ装置において、前記第1のスピーカと
    前記第2のスピーカを反対向きで互い違いに配置したこ
    とを特徴とするスピーカ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4載のいずれか一に
    記載のスピーカ装置において、前記第1のスピーカキャ
    ビネットの側面内壁全体に磁性体層を設けたことを特徴
    とするスピーカ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載乃至請求項5のいずれか一
    に記載のスピーカ装置において、前記第1のスピーカキ
    ャビネットの内部は、前記第1のスピーカの振動板
    第2のスピーカの振動板とを接続する音道を有して
    填物が装填されていることを特徴とするスピーカ装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載に記載のスピーカ装置にお
    いて、前記充填物は磁性体からなることを特徴とするス
    ピーカ装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載のスピーカ装置において、
    前記第1のスピーカキャビネットは、前記第1のスピー
    カと前記第2のスピーカの外形形状に略沿った筒状を成
    し、一方の端面に前記第1のスピーカをもう一方の端面
    前記第2のスピーカを取り付けたことを特徴とするス
    ピーカ装置。
  9. 【請求項9】 請求項1記載乃至請求項のいずれか一
    に記載のスピーカ装置において、少なくとも前記第1の
    スピーカキャビネットは磁性体を含有する合成樹脂から
    なることを特徴とするスピーカ装置。
  10. 【請求項10】 請求項1記載乃至請求項9のいずれか
    一に記載のスピーカ装置において、前記第1のスピーカ
    及び前記第2のスピーカはそれぞれ複数のスピーカから
    なることを特徴とするスピーカ装置。
JP03318497A 1997-01-31 1997-01-31 スピーカ装置 Expired - Lifetime JP3445717B2 (ja)

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