JP3445311B2 - 自動焦点検出装置 - Google Patents

自動焦点検出装置

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JP3445311B2
JP3445311B2 JP14698893A JP14698893A JP3445311B2 JP 3445311 B2 JP3445311 B2 JP 3445311B2 JP 14698893 A JP14698893 A JP 14698893A JP 14698893 A JP14698893 A JP 14698893A JP 3445311 B2 JP3445311 B2 JP 3445311B2
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昌広 中田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カメラの自動焦点検
出装置、特に、被写体が動体であるかどうかを判断でき
る自動焦点検出装置に関する。
【0002】
【従来技術の説明】被写体が移動しているときには、所
定時間後に被写体が移動しているであろう位置を予測し
て、その予測位置に対して合焦動作を行なう動体予測A
Fモードを備えたカメラの自動焦点検出装置(自動焦点
装置)が知られている。この動体予測AFモードを備え
た従来の自動焦点装置においては、レリーズスイッチが
オンされてからミラーがアップするので、レリーズスイ
ッチオン時から実際にフィルムに露光されるまでに所定
の時間がかかる事になる。これをレリーズタイムラグR
TLと呼び、被写体が動体のときには、レリーズスイッ
チがオンされてから露光開始時までの間も被写体が移動
するするので、このレリーズタイムラグの間も追従レン
ズ駆動を継続することが望ましい。
【0003】この為、本願発明者は、既に、演算終了時
にレリーズスイッチがオンされたかどうかをチェック
し、オンされていたときには、演算時間+レリーズタイ
ムラグRTL相当時間だけ、動体追従速度の2倍速でレ
ンズ駆動を行ない、レリーズタムラグRTL分、合焦用
レンズを先回りさせる制御を行う事を発明し、既に出願
している(例えば、特願平3−206608号)。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】しかしながら、実際にミラーがアップする
までの時間は、例えば、このミラーアップをばね等で機
械的に実行する場合には所定の一定時間となるが、電動
モータを用いてミラーアップ駆動する場合には、この電
動モータに印加される電圧等によりミラーアップ時間
(従って、レリーズタイムラグ)が変化し、この為、正
確な合焦状態での撮影が出来ない虞があり、改善が要望
されていた。
【0005】
【発明の目的】この発明は、上述した事情に鑑みなされ
たもので、この発明の目的は、被写体が動体である場合
でも、正確に合焦させた状態での撮影を可能とする自動
焦点検出装置を提供する事である。
【0006】
【課題を解決する為の手段】上述した課題を解決し、目
的を達成する為、この発明に係わる自動焦点検出装置
は、請求項1の記載によれば、被写体の対物レンズによ
る結像位置と予定焦点面との偏差を示すデフォーカス量
を検出する測距手段と、この測距手段の動作を指示する
動作指示手段と、このデフォーカス量に基づいて合焦、
非合焦を判断する合焦判断手段と、非合焦と判断された
際に、前記デフォーカス量に基づき合焦レンズ群を合焦
状態になる位置まで駆動するレンズ駆動手段と、前記被
写体が動体であるかを判断する動体判断手段と、前記被
写体が動体であると判断されると、前記被写体の移動速
度に合わせた追従速度で前記合焦レンズ群を一定速度駆
動する駆動制御手段と、前記動作指示手段による動作指
示開始から露光開始までのレリーズタイムラグに基づ
き、前記追従速度を補正する補正量を演算する補正量演
算手段とを具備し、この補正量演算手段は、ミラーアッ
プ時間と前記追従速度に応じたレンズ駆動時間との合算
値に基づき前記補正量を演算し、前記ミラーアップ時間
として前回計測したデータを用いる事を特徴としてい
る。
【0007】請求項2に記載の自動焦点検出装置によれ
ば、補正量演算手段は、上記の補正量を、以下の式を用
いてパルス数として演算する事ができる。 補正パルス数=(前回計測したミラーアップ時間+タイ
ムラグ補正量駆動時間)÷(1/追従速度)。
【0008】
【実施例】以下に、この発明に係わる自動焦点検出装置
の一実施例の構成を、一眼レフカメラに適用した場合に
つき、添付図面を参照して詳細に説明する。先ず、図1
は、この一実施例の自動焦点検出装置が適用された自動
焦点(AF)一眼レフカメラの主要構成を示したブロッ
ク図である。このAF一眼レフカメラは、カメラボディ
11と、このカメラボディ11に着脱可能な撮影レンズ
51とを備えている。撮影レンズ51からカメラボディ
11内に入射した被写体光束は、大部分がメインミラー
13によりファインダ光学系を構成するペンタプリズム
15に向かって反射され、さらに反射光の一部が測光用
IC17の受光素子(図示せず)に入射する。一方、メ
インミラー13のハーフミラー部14に入射した被写体
光束の一部はここを透過し、サブミラー19で下方に反
射されて測距用CCDセンサユニット21に入射する。
【0009】測光用IC17は、被写体光束を受光する
受光素子を備えていて、この受光素子が受光量に応じて
発生する電気信号を対数圧縮し、周辺部制御用回路23
を介してメインCPU35にてA/D変換する。メイン
CPU35は、測光信号およびフィルム感度情報に基づ
いて所定の露出演算を実行し、露出用の適正シャッタ速
度および絞り値を算出する。そして、これらのシャッタ
速度および絞り値に基づいて、露光機構(シャッタ機
構)25および絞り機構27を駆動して露光する。さら
に周辺部制御用回路23は、レリーズに際して、モータ
ドライブ回路29を介してミラーモータ31を駆動して
メインミラー13のアップ/ダウン処理を行ない、露光
終了後には巻上モータ33を駆動してフィルムを巻上げ
る。
【0010】測距用CCDセンサユニット21は、いわ
ゆる位相差方式の測距センサであって、図示しないが、
被写体光束を二分割する分割光学系と、二分割された被
写体光束をそれぞれ受光して積分(光電変換およびその
電荷を蓄積)するCCDラインセンサを備えている。そ
して測距用CCDセンサユニット21は、CCDライン
センサが積分した積分データを、制御手段としてのメイ
ンCPU35に出力する。なお、測距用CCDセンサユ
ニット21は、メインCPU35と、周辺部制御用回路
23により駆動制御される。なお、CCDセンサユニッ
ト21はモニタ素子を備えていて、周辺部制御用回路2
3は、このモニタ素子を介して被写体輝度を検出し、そ
の検出結果に応じて積分時間を変更する。
【0011】メインCPU35は、測距用CCDセンサ
ユニット21から出力される積分データに基づいて所定
の演算(プレディクタ演算)によりデフォーカス量を算
出し、そのデフォーカス量に基づいて、AFモータ39
の回転方向および回転数(エンコーダ41のパルス数)
を算出する。そしてメインCPU35は、その回転方向
およびパルス数に基づき、AFモータドライブ回路37
を介してAFモータ39を駆動する。さらにメインCP
U35は、AFモータ39の回転に応じてエンコーダ4
1が出力するパルスを検知し、カウントしてカウント値
が上記パルス数に達したらAFモータ39を停止させ
る。この駆動に際してメインCPU35は、通常はDC
駆動し、停止前にはエンコーダ41の出力パルスの間隔
に基づいてAFモータ39を一定速度制御することがで
きる。なお、AFモータ39の回転は、カメラボディ1
1のマウント部に設けられたジョイント47と撮影レン
ズ51のマウント部に設けられたジョイント57との接
続を介して撮影レンズ51側に伝達される。
【0012】またメインCPU35は、プログラムをメ
モリしたROM35a、RAM35b、基準タイマー3
5cおよびカウンタ35dを内蔵し、メモリ手段として
のE2 PROM43が接続されている。このE2 PRO
M43には、カメラボディ11特有の各種定数のほか
に、この発明のAF演算に必要な各種関数、定数などが
メモリされている。
【0013】さらにメインCPU35には、レリーズボ
タン(図示せず)の半押しでオンする測光スイッチSW
Sおよび全押しでオンするレリーズスイッチSWR、自
動焦点スイッチSWAF、メインCPU35や周辺機器
等への電源をON/OFFするメインスイッチSWMが
接続されている。メインCPU35は、設定されたA
F、露出、撮影モードなど、シャッタ速度、絞り値など
を表示装置45に表示する。表示装置45は、通常、カ
メラボディ11の外面およびファインダ視野内の2か所
に設けられる。
【0014】このメインCPU35は、カメラシステム
全体を総括的に制御する制御手段としての機能のほか
に、合焦判断手段、動体判断手段として機能し、CCD
センサユニット21および周辺部制御用回路23等とで
測距手段を構成し、AFモータ39等とでレンズ駆動手
段を構成する。
【0015】一方、撮影レンズ51には、合焦用レンズ
群53を光軸方向に駆動する焦点調節機構55、撮影レ
ンズ51のマウント部に設けられ、カメラボディ11の
ジョイント47と連結してAFモータ39の回転を焦点
調節機構55に伝達するレンズ側ジョイント57と、撮
影レンズ51の各種データを算出するレンズCPU61
とを備えている。レンズCPU61は、電気接点59、
49を介して周辺部制御用回路23と接続されていて、
周辺部制御用回路23を介してのメインCPU35との
間で通信により所定のデータ通信を実行する。レンズC
PU61から周辺部制御用回路23に伝達されるデータ
としては、開放絞り値Av 、最大絞り値AvMAX、焦点距
離、Kバリュー情報などがある。なおKバリュー情報と
は、撮影レンズにより結像された像面を単位距離(例え
ば1mm)移動させるために必要なエンコーダ41のパル
ス数(AFモータ39の回転数)データである。
【0016】次に、本実施例のAF動作について、さら
に図2乃至図5を参照して説明する。この一眼レフカメ
ラは、測光スイッチSWSがオンされるとAF処理を開
始する。AF処理では、先ず測距用CCDセンサユニッ
ト21が積分を始める。積分終了後、メインCPU35
は、その積分データを入力し、そのデータに基づいてデ
フォーカス量、駆動パルス数を算出し、この駆動パルス
数に基づいてAFモータ39を駆動する。また、本実施
例では、被写体が動かないときには、その被写体に一旦
合焦すると、AFロックできるAFシングルモード、お
よび合焦しなければレリーズできないフォーカス優先モ
ードを備えている。
【0017】動体追従AF処理に入るまでの動作につい
て、図2及び図3を参照して説明する。図2及び図3
は、合焦用レンズ53の位置を基準とした被写体像面位
置と、フィルム等価面の位置(ピント位置)との関係を
示したグラフである。
【0018】測光スイッチSWSがオンされてAF処理
に入ると、図2に示す様に、1回目の積分及び演算によ
り求められた駆動量(駆動パルス数)に基づいてレンズ
駆動(AFモータ39が駆動)を行なう。尚、この一実
施例では、測光スイッチSWSがオンされて1回目の積
分及び演算の結果、デフォーカス量(または駆動パルス
数)が一定量よりも大きいときには、上記レンズ駆動中
も積分及び演算を繰り返し、駆動パルス数を更新する。
そして、その繰り返し中にデフォーカス量が一定値より
も小さくなったときには、その後の積分及び演算を中止
し、直前(最新)の積分及び演算により求めた駆動パル
ス数に基づいてレンズ駆動をする。尚、以下、積分及び
演算処理を測距処理ともいう。
【0019】この1回目のレンズ駆動が終了すると、再
び積分及び演算を実行して合焦したかどうかをチェック
する。図3に示す様に、合焦していれば被写体は移動し
ていないと考えられるが、動体である可能性もあるの
で、所定時間待って再度測距処理を行なう。この所定時
間待っている間にレリーズスイッチSWRのオンによる
割込みが入ればレリーズ処理を行ない、割込みが入らな
ければ、測光スイッチSWSがオンされている間は上記
測距処理及びレンズ駆動処理を繰り返す。
【0020】また、測距及びレンズ駆動の継続処理にお
いて、連続して複数回(この一実施例では3回)一度も
合焦しなかったときには、被写体が移動している(動
体)と判断して、動体予測AFモードに入る。尚、測光
スイッチSWSがオンされている間は測距、レンズ駆動
処理を継続し、一度合焦した後に、3回連続して非合焦
状態が続いたときに動体予測AF処理に入る構成にして
もよい。
【0021】『動体予測AFモード』次に、この一実施
例の動体予測AFモードについて図4を参照して概説す
る。ここで、図4は、動体予測AFモード処理における
動作の一例を示したグラフである。
【0022】被写体が動体であると判断した時の積分I
1 の結果に基づいた演算C1 によるデフォーカスパルス
数DP1 と、前回の積分I期間の中間点から今回の積分
1期間の中間点までの時間T1 とから、被写体像の移
動速度(被写体追従速度)S1 を演算C1 において算出
する。そして、被写体像面をフィルム面に短時間で一致
させるために、被写体追従速度S1 の所定倍(この一実
施例では3倍)の速度で、前回の積分I期間の中間点か
ら今回の演算C1 の終了点までの時間T1 ′の半分の
間、一定速度制御(3倍速レンズ駆動)M1 を行なう。
そして、この3倍速レンズ駆動M1 が終了した後、積分
2 が行なわれている間は、被写体追従速度S1 で一定
速度制御(レンズ駆動)を行なう。尚、一定速度制御と
は、AFモータ39を一定速度で駆動する制御のことで
ある。
【0023】積分I2 が終了すると、引き続き被写体追
従速度S1 で一定速度制御を行いつつ演算C2 を行な
う。この演算C2 では、今回のデフォーカスパルス数D
2 、計算上の被写体の移動パルス数MP1 及び積分I
1 、I2 間の時間T2 に基づいて被写体追従速度S2
算出される。そして、積分I3 を開始し、この積分I3
の間は被写体追従速度S2 で追従レンズ駆動を行なう。
この積分I3 が終了すると、引き続き被写体追従速度S
2 で一定速度制御を行いつつ演算C3 を行なう。この演
算C3 では、今回のデフォーカスパルス数DP3 、計算
上の被写体の移動パルス数MP2 及び積分I2 、I3
の時間T3 に基づいて被写体追従速度S3が算出され
る。そして、積分I4 を開始し、この積分I4 の間は被
写体追従速度S3 で追従レンズ駆動を行なう。
【0024】『動体追従速度(被写体像移動速度)S1
の計算1』動体追従速度Sの具体的な算出方法につい
て、図4を参照して説明する。最初の動体追従速度S1
は、動体予測モードに入って最初の積分I1 により得ら
れたデフォーカスパルス数DP1 と、前回の積分Iの中
間点から今回の積分I1 の中間点までの時間T1 とによ
り、下記式により求められる。なお、X1 はエンコーダ
41が出力するパルスの出力周期(ms)である。
【0025】 X1 =T1 /DP1 (ms) …(1) S1 =1/X1 =DP1 /T1 (pulse/ms) …(2)
【0026】以上の式により求められた動体追従速度S
1 の3倍速で、先ず、前回の積分I期間の中間点から今
回の演算C1 の終了点までの時間T1 ′の半分の時間だ
け3倍速レンズ駆動M1 をすることにより、合焦用レン
ズ53を合焦付近まで迅速に移動させる。その後、積分
2 及び演算C2 している間は、動体追従速度S1 で追
従レンズ駆動を行なって、被写体の移動に追従させる。
【0027】『動体追従速度Sn の計算2』動体追従動
作中は、下記の式により動体追従速度Sn を求める。先
ず、前回の積分I1 の中間点から今回の積分I2 の中間
点までの時間T2 内に、動体追従速度S1 相当のスピー
ドで被写体像が移動していたと仮定した場合の移動量に
相当するレンズ駆動パルス数MP1 を下記式により求め
る。 MP1 =T2 ×S1 …(3)
【0028】次に、前回の積分I1 の中間点から今回の
積分I2 の中間点までの時間T2 と、時間T2 内の移動
量に相当するパルス数MP1 と今回のデフォーカスパル
ス数DP2 とから、動体追従速度S2 が得られるAFパ
ルス出力の周期X2 を求め、このAFパルス出力の周期
2 から動体追従速度S2 を求める。
【0029】 X2 =T2 /(MP1 +DP2 ) (ms)…(4) S2 =1/X2 =(MP1 +DP2 )/T2 (pulse/ms)…(5)
【0030】以上の式で求められた動体追従速度S2
で、積分I3 及び演算C3 している間、動体追従速度S
2 で追従レンズ駆動を行ない、この追従レンズ駆動終了
後、積分I4 及び演算C4 している間、動体追従速度S
3 で追従レンズ駆動を行なって被写体の移動に追従す
る。
【0031】なお、この計算においてデフォーカスパル
ス数DPはスカラー量としてあるので、前ピン、後ピン
のときとで符号が変わる。したがって、行過ぎた場合は
4時間内の移動量に相当するパルス数MP3 から今回
のデフォーカスパルス数DP4 を減算することになる。
【0032】追従の計算を一般式で表わすと、下記のよ
うになる。 MPn-1 =Tn ×Sn-2 …(6) (但し、n=2の場合には、MP1 =T2 ×S1 とす
る。) Xn =Tn /(MPn-1 ±DPn ) (ms)…(7) Sn =1/Xn (pulse/ms)…(8)
【0033】以上の(6) 、(7) 、(8) 式による演算、そ
の演算結果に基づくレンズ駆動及び積分を繰り返すこと
により、図に示した動体追従が可能になる。尚、この一
実施例の計算において、計算上の被写体像の移動パルス
数MPn-1 、デフォーカスパルス数DPn は絶対値とし
ているので、(7) 式の右辺のデフォーカスパルス数±D
n は、手前のときにはプラス(+)、行過ぎのときに
はマイナス(−)とする。
【0034】『レリーズスイッチオン時の処理』動体予
測AF処理中にレリーズスイッチがオンされたときの動
作について、図5を参照して説明する。
【0035】一般に一眼レフカメラは、レリーズスイッ
チがオンされてからミラーがアップするので、レリーズ
スイッチオンから実際にフィルムに露光されるまでに所
定の時間がかかる。これをレリーズタイムラグRTLと
いう。したがって、被写体が動体のときには、レリーズ
スイッチSWRがオンされてから露光開始時までの間も
被写体が移動するするので(レリーズタイムラグRTL
の間)、追従速度を補正した上で追従レンズ駆動を継続
することが望ましい。しかしながら、このミラーアップ
時間は、このミラーアップがミラーアップモータ31の
駆動により実行されるものである為、このミラーアップ
モータ31に印加される電圧の変動に伴い変化する事に
なる。
【0036】そこで、この一実施例では、演算終了時に
レリーズスイッチSWRがオンされたかどうかをチェッ
クし、例えば、演算C2 終了時にオンされていたときに
は、先ず、レリーズタイムラグを補正するレリーズタイ
ムラグ補正量に対応するタイムラグ補正駆動パルス数
(補正パルス数)でタイムラグ補正パルス駆動(M2
を行い、レリーズタイムラグ補正量に相当する分だけ合
焦用レンズ53を先回りさせ、このタイムラグ補正パル
ス駆動(M2 )の終了後にミラーアップ(UP2)を実
行し、このミラーアップが実際に行われている間は、追
従駆動制御を中断する様に設定している。
【0037】ここで、この一実施例においては、上述し
た様に、ミラーアップ(UP2 )に先立ち、タイムラグ
補正パルス駆動(M2 )を実行しているので、このタイ
ムラグ補正パルス演算においては、ミラーアップに要す
るミラーアップ時間と、このタイムラグ補正量だけ合焦
レンズ53を先回り駆動するに必要となる所の現時点の
追従速度に応じたタイムラグ補正量駆動時間(レンズ駆
動時間)とを合算した値に対応したパルス数を、以下の
式から演算する事になる。
【0038】 タイムラグ補正駆動パルス数=(ミラーアップ時間+タイムラグ補正量駆動時 間)÷(1/追従速度)…(9)
【0039】尚、タイムラグ補正量駆動時間は、これが
最初の計算であるので(即ち、レリーズスイッチSWR
がオンして最初の補正演算時であるので)、以下の式か
ら演算される。
【0040】 タイムラグ補正量駆動時間計算値=第1の所定値+{第2の所定値÷(1/追 従速度)}…(10)
【0041】ここで、第1及び第2の所定値は、E2
ROM43に予め記憶されたデフォルト値としての定数
が用いられる。
【0042】このように先回りした状態でタイムラグ補
正パルス駆動(M2 )をミラーアップ動作の前に行って
いるので、ミラーアップが終了した時点で、理論的に
は、被写体像面位置と、フィルム等価面の位置(ピント
位置)とは一致する(即ち、合焦する)事になるので、
この時点から、演算で得られたシャッタ速度でシャッタ
ー機構25を駆動して露光動作を実行する。ここで、測
光演算は、このミラーアップ時間において実行される。
【0043】尚、このミラーアップ時間は、次回のレリ
ーズ時におけるミラーアップ時間の設定に用いる為、カ
ウントしてメモリされる。また、このタイムラグ補正量
駆動時間計算値も、次回のレリーズ時におけるタイムラ
グ補正量駆動時間計算値の演算に反映させる為、カウン
トしてメモリされる。ここで、上述した説明から明らか
な様に、今回のミラーアップ時間がカウントされて次回
のミラーアップ時間に用いられるという事は、最初のレ
リーズ動作におけるミラーアップ時間は前回のミラーア
ップ時間を用いることが出来ない。この為、この一実施
例においては、最初のミラーアップ時間は、E2 PRO
M43に予め記憶されたデフォルト値としての定数を用
いる様に設定されている。
【0044】このように露光動作が終了すると巻上モー
タ33を駆動してフィルムを1枚分だけ巻上駆動する。
尚、これら露光動作及び巻上動作の間は、上述した追従
動作は中止されている。また、この巻上動作時間はカウ
ントしてメモリされる。
【0045】ここで、連続レリーズが設定されている場
合には、この巻上動作の終了後、引き続き、再び積分I
3 を行ない、その時のデフォーカスパルス数DP3 と、
露光開始時点から今回の積分I3 期間の中間点までの時
間T3 とから、被写体像の移動速度(被写体追従速度)
3 を演算C3 において算出する。そして、被写体像面
をフィルム面に短時間で一致させるために、被写体追従
速度S3 の所定倍(この一実施例では3倍)の速度で、
露光開始時点から今回の演算C3 の終了点までの時間T
3 ′の半分の間、一定速度制御(3倍速レンズ駆動)M
3 を行なう。そして、この3倍速レンズ駆動M3 が終了
した後、積分I4 及び演算C4 が行なわれている間は、
被写体追従速度S3 で一定速度制御(レンズ駆動)を行
なう。
【0046】ここで、この演算C4 終了時において、上
述した様に連続レリーズ設定状態であるとレリーズスイ
ッチSWRがオンされている事となる。この結果、タイ
ムラグ補正パルス駆動(M4 )を行い、レリーズタイム
ラグ補正量に相当する分だけ合焦用レンズ53を先回り
させ、このタイムラグ補正パルス駆動(M4 )の終了後
にミラーアップ(UP4 )を実行し、このミラーアップ
が実際に行われている間は、追従駆動制御を中断する。
【0047】ここで、このタイムラグ補正パルス駆動
(M4 )におけるタイムラグ補正パルス演算において
は、以下の式から演算する事になる。
【0048】 タイムラグ補正駆動パルス数=(前回のミラーアップ時間+タイムラグ補正量 駆動時間)÷(1/追従速度)…(11)
【0049】尚、この演算式(11)における前回のミラー
アップ時間は、ミラーアップ動作(UP2 )でカウント
したミラーアップ時間を指す。
【0050】一方、タイムラグ補正量駆動時間は、これ
が2回目の計算であるので、以下の式から演算される。
【0051】 タイムラグ補正量駆動時間= (10)式+(前回のレンズ駆動時間実測値−前回のレンズ駆動時間計測値)÷ (1/前回の補正時の追従速度)×(1/追従速度)…(12)
【0052】即ち、この一実施例においては、このタイ
ムラグ補正量駆動時間は、(10)式で演算された今回のレ
ンズ駆動時間計算値を、以下の補正式(13)で演算された
補正量を加算して補正しているものである。
【0053】 補正式=(前回のレンズ駆動時間実測値−前回のレンズ駆動時間計測値)÷( 1/前回の補正時の追従速度)×(1/追従速度)…(13)
【0054】換言すれば、タイムラグ補正量駆動時間を
計算する式は、式(12)で一般的に表現されるものであ
り、これが最初の計算である場合(即ち、レリーズスイ
ッチSWRがオンして最初の補正演算時である場合)に
は、前回のレンズ駆動時間実測値及び前回のレンズ駆動
時間計測値は存在しないので、この補正式(13)を「0」
として演算すると表現することが出来る。
【0055】次に、この一実施例のカメラの動作につい
て、図6乃至図16に示したフローチャートを参照して
より詳細に説明する。これらの処理は、メインCPU3
5の内部ROM35aにメモリされたプログラムに基づ
いてメインCPU35により実行される。また、上記演
算に必要なパラメータなどは、E2 PROM47にメモ
リされている。
【0056】『メイン処理』図6は、メインCPU35
のメイン処理に関するルーチンを示している。カメラシ
ステムに電源が入る(例えば、カメラボディ11にバッ
テリが装着される)とこの処理に入り、ステップ(以下
「S」と略す)601において先ず各ポート、メモリな
どシステムをイニシャライズする。次に、パワーダウン
処理を行なって不要な電力消費を無くす(S603)。
尚、このパワーダウン処理においては、メインスイッチ
SWMがオンされているかが常時チェックされている。
このパワーダウン処理においてメインスイッチSWMが
オンされたと判断されている状態において、測光スイッ
チSWSがオンしているかをチェックし(S605)、
測光スイッチSWSがオンするまでパワーダウン処理、
チェック処理を繰り返す。
【0057】測光スイッチSWSがオンされたら、割り
込み処理を起動させる為の基準タイマ35cをスタート
させ(S607)、VDDループに入る。このVDDル
ープにおいては、AFスイッチSWAFなどのスイッチ
状態をチェックし(S609)、レンズCPU61との
間でレンズ通信を行なって開放絞り値、最大絞り値、焦
点距離およびKバリューデータを入力する(S61
1)。なお、Kバリューデータとは、撮影レンズ51に
より結像された被写体像面を単位長移動させるのに必要
なエンコーダ41のパルス数(AFモータ39の回転
量)である。
【0058】そして、測光用IC17から測光データを
入力して、このデータ、フィルム感度等に基づいて所定
のアルゴリズムによりシャッタ速度および絞り値を算出
し(S613)、算出したシャッタ速度および絞り値お
よび他の撮影データを表示装置45に表示する(S61
5)。
【0059】次に、測光スイッチSWSがオフされてい
るかどうかをチェックし(S617)、オフされていな
ければ、即ち、オンされ続けているならば、後述するA
F処理に進む。一方、測光スイッチSWSがオフされた
ならば、パワーホールドタイマーがスタートした事を示
すフラグFがセットされているかをチェックし(S61
9)、初回はフラグFはリセットされているので、パワ
ーホールドタイマーをスタートさせる(S621)。そ
して、フラグFをセットし(S623)、パワーホール
ドタイマーが所定のパワーホールド時間だけ経過したか
をチェックし(S625)、未だ経過していなければ、
上述したVDDループに戻り、S609〜S617を繰
り返し実行する。
【0060】尚、この繰り返しに伴い、再び、S617
において測光スイッチSWSがオフされているかがチェ
ックされるが、ここで、再びオフされていると判断され
て、S619が2回目以降実行される場合には、最初に
実行されたS623において、既にフラグFがセットさ
れているので、S621,S623をスキップして、パ
ワーホールドタイマーを再スタートさせることなく、こ
のパワーホールドタイマーの経過時間をチェックする。
【0061】一方、所定時間経過すると、フラグFをリ
セットした上で(S627)、上述したS603に戻
り、パワーダウン処理を実行する。 『基準タイマ割込』
【0062】また、このループ処理を繰り返している間
に、基準タイマ35cがタイムアップする毎に、図7に
示す基準タイマ割込み処理を行なう。この基準タイマ割
込処理において、各種の処理を実行する。この割込処理
では、ループ時間をカウントしてから(S701)、測
光スイッチSWSをチェックする(S703)。このS
703において、測光スイッチSWSがオンしていると
判断される場合には、AF作動中フラグをセットし、オ
フしていると判断される場合には、再積分フラグ、レリ
ーズ許可フラグ、合焦フラグ、AFロックフラグを全て
リセットし、動体予測モードを全てクリアーし、AF処
理を中止する。
【0063】そして、端点検出チェックを実行し(S7
05)、レンズがファー端またはニアー端にあるかをチ
ェックする。そして、レリーズスイッチSWRをチェッ
クし(S707)、このレリーズスイッチSWRがオフ
している場合には、割り込み処理から抜けて、この割り
込み処理が入る直前のメインルーチンのステップに復帰
する。そして、レリーズスイッチSWRがオンしている
場合には、レリーズ許可をチェックし(S709)、未
だレリーズが許可されていない場合には、割り込み処理
から抜けて、この割り込み処理が入る直前のメインルー
チンのステップに復帰する。一方、レリーズか許可され
ると、レリーズ処理に進む事になるが、その前に、この
レリーズ処理においては、割り込み処理を行わない為、
S711において、割り込み処理の中止を実行する。 『レリーズ処理』
【0064】レリーズスイッチSWRがオンし、かつレ
リーズ許可が出ているときには、レリーズ処理がコール
される。このレリーズ処理では、図8に示す様に、先
ず、ミラーモータ31を起動してミラーアップ処理を行
なう(S801)とともに、絞り機構27を起動して
(S803)、絞りをS313で算出した値まで絞り込
む。
【0065】この後、ミラーアップが完了するまで待ち
(S805)、ミラーアップが完了したら、このミラー
アップにかかった実際の時間をメモリーに記憶し(S8
07)、S613で算出したシャッタ速度でシャッター
機構25を駆動して露光するS809)。露光が終了し
たら、ミラーモータ31を起動してミラーダウン処理お
よびフィルム巻上げモータ33を起動してフィルムを1
コマ分巻上げる(S811)。
【0066】このように一連の撮影動作が終了すると、
再積分フラグ、合焦フラグ、レリーズ許可フラグ、そし
て、AFロックフラグをすべてリセットし(S81
3)、動体予測モードフラグ及び動体追従フラグを共に
リセットし(S815)た上で、上述したS607に戻
り、割込処理の為の基準タイマーを再びスタートさせ、
これ以下のステップを実行する。
【0067】『AF処理、サーチ積分処理』次に、この
一実施例のAF処理及びサーチ積分処理について、図9
〜図16を参照して説明する。このAF処理において
は、概括的には、測距動作を実行し、この測距動作に基
づき被写体のデフォーカス量を計算し、このデフォーカ
ス量に基づき合焦か非合焦かを判断し、合焦であれば、
このAF処理を終了し、非合焦であれば、計算されたデ
フォーカス量に基づきレンズ53を駆動し、再び上述し
た測距動作以降を実行し、合焦と判断されるまで、この
手順を繰り返し実行すると共に、被写体が動体であると
判断されると、動体予測モードを実行する。
【0068】先ず、図9に示す様に、AF処理がコール
されると、AF作動中であるかをチェックする(S90
1)。ここで、このチェックは、上述した基準タイマ割
込のS703で測光スイッチSWSのオン/オフ状態に
基づき設定されるAF作動中フラグのセット/リセット
状態に基づきチェックされる。ここで、AF作動中では
ない(即ち、測光スイッチSWSがオフしており、AF
作動中フラグがリセットされている)場合には、所定の
ループ時間を計時し(S903)、図10に取り出して
示す様に、このループ時間がカウントされると、上述し
たVDDループに戻り、このループ時間がカウントされ
ない限り、S901にリターンする。
【0069】一方、S901でAF作動中である(即
ち、測光スイッチSWSがオンしており、AF作動中フ
ラグがセットされている)場合には、AFロックフラグ
をチェックし(S905)、このAFロックフラグがセ
ットされている場合には、後述するAFロックループに
進む。一方、このAFロックフラグがリセットされてい
る場合には、再積分フラグをチェックする(S90
7)。この再積分フラグがセットされている場合には、
後述する再積分ループに進む。なお、AFモードで最初
にAF処理に入ったときは、未だ積分処理を行なってい
ないのでAFロック状態でなく、この再積分フラグはリ
セットされている。
【0070】このように再積分フラグがリセットされて
いる場合には、S909に進んで、先ず、連続レリーズ
で動体予測中であるかをチェックし、連続レリーズで動
体予測中であると判断される場合には、露光時間及び巻
上時間をメモリ(S911)した上でAF処理に入る。
尚、このS911でメモリした露光時間及び巻上時間
は、後述する追従速度の演算において用いられる。一
方、連続レリーズで動体予測中ではないと判断される場
合には、直接、AF処理ループに入る。
【0071】このAF処理ループでは、先ず、積分、演
算処理を行なう(即ち、測距動作を実行し、デフォーカ
ス量を計算する)(S913)。そして、演算結果が有
効であるかどうかをチェックし(S915)、この演算
結果が有効であれば、合焦チェック処理へ飛ぶ。一方、
S915で有効な演算結果が得られていないと判断され
る場合には、有効な演算結果を得るべく、サーチ積分処
理に進む。
【0072】このサーチ積分処理がコールされると、A
Fモータ39をDC駆動しながら(S917)、合焦地
点を検出するためのサーチ積分および演算を行ない(S
919)、その演算結果が有効かどうかをチェックして
(S921)、有効でなければサーチ積分および演算を
再度実行し、有効であれば駆動方向チェック処理に飛
ぶ。
【0073】『再積分処理、合焦チェック処理、AFロ
ック処理』次に、再積分処理、合焦チェック処理、及
び、AFロック処理に関するサブルーチンについて、図
11を参照して説明する。
【0074】再積分処理は、2回目以降の積分処理であ
る。この再積分処理がコールされると、先ず、再積分フ
ラグを立ててから(S1101)、積分およびデフォー
カス量算出処理を行なう(S1103)。尚、この積分
処理、及び、演算処理動作中、AFモータ39は、動体
追従中においては、前回求められた追従速度(1/X
n )で一定速度駆動される。そして、演算結果の有効性
をチェックし(S1105)、デフォーカス量の演算結
果が無効のときは、表示装置45の合焦表示用LEDを
点滅表示させて(S1107)、現在、デフォーカス量
の測定が出来ていない事を撮影者に報知し、再積分フラ
グをセットした上で(S1109)、図10に示すルー
プ時間チェックを実行した上で、最初のS1101に戻
り、以下の手順を再実行する。一方、S1105での演
算結果が有効のときには、引き続く合焦チェックに進
む。
【0075】この合焦チェック処理がコールされると、
演算されたデフォーカス量に基づき、合焦しているかど
うかをチェックする(S1113)。尚、このS111
3で、合焦であると判断される場合には、合焦フラグを
セットすると共に、表示装置45の合焦表示用LEDを
点灯表示させて合焦表示をオンにする。一方、このS1
113で、非合焦であると判断される場合には、合焦フ
ラグ、レリーズ許可フラグ、AFロックフラグ、を全て
リセットし、表示装置45の合焦表示用LEDを消灯し
て、合焦表示をオフする。そして、引き続くS1115
で合焦していないと判断される場合には、AFモータ3
9の駆動量を演算する為の非合焦処理に飛ぶ。尚、この
非合焦処理は図12を参照して後に詳細に説明する。
【0076】次に、S1115で合焦していると判断さ
れる場合には、連続レリーズで動体予測中フラグは用い
られないので、この連続レリーズで動体予測中フラグを
リセットし(S1117)、動体予測モードフラグがセ
ットされている(S1119)場合には、後述する動体
予測モードに飛ぶ。一方、S1119において動体予測
モードフラグがリセットされていると判断される場合に
は、被写体が動体でなく、しかも、合焦状態であるの
で、レリーズ許可フラグをセットし(S1121)、A
Fロック状態をチェックし(S1123)、AFロック
状態であれば、AFロック処理をコールする。このよう
にAFロック処理に入り、ループ時間が経過するのを待
って(S1125)、ループ時間が経過したらメインル
ーチンのVDDループに戻る。
【0077】一方、S1123においてAFロック状態
ではないと判断される場合には、合焦状態で且つ動体予
測モードではないので、AFロックフラグをセットし
(S1127)、レリーズを許可された状態を維持され
たままで所定時間待機し(S1129)、この所定時間
だけ待機してもレリーズされない場合には、レリーズ許
可フラグをリセットして(S1131)、再び、再積分
処理を実行する。
【0078】『非合焦処理』次に、非合焦処理に関する
サブルーチンについて、図12を参照して説明する。
【0079】先ず、連続レリーズで動体予測中であるか
をチェックし(S1201)、連続レリーズで動体予測
中ではない、即ち、ワンショット撮影モードであると判
断される場合には、動体予測モードフラグをチェックす
る(S1203)。このS1203のチェックにおい
て、初回の判断においては、この動体予測モードフラグ
はセットされていないので、NOと判断される。この場
合には、再積分フラグをチェックし(S1205)、再
積分フラグがリセットされていれば1回目の処理なので
パルス計算処理に飛び、セットされていれば、前回のレ
ンズ駆動方向と今回のレンズ駆動方向とを比較する(S
1207、S1209)。同方向であれば、動体判断用
カウンタを1デクリメントする(S1211)。尚、動
体判断用カウンタの初期値は“3”にセットしてある。
同方向でないとき、は上記カウント処理を行なわずにそ
のままパルス計算処理に飛ぶ。
【0080】一方、動体判断用カウンタをデクリメント
したときは、そのカウンタ値をチェックし(S121
3)、0であれば動体予測モードフラグをセットして
(S1215)、動体判断用カウンタを再設定(本実施
例では3に設定)して(S1217)から動体予測モー
ド処理に進む。カウンタ値が0でなければそのままパル
ス計算処理に進む。
【0081】即ち、上述したS1203でNOと判断さ
れた場合には、レンズ53の動いている方向と回数とを
チェックして、何回合焦せずにレンズ53を駆動して測
距動作を繰り返しているかをカウントし(S1205〜
S1211)、そのカウント数が所定数(動体判断用カ
ウンタ数)に達した場合(S1213でYESの場
合)、動体予測モードフラグをセットし(S121
5)、動体判断用カウンタを再設定(S1217)した
上で、動体予測モードに飛ぶ。
【0082】尚、上述したS1203において、既に動
体予測モードフラグがセットされていると判断される場
合には、S1205〜S1217を実行することなく、
直接に動体予測モードへ飛ぶ。
【0083】一方、既に連続レリーズで動体予測中フラ
グがセットされている場合には、上述したS1201で
YESと判断され、この後において、この連続レリーズ
で動体予測中フラグを用いないので、これをリセットし
(S1219)、動体予測モードフラグをセットする
(S1221)。そして、前回のレンズ駆動方向と今回
のレンズ駆動方向とを比較する(S1223)。この結
果、S1225で同方向であると判断されると、上述し
たS1203に飛び、既にS1221で動体予測モード
フラグがセットされているので、このS1203ではY
ESと判断され、動体予測モードへ飛ぶ。
【0084】また、S1225で異なる方向であると判
断されると、動体予測モードフラグをリセット(動体予
測モードをクリア)して(S1227)、再積分フラグ
をセットした上で(S1229)、上述したS1205
に進む。尚、このS1205においては、S1229で
既に再積分フラグをセットしているのでYESと判断さ
れ、S1209においてNOと判断された上で、パルス
計算処理に飛ぶ。
【0085】『動体予測モード処理』次に、動体予測モ
ード処理に関するサブルーチンについて、図13を参照
して説明する。
【0086】先ず、この動体予測モード処理が開始され
ると、既に積分処理や再積分処理で演算したデフォーカ
ス量に基づき、実際にAFモータ39を駆動する為のA
Fパルスを計算する(S1301)。そして、この一実
施例において特徴となる動体追従速度の計算を実行する
(S1303)。尚、この動体追従速度計算処理は、後
に、サブルーチンとして、詳細に説明する。
【0087】動体追従速度計算処理が終了すると、動体
追従中フラグをチェックし(S1315)、動体追従中
フラグがリセットされており、未だ追従中ではないと判
断される場合には、S1303で計算された追従速度の
3倍速で、AFモータ39を一定速度駆動する(S13
07)。尚、この3倍速駆動は、前回の積分の中間点か
ら、今回の積分・演算の終了時までの時間の半分の時間
だけ実行されるが、連続レリーズの場合には、露光開始
時から今回の積分・演算の終了時までの時間の半分の時
間だけ実行される。
【0088】そして、この3倍速駆動の終了を待ち(S
1309)、3倍速駆動が終了すると、動体追従中フラ
グをセットし(S1311)、ループ時間のチェックを
経て(S1313)、再積分処理に飛ぶ。
【0089】一方、この再積分処理が実行された後に、
再び動体予測モードが実行されると、既にS1311で
動体追従中フラグはセットされているので、S1305
ではYESと判断され、引き続き、AFロックフラグを
チェックする(S1315)。このAFロックフラグは
レリーズスイッチSWRがオンする事によりセットされ
るので、レリーズスイッチSWRがオンしていない場合
には、NOと判断されて再積分処理に飛ぶ。また、レリ
ーズスイッチSWRがオンしている場合にはYESと判
断され、上述した先回り処理を実行すべく、即ち、タイ
ムラグ補正を実行すべく、パルスセット処理に飛ぶ。
【0090】『パルス計算処理、パルスセット処理、駆
動方向チェック処理』次に、図14A及び図14Bを参
照して、パルス計算処理、パルスセット処理、及び、駆
動方向チェック処理について説明する。このパルス計算
処理とは、被写体が動体でない場合に実行され、デフォ
ーカス量に基づいたパルス量を計算する処理である。こ
のパルス計算処理がコールされると、先ず、積分や再積
分で演算したデフォーカス量に基づき、実際にAFモー
タ39を駆動する為のAFパルスを計算し(S140
1)、次に、パルスセット処理に進む。
【0081】このパルスセット処理がコールされると、
先ず、AFパルス数をカウンタにセットする(S140
3)。ここで、このS1403が動体予測時に実行され
る際には、タイムラグ補正パルス数がカウンタにセット
される。そして、動体予測モードフラグをチェックし
(S1405)、動体予測モードフラグがリセットされ
ている場合、即ち、未だ、動体予測モードが設定されて
いない場合には、AFモータ39のDC駆動を開始する
(S1407)。なお、この一実施例のDC駆動とは、
AFモータ39をほぼ直流で駆動することを意味する。
【0092】この後、AFパルスカウンタのカウント値
とオーバラップ積分禁止パルス数とを比較し(S140
9)、カウント値の方が大きいときには、デフォーカス
量が大きい為、動体予測モードフラグをリセットして
(S1411)、動体予測モードをクリアする。そし
て、オーバーラップ積分をスタートしてデフォーカスパ
ルス量を算出する(S1413)。なお、オーバーラッ
プ積分とは、レンズ駆動しながら積分を実行し、駆動パ
ルス数を更新する処理をいう。このオーバラップ積分に
おいてデフォーカスパルス数が求まったら、デフォーカ
スパルス数が有効であるかどうかをチェックして(S1
415)、無効であればS1409に戻り、有効であれ
ば駆動方向チェック処理に進む。
【0093】この駆動方向チェック処理がコールされる
と、レンズ53の前回の駆動方向と、今回の駆動方向と
を比較し(S1417)、両者が同方向である場合に
は、積分動作における中間点のAFパルス(デフォーカ
スパルス)数を計算し、この計算結果をカウンタにセッ
トする(S1419)。そして、上述したS1409に
戻る。一方、S1417において両者が異なる場合に
は、AFモータ39にブレーキをかけて(S142
1)、レンズ駆動を停止し、再積分処理に戻る。尚、A
Fモータ39のブレーキとは、この一実施例ではAFモ
ータ39の入力端子を短絡させることをいう。
【0094】一方、上述したS1405で動体予測モー
ドフラグがセットされていると判断される場合には、タ
イムラグ補正時なので、今まで動いていた方向にAFモ
ータ39を駆動し、駆動時間のカウントを開始する(S
1423)。この後、AFパルスカウンタ値と一定速度
制御開始パルス数とを比較し、AFパルスカウンタ値が
一定速度制御開始パルス数未満になるまで待つ(S14
25)。AFパルスカウンタ値が一定速度制御開始パル
ス数未満になると、残りパルス数に応じた速度に切替え
た状態で一定速度駆動制御を実行し(S1427)。残
りパルス数だけの一定速度駆動の終了を待つ(S142
9)。
【0095】尚、上述したS1409でカウンタ値が禁
止パルスよりも小さいと判断されるときも、上述したS
1425に進み、AFパルスカウンタ値と一定速度制御
開始パルス数とを比較し、AFパルスカウンタ値が一定
速度制御開始パルス数未満になるまで待ち、。残りパル
ス数に応じた速度に切替えた状態で一定速度駆動制御を
実行し、残りパルス数だけの一定速度駆動の終了を待つ
(S1427、1429)。
【0096】このように残りパルス数だけの一定速度駆
動が終了すると、動体予測モードフララをチェックし
(S1431)、これがリセットされている場合には、
再積分フラグをセットして(S1433)、ループ時間
チェックを行ない(S1435)、ループ時間が経過し
たら、上述したVDD処理に戻り、ループ時間が経過し
なければ再積分処理に進む。
【0097】また、上述したS1431で動体予測モー
ドフラグがセットされていると判断される場合には、次
回の演算に反映させる為に、タイムラグ補正量のレンズ
駆動時間をメモリして(S1437)、レリーズ許可フ
ラグをセットした上で(S1439)、レリーズ処理に
戻る。
【0098】『動体追従スピード計算処理』次に、この
一実施例の特徴をなす動体追従スピード計算処理につい
て、図15に示した計算処理を参照して説明する。
【0099】先ず、この動体追従スピード計算処理がコ
ールされると、前回の積分中間点と今回の積分中間点の
間の時間Tn を計算する(S1501)。尚、積分中間
点を基準としたのは、被写体輝度により積分時間が変化
するからである。
【0100】次に、動体追従中フラグをチェックし(S
1503)、これがリセットされている場合、即ち、動
体追従中でなければ、追従前の被写体像移動スピードS
1 を前述した式、から計算してリターンする(S1
505)。
【0101】一方、S1503で動体追従中フラグがセ
ットされており、動体追従中であると判断されると、時
間Tn 内に被写体像が移動したであろう被写体像の移動
パルス数MPn-1 を前述した式(6) から算出する(S1
507)。そして、レンズの前回と今回の駆動方向を比
較し(S1509)、同方向であれば、MPn-1 に今回
のDPn を加算して(S1513)、追従スピード補正
計算処理に進む。
【0102】また、上述したS1511でNOと判断さ
れた場合には、今度はレンズの前回と今回の駆動方向が
異方向であるかを判断し(S1515)、異方向である
と判断される場合には、合焦フラグがセットされている
場合に(S1517)、MPn-1 から今回のDPn を減
算して(S1519)、追従スピード補正計算処理に進
む。
【0103】尚、同方向でも異方向でもない、つまり何
らかの異常が発生したと判断される場合、及び、上述し
たS1517で合焦フラグがリセットされていると判断
される場合は、動体予測モードをクリアして(S152
1)、再積分処理へ飛ぶ。
【0104】『追従スピード補正計算・タイムラグ補正
計算処理』次に、追従スピード補正計算処理及びタイム
ラグ補正計算処理を、図16に示した計算処理を参照し
て説明する。先ず、この追従スピード補正計算処理がコ
ールされると、前述した式(7)、(8)により被写体追従速
度Sn を算出する(S1601)。
【0105】次に、合焦フラグ及びレリーズスイッチS
WRをチェックし(S1603、S1605)、合焦フ
ラグがリセットされており、且つ、レリーズスイッチS
WRがオフしている場合には、そのまま制御手順を終了
して、元のメインルーチンにリターンする。一方、合焦
フラグがセットされていて、且つ、レリーズスイッチS
WRがオンしている場合には、AFロックフラグをセッ
トした上で(S1607)、連続レリーズの設定状態を
チェックし(S1609)する。この連続レリーズが設
定されている場合には、連続レリーズで動体予測中フラ
グをセットし(S1611)、一方、連続レリーズが設
定されていない場合には、連続レリーズで動体予測中フ
ラグをリセットして(S1613)、タイムラグ補正計
算処理に進む。
【0106】最後に、この一実施例の特徴をなすタイム
ラグ補正計算処理を説明する。このタイムラグ補正計算
処理がコールされると、、先ず、前述した式(10)より、
タイムラグ補正量駆動時間を計算する(S1615)。
この後、前述した式(12)により、2回目以降のタイムラ
グ補正量駆動時間を計算する(S1617)。尚、この
S1617において、前回の駆動時間のデータ、即ち、
前回のレンズ駆動時間の実測データや前回のレンズ駆動
時間計測値がない場合には、この式(12)の計算は実行し
ない。即ち、上述した式(10)のみを実行する。
【0107】そして、前述した式(11)により、タイムラ
グ補正駆動パルス数を計算し(S1619)、制御手順
を終了して、元のメインルーチンにリターンする。尚、
このS1619において、前回のミラーアップ時間のデ
ータ、即ち、ミラーアップ時間の実測データがない場合
には、メモリに予め記憶してあるデフォルト値を用い
る。
【0108】以上詳述したように、この一実施例におい
ては、実際にミラー13がアップするまでの時間が、例
え、これを駆動する為のミラーアップモータ31に印加
される電圧等によりミラーアップ時間(従って、レリー
ズタイムラグ)が変化したとしても、前回のミラーアッ
プ時間に基づき、今回のミラーアップ時間を決定し、こ
れに基づき、レリーズタイムラグ補正量を規定している
ので、正確な合焦状態での撮影が確実に達成される事に
なる。
【0109】この発明は、上述した一実施例の構成に限
定されることなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々変形可能である事は言うまでも無い。
【0110】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明に係わる
自動焦点検出装置は、請求項1の記載によれば、被写体
の対物レンズによる結像位置と予定焦点面との偏差を示
すデフォーカス量を検出する測距手段と、この測距手段
の動作を指示する動作指示手段と、このデフォーカス量
に基づいて合焦、非合焦を判断する合焦判断手段と、非
合焦と判断された際に、前記デフォーカス量に基づき合
焦レンズ群を合焦状態になる位置まで駆動するレンズ駆
動手段と、前記被写体が動体であるかを判断する動体判
断手段と、前記被写体が動体であると判断されると、前
記被写体の移動速度に合わせた追従速度で前記合焦レン
ズ群を一定速度駆動する駆動制御手段と、前記動作指示
手段による動作指示開始から露光開始までのレリーズタ
イムラグに基づき、前記追従速度を補正する補正量を演
算する補正量演算手段とを具備し、この補正量演算手段
は、ミラーアップ時間と前記追従速度に応じたレンズ駆
動時間との合算値に基づき前記補正量を演算し、前記ミ
ラーアップ時間として前回計測したデータを用いる事を
特徴としている。
【0111】また、この発明に係わる自動焦点検出装置
は、請求項9の記載によれば、被写体の対物レンズによ
る結像位置と予定焦点面との偏差を示すデフォーカス量
を検出する測距手段と、この測距手段の動作を指示する
動作指示手段と、このデフォーカス量に基づいて合焦、
非合焦を判断する合焦判断手段と、非合焦と判断された
際に、前記デフォーカス量に基づき合焦レンズ群を合焦
状態になる位置まで駆動するレンズ駆動手段と、前記被
写体が動体であるかを判断する動体判断手段と、前記被
写体が動体であると判断されると、前記被写体の移動速
度に合わせた追従速度で前記合焦レンズ群を一定速度駆
動する駆動制御手段と、前記動作指示手段による動作指
示開始から露光開始までのレリーズタイムラグに基づ
き、前記追従速度を補正する補正量を演算する補正量演
算手段とを具備し、この補正量演算手段は、ミラーアッ
プ時間と前記追従速度に応じたレンズ駆動時間との合算
値に基づき前記補正量を演算し、所定の計算式より、前
記追従速度に応じたレンズ駆動時間計算値を計算し、こ
のレンズ駆動時間計算値に、前回のレンズ駆動時間実測
値から前回のレンズ駆動時間計算値を引いた値に基づく
補正時間を加えてレンズ駆動時間補正値を計算し、前記
レンズ駆動時間として前記レンズ駆動時間補正値を用い
る事を特徴としている。
【0112】従って、この発明によれば、被写体が動体
である場合に、例え、ミラーアップ時間が変動したとし
ても、正確なレリーズタイムラグ補正量を計算した上
で、正確に合焦させた状態での撮影を可能とする自動焦
点検出装置が提供される事になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる自動焦点検出装置の一実施例
の構成が適用される一眼レフカメラの構成を概略的に示
す図である。
【図2】この一実施例の自動焦点検出装置の動体予測A
Fモード動作に入る前のAF動作態様を示す線図であ
る。
【図3】この一実施例の自動焦点検出装置の動体予測A
Fモード動作に入る前の、別のAF動作態様を示す線図
である。
【図4】この一実施例の自動焦点検出装置の動体予測A
Fモード動作におけるAF動作態様を示す線図である。
【図5】被写体接近中に動体予測AFモードで動作して
いる際にレリーズスイッチがオンされた時のAF動作態
様を示す線図である。
【図6】この一実施例の自動焦点検出装置のメイン動作
に関するフローチャートである。
【図7】この一実施例の自動焦点検出装置の基準タイマ
割込処理に関するフローチャートである。
【図8】この一実施例の自動焦点検出装置のレリーズ処
理に関するフローチャートである。
【図9】この一実施例の自動焦点検出装置のAF処理に
関するフローチャートである。
【図10】この一実施例の自動焦点検出装置のループ時
間チェックの手順をサブルーチンとして示すフローチャ
ートである。
【図11】この一実施例の自動焦点検出装置のAF処理
における再積分処理及び合焦チェック処理に関するフロ
ーチャートである。
【図12】この一実施例の自動焦点検出装置の非合焦処
理に関するフローチャートである。
【図13】この一実施例の自動焦点検出装置の動体予測
モード処理に関するフローチャートである。
【図14A】、
【図14B】この一実施例の自動焦点検出装置のパルス
計算処理に関するフローチャートである。
【図15】この一実施例の自動焦点検出装置の動体追従
速度計算処理に関するフローチャートである。
【図16】この一実施例の自動焦点検出装置の追従速度
補正計算に関するフローチャートである。
【符号の説明】
11 カメラボディ 13 メインミラー 21 CCDセンサユニット 23 周辺部制御用回路 25 露光(シャッタ)機構 27 絞り機構 31 ミラーモータ 35 メインCPU 35c 基準タイマ 35d カウンタ 37 AFモータドライブ回路 39 AFモータ 45 表示装置 51 撮影レンズ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−338709(JP,A) 特開 平2−815(JP,A) 特開 平6−167650(JP,A) 特開 平6−67082(JP,A) 特開 平1−205115(JP,A) 特開 昭62−125311(JP,A) 特開 平2−809(JP,A) 特開 平1−213614(JP,A) 特開 平1−287612(JP,A) 特開 平4−31838(JP,A) 特開 平7−218824(JP,A) 特開 平6−94985(JP,A) 特開 平5−196861(JP,A) 特開 平2−181739(JP,A) 特開 平2−96708(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/28 - 7/40

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体の対物レンズによる結像位置と予
    定焦点面との偏差を示すデフォーカス量を検出する測距
    手段と、この測距手段の動作を指示する動作指示手段
    と、 このデフォーカス量に基づいて合焦、非合焦を判断する
    合焦判断手段と、 非合焦と判断された際に、前記デフォーカス量に基づき
    合焦レンズ群を合焦状態になる位置まで駆動するレンズ
    駆動手段と、 前記被写体が動体であるかを判断する動体判断手段と、 前記被写体が動体であると判断されると、前記被写体の
    移動速度に合わせた追従速度で前記合焦レンズ群を一定
    速度駆動する駆動制御手段と、 前記動作指示手段による動作指示開始から露光開始まで
    のレリーズタイムラグ分の補正量を演算する補正量演算
    手段とを具備し、 この補正量演算手段は、ミラーアップ時間と前記追従速
    度に応じたタイムラグ補正量駆動時間との合算値に基づ
    き前記補正量を演算し、前記ミラーアップ時間として前
    回計測したデータを用いており、 前記駆動制御手段は、前記補正量に相当する分だけ前記
    合焦レンズ群を駆動させる事を特徴とする自動焦点検出
    装置。
  2. 【請求項2】前記補正量演算手段は、前記補正量を、以
    下の式を用いてパルス数として演算する事を特徴とする
    請求項1に記載の自動焦点検出装置。 補正パルス数=(前回計測したミラーアップ時間+タイ
    ムラグ補正量駆動時間)÷(1/追従速度)
  3. 【請求項3】前記補正量演算手段は、今回の演算が初回
    であり前記前回計測したミラーアップ時間が存在しない
    場合には、所定の値を用いる事を特徴とする請求項2に
    記載の自動焦点検出装置。
  4. 【請求項4】前記補正量演算手段は、所定の計算式より
    前記追従速度に応じたタイムラグ補正量駆動時間計算値
    を求め、このタイムラグ補正量駆動時間計算値に、前回
    のタイムラグ補正量駆動時間実測値から前回のタイムラ
    グ補正量駆動時間計算値を引いた値に基づく補正時間を
    加えてタイムラグ補正量駆動時間補正値を計算する事を
    特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の自
    動焦点検出装置。
  5. 【請求項5】前記補正量演算手段は、前記タイムラグ補
    正量駆動時間補正値を、以下の式を用いて演算する事を
    特徴とする請求項4に記載の自動焦点検出装置。 タイムラグ補正量駆動時間補正値=タイムラグ補正量駆
    動時間計算値+(前回のタイムラグ補正量駆動時間実測
    値−前回のタイムラグ補正量駆動時間計算値)÷(1/
    前回補正時の追従速度)×(1/追従速度)
  6. 【請求項6】前記補正量演算手段は、前記タイムラグ補
    正量駆動時間として前記タイムラグ補正量駆動時間補正
    値を用いる事を特徴とする請求項5に記載の自動焦点検
    出装置。
  7. 【請求項7】前記補正量演算手段は、今回の演算が初回
    であり、前記前回のタイムラグ補正量駆動時間実測値及
    び前回のタイムラグ補正量駆動時間計算値が存在しない
    場合には、前記タイムラグ補正量駆動時間として前記タ
    イムラグ補正量駆動時間計算値を用いる事を特徴とする
    請求項6記載の自動焦点検出装置。
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