JP3445049B2 - 光学機器のファインダー - Google Patents

光学機器のファインダー

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JP3445049B2
JP3445049B2 JP03743396A JP3743396A JP3445049B2 JP 3445049 B2 JP3445049 B2 JP 3445049B2 JP 03743396 A JP03743396 A JP 03743396A JP 3743396 A JP3743396 A JP 3743396A JP 3445049 B2 JP3445049 B2 JP 3445049B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明はスチールカメラ、
ビデオカメラ等の光学機器のファインダーに関するもの
である。 【0002】 【従来の技術】近年、この種の光学機器は高機能化が進
んでおり、図4に示すように、例えばファインダー光路
中に液晶を配設し、視野マスク100等で形成された第
1の視野枠101とは縦横比の異なる1つないしは複数
の視野枠102を液晶103で表示したり(実公平2−
34670号公報記載)、視線入力のできるカメラのフ
ァインダーにおいては撮影者の注視点を視線センサで検
出し、撮影者自らが選択した測距枠を表示するもの(特
開平2−32312号公報記載)などが既に製品化され
ている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、次のような調整が必要となる。 【0004】(1)液晶で視野枠を表示する場合 視野マスク100等で形成される視野枠101の製造上
の寸法誤差(0.03〜0.05)に対して、液晶10
3の外形に対するパターンの製造上の寸法誤差(0.1
5〜0.2)の方が大きいので、視野枠101に対して
液晶103の位置を調整して、視野枠101と液晶10
3の視野枠パターンのバランスが取れるように(所定の
位置にくるように)位置合わせを行う必要がある。 【0005】(2)視野入力ができるカメラの場合 通常、接眼レンズをのぞいている撮影者の眼球像を、接
眼レンズよりも対物側に配置されたダイクロイックミラ
ーで反射して視線センサで読み取らせているが、視線セ
ンサのセンサ面の所定位置に眼球像を結像させなければ
ならないので、視線センサの位置調整及びピント調整が
必要となる。 【0006】従って、従来のファインダー構成では液晶
103もしくは視線センサには信号伝達用のフレキシブ
ル基板(以下、フレキと称する)がついているため、調
整時にその取扱いが困難で作業性が悪くなり、ファイン
ダーのメカ構成が複雑になるとの課題があった。 【0007】また、液晶もしくは視線センサに不具合が
発生して交換の必要性が生じた際、それぞれを接着等で
固定した場合、ファインダー全てが損品となってしまう
という課題があった。 【0008】この発明は、上記のような従来の課題を解
決するためになされたもので、ファインダーユニットに
要求される調整作業性を向上させるとともに、損品とな
る部品点数を極力少なくした光学機器のファインダーを
得ることを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明の光学機
器のファインダーは、ピント面近傍で少なくとも第1の
ファインダブロック及び第2のファインダブロックとに
二体化した部材を有する光学機器のファインダーにおい
て、該第1のファンダブロックには、第1の視野枠が設
けられており、該第1の視野枠とは縦横比の異なる視野
を形成するための表示パターンを有する液晶より成る
第2の視野枠が該第1の視野枠に対して位置調整され、
第1のファインダブロックに固定されていることを特
徴としている。 【0010】 【0011】 【0012】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面について説明する。 【0013】実施の形態1.図1はこの発明の実施の形
態1における光学機器のファインダーを示す分解斜視図
であり、図1において、1はファインダーのレンズやプ
リズム等(不図示)を保持している第1のファインダブ
ロックとしてのファインダー前地板であり、ピント面近
傍に視野枠2aを形成する視野マスク2を保持してい
る。3は視野枠2aとは異なる視野枠3aなどを表示す
るパターンを有する液晶(以下、ILCと称する)であ
り、フレキ4や不図示のコネクターゴムとともにILC
ホルダ5に保持されて、全体でILCユニット10を構
成している。6はピント面近傍以降、不図示の接眼レン
ズ迄の光学部材を保持する第2のファインダブロックと
してのファインダー後地板である。 【0014】上記構成において、ILC3に通電して視
野枠3aを表示させる。この表示状態でILCホルダ5
をファインダー前地板1の上にのせる。そして、視野枠
2aに対して視野枠3aが所定の位置に来るようにIL
Cホルダ5の位置調整を行なう。その後、不図示のビス
でILCホルダ5をファインダー前地板1に固定し、そ
の上からファインダー後地板6をファインダー前地板1
に不図示のビスで組立て固定する。 【0015】この組立後、ILC3に何らかの理由でパ
ターンが表示しないなどの不具合が発生した場合、ファ
インダー後地板6をファインダー前地板1から取り外
し、ILCユニット10全部もしくはILCホルダ5を
ファインダー前地板1から外してILCユニット10を
分解し、ILC3のみを良品のものと交換することによ
って、上記不具合を解消することができる。 【0016】以上のように、実施の形態1によれば、I
LCホルダ5をファインダー前地板1に対して位置調整
して固定することができるので、視野枠2aと視野枠3
aを表わすパターンの位置調整が容易にできる。その結
果、調整の作業性が向上するとともに、ILC3に不具
合が生じた場合の交換も容易でかつ、交換時に損品とな
る部品を少なくすることができる。 【0017】参考例1. 図2はこの発明の参考例1における光学機器のファイン
ダーを示す分野斜視図、図3は視線センサー部分の分解
斜視図であり、前記図1と同一部分には同一符号を付し
て重複説明を省略する。図2、図3において、16はピ
ント面近傍以降から不図示の接眼レンズ迄の光学部材を
保持するとともに、その上面に視線検出用の視線センサ
ユニット30が固定されているファインダー後地板であ
る。 【0018】上記視線センサユニット30は、センサフ
レキ18上に実装された視線センサ19をセンサホルダ
20が保持する構成となっている。また、ファインダー
後地板16の上面には凹部16aが設けられており、そ
の凹部16aには、視線センサ19のセンサ面に不図示
の接眼レンズを通して入ってくる撮影者の眼球像を結像
させるための視線レンズ17が挿入固定されている。 【0019】上記構成において、ピント面近傍以降から
不図示の接眼レンズ迄の光学部材および視線レンズ17
をファインダー後地板16に組み込む。これとは別に、
視線センサ19をセンサフレキ18に実装した後、セン
サホルダ20に組み込み、接着剤等で固定して視線セン
サユニット30として組立てる。次いで、その視線セン
サユニット30を視線レンズ17の光軸と視線センサ1
9のセンサ面(不図示)のセンターが大概一致するよう
に上記のファインダー後地板16の上にのせる。 【0020】その後、不図示の工具等によって視線セン
サユニット30を動かして視線センサ19のセンサ面中
央に視線レンズ17の光軸及びピントが来るように調整
する。この調整終了後、視線センサユニット30を接着
等によってファインダー後地板16に固定したものをフ
ァインダー前地板1に不図示のビスで組み込み固定する
ことでファインダーが完成する。 【0021】以上のように、参考例1によれば、完成し
たファインダーに比べて、小型のファインダー後地板1
6で視線検出系の調整ができるので、調整時の取扱いが
簡単かつ容易で作業性が向上するとともに、何らかの理
由によって、組立後、視線センサ19に不具合が生じて
交換の必要性が生じた場合、ファインダー後地板16も
しくは該ファインダー後地板から視線センサユニット3
0をはずして良品の視線センサユニットと交換すればよ
いから、ファインダー全部が損品になるよりも、損品と
なる部品点数を少なくできる効果がある。 【0022】なお、上記では、センサとして視線センサ
を例に取り挙げたが、それに限定する訳ではなく、例え
ばファインダー光路中にミラーを配して、光をAEセン
サに導くものであってもよく、センサの種類に拘らずこ
の発明を適用することができる。 【0023】 【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ピント面近傍で少なくとも第1のファインダブロッ
ク及び第2のファインダブロックとに二体化したファイ
ンダーの該第1のファインダブロックに第1の視野枠を
設け、この第1の視野枠とは縦横比の異なる第2の視野
枠を形成するための表示パターンを有する液晶を該第1
の視野枠に対して位置調整した後に前記第1のファイン
ダブロックに固定して構成したので、液晶のファインダ
ーの枠体に対する位置調整の作業性が向上するばかりで
はなく、損品となる部品点数を少なくすることができ、
コストダウンを図れる等の効果がある。 【0024】
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の実施の形態1における光学機器のフ
ァインダーを示す分解斜視図。 【図2】この発明の参考例1における光学機器のファイ
ンダーを示す分解斜視図。 【図3】センサ部分の分解斜視図。 【図4】従来の光学機器のファインダーにおける視野マ
スクの正面図。 【符号の説明】 1 ファインダー前地板(ファインダーブロックA) 2a 視野枠(第1視野枠) 3 液晶(ILC) 3a 視野枠(第2視野枠) 6、16 ファインダー後地板(ファインダーブロック
B) 19 視線センサ(センサ)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/225 G03B 13/02 - 13/12

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ピント面近傍で少なくとも第1のファイ
    ンダブロック及び第2のファインダブロックとに二体化
    した部材を有する光学機器のファインダーにおいて、
    第1のファンダブロックには、第1の視野枠が設けられ
    ており、該第1の視野枠とは縦横比の異なる視野枠を形
    成するための表示パターンを有する液晶より成る第2の
    視野枠が該第1の視野枠に対して位置調整され、該第1
    のファインダブロックに固定されていることを特徴とす
    る光学機器のファインダー。
JP03743396A 1996-01-31 1996-01-31 光学機器のファインダー Expired - Lifetime JP3445049B2 (ja)

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